JP4566298B2 - 光学装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学装置、特にテレビジョン撮影等に用いられる撮影レンズに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン撮影等に用いられる光学装置は、手動あるいは電動で図9に示す装置本体30の外周に回動可能に設けた操作リング31を回動操作し、筐体39内に保持した可動のレンズ群(図示せず)を光軸方向へ移動したり、あるいは絞り(図示せず)を調整したりしている。光学装置30の筐体39の近傍にあるドライブユニット32の内部には操作リング31を電動で駆動するためのモータや制御回路が格納され、ドライブユニット32の外表面に設けた電動操作部材33等の操作で駆動している。
【0003】
手動操作と電動駆動の切り換えは、一般的に切換えレバーを備えたクラッチ機構を操作して行われる。クラッチ機構では、図10に示すように、操作リング31上に設けた操作ギア34と、モータ35に設けた出力ギア36の中間にアイドラギア37を設け、このアイドラギア37を図示しないクラッチレバーの操作で軸38の軸方向(長手方向)にスライド駆動している。電動駆動時はアイドラギア37が操作ギア34と出力ギア36の双方に噛み合うように構成し、手動時にはアイドラギア37を出力ギア36との噛み合いから離脱させることで、操作リング31の電動と手動の動力伝達経路を切り換えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような光学装置は、操作リングの手動と電動を切換えるたびにクラッチ機構のクラッチレバーを操作する必要があるので操作が煩雑であり、手動と電動の迅速な切換えを妨げる傾向がある。
【0005】
本発明は上記従来技術を更に発展させたものであり、その主要な目的は、筐体内に保持した可動の光学手段の手動と電動の切り換えを迅速に行える操作性に優れた光学装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の光学装置は、
移動可能な光学手段と、
前記光学手段を手動により駆動する手動操作手段と、
1つの駆動指令信号を出力するための電動操作部材を含み、前記1つの駆動指令信号に基づいて前記光学手段を電動により駆動する電動駆動手段と、
前記1つの駆動指令信号に基づいて、前記光学手段を前記手動操作手段により駆動するか、前記電動駆動手段により駆動するか、を判別する判別手段と、
前記判別手段の判別結果に基づいて、前記電動駆動手段から前記光学手段までの動力伝達の経路の連結または分離を自動的に切り換える伝達機構切換手段とを有することを特徴としている。
【0007】
請求項2の発明は請求項1の発明において、
前記判別手段は、複数の信号発生源からの前記駆動指令信号に基づいて、前記光学手段を前記手動操作手段により駆動するか、前記電動駆動手段により駆動するか、を判別することを特徴としている。
【0008】
請求項3の発明は請求項1又は2の発明において、
前記手動操作手段は、前記光学手段を駆動するために操作する操作リングを備えており、
前記電動駆動手段は、前記操作リングを駆動することにより前記光学手段を駆動することを特徴としている。
【0009】
請求項4の発明は請求項1乃至3のいずれか1項の発明において、
前記判別手段は、前記電動駆動手段への速度指令である駆動指令信号に基づいて前記光学手段の電動または手動を判別する第1の判別手段と、前記電動駆動手段の前記光学手段の位置指令である駆動指令信号に基づいて前記光学手段の電動または手動を判別する第2の判別手段を有することを特徴としている。
【0010】
請求項5の発明は請求項1乃至4のいずれか1項の発明において、
複数の駆動指令信号が前記判別手段に入力されたとき、一つの駆動指令信号が優先的に指定されるアルゴリズムを有する優先順位指定手段を有することを特徴としている。
【0011】
請求項6の発明は請求項1乃至4のいずれか1項の発明において、
複数の駆動指令信号が前記判別手段に入力されたとき、一つの駆動指令信号が優先的に指定されるアルゴリズムを複数持ち、複数の前記アルゴリズムの中から一つを選択できる優先順位切換手段と、前記優先順位切換手段の設定を表示する表示手段を有することを特徴としている。
【0012】
請求項7の発明において請求項1乃至6のいずれか1項の発明において、
特定の電動操作部材からの前記駆動指令信号に対しては、前記伝達機構切換手段の切換えを無効とする信号発生源選別手段を有することを特徴としている。
【0013】
請求項8の発明は請求項7の発明において、
前記信号発生源選別手段で選別する信号発生源を切り換える信号発生源切換手段と、前記信号発生源選別手段で選別する信号発生源を表示する表示手段を有することを特徴としている。
【0014】
請求項9の発明は請求項1乃至8のいずれか1項の発明において、
前記光学手段の手動操作を検出する手動操作検出手段を備え、前記手動操作検出手段が前記光学手段の手動操作を検出した場合には、前記伝達機構切換手段を前記動力伝達経路の連結状態へ切り換えることを禁止することを特徴としている。
【0015】
請求項10の発明は請求項9の発明において、
前記手動操作検出手段は、前記光学手段の位置を検出する位置検出手段の検出結果および前記判別手段の判別結果から前記光学手段の手動操作を検出することを特徴としている。
【0016】
請求項11の発明は請求項9又は10の発明において、
前記光学手段の手動操作中は前記駆動指令信号の有無にかかわらず前記伝達機構切換手段を前記動力伝達経路の連結状態へ切り換えることを禁止するマニュアル優先モードと、前記光学手段の手動操作中であっても前記駆動指令信号がある場合には前記伝達機構切換手段を前記動力伝達経路の連結状態へ切り換えるノーマルモードとを備え、前記モードを切り換えるモード切換手段を有することを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本実施の形態の光学装置を図1乃至図8に基づいて詳細に説明する。
【0025】
(第1の実施形態例)
本実施形態例では光学装置としてテレビジョン撮影等に用いられる撮影レンズを例示している。
【0026】
図1は本実施形態例の光学装置における移動レンズ群のレンズ駆動機構を表わす概略構成図、図2は同光学装置における移動レンズ群の手動及び電動時の駆動経路図、図3は同光学装置における電動操作部材の出力信号の説明図である。
【0027】
図1において、1は光学手段としてのフォーカスレンズやズームレンズなどの移動レンズ群であり、レンズ鏡筒2に保持されて光軸方向(図1の左右方向)に移動可能となっている。レンズ鏡筒2には少なくとも3個以上のコロ部材3が突設し、それぞれのコロ部材3は筐体としての固定筒4に設けられた直線溝4aと回転筒5に設けられた曲線溝5aに係合している。回転筒5には連結ピン6が突設し、固定筒4に設けた溝部4bを通して手動操作手段としての操作リング7に係合している。
【0028】
このような構成において、操作リング7を回転操作すると回転筒5が操作リング7と一体的に回転し、レンズ鏡筒2のコロ部材3が固定筒4の直線溝4aと回転筒5の曲線溝5aとに沿って移動することにより移動レンズ群1は固定筒4内で光軸方向に移動する。この時、操作リング7および移動レンズ群1の動作端は、固定筒4の溝部4bを通して光軸を中心に回動する連結ピン6の動作範囲で決定される。
【0029】
また、上記固定筒4の近傍にはレンズ電動駆動装置や駆動回路が格納されたドライブユニット8があり、その内部には駆動源としてのレンズ駆動用モータ(以下「モータ」という)9とレンズ位置検出用のポテンショメータ10がある。
【0030】
ポテンショメータ10は操作リング7上に設けた被位置検出ギア7aに噛合う位置検出歯車11を介して移動レンズ群1の位置を検出している。この移動レンズ群1の位置検出は移動レンズ群1が指令位置に移動するようにモータ9を駆動制御するために用いられる。
【0031】
一方、モータ9の駆動力はギアヘッド12、モータ出力歯車13を介して駆動伝達機構の一部を構成する中間歯車14へと伝達される。中間歯車14は移動レンズ群1の光軸と平行な支軸14bに支持されており、先端側の表面にはフェイスギア14aが設けられている。中間歯車14の隣には同駆動伝達機構(状態切換機構)の一部を構成する連結歯車15が位置している。連結歯車15は移動レンズ群1の光軸と平行な支軸15bにスライド可能に支持されている。連結歯車15は中間歯車14と対向する先端側の表面にフェイスギア15aが設けられ、中間歯車14のフェイスギア14aとは所定の空隙を挟んで対向している。
【0032】
連結歯車15の支軸15bには中間歯車14の反対側に切換部材としての電磁クラッチ16が取り付けられている。電磁クラッチ16は後述する電動操作判別手段19によりON−OFF制御されて、連結歯車15を支軸15bの軸方向(軸線方向)へスライドさせることによって、中間歯車14のフェイスギア14aと連結歯車15のフェイスギア15aとの噛合いと離脱を行い、電動による駆動状態と手動による手動操作状態とを切り換えるようになっている。詳しくは、電磁クラッチ16はONに制御されると、中間歯車14と連結歯車15とを連結する。これによって中間歯車14と連結歯車15は一体的に回転して、モータ9の駆動力を連結歯車15が操作リング7に伝達することによって移動レンズ群1を移動させる。また、電磁クラッチ16はOFFに制御されると、中間歯車14と連結歯車15との連結を離してモータ9の駆動力の連結歯車15への伝達を断ち、操作リング7の手動操作による移動レンズ群1の移動を可能とする。
【0033】
また本実施形態例では、従来の光学装置に見られるような手動と電動を切り換える切換え操作を不要としている。次にその仕組みを図2及び図3を用いて説明する。
【0034】
図2は手動及び電動時の移動レンズ群の駆動経路を示している。手動時には操作リング7により移動レンズ群1が駆動される。電動時には光学装置の外表面(本実施の形態ではドライブユニット8の外表面)に設けた電動操作部材17を操作し、操作量に応じて出力値が変化する信号(駆動指令信号)を電動駆動手段20の一部を構成するモータ制御回路18へ指令してモータ9に速度制御をかけている。モータ9と移動レンズ群1の間には電磁クラッチ16があり、電動駆動時には電磁クラッチ16をONにすることでモータ9と移動レンズ群1間の駆動伝達を可能とし、手動操作時には電磁クラッチ16をOFFにすることでモータ9と移動レンズ群1間の駆動伝達を断つようにしている。
【0035】
即ち、電磁クラッチ16と中間歯車14と連結歯車15とはモータ9の駆動を移動レンズ群1に伝達する動力伝達経路中で伝達機構切換手段を構成している。
そして、後述する判別手段としての電動操作判別手段19の判別結果に基づいて電磁クラッチ16がON−OFF制御されることによって中間歯車14と連結歯車15とを連結又は分離して、操作リング7による移動レンズ群1の電動駆動と手動駆動(手動操作)を自動的に切り換えるようにしている。
【0036】
本実施形態例では、移動レンズ群1を手動駆動と電動駆動に切り換える切換えレバーを設けていないため、電動操作部材17の出力信号(駆動指令信号)を電動操作判別手段19により検知して移動レンズ群1の手動駆動か、あるいは電動駆動かを判別し、該電動操作判別手段19が判別した結果に基づいて電磁クラッチ16を作動させている。つまり、電動操作部材17の出力信号は、モータ制御回路18に速度指令を与えると同時に、電動操作判別手段19において移動レンズ群1の手動駆動か、あるいは電動駆動かを検知するための判断要素として利用している。即ち電動操作部材17からの1つの駆動指令信号は電動操作判別手段19と電動駆動手段20に入力される。
【0037】
電動操作部材17は図2に示すように、所定の位置を基準にプラス方向とマイナス方向の両方向に操作できるシーソースイッチにより構成され、図3に示すように、スイッチの操作量(横軸)に応じて出力信号(縦軸)が変化する。シーソースイッチを操作していない時は基準出力値に対応する基準信号が出力される。
図中の中央部(スイッチ操作量の(−)側の電動帯域と(+)側の電動帯域との間)に微少のスイッチ操作量では出力信号が変化しない不感帯(手動帯域)を設けているのは、電動操作部材17の操作上のあそびを持たせるためである。
【0038】
前述した電動操作判別手段19では、図3において、出力信号が変化しない範囲(基準出力値が一定となる範囲)を手動操作(手動駆動)と判断し、出力信号が基準出力値に対して変化する範囲(出力下限値から(−)側の基準出力値までの範囲、及び(+)側の基準出力値から出力上限値までの範囲)を電動操作(電動駆動)と判断している。この電動操作判別手段19の判別結果に基づいて電磁クラッチ16で動力伝達経路の一部を切り換えている。即ち、電動操作判別手段19は出力信号に基づいて電動駆動と判断した場合に電磁クラッチ16をONにして中間歯車14と連結歯車15とを噛み合わせて連結する。これによって中間歯車14及び連結歯車15はモータ9の駆動力を操作リング17に伝達して移動レンズ群1を電動駆動する。また、電動操作判別手段19は電動操作部材17からの出力信号に基づいて手動駆動と判断した場合には、電磁クラッチ16をOFFにして中間歯車14と連結歯車15との連結を解く。これによってモータ9の駆動力の操作リング7への伝達が断たれる。
【0039】
このように本実施形態例では、電動操作部材17からの出力信号に基づいて電動操作判別手段19が移動レンズ群1の電動駆動か、あるいは手動駆動かを判別し、この電動操作判別手段19の判別結果に基づいてモータ9から移動レンズ群1までの動力伝達経路中で電磁クラッチ16により中間歯車14と連結歯車15の噛合いと離脱を自動的に切り換えている。従って、特別な切り換え操作なしに移動レンズ群1を電動駆動、あるいは手動駆動に自動的に切り換えることができる。
【0041】
また、本実施形態例では、電動操作部材17の出力信号を電動操作判別手段19で検知して移動レンズ群1の手動/電動を判断する場合を例示した。しかしながら、この手動/電動の判断は電動操作部材17に限らず、電動駆動手段20に電動駆動、あるいは手動駆動を指令する指令信号であればその信号の信号発生源を特定するものではない。即ち、光学装置の外部に電動駆動手段20に移動レンズ群1の電動駆動、あるいは手動駆動を指令する指令信号を出力するための光学装置制御手段(図示せず)を設け、この光学装置制御手段から電動駆動手段20が入力する移動レンズ群1の電動駆動、あるいは手動駆動を指令する指令信号に基づいて、電動操作判別手段19により移動レンズ群1の手動/電動を判断するように構成することもできる。
【0042】
(第2の実施形態例)
本実施形態例では光学装置としてテレビジョン撮影等に用いられる撮像装置を例示している。
【0043】
図4及び図5は本実施形態例の光学装置を表している。図4に本実施形態例の光学装置のシステム構成図を示す。
【0044】
図4において、51はレンズ装置(撮影レンズ)である。このレンズ装置51には前述の第1の実施形態例の電動操作部材17が取り付けられている。またレンズ装置51にはデマンド52が接続され、デマンド52上に設けた電動操作部材53の操作によって電動でレンズ装置51内部の移動レンズ群1(図1参照)が駆動できるようになっている。
【0045】
54は光学装置制御手段としてのカメラコントロールユニット(以下「CCU」という)である。CCU54上には電動操作部材55が設けられている。CCU54は電動操作部材55から出力される制御信号をテレビカメラ本体(以下「カメラ」という)56を介してレンズ装置51内部の移動レンズ群1を駆動するようになっている。
【0046】
このような構成の光学装置においては、カメラマンがレンズ装置51の電動操作部材17、あるいはデマンド52の電動操作部材53を用いて移動レンズ群1をレンズ駆動するケースをローカル操作と呼ぶ。一方、カメラ56から離れた位置でカメラマンとは別のオペレータがCCU54を用いて移動レンズ群1をレンズ駆動するケースをリモート操作と呼んでいる。
【0047】
図5に本実施形態例の光学装置におけるレンズ装置のブロック図を示す。
【0048】
本実施形態例の光学装置は、手動時には第1の実施形態例で述べたように操作リング7により移動レンズ群1を駆動する。一方、電動時には複数の信号発生源である3つの駆動指令源から電動駆動手段20に対し制御信号(駆動指令信号)を出力する。一つ目の駆動指令源は第1の実施形態例と同じようにレンズ装置51の外表面に設けた電動操作部材17であり、二つ目の駆動指令源はデマンド52に設けた電動操作部材53である。この二つの電動操作部材17,53は、操作量に応じて出力値が変化する制御信号を電動駆動手段20の一部を構成するモータ制御回路18へ指令してモータ9に速度制御をかけている。3つ目の駆動指令源はカメラ56であり、CCU54が発生する制御信号はこのカメラ56からレンズ装置51に入力され、電動駆動手段20の一部を構成するモータ制御回路18へ指令してモータ9に移動レンズ群1の位置制御をかけている。
【0049】
モータ9と移動レンズ群1の間には第1の実施形態例と同じように電磁クラッチ16があり、電動駆動時には電磁クラッチ16をONすることで図1に示す駆動伝達機構の中間歯車14と連結歯車15とを連結して、モータ9と移動レンズ群1間での駆動力の駆動伝達を可能とする。また電動駆動でない時は電磁クラッチ16をOFFにすることで同駆動伝達機構の中間歯車14と連結歯車15との連結を解いて、モータ9と移動レンズ群1間での駆動力の伝達を断つようにしている。
【0050】
本実施形態例においても、第1の実施形態例と同じように、移動レンズ群1を手動駆動と電動駆動に切り換える切換えレバーを設けていないため、電動操作部材17,53及びカメラ56からの出力信号(駆動指令信号)を同時に電動操作判別手段19により検知して移動レンズ群1の手動/電動を判別している。そして、この電動操作判別手段19が判別した判別結果に基づいて電磁クラッチ16を作動させている。
【0051】
本実施形態例で示す電動操作判別手段19は、第一の判別手段としての速度指令判別手段57と、第二の判別手段としての位置指令判別手段58との二つ判別手段から成り、速度指令あるいは位置指令の双方の制御方式に対応して、移動レンズ群1の手動/電動を判別できるように構成されている。
【0052】
詳しくは、速度指令判別手段57は、レンズ装置51の外表面の電動操作部材17及びデマンド52の電動操作部材53の出力信号は速度指令であるために、第1の実施形態例で述べた電動操作判別手段19と同じように該出力信号が基準値に対して変化しない範囲を手動操作(手動モード)と判断し、該出力信号が基準値に対して変化する範囲を電動操作(電動駆動)と判断するように構成されている。そして、速度指令判別手段57は、レンズ装置51の電動操作部材17及びデマンド52の電動操作部材53からの出力信号に基づいて手動駆動と判断した場合に、電磁クラッチ16をOFFにして中間歯車14と連結歯車15との連結を解く。これによってモータ9の駆動力の操作リング7への伝達が断たれる。
また、速度指令判別手段57は、レンズ装置51の電動操作部材17及びデマンド52の電動操作部材53からの出力信号に基づいて電動駆動と判断した場合には、電磁クラッチ16をONにして中間歯車14と連結歯車15とを連結する。
これによって中間歯車14及び連結歯車15はモータ9の駆動力を操作リング7に伝達して移動レンズ群1を電動駆動する。
【0053】
一方、位置指令判別手段58は、カメラ53の出力信号は位置指令であるため、その出力信号の信号値(出力値)を差分演算して求めた差分演算値がゼロの場合に手動操作(手動モード)と判断し、該差分演算値がゼロ以外の場合は電動操作(電動駆動)と判断するように構成されている。そして、位置指令判別手段58は、差分演算値がゼロの場合に電磁クラッチ16をOFFにして中間歯車14と連結歯車15との連結を解く。これによってモータ9の駆動力の操作リング7への伝達が断たれる。また、位置指令判別手段58は、差分演算値がゼロ以外の場合には、電磁クラッチ16をONにして中間歯車14と連結歯車15とを連結する。これによって中間歯車14及び連結歯車15はモータ9の駆動力を操作リング7に伝達して移動レンズ群1を電動駆動する。
【0054】
このように本実施形態例では、レンズ装置51の電動操作部材17及びデマンド52の電動操作部材53からの速度指令の出力信号、あるいはカメラ56からの位置指令の出力信号の双方の制御方式に対応して、電動操作判別手段19が個別に移動レンズ群1の電動駆動か、あるいは手動駆動かを判別し、この電動操作判別手段19の判別結果に基づいてモータ9から移動レンズ群1までの動力伝達経路中で電磁クラッチ16により中間歯車14と連結歯車15の噛み合いと離脱を自動的に切り換えている。
【0055】
なお、本実施形態例では、速度指令と位置指令の双方に対応できるように2つの判別手段57,58を設けているが、例えば電動駆動方式が速度指令のみの場合は、速度指令判別手段のみを設けるだけで構わない。また、本実施形態例の光学装置は、二つの電動操作部材17,53、あるいはカメラ56からの制御信号(駆動指令信号)が同時に出力された場合には、これらの制御信号の合成された信号をもとに移動レンズ群1が電動駆動されることになる。
【0056】
従って、本実施形態例では、レンズ装置51の外表面の電動操作部材17だけでなく、三脚を用いて撮影する時に使用するデマンド52や、CCU54を用いて遠隔からカメラマン以外のオペレータが同時に操作する場合においても、特別な切り換え操作なしに移動レンズ群1を電動駆動、あるいは手動駆動に自動的に切り換えることができる。このため、様々な撮影状況においても使い勝手に優れた光学装置を提供することができる。
【0058】
(第3の実施形態例)
本実施形態例では光学装置として前述の第2の実施形態例と同じようにテレビジョン撮影等に用いられる撮像装置を例示している。
【0059】
本実施形態例で示す光学装置のシステム構成は第2の実施形態例の光学装置のそれと同じである。従って、第2の実施形態例の光学装置と共通する部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0060】
図6に本実施形態例の光学装置におけるレンズ装置のブロック図を示す。
【0061】
本実施形態例の光学装置において、移動レンズ群1を電動駆動するための制御信号(駆動指令信号)を発生する信号発生源である駆動指令源(制御信号発生源)として、レンズ装置51の外表面に設けた電動操作部材17とデマンド52の電動操作部材53、そしてカメラ56の3つを備えていることは第2の実施形態例の光学装置と同じである。
【0062】
前述した第2の実施形態例の光学装置では、それぞれの駆動指令源17,53,56から同時に制御信号が発生した場合、それぞれの制御信号を合成した信号をもとに移動レンズ群1が電動駆動されるが、本実施形態例の光学装置は、駆動指令源17,53,56から同時に制御信号が発生した場合、優先的に1つの制御信号を指定する優先順位指定手段59を備えることを特徴としている。
【0063】
即ち、レンズ装置51の外装面に設けた電動操作部材17とデマンドの電動操作部材53には速度指令判別手段57が設けられ、カメラ56には位置指令判別手段58が設けられて、速度指令判別手段57と位置指令判別手段58とで電動操作判別手段19を構成している。速度指令判別手段57による移動レンズ群1の電動/手動の判別は第2の実施形態例の場合と同じであり、また位置指令判別手段58による移動レンズ群1の電動/手動の判別も第2の実施形態例の場合と同じである。そして、電動操作判別手段19による移動レンズ群1の電動/手動の判別結果と3つの駆動指令源17,53,56の制御信号は優先順位指定手段59へ送られる。
【0064】
3つの駆動指令源17,53,56から同時に駆動指令信号、即ち、移動レンズ群1の電動駆動の制御信号(電動駆動指令信号)が発生した場合、優先順位指定手段59は予め設定されている優先順位決定アルゴリズムを基に1つの制御信号を指定する。そして、優先順位指定手段59はその1つの制御信号をモータ制御回路18へ指令してモータ9を制御すると同時に、電磁クラッチ16をONにして図1に示す中間歯車14と連結歯車15とを連結する。これによって中間歯車14及び連結歯車15はモータ9の駆動力を操作リング7に伝達して移動レンズ群1を電動駆動する。
【0065】
また、優先順位指定手段59の持つ優先順位決定アルゴリズムは複数のアルゴリズムの中から優先順位切換手段60により選択することができ、用途に応じて優先順位を切り換えることができると同時に、優先的に選択される駆動指令源17,53,56を表示部(表示手段)61で確認することができる。
【0066】
優先順位指定手段59は3つの駆動指令源17,53,56から同時に移動レンズ群1の電動駆動の制御信号が発生した場合に一つの制御信号を指定するが、それ以外の場合には電動操作判別手段19による移動レンズ群1の電動/手動の判別結果に基づいて第2の実施形態例と同じように電磁クラッチ16をON−OFF制御して、中間歯車14と連結歯車15の噛み合いと離脱を自動的に切り換えている。
【0067】
従って、本実施形態例では、レンズ装置51の外表面の電動操作部材17だけでなく、三脚を用いて撮影する時に使用するデマンド52や、CCU54を用いて遠隔からカメラマン以外のオペレータが操作する場合においても、特別な切り換え操作なしに移動レンズ群1を電動駆動、あるいは手動駆動に自動的に切り換えることができる。このため、様々な撮影状況においても使い勝手に優れた光学装置を提供することができると同時に、カメラマンとCCUオペレータが誤って同時に電動操作するような事態が生じても、移動レンズ群1が意に反した動作をすることなく良好な操作環境を提供することができる。
【0069】
(第4の実施形態例)
本実施形態例では光学装置として前述の第2の実施形態例と同じようにテレビジョン撮影等に用いられる撮像装置を例示している。
【0070】
本実施形態例で示す光学装置のシステム構成は第2の実施形態例の光学装置のそれと同じである。従って、第2の実施形態例の光学装置と共通する部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0071】
図7に本実施形態例の光学装置におけるレンズ装置のブロック図を示す。
【0072】
本実施形態例の光学装置において、移動レンズ群1を電動駆動するための制御信号(駆動指令信号)を発生する信号発生源である駆動指令源(制御信号発生源)として、レンズ装置51の外表面に設けた電動操作部材17とデマンド52の電動操作部材53、そしてカメラ56の3つを備えていることは第2の実施形態例の光学装置と同じである。
【0073】
第2及び第3の実施形態例では上記3つの駆動指令源17,53,56からの制御信号(駆動指令信号)によって移動レンズ群1の電動駆動が可能であるが、例えばレンズ装置51の電動操作部材17及びデマンド52の電動操作部材53を用いて移動レンズ群1を電動操作するカメラマンと、レンズ装置51から離れた位置でCCU54を用いて移動レンズ群1を電動操作するオペレータとの双方から光学装置を操作する場合、オペレータの電動操作のみ可能にし、カメラマンの電動操作を無効にすることを好むケースが発生する。
【0074】
本実施形態例では、このような場合を考慮し、特定の駆動指令源(例えば、電動操作部材17,53)からの駆動指令信号に対しては、その駆動指令信号の有無に関わらず電動駆動を無効にするような信号源選別手段(信号発生源選別手段)62を設けることを特徴としている。
【0075】
即ち、レンズ装置51の外表面に設けた電動操作部材17とデマンド52の電動操作部材53には速度指令判別手段57が設けられ、カメラ56には位置指令判別手段58が設けられて、速度指令判別手段57と位置指令判別手段58とで電動操作判別手段19を構成している。速度指令判別手段57による移動レンズ群1の電動/手動の判別は第2の実施形態例の場合と同じであり、また位置指令判別手段58による移動レンズ群1の電動/手動の判別も第2の実施形態例の場合と同じである。そして、電動操作判別手段19による移動レンズ群1の電動/手動の判別結果と3つの駆動指令源17,53,56の制御信号は信号源選別手段62へ送られる。
【0076】
この時、信号源選別手段62は、特定の制御信号発生源17,53からの電動駆動指令信号(移動レンズ群1の電動駆動を意味する駆動指令信号)に対しては、その駆動指令信号の有無に関わらず電磁クラッチ16をOFFにして中間歯車14と連結歯車15との接続(連結)及び移動レンズ群1の電動駆動を無効にしている。前記特定の駆動指令源17,53以外の駆動指令源56からの電動駆動指令信号については第2及び第3の実施形態例と同じようにモータ制御回路18へ指令してモータ9を制御すると同時に電磁クラッチ16をONにして移動レンズ群1を電動駆動している。
【0077】
また信号源選別手段62には、複数の駆動指令源17,53,56の中でどの駆動指令源からの電動駆動指令信号に対しては手動から電動に自動切り換えして移動レンズ群1を電動駆動するかを選択する信号源切換手段(信号発生源切換手段)63を設けている。信号源切換手段63は、例えばカメラ56からの制御信号(電動駆動指令信号)のみ有効にして、レンズ装置51の電動操作部材17及びデマンド52の電動操作部材53からの制御信号(電動駆動指令信号)は無効にしたり、あるいはレンズ装置51の電動操作部材17及びデマンドの電動操作部材53からの制御信号(電動駆動指令信号)のみ有効にして、カメラ56からの制御信号(電動駆動指令信号)を無効にしたりすることができる。また、移動レンズ群1の電動駆動を意味する制御信号を全て無効にして、移動レンズ群1の移動をカメラマンによる操作リング7の手動操作の操作のみで行うようにすることも可能である。また、レンズ装置51の電動操作部材17とデマンド52の電動操作部材53の制御信号をまとめて信号処理しているが、それぞれ独立して信号処理することも可能である。さらに信号源切換手段63には複数の駆動指令源17,53,56の切り換え状況を表示する表示部(表示手段)64を設け、信号源選別手段62での複数の駆動指令源17,53,56の設定状況(選択状態)が確認できるようになっている。
【0078】
従って、本実施形態例では、レンズ装置51の外表面の電動操作部材17だけでなく、三脚を用いて撮影する時に使用するデマンド52や、CCU54を用いて遠隔からカメラマン以外のオペレータが操作する場合においても、特別な切り換え操作なしに移動レンズ群1を電動駆動、あるいは手動駆動に自動的に切り換えることができる。このため、様々な撮影状況においても使い勝手に優れた光学装置を提供することができると同時に、カメラマンとCCUオペレータの双方が電動操作するのではなく、一人の操作者のみが優先的に電動操作できるような環境をつくることにより、様々な撮影状況に応じた良好な操作環境を提供することができる。
【0080】
(第5の実施形態例)
本実施形態例では光学装置として前述の第2の実施形態例と同じようにテレビジョン撮影等に用いられる撮像装置を例示している。
【0081】
本実施形態例で示す光学装置のシステム構成は第2の実施形態例の光学装置のそれと同じである。従って、第2の実施形態例の光学装置と共通する部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0082】
図8に本実施形態例の光学装置におけるレンズ装置のブロック図を示す。
【0083】
本実施形態例の光学装置において、移動レンズ群1を電動駆動するための制御信号(駆動指令信号)を発生する信号発生源である駆動指令源(制御信号発生源)として、レンズ装置51の外表面に設けた電動操作部材17とデマンドの電動操作部材53、そしてカメラ56の3つを備えていることは第2、第3、及び第4の実施形態例と同じである。本実施形態例の特徴はいかなる駆動指令源17,53,56から電動駆動指令信号(移動レンズ群1の電動駆動を意味する駆動指令信号)を受けても、マニュアル操作中は電磁クラッチ16をONにして移動レンズ群1を電動駆動に切り換えることなくマニュアルモードを維持することを特徴としている。
【0084】
図8は図7で示したブロック図に加え、本実施形態例の特徴部分を付加したものである。以下に本発明の特徴部分のみを詳細に説明する。
【0085】
図8において、66は手動操作検出手段であり、カメラマンが光学装置のマニュアル環を操作中か否かを検出している。19の電動操作判別手段では移動レンズ群1が電動駆動か電動駆動ではないか(手動モード)を判別しているものであり、手動操作中か否かを判別するものではない。65はレンズ位置検出手段であり、移動レンズ群1のレンズ位置を検出している。68はレンズ動作状態検出手段であり、レンズ位置検出手段(位置検出手段)65の検出値の差分演算から移動レンズ群1が動作しているか、あるいは停止しているかを検出している。
【0086】
手動操作検出手段66は、レンズ動作状態検出手段68及び電動操作判別手段19の2つ検知結果から、カメラマンがマニュアル環を操作しているか否かを検出している。即ち、レンズ動作状態検出手段68により移動レンズ群1が動いていることを検出し、かつ電動操作判別手段19の判別結果が手動モードと判別した場合に、手動操作開始と判別し、レンズ動作状態検出手段68により移動レンズ群1が停止することを検知するまでの時間をマニュアル操作中と検知している。
【0087】
本実施形態例では、手動操作検出手段66が手動操作中と検知した場合、途中で電動駆動指令信号を受けた場合においても、電磁クラッチ16による中間歯車14と連結歯車15の接続(連結)ならびに移動レンズ群1の電動駆動を無効にしている。なお手動操作検出手段66により一度手動操作開始と判断すると、移動レンズ群1が停止するまでの間は手動操作中と判断するので、操作リング7の手動操作途中で電動操作部材17,53からの制御信号により電動操作判別手段19が電動操作と判別しても手動操作中であるという手動操作検出手段66の検出結果が変わることはない。
【0088】
また、67はモード切換手段であり、前述した手動操作中は移動レンズ群1の電動駆動を受け付けないマニュアル優先モードと、第1〜4の実施形態例に記載したように手動操作中においても電動駆動を意味する制御信号(電動駆動指令信号)に基づいて電動駆動に切り換わるノーマルモードの2つの動作モードを切り換え可能にしている。
【0089】
従って、本実施形態例では、レンズ装置51の外表面の電動操作部材17だけでなく、三脚を用いて撮影する時に使用するデマンド52や、CCU54を用いて遠隔からカメラマン以外のオペレータが操作する場合においても、特別な切り換え操作なしに移動レンズ群1の電動駆動、あるいは手動駆動に自動的に切り換えることができる。このため、様々な撮影状況に置いても使い勝手に優れた光学装置を提供することができると同時に、CCUオペレータの操作に関わらずカメラマンの手動操作を優先する環境をつくることにより、様々な撮影状況に応じた良好な操作環境を提供することができる。
【0091】
以上説明したように、本実施の形態例によれば、光学装置内部あるいは光学装置外部から電動駆動手段に駆動を指令する駆動指令信号に基づいて電動判別手段により光学手段を電動駆動か、あるいは手動駆動かの判別を行い、この判別結果に基づいて伝達機構切換手段により光学手段を手動駆動あるいは電動駆動に自動的に切り換える構成としたので、従来の光学装置のようなクラッチレバーによる特別な切換え操作なしに光学手段を手動駆動と電動駆動に自動的に切り換えることができる。
【0092】
また、電動操作部材が出力する電動駆動手段への駆動指令信号、あるいは電動操作検知手段が検知する電動操作部材の操作時の動作に基づいて電動操作判別手段により光学手段を電動駆動か、あるいは手動駆動かの判別を行い、この判別結果に基づいて伝達機構切換手段により光学手段を手動駆動あるいは電動駆動に自動的に切換える構成としたので、従来の光学装置のようなクラッチレバーによる特別な切換え操作なしに光学手段を手動駆動と電動駆動に自動的に切り換えることができる。
【0093】
さらに、光学装置外表面の電動操作部材だけでなく、三脚を用いて撮影する時に使用するデマンドや、CCUを用いて遠隔からカメラマン以外のオペレータが同時に操作する場合においても、特別な切り換え操作なしに光学手段を手動駆動あるいは電動駆動に自動的に切り換えることができるので、様々な撮影状況に応じた使い勝手に優れた光学装置を提供することができる。
【0094】
前述した各実施形態例では、光学手段としてフォーカスレンズやズームレンズなどの移動レンズ群の場合を例示したが、本発明の光学装置における光学手段はアイリス、マクロ等いかなる光学手段でも構わない。
【0095】
また、本発明の光学装置は前述した実施形態例の撮影レンズだけでなく、雲台装置等いかなる光学装置にも適用可能である。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、特別な切換え操作なしに光学手段を手動駆動と電動駆動に自動的に切換えることができるので、手動と電動の迅速な切換えを実現でき、操作性に優れた光学装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態例の光学装置における移動レンズ群のレンズ駆動機構を表わす概略構成図である。
【図2】同実施形態例の光学装置の移動レンズ群の手動及び電動時の駆動経路図である。
【図3】同実施形態例の光学装置の電動操作部材の出力信号の説明図である。
【図4】第2の実施形態例の光学装置のシステム構成図である。
【図5】同第2の実施形態例の光学装置の移動レンズ群の手動及び電動時の駆動経路図である。
【図6】第3の実施形態例の光学装置の移動レンズ群の手動及び電動時の駆動経路図である。
【図7】第4の実施形態例の光学装置の移動レンズ群の手動及び電動時の駆動経路図である。
【図8】第5の実施形態例の光学装置の移動レンズ群の手動及び電動時の駆動経路図である。
【図9】従来の光学装置の外観図である。
【図10】従来の光学装置におけるクラッチ機構の概略構成図である。
【符号の説明】
1 :移動レンズ群
7 :操作リング
9 :レンズ駆動用モータ
14 :中間歯車
15 :連結歯車
16 :磁気クラッチ
17 :電動操作部材
18 :モータ制御回路
19 :電動操作判別手段
20 :電動駆動手段
51 :レンズ装置
52 :デマンド
53 :デマンドの電動操作部材
54 :CCU
55 :CCUの電動操作部材
57 :速度指令判別手段
58 :位置指令判別手段
59 :優先順位指定手段
60 :優先順位切換手段
61 :表示部
62 :信号源選別手段
63 :信号源切換手段
64 :表示部
65 :レンズ位置検出手段
66 :手動操作検出手段
67 :モード切換手段
68 :レンズ動作状態検出手段
Claims (11)
- 移動可能な光学手段と、
前記光学手段を手動により駆動する手動操作手段と、
1つの駆動指令信号を出力するための電動操作部材を含み、前記1つの駆動指令信号に基づいて前記光学手段を電動により駆動する電動駆動手段と、
前記1つの駆動指令信号に基づいて、前記光学手段を前記手動操作手段により駆動するか、前記電動駆動手段により駆動するか、を判別する判別手段と、
前記判別手段の判別結果に基づいて、前記電動駆動手段から前記光学手段までの動力伝達の経路の連結または分離を自動的に切り換える伝達機構切換手段とを有することを特徴とする光学装置。 - 前記判別手段は、複数の信号発生源からの前記駆動指令信号に基づいて、前記光学手段を前記手動操作手段により駆動するか、前記電動駆動手段により駆動するか、を判別することを特徴とする請求項1記載の光学装置。
- 前記手動操作手段は、前記光学手段を駆動するために操作する操作リングを備えており、
前記電動駆動手段は、前記操作リングを駆動することにより前記光学手段を駆動することを特徴とする請求項1又は2記載の光学装置。 - 前記判別手段は、前記電動駆動手段への速度指令である駆動指令信号に基づいて前記光学手段の電動または手動を判別する第1の判別手段と、前記電動駆動手段の前記光学手段の位置指令である駆動指令信号に基づいて前記光学手段の電動または手動を判別する第2の判別手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学装置。
- 複数の駆動指令信号が前記判別手段に入力されたとき、一つの駆動指令信号が優先的に指定されるアルゴリズムを有する優先順位指定手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光学装置。
- 複数の駆動指令信号が前記判別手段に入力されたとき、一つの駆動指令信号が優先的に指定されるアルゴリズムを複数持ち、複数の前記アルゴリズムの中から一つを選択できる優先順位切換手段と、前記優先順位切換手段の設定を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光学装置。
- 特定の電動操作部材からの前記駆動指令信号に対しては、前記伝達機構切換手段の切換えを無効とする信号発生源選別手段を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学装置。
- 前記信号発生源選別手段で選別する信号発生源を切り換える信号発生源切換手段と、前記信号発生源選別手段で選別する信号発生源を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項7に記載の光学装置。
- 前記光学手段の手動操作を検出する手動操作検出手段を備え、前記手動操作検出手段が前記光学手段の手動操作を検出した場合には、前記伝達機構切換手段を前記動力伝達経路の連結状態へ切り換えることを禁止することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光学装置。
- 前記手動操作検出手段は、前記光学手段の位置を検出する位置検出手段の検出結果および前記判別手段の判別結果から前記光学手段の手動操作を検出することを特徴とする請求項9に記載の光学装置。
- 前記光学手段の手動操作中は前記駆動指令信号の有無にかかわらず前記伝達機構切換手段を前記動力伝達経路の連結状態へ切り換えることを禁止するマニュアル優先モードと、前記光学手段の手動操作中であっても前記駆動指令信号がある場合には前記伝達機構切換手段を前記動力伝達経路の連結状態へ切り換えるノーマルモードとを備え、前記モードを切り換えるモード切換手段を有することを特徴とする請求項9または10に記載の光学装置。
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