JP4559204B2 - 回路基板検査装置および回路基板検査方法 - Google Patents

回路基板検査装置および回路基板検査方法 Download PDF

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本発明は、回路基板における導体パターンの良否を検査する回路基板検査装置および回路基板検査方法に関するものである。
この種の回路基板検査装置として、特開昭59−168375号公報に開示された電気接続回路網のテスト装置が知られている。このテスト装置は、導電プレートと、導電プレートの上に配置された誘電体層と、誘電体層の上に載置された回路板の端子点に接触させられる2本のプローブと、各プローブの移動を制御するX−Y位置決めシステムと、各端子点間に接続された導体(導体パターン)および導電プレートの間の容量を測定する容量測定装置とを備えて構成されている。この場合、導体パターンが断線しているときには、導体パターンと導電プレートとの間の容量が、導体パターンに断線のない状態における両者間の容量(以下、この容量を「基準容量」ともいう)よりも小さくなる。また、導体パターンが他の導体パターンに短絡しているときには、導体パターンと導電プレートとの間の容量が、基準容量よりも大きくなる。したがって、このテスト装置を用いて導体パターンと導電プレートの間の容量を測定して、その測定値と基準容量とを比較することにより、導体パターンに断線や短絡が生じているか否かを検査することが可能となる。
特開昭59−168375号公報(第8−9頁、第1図)
ところが、従来のテスト装置には、以下の問題点がある。すなわち、このテスト装置を用いて、回路板の導体パターンを検査する際には、導体パターンの各端子点にプローブを接触させて導体パターンと導電プレートとの間の容量を測定する必要がある。この場合、例えば、図10に示すように、導体パターン101a〜101f(以下、区別しないときには「導体パターン101」ともいう)における各々の間隔が狭い他端部112(同図では上端部)へのプローブの接触が困難な回路基板100を検査するときには、導体パターン101における各々の間隔が広い一端部111(同図では下端部)にプローブを接触させて容量を測定することとなる。しかしながら、例えば、導体パターン101に断線が生じていたとしても、その断線箇所が導体パターン101の他端部112の付近であって、断線箇所から他端部112までの導体パターン101の面積がその導体パターン101全体の面積と比較して僅かなときには、容量の測定値と基準容量との間に殆ど差が生じないため、断線していないと検査されるおそれがある。また、例えば、測定対象の導体パターン101と、その導体パターン101に隣接する導体パターン101とが短絡していたとしても、その隣接する導体パターン101の面積が僅かなときには、容量の測定値と基準容量との間に殆ど差が生じないため、短絡していないと検査されるおそれもある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、回路基板における導体パターンの断線や短絡を確実に検出し得る回路基板検査装置および回路基板検査方法を提供することを主目的とする。
求項記載の回路基板検査装置は、導体パターンが一面に形成された回路基板が載置される第1の電極板と、前記導体パターンの一端部および前記第1の電極板の間に測定用電流が通電されたときの電気的パラメータを測定する測定部と、前記電気的パラメータに基づいて前記導体パターンの良否を判別する判別部とを備えた回路基板検査装置であって、前記第1の電極板と絶縁された状態で当該第1の電極板と前記回路基板との間に配設されると共にその電位が基準電位に設定される第2の電極板を備え、前記第2の電極板は、前記第1の電極板に他面が対向するように載置された状態の前記回路基板における前記導体パターンの他端部と当該第1の電極板における当該他端部に対向する部位との間に空間形成可能な孔または切欠きが形成されて当該孔または切欠きの形成部位では導電性を有せずかつ当該導体パターンにおける当該他端部を除く部位に対向する部位が導電性を有するように構成されている。
また、請求項記載の回路基板検査装置は、請求項記載の回路基板検査装置において、前記第2の電極板における前記第1の電極板側において当該第2の電極板と重なり合うように配設される絶縁体を備え、前記絶縁体には、前記導体パターンの前記他端部に対向する部位に孔または切欠きが形成されている。
また、請求項記載の回路基板検査装置は、請求項または記載の回路基板検査装置において、前記第2の電極板は、通気性を有して構成されている。
また、請求項記載の回路基板検査方法は、回路基板の一面に形成された導体パターンの一端部と当該回路基板が載置された第1の電極板との間に測定用電流を通電して電気的パラメータを測定し、当該測定した電気的パラメータに基づいて前記導体パターンの良否を判別する回路基板検査方法であって、前記第1の電極板に他面が対向するように載置された状態の前記回路基板における前記導体パターンの他端部と当該第1の電極板における当該他端部に対向する部位との間に空間形成可能な孔または切欠きが形成されて当該孔または切欠きの形成部位では導電性を有せずかつ当該導体パターンにおける当該他端部を除く部位に対向する部位が導電性を有するように構成されると共にその電位が基準電位に設定された第2の電極板を前記第1の電極板と絶縁された状態で当該第1の電極板と前記回路基板との間に配設して、前記電気的パラメータを測定する。
求項記載の回路基板検査装置、および請求項記載の回路基板検査方法によれば、第1の電極板と絶縁された状態で第1の電極板と回路基板との間に配設されると共に、回路基板における導体パターンの他端部と第1の電極板における他端部に対向する部位との間に空間形成可能な孔または切欠きが形成されて孔または切欠きの形成部位では導電性を有せずかつ導体パターンにおける他端部を除く部位に対向する部位が導電性を有するように構成され、その電位が基準電位に設定される第2の電極板を用いることにより、例えば、プローブを導体パターンの一端部に接触させることで、実質的に、導体パターンの他端部と第1の電極板との間の静電容量(電気的パラメータ)が測定される。このため、この回路基板検査装置および回路基板検査方法によれば、導体パターンが断線しているときには静電容量の測定値が断線のない状態における基準静電容量よりも明らかに小さくなり、導体パターン同士が短絡しているときには静電容量の測定値が基準静電容量よりも明らかに大きくなることを利用することで、導体パターンの断線や短絡を確実に検出することができる。
また、請求項記載の回路基板検査装置によれば、第2の電極板と重なり合うように絶縁体を配設し、絶縁体における導体パターンの他端部に対向する部位に孔または切欠きを形成したことにより、絶縁体および第2の電極板を第1の電極板の上に載置して、さらにその上に回路基板を載置することで、導体パターンの他端部と第1の電極板との間の静電容量(電気的パラメータ)を確実に測定することができる。
また、請求項記載の回路基板検査装置によれば、通気性を有するように第2の電極板を構成したことにより、第1の電極板側から吸引することで、第1の電極板、第2の電極板および回路基板を互いに密着させることができるため、導体パターンと第1の電極板との間の静電容量(電気的パラメータ)を正確に測定することができる。
以下、本発明に係る回路基板検査装置の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、回路基板検査装置1の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示す回路基板検査装置1は、例えば、図3に示す回路基板100における導体パターン101a〜101fの断線や短絡の有無(導体パターン101a〜101fの良否)を検査可能に構成されている。この場合、回路基板100は、例えば、非導電体で形成された基板102の一面側に複数の導体パターン101a〜101f(以下、区別しないときには「導体パターン101」ともいう)が形成されて構成されている。また、回路基板100の各導体パターン101は、各々の一端部111側における互いの間隔が比較的広く、かつ各々の他端部112側における互いの間隔が狭くなるように形成されている。また、導体パターン101の各一端部111には矩形のランドがそれぞれ形成されている。
一方、回路基板検査装置1は、図1に示すように、載置板2、吸気ポンプ3、電極板4、移動機構5、測定部6、制御部7、RAM8およびROM9を備えて構成されている。載置板2は、例えば、図2に示すように、金属等の導電性材料によって全体として箱状に形成されると共に、電極板4を載置可能に構成されている。また、載置板2は、複数の吸気口2a,2a・・がその上面に形成されると共に、吸気ポンプ3に連通する吸気口2bがその側面に形成されて構成されている。この場合、載置板2は、その電位がグランド電位(基準電位の一例)に設定されて、測定部6による静電容量の安定的な測定(この測定については後述する)を可能とするシールド機能を有している。なお、必ずしも載置板2の全体を導電性材料で形成する必要はなく、少なくとも電極板4が載置される面(この場合、上面)を電性材料で形成すればよい。吸気ポンプ3は、吸気パイプを介して載置板2の吸気口2bに連通させられて、制御部7の制御に従って載置板2における内部空間Sの空気を吸引する。
電極板4は、図3に示すように、非導電性を有する基板4aと、基板4aの一面(同図では上面)に形成された導電性を有する電極4bとを備えて構成されている。この場合、電極4bの形成部位は、載置状態の回路基板100における導体パターン101の他端部112に対向する部位に規定されている。つまり、電極板4は、載置状態の回路基板100における導体パターン101の他端部112に対向する部位が導電性を有して構成されると共に、導体パターン101における他端部112を除く部分に対向する部位が非導電性を有するように構成されている。この場合、少なくとも他端部112に対向する部位が導電性を有し、かつ少なくとも一端部111に対向する部位が非導電性を有している限り、電極4bの形成部位を任意に規定することができる。また、電極板4は、例えば、基板4aとしての液晶ポリマーメッシュの一面に電極4bとしての50μm程度の厚みの金属パターンを形成することにより、通気性を有して構成されている。
移動機構5は、制御部7の制御に従い、図2に示すように、プローブ保持部5aおよびプローブ5bを電極板4の上に載置された回路基板100に対してX−Y方向および上下方向(Z方向)に移動させて、回路基板100における導体パターン101の一端部111にプローブ5bの先端部を接触させる。測定部6は、一例として、制御部7の制御に従い、プローブ5bが接触している導体パターン101と、電極板4の電極4bとの間に測定用電流(交流電流)を通電させて、そのときの電流値、電圧値、並びに電流および電圧の位相差に基づいて導体パターン101と電極4bとの間の静電容量(電気的パラメータの一例)を測定して、その測定値Cmを制御部7に出力する。
制御部7は、判別部に相当し、移動機構5によるプローブ5b(プローブ保持部5a)の移動、および吸気ポンプ3の動作を制御する。また、制御部7は、測定部6を制御して、導体パターン101と電極4bとの間の静電容量を測定させる。また、制御部7は、測定部6によって測定された静電容量の測定値Cmと、導体パターン101に断線や短絡等がないときの静電容量(以下、この静電容量を「基準静電容量Cs」ともいう)とを比較することにより、各導体パターン101の断線の有無や他の導体パターン101との短絡の有無を検出する。RAM8は、測定部6から出力された静電容量の測定値Cmを一時的に記憶する。また、RAM8は、各導体パターン101毎の基準静電容量Csを記憶する。ROM9は、制御部7の動作プログラムを記憶する。
次に、回路基板検査装置1を用いて回路基板100における導体パターン101の断線や短絡の有無を検査する方法について、図面を参照して説明する。
まず、図2に示すように、電極4bが上向きとなるようにして載置板2の上面に電極板4を載置する。次に、導体パターン101が上向きとなるようにして回路基板100を電極板4の上に載置する。次いで、制御部7が、吸気ポンプ3を作動させる。この際に、吸気ポンプ3によって載置板2における内部空間Sの空気が吸い出されて内部空間Sが負圧となる。この場合、電極板4が通気性を有しているため、電極板4および回路基板100が載置板2に吸い寄せられて、これらが密着する。
続いて、制御部7は、図2に示すように、移動機構5を制御して、プローブ保持部5aを移動させて、回路基板100における導体パターン101a〜101fのうちの例えば左端の導体パターン101aの一端部111にプローブ5bの先端部を接触させる。次に、制御部7は、導体パターン101aと電極4bとの間の静電容量を測定させるための制御信号を測定部6に出力する。これに応じて、測定部6は、導体パターン101aと電極4bとの間にプローブ5bを介して測定用電流を通電させて、両者の間の静電容量を測定して測定値Cmを制御部7に出力する。続いて、制御部7は、測定値CmをRAM8に記憶させる。ここで、回路基板100がセットされた状態では、回路基板100における導体パターン101aの他端部112だけが電極4bに対向し、導体パターン101aの他端部112を除く部位が非導電体である基板4aに対向している。したがって、導体パターン101aと電極4bとの間の静電容量は、実質的には、導体パターン101aの他端部112と電極4bとの間の静電容量となる。
次に、制御部7は、導体パターン101aについての静電容量の測定値Cm、および導体パターン101aについての基準静電容量CsをRAM8から読み出す。次いで、制御部7は、読み出した両者を比較することにより、導体パターン101aに断線や短絡が生じているか否かを判別する判別処理を実行する。この場合、上記したように、導体パターン101aと電極4bとの間の静電容量が実質的に導体パターン101aの他端部112と電極4bとの間の静電容量であるため、例えば、導体パターン101aの一端部111と他端部112との間のいずれかの部位で断線しているときには、導体パターン101と電極板4との間に測定用電流を通電させたとしても導体パターン101aの他端部112に電荷が蓄積されないか殆ど蓄積されない状態となる。この結果、導体パターン101aと電極4bとの間における静電容量の測定値Cmが0またはほぼ0となり、測定値Cmが基準静電容量Csよりも明らかに小さな値となる。したがって、この際には、制御部7は、導体パターン101aが断線していると判別する。
また、例えば、導体パターン101aが隣接する他の導体パターン101bと短絡しているときには、導体パターン101bと電極4bとの間の静電容量が加算されるため、測定値Cmは、基準静電容量Csよりも明らかに大きな値となる。したがって、この際には、制御部7は、導体パターン101aが短絡していると判別する。一方、導体パターン101aに断線や短絡が生じていないときには、測定値Cmは、基準静電容量Csと同じかほぼ同じ値となる。この際には、制御部7は、導体パターン101aに断線や短絡が生じていないと判別する。続いて、制御部7は、判別結果を図外の表示部に表示させる。
次に、制御部7は、移動機構5を制御して、プローブ保持部5aを移動させて、導体パターン101bの一端部111にプローブ5bの先端部を接触させる。次いで、制御部7が制御信号を出力し、測定部6が制御信号に従って導体パターン101bと電極4bとの間の静電容量を測定して測定値Cmを制御部7に出力する。続いて、制御部7は、導体パターン101bについての静電容量の測定値Cmおよび基準静電容量CsをRAM8から読み出して導体パターン101bについての判別処理を実行すると共に、その判別結果を表示部に表示させる。次に、制御部7は、上記と同様にして、移動機構5および測定部6を制御して導体パターン101c〜101fについての静電容量を測定させると共に、導体パターン101c〜101fについての判別処理を実行してそれぞれの判別結果を表示部に表示させる。
このように、この回路基板検査装置1では、載置した状態の回路基板100における導体パターン101の他端部112に対向する部位に導電性を有する電極4bを形成すると共に、導体パターン101における少なくとも一端部111に対向する部位を非導電体性を有するように電極板4を構成したことにより、プローブ5bを導体パターン101の一端部111に接触させることで、実質的に、導体パターン101の他端部112と電極4bとの間の静電容量が測定される。このため、この回路基板検査装置によれば、導体パターン101が断線しているときには静電容量の測定値Cmが基準静電容量Csよりも明らかに小さくなり、導体パターン101,101同士が短絡しているときには静電容量の測定値Cmが基準静電容量Csよりも明らかに大きくなることを利用することで、導体パターン101の断線や短絡を確実に検出することができる。
また、この回路基板検査装置1によれば、その電位を基準電位に設定してシールド機能を有する載置板2を備えたことにより、静電容量の測定に用いる電流値、電圧値、並びに電流および電圧の位相を安定的に測定することができるため、導体パターン101と電極板4との間の静電容量を正確に測定することかできる。
次に、回路基板検査装置1Aについて図面を参照して説明する。なお、回路基板検査装置1Aでは、基本的に本発明が適用されている。また、回路基板検査装置1と同じ構成要素については同一の符号を付して重複する説明を省略する。回路基板検査装置1Aは、図4に示すように、載置板2、吸気ポンプ3、電極板40、移動機構5、測定部60、制御部7、RAM8およびROM9を備えて構成されている。
電極板40は、図6に示すように、非導電体で形成された基板40a(本発明における絶縁体に相当する)と、導電体で形成されて基板40aの一面(同図では上面)の全域を覆うようにして形成された電極40b(本発明における第2の電極板に相当する)とを備えて構成され、回路基板100の裏面(導体パターン101が形成されていない他面)に電極40b(一面)を接触させた状態で回路基板100と載置板2(本発明における第1の電極板に相当する)との間に配設される。この場合、基板40aと電極40bとは貼り合わせて一体に形成されているが、別体に形成することもできる。電極板40は、例えば、全体を薄く押し潰すことによって微細な孔(図示せず)が多数形成されることで、通気性を有するように構成されている。また、電極板40には、同図に示すように、載置された状態の回路基板100における導体パターン101の他端部112に対向する部位において、矩形の開口部(本発明における孔)40cが基板40aおよび電極40bを連通するようにして形成されている。つまり、電極40bは、載置状態の回路基板100における導体パターン101の他端部112と載置板2における他端部112に対向する部位との間に空間が形成可能に構成されると共に、導体パターン101における他端部112を除く部分に対向する部位が導電性を有するように構成されている。この場合、少なくとも他端部112と載置板2における他端部112に対向する部位との間に空間が形成され、かつ少なくとも一端部111に対向する部位が導電性を有している限り、開口部40cの形成部位を任意に規定することができる。また、電極板40の電極40bは、その電位がグランド電位(本発明における基準電位の一例)に設定されて、ガード電極として機能する。測定部60は、制御部7の制御に従い、移動機構5のプローブ5bに接触している導体パターン101と、載置板2との間に測定用電流を通電させて、導体パターン101と載置板2との間の静電容量を測定して、その測定値Cmを制御部7に出力する。
この回路基板検査装置1Aを用いて回路基板100における導体パターン101の断線や短絡の有無を検査する際には、まず、例えば、図5に示すように、電極40bが上向きとなるようにして載置板2の上面に電極板40を載置する。次に、導体パターン101が上向きとなるようにして回路基板100を電極板40の上に載置する。次いで、制御部7が吸気ポンプ3を作動させることにより、電極板40および回路基板100が吸い寄せられて載置板2に密着する。
次いで、制御部7は、移動機構5を制御して、例えば、導体パターン101aの一端部111にプローブ5bの先端部を接触させる。次いで、測定部60が、制御部7からの制御信号に従い、導体パターン101aと載置板2との間にプローブ5bを介して測定用電流を通電させて、導体パターン101aと載置板2との間の静電容量を測定して測定値Cmを制御部7に出力する。続いて、制御部7は、測定値CmをRAM8に記憶させる。ここで、回路基板100が電極板40に載置された状態では、導体パターン101aの他端部112は、電極板40の開口部40cに対向し、導体パターン101aの他端部112を除く部位は、導電体である電極40bに対向している。この場合、電極40bが基準電位に接続されているため、導体パターン101aと載置板2との間の静電容量は、実質的には、開口部40cに向き合う導体パターン101aの他端部112と載置板2との間の静電容量となる。
次に、制御部7は、導体パターン101aについての静電容量の測定値Cm、および導体パターン101aについての基準静電容量CsをRAM8から読み出して、導体パターン101aについての判別処理を実行する。この場合、上記したように、導体パターン101aと載置板2との間の静電容量が実質的に導体パターン101aの他端部112と載置板2との間の静電容量であるため、例えば、導体パターン101aが一端部111と他端部112との間で断線しているときには、導体パターン101の他端部112と載置板2との間に測定用電流を通電させたとしても導体パターン101aの他端部112に電荷が蓄積されないか殆ど蓄積されない状態となる。この結果、導体パターン101aと載置板2との間における静電容量の測定値Cmが0またはほぼ0となり、測定値Cmが基準静電容量Csよりも明らかに小さな値となる。したがって、この際には、制御部7は、導体パターン101aが断線していると判別する。
また、例えば、導体パターン101aが隣接する他の導体パターン101bと短絡しているときには、導体パターン101bと載置板2との間の静電容量が加算されるため、測定値Cmは、基準静電容量Csよりも明らかに大きな値となる。したがって、この際には、制御部7は、導体パターン101aが短絡していると判別する。一方、導体パターン101aに断線や短絡が生じていないときには、測定値Cmは、基準静電容量Csと同じかほぼ同じ値となる。この際には、制御部7は、導体パターン101aに断線や短絡が生じていないと判別する。続いて、制御部7は、判別結果を図外の表示部に表示させる。次に、制御部7は、上記と同様にして、移動機構5および測定部60を制御して導体パターン101c〜101fについての静電容量を測定させると共に、導体パターン101c〜101fについての判別処理を実行してそれぞれの判別結果を表示部に表示させる。
このように、この回路基板検査装置1Aでは、載置した状態の回路基板100における導体パターン101の他端部112と載置板2における他端部112に対向する部位との間に空間が形成可能に構成した電極40bを載置板2と回路基板100との間に載置板2と絶縁した状態で配設して静電容量を測定することにより、プローブ5bを導体パターン101の一端部111に接触させることで、実質的に、導体パターン101の他端部112と載置板2との間の静電容量が測定される。このため、この回路基板検査装置1Aによれば、導体パターン101が断線しているときには静電容量の測定値Cmが基準静電容量Csよりも明らかに小さくなり、導体パターン101,101同士が短絡しているときには静電容量の測定値Cmが基準静電容量Csよりも明らかに大きくなることを利用することで、導体パターン101の断線や短絡を確実に検出することができる。
また、この回路基板検査装置1Aによれば、電極40bと重なり合うように基板40aを配設し、電極40bおよび基板40aにおける導体パターン101の他端部112に対向する各部位に開口部40cを形成したことにより、電極板40(基板40aおよび電極40b)を載置板2の上に載置して、さらにその上に回路基板100を載置することで、導体パターン101の他端部112と載置板2との間の静電容量を確実に測定することができる。
また、この回路基板検査装置1Aによれば、通気性を有するように電極板40を構成したことにより、載置板2側から吸引することで、載置板2、電極板40および回路基板100を互いに密着させることができるため、導体パターン101と載置板2との間の静電容量を正確に測定することができる。
なお、上記の回路基板検査装置1では、導電性材料で形成されると共に、その電位が基準電位に設定された載置板2を備えているが、図7に示すように、非導電性材料で形成されて吸引機能を有する箱状の載置台201と、載置台201および電極板4の間に配設されると共に通気性および導電性を有してその電位が基準電位に設定される導電プレート202(載置板に相当する)とを載置板2に代えて備えた構成を採用することもできる。また、載置板2、並びに載置台201および導電プレート202は、必ずしも必要とはされず、これらを備えていない構成を採用することもできる。
また、回路基板検査装置1では、基板4aの一面に電極4bを形成した電極板4が採用されているが、電極板4に代えて、図8に示すように、それぞれ別体に形成した基板301と電極302とを電極板として採用することもできる。この場合、基板301は、例えば、樹脂によって通気性および非導電性を有する多孔質の板状またはシート状に形成されて、載置板2の上に載置される。また、電極302は、例えば、金属等の導電性材料で形成されて基板301の上に載置される。また、図9に示すように、上記した載置台201、導電プレート202、基板301および電極302を備えた構成を採用することもできる。
また、上記した回路基板検査装置1Aでは、載置板2を備えているが、載置板2に代えて、測定部60に接続される電極を備えた構成を採用することもできる。また、回路基板検査装置1Aでは、回路基板100における導体パターン101の他端部112に対向する部位に開口部40cが形成された電極板40を備えているが、開口部40cに代えて、切り欠きを形成した電極板を採用することもできる。また、電気的パラメータとしての静電容量を測定する回路基板検査装置1,1Aを例に挙げて説明したが、本発明における電気的パラメータは静電容量に限定されず、電流、電圧およびこれらの位相差等が含まれる。したがって、これらの各種の電気的パラメータに基づいて回路基板における導体パターンの断線や短絡の有無を検査する回路基板検査装置に本発明を適用することができる。
回路基板検査装置1の構成を示す構成図である。 回路基板検査装置1における載置板2、電極板4、回路基板100、プローブ保持部5aおよびプローブ5bの断面図である。 載置板2、電極板4および回路基板100の斜視図である。 回路基板検査装置1Aの構成を示す構成図である。 回路基板検査装置1Aにおける載置板2、電極板40、回路基板100、プローブ保持部5aおよびプローブ5bの断面図である。 載置板2、電極板40および回路基板100の斜視図である。 載置台201および導電プレート202の断面図である。 載置板2、基板301および電極302の斜視図である。 載置台201、導電プレート202、基板301および電極302の斜視図である。 回路基板100の平面図である。
符号の説明
1,1A 回路基板検査装置
2 載置板
4,40 電極板
4a,40a,301 基板
4b,40b,302 電極
6,60 測定部
7 制御部
40c 開口部
100 回路基板
101,101a〜101f 導体パターン
111 一端部
112 他端部
201 載置台
202 導電プレート
Cm 測定値

Claims (4)

  1. 導体パターンが一面に形成された回路基板が載置される第1の電極板と、前記導体パターンの一端部および前記第1の電極板の間に測定用電流が通電されたときの電気的パラメータを測定する測定部と、前記電気的パラメータに基づいて前記導体パターンの良否を判別する判別部とを備えた回路基板検査装置であって、
    前記第1の電極板と絶縁された状態で当該第1の電極板と前記回路基板との間に配設されると共にその電位が基準電位に設定される第2の電極板を備え、
    前記第2の電極板は、前記第1の電極板に他面が対向するように載置された状態の前記回路基板における前記導体パターンの他端部と当該第1の電極板における当該他端部に対向する部位との間に空間形成可能な孔または切欠きが形成されて当該孔または切欠きの形成部位では導電性を有せずかつ当該導体パターンにおける当該他端部を除く部位に対向する部位が導電性を有するように構成されている回路基板検査装置。
  2. 前記第2の電極板における前記第1の電極板側において当該第2の電極板と重なり合うように配設される絶縁体を備え、前記絶縁体には、前記導体パターンの前記他端部に対向する部位に孔または切欠きが形成されている請求項記載の回路基板検査装置。
  3. 前記第2の電極板は、通気性を有して構成されている請求項または記載の回路基板検査装置。
  4. 回路基板の一面に形成された導体パターンの一端部と当該回路基板が載置された第1の電極板との間に測定用電流を通電して電気的パラメータを測定し、当該測定した電気的パラメータに基づいて前記導体パターンの良否を判別する回路基板検査方法であって、
    前記第1の電極板に他面が対向するように載置された状態の前記回路基板における前記導体パターンの他端部と当該第1の電極板における当該他端部に対向する部位との間に空間形成可能な孔または切欠きが形成されて当該孔または切欠きの形成部位では導電性を有せずかつ当該導体パターンにおける当該他端部を除く部位に対向する部位が導電性を有するように構成されると共にその電位が基準電位に設定された第2の電極板を前記第1の電極板と絶縁された状態で当該第1の電極板と前記回路基板との間に配設して、前記電気的パラメータを測定する回路基板検査方法。
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