JP4422038B2 - 測定方法および測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、測定対象体の電気的パラメータを測定する測定方法および測定装置に関するものである。
この種の測定方法として、出願人は、特開2003−14807号公報において、回路基板に形成されている測定対象体としての導体パターンについての電気的パラメータ(対電極間静電容量)を測定する測定方法(静電容量測定方法)を開示している。この静電容量測定方法では、まず、導体パターン上に規定された測定ポイントからプローブを若干離間させ、この状態でのプローブについての浮遊容量を測定する。次いで、測定ポイントにプローブを接触させ、この状態で測定ポイントにおける対電極間静電容量を測定する。最後に、測定した対電極間静電容量から浮遊容量を差し引き、この差分容量を浮遊容量の影響を排除した測定ポイントにおける正規の対電極間静電容量として算出している。
ところで、上記の静電容量測定方法では、測定ポイントにおける正規の静電容量(対電極間静電容量)を算出するに際して、導体パターンに規定された測定ポイントからプローブを若干離間させた状態でプローブの浮遊容量を測定する必要がある。このため、従来では、回路基板が載置される載置台の表面から所定距離(回路基板の厚みと導体パターンの厚みとの合計値を超える距離)だけ上方の所定位置にプローブを移動させることにより、導体パターンの表面からプローブを若干離間させている。この場合、プローブの浮遊容量をより正確に測定するために、導体パターンの表面とプローブとの間の距離ができる限り短くなるように上記の所定距離を規定している。しかしながら、回路基板に反りが発生する場合があり、この反りが小さいときには、上記の所定位置に移動されたプローブと導体パターンとが非接触の状態を維持できるものの、この反りが大きいときには、プローブが導体パターンに接触することがあり、プローブの浮遊容量を正確に測定できない結果、正規の静電容量を正確に算出するのが困難となるという課題が生じる。
この場合、出願人が特開2002−14134号公報において開示している方法、すなわち、プローブが導体パターンに接触しているときの静電容量と、接触していないときの静電容量とが互いに相違するという現象を利用してプローブと導体パターンとの接触状態を判別する方法を採用することにより、プローブが導体パターンの表面に接触していない状態のときにのみプローブの浮遊容量を測定することで、上記の課題を解決することが可能となる。
特開2003−14807号公報(第3頁) 特開2002−14134号公報(第3−4頁)
しかしながら、上記の静電容量に基づくプローブと導体パターンとの接触状態の判別方法では、例えば、プローブと接触する導体パターンの面積が小さいときには、プローブが導体パターンに接触しているときの静電容量と、接触していないときの静電容量との差が非常に小さいため、プローブが導体パターンに接触している否かを正確に判別できないことがあり、これを改善するのが好ましい。
本発明は、かかる解決すべき課題に鑑みてなされたものであり、プローブと導体パターンとの接触を正確に判別して測定対象体の電気的パラメータを正確に測定し得る測定方法および測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定方法は、測定対象体の各端部近傍に規定された所定位置に配置した状態の一対のプローブ間の電気的パラメータを測定し、次いで、前記測定対象体の前記各端部と当該各端部に電気的に接続された導体とのいずれかの部位に前記一対のプローブをそれぞれ接触させて当該一対のプローブ間の電気的パラメータを測定し、前記各電気的パラメータに基づいて前記測定対象体の電気的パラメータを算出する測定方法であって、前記一対のプローブを前記所定位置に配置した状態において、当該一対のプローブ間のインピーダンスおよびアドミタンスのいずれか一方を前記電気的パラメータとして測定し、当該いずれか一方の実部と予め設定された基準値とに基づいて前記いずれかの部位と前記所定位置に位置する当該一対のプローブとの接触状態を判別する。
また、請求項2記載の測定装置は、一対のプローブと、前記一対のプローブを移動させる移動機構と、前記一対のプローブ間の電気的パラメータを測定する測定部と、前記移動機構を作動させて測定対象体の各端部近傍に規定された所定位置に前記一対のプローブをそれぞれ配置させると共に前記測定部を作動させて当該一対のプローブ間の電気的パラメータを測定させる第1の測定処理、並びに前記移動機構を作動させて前記一対のプローブを前記測定対象体の前記各端部および当該各端部に電気的に接続された導体のいずれかの部位にそれぞれ接触させると共に前記測定部を作動させて当該一対のプローブ間の電気的パラメータを測定させて前記各電気的パラメータに基づいて前記測定対象体の電気的パラメータを算出する第2の測定処理を実行する制御部とを備え、前記制御部は、前記一対のプローブを前記所定位置に配置させた状態において、前記測定部を作動させて当該一対のプローブ間のインピーダンスおよびアドミタンスのいずれか一方を前記電気的パラメータとして測定させると共に、当該いずれか一方の実部と予め設定された基準値とに基づいて前記いずれかの部位と前記所定位置に移動させた当該一対のプローブとの接触状態を判別する。
請求項1,2記載の測定方法および測定装置によれば、一対のプローブを所定位置に配置させた状態において、その一対のプローブ間のインピーダンスおよびアドミタンスのいずれか一方を電気的パラメータとして測定させると共に、そのいずれか一方の実部と基準値とに基づいていずれかの部位と所定位置に移動させた一対のプローブとの接触状態を判別することにより、各プローブを接触させる例えば各導体パターンの面積が小さいときであっても、各導体パターンと各プローブとの接触状態を正確に判別して測定対象体の電気的パラメータを正確に測定することができる。したがって、所定位置にそれぞれ移動された各プローブの少なくとも一方が各導体パターンと接触している状態において、各プローブと各導体パターンとが非接触と誤って判別して各プローブ間の電気的パラメータを測定することによる不都合を確実に回避することができる。具体的には、不正確な電気的パラメータ(例えば静電容量)を算出して、その結果として測定対象体に対する検査を正常に実行できないという不具合や、逆に、所定位置にそれぞれ移動された各プローブと各導体パターンとが非接触である状態において、各プローブの少なくとも一方が各導体パターンと接触していると誤って判別して各プローブ間の電気的パラメータ(例えば浮遊容量)を測定しないことに起因して、測定対象体に対する検査が実行されないという不具合を確実に回避することができる。したがって、この測定方法および測定装置を例えば回路基板検査装置適用した場合、この回路基板検査装置によれば、回路基板に対する正確な検査を確実に実行することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る測定方法および測定装置の最良の形態について説明する。一例として、この測定装置を回路基板検査装置に適用した例を挙げて説明する。この場合、この回路基板検査装置は、この測定方法を利用して、回路基板に実装されている各電子部品の電気的パラメータ(本例では一例として静電容量)を測定し、測定した静電容量に基づいて各電子部品を検査することにより、各電子部品が実装されている回路基板を検査する。
最初に、回路基板検査装置1の構成について説明する。
回路基板検査装置1は、図1に示すように、検査用のプローブ3,4、プローブ移動機構(以下、「移動機構」ともいう)5a,5b、測定部6、制御部7、RAM8およびROM9を備えて構成されている。プローブ3,4は、接触型プローブであって、プローブ固定具3a,4aを介して移動機構5a,5bにそれぞれ取り付けられると共に測定部6にそれぞれ接続されている。移動機構5a,5bは、制御部7の制御下でプローブ3,4を上下左右に移動させることにより、回路基板2の表面、および回路基板2の上方領域における任意の位置にプローブ3,4を移動可能に構成されている。例えば、移動機構5a,5bは、回路基板2の表面に形成された各導体パターンP1,P2(本発明における導体)上に予め規定されている各測定ポイントにプローブ3,4を移動させて、プローブ3,4の先端部を各測定ポイントにそれぞれ接触させる。この場合、各導体パターンP1,P2は検査対象体(本発明における測定対象体)としての電子部品10の各リード10a,10b(本発明における各端部)が取り付け可能なランドパターンにそれぞれ形成され、電子部品10は、各リード10a,10bが各導体パターンP1,P2に半田付けされて電気的に接続された状態で回路基板2に実装されている。なお、図示はしないが、回路基板2には、複数の電子部品10が同様にして実装されている。
測定部6は、制御部7の制御に従って一対のプローブ3,4および各導体パターンP1,P2を介して電子部品10に測定用交流電圧を印加する。また、測定部6は、測定用交流電圧の印加時において電子部品10に流れる電流を測定すると共に、その電流と測定用交流電圧との間の位相差も測定する。また、測定部6は、測定用交流電圧と、測定した電流および位相差とに基づいて、一対のプローブ3,4間のインピーダンスZを測定して制御部7に出力する。
制御部7は、移動機構5a,5bおよび測定部6の動作を制御する。また、制御部7は、入力したインピーダンスZに基づいて、一対のプローブ3,4間の浮遊容量を測定する浮遊容量測定処理(本発明における第1の測定処理)と、電子部品10の静電容量を測定する静電容量測定処理(本発明における第2の測定処理)と、測定した静電容量に基づいて電子部品10を検査する検査処理とを実行する。RAM8は、測定部6によって測定されたインピーダンスZを一時的に記憶すると共に、上記各処理において制御部7によってワーキングメモリとして使用される。また、RAM8は、プローブ3,4を接触させるべき導体パターンP1,P2の位置(測定ポイントの位置)を特定可能な位置データ、および良品の基板から吸収した各電子部品10についての検査用の基準データなどを記憶する。ROM9は、制御部7の動作プログラムを記憶する。
次に、回路基板検査装置1による回路基板2の検査動作について、図面を参照して説明する。
まず、図1に示すように、電子部品10の実装面をプローブ3,4側に向けて回路基板2を配置する。本例では、一例として、各プローブ3,4の下方に、実装面を上に向けた状態で回路基板2を水平に配置する。
次いで、制御部7が、図4に示す浮遊容量測定処理を開始する。この処理では、制御部7は、移動機構5a,5bを制御することにより、電子部品10に対して予め規定された浮遊容量測定位置W1,W2(図2,3参照。以下、位置W1,W2ともいう)に各プローブ3,4を移動して配置させる(ステップ50)。この場合、各位置W1,W2は、本発明における所定位置であって、回路基板2に反りが生じていないときには、図2に示すように、各位置W1,W2に位置している各プローブ3,4が導体パターンP1,P2の表面に規定されている測定ポイントから垂直方向にわずかな距離Lだけそれぞれ離れ、かつ、回路基板2に許容範囲を超える反りが生じているときには、図3に実線で示すように、各プローブ3,4のうちの少なくとも一方が導体パターンP1,P2の測定ポイントに接触するように予め規定されている。なお、同図では、一例として各プローブ3,4が共に導体パターンP1,P2に接触している状態を図示し、反りが生じていない状態を破線で図示している。また、この位置W1,W2は、回路基板2を垂直に配置して検査する際には、回路基板2に反りが生じていない状態において、導体パターンP1の測定ポイントから水平方向に距離Lだけ離れた位置に規定される。
次いで、制御部7は、各位置W1,W2に配置した状態の一対のプローブ3,4間のインピーダンスZを測定部6に測定させると共に測定されたインピーダンスZをRAM8に記憶させる(ステップ51)。続いて、制御部7は、このインピーダンスZの実部Roの値に基づいて、各プローブ3,4の少なくとも一方が、対応する導体パターンP1,P2に接触しているか否か、すなわち回路基板2に反りが発生しているか否かを判別する(ステップ52)。具体的には、制御部7は、インピーダンスZの実部Roの値が、予め設定されている基準値Rrefを下回っているときには、各プローブ3,4のうちの少なくとも一方が、対応する導体パターンP1,P2に接触している(回路基板2に反りが発生している)と判別し、基準値Rrefを上回ったときには、各プローブ3,4の双方が、対応する導体パターンP1,P2に接触していない(回路基板2に反りが発生していない)と判別する。
次に、インピーダンスZの実部Roと基準値Rrefとに基づいて、各プローブ3,4と各導体パターンP1,P2との間の接触状態を判別し得る原理について説明する。まず、図5に示すように、一対のプローブ3,4間の絶縁抵抗をRabとし、プローブ3と導体パターンP1との間の抵抗をRaとし、プローブ4と導体パターンP2との間の抵抗をRbとし、電子部品10の抵抗をRzとしたときに、測定部6側から見た一対のプローブ3,4間のインピーダンスZの実部Roは、下記の式(1)で表される。
Ro=Rab×Rs/(Rab+Rs) ・・・・(1)
ただし、Rs=Ra+Rb+Rz
この場合、プローブ3と導体パターンP1との間の抵抗Raは、プローブ3と導体パターンP1とが非接触のときには例えば数100kΩ〜数MΩ程度になり、一方、プローブ3と導体パターンP1とが接触しているときにはほぼゼロΩになるというように、非接触時と接触時とでその値が導体パターンP1の面積の大小を問わず大きく変化する。同様にして、プローブ4と導体パターンP2との間の抵抗Rbも同じように変化する。また、絶縁抵抗Rabは数百MΩであり、電子部品10の抵抗値は絶縁抵抗Rabの抵抗値よりも十分に小さい数kΩ程度である。このため、例えば、各プローブ3,4の一方が、対応する導体パターンP1,P2に接触しているときのインピーダンスZの実部Roの値をRo1とし、各プローブ3,4の双方が、対応する導体パターンP1,P2に接触していないときのインピーダンスZの実部Roの値をRo2としたときに、各プローブ3,4と各導体パターンP1,P2とが非接触のときと接触しているときとで抵抗Ra,Rbの値が上記したように大きく変化することから、各値Ro1と値Ro2とは大きく相違する。
したがって、Ro2>Rref>Ro1となるように基準値Rrefを予め設定しておくことにより、プローブ3,4に接触する導体パターンの面積によってはプローブ3,4が導体パターンに接触している否かを正確に判別するのが困難な従来技術とは異なり、導体パターンの面積の大小を問わず、実部Roが基準値Rrefを上回ったときには、各プローブ3,4の双方が導体パターンP1,P2に接触していないと確実に判別でき、実部Roが基準値Rrefを下回ったときには、各プローブ3,4のうちの少なくとも一方が、対向する導体パターンP1,P2に接触していると確実に判別することができる。本例では、一例として各値Ro1,Ro2の中間値を基準値Rrefとして設定することにより、各プローブ3,4と各導体パターンP1,P2との接触状態が制御部7によって確実かつ正確に判別される。
このステップ52における判別の結果、各プローブ3,4のうちの少なくとも一方が、対向する導体パターンP1,P2に接触している、つまり回路基板2が反っていると判別したときには、制御部7は、その旨を示す情報を電子部品10の識別情報に対応させてRAM8に記憶させる(ステップ53)。一方、各プローブ3,4の双方ともに、対向する導体パターンP1,P2に接触していない、つまり回路基板2が反っていないと判別したときには、制御部7は、インピーダンスZに基づいて、プローブ3,4間の浮遊容量Csを算出し、算出した浮遊容量Csを電子部品10の識別情報に対応させてRAM8に記憶させる(ステップ54)。以上により、浮遊容量測定処理が完了する
続いて、制御部7は、浮遊容量Csを算出した電子部品10に対して、図6に示す静電容量測定処理を開始する。この処理では、制御部7は、移動機構5a,5bを制御することにより、各プローブ3,4を各位置W1,W2からさらに導体パターンP1,P2側(本例では下方)に移動させると共に、電子部品10に対して予め規定された静電容量測定位置X1,X2(本発明における測定対象体の各端部と導体とのいずれかの部位に相当する。図7参照。以下、位置X1,X2ともいう)に各プローブ3,4が達したときに移動を停止させる(ステップ60)。この場合、各位置X1,X2は、図7に示すように、回路基板2に反りが生じていないときに、各位置X1,X2に位置している各プローブ3,4(各プローブ3,4の先端)が導体パターンP1,P2の表面に規定されている各測定ポイントに確実に接触するように予め規定されている。したがって、ステップ60の終了時において、各プローブ3,4は、対応する導体パターンP1,P2の各測定ポイントにそれぞれ確実に接触している。
次いで、制御部7は、測定部6に対して一対のプローブ3,4間のインピーダンスZを測定させると共に、測定されたインピーダンスZに基づいて、一対のプローブ3,4間の静電容量Cを算出する(ステップ61)。次いで、制御部7は、上記の浮遊容量測定処理において算出した浮遊容量CsをRAM8から読み出すと共に、ステップ61で算出した静電容量Cから浮遊容量Csを減算し、この減算して求めた静電容量を電子部品10についての正規の静電容量CfとしてRAM8に記憶させて(ステップ62)、この静電容量測定処理を終了する。
制御部7は、残りの電子部品10に対して上記した浮遊容量測定処理と静電容量測定処理とを実行して、すべての電子部品10毎に、回路基板2の反りの有無についての情報をRAM8に記憶させると共に、回路基板2に反りが生じていないときには静電容量CfもRAM8に記憶させる。
最後に、制御部7は、RAM8に保存した正規の静電容量Cfと、RAM8に保存されている良品の回路基板から吸収した検査用の基準データ(基準静電容量)とを比較して、測定した正規の静電容量Cfに基づいて電子部品10に対する検査処理を実行する。具体的には、制御部7は、正規の静電容量Cfが基準静電容量に対して所定の許容範囲内のときには、電子部品10が正常と検査し、許容範囲を外れているときには、電子部品10が不良と検査する。以上により、回路基板2の検査処理を実行する。
このように、この回路基板検査装置1によれば、制御部7が、一対のプローブ3,4を位置W1,W2にそれぞれ移動させた状態において、測定部6を作動させて各プローブ3,4間のインピーダンスZを測定させると共に、各プローブ3,4と各導体パターンP1,P2とが非接触のときと接触しているときとで値が大きく変化する各プローブ3,4と各導体パターンP1,P2との間の各抵抗Ra,Rbをそれぞれパラメータの一部に含むインピーダンスZの実部Roと予め設定された基準値Rrefとに基づいて各導体パターンP1,P2と各プローブ3,4との接触状態を判別することにより、各導体パターンP1,P2の面積が小さいときであっても、各導体パターンP1,P2と各プローブ3,4との接触状態を正確に判別して電子部品10の電気的パラメータ(この例では静電容量)を正確に測定することができる。したがって、浮遊容量測定処理において、位置W1,W2にそれぞれ移動された各プローブ3,4の少なくとも一方が各導体パターンP1,P2と接触している状態において、各プローブ3,4と各導体パターンP1,P2とが非接触と誤って判別して各プローブ3,4間の浮遊容量Csを測定することによる不都合を確実に回避することができる。具体的には、静電容量測定処理において不正確な静電容量Cfを算出して、その結果として電子部品10に対する検査を正常に実行できないという不具合や、逆に、浮遊容量測定処理において、位置W1,W2にそれぞれ移動された各プローブ3,4と各導体パターンP1,P2とが非接触である状態において、各プローブ3,4の少なくとも一方が各導体パターンP1,P2と接触していると誤って判別して各プローブ3,4間の浮遊容量Csを測定しないことに起因して、電子部品10に対する検査が実行されないという不具合を確実に回避することができる。したがって、この回路基板検査装置1によれば、回路基板2に対する正確な検査を確実に実行することができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、電子部品10の静電容量を測定すると共に、この静電容量に基づいて電子部品10の検査を実行する構成について説明したが、各プローブ3,4を各位置W1,W2に移動させた状態で測定した各プローブ3,4間のインピーダンスZの実部から各プローブ3,4間の抵抗を求め、次いで、各プローブ3,4を各位置X1,X2に移動させた状態で測定した各プローブ3,4間のインピーダンスZの実部から各プローブ3,4間の抵抗を求め、続いて、求めた両抵抗に基づいて電子部品10の正規の抵抗を算出し、この算出した正規の抵抗に基づいて電子部品10の検査を実行することもできる。また、上記の構成では、測定部6がインピーダンスZを各プローブ3,4間の電気的パラメータとして測定しているが、インピーダンスZに代えてアドミタンスを測定することもできる。また、各プローブ3,4を、各リード10a,10bに電気的に接続された対応する各導体パターンP1,P2にそれぞれ接触させているが、この各リード10a,10bに接触させることもできる。また、回路基板2に実装されている電子部品10を検査対象体(測定対象体)としているが、回路基板2に形成されている導体パターンを検査対象体(測定対象体)とすることもできる。また、回路基板検査装置を例に挙げて説明したが、例えば静電容量測定装置や抵抗測定装置などの種々の電気的パラメータを測定する装置にも本発明を適用できるのは勿論である。
回路基板検査装置1の構成を示す構成図である。 各位置W1,W2に各プローブ3,4が位置している状態における電子部品10近傍の回路基板2等の部分拡大図である(回路基板2に反りが生じていない状態)。 各位置W1,W2に各プローブ3,4が位置している状態における電子部品10近傍の回路基板2等の部分拡大図である(回路基板2に反りが生じている状態)。 浮遊容量測定処理のフローチャートである。 インピーダンスZの実部Roに含まれる各パラメータを説明するための説明図である。 静電容量測定処理のフローチャートである。 各位置X1,X2に各プローブ3,4が位置している状態における電子部品10近傍の回路基板2等の部分拡大図である。
符号の説明
1 回路基板検査装置
3,4 プローブ
5a,5b 移動機構
6 測定部
7 制御部
10 電子部品
P1,P2 導体パターン
W1,W2 浮遊容量測定位置
X1,X2 静電容量測定位置

Claims (2)

  1. 測定対象体の各端部近傍に規定された所定位置に配置した状態の一対のプローブ間の電気的パラメータを測定し、次いで、前記測定対象体の前記各端部と当該各端部に電気的に接続された導体とのいずれかの部位に前記一対のプローブをそれぞれ接触させて当該一対のプローブ間の電気的パラメータを測定し、前記各電気的パラメータに基づいて前記測定対象体の電気的パラメータを算出する測定方法であって、
    前記一対のプローブを前記所定位置に配置した状態において、当該一対のプローブ間のインピーダンスおよびアドミタンスのいずれか一方を前記電気的パラメータとして測定し、当該いずれか一方の実部と予め設定された基準値とに基づいて前記いずれかの部位と前記所定位置に位置する当該一対のプローブとの接触状態を判別する測定方法。
  2. 一対のプローブと、前記一対のプローブを移動させる移動機構と、前記一対のプローブ間の電気的パラメータを測定する測定部と、前記移動機構を作動させて測定対象体の各端部近傍に規定された所定位置に前記一対のプローブをそれぞれ配置させると共に前記測定部を作動させて当該一対のプローブ間の電気的パラメータを測定させる第1の測定処理、並びに前記移動機構を作動させて前記一対のプローブを前記測定対象体の前記各端部および当該各端部に電気的に接続された導体のいずれかの部位にそれぞれ接触させると共に前記測定部を作動させて当該一対のプローブ間の電気的パラメータを測定させて前記各電気的パラメータに基づいて前記測定対象体の電気的パラメータを算出する第2の測定処理を実行する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記一対のプローブを前記所定位置に配置させた状態において、前記測定部を作動させて当該一対のプローブ間のインピーダンスおよびアドミタンスのいずれか一方を前記電気的パラメータとして測定させると共に、当該いずれか一方の実部と予め設定された基準値とに基づいて前記いずれかの部位と前記所定位置に移動させた当該一対のプローブとの接触状態を判別する測定装置。
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