JP4558962B2 - 無線呼出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は無線呼出装置に係り、特に、発信機の使用者からの呼び出しの具体的な内容を、音声の鳴動をもとに受信機の使用者に対して報知することができる無線呼出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、呼出元の人物が離れた場所に居る相手先の人物を呼び出す際、呼出操作が行われた発信機から呼出相手先側の受信機に電波を送信し、この電波を受信した受信機にて呼出報知する無線呼出装置として、図2のブロック図に示す構成の無線呼出装置が提案されている。
【0003】
同図に示す無線呼出装置において、呼出元の人物が携帯、または呼出元側の周囲近傍に設置される発信機51には、制御回路(以下、発信機CPUと称す)60、呼出ボタン61、呼出検出回路62、呼出確認灯63、高周波送信回路64が備えられている。また、呼出相手先側の周囲近傍に設置される受信機52には、制御回路(以下、受信機CPUと称す)70、高周波受信回路71、呼出音生成回路72、アンプ73、スピーカ74が備えられている。
【0004】
このように構成された無線呼出装置において、発信機51の使用者である呼出元の人物が、呼出相手先の人物である受信機52の使用者を呼び出すために呼出ボタン61を押下すると、この操作を検出した呼出検出回路62からの呼出信号が発信機CPU60に入力され、発信機CPU60は、呼出確認灯63を点灯、または点滅させるとともに、入力された呼出信号を高周波送信回路64に送出する。また、高周波送信回路64は、呼出検出回路62にて生成され発信機CPU60を介した呼出信号を重畳した電波、ここでは、外部雑音等の電磁波との混信がない高周波信号を受信機52に送信する。
【0005】
受信機52の高周波受信回路71は、発信機51からの高周波信号を受信し、受信された高周波信号に重畳している呼出信号を受信機CPU70に送出する。
また、高周波受信回路71からの呼出信号に基づいて発信機51の使用者による呼出操作を検出した受信機CPU70は、呼出音生成回路72、アンプ73をそれぞれ能動とすることにより、スピーカ74では、呼出音生成回路72にて生成されアンプ73を介して増幅された呼出音信号をなす呼出音が鳴動され、受信機52の使用者に対して呼出報知する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の無線呼出装置では、呼出操作が行われた発信機51から送信される高周波信号(電波)に重畳している呼出信号に基づいて呼出報知を行う受信機52では、スピーカ74にて呼出音が鳴動されるのみで、呼び出しの具体的な内容を報知することができない難点があった。
【0007】
本発明は、上述の難点を解消するためになされたもので、発信機に呼出機能とともに音声送話機能を備え、呼出操作が行われた発信機から受信機に送信される高周波信号に呼出信号および音声信号を重畳させることにより、音声信号(音声)の鳴動をもとに発信機からの呼び出しの具体的な内容を受信機にて報知することができる無線呼出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明による無線呼出装置は、呼出ボタンを備え、呼出ボタンを押下することにより電波を送出する発信機と、電波を受信したときに呼出報知する受信機とから構成され、発信機は、呼出ボタンが押下されたことを検出して呼出信号を生成するための呼出検出回路と、呼出ボタンを1回目の呼出ボタン操作したとき点滅、または点灯表示動作をし、その後、一定時間内に呼出ボタンを2回目の呼出ボタン操作したとき表示動作と異なる表示動作をするための呼出確認灯と、2回目の呼出ボタン操作時に動作し音声信号が入力されるマイクと、呼出信号、音声信号を重畳した高周波信号を送信するための高周波送信回路とを備え、受信機は、高周波信号を受信するための高周波受信回路と、受信された高周波信号に重畳している呼出信号に基づいて呼出音を生成するための呼出音生成回路と、呼出音および音声信号を鳴動するためのスピーカとを備えたことを特徴としている。
【0009】
また、本発明による無線呼出装置は、呼出ボタンを備え、呼出ボタンを押下することにより電波を送出する発信機と、電波を受信したときに呼出報知する受信機とから構成され、発信機は、呼出ボタンが押下されたことを検出して呼出信号を生成するための呼出検出回路と、呼出ボタンを1回目の呼出ボタン操作したとき点滅、または点灯表示動作をし、その後、一定時間経過後に表示動作と異なる表示動作をするための呼出確認灯と、異なる表示動作中に動作し音声信号が入力されるマイクと、呼出信号、音声信号を重畳した高周波信号を送信するための高周波送信回路とを備え、受信機は、高周波信号を受信するための高周波受信回路と、受信された高周波信号に重畳している呼出信号に基づいて呼出音を生成するための呼出音生成回路と、呼出音および音声信号を鳴動するためのスピーカとを備えたことを特徴としている。
【0010】
また、本発明による無線呼出装置をなす発信機のマイクは、一定時間動作して音声送話状態とするものであることを特徴としている。
【0011】
また、本発明による無線呼出装置をなす発信機のマイクは、音声送話状態中に呼出ボタン操作をするまでの間動作するものであることを特徴としている。
【0012】
また、本発明による無線呼出装置をなす発信機は、オン状態にすると音声送話機能を停止させて呼出機能を動作させ、オフ状態にすると音声送話機能および呼出機能を動作させるための音声送話切替器を備えたことを特徴としている。
【0013】
このような無線呼出装置によれば、呼出ボタンを押下するような呼出機能とともに発信機に備えられるマイクへの音声入力のような音声送話機能を、当該発信機の使用者である呼出元の人物の音声送話切替器の操作に基づいて能動/非能動とすることができる。これにより、発信機の音声送話機能が能動とされている場合には、呼出ボタンが押下された発信機から受信機に送信される高周波信号に、音声送話開始情報を付加した呼出信号およびマイクに入力され適宜に信号処理された音声信号を重畳させ、この高周波信号を受信した受信機では、発信機からの呼び出しの具体的な内容を示す音声をスピーカにて鳴動させることにより呼出報知することできる。一方、発信機の音声送話機能が非能動とされている場合には、呼出ボタンが押下された発信機から受信機に送信される高周波信号に、音声送話開始情報が未付加の呼出信号のみを重畳させ、この高周波信号を受信した受信機では、呼出音をスピーカにて鳴動させることにより呼出報知することできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による無線呼出装置を適用した好ましい形態の実施例について、図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の第1の実施例による無線呼出装置の構成を示すブロック図であり、呼出元の人物が携帯する、または呼出元側の周囲近傍に設置され、当該呼出元の人物が離れた場所に居る相手先(呼出相手先)の人物を呼び出す際に呼出操作を行うための発信機1と、呼出相手先側の周囲近傍に設置され、発信機1からの呼び出しに対して呼出報知を行うための受信機2とで構成されている。
【0016】
同図に示す発信機1には、当該発信機の構成各部を制御するとともに計時機能を有する制御回路(以下、発信機CPUと称す)10と、当該発信機の使用者である呼出元の人物が、受信機2の使用者である呼出相手先の人物を呼び出すために押下(以下、この操作を呼出ボタン操作と称す)する呼出ボタン11と、呼出ボタン11の呼出ボタン操作を検出して呼出信号を生成するための呼出検出回路12と、発信機CPU10の制御により点滅、点灯等の表示動作を行うための呼出確認灯13と、呼出元の人物が呼び出しの具体的な内容を音声で入力するために使用し、入力された音声を適宜に信号処理(詳述せず)するマイク14と、発信機CPU10の制御により能動/非能動とされ、マイク14に入力され適宜に信号処理された音声信号を増幅するためのマイクアンプ15と、オン状態にすると、この操作を検出した発信機CPU10の制御により音声送話機能を停止、即ち、マイクアンプ15を非能動とするとともに、呼出機能を動作、即ち、呼出ボタン11の呼出ボタン操作による呼出検出回路12での呼出検出を動作させ、一方、オフ状態にすると、この操作を検出した発信機CPU10の制御により音声送話機能および呼出機能を動作、即ち、マイクアンプ15を能動としマイク14への入力動作を可能とするとともに、呼出ボタン11の呼出ボタン操作による呼出検出回路12での呼出検出を動作させるための音声送話切替器16と、呼出検出回路12にて生成され発信機CPU10を介して音声送話開始情報が付加された呼出信号とマイクアンプ15を介して増幅された音声信号とを重畳した電波、または上述の音声送話開始情報が未付加の呼出信号のみを重畳した電波、ここでは、外部雑音等の電磁波との混信がない高周波信号を受信機2に送信するための高周波送信回路17とが備えられている。
【0017】
また、同図に示す受信機2には、当該受信機の構成各部を制御するための制御回路(以下、受信機CPUと称す)20と、発信機1からの高周波信号を受信するための高周波受信回路21と、高周波受信回路21にて受信された高周波信号に重畳している呼出信号に基づいて呼出音(以下、呼出音信号と称す)を生成するための呼出音生成回路22と、高周波受信回路21にて受信された高周波信号に重畳している音声信号と呼出音生成回路22にて生成された呼出音信号とをそれぞれ後述するスピーカアンプへ送出するための伝送回路23と、受信機CPU20の制御により能動/非能動とされ、伝送回路23を介した呼出音信号、または音声信号を増幅するためのスピーカアンプ24と、スピーカアンプ24を介して増幅された呼出音信号、または音声信号を適宜に信号処理(詳述せず)し、発信機1の使用者からの呼び出しを報知する呼出音、または呼び出しの具体的な内容を示す音声を鳴動するためのスピーカ25とが備えられている。
【0018】
このように構成された本発明の第1の実施例による無線呼出装置において、以下、その動作について説明する。
【0019】
図1のブロック図に示す無線呼出装置において、発信機1の使用者が受信機2の使用者を呼び出す際、スピーカ25からの呼出音の鳴動とともに呼び出しの具体的な内容を示す音声の鳴動をもとに受信機2にて呼出報知させるためには、発信機1の音声送話切替器16をオフ状態となるように操作し、この操作を検出した発信機CPU10を、上述の音声送話機能および呼出機能を動作させる状態(以下、音声送話・呼出設定状態と称す)に予め設定しておく。
【0020】
このような音声送話・呼出設定状態時において、発信機1の使用者である呼出元の人物が、呼出相手先の人物である受信機2の使用者を呼び出すために呼出ボタン11を押下(以下、1回目の呼出ボタン操作と称す)すると、この1回目の呼出ボタン操作を検出した呼出検出回路12からの呼出信号S1が発信機CPU10に入力され、発信機CPU10は、呼出確認灯13を点灯、または点滅させるとともに、呼出信号S1が入力されてからの一定時間(以下、呼出検出駆動時間と称す)の計時を開始する。また、高周波送信回路17は、呼出検出回路12にて生成され発信機CPU10を介した呼出信号S1を重畳した電波、ここでは外部雑音等の電磁波との混信がない高周波信号S10aを受信機2に送信する。
【0021】
受信機2の高周波受信回路21は、発信機1からの高周波信号S10aを受信し、受信された高周波信号S10aに重畳している呼出信号S1を受信機CPU70に送出する。また、高周波受信回路21からの呼出信号S1に基づいて発信機1の使用者による呼出操作を検出した受信機CPU20は、呼出音生成回路22、スピーカアンプ23をそれぞれ能動とすることにより、呼出音生成回路22にて生成された呼出音信号S20が、伝送回路23を介してスピーカアンプ24に送出される。さらに、スピーカ25では、スピーカアンプ24にて増幅された呼出音信号S20、例えば「プープー」のような呼出音が鳴動されることにより、受信機2の使用者である呼出相手先の人物は、発信機1の使用者である呼出先の人物からの呼び出しがあることを確認することができる。
【0022】
また、発信機1の呼出確認灯13の点灯、または点滅を確認した呼出元の人物が、発信機CPU10にて計時中の呼出検出駆動時間内に呼出ボタン11を再び押下(以下、2回目の呼出ボタン操作と称す)すると、この2回目の呼出ボタン操作を検出した呼出検出回路12からの呼出信号S2が発信機CPU10に入力され、発信機CPU10は、上述の1回目の呼出ボタン操作時とは異なるパターンで呼出確認灯13を点灯、または点滅させ、マイクアンプ15を一定時間(以下、音声送話駆動時間と称す)能動としマイク14から高周波送信回路17への音声信号伝送ラインを形成するとともに、音声送話駆動時間の計時を開始し、かつ入力された呼出信号S2に音声送話開始情報を付加した呼出信号S2'を高周波送信回路17に送出する。
【0023】
ここで、呼出元の人物である発信機1の使用者は、発信機CPU10の制御によりマイクアンプ15が能動とされる音声送話駆動時間内に、呼び出しの具体的な内容を示す音声、例えば、「トイレに来て下さい」のような音声をマイク14に入力することが可能となり、入力された音声は適宜に信号処理(詳述せず)され、マイクアンプ15を介して増幅された音声信号S3として高周波送信回路17に伝送される。また、高周波送信回路17は、呼出検出回路12にて生成され発信機CPU10を介して信号処理された呼出信号S2'とマイクアンプ15を介して増幅された音声信号S3とを重畳した電波、ここでは、外部雑音等の電磁波との混信がない高周波信号S10bを受信機2に送信する。
【0024】
受信機2の高周波受信回路21は、発信機1からの高周波信号S10bを受信し、受信された高周波信号S10bに重畳している呼出信号S2'、音声信号S3を分離し、呼出信号S2'を受信機CPU20に送出するとともに、音声信号S3を伝送回路23を介してスピーカアンプ24に送出する。また、高周波受信回路21からの呼出信号S2'に付加されている音声送話開始情報に基づいて発信機1の使用者によるマイク14への音声入力動作を検出した受信機CPU20は、呼出音生成回路22を非能動とすることにより、伝送回路23を介してスピーカアンプ24へ呼出音信号S20は出力されない。さらに、スピーカ25では、スピーカアンプ24を介して増幅された音声信号S3、例えば、「トイレに来てください」のような呼び出しの具体的な内容を示す音声が鳴動されることにより、受信機2の使用者である呼出相手先の人物は、発信機1の使用者である呼出元の人物からの呼び出しの具体的な内容を確認することができる。
【0025】
また、上述の呼出・音声送話設定状態時における発信機1の発信機CPU10にて計時中の音声送話駆動時間が経過(タイムアップ)する、または音声送話駆動時間中に呼出ボタン11が再び押下(以下、3回目の呼出ボタン操作と称す)されると、タイムアップ、または3回目の呼出ボタン操作を検出した呼出検出回路12からの呼出信号S4を検出した発信機CPU10は、呼出確認灯13を消灯させるとともに、マイクアンプ15を非能動としマイク14から高周波送信回路17への音声信号伝送ラインを遮断することにより、マイク14への音声入力動作を終了させることができる。
【0026】
一方、図1のブロック図に示す無線呼出装置において、発信機1の使用者が受信機2の使用者を呼び出す際、スピーカ25からの呼出音の鳴動のみで受信機2にて呼出報知させるためには、発信機1の音声送話切替器16をオン状態となるように操作し、この操作を検出した発信機CPU10を、呼出機能のみを動作させる状態(以下、呼出設定状態と称す)に予め設定しておく。
【0027】
このような呼出設定状態時において、発信機1の使用者である呼出元の人物が、呼出相手先の人物である受信機2の使用者を呼び出すために呼出ボタン11を押下すると、この呼出ボタン操作を検出した呼出検出回路12からの呼出信号S1が発信機CPU10に入力され、発信機CPU10は、呼出確認灯13を点灯、または点滅させるとともに、呼出信号が入力されてからの一定時間、即ち、呼出検出駆動時間の計時を開始し、かつ入力された呼出信号S1を高周波送信回路17に送出する。また、高周波送信回路17は、呼出検出回路12にて生成され発信機CPU10を介した呼出信号を重畳した電波、ここでは、外部雑音等の電磁波との混信がない高周波信号S10aを受信機2に送信する。
【0028】
受信機2の高周波受信回路21は、発信機1からの高周波信号S10aを受信し、受信された高周波信号S10aに重畳している呼出信号S1を受信機CPU20に送出する。また、高周波受信回路21からの呼出信号S1に基づいて発信機1の使用者による呼出操作を検出した受信機CPU20は、呼出音生成回路22、スピーカアンプ23をそれぞれ能動とすることにより、呼出音生成回路22にて生成された呼出音信号S20が、伝送回路23を介してスピーカアンプ24に送出される。さらに、スピーカ25では、スピーカアンプ24にて増幅された呼出音信号S20、例えば「プープー」のような呼出音が鳴動されることにより、受信機2の使用者である呼出相手先の人物は、発信機1の使用者である呼出先の人物からの呼び出しがあることを確認することができる。
【0029】
また、上述の呼出設定状態時における発信機1の発信機CPU10にて計時中の呼出検出駆動時間が経過(タイムアップ)すると、このタイプアップを検出した発信機CPU10の制御により呼出確認灯13が消灯される。
【0030】
次に、本発明の第1の実施例に示すように、発信機1の音声送話切替器16のオフ状態/オン状態を検出した発信機CPU10により制御される音声送話機能、即ち、発信機CPU10の制御によりマイクアンプ15を能動/非能動としマイク14への入力動作を可能/不可能とできる無線呼出装置を、以下、本発明の第2の実施例による無線呼出装置として、図面を参照して説明する。
【0031】
なお、本発明の第2の実施例による無線呼出装置は、第1の実施例をなす発信機1、受信機2と同様な構成であることから、構成の説明は省略し動作についてのみ説明する。
【0032】
図1のブロック図に示す無線呼出装置において、発信機1の使用者が受信機2の使用者を呼び出す際、スピーカ25からの呼出音の鳴動とともに呼び出しの具体的な内容を示す音声の鳴動をもとに受信機2にて呼出報知させるためには、発信機1の音声送話切替器16をオフ状態となるように操作し、この操作を検出した発信機CPU10を、上述の第1の実施例と同様、音声送話機能および呼出機能を動作させる状態、即ち、音声送話・呼出設定状態に予め設定しておく。
【0033】
このような音声送話・呼出設定状態時において、発信機1の使用者である呼出元の人物が、呼出相手先の人物である受信機2の使用者を呼び出すために呼出ボタン11を押下(以下、1回目の呼出ボタン操作と称す)すると、この1回目の呼出ボタン操作を検出した呼出検出回路12からの呼出信号S51が発信機CPU10に入力され、発信機CPU10は、呼出確認灯13を点灯、または点滅させるとともに、呼出信号が入力されてからの一定時間、即ち、上述の第1の実施例と同様、呼出検出駆動時間の計時を開始する。また、高周波送信回路17は、呼出検出回路12にて生成され発信機CPU10を介した呼出信号S51を重畳した電波、ここでは外部雑音等の電磁波との混信がない高周波信号S60aを受信機2に送信する。
【0034】
受信機2の高周波受信回路21は、発信機1からの高周波信号S60aを受信し、受信された高周波信号S60aに重畳している呼出信号S51を受信機CPU70に送出する。また、高周波受信回路21からの呼出信号S51に基づいて発信機1の使用者による呼出操作を検出した受信機CPU20は、呼出音生成回路22、スピーカアンプ23をそれぞれ能動とすることにより、呼出音生成回路22にて生成された呼出音信号S70が、伝送回路23を介してスピーカアンプ24に送出される。さらに、スピーカ25では、スピーカアンプ24にて増幅された呼出音信号S70、例えば「プープー」のような呼出音が鳴動されることにより、受信機2の使用者である呼出相手先の人物は、発信機1の使用者である呼出先の人物からの呼び出しがあることを確認することができる。
【0035】
また、発信機1の発信機CPU10にて計時中の呼出検出駆動時間が経過(タイムアップ)すると、当該発信機CPUは、上述の1回目の呼出ボタン操作時とは異なるパターンで呼出確認灯13を点灯、または点滅させるとともに、マイクアンプ15を一定時間、即ち、上述の第1の実施例と同様、音声送話駆動時間能動としマイク14から高周波送信回路17への音声信号伝送ラインを形成し、また、マイクアンプ15を能動とする音声送話駆動時間の計時を開始し、かつ上述の入力された呼出信号S51に音声送話開始情報を付加した呼出信号S51'を高周波送信回路17に送出する。
【0036】
ここで、上述の1回目の呼出ボタン操作時とは異なるパターンで点灯、または点滅されている発信機1の呼出確認灯13を確認した呼出元の人物である当該発信機の使用者は、発信機CPU10の制御によりマイクアンプ15が能動とされる音声送話駆動時間内に、呼び出しの具体的な内容を示す音声、例えば、「トイレに来て下さい」のような音声をマイク14に入力することが可能となり、入力された音声は適宜に信号処理(詳述せず)され、マイクアンプ15を介して増幅された音声信号S52として高周波送信回路17に伝送される。また、高周波送信回路17は、呼出検出回路12にて生成され発信機CPU10を介して信号処理された呼出信号S51'とマイクアンプ15を介して増幅された音声信号S52とを重畳した電波、ここでは、外部雑音等の電磁波との混信がない高周波信号S60bを受信機2に送信する。
【0037】
受信機2の高周波受信回路21は、発信機1からの高周波信号S60bを受信し、受信された高周波信号S60bに重畳している呼出信号S51'、音声信号S52を分離し、呼出信号S51'を受信機CPU20に送出するとともに、音声信号S52を伝送回路23を介してスピーカアンプ24に送出する。また、高周波受信回路21からの呼出信号S51'に付加されている音声送話開始情報に基づいて発信機1の使用者によるマイク14への音声入力動作を検出した受信機CPU20は、呼出音生成回路22を非能動とすることにより、伝送回路23を介してスピーカアンプ24へ呼出音信号S70は出力されない。さらに、スピーカ25では、スピーカアンプ24を介して増幅された音声信号S52、例えば、「トイレに来てください」のような呼び出しの具体的な内容を示す音声が鳴動されることにより、受信機2の使用者である呼出相手先の人物は、発信機1の使用者である呼出元の人物からの呼び出しの具体的な内容を確認することができる。
【0038】
また、上述の音声送話・呼出設定状態時における発信機1の発信機CPU10にて計時中の音声送話駆動時間が経過(タイプアップ)すると、このタイプアップを検出した発信機CPU10は、呼出確認灯13を消灯させるとともに、マイクアンプ15を非能動としマイク14から高周波送信回路17への音声信号伝送ラインを遮断することにより、マイク14への音声入力動作を終了させることができる。
【0039】
なお、本発明の第2の実施例による無線呼出装置において、発信機1の使用者が受信機2の使用者を呼び出す際、スピーカ25からの呼出音の鳴動のみで受信機2にて呼出報知させるための動作は、第1の実施例による該当動作と同様であることから、その説明は省略する。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の無線呼出装置によれば、発信機に呼出機能とともに備えられる音声送話機能を、当該発信機の使用者である呼出元の人物の操作に基づいて能動/非能動とすることができる。これにより、発信機の音声送話機能が能動とされている場合には、呼出機能が能動とされた発信機から受信機に送信される高周波信号に、音声送話開始情報を付加した呼出信号および音声信号を重畳させ、この高周波信号を受信した受信機では、発信機からの呼び出しの具体的な内容を示す音声の鳴動をもとに呼出報知することでき、一方、発信機の音声送話機能が非能動とされている場合には、呼出機能が能動とされた発信機から受信機に送信される高周波信号に、音声送話開始情報が未付加の呼出信号のみを重畳させ、この高周波信号を受信した受信機では、呼出音の鳴動をもとに呼出報知することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2の各実施例による無線呼出装置の構成を示すブロック図である。
【図2】従来の無線呼出装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・・・発信機
2・・・・・受信機
11・・・・・呼出ボタン
12・・・・・呼出検出回路
13・・・・・呼出確認灯
14・・・・・マイク
16・・・・・音声送話切替器
17・・・・・高周波送信回路
21・・・・・高周波受信回路
22・・・・・呼出音生成回路
25・・・・・スピーカ
Claims (5)
- 呼出ボタン(11)を備え、前記呼出ボタンを押下することにより電波を送出する発信機(1)と、前記電波を受信したときに呼出報知する受信機(2)とから構成され、
前記発信機は、前記呼出ボタンが押下されたことを検出して呼出信号を生成するための呼出検出回路(12)と、前記呼出ボタンを1回目の呼出ボタン操作したとき点滅、または点灯表示動作をし、その後、一定時間内に前記呼出ボタンを2回目の呼出ボタン操作したとき前記表示動作と異なる表示動作をするための呼出確認灯(13)と、前記2回目の呼出ボタン操作時に動作し音声信号が入力されるマイク(14)と、前記呼出信号、前記音声信号を重畳した高周波信号を送信するための高周波送信回路(17)とを備え、
前記受信機は、前記高周波信号を受信するための高周波受信回路(21)と、受信された高周波信号に重畳している前記呼出信号に基づいて呼出音を生成するための呼出音生成回路(22)と、前記呼出音および前記音声信号を鳴動するためのスピーカ(25)とを備えたことを特徴とする無線呼出装置。 - 呼出ボタン(11)を備え、前記呼出ボタンを押下することにより電波を送出する発信機(1)と、前記電波を受信したときに呼出報知する受信機(2)とから構成され、
前記発信機は、前記呼出ボタンが押下されたことを検出して呼出信号を生成するための呼出検出回路(12)と、前記呼出ボタンを1回目の呼出ボタン操作したとき点滅、または点灯表示動作をし、その後、一定時間経過後に前記表示動作と異なる表示動作をするための呼出確認灯(13)と、前記異なる表示動作中に動作し音声信号が入力されるマイク(14)と、前記呼出信号、前記音声信号を重畳した高周波信号を送信するための高周波送信回路(17)とを備え、
前記受信機は、前記高周波信号を受信するための高周波受信回路(21)と、受信された高周波信号に重畳している前記呼出信号に基づいて呼出音を生成するための呼出音生成回路(22)と、前記呼出音および前記音声信号を鳴動するためのスピーカ(25)とを備えたことを特徴とする無線呼出装置。 - 前記マイクは、一定時間動作して音声送話状態とするものであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の無線呼出装置。
- 前記マイクは、音声送話状態中に前記呼出ボタン操作をするまでの間動作するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3何れか1項記載の無線呼出装置。
- 前記発信機は、オン状態にすると音声送話機能を停止させて呼出機能を動作させ、オフ状態にすると音声送話機能および呼出機能を動作させるための音声送話切替器(16)を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4何れか1項記載の無線呼出装置。
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