JP4557596B2 - 外用貼付剤およびその製造方法、並びにその使用方法 - Google Patents

外用貼付剤およびその製造方法、並びにその使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、外用貼付剤及びその製造方法並びにその使用方法に関し、更に詳しくは、化粧用途や医療用途に適する、ゲル状組成物を用いた外用貼付剤及びその製造方法並びにその使用方法に関する。
ゲル組成物に薬剤成分を含有させて、皮膚面に貼付して薬剤成分を体内に吸収させるタイプ、或いはゲル自身を皮膚の保湿剤や冷却剤として、皮膚面に貼付するタイプの外用貼付剤の場合、当該ゲル組成物の外側、すなわち皮膚貼付面の反対側表面に、支持体を設け、この支持体が当該ゲル組成物全体を覆うような状態で、当該ゲル組成物を皮膚に貼付する様態が一般的である(例えば、特許文献1、2、3)。
特開平5−65224号公報 特公平7−25659号公報 特開2000−154469号公報
ただし、このような外側支持体を用いた場合には、支持体の強度が邪魔して、人体の複雑な形状にうまくフィットさせることができないので使用感に劣り、また視覚的な違和感がある。更に貼付部位を動かすことで、皮膚との間に浮きなどが発生する場合がある。
この点、パック剤に関する文献ではあるが、均一の厚さとされたピールオフタイプのパック剤と、該パック剤を挟むように配置され、該パック剤に対し剥離可能に貼着された一対のシート部材とを具備することを特徴とするパック材が提案されおり(特許文献4)、当該パック剤では、パック位置にパック剤を塗布した後、シート部材が取り除かれるため、使用時のゴワゴワ感を無くすることができるとされている。
特開平11−137338号公報
また、外用貼付剤に用いるゲル組成物に薬剤成分を含有させる方法として、通常、薬剤成分とゲル組成物の原料を予め混練した後、ゲル組成物を製造する方法(例えば、特許文献1)や、ゲルを形成した後、薬液中に含浸させる方法がある。例えば特許文献2の実施例では、L−アスコルビン酸などの薬剤成分が含有した10%アルコール水溶液中にゲル組成物を1日間含浸させる方法が開示されている。また、特許文献3では、冷却シートに水分を添加してゲル中に拡散させる方法ではあるが、吸水性不織布のゲル被展膏面に水分を噴霧または滴下するか、包装時に水を包装袋の中に注入するなどして、水分を含水ゲルおよび吸水性不織布にそれぞれ吸収させる方法が開示されている。
しかしながら、外側支持体に替えて、剥離可能なシート部材を用いるという、パック剤に関する特許文献4の技術を、外用貼付剤に応用しようとした場合、以下のような問題が生じる。すなわち、パック剤では皮膚の老廃物を取り除くための粘着力が必要であるが、そのまま外用貼付剤に応用すると、皮膚貼付面の反対側表面である外側表面がべたべたしたままの状態になってしまい、外用貼付剤としては実用的ではない。
また、製造方法に関しては、上記のような薬剤成分とゲル組成物の原料を予め混練した後、ゲル組成物を製造する方法では、デリケートな薬剤成分の場合であると、混練時の加熱、せん断力などの物理的な要因のほか、架橋構造形成時の化学反応など、ゲル構造構築により生じる種々の負荷の影響で、薬剤成分が失活してしまうおそれがある。一方、ゲルを形成した後、薬液中に含浸させる方法では、実際のゲル組成物ヘの添加量以上の薬液が必要となるので、同一薬剤成分を有する外用貼付剤を大量に製造する方法には適するが、少量多品種の製造としては、コストが高くなり、適さない。
また、特許文献3の冷却シートに水分を添加する方法を、薬剤含有方法に応用しようとした場合、特許文献3では、不織布として吸水性の材質を選択しているため、水溶性の薬剤成分であると吸水性不織布とのなじみが良くなり、該薬剤成分が吸水性不織布中に残留する可能性がある。その結果、皮膚へと貼付する側の含水ゲルヘの薬剤の含浸が十分とならず、目的とする薬剤成分の効果効能が不十分になる問題がある。
本発明は、前記従来例の課題を解決するもので、簡便かつ有効的に薬剤成分を添加させることができるとともに、視覚的な違和感がなく、フィット感を向上させた外用貼付剤、及びその製造方法並びに使用方法を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、一方の表面が剥離シートで被覆され、他方の表面が薬液拡散材で被覆されているシート状のゲル組成物であって、前記ゲルを被覆している剥離シートと薬液拡散材は、ともにゲル組成物に対して剥離可能な状態で被覆しているものであって、前記薬液拡散材は保液量が30〜300g/mで且つその通気量が1秒当たり250cc/cm以上のものとした外用貼付剤とすることを主要な解決手段とすれば、上記課題が解決できることを見出した。
本発明の外用貼付剤は、ゲル組成物を覆う外側支持体を有しないため、使用時のフィット感を格段に向上させることができる。
また、ゲル組成物について、少なくとも一方の表面に、液体が付着しているものであれば、皮膚面とは十分密着でき、使用中、皮膚から自然に剥がれることがない。また、粘着力が200g/20mm以下である場合、好ましくは実質的に粘着力がないといえる状態である場合には、薬液拡散材との剥離も容易で、かつ皮膚と密着性を確保しつつ、皮膚の反対表面であるゲル組成物外側表面はあまりべたつかない。なかでも粘着力のないゲル組成物を用いた場合には、外側表面のべたつきがない。
また本発明において、ゲル組成物を補強する目的で支持体を使用する場合もあるが、その際には、支持体として開口率の大きい透明または半透明の基材をゲル組成物に内在させることにより、ゲルの柔軟な風合いを損なうことなくゲル組成物を補強できる。更に、基材が透明または半透明のもので構成すれば、外観的にも優れ、皮膚に貼付しても違和感の生じない外用貼付剤とすることができる。更にこのような支持体を用いることによって、薬剤成分が内在している支持体によって吸収されることなく、ゲル組成物へと含浸されるため、最小限の薬剤添加量で、必要量の薬剤をゲル組成物に含浸させることが可能な外用貼付剤を得ることができる。
また本発明のゲル組成物に薬剤成分を含有させるため、ゲル組成物表面を被覆している薬液拡散材の上から薬液を滴下するなどの方法により添加すれば、当該薬液は、薬液拡散材中にいったん拡散した後、均一にゲル組成物中へと浸透する。これにより最小限の薬液添加量で、必要量の薬剤成分をゲル組成物に含浸させることができ、ゲル組成物を薬液中に含浸させる方法に比較して、無駄になる薬液量を抑えることができる。
更に、本発明の製造法によれば、薬剤成分を添加する直前までの仕掛品を多品種に流用できるため、品種切替時の材料ロスや、作業上の手間を省くことができ、結果として少量多品種での生産も可能となる。
以下、本発明の外用貼付剤について、図面を用いて説明する。ただし本発明は、図面で示した様態に限られるものではない。
図1は、本発明の外用貼付剤1の基本的構成要素を示した垂直断面の概要図である。本発明の外用貼付剤1は、少なくともゲル組成物2、剥離シート3及び薬液拡散材4を有している。ゲル組成物2はシート状であり、その一方の表面には剥離シート3が、他方の表面には薬液拡散材4がそれぞれ剥離可能な状態で被覆されている。図1の外用貼付剤1の右側において、剥離シート3が下方向に垂れ下がり、薬液拡散材4が上にはね上がっているように図示したのは、外用貼付剤使用時において、両者がゲル組成物2から容易に剥離できる様子を表したためである。また図2は、ゲル組成物2中に支持体5が内在している外用貼付剤1の様態について示した垂直断面の概要図である。また図3は、本発明の外用貼付剤1に、薬剤成分を有する薬液6を添加する際の様子を概念的に示した垂直断面図である。図3において、黒矢印は、滴下により添加される薬液6が、薬液拡散材4を通じて、ゲル組成物2中に拡散・含有される様子を表したものである。
以下、各構成要素について、更に詳しく説明する。
(ゲル組成物)
本発明におけるゲル組成物2を構成する基材、溶媒などは、従来から医薬品、医薬部外品、化粧品あるいは衛生材料の分野で使用されてきたものであるか、若しくは人体に有害な影響をもたらさずこれらの分野で使用可能と考えられるものであれば、特に限定されることはない。
例えば、ゲル組成物2を構成する基材としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸、及びその塩、ポリメタクリル酸、及びその塩、ポリアクリルアミド等のビニル系、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、エチルヒドキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース系、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン等のデンプン系、アルギン酸塩等のアルギン酸系、グアーガム、ローカストビーンガム、クインシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、 トラガントガム、ペクチン、マンナン、デンプン等の多糖類、デキストラン、カードラン、ヒアルロン酸等の微生物系高分子、ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等の動物系高分子、酢酸ビニル・エチレン・酢酸ビニル、酢酸ビニル・アクリル酸エステル、アクリル酸エステル、ブタジエン共重合体(合成ゴム)等のビニルポリマー系、及びジエンポリマー系の合成ラテックス、シリコーンゴム、シリコーン樹脂等の水溶性、油溶性高分子等が挙げられる。これらは目的に応じて、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
ゲル組成物2を構成する溶媒としては、精製水の他、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、イソプレングリコール等の多価アルコール類、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オレイルアルコール等のアルコール類、アボガド油、アルモンド油、オリーブ油、ゴマ油、コメヌカ油、サフラワー油、大豆油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、パーム核油、パーム油、ヒマシ油、ヒマワリ油、グレープシード油、綿実油、ヤシ油、牛脂、硬化油、馬油、ミンク油、卵黄脂肪油等の油脂類、ホホバ油等のロウ類、α−オレフィンオリゴマー、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、流動パラフィン等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ウンデシレン酸等の脂肪酸類、エチレングリコールジオクチルエーテル等のエーテル類、ミリスチン酸イソプロピル、カプリル酸セチル、オレイン酸オレイル、ラウリン酸イソステアリル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸セチル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、乳酸ラウリル、コハク酸ジオクチル、ステアリン酸コレステリル等のエステル類、ジメチルシリコーン油、メチルフェニルシリコーン油、環状ジメチルシリコーン油、メチルハイドロジェンシリコーン油、アルコール変性シリコーン油、アルキル変性シリコーン油、アミノ変性シリコーン等のシリコーン油類、パーフルオロポリエーテル等のフッ素油等が挙げられる。これらは目的に応じて、単独又は2種以上を混合して用いることができる。
本発明に用いるゲル組成物2は上記基材と上記溶媒の組み合わせにより、様々な材料を用いることができるが、なかでもポリアクリル酸やその塩、或いはポリアクリルアミド等のような親水性のアクリル系高分子を基材としたゲル組成物2は、透明性、強度、薬剤成分の浸透性、コスト面に優れ、好ましい。
その他、ゲル組成物2を製造する工程において、上記成分以外にも、目的用途に応じて種々の添加物を加えることができる。例えば界面活性剤、防腐剤、安定剤、香料、着色料等を挙げることができる。これらは目的用途に応じて適宜添加すればよい。
本発明におけるゲル組成物2は、使用面での利便性、加工時の作業性等から、流動性のない、固形ゲルであることが好ましい。また、このようなゲル組成物2を形成させること自体は、公知手段に従えばよい。例えば反応性単量体の重合、高分子のイオン架橋・化学架橋・物理架橋等が挙げられる。これらの手法は目的に応じて、適宜選択すればよい。
また本発明では、使用時にゲル組成物2から薬液拡散材4を剥がして使うため、両者の剥離が容易であることが必要である。このためには、ゲル組成物2と薬液拡散材4との相互作用を弱めるべく、ゲル組成物2自身の粘着力を弱くする方法が考えられる。しかし、ゲル組成物2の粘着力を単に弱めてしまうと、本発明の外用貼付剤1使用時において、ゲル組成物2を皮膚に貼り付けた際、両者の密着性が足りず、当該貼り付け部位の動作等により、外用貼付剤1が自然に剥がれてしまうおそれがある。従って、本発明では、ゲル組成物2の粘着力を弱めた状態にあっても、当該ゲル組成物2の少なくとも一方の表面に、液体が付着しているものであることが好ましい。このようなゲル組成物2であれば、液体が付着している側のゲル組成物2表面を、皮膚に貼付して使用することで、貼付剤として優れた使用感を得ることができるからである。すなわち、ゲル組成物2表面に付着している液体の表面張力により、使用時にはゲル組成物2が皮膚から自然に剥がれることない。一方で、ゲル組成物2の粘着力を弱めることにより、薬液拡散材4はゲル組成物2から容易に剥離させることができる。ここで、ゲル組成物2の少なくとも一方の表面に液体が付着している状態とは、少なくとも一方の表面近傍のゲル組成物に液体が含有されている状態をいい、本発明ではゲル組成物2のどちらか一方の表面に触れたとき、湿り気を感じる状態であれば足りる。なぜなら、本発明においてゲル組成物2の少なくとも一方の表面に、液体が付着しているものであることが好ましいとするのは、上述のとおり、使用時の皮膚とゲル組成物2の密着性を確保するためだからである。
更に具体的には、ゲル組成物2の粘着力が200g/20mm以下であることが好ましい。粘着力が200g/20mm以上である場合には、剥離する際に強い力が加わり、材料破壊が起こる恐れがある。なかでもゲル組成物2の少なくとも一方の表面が、粘着力のないものであることが好ましい。ここで本明細書中において、粘着力がない状態とは、実質的には粘着力が50g/20mm以下であることを指す。なかでも、下記粘着力の測定方法において、測定下限値以下の状態であることが好ましい。本発明における粘着力の測定方法を以下詳述する。
[粘着力の測定方法]
本発明に用いるゲル組成物2の粘着力には、対ベークライト90°剥離粘着力として測定した値を用いる。測定方法は下記の通りである。ゲル組成物2を20mm幅×150mm長さの短冊状にして、試験片を作成し、該試験片の粘着面をベークライト板に貼付し、23±5℃、湿度55±15%にコントロールされた恒温室で1時間静置後、JIS−Z0237の測定条件に準じて90°剥離粘着力を測定する。なお、測定にあたっては、試験装置にレオメーターCR200D((株)サン科学製)を用い、試験板にベークライト板(住友ベークライト(株)製)を用いた。
本発明では、薬剤成分をゲル組成物2に添加する方法として、液状あるいは溶媒に溶解または分散させた薬液6を薬液拡散材4からゲル形成後のゲル組成物2に添加することが好ましいが、用いる薬液6や製造の様態などによっては、前記添加方法に代えて、或いは前記添加方法と併用して、プレミックス段階にて、薬液6をゲル材料に添加することもできる。
この際、ゲル組成物2は薬液6を構成する薬剤成分、およびそれを溶解させる溶媒を吸収しやすいようにこれらと相溶性があることが好ましく、具体的には、以下に示す単位面積当たりの保液量が300g/m以上であるように該ゲル組成物2を構成する基材や溶媒等を調整することが好ましい。本発明における保液量の測定方法を以下詳述する。
[保液量の測定方法]
(1)10×10cmの試験片を、その質量1mgまで測定する。
(2)適切な大きさの容器に溶媒を入れ、23±5℃、湿度55±15%にコントロールされた恒温室で試験片を15分間浸漬し、ピンセットで試験片を溶媒中から取り出して、1分間溶媒を滴り落とした後、その質量1mgまで測定する。ここでいう溶媒とは、薬液6を調製する際に使用した溶媒と同様のものをいう。例えば、薬液6が水溶液であるならば、溶媒として精製水を用いて測定を行う。
(3)次の式によって保液率を算出し、更にその平均値を求め、JIS Z8401によって小数点以下1桁にまとめる。
m=(m−m)/s/1000
m=保液量(g/m
=試験片の標準状態での質量(mg)
=試験片を湿潤し、溶媒を滴り落とした後の質量(mg)
s=試験片の面積(100cm=0.01m
もし、保液量が300g/m未満の場合であると、薬剤成分がゲル組成物2に十分含浸しないため、目的とする効果効能も十分ではなくなる恐れがある。ただし、前記相溶性が悪いときには、薬液6、及び/若しくはゲル組成物2に有用な界面活性剤や可溶化剤などの添加剤を加えて、前記相溶性を改善することもできる。
(ゲル組成物の形状)
本発明におけるゲル組成物2は、外用貼付剤1として皮膚に貼付するものであるから、シート状であることが必要とされる。ゲル組成物2をシート状とするためには、硬化前のゲル組成物を、剥離可能な剥離シートの上に展延するか2枚の剥離可能な剥離シートに挟み込んで、ローラーなどにより延ばしながら、或いは延ばした後に、ゲル組成物を硬化させる方法を用いることができる。本方法によれば、本工程で用いた剥離シートのうちのひとつは、そのまま本発明における剥離シート3とすることができるので、工程数を少なくすることができる。
上記ゲル組成物2をシート状にする際に、長い帯状に形成して、その後、当該帯状シートから、目的とする形状を打ち抜くこともできる。その他、目的の形状の凹部を持つ合成樹脂からなる剥離シートに、ゲル組成物2を形成することも可能である。このような方法で、シート状であるゲル組成物2の形状を、勾玉形状とすれば、目元など顔の表面や手の甲のような、体のなかで曲線の多い部分にもフィットするので好ましい。
(薬剤成分)
本発明において、ゲル組成物2に含有する薬剤成分としては、医薬品、医薬部外品、化粧品あるいは衛生材料の分野で使用されてきたものであり、かつ経皮吸収能を有するものであれば、特に限定されることはない。例えば、アシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜等の生体高分子;アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、トリメチルグリシン等の保湿成分;スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質等の油性成分;ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤;ビタミンA,B2,B6,C,D,E,K,パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類;アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分;トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤;α一ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸等の細胞賦活剤;γ−オリザノール、ビタミンE誘導体等の血行促進剤;レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤;アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、イオウ、エラグ酸、リノール酸、トラネキサム酸、グルタチオン等の美白剤;セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエステラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、1−メントール、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ヒドロコルチゾン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ油、鎮痛剤、精神安定剤、抗高血圧剤、抗生物質、抗ヒスタミン剤、抗菌性物質、植物由来成分、海藻由来成分等も挙げられる。
(支持体)
本発明の外用貼付剤1では、ゲル組成物の皮膚貼付面の反対側の表面である外側表面を覆う支持体5を設けなくてもよいという利点がある。ただし、ゲル組成物2の種類や含水量などによっては、強度が十分ではない場合もあるので、当該ゲル組成物2に開口率の大きな透明または半透明な支持体5を内在させることが好ましい場合がある。支持体5を内在させた外用貼付剤の様態の概要を図2に示した。ただし、図2は支持体5がゲル組成物2に内在されている様子を表したものであり、支持体5の開口率が大きいことからも分かるように、支持体5はゲル組成物2を上下2層に分断させるものではない。この場合、開口率の大きな透明または半透明の基材としては、次式[数1]で表される1m当たりの、繊維による仮定上の遮蔽面積N(m/m)が、
0.05≦N≦2.0
の範囲内にあることが好ましい。

ここで、[数1]式中、Wは布状基材の単位面積当たりの重量(g/m)、dは構成する繊維のデニール繊量、ρは繊維の構成成分の密度(g/cm)である。
[数1]におけるNが0.05より小さい場合は、基材の強度が十分ではなく、支持体5としての機能を十分に果たせない場合がある。また、Nが2.0より大きい場合には、剛性が強すぎるために柔軟性を欠き、また添加した薬液6を吸収してしまう場合がある。
(剥離シート)
本発明における剥離シート3は、ゲル組成物2を保護する目的の他、滴下した薬液6を保持するための受け皿となるため、該薬液6を透過させないことが必要となる。また、この剥離シート3は、熱成形するなどして凹部を形成して、そこにゲル組成物2を作成してもよい。剥離シート3に用いられるものとしては、従来から医薬品、医薬部外品、化粧品あるいは衛生材料の分野で使用されてきたものであるか、若しくは人体に有害な影響をもたらさずこれらの分野で使用可能と考えられるものであれば適宜用いられる。例えば、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、ポリエチレン等の疎水性樹脂素材を単独で材料とするか、或いは複数の前記疎水性樹脂を複合した素材を材料とした樹脂フィルムや、表面をシリコン処理した紙等は、本発明が目的とする関連分野においても汎用的に使われており、液不透過性、価格の点からも好ましい。
(薬液拡散材)
本発明では、薬液拡散材4を有するため、ゲル組成物2を被覆している薬液拡散材4の上から、薬液6を滴下などの方法で添加すると、薬液6は、当該薬液拡散材4を通じてゲル組成物2全体に拡散するので、薬剤成分をゲル組成物2中に均一に浸透させることができる。この様子を概念的に図3に示した。薬液拡散材4にはこのような役割があるので、当該薬液拡散材4に用いる材料は、薬液6が透過するものである必要があり、そのためには該薬液拡散材4は、一秒あたりの通気量が、250cc/cm(以下、一秒あたりの通気量の単位を「cc/cm/sec」と表記する。)以上である必要がある。さらには通気量400cc/cm/sec以上であることが好ましい。もし、通気量が250cc/c m/sec未満である場合は、薬液6がシート部剤を透過しなかったり、薬液6が均一に薬液拡散材4中に拡散しないため、ゲル組成物2への薬剤の浸透が阻害されたり、或いは浸透が不均一になったりする恐れがある。ここで本発明における通気量は、JIS L1906に定められる通気性試験(フラジール法)を行い、測定した値をいう。
また薬液拡散材4としては、ゲル組成物2に薬剤を均一に浸透させるためには、その保液量が30〜300g/mである必要がある。さらには40〜150g/mであることが好ましい。薬液拡散材4の保液量の測定は、前記ゲル組成物2の欄の[保液量の測定方法]で示した方法で行う。もし、保液量が30g/m以下の場合では、薬液拡散材4自体に薬液6が均一に拡散されず、このためゲル組成物2への均一な浸透が阻害されるおそれがある。一方、保液量が300g/m以上の場合では、薬液拡散材4に薬液6が残留してしまったり、薬液拡散材4がゲル組成物2から溶媒等を吸収してしまったりするため、やはりゲル組成物2への均一な浸透が阻害される恐れがあり、また使用する薬液量が増加し、コスト高になる可能性もある。
また、該薬液拡散材4の単位面積当たりの重量は、その強度の点や、前記した保液量の点から考慮して、5〜50g/mであることが好ましい。さらには10〜30g/mであることがより好ましい。単位面積当たりの重量が5g/m以下の場合では、薬液6を滴下した際に、薬液拡散材4中への拡散が十分でないために、ゲル組成物2へ不均一に薬液6が浸透したり、また、強度が弱いため、剥離する際にちぎれたりして、ハンドリングが悪くなる恐れがある。単位面積当たりの重量が50g/m以上の場合では、滴下した薬液6が薬液拡散材4中に吸収され残留し、ゲル組成物2へ薬液6が十分浸透しなかったり、逆にゲル組成物2中の溶媒や薬剤成分を薬液拡散材4が吸収してしまったりするので、目的とする効果効能が十分でなくなる恐れがある。
本発明で使用する薬液拡散材4の材料には、前記条件を満たすものであれば、従来から医薬品、医薬部外品、化粧品あるいは衛生材料の分野で使用されてきたものであるか、若しくは人体に有害な影響をもたらさずこれらの分野で使用可能と考えられるものであれば適宜用いることができる。具体的には、不織布、布帛、メッシュ、紙、フィルム等、およびこれらの複合部材等を例示することができる。なかでも不織布がゲル組成物2への薬剤成分均一拡散効果に優れ、またコスト面でも有利である。
また、その材質は、選択したゲルや薬剤成分と親和性が低いものが好ましい。もし、薬液拡散材4がゲルや薬剤成分と親和性が高いものであれば、ゲルが薬液拡散材4に癒着したり、薬剤成分が薬液拡散材4中に残留しやすくなる。例えば、選択したゲルと薬剤成分が、ハイドロゲルと水溶性成分の組み合わせの場合であれば、薬液拡散材4の材料には、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、ポリエチレン等の疎水性樹脂素材を単独で使用するか、或いは複数の前記疎水性樹脂を複合した素材を使用することが好ましい。
このような薬液拡散材4には、市販の製品を用いることもでき、例えば、薬液拡散材4として不織布を用いる場合、具体的には、三井化学(株)製「シンテックス」「シンテックスMY」シリーズ、帝人(株)製「ユニセル」シリーズ、(株)クラレ製「クラレックス」シリーズなどを挙げることができる。
また、本発明で薬液拡散材4をゲル組成物2上に被せる方法としては、予めゲル組成物を固形物に硬化させた後、薬液拡散材4を被せる方法が好ましい。ゲルが硬化する前に薬液拡散材4を被せてしまうと、該薬液拡散材4にゲルが癒着して、剥離が容易でなくなる可能性があるからである。
(包装材)
本発明の外用貼付剤1には、ゲル組成物2に薬剤成分を十分浸透させるため、ゲル組成物2からの水分蒸発を防ぐため、或いは持ち運びの利便のために、当該外用貼付剤1を包装する包装材を設けることが好ましい。この場合用いられる包装材としては、該外用貼付剤1に含有される成分が揮発しないようにバリア性のあるものが好ましく、例えばアルミ蒸着、アルミ箔等のバリア層が具備されたフィルム等が挙げられる。
(使用方法)
本発明の外用貼付剤1を使用する方法としては、外用貼付剤1の薬液拡散材4に、薬剤成分を含む薬液6を添加し、一定時間保管した後、ゲル組成物2から、剥離シート3と前記薬液拡散材4とを剥離し、該ゲル組成物2を皮膚に貼り付ける方法がある。また既に薬剤成分がゲル組成物2中に含有されている外用貼付剤1については、当該ゲル組成物2から剥離シート3と薬液拡散材4とを剥離し、該ゲル組成物2を皮膚に貼り付ける使用方法もある。
本発明において、薬剤成分をゲル組成物2に十分均一に浸透させるには、薬液拡散材4の上から薬液6を滴下させる等の方法で添加した後、一定時間保管してから、皮膚に貼付して使用することが好ましい。本明細書において保管とは、その状態のままで静置させている状態をいう。保管に際しては、ゲル組成物2中の含有水分や薬剤成分の蒸発防止のため、外用貼付剤1を前記包装材で包装或いは密封しておくことが好ましい。また、保管する時間、温度等の条件は、用いるゲル組成物2、薬液拡散材4、薬液6の組み合わせによって異なるが、今回行った実施例を考慮すれば、室温にて3日間以上保管することが好ましい。ただし、上記組み合わせや温度条件などによっては、薬剤成分添加後、速やかにゲル組成物2に浸透する場合もありうる。このような例では、本発明による外用貼付剤1は、人体への貼付直前に、薬液拡散材4上から薬液6を滴下する等の方法で添加し、しばらく(数分〜数時間)放置後、皮膚に貼付して使用する方法も可能である。
なお、いずれの使用方法においても、本発明の外用貼付剤1を皮膚に貼り付ける際には、ゲル組成物2から剥離シート3及び薬液拡散材4を剥離して、当該ゲル組成物2のいずれか一方の表面を、皮膚に直接貼り付けることにより使用する。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。但し本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
以下の製造方法により、目元用シート化粧料としての外用貼付剤1を作成した。表1に示すもののうち、酸溶液を除く成分を混合して均一にした。酸溶液を混合する前の配合物は乳濁した粘ちょうな液体であった。そして、この液状混合物と酸溶液を混合して均一にした。

酸溶液の添加された液状混合物を剥離シート3(PETフィルム:厚さ100μm)上にTダイ状の吐出ノズルから、約2mmの厚みで展延した。その上に支持体5として単位面積当たりの重量17g/mの6−ナイロン製の織布をしわにならないよう広げて乗せて、繊維を配合物中に十分浸漬させ、更に、カバーフィルム(PETフィルム:厚み38μm)をこの上に被せて、その上からプレス板を用いて全体が1.0mmになるようにスペーサーを挟んでプレスした後、室温にて3日間熟成させ、ゲルを硬化させた。このように作成したゲル組成物2の粘着性は実質的になく、そのベークライトに対する90°剥離粘着力は、測定限界以下であった。なお、測定下限の限界値は、10g/20mmである。硬化したゲル組成物2は、まず剥離シート3ごと、8×11cmの長方形に打ち抜き、その後、カバーフィルム及びゲル組成物2を左右1セットの勾玉型の目元パックの形状にハーフカットした。この目元パックのカバーフィルムをゲル組成物2から剥がし、薬液拡散材4として以下の不織布を剥離シート3と同じ型に打ち抜いて被せた。
不織布
通気量780cc/c m/sec以上(測定限界以上)単位面積当たりの保液量(溶媒:精製水)58g/m 材質PET
不織布を被せたゲル組成物2の中央付近に、表2の組成の薬液6を1cc滴下した後、アルミ包材で包装し、室温で3日間静置し、目的とする目元用シート化粧料としての外用貼付剤1を得た。

(実施例2)
実施例1の薬液拡散材4を以下の不織布に変更した以外は、実施例1と同様にして、目元用シート化粧料としての外用貼付剤1を得た。
不織布
通気量780cc/c m/sec以上(測定限界以上)単位面積当たりの保液量(溶媒:精製水)141.2g/m 材質レーヨン
(実施例3)
実施例1の薬液拡散材4を以下の不織布に変更した以外は、実施例1と同様にして、目元用シート化粧料としての外用貼付剤1を得た。
不織布
通気量300cc/c m/sec 単位面積当たりの保液量257.9g/m(溶媒:精製水)材質PET
(実施例4)
実施例1の薬液拡散材4を以下の布帛に変更した以外は、実施例1と同様にして、目元用シート化粧料としての外用貼付剤1を得た。
布帛
通気量280cc/cm/sec 単位面積当たりの保液量(溶媒:精製水)270g/m 材質PET
(実施例5)
表3に示すものをよく撹拌し、これを剥離シート3(PETフィルム:厚さ100μm)上にTダイ状の吐出ノズルから、約2mmの厚みで展延した。その上に支持体5として単位面積当たりの重量17g/mの6−ナイロン製の織布をしわにならないよう広げて乗せて、繊維を配合物中に十分浸漬させ、更に、カバーフィルム(PETフィルム:厚み38μm)をこの上に被せて、その上からプレス板を用いて全体が1.0mmになるようにスペーサーを挟んでプレスした後、50mW/cmの強度の紫外線を60秒照射して重合反応させ、ゲルを硬化させた。このように作成したゲル組成物2のベークライトに対する90°剥離粘着力は、190g/20mmであった。この様にして得られたゲル組成物2をもとに、以下は実施例1と同様にして目的とする目元用シート化粧料としての外用貼付剤1を得た。

(比較例1)
薬液拡散材4を使用せずに、直接ゲル組成物2上に薬液6を滴下したこと以外は、実施例1と同様にして、目元用シート化粧料としての外用貼付剤1を得た。
(比較例2)
実施例1の薬液拡散材4を以下の不織布に変更した以外は、実施例1と同様にして、目元用シート化粧料としての外用貼付剤1を得た。
不織布
通気量180cc/c m/sec 単位面積当たりの保液量(溶媒:精製水)141.2g/m 材質レーヨン
(比較例3)
実施例1の薬液拡散材4を以下の不織布に変更した以外は、実施例1と同様にして、目元用シート化粧料としての外用貼付剤1を得た。
不織布
通気量190cc/cm/sec 単位面積当たりの保液量(溶媒:精製水)413.7g/m 材質PET
(比較例4)
従来の外用貼付剤と同様に、薬剤成分をプレミックスし、ゲル組成物2を外側から覆う支持体5として強度のあるものを用いた目元用シート化粧料としての外用貼付剤1を以下の製造法により作成した。
表4の欄に示すもののうち、酸溶液を除く成分を混合して均一にした。酸溶液を混合する前の配合物は乳濁した粘ちょうな液体であった。そして、この液状混合物と酸溶液を混合して均一にした。

酸溶液の添加された液状混合物を剥離シート3(PETフィルム:厚さ100μm)上にTダイ状の吐出ノズルから、約2mmの厚みで展延した。その上に支持体5として目付量60g/mのレーヨン製不織布をしわにならないよう広げて乗せて、繊維を配合物中に十分浸漬させ、その上からプレス板を用いて全体が2.0mmになるようにスペーサーを挟んでプレスした後、室温にて3日間熟成させ、ゲルを硬化させた。硬化したゲル組成物2は、まず、支持体5の不織布及びゲル組成物2を左右1セットの勾玉型の目元パックの形状にハーフカットした後、 8×11cmの長方形に剥離シート3を打ち抜いて目的とする目元用シート化粧料としての外用貼付剤1を得た。
(評価方法)
(薬液拡散材の評価法)
通気量、および保液率は前記の通り、 JIS L1906に定められる通気性試験、および保水率の測定に準拠する方法で測定した。
(染料のゲル組成物への拡散試験)
実施例1〜5、比較例1〜3について、薬液6にかえて、染料水溶液を1cc滴下して得られたゲル組成物2を透明な密閉容器に入れ、室温にて3日間静置し、水溶性染料のゲル組成物2への拡散度合いを目視にて確認し、評価した。なお、染料水溶液は赤色102号および黄色4号をイオン交換水に溶解させ、調製した。その結果を図4および表5の「染料の拡散」の欄に示す。なお、図4の写真は、実施例については実施例1の場合を代表として示したが、実施例2〜5も実施例1同様、染料はほぼ均一に拡散していた。また添付した図4の写真は、本来染料拡散の様子を容易に把握できるようにカラー写真で撮影したものであるが、本明細書添付の都合上、白黒写真となってしまったものである。

(ゲル組成物中への薬液浸透量試験)
薬液6を1cc浸透させたゲル組成物2をアルミ包材で包装し、23±5℃、湿度55±15%にコントロールされた恒温室で1日間、3日間、7日間静置した。その後、ゲル組成物2中から薬剤成分(GDK)を抽出した後、該抽出液中の薬剤成分の量を島津製作所(株)製HPLC LC−10Avpにて定量分析を行い、ゲル組成物2へ浸透した薬液量を計算した。その結果を図5および表5の「薬液浸透量」の欄に示す。なお、表5には飽和状態に達した3日後の薬液の浸透量のみを示した。
(官能評価方法)
専門パネラー10名を用いて、試作品の官能特性を1ヶ月間の連用試験で評価した。評価項目としては、それぞれの目的を満たす効果が認められたか否かをアンケート方式で評価した。効果が認められない場合を0点とし、効果が認められた場合を5点とし、その間を計4段階で評価し、全員の評価点数の平均点数(小数点以下四捨五入)をもって、評価結果とした。よって、点数が高いほど評価が高いことになる。なお項目としては、今回使用した薬剤成分(GDK)の効果効能、および使用感(視覚的効果・フィット感)を評価した。その結果を表5の「官能評価」の欄に示す。
実施例1〜5では、薬剤成分がゲル組成物2へと均一にかつ、十分量浸透しているため、目的とする官能的な効果を十分に認めることができた。また、薬液拡散材4とゲル組成物2との離型も容易であるため、視覚的違和感もなく、フィット感も良好であった。
比較例1では、ゲル組成物2へ水溶性染料が浸透しているものの、拡散が十分ではなく、左右で色の濃淡にばらつきがでた。また、ゲル組成物2が薬液拡散材4により保護されていないので、アルミ包装から取り出す際にゲルが破損する場合があった。さらに、薬剤成分の浸透も十分ではないため、官能的な効果も不十分であった。
比較例2では不織布中に染料水溶液が浸透せず、結果としてゲル組成物2も染色されなかった。結果として、目的とする官能的な効果を得ることはできなかった。
比較例3では不織布中に染料水溶液が残留するため、実施例1と色の濃淡を比較すると、染色は薄く、また、拡散の度合も左右でばらつきがでていた。また、薬剤成分の浸透も十分ではないため、官能的な効果も不十分であった。
比較例4ではプレミックスの段階より薬剤成分を添加しているので、薬剤成分の効果効能を十分得ることができたが、ゲル組成物2の外側表面に、強度のある不織布を支持体5として用いているため、皮膚との間の浮きや、視覚的な違和感が生じ、結果として使用感が不十分であった。
本発明の外用貼付剤1は、視覚的な違和感がなく、フィット感の良いシート状化粧料、医療用貼付材等の外用貼付剤1としての利用可能を有し、また本発明の製造方法では、かかる外用貼付剤1を、簡便にかつ効率的に得ることができる。更に本発明の使用方法は、新規な外用貼付剤1を、具体的にどのように使用するかを明示したものであるから、本発明品の具体的な使用方法としての利用可能性を有する。
本発明の外用貼付剤の概要を示す垂直断面図である。 支持体を設けた様態の概要を示す垂直断面図である。 外用貼付剤に薬液を添加する様子を概念的に示した垂直断面図である。 染料のゲル組成物への拡散試験の結果を示した写真である。 ゲル組成物中への薬液浸透量試験の結果を示したグラフである。
符号の説明
1 外用貼付剤
2 ゲル組成物
3 剥離シート
4 薬液拡散材
5 支持体
6 薬液

Claims (8)

  1. ゲル組成物、剥離シート及び薬液拡散材を少なくとも有する外用塗布剤であって、
    前記ゲル組成物はシート状であり、
    前記剥離シートは、前記ゲル組成物の一方の表面を、剥離可能な状態にて被覆しており、
    前記薬液拡散材は、前記ゲル組成物の他方の表面を、剥離可能な状態にて被覆しており、保液量が30〜300g/mでかつ通気量が1秒間あたり250cc/cm以上の不織布である外用貼付剤。
  2. 前記ゲル組成物は、少なくとも一方の表面に、液体が付着しているものである請求項1記載の外用貼付剤。
  3. 前記ゲル組成物の少なくとも一方の表面の粘着力が、200g/20mm以下である請求項1または2に記載された外用貼付剤。
  4. 前記ゲル組成物は、少なくとも一方の表面が粘着力のないものである請求項1または2に記載された外用貼付剤。
  5. 前記ゲル組成物中に、透明または半透明であって、かつ次式[数1]で表される仮定上の遮断面積N(m/m)が0.05以上、2.0以下の値を有する支持体が内在している請求項1〜4のいずれかの項に記載された外用貼付剤。
    ([数1]式中、Wは布状基材の単位面積当たりの重量(g/m)、dは構成する繊維のデニール繊量、ρは繊維の構成成分の密度(g/cm)である。)
  6. 前記ゲル組成物の形状が、勾玉形状である請求項1〜5のいずれかの項に記載された外用貼付剤。
  7. 前記ゲル組成物の基材が親水性のアクリル系高分子であり、
    前記薬液拡散材が、疎水性樹脂素材を単独で材料とする、或いは複数の疎水性樹脂を複合した素材を材料とする不織布であり、
    前記剥離シートが、疎水性樹脂素材を単独で材料とする、或いは複数の疎水性樹脂を複合した素材を材料とするシートである
    請求項1〜6のいずれかの項に記載された外用貼付剤。
  8. 前記ゲル組成物は、薬剤成分が含有されたものである請求項1〜7のいずれかの項に記載された外用貼付剤。
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