JP2004010524A - 薬品保持材及び患部治療材 - Google Patents
薬品保持材及び患部治療材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004010524A JP2004010524A JP2002164569A JP2002164569A JP2004010524A JP 2004010524 A JP2004010524 A JP 2004010524A JP 2002164569 A JP2002164569 A JP 2002164569A JP 2002164569 A JP2002164569 A JP 2002164569A JP 2004010524 A JP2004010524 A JP 2004010524A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- holding material
- polyol
- organic acid
- polyurethane foam
- metal salt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】吸液性、保液性に優れ、十分量の薬液を保持した状態で患部に当接することにより、優れた薬効を発揮させることができ、しかも肌触りも良好な薬品保持材と、この薬品保持材に薬液を含浸させてなる患部治療材を提供する。
【解決手段】軟質ポリウレタンフォーム製シート2を備える薬品保持材1。このシート2に薬液を含浸させてなる患部治療材。
【選択図】 図1
【解決手段】軟質ポリウレタンフォーム製シート2を備える薬品保持材1。このシート2に薬液を含浸させてなる患部治療材。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は薬品保持材及び患部治療材に係り、特に、消毒薬や水虫治療薬等の薬液の吸収性、保液性に優れ、患部の早期治療に有効な薬品保持材と、この薬品保持材に薬液を含浸させてなる患部治療材に関する。
【0002】
【従来の技術】
水虫薬や消毒薬のような液状の薬品を患部に塗布した場合、これらは短時間で乾燥してしまうため、薬効を持続させることができず、薬液が乾燥する都度、頻繁に塗布を繰り返す必要がある。患部の状態が特に悪い場合には、ガーゼや脱脂綿を当てておく場合もあるが、ガーゼや脱脂綿は、吸液性、保液性が十分でないため、少量の薬液を浸み込ませた場合には、やはり早期に乾燥して薬効が失われ、逆に多量の薬液を浸み込ませた場合には、薬液が浸み出して衣類に付着するなどの問題が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来の問題点を解決し、吸液性、保液性に優れ、十分量の薬液を保持した状態で患部に当接することにより、乾燥を防いで優れた薬効を発揮させることができ、しかも肌触りも良好な薬品保持材と、この薬品保持材に薬液を含浸させてなる患部治療材を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の薬品保持材は、軟質ポリウレタンフォームよりなるシートを備えてなることを特徴とする。
【0005】
本発明の薬品保持材は、軟質ポリウレタンフォーム製シートを備えるため、吸液性、保液性に優れ、十分量の薬液を保持することができ、しかも、肌触りにも優れる。
【0006】
本発明において、シートを構成する軟質ポリウレタンフォームは、高吸液性フォーム、例えば、
▲1▼密度60kg/m3以上の高密度フォーム及び/又はセル数100個/inch以上の微細セルフォーム
又は
▲2▼軟質ポリウレタンフォームの材料であるポリオールの少なくとも一部が親水性を有する有機酸金属塩及び/又はその重合体を含むもの
が好ましい。
【0007】
特に安価であることから、上記▲2▼は好ましい。即ち、軟質ポリウレタンフォームの製造原料のポリオールとして、アクリル酸塩、ポリアクリル酸塩等の親水性を有する有機酸金属塩及び/又はその重合体をポリオール中に含んだものを用いることにより、本来、疎水性の軟質ポリウレタンフォームを親水性化して、良好な吸液性を付与することができる。
【0008】
上記▲2▼において、軟質ポリウレタンフォームの製造原料の全ポリオール中の有機酸金属塩及び/又はその重合体を含むポリオールの含有割合は20〜100重量%であることが好ましい。
【0009】
この有機酸金属塩及び/又はその重合体を含むポリオールは、ポリオールに有機酸金属塩を添加、混合し、このポリオール中で該有機酸金属塩を重合させて、該ポリオール中で該有機酸金属塩の重合体を生成させたものであることが好ましく、また、有機酸金属塩としては、アクリル酸アルカリ金属塩が、また、その重合体としてはポリアクリル酸アルカリ金属塩が好ましい。
【0010】
このような軟質ポリウレタンフォームよりなる本発明の薬品保持材のシートの厚さは0.5〜10mm程度であることが好ましい。
【0011】
また、本発明の薬品保持材のシートを構成するフォームは、製造された軟質ポリウレタンフォームを元の厚さの5〜80%に圧縮したものであっても良く、このように軟質ポリウレタンフォームを圧縮することにより、その表面状態を微細化することで毛細管現象を促進させ、吸液性をより一層高めることができる。
【0012】
本発明の患部治療材は、このような本発明の薬品保持材の軟質ポリウレタンフォーム製シートに消毒薬や水虫治療薬等の薬液を含浸させたものであり、患部を乾燥させることなく、長期に亘り薬液に浸した状態とすることができ、良好な治療効果を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明の薬品保持材及び患部治療材の実施の形態を説明する。
【0014】
図1は本発明の薬品保持材の実施の形態を示す断面図である。
【0015】
図1の薬品保持材1は、軟質ポリウレタンフォーム製のシート2と、このシート2を患部4に固定するための粘着テープ3とからなる。
【0016】
シート2を構成する軟質ポリウレタンフォームは、高吸液性のものであることが好ましく、特に、密度60kg/m3以上及び/又はセル数100個/inch以上の高密度及び/又は微細セルフォームであることが好ましい。
【0017】
軟質ポリウレタンフォームの密度が60kg/m3未満では薬品保持材として必要なクッション性を維持することが困難であり、セル数100個/inch未満では十分な吸液性、保液性を得ることができない。軟質ポリウレタンフォームの密度が過度に高いとコスト高となり、また加工性が低下することから、軟質ポリウレタンフォームの密度は300kg/m3未満であることが好ましく、特に軟質ポリウレタンフォームの密度は60〜150kg/m3であることが好ましい。また、セル数が過度に高いものは製造が困難であることから、セル数は300個/inch未満であることが好ましく、特に軟質ポリウレタンフォームのセル数は100〜250個/inchであることが好ましい。
【0018】
本発明において、シート2を構成する軟質ポリウレタンフォームとしては、吸液性、保液性、肌触りに優れ、かつ安価なものが好ましく、以下に述べる製造方法に従って製造された軟質ポリウレタンフォームも好適である。
【0019】
この軟質ポリウレタンフォームは、好ましくはポリオール、イソシアネート、水を主成分とする配合物を発泡して軟質ポリウレタンフォームを製造するに当たり、原料ポリオールの一部又は全部として親水性有機酸金属塩及び/又はその重合体を含有するポリオールを使用することにより製造される。
【0020】
この有機酸金属塩としては、アクリル酸金属塩が好ましく、その重合体としてはポリアクリル酸金属塩が挙げられる。また、金属塩の金属としてはカリウム、マグネシウム、スズ、銅、リチウム、銀等が有効であり、中でも、カリウム、ナトリウムのようなアルカリ金属塩が好ましい。
【0021】
このような有機酸金属塩及び/又はその重合体を含有するポリオールの種類には特に制限はないが、開始剤として、グリセリン、トリメチロールプロパン又はジエチレングリコール等を用い、プロピレンオキサイド又はエチレンオキサイド等を付加したポリエーテルポリオールが挙げられる。なお、このポリオールのOH価は10〜100、特に20〜60であることが好ましい。
【0022】
有機酸金属塩及び/又はその重合体を含むポリオールに含まれる有機酸金属塩及び/又はその重合体の含有量、即ちポリオールと有機酸金属塩及び/又はその重合体との合計に対する有機酸金属塩及び/又はその重合体の割合は5〜50重量%が好ましい。この割合が5重量%未満では有機酸金属塩及び/又はその重合体を用いることによる親水性の向上効果を得ることができず、50重量%を超えると相対的にポリオール量が減少し、ウレタン反応によるフォーム化が困難となる。
【0023】
本発明で用いる有機酸金属塩及び/又はその重合体を含むポリオールは、ポリオール中にアクリル酸ナトリウム等の有機酸金属塩を添加、混合した後、このポリオール中で該有機酸金属塩を重合して、ポリアクリル酸ナトリウム等の有機酸金属塩の重合体を生成させたものが好ましい。
【0024】
即ち、単に、軟質ポリウレタンフォームの製造時にポリオール、イソシアネート、水に有機酸金属塩重合体を添加して製造されたフォームでは、使用により、この有機酸金属塩重合体がフォームから脱落して吸液性、保液性が経時的に低下する恐れがあり、また、このようにポリオール、イソシアネート及び水に有機酸金属塩重合体を添加した場合、フォーム製造用原料の粘度が高くなり、フォームが製造し難くなる恐れもある。
【0025】
これに対して、ポリオール中にアクリル酸ナトリウム等の有機酸金属塩を添加、混合した後、このポリオール中で該有機酸金属塩を重合して、ポリアクリル酸ナトリウム等の有機酸金属塩の重合体を生成させた場合には、次のような優れた効果が得られる。アクリル酸ナトリウム等の有機酸金属塩は、通常、ポリオールとは反応しないが、ポリオール中で有機酸金属塩の重合体を生成させることにより、平均粒子径が0.5〜10μm程度の重合体が得られる。これは、通常のポリアクリル酸ナトリウム樹脂等の有機酸金属塩の重合体の平均粒子径が100μm程度であるのに比べて、細粒であり、しかも、ポリオール中で生成させるため、ポリオールに絡まり、ポリオールや製造される軟質ポリウレタンフォームから抜け落ち難いものとなる。このため、吸液性、保液性の耐久性に優れ、また、上述のようなフォーム製造原料の粘性の上昇の問題もない。
【0026】
この有機酸金属塩及び/又はその重合体含有ポリオールは、他の通常のポリオール、例えば開始剤のグリセリン、トリメチロールプロパン又はジエチレングリコールなどにプロピレンオキサイド、エチレンオキサイドなどを付加したポリエーテルポリオール、開始剤のジエチレングリコール、トリメチロールプロパン又はグリセリン等にアジピン酸を付加したポリエステルポリオール等とブレンドして使用することができる。この場合、上記有機酸金属塩及び/又はその重合体含有ポリオールは、全ポリオール中20〜100重量%、特に50〜100重量%であることが好ましい。この割合が20重量%未満では、有機酸金属塩及び/又はその重合体を用いることによる吸液性、保液性の向上効果が得られず、好ましくない。
【0027】
一方、イソシアネートとしては特に制限されず、軟質ポリウレタンフォームの製造に用いる通常のジイソシアネートを用いることができ、例えばTDI、C−MDIなどを使用することができる。
【0028】
イソシアネートの配合量は、軟質ポリウレタンフォームを製造する場合の常用量で良く、通常、全ポリオール100重量部に対し20〜100重量部、特に50〜100重量部である。
【0029】
水の配合量も常用量で良く、通常、全ポリオール100重量部に対し1〜7重量部、特に1〜5重量部である。
【0030】
フォーム原料には、更に触媒、架橋剤、整泡剤等を配合することが好ましい。即ち、上記有機酸金属塩及び/又はその重合体含有ポリオールを用いて発泡させた場合、反応が通常のポリオールを用いた場合に比べて遅くなり、また、通常の配合処方で得られるフォームより硬度が低くなるため、反応を促進するための触媒や硬度を高めるための架橋剤を使用することができる。また、薬品保持材の使用中に、フォームの内在物が溶出することのないようにするために、必要に応じて反応性の触媒又は整泡剤を用いることが望ましい。
【0031】
ここで、触媒としては、テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、ビス−(ジメチルアミノエチル)エーテル、テトラメチルプロピレンジアミン、トリメチルアミノエチルピペラジン、テトラメチルエチレンジアミン、ジメチルベンジルアミン、メチルモルホリン、エチルモルホリン、トリエチレンジアミン等の軟質ポリウレタンフォームの製造に用いる通常のアミン触媒を使用することができる。特にフォームからの溶出物の防止のためには、反応性を有するアミン触媒、例えば、ジメチルアミノエトキシエトキシエタノール、ジメチルアミノヘキサノールなどの使用が好ましい。上記触媒の使用量は、全ポリオール100重量部に対し0.001〜5重量部、特に0.1〜2重量部とすることが好ましい。
【0032】
また、用途により高硬度のものが望まれる場合に配合する架橋剤としては、トリメチロールプロパン、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジプロピレングリコール等、或いはこれらにプロピレンオキサイド又はエチレンオキサイドを付加させたものなどを用いることができ、その配合量は全ポリオール100重量部に対して0〜10重量部、特に1〜5重量部とすることが好ましい。
【0033】
更に、整泡剤としては、通常、軟質ポリウレタンフォーム発泡に使用されるシリコーン系等の整泡剤が使用され、その配合量は、全ポリオール100重量部に対し0.1〜3重量部、特に0.5〜1.5重量部とすることができる。
【0034】
更に、フォーム原料には必要に応じて顔料等の着色剤を配合しても良い。
【0035】
上記成分が配合された配合物から軟質ポリウレタンフォームを発泡、製造する条件は、通常の条件で良いが、発泡温度は20〜30℃が好ましい。
【0036】
本発明において、製造された軟質ポリウレタンフォームは、これをそのまま薬品保持材のシートとして裁断加工しても良いが、更にプレス機等を用いて圧縮させても良い。例えば、熱プレス等によりフォームに熱圧縮を与えて該フォームの表面状態を微細化させることにより、毛細管現象を促進させ、或いはフォーム密度を高めることにより、吸液力を更に高めることができ、より一層吸液性、保液性に優れた薬品保持材を得ることができる。
【0037】
この場合、圧縮の程度は、元のフォームの厚さの5〜80%に圧縮することが好ましく、特に、20〜70%に圧縮することが好ましい。フォームの圧縮が5%未満では、圧縮による吸液性の向上効果が十分でなく、また、80%を超えると十分な吸液性が得られないため好ましくない。なお、フォームを圧縮する方向はいずれの方向でも良い。
【0038】
軟質ポリウレタンフォーム製シート2の厚さは、薄過ぎると十分な吸液性及び保液性が得られず、厚過ぎると使い難くなるため、一般的に0.5〜10mmとすることが好ましい。
【0039】
このシート2の寸法は、適用する患部に応じて5〜10mm×5〜10mm程度の小型なものから、100〜200mm×100〜200mm程度の大型のものまで幅広い寸法をとることができる。
【0040】
このような軟質ポリウレタンフォーム製シート2を患部4に固定するための粘着テープ3としては、ポリプロピレン等のフィルムや不織布等に粘着剤層を形成したものなどを用いることができる。
【0041】
本発明の患部治療材は、このような本発明の薬品保持材1の軟質ポリウレタンフォーム製シート2部分に、消毒液や水虫治療薬等の薬液を含浸させたものである。
【0042】
本発明の患部治療材は、例えば、図1に示すような軟質ポリウレタンフォーム製シート2と粘着テープ3とからなる薬品保持材1のシート2部分に薬液を含浸させた状態で剥離シートを貼着し、これを気密性の包装袋等に封入した状態で提供され、袋から取り出して剥離シートを剥がし、患部に貼着するのみで、良好な薬効を得ることができる。
【0043】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
【0044】
実施例1
表1に示す配合処方にて、軟質ポリウレタンフォームを製造した。
【0045】
【表1】
【0046】
この軟質ポリウレタンフォームについて密度及びセル数を調べ、結果を表2に示した。また、5mm×40mm×120mmのサンプルについて下記方法に従って、吸水特性を調べ、結果を表2に示した。
【0047】
[試験方法]
(1)吸水スピード
サンプルに水を1滴たらしたとき、吸水されるまでの時間を測定した。
(2)吸水量
サンプルを3時間水に浮かべた後の吸水重量を測定した。この数値は大きいほど性能が良い。
(3)保水量
上記(2)で吸水したサンプルを吊り下げ水滴が落ちなくなるまで放置(約15分)し、その後の吸水重量を測定した。この数値は大きいほど性能が良い。
【0048】
実施例2
表2に示す密度及びセル数の高密度微細セル軟質ポリウレタンフォームについて、実施例1と同様にして、吸水特性を調べ、結果を表2に示した。
【0049】
【表2】
【0050】
実施例1,2の軟質ポリウレタンフォームを2cm×2cm×0.5cm厚さに裁断し、市販の水虫治療薬1mlを浸み込ませて患部に固定し、水虫治療薬1mlを患部に直接塗布した場合(比較例1)と、薬液が乾燥するまでの時間を比較したところ、表3に示す如く、この軟質ポリウレタンフォーム製シートを用いた場合には、薬液の乾燥に要する時間を格段に長くすることができ、薬効を長期に亘り維持することができることが確認された。
【0051】
【表3】
【0052】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明の薬品保持材は、吸液性、保液性に優れることから、この薬品保持材に十分量の薬液を保持させて患部に当接することにより、長期に亘り優れた薬効を維持することができる。しかも、本発明の薬品保持材は肌触りも良好であるため、患部に当接した際に不快感なく、快適に使用することができる。
【0053】
しかして、このような本発明の薬品保持材に薬液を含浸させてなる本発明の患部治療材であれば、良好な薬効を得ることができ、患部を早期に治癒させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬品保持材の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 薬品保持材
2 軟質ポリウレタンフォーム製シート
3 粘着テープ
【発明の属する技術分野】
本発明は薬品保持材及び患部治療材に係り、特に、消毒薬や水虫治療薬等の薬液の吸収性、保液性に優れ、患部の早期治療に有効な薬品保持材と、この薬品保持材に薬液を含浸させてなる患部治療材に関する。
【0002】
【従来の技術】
水虫薬や消毒薬のような液状の薬品を患部に塗布した場合、これらは短時間で乾燥してしまうため、薬効を持続させることができず、薬液が乾燥する都度、頻繁に塗布を繰り返す必要がある。患部の状態が特に悪い場合には、ガーゼや脱脂綿を当てておく場合もあるが、ガーゼや脱脂綿は、吸液性、保液性が十分でないため、少量の薬液を浸み込ませた場合には、やはり早期に乾燥して薬効が失われ、逆に多量の薬液を浸み込ませた場合には、薬液が浸み出して衣類に付着するなどの問題が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来の問題点を解決し、吸液性、保液性に優れ、十分量の薬液を保持した状態で患部に当接することにより、乾燥を防いで優れた薬効を発揮させることができ、しかも肌触りも良好な薬品保持材と、この薬品保持材に薬液を含浸させてなる患部治療材を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の薬品保持材は、軟質ポリウレタンフォームよりなるシートを備えてなることを特徴とする。
【0005】
本発明の薬品保持材は、軟質ポリウレタンフォーム製シートを備えるため、吸液性、保液性に優れ、十分量の薬液を保持することができ、しかも、肌触りにも優れる。
【0006】
本発明において、シートを構成する軟質ポリウレタンフォームは、高吸液性フォーム、例えば、
▲1▼密度60kg/m3以上の高密度フォーム及び/又はセル数100個/inch以上の微細セルフォーム
又は
▲2▼軟質ポリウレタンフォームの材料であるポリオールの少なくとも一部が親水性を有する有機酸金属塩及び/又はその重合体を含むもの
が好ましい。
【0007】
特に安価であることから、上記▲2▼は好ましい。即ち、軟質ポリウレタンフォームの製造原料のポリオールとして、アクリル酸塩、ポリアクリル酸塩等の親水性を有する有機酸金属塩及び/又はその重合体をポリオール中に含んだものを用いることにより、本来、疎水性の軟質ポリウレタンフォームを親水性化して、良好な吸液性を付与することができる。
【0008】
上記▲2▼において、軟質ポリウレタンフォームの製造原料の全ポリオール中の有機酸金属塩及び/又はその重合体を含むポリオールの含有割合は20〜100重量%であることが好ましい。
【0009】
この有機酸金属塩及び/又はその重合体を含むポリオールは、ポリオールに有機酸金属塩を添加、混合し、このポリオール中で該有機酸金属塩を重合させて、該ポリオール中で該有機酸金属塩の重合体を生成させたものであることが好ましく、また、有機酸金属塩としては、アクリル酸アルカリ金属塩が、また、その重合体としてはポリアクリル酸アルカリ金属塩が好ましい。
【0010】
このような軟質ポリウレタンフォームよりなる本発明の薬品保持材のシートの厚さは0.5〜10mm程度であることが好ましい。
【0011】
また、本発明の薬品保持材のシートを構成するフォームは、製造された軟質ポリウレタンフォームを元の厚さの5〜80%に圧縮したものであっても良く、このように軟質ポリウレタンフォームを圧縮することにより、その表面状態を微細化することで毛細管現象を促進させ、吸液性をより一層高めることができる。
【0012】
本発明の患部治療材は、このような本発明の薬品保持材の軟質ポリウレタンフォーム製シートに消毒薬や水虫治療薬等の薬液を含浸させたものであり、患部を乾燥させることなく、長期に亘り薬液に浸した状態とすることができ、良好な治療効果を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明の薬品保持材及び患部治療材の実施の形態を説明する。
【0014】
図1は本発明の薬品保持材の実施の形態を示す断面図である。
【0015】
図1の薬品保持材1は、軟質ポリウレタンフォーム製のシート2と、このシート2を患部4に固定するための粘着テープ3とからなる。
【0016】
シート2を構成する軟質ポリウレタンフォームは、高吸液性のものであることが好ましく、特に、密度60kg/m3以上及び/又はセル数100個/inch以上の高密度及び/又は微細セルフォームであることが好ましい。
【0017】
軟質ポリウレタンフォームの密度が60kg/m3未満では薬品保持材として必要なクッション性を維持することが困難であり、セル数100個/inch未満では十分な吸液性、保液性を得ることができない。軟質ポリウレタンフォームの密度が過度に高いとコスト高となり、また加工性が低下することから、軟質ポリウレタンフォームの密度は300kg/m3未満であることが好ましく、特に軟質ポリウレタンフォームの密度は60〜150kg/m3であることが好ましい。また、セル数が過度に高いものは製造が困難であることから、セル数は300個/inch未満であることが好ましく、特に軟質ポリウレタンフォームのセル数は100〜250個/inchであることが好ましい。
【0018】
本発明において、シート2を構成する軟質ポリウレタンフォームとしては、吸液性、保液性、肌触りに優れ、かつ安価なものが好ましく、以下に述べる製造方法に従って製造された軟質ポリウレタンフォームも好適である。
【0019】
この軟質ポリウレタンフォームは、好ましくはポリオール、イソシアネート、水を主成分とする配合物を発泡して軟質ポリウレタンフォームを製造するに当たり、原料ポリオールの一部又は全部として親水性有機酸金属塩及び/又はその重合体を含有するポリオールを使用することにより製造される。
【0020】
この有機酸金属塩としては、アクリル酸金属塩が好ましく、その重合体としてはポリアクリル酸金属塩が挙げられる。また、金属塩の金属としてはカリウム、マグネシウム、スズ、銅、リチウム、銀等が有効であり、中でも、カリウム、ナトリウムのようなアルカリ金属塩が好ましい。
【0021】
このような有機酸金属塩及び/又はその重合体を含有するポリオールの種類には特に制限はないが、開始剤として、グリセリン、トリメチロールプロパン又はジエチレングリコール等を用い、プロピレンオキサイド又はエチレンオキサイド等を付加したポリエーテルポリオールが挙げられる。なお、このポリオールのOH価は10〜100、特に20〜60であることが好ましい。
【0022】
有機酸金属塩及び/又はその重合体を含むポリオールに含まれる有機酸金属塩及び/又はその重合体の含有量、即ちポリオールと有機酸金属塩及び/又はその重合体との合計に対する有機酸金属塩及び/又はその重合体の割合は5〜50重量%が好ましい。この割合が5重量%未満では有機酸金属塩及び/又はその重合体を用いることによる親水性の向上効果を得ることができず、50重量%を超えると相対的にポリオール量が減少し、ウレタン反応によるフォーム化が困難となる。
【0023】
本発明で用いる有機酸金属塩及び/又はその重合体を含むポリオールは、ポリオール中にアクリル酸ナトリウム等の有機酸金属塩を添加、混合した後、このポリオール中で該有機酸金属塩を重合して、ポリアクリル酸ナトリウム等の有機酸金属塩の重合体を生成させたものが好ましい。
【0024】
即ち、単に、軟質ポリウレタンフォームの製造時にポリオール、イソシアネート、水に有機酸金属塩重合体を添加して製造されたフォームでは、使用により、この有機酸金属塩重合体がフォームから脱落して吸液性、保液性が経時的に低下する恐れがあり、また、このようにポリオール、イソシアネート及び水に有機酸金属塩重合体を添加した場合、フォーム製造用原料の粘度が高くなり、フォームが製造し難くなる恐れもある。
【0025】
これに対して、ポリオール中にアクリル酸ナトリウム等の有機酸金属塩を添加、混合した後、このポリオール中で該有機酸金属塩を重合して、ポリアクリル酸ナトリウム等の有機酸金属塩の重合体を生成させた場合には、次のような優れた効果が得られる。アクリル酸ナトリウム等の有機酸金属塩は、通常、ポリオールとは反応しないが、ポリオール中で有機酸金属塩の重合体を生成させることにより、平均粒子径が0.5〜10μm程度の重合体が得られる。これは、通常のポリアクリル酸ナトリウム樹脂等の有機酸金属塩の重合体の平均粒子径が100μm程度であるのに比べて、細粒であり、しかも、ポリオール中で生成させるため、ポリオールに絡まり、ポリオールや製造される軟質ポリウレタンフォームから抜け落ち難いものとなる。このため、吸液性、保液性の耐久性に優れ、また、上述のようなフォーム製造原料の粘性の上昇の問題もない。
【0026】
この有機酸金属塩及び/又はその重合体含有ポリオールは、他の通常のポリオール、例えば開始剤のグリセリン、トリメチロールプロパン又はジエチレングリコールなどにプロピレンオキサイド、エチレンオキサイドなどを付加したポリエーテルポリオール、開始剤のジエチレングリコール、トリメチロールプロパン又はグリセリン等にアジピン酸を付加したポリエステルポリオール等とブレンドして使用することができる。この場合、上記有機酸金属塩及び/又はその重合体含有ポリオールは、全ポリオール中20〜100重量%、特に50〜100重量%であることが好ましい。この割合が20重量%未満では、有機酸金属塩及び/又はその重合体を用いることによる吸液性、保液性の向上効果が得られず、好ましくない。
【0027】
一方、イソシアネートとしては特に制限されず、軟質ポリウレタンフォームの製造に用いる通常のジイソシアネートを用いることができ、例えばTDI、C−MDIなどを使用することができる。
【0028】
イソシアネートの配合量は、軟質ポリウレタンフォームを製造する場合の常用量で良く、通常、全ポリオール100重量部に対し20〜100重量部、特に50〜100重量部である。
【0029】
水の配合量も常用量で良く、通常、全ポリオール100重量部に対し1〜7重量部、特に1〜5重量部である。
【0030】
フォーム原料には、更に触媒、架橋剤、整泡剤等を配合することが好ましい。即ち、上記有機酸金属塩及び/又はその重合体含有ポリオールを用いて発泡させた場合、反応が通常のポリオールを用いた場合に比べて遅くなり、また、通常の配合処方で得られるフォームより硬度が低くなるため、反応を促進するための触媒や硬度を高めるための架橋剤を使用することができる。また、薬品保持材の使用中に、フォームの内在物が溶出することのないようにするために、必要に応じて反応性の触媒又は整泡剤を用いることが望ましい。
【0031】
ここで、触媒としては、テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、ビス−(ジメチルアミノエチル)エーテル、テトラメチルプロピレンジアミン、トリメチルアミノエチルピペラジン、テトラメチルエチレンジアミン、ジメチルベンジルアミン、メチルモルホリン、エチルモルホリン、トリエチレンジアミン等の軟質ポリウレタンフォームの製造に用いる通常のアミン触媒を使用することができる。特にフォームからの溶出物の防止のためには、反応性を有するアミン触媒、例えば、ジメチルアミノエトキシエトキシエタノール、ジメチルアミノヘキサノールなどの使用が好ましい。上記触媒の使用量は、全ポリオール100重量部に対し0.001〜5重量部、特に0.1〜2重量部とすることが好ましい。
【0032】
また、用途により高硬度のものが望まれる場合に配合する架橋剤としては、トリメチロールプロパン、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジプロピレングリコール等、或いはこれらにプロピレンオキサイド又はエチレンオキサイドを付加させたものなどを用いることができ、その配合量は全ポリオール100重量部に対して0〜10重量部、特に1〜5重量部とすることが好ましい。
【0033】
更に、整泡剤としては、通常、軟質ポリウレタンフォーム発泡に使用されるシリコーン系等の整泡剤が使用され、その配合量は、全ポリオール100重量部に対し0.1〜3重量部、特に0.5〜1.5重量部とすることができる。
【0034】
更に、フォーム原料には必要に応じて顔料等の着色剤を配合しても良い。
【0035】
上記成分が配合された配合物から軟質ポリウレタンフォームを発泡、製造する条件は、通常の条件で良いが、発泡温度は20〜30℃が好ましい。
【0036】
本発明において、製造された軟質ポリウレタンフォームは、これをそのまま薬品保持材のシートとして裁断加工しても良いが、更にプレス機等を用いて圧縮させても良い。例えば、熱プレス等によりフォームに熱圧縮を与えて該フォームの表面状態を微細化させることにより、毛細管現象を促進させ、或いはフォーム密度を高めることにより、吸液力を更に高めることができ、より一層吸液性、保液性に優れた薬品保持材を得ることができる。
【0037】
この場合、圧縮の程度は、元のフォームの厚さの5〜80%に圧縮することが好ましく、特に、20〜70%に圧縮することが好ましい。フォームの圧縮が5%未満では、圧縮による吸液性の向上効果が十分でなく、また、80%を超えると十分な吸液性が得られないため好ましくない。なお、フォームを圧縮する方向はいずれの方向でも良い。
【0038】
軟質ポリウレタンフォーム製シート2の厚さは、薄過ぎると十分な吸液性及び保液性が得られず、厚過ぎると使い難くなるため、一般的に0.5〜10mmとすることが好ましい。
【0039】
このシート2の寸法は、適用する患部に応じて5〜10mm×5〜10mm程度の小型なものから、100〜200mm×100〜200mm程度の大型のものまで幅広い寸法をとることができる。
【0040】
このような軟質ポリウレタンフォーム製シート2を患部4に固定するための粘着テープ3としては、ポリプロピレン等のフィルムや不織布等に粘着剤層を形成したものなどを用いることができる。
【0041】
本発明の患部治療材は、このような本発明の薬品保持材1の軟質ポリウレタンフォーム製シート2部分に、消毒液や水虫治療薬等の薬液を含浸させたものである。
【0042】
本発明の患部治療材は、例えば、図1に示すような軟質ポリウレタンフォーム製シート2と粘着テープ3とからなる薬品保持材1のシート2部分に薬液を含浸させた状態で剥離シートを貼着し、これを気密性の包装袋等に封入した状態で提供され、袋から取り出して剥離シートを剥がし、患部に貼着するのみで、良好な薬効を得ることができる。
【0043】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
【0044】
実施例1
表1に示す配合処方にて、軟質ポリウレタンフォームを製造した。
【0045】
【表1】
【0046】
この軟質ポリウレタンフォームについて密度及びセル数を調べ、結果を表2に示した。また、5mm×40mm×120mmのサンプルについて下記方法に従って、吸水特性を調べ、結果を表2に示した。
【0047】
[試験方法]
(1)吸水スピード
サンプルに水を1滴たらしたとき、吸水されるまでの時間を測定した。
(2)吸水量
サンプルを3時間水に浮かべた後の吸水重量を測定した。この数値は大きいほど性能が良い。
(3)保水量
上記(2)で吸水したサンプルを吊り下げ水滴が落ちなくなるまで放置(約15分)し、その後の吸水重量を測定した。この数値は大きいほど性能が良い。
【0048】
実施例2
表2に示す密度及びセル数の高密度微細セル軟質ポリウレタンフォームについて、実施例1と同様にして、吸水特性を調べ、結果を表2に示した。
【0049】
【表2】
【0050】
実施例1,2の軟質ポリウレタンフォームを2cm×2cm×0.5cm厚さに裁断し、市販の水虫治療薬1mlを浸み込ませて患部に固定し、水虫治療薬1mlを患部に直接塗布した場合(比較例1)と、薬液が乾燥するまでの時間を比較したところ、表3に示す如く、この軟質ポリウレタンフォーム製シートを用いた場合には、薬液の乾燥に要する時間を格段に長くすることができ、薬効を長期に亘り維持することができることが確認された。
【0051】
【表3】
【0052】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明の薬品保持材は、吸液性、保液性に優れることから、この薬品保持材に十分量の薬液を保持させて患部に当接することにより、長期に亘り優れた薬効を維持することができる。しかも、本発明の薬品保持材は肌触りも良好であるため、患部に当接した際に不快感なく、快適に使用することができる。
【0053】
しかして、このような本発明の薬品保持材に薬液を含浸させてなる本発明の患部治療材であれば、良好な薬効を得ることができ、患部を早期に治癒させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬品保持材の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 薬品保持材
2 軟質ポリウレタンフォーム製シート
3 粘着テープ
Claims (11)
- 軟質ポリウレタンフォームよりなるシートを備えてなることを特徴とする薬品保持材。
- 請求項1において、該軟質ポリウレタンフォームが高吸液性フォームであることを特徴とする薬品保持材。
- 請求項2において、該軟質ポリウレタンフォームが密度60kg/m3以上の高密度フォームであることを特徴とする薬品保持材。
- 請求項2又は3において、該軟質ポリウレタンフォームがセル数100個/inch以上の微細セルフォームであることを特徴とする薬品保持材。
- 請求項2において、該軟質ポリウレタンフォームの材料であるポリオールの少なくとも一部が親水性を有する有機酸金属塩及び/又はその重合体を含むことを特徴とする薬品保持材。
- 請求項5において、該有機酸金属塩及び/又はその重合体を含むポリオールの全ポリオールに対する含有割合が20〜100重量%であることを特徴とする薬品保持材。
- 請求項5又は6において、該有機酸金属塩及び/又はその重合体を含むポリオールが、ポリオールに有機酸金属塩を添加、混合し、このポリオール中で該有機酸金属塩を重合させて、該ポリオール中で該有機酸金属塩の重合体を生成させたものであることを特徴とする薬品保持材。
- 請求項5ないし7のいずれか1項において、該有機酸金属塩がアクリル酸アルカリ金属塩であり、その重合体がポリアクリル酸アルカリ金属塩であることを特徴とする薬品保持材。
- 請求項1ないし8のいずれか1項において、該シートの厚さが0.5〜10mmであることを特徴とする薬品保持材。
- 請求項1ないし9のいずれか1項において、該シートは、製造された軟質ポリウレタンフォームを元の厚さの5〜80%に圧縮してなるフォームよりなることを特徴とする薬品保持材。
- 請求項1ないし10のいずれか1項の薬品保持材の軟質ポリウレタンフォームよりなるシートに、薬液を含浸させてなることを特徴とする患部治療材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002164569A JP2004010524A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | 薬品保持材及び患部治療材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002164569A JP2004010524A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | 薬品保持材及び患部治療材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004010524A true JP2004010524A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30432677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002164569A Pending JP2004010524A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | 薬品保持材及び患部治療材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004010524A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005314262A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Sekisui Plastics Co Ltd | 外用貼付剤およびその製造方法、並びにその使用方法 |
JP2007520614A (ja) * | 2004-02-03 | 2007-07-26 | エシコン・インコーポレイテッド | 薬用ポリウレタン発泡体 |
-
2002
- 2002-06-05 JP JP2002164569A patent/JP2004010524A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007520614A (ja) * | 2004-02-03 | 2007-07-26 | エシコン・インコーポレイテッド | 薬用ポリウレタン発泡体 |
JP2005314262A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Sekisui Plastics Co Ltd | 外用貼付剤およびその製造方法、並びにその使用方法 |
JP4557596B2 (ja) * | 2004-04-28 | 2010-10-06 | 積水化成品工業株式会社 | 外用貼付剤およびその製造方法、並びにその使用方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3345059B2 (ja) | ポリウレタンフォームの製法 | |
AU651252B2 (en) | Wound dressing comprising polyurethane foam | |
CA1322072C (en) | Hydrophilic foam compositions | |
US5065752A (en) | Hydrophilic foam compositions | |
JP3205168B2 (ja) | 紙おむつ用吸収剤組成物 | |
JP3541948B2 (ja) | 特に深傷を治療するための親水性ポリウレタンゲルフォーム、親水性ポリウレタンゲルフォームを基とする創傷用包帯および製造方法 | |
EP2393524B1 (en) | Absorbent foam wound dressing materials | |
US6326410B1 (en) | Wound dressing comprising polyurethane foam | |
GB2136813A (en) | Absorbent foam products, process and compositions for immobilization of particulate absorbents | |
JP6557881B2 (ja) | 皮膚用粘着剤及び貼付材並びに皮膚用粘着剤の製造方法 | |
EP1616581B1 (en) | Water absorbent resin composition and production method thereof | |
JPH03197128A (ja) | 超吸収性重合体複合構造物 | |
JP4460253B2 (ja) | 親水性高分子ゲル粘着材 | |
JP4583516B2 (ja) | 吸水性樹脂、その製造方法および吸収性物品 | |
JP2004010524A (ja) | 薬品保持材及び患部治療材 | |
JPH0366347B2 (ja) | ||
JP2007262308A (ja) | 粘着性高分子ゲル、該ゲル製造用組成物及び粘着テープ | |
KR840001928B1 (ko) | 흡수체 부동화 조성물 | |
JP2004011048A (ja) | ニップレス | |
JP4503108B2 (ja) | 貼付剤 | |
JP2004017316A (ja) | 結露吸収シート | |
JP2004008397A (ja) | 靴中敷 | |
JP2004008396A (ja) | パフ | |
KR840001902B1 (ko) | 흡수체 부동화 포옴 제조용 조성물 | |
JP2000511952A (ja) | 吸収性靴用材料 |