JP2000154469A - 冷却シートと湿布剤 - Google Patents

冷却シートと湿布剤

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JP2000154469A
JP2000154469A JP33126498A JP33126498A JP2000154469A JP 2000154469 A JP2000154469 A JP 2000154469A JP 33126498 A JP33126498 A JP 33126498A JP 33126498 A JP33126498 A JP 33126498A JP 2000154469 A JP2000154469 A JP 2000154469A
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fiber
cooling
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Shusuke Yokoi
秀輔 横井
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で保水力を高め、冷却効果が大き
く且つ長く持続させることが可能な冷却シートと湿布剤
を提供する。 【解決手段】 ポリアクリル酸ナトリウム重合体等の吸
水性樹脂繊維または木綿パルプ、レーヨン等の親水性繊
維のうちの少なくとも一種を含む不織布14の一面に、
含水ゲル16が展膏され、不織布14に水分が吸着され
ている。不織布14は、吸水性樹脂繊維にオレフィン系
繊維等の非吸水性繊維が混合され、または、積層されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発熱時や身体の
炎症部位に貼付するか、又は皮膚の保湿、リフレッシュ
効果等を目的として貼付する冷却シートと湿布剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、身体に貼付する冷却シートは、通
水性の不織布に含水ゲルを展膏したものがある。このよ
うな冷却シートは、含水ゲル中の水分が気化する際の気
化熱により冷却効果を奏するものであった。
【0003】さらに、冷却シート中の保水量を高めるも
のとして、特許第2540861号公報に開示されてい
る湿布剤がある。この湿布剤は、親水性架橋重合体を合
成繊維に結合させた繊維からなる吸水膨潤性繊維布状体
の片側に、粘着剤層が設けられ、使用前に水で濡らした
状態で患部に貼付する。
【0004】また、冷却シート中の保水量を高め、併せ
て加水冷却剤が配合されているものとして、特許第25
31179号公報に開示されている湿布剤があった。こ
の湿布剤は、親水性架橋重合体を合成繊維に結合させた
繊維からなる吸水膨潤性繊維布状体の片側に粘着剤層が
設けられ、さらに加水冷却物質を、この粘着剤層に混練
させるか、この粘着剤層と上記吸水膨潤性繊維布状体の
間に存在させるか、またはこの吸水膨潤性繊維布状体の
非粘着面に存在させたものである。この湿布剤の使用方
法も、使用前に水で濡らした状態で患部に貼付するもの
であった。これにより湿布中の保水力が著しく高くな
り、併せて加水冷却剤が配合してあるためより冷却効果
を大きく且つ持続させることが可能であった。
【0005】その他に、冷却シートに吸水性樹脂層を設
けたものとして、特公昭61−24367号公報に開示
されている消炎鎮痛用湿布薬と、実公昭58−5225
3号公報に開示されている貼付剤があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】打撲や捻挫等の炎症治
療においては、初期段階で強力に冷却することが重要で
あるが、上記従来の技術の前者の場合、含水ゲルの保形
性を保つ必要があるために保水量が低く、皮膚温度を3
〜4℃下げた状態で、2時間程度しか持続できないた
め、十分な冷却効果が得られず、消炎効果は不十分であ
った。
【0007】また、含水ゲルには強度を保持するために
吸水樹脂やカオリン、ベントナイトなどの無機粉末等が
配合され、これにより水分は化学的な相互作用により蒸
発しにくくなり、蒸発速度も遅く、4〜6時間の貼付で
も蒸発しない水の割合が多く、冷却力は弱いものであっ
た。また、冷却効果を高めるために含水ゲルを厚く展膏
する場合、ゲルが柔らかく、粘着強度がなく使用しづら
い。また、含水ゲルの保水量を高めると、保形性が悪く
粘着性が低下する等の欠点もあった。
【0008】また、上記従来の技術の特許第25408
61号公報と特許第2531179号公報に開示されて
いる湿布剤の場合、両者とも十分な冷却効果を得るため
には水を十分に含ませなければならず、使用時に時間と
手間がかかるものであった。そして粘着剤層はゴム系の
粘着物質で作られているため、粘着力が強く角質を剥が
すためかぶれやすく、繰り返し使用には適さない。ま
た、ゲルが直接肌に触れるものではないので、冷却効果
も低いものであった。
【0009】また、特公昭61−24367号公報に開
示されている消炎鎮痛用湿布薬と、実公昭58−522
53号公報に開示されている貼付剤は、製造方法が煩雑
でコストが高く、また裁断により吸水樹脂が落下するな
どの欠点があった。
【0010】この発明は上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、簡単な構造で保水力を高め、冷却効果
が大きく且つ長く持続させることが可能な冷却シートと
湿布剤を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、ポリアクリ
ル酸ナトリウム重合体等の吸水性樹脂繊維または木綿パ
ルプ、レーヨン等の親水性繊維のうちの少なくとも一種
を含む不織布の一面に、含水ゲルが展膏され、上記不織
布に水分が吸着されている冷却シートである。上記不織
布は、上記吸水性樹脂繊維にオレフィン系繊維等の非吸
水性繊維が混合されているものである。
【0012】またこの発明は、吸水性樹脂繊維または親
水性繊維に非吸水性繊維を積層した不織布を設け、この
吸水性樹脂繊維の不織布の一方の面に含水ゲルが展膏さ
れ、上記不織布に水分が吸着されている冷却シートであ
る。上記非吸水性繊維は、疎水性樹脂繊維である。
【0013】また、上記含水ゲルには、清涼剤や、消炎
鎮痛剤を配合することにより有効性が増強される。
【0014】この発明の冷却シートは、吸水性樹脂繊維
や親水性繊維が含水ゲルと接触し、含水ゲル中の水分を
効率よく吸収すると共に、吸水性樹脂繊維や親水性繊維
表面から水分の蒸発が得られ、含水ゲル表面と比較して
蒸発表面積が極めて広くなり、多量の水分が気化するた
め、大量の気化熱が奪われることにより冷却効果が大き
くなり、しかも含水量も多くすることができるので、冷
却効果が長時間持続する。含水ゲル表面に吸水性樹脂繊
維や親水性繊維が接触しているので、水分が容易に含水
ゲルから不織布側に移動し蒸発する。そして水分は、高
含水ゲルと吸水性樹脂繊維の間で平衡状態となり、含水
ゲルの水分を適正に保つ。また、吸水性樹脂繊維に親水
性繊維を混合することにより、水分の吸着速度を高め、
蒸発速度も高くすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。図1、図2はこの発明の
第一実施形態を示すもので、この実施形態の冷却シート
10は、非吸水性繊維で作られた非吸水性不織布12を
有し、非吸水性不織布12の片面には、一定割合の吸水
性樹脂繊維で構成された吸水性不織布14が任意の手段
で積層して設けられている。非吸水性不織布12は、疎
水性を有する方が好ましく、例えばオレフィン系繊維等
があげられる。吸水性不織布14は、例えばポリアクリ
ル酸ナトリウム重合体やポリアクリル酸ナトリウムとア
クリルアミドの共重合体等である。
【0016】吸水性不織布14は、例えば目付30〜2
30g/m、厚さ0.3〜1.5mm、吸水量200
〜1000g/mの「ベルオアシス」(カネボウ合繊
社製)があげられる。非吸水性不織布12と吸水性不織
布14があらかじめ積層された商品を使用しても良く、
例えば目付80g/mの吸水性不織布と目付30g/
のポリエステル製不織布をニードルパンチ法にて積
層したものが好ましい。
【0017】吸水性不織布14の反対面には、保水量が
多い含水ゲル16が展膏されている。含水ゲル16の基
剤成分は、粘着剤としてポリアクリル酸ナトリウム、ポ
リアクリル酸等が使用される。そして、保湿剤としてソ
ルビット、グリセリン等が使用され、このほかに、防腐
剤、界面活性剤、粘着付与剤等を必要に応じて混合す
る。吸水樹脂粉末やカオリンを多量に配合すると、含水
ゲル16の強度が高くなり展膏しやすくなるが、これら
の成分により化学的な束縛を受け、貼付時の水分蒸発速
度が遅くなって冷却力が弱くなる。
【0018】また、清涼剤として天然メントール、合成
メントール、ハッカ油等の他にカミツレ等の植物成分や
その他の精油成分を配合することにより、清涼感はさら
に増強される。また、湿布剤として用いる場合は、消炎
鎮痛剤を配合してもよい。そして、含水ゲル16の表面
には、樹脂フィルム等の剥離シート18が取り付けられ
ている。
【0019】ここで、含水ゲル16中の水分は、蒸発し
やすい自由水、ゲル中の賦形薬との間に化学的な相互作
用を受けた束縛水、及び結合水の3種に大別することが
できる。このうち、自由水は、短時間に蒸発するが、含
水ゲル中に多く含まれるとゲルが柔らかくなり粘着性が
低下する欠点がある。束縛水は化学的には弱い結合また
は相互作用があるので、貼付した後、徐々に蒸発する水
分子である。一方、結合水は、体温程度の温度では蒸発
しないため、冷却作用に関与しない水分であり、ゲル中
の結合水は少ない程良い。
【0020】次にこの冷却シートの製造方法について説
明する。非吸水性不織布12と吸水性不織布14を積層
し、吸水性不織布14の面に、水分を多く加えた含水ゲ
ル16を展膏し、さらに含水ゲル16表面に剥離シート
18を貼着する。そして、製品の目的により適当な大き
さ、形状に裁断又は打ち抜きし、乾燥を防ぐために密封
包装する。含水ゲル16に含まれる水分の一部は、徐々
に吸水性不織布14に移行し、約6〜24時間で含水ゲ
ル16との間で平衡になる。
【0021】また、含水ゲル16の展膏前に、吸水性不
織布14の被展膏面に水分を噴霧又は滴下し、その後含
水ゲル16を展膏し含水量をより高くしても良い。ま
た、吸水性不織布14に含水ゲル16を展膏した後、含
水ゲル16の反対側の面である非吸水性不織布12に水
分を噴霧又は滴下しても良い。このとき、吸水性不織布
12は水分を吸着し、この水分は徐々に含水ゲル16側
に移行し、約6〜24時間で含水ゲルとの間で平衡にな
る。あるいは、包装時に水を包装袋の中に注入してもよ
く、このとき、水分は含水ゲル16と吸水性不織布14
にそれぞれ吸収されるが、24〜48時間で平衡に達す
る。
【0022】次にこの実施形態の冷却シート10の作用
について説明する。まず、安定な状態で含水ゲル16の
水分の一部は吸水性不織布14に吸着しており、使用時
にはその水分が徐々に蒸発する。吸水性不織布14に
は、含水ゲル16から水分が補給される。この冷却シー
ト10を人体に貼付したとき、高い水分蒸発が5〜6時
間持続し、気化熱により冷却効果が持続する。吸水性不
織布14はその繊維表面から水分が蒸発するので、表面
積が大きく、単位時間当たりの水分蒸発量が多く、冷却
力が高い。また、最終的にはゲル中の水分のほとんどを
蒸発させるため、長時間冷却が持続する。
【0023】この実施形態の冷却シート10は、カゼ等
の発熱時の頭部の冷却、スポーツ等の後のほてった部位
の冷却、出産後の乳房の冷却、炎症部位の冷却の他、眠
気の防止やリフレッシュ等の目的に使用することができ
る。冷却シート10は、水の蒸発が0次反応であるた
め、単位時間当たりの水分蒸発量が10〜15mg/c
・g・h程度と多く、従って気化熱も多いため冷却
力が高く、また保水量が多いため(膏体量に対して80
〜85%)長期間冷却効果が持続する。この実施形態の
冷却シート10を額に貼付し、貼付部位の温度変化を測
定したところ、高い冷却効果が6〜10時間持続可能で
あった。また、含水ゲル16の展膏時に、吸水性不織布
14が含水ゲル16の水分を一部吸着するため、含水ゲ
ル16の粘度が高くなり、展膏作業が極めて容易とな
る。このため、展膏速度を早くすることが可能で、製造
コストを低減することができる。
【0024】また、使用中に含水ゲル16が乾燥した場
合、非吸水性不織布12側から水分を加えると吸水性不
織布14が短期間に一定量の水を吸着し、含水ゲル16
に水分を補給することができるため、含水ゲル16が再
び膨潤し、繰り返し使用することが可能である。吸水性
不織布14は非吸水性不織布12に覆われているため、
冷却シート10の表面が乾燥状態に保たれて快適に使用
することができる。また、含水ゲル16に適当な水分が
保持され適度な強度が保たれるため、含水ゲルに強度を
保持する吸水樹脂やカオリン等を配合する必要がなく、
含水ゲル中の水分が蒸発しやすく、このことからも冷却
効果が高まる。また、冷却シートの含水率が80〜85
%と高くても、吸水性樹脂繊維により水分が吸収され、
密封袋内壁に結露が生じることがなく、良好な使用状態
を維持する。
【0025】次にこの発明の第二実施形態について図3
に基づいて説明する。ここで、上述の実施の形態と同様
の部材は同一の符号を付して説明を省略する。この実施
形態の冷却シート20は、吸水性樹脂繊維と非吸水性繊
維との混紡繊維で作られた吸水性不織布22が設けられ
ている。吸水性樹脂繊維は、例えばポリアクリル酸ナト
リウム重合体やポリアクリル酸ナトリウムとアクリルア
ミドの共重合体で、非吸水性繊維は、オレフィン系繊維
などがあげられる。さらに、レーヨンや木綿等の親水性
繊維を混合してもよい。
【0026】吸水性不織布22の片面には、保水量が高
い含水ゲル16が展膏され、含水ゲル16の表面には、
樹脂フィルム等の剥離シート18が取り付けられてい
る。含水ゲル16の成分は上記実施形態と同様である。
【0027】次にこの冷却シートの製造方法について説
明する。まず吸水性不織布22の片面に、水分を多く加
えた含水ゲル16を展膏し、さらに含水ゲル16表面に
剥離シート18を貼着する。そして、製品の目的により
所定形状に裁断又は打ち抜きし、乾燥を防ぐため、密封
包装する。また、含水ゲル16の展膏前後の任意の時
に、吸水性不織布22に水分を噴霧又は滴下し、含水量
をより高くしても良い。あるいは、包装時に水を包装袋
の中に注入しても良い。
【0028】この実施形態の冷却シート20は上記実施
の形態と同様の作用や効果を有するものである。そし
て、不織布は一層であるため製造工程が簡単である。ま
た、吸水性樹脂繊維に、レーヨン、木綿またはパルプ等
の親水性繊維を混合することにより、吸水性不織布22
の水分の移動速度が高くなり、蒸発速度がさらに高くな
り冷却効果が高まる。
【0029】なお、この発明の冷却シートは、上記各実
施形態に限定されるものではなく、不織布の素材や含水
ゲルの成分など自由に変更可能である。
【0030】さらに、滴下する水分は、精製水や清涼剤
と界面活性剤を添加した精製水、さらに、パラベン等の
防腐剤、香料など混合溶解したものでも良い。清涼剤と
しては、メントール、ハッカ油、その他の植物成分など
も適宜選択可能である。
【0031】
【実施例】次にこの発明の第一実施例の冷却シートにつ
いて以下に説明する。まず、含水ゲル16の成分は以下
の通りである。
【0032】 成分 配合量 天然メントール 0.1部 グリセリン 12.5部 ソルビトール 5部 ポリアクリル酸ナトリウム 6.5部 ポリアクリル酸 3部 酒石酸 0.8部 合成珪酸アルミニウム 0.1部 精製水 72部
【0033】上記成分を均一に混合して含水ゲルとし、
この含水ゲルを、商品名「ベルオアシス」(ポリエステ
ル不織布とポリアクリル酸ナトリウム重合体不織布をニ
ードルパンチ法で積層した不織布、目付110g/
)表面に、0.2g/cmを展膏し、含水ゲル表
面にポリプロピレン製フィルムを貼着し、5cm×13
cmに裁断し、さらにラミネートフィルム製の袋に密封
包装した。
【0034】次にこの発明の第二実施例の冷却シートに
ついて以下に説明する。まず、含水ゲル16の成分は以
下の通りである。
【0035】 成分 配合量 天然メントール 0.15部 グリセリン 17部 ソルビトール 6.4部 ポリアクリル酸ナトリウム 9部 ポリアクリル酸 7.5部 酒石酸 0.8部 合成珪酸アルミニウム 0.15部 精製水 58部
【0036】上記成分を均一に混合して含水ゲルとし、
この含水ゲルを、商品名「ベルオアシス」(ポリエステ
ル不織布とポリアクリル酸ナトリウム重合体不織布をニ
ードルパンチ法で積層した不織布、目付110g/
)表面に、0.15g/cm を展膏し、含水ゲル
表面にポリプロピレン製フィルムを貼着し、「ベルオア
シス」表面に0.072g/cmの精製水を噴霧し、
5cm×13cmに裁断し、さらにラミネートフィルム
製の袋に密封包装した。
【0037】なお、比較例として以下の冷却シートを作
った。まず、含水ゲルの成分は以下の通りである。
【0038】 成分 配合量 天然メントール 0.15部 グリセリン 15部 ソルビトール 6.4部 ポリアクリル酸ナトリウム 5.5部 ポリアクリル酸 4部 吸水樹脂 3部 カオリン 3部 酒石酸 0.8部 合成珪酸アルミニウム 0.15部 精製水 62部
【0039】上記成分を均一に混合し、この混合物を、
ポリエステル製不織布(目付110g/m)表面に、
0.2g/cmを展膏し、この混合物表面にポリプロ
ピレン製フィルムを貼着し、5cm×13cmに裁断
し、さらにラミネートフィルム製の袋に密封包装した。
【0040】この第一実施例と比較例の冷却シートの水
分揮発速度を調べた。実施例の冷却シートは、貼付6時
間後で9.4gの水分が揮発した。これは全含水量の9
4%に相当する。これに対し、比較例の冷却シートは、
貼付6時間後で4.5gの水分が揮発した。これは全含
水量の67%である。
【0041】また、実際に第一実施例と比較例の冷却シ
ートを、額に貼付したときの皮膚温度を図4のグラフに
示す。この結果、第一実施例の冷却シートは皮膚温度を
29℃まで下げるのに対し、比較例は31℃までしか下
がらなかった。これにより、第一実施例は比較例よりも
冷却効果が高いことがわかった。そして、比較例では貼
付後2時間で皮膚温度が急に高くなるが、第一実施例で
は5時間後まで31℃前後に保っていた。これにより、
第一実施例は冷却効果が長時間継続することがわかっ
た。
【0042】
【発明の効果】この発明の冷却シートは、吸水性樹脂繊
維または親水性繊維に高含水ゲルを展膏したので、簡単
な構成で冷却効果が強く、そして長時間効果が持続する
冷却シートを提供することができる。特に、この冷却シ
ートは吸水性不織布から水分が蒸発するため、水分の表
面積が大きく、速やかに水分が気化し、冷却効果が高
い。しかも保水量を多くすることが可能で、冷却が長時
間持続する。また、高含水ゲルを展膏しても、製品の保
存中に水分を分離したり、結露することがない。高含水
ゲルを展膏する際に不織布がゲル中の水分を吸着するた
め、展膏が容易であり、展膏速度を上げることも可能で
あり、製造コストを削減することができる。また、膏体
中の水分が蒸発しやすいので、膏体中に水分が残りにく
く、繰り返しの使用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態の冷却シートの斜視図
である。
【図2】この実施形態の拡大縦断面図である。
【図3】この発明の第二実施形態の冷却シートの斜視図
である。
【図4】この発明の第一実施例の冷却シートと比較例の
冷却シートの冷却効果を比較したグラフである。
【符号の説明】
10 冷却シート 12 非吸水性不織布 14 吸水性不織布 16 含水ゲル 18 剥離シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C076 AA73 AA87 BB31 CC18 DD27 DD28 DD37 DD38 DD43 EE09 4C099 AA02 CA19 GA01 HA04 HA09 LA05 LA06 LA08 LA14 LA16 TA04 4L033 AB01 AB07 AC07 AC15 BA11 BA18 CA10 CA18 DA02 4L047 AA08 AA12 AA28 AA29 AB02 BA03 CA05 CA07 CB07 CC03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水性樹脂繊維又は親水性繊維の少な
    くとも一方を含む不織布の一面に含水ゲルが展膏され、
    上記不織布に水分が吸着されていることを特徴とする冷
    却シート。
  2. 【請求項2】 上記不織布は、上記吸水性樹脂繊維ま
    たは親水性繊維に、非吸水性繊維が混合されていること
    を特徴とする請求項1記載の冷却シート。
  3. 【請求項3】 吸水性樹脂繊維または親水性繊維に非
    吸水性繊維を積層した不織布を設け、この吸水性樹脂繊
    維または親水性繊維の不織布の一面に含水ゲルが展膏さ
    れ、上記不織布に水分が吸着されていることを特徴とす
    る冷却シート。
  4. 【請求項4】 上記非吸水性繊維は疎水性樹脂繊維で
    あることを特徴とする上記請求項2または3記載の冷却
    シート。
  5. 【請求項5】 上記含水ゲルに清涼剤が配合されてい
    ることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の冷
    却シート。
  6. 【請求項6】 吸水性樹脂繊維又は親水性繊維の少な
    くとも一方を含む不織布の一面に含水ゲルが展膏され、
    この含水ゲルには消炎鎮痛剤が配合され、上記不織布に
    水分が吸着されていることを特徴とする湿布剤。
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