JP2002020273A - 馬用冷却シート - Google Patents
馬用冷却シートInfo
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- JP2002020273A JP2002020273A JP2000241853A JP2000241853A JP2002020273A JP 2002020273 A JP2002020273 A JP 2002020273A JP 2000241853 A JP2000241853 A JP 2000241853A JP 2000241853 A JP2000241853 A JP 2000241853A JP 2002020273 A JP2002020273 A JP 2002020273A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 馬の肢の下脚部に貼付するための冷却用
シートであって、(a)保水性を有する不織布である支
持体;(b)粘着剤層総量の60〜85重量%の水分を
含み、更に、植物由来成分、多価アルコール類、油性成
分、ポリアクリル酸塩、高吸水性樹脂、アルミニウム塩
及びオキシカルボン酸を含有し、該支持体に設けられた
粘着剤層、(c)粘着剤層の支持体が設けられた面とは
反対の面に設けられた剥離可能な保護ライナー、を含む
冷却用シート。 【効果】 馬の肢の下脚部を長時間持続して簡便かつ安
全に冷却でき、骨膜炎や屈腱炎を予防及び/または治療
することができる。
シートであって、(a)保水性を有する不織布である支
持体;(b)粘着剤層総量の60〜85重量%の水分を
含み、更に、植物由来成分、多価アルコール類、油性成
分、ポリアクリル酸塩、高吸水性樹脂、アルミニウム塩
及びオキシカルボン酸を含有し、該支持体に設けられた
粘着剤層、(c)粘着剤層の支持体が設けられた面とは
反対の面に設けられた剥離可能な保護ライナー、を含む
冷却用シート。 【効果】 馬の肢の下脚部を長時間持続して簡便かつ安
全に冷却でき、骨膜炎や屈腱炎を予防及び/または治療
することができる。
Description
【0001】本発明は、主として競争馬の走行訓練後お
よびレース後に、前肢の下脚部に貼付し、中手骨および
屈腱を長時間持続して冷却することにより、骨膜炎、屈
腱炎の予防及び/または治療するための冷却用シートに
関するものである。
よびレース後に、前肢の下脚部に貼付し、中手骨および
屈腱を長時間持続して冷却することにより、骨膜炎、屈
腱炎の予防及び/または治療するための冷却用シートに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】競争馬が活躍できる年齢は、おおむね満
3歳から6歳の間であり、まだ成長過程にある時期にき
びしい鍛錬とレースが課せられる。全力疾走時には体重
400〜500kgの馬の1本の肢には数トンもの荷重
がかかるとされ、その際、蹄で受けた衝撃は上脚部より
も下脚部に加わり、骨折、骨膜炎、屈腱炎などの障害が
生じることがしばしばある。
3歳から6歳の間であり、まだ成長過程にある時期にき
びしい鍛錬とレースが課せられる。全力疾走時には体重
400〜500kgの馬の1本の肢には数トンもの荷重
がかかるとされ、その際、蹄で受けた衝撃は上脚部より
も下脚部に加わり、骨折、骨膜炎、屈腱炎などの障害が
生じることがしばしばある。
【0003】馬の骨の成長は蹄を構成している末節骨か
ら始まり、上脚部に化骨が進み、満5歳の脊椎を最後に
ようやく骨が成熟するといわれる。管骨骨膜炎は未熟な
若馬である3歳馬が最初のレースに向けて調教を受けて
いる際にみうけられ、管骨背側面に過剰な力がかかるこ
とにより起こるものと考えられる。屈腱炎は前肢及び後
肢に発症するが、後肢よりも前肢に多く発症し、不治の
病といわれている。屈腱炎は走行中の腱の過伸展により
腱繊維が断裂することで発症する。
ら始まり、上脚部に化骨が進み、満5歳の脊椎を最後に
ようやく骨が成熟するといわれる。管骨骨膜炎は未熟な
若馬である3歳馬が最初のレースに向けて調教を受けて
いる際にみうけられ、管骨背側面に過剰な力がかかるこ
とにより起こるものと考えられる。屈腱炎は前肢及び後
肢に発症するが、後肢よりも前肢に多く発症し、不治の
病といわれている。屈腱炎は走行中の腱の過伸展により
腱繊維が断裂することで発症する。
【0004】これらの障害はいづれも競走馬にとっては
致命傷であり、予防的に、または初期の炎症を抑えるこ
とを第1の目的として、流水、氷、冷却剤により患部を
冷やすことが行われている。しかしながら、流水を肢に
かける方法では、手間がかかるうえに夏場は冷却効果が
小さいという欠点がある。氷、冷却剤による患部の冷却
には1回1時間を限度とし、1日3〜4回行う必要があ
るが、長時間処置すると凍傷の危険性もあり、絶えず状
況を観察しながら処置しなければならない。さらに冷凍
庫がなければならないという欠点もあり、簡便に処置で
き安全で確実に冷却する方法は未だないのが現状であ
る。
致命傷であり、予防的に、または初期の炎症を抑えるこ
とを第1の目的として、流水、氷、冷却剤により患部を
冷やすことが行われている。しかしながら、流水を肢に
かける方法では、手間がかかるうえに夏場は冷却効果が
小さいという欠点がある。氷、冷却剤による患部の冷却
には1回1時間を限度とし、1日3〜4回行う必要があ
るが、長時間処置すると凍傷の危険性もあり、絶えず状
況を観察しながら処置しなければならない。さらに冷凍
庫がなければならないという欠点もあり、簡便に処置で
き安全で確実に冷却する方法は未だないのが現状であ
る。
【0005】ヒトにおいて、運動時の筋肉痛や打撲等の
炎症の治療を目的として、抗炎症薬を配合した貼付剤
(いわゆるパップ剤、湿布薬等)が用いられている。ま
た、抗炎症効果、血行促進効果、または組織代謝改善効
果を有する植物からの抽出物を含む貼付剤がヒトの炎症
の治療を目的に用いられているが、効果が十分でなくイ
ンドメタシン等の抗炎症薬とともに配合するのが一般的
である。しかしながら、インドメタシン等の抗炎症薬を
競走馬用のシートに使用することは皮膚への刺激性や、
ドーピングの問題で配合することができない。
炎症の治療を目的として、抗炎症薬を配合した貼付剤
(いわゆるパップ剤、湿布薬等)が用いられている。ま
た、抗炎症効果、血行促進効果、または組織代謝改善効
果を有する植物からの抽出物を含む貼付剤がヒトの炎症
の治療を目的に用いられているが、効果が十分でなくイ
ンドメタシン等の抗炎症薬とともに配合するのが一般的
である。しかしながら、インドメタシン等の抗炎症薬を
競走馬用のシートに使用することは皮膚への刺激性や、
ドーピングの問題で配合することができない。
【0006】馬の脚は細かな毛で覆われているため、脚
を覆う大きさで通常のパップ剤を適用した場合には粘着
力が強すぎ、更に剥離時にはパップ剤が乾燥して固着す
るために毛が抜けて馬が暴れる恐れがある。このよう
に、馬の脚の冷却には馬特有の問題が多数あり、ヒトの
医療の技術をそのまま適用できないという問題点があり
十分な炎症の治療に用いることのできる馬用の抗炎症冷
却用シートはまだないのが現状である。
を覆う大きさで通常のパップ剤を適用した場合には粘着
力が強すぎ、更に剥離時にはパップ剤が乾燥して固着す
るために毛が抜けて馬が暴れる恐れがある。このよう
に、馬の脚の冷却には馬特有の問題が多数あり、ヒトの
医療の技術をそのまま適用できないという問題点があり
十分な炎症の治療に用いることのできる馬用の抗炎症冷
却用シートはまだないのが現状である。
【0007】一方、ヒト用の貼付剤として、吸水性繊維
を含む不織布を用いたもの(特開平7−31640号公
報、特開平8−73346号公報)、高吸水性高分子樹
脂を含有するもの(特開昭62−116509号公報、
特開昭63−225314号公報、特開平5−947号
公報)が知られており、本発明の冷却用シートに近似し
た組成の貼付剤として、特許第2795782号、特開
平10−265374号公報、特公平7−14866号
公報に記載されたものが知られている。しかしながら、
これらは、馬の肢の冷却用になされたものではなく、前
述したような馬固有の問題を解決したものではない。ま
た、高吸水性繊維からなる不織布として、特開平6−5
7610号公報、特開平6−248558号公報に記載
されたものが知られている。
を含む不織布を用いたもの(特開平7−31640号公
報、特開平8−73346号公報)、高吸水性高分子樹
脂を含有するもの(特開昭62−116509号公報、
特開昭63−225314号公報、特開平5−947号
公報)が知られており、本発明の冷却用シートに近似し
た組成の貼付剤として、特許第2795782号、特開
平10−265374号公報、特公平7−14866号
公報に記載されたものが知られている。しかしながら、
これらは、馬の肢の冷却用になされたものではなく、前
述したような馬固有の問題を解決したものではない。ま
た、高吸水性繊維からなる不織布として、特開平6−5
7610号公報、特開平6−248558号公報に記載
されたものが知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、抗炎
症効果、血行促進効果、または組織代謝改善効果のいず
れかの効果がある植物由来成分を配合した水性の粘着剤
層を設けたシートで、粘着剤層中の水分含有量を高めた
冷却用シートとし、馬の肢の下脚部に貼付し、中手骨及
び/または屈腱を長時間持続して冷却でき、さらに、骨
膜炎や屈腱炎を予防及び/または治療することが出来る
馬用冷却用シートを提供することにある。より具体的に
は、馬の肢に適用するに際して適度の粘着性と剥離性を
有し、適度な冷却力と冷却効果の持続性を備えており、
しかも簡便かつ安全に馬の肢を冷却することができる。
そして、配合した植物由来成分の有する抗炎症効果、血
行促進効果、または組織代謝改善効果との効果とあいま
って骨膜炎や屈腱炎を予防及び/または治療することが
出来る冷却用シートを提供することが本発明の課題であ
る。
症効果、血行促進効果、または組織代謝改善効果のいず
れかの効果がある植物由来成分を配合した水性の粘着剤
層を設けたシートで、粘着剤層中の水分含有量を高めた
冷却用シートとし、馬の肢の下脚部に貼付し、中手骨及
び/または屈腱を長時間持続して冷却でき、さらに、骨
膜炎や屈腱炎を予防及び/または治療することが出来る
馬用冷却用シートを提供することにある。より具体的に
は、馬の肢に適用するに際して適度の粘着性と剥離性を
有し、適度な冷却力と冷却効果の持続性を備えており、
しかも簡便かつ安全に馬の肢を冷却することができる。
そして、配合した植物由来成分の有する抗炎症効果、血
行促進効果、または組織代謝改善効果との効果とあいま
って骨膜炎や屈腱炎を予防及び/または治療することが
出来る冷却用シートを提供することが本発明の課題であ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意研究を進めた結果、保水性を有す
る不織布の支持体の一つの面に抗炎症効果、血行促進効
果、または組織代謝改善効果のいずれかの効果がある植
物由来成分、高吸水性樹脂、水、及び油性成分を含む粘
着剤層を形成した冷却用シートを馬の肢に貼付すると貼
付中に冷却用シート中の水分が蒸発し、その気化熱によ
り冷感刺激剤を配合しなくても貼付直後から急激に皮膚
温度が低下してその冷却効果が約6時間持続すること、
並びにこの冷却用シートが貼付時には十分な貼着力を有
しており、しかも貼付中に粘着剤層の表面に油性成分が
浮き出て冷却処置の終了時に容易に剥離することが出来
ることを見出した。そして植物由来成分の効果に加え
て、この冷却効果をあわせもたせることにより、より一
層の効果が得られる。本発明はこれらの知見をもとにし
て完成されたものである。
を解決するために鋭意研究を進めた結果、保水性を有す
る不織布の支持体の一つの面に抗炎症効果、血行促進効
果、または組織代謝改善効果のいずれかの効果がある植
物由来成分、高吸水性樹脂、水、及び油性成分を含む粘
着剤層を形成した冷却用シートを馬の肢に貼付すると貼
付中に冷却用シート中の水分が蒸発し、その気化熱によ
り冷感刺激剤を配合しなくても貼付直後から急激に皮膚
温度が低下してその冷却効果が約6時間持続すること、
並びにこの冷却用シートが貼付時には十分な貼着力を有
しており、しかも貼付中に粘着剤層の表面に油性成分が
浮き出て冷却処置の終了時に容易に剥離することが出来
ることを見出した。そして植物由来成分の効果に加え
て、この冷却効果をあわせもたせることにより、より一
層の効果が得られる。本発明はこれらの知見をもとにし
て完成されたものである。
【0010】すなわち、本発明は、馬の肢の下脚部に貼
付する冷却用シートであって、(a)保水性を有する不
織布である支持体、(b)支持体の一つの面に粘着剤層
が塗布されており、植物由来成分、多価アルコール類、
油性成分、ポリアクリル酸塩、高吸水性樹脂、アルミニ
ウム塩及びオキシカルボン酸、及び粘着剤層総量の60
〜85重量%の成分を含む粘着剤層、(c)粘着剤層の
支持体が設けられた面とは反対の面に設けられた剥離可
能な保護フィルム、を含む冷却用シートに関するもので
ある。通常、該冷却用シートは、その粘着剤層の表面を
水非透過性フィルムで被覆した状態で提供され、長辺2
0〜40cm、短辺14〜30cm程度の大きさに切断
して使用される。この大きさは馬の肢を覆うことができ
る大きさがあればよく、特に限定されるものではない。
付する冷却用シートであって、(a)保水性を有する不
織布である支持体、(b)支持体の一つの面に粘着剤層
が塗布されており、植物由来成分、多価アルコール類、
油性成分、ポリアクリル酸塩、高吸水性樹脂、アルミニ
ウム塩及びオキシカルボン酸、及び粘着剤層総量の60
〜85重量%の成分を含む粘着剤層、(c)粘着剤層の
支持体が設けられた面とは反対の面に設けられた剥離可
能な保護フィルム、を含む冷却用シートに関するもので
ある。通常、該冷却用シートは、その粘着剤層の表面を
水非透過性フィルムで被覆した状態で提供され、長辺2
0〜40cm、短辺14〜30cm程度の大きさに切断
して使用される。この大きさは馬の肢を覆うことができ
る大きさがあればよく、特に限定されるものではない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の冷却用シートでは、水分
の蒸発により奪われる気化熱を利用して貼付する個所を
冷却するため、該粘着剤層に配合される水の量が多い程
冷却効果は大きく、その冷却効果は持続する。該粘着剤
層中に粘着剤層総量の60〜85重量%、好ましくは6
5〜75重量%の水を配合することが出来る。配合量が
60重量%未満では十分に持続する冷却力が得にくく、
85重量%を越えると粘着力、保形性、及び乾燥時の使
用感が低下する場合がある。
の蒸発により奪われる気化熱を利用して貼付する個所を
冷却するため、該粘着剤層に配合される水の量が多い程
冷却効果は大きく、その冷却効果は持続する。該粘着剤
層中に粘着剤層総量の60〜85重量%、好ましくは6
5〜75重量%の水を配合することが出来る。配合量が
60重量%未満では十分に持続する冷却力が得にくく、
85重量%を越えると粘着力、保形性、及び乾燥時の使
用感が低下する場合がある。
【0012】冷却用シートの粘着剤層には、水分の蒸発
速度を調整し、乾燥時の使用感の悪化を防止する目的で
粘着剤総量の5〜15重量%の多価アルコール類を配合
することが出来る。多価アルコール類としては、粘着剤
層の粘着力を増強し、かつ強い保湿特性を示すグリセリ
ンを3〜10重量%配合することが望ましい。グリセリ
ンの配合量が3重量%未満では保湿効果が十分に発揮で
きずに乾燥が速くなり、長時間冷却を持続させることが
出来なくなる場合があり、さらに乾燥時に支持体の角が
硬くなって皮膚刺激の原因にもなり得る場合がある。一
方、その配合量が10重量%を越えて配合すると剥離時
に粘着力が強すぎて大量の毛を抜くことになり、毛嚢炎
を引き起こす原因となる場合もある。
速度を調整し、乾燥時の使用感の悪化を防止する目的で
粘着剤総量の5〜15重量%の多価アルコール類を配合
することが出来る。多価アルコール類としては、粘着剤
層の粘着力を増強し、かつ強い保湿特性を示すグリセリ
ンを3〜10重量%配合することが望ましい。グリセリ
ンの配合量が3重量%未満では保湿効果が十分に発揮で
きずに乾燥が速くなり、長時間冷却を持続させることが
出来なくなる場合があり、さらに乾燥時に支持体の角が
硬くなって皮膚刺激の原因にもなり得る場合がある。一
方、その配合量が10重量%を越えて配合すると剥離時
に粘着力が強すぎて大量の毛を抜くことになり、毛嚢炎
を引き起こす原因となる場合もある。
【0013】粘着剤層を調製する工程において、ポリア
クリル酸塩や高吸水性樹脂等の水溶性高分子原料を水に
溶解する際に、水溶性高分子原料の分散性を改善して均
一な溶液を得るために、水溶性高分子原料を多価アルコ
ール類にあらかじめ分散した液を撹拌下に水中に添加し
て溶解することが望ましい。この時、操作を行うにあた
り3〜10重量%のグリセリンのみでは水溶性高分子原
料を十分に分散することができない場合があるが、その
ような場合には、グリセリンに加えて2〜5重量%のプ
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、及
びジプロピレングルコールからなる群から選ばれる1種
または2種以上の多価アルコールを配合することが好ま
しい。これらはグリセリンに比較し粘度が低いため、少
量で水溶性高分子原料を分散できるとともに、グリセリ
ンほど保湿力が強くないため水分が蒸発した後の粘着剤
層の粘着力をグリセリンの場合ほど強めないという特徴
がある。多価アルコールの配合量が2重量%未満では上
記の目的のためには不十分な場合があり、また5重量%
を越えて配合すると経時的に粘着剤層から分離される場
合がある。
クリル酸塩や高吸水性樹脂等の水溶性高分子原料を水に
溶解する際に、水溶性高分子原料の分散性を改善して均
一な溶液を得るために、水溶性高分子原料を多価アルコ
ール類にあらかじめ分散した液を撹拌下に水中に添加し
て溶解することが望ましい。この時、操作を行うにあた
り3〜10重量%のグリセリンのみでは水溶性高分子原
料を十分に分散することができない場合があるが、その
ような場合には、グリセリンに加えて2〜5重量%のプ
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、及
びジプロピレングルコールからなる群から選ばれる1種
または2種以上の多価アルコールを配合することが好ま
しい。これらはグリセリンに比較し粘度が低いため、少
量で水溶性高分子原料を分散できるとともに、グリセリ
ンほど保湿力が強くないため水分が蒸発した後の粘着剤
層の粘着力をグリセリンの場合ほど強めないという特徴
がある。多価アルコールの配合量が2重量%未満では上
記の目的のためには不十分な場合があり、また5重量%
を越えて配合すると経時的に粘着剤層から分離される場
合がある。
【0014】粘着剤層中の水が蒸発した後に粘着剤層の
表面に浮き出し剥離時の粘着力を弱める目的で粘着剤層
総量の1〜5重量%の油性成分を粘着剤層に配合する。
油性成分としては、上記の目的を達成出来るものであれ
ばその種類は特に限定されないが、例えば、軽質流動パ
ラフィン、スクワラン、流動ポリイソブチレン等の炭化
水素、オリーブ油、アボガド油、サフラワー油等の植物
油、アジピン酸ジイソプロピル、パルミチン酸イソプロ
ピル、ミリスチン酸イソプロピルなどのエステル類など
を用いることが出来る。乳化しやすく安価で皮膚刺激の
ない油性成分として軽質流動パラフィンを好適に用いる
ことができる。油性成分の配合量が1重量%未満では剥
離時の粘着力を弱める効果が不十分になる場合があり、
5重量%を越えて配合すると経時的に粘着剤層から分離
しやすくなり、貼付時の粘着力を低下させる場合があ
る。
表面に浮き出し剥離時の粘着力を弱める目的で粘着剤層
総量の1〜5重量%の油性成分を粘着剤層に配合する。
油性成分としては、上記の目的を達成出来るものであれ
ばその種類は特に限定されないが、例えば、軽質流動パ
ラフィン、スクワラン、流動ポリイソブチレン等の炭化
水素、オリーブ油、アボガド油、サフラワー油等の植物
油、アジピン酸ジイソプロピル、パルミチン酸イソプロ
ピル、ミリスチン酸イソプロピルなどのエステル類など
を用いることが出来る。乳化しやすく安価で皮膚刺激の
ない油性成分として軽質流動パラフィンを好適に用いる
ことができる。油性成分の配合量が1重量%未満では剥
離時の粘着力を弱める効果が不十分になる場合があり、
5重量%を越えて配合すると経時的に粘着剤層から分離
しやすくなり、貼付時の粘着力を低下させる場合があ
る。
【0015】ポリアクリル酸塩としては、ポリアクリル
酸ナトリウム及び/またはポリアクリル酸部分中和物を
用いることが出来る。ポリアクリル酸塩の配合量が粘着
剤層総量の3重量%未満では保形性が悪くなる場合があ
り、8重量%を越えると調製時に粘度が高くなり均一に
調製しにくくなる場合がある。粘着剤層のゲル強度を増
強し、ポリアクリル酸塩に起因する糸引き性を改善し、
大量の水を保持させる目的で0.5〜3重量%の高吸水
性樹脂を粘着剤層に配合する。高吸水性樹脂は種々知ら
れており、上記の目的を達成できるものであればその種
類は特に限定されないが、例えば、デンプン・アクリル
酸グラフト重合体部分ナトリウム塩やアクリル酸重合体
部分ナトリウム塩架橋物などを用いることができる。ポ
リアクリル酸塩の配合量が0.5重量%未満では上記の
目的を達成できない場合があり、3重量%を越えて配合
すると膏体の粘調性が低下して、均一な粘着剤層を得る
ことが出来ない場合がある。
酸ナトリウム及び/またはポリアクリル酸部分中和物を
用いることが出来る。ポリアクリル酸塩の配合量が粘着
剤層総量の3重量%未満では保形性が悪くなる場合があ
り、8重量%を越えると調製時に粘度が高くなり均一に
調製しにくくなる場合がある。粘着剤層のゲル強度を増
強し、ポリアクリル酸塩に起因する糸引き性を改善し、
大量の水を保持させる目的で0.5〜3重量%の高吸水
性樹脂を粘着剤層に配合する。高吸水性樹脂は種々知ら
れており、上記の目的を達成できるものであればその種
類は特に限定されないが、例えば、デンプン・アクリル
酸グラフト重合体部分ナトリウム塩やアクリル酸重合体
部分ナトリウム塩架橋物などを用いることができる。ポ
リアクリル酸塩の配合量が0.5重量%未満では上記の
目的を達成できない場合があり、3重量%を越えて配合
すると膏体の粘調性が低下して、均一な粘着剤層を得る
ことが出来ない場合がある。
【0016】粘着剤層のゲル強度を増強し、剥離時の粘
着力を低減させる目的で粘着剤総量の0.5〜4重量
%、好ましくは2〜3重量%の軽質無水ケイ酸を粘着剤
層に配合する。軽質無水ケイ酸を配合することにより、
ポリアクリル酸塩水溶液に起因する糸引き性を低下させ
て展延性を改善すると同時に、シート状に成形した後、
熟成するまでに支持体から粘着剤層がしみ出すのを防止
することができる。また、軽質無水ケイ酸は多価アルコ
ール類、油性成分を保持し、粘着剤層表面にこれらが浮
き出して粘着力を低下させるのを防ぐ働きをする。水分
が蒸発した後には、可塑剤である多価アルコール類を保
持することにより、形成される高分子フィルムを硬くし
て粘着力を低下させるとともに、油性成分を表面に浮き
出させて粘着力を低下させ、剥離時に毛を抜くこともな
く容易に剥離できるように作用する。軽質無水ケイ酸の
配合量が0.5重量%未満では上記の目的を達成できな
い場合があり、4重量%を越えると作業性が悪くなる場
合がある。
着力を低減させる目的で粘着剤総量の0.5〜4重量
%、好ましくは2〜3重量%の軽質無水ケイ酸を粘着剤
層に配合する。軽質無水ケイ酸を配合することにより、
ポリアクリル酸塩水溶液に起因する糸引き性を低下させ
て展延性を改善すると同時に、シート状に成形した後、
熟成するまでに支持体から粘着剤層がしみ出すのを防止
することができる。また、軽質無水ケイ酸は多価アルコ
ール類、油性成分を保持し、粘着剤層表面にこれらが浮
き出して粘着力を低下させるのを防ぐ働きをする。水分
が蒸発した後には、可塑剤である多価アルコール類を保
持することにより、形成される高分子フィルムを硬くし
て粘着力を低下させるとともに、油性成分を表面に浮き
出させて粘着力を低下させ、剥離時に毛を抜くこともな
く容易に剥離できるように作用する。軽質無水ケイ酸の
配合量が0.5重量%未満では上記の目的を達成できな
い場合があり、4重量%を越えると作業性が悪くなる場
合がある。
【0017】粘着剤層には、ポリアクリル酸塩の配合量
に応じて0.03〜0.15重量%のアルミニウム塩を
加え、さらに0.5〜1.5重量%のオキシカルボン酸
を作用させ、溶出したアルミニウムをポリアクリル酸塩
と架橋させて水に不溶化したゲルを形成させる。アルミ
ニウム塩としては、例えば、乾燥水酸化アルミニウムゲ
ル、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、酢酸アル
ミニウム、塩化アルミニウム、アルミニウムグリシナー
ル、及びミョウバンからなる群から選ばれる1種または
2種以上のアルミニウム塩から選択して配合するが、こ
れらのうち、乾燥水酸化アルミニウムゲルが特に好まし
い。また、オキシカルボン酸としては、例えば、乳酸、
リンゴ酸、酒石酸、及びクエン酸等から選ばれる1種ま
たは2種以上のオキシカルボン酸を選択して配合する
が、これらのうちで、酒石酸が最も好ましい。
に応じて0.03〜0.15重量%のアルミニウム塩を
加え、さらに0.5〜1.5重量%のオキシカルボン酸
を作用させ、溶出したアルミニウムをポリアクリル酸塩
と架橋させて水に不溶化したゲルを形成させる。アルミ
ニウム塩としては、例えば、乾燥水酸化アルミニウムゲ
ル、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、酢酸アル
ミニウム、塩化アルミニウム、アルミニウムグリシナー
ル、及びミョウバンからなる群から選ばれる1種または
2種以上のアルミニウム塩から選択して配合するが、こ
れらのうち、乾燥水酸化アルミニウムゲルが特に好まし
い。また、オキシカルボン酸としては、例えば、乳酸、
リンゴ酸、酒石酸、及びクエン酸等から選ばれる1種ま
たは2種以上のオキシカルボン酸を選択して配合する
が、これらのうちで、酒石酸が最も好ましい。
【0018】馬用冷却シートの粘着剤層中に配合する植
物由来成分としては、抗炎症効果、血行促進効果、また
は組織代謝改善効果のいずれかの効果がある植物であれ
ば、植物そのものであっても、またはその植物の全部或
は何れかの部分からの抽出物であってもよい。抗炎症効
果のある植物としては、カンゾウ、アルニカ、シラカ
バ、セイヨウキズタ、セイヨウノコギリソウ、セイヨウ
トチノキ、カミツレ、ホップ、コレウス、メリッサ、シ
ョウキョウ、センブリ、ケイヒ、チョウジ、スペアミン
ト、カルダモン、ユーカリ、トウキ、シャクヤク、キキ
ョウ、オウゴン、ヤマモモ、シコン、ジオウ、オウバ
ク、ボタンピ等の植物があげられる。血行促進効果のあ
る植物としては、アルニカ、イラクサ、セイヨウトチノ
キ、ホップ、コレウス、メリッサ、ショウキョウ、セン
ブリ、ケイヒ、チョウジ、スペアミント、カルダモン、
ユーカリ、トウキ、シャクヤク、キキョウ、オウゴン、
ローズマリー、サンシチソウ、サンザシ、ラベンダー、
ベニバナ、ウイキョウ、チクセツニンジン、オウレン、
センキュウ、トウヤク、サンショウ、ゴボウシ、クジ
ン、イチョウ等の植物があげることができる。また、組
織代謝改善効果のある植物として、オドリコソウ、ニン
ニク、ハマメリス等の植物をあげることができる。そし
て、それらの植物から1種または2種以上の植物を選択
することができる。植物そのものの場合は、その植物の
葉、茎、根、根茎、実、花等の乾燥物を微細な粉末にし
たもの、或はその植物の葉、茎、根、根茎、実、花等の
何れかの部分を水、アルコール類、多価アルコール類、
またはそれ以外の有機溶媒、若しくは、それらの混合物
からなる溶媒で抽出したエキスまたはチンキ等の抽出物
を使うことができる。または必要に応じて抽出液から溶
媒を蒸散させたものを使うこともできる。植物由来成分
のうちでアルニカからの抽出物のアルニカエキスの使用
が最も好ましい。植物由来成分の配合量は用いる植物に
よって異なるが、粘着剤層総量の0.1〜10重量%を
配合することが好ましいが、0.1重量%未満の配合量
であると炎症の予防・治療効果が十分に発揮できず、ま
た、10重量%を越えて配合すると皮膚の刺激がでるこ
とがあり好ましくない。
物由来成分としては、抗炎症効果、血行促進効果、また
は組織代謝改善効果のいずれかの効果がある植物であれ
ば、植物そのものであっても、またはその植物の全部或
は何れかの部分からの抽出物であってもよい。抗炎症効
果のある植物としては、カンゾウ、アルニカ、シラカ
バ、セイヨウキズタ、セイヨウノコギリソウ、セイヨウ
トチノキ、カミツレ、ホップ、コレウス、メリッサ、シ
ョウキョウ、センブリ、ケイヒ、チョウジ、スペアミン
ト、カルダモン、ユーカリ、トウキ、シャクヤク、キキ
ョウ、オウゴン、ヤマモモ、シコン、ジオウ、オウバ
ク、ボタンピ等の植物があげられる。血行促進効果のあ
る植物としては、アルニカ、イラクサ、セイヨウトチノ
キ、ホップ、コレウス、メリッサ、ショウキョウ、セン
ブリ、ケイヒ、チョウジ、スペアミント、カルダモン、
ユーカリ、トウキ、シャクヤク、キキョウ、オウゴン、
ローズマリー、サンシチソウ、サンザシ、ラベンダー、
ベニバナ、ウイキョウ、チクセツニンジン、オウレン、
センキュウ、トウヤク、サンショウ、ゴボウシ、クジ
ン、イチョウ等の植物があげることができる。また、組
織代謝改善効果のある植物として、オドリコソウ、ニン
ニク、ハマメリス等の植物をあげることができる。そし
て、それらの植物から1種または2種以上の植物を選択
することができる。植物そのものの場合は、その植物の
葉、茎、根、根茎、実、花等の乾燥物を微細な粉末にし
たもの、或はその植物の葉、茎、根、根茎、実、花等の
何れかの部分を水、アルコール類、多価アルコール類、
またはそれ以外の有機溶媒、若しくは、それらの混合物
からなる溶媒で抽出したエキスまたはチンキ等の抽出物
を使うことができる。または必要に応じて抽出液から溶
媒を蒸散させたものを使うこともできる。植物由来成分
のうちでアルニカからの抽出物のアルニカエキスの使用
が最も好ましい。植物由来成分の配合量は用いる植物に
よって異なるが、粘着剤層総量の0.1〜10重量%を
配合することが好ましいが、0.1重量%未満の配合量
であると炎症の予防・治療効果が十分に発揮できず、ま
た、10重量%を越えて配合すると皮膚の刺激がでるこ
とがあり好ましくない。
【0019】本発明の冷却用シートの製造にあたり、必
要に応じて粘着剤層に防腐剤を配合することも可能であ
る。防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エス
テル類、特にパラオキシ安息香酸メチルとパラオキシ安
息香酸プロピルの組み合わせが効果的である。防腐剤を
配合する場合の溶解剤としては、例えば、パラオキシ安
息香酸エステルをよく溶かし、水と混和する溶媒、例え
ば、N−メチル−2−ピロリドンなどの有機溶媒を用い
ることができる。
要に応じて粘着剤層に防腐剤を配合することも可能であ
る。防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エス
テル類、特にパラオキシ安息香酸メチルとパラオキシ安
息香酸プロピルの組み合わせが効果的である。防腐剤を
配合する場合の溶解剤としては、例えば、パラオキシ安
息香酸エステルをよく溶かし、水と混和する溶媒、例え
ば、N−メチル−2−ピロリドンなどの有機溶媒を用い
ることができる。
【0020】また、粘着剤層には必要に応じてカルボキ
シビニルポリマー、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、メチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルビニ
ルエーテル・無水マレイン酸共重合体、ポリエチレンオ
キサイド等の増粘剤、カオリン、セラミック、酸化チタ
ン等の増量剤、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル等の界面活性剤、及び着色料等を配合す
ることができる。
シビニルポリマー、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、メチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルビニ
ルエーテル・無水マレイン酸共重合体、ポリエチレンオ
キサイド等の増粘剤、カオリン、セラミック、酸化チタ
ン等の増量剤、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル等の界面活性剤、及び着色料等を配合す
ることができる。
【0021】本発明の冷却用シートは、粘着剤層だけで
も十分な冷却効果を発揮するが、脚に貼付した後に支持
体に冷水を噴霧すると、支持体が水を吸収保持して冷却
用シート全体が保持する水分量が増え、粘着剤層の使用
感を損なわずに持続する冷却力を発揮させることができ
る。支持体としては、保水性のあるシートであればよい
が、ポリエステル繊維を含む不織布、及び高吸水性繊維
等の中から選ばれる1種または2種以上の繊維を含む不
織布であることが望ましい。ポリエステル繊維を含む不
織布の支持体を用いた冷却用シートは本発明の目的とす
る冷却効果と効果の持続性を保持することが出来るが、
高吸水性繊維を含む不織布の支持体を用いることによ
り、さらに高い冷却効果と効果の持続性を得ることがで
き、さらに好適である。高吸水性繊維としては、例え
ば、デンプン・アクリル酸グラフト重合体部分ナトリウ
ム塩やアクリル酸重合体ナトリウム塩架橋物のような高
吸水性樹脂を繊維状にしたもの、アクリル繊維の内層と
高吸水性繊維の外層の2層構造をもつ繊維や、セルロー
スの一部に親水性の基を置換して親水性を増した繊維な
どをあげることができる。
も十分な冷却効果を発揮するが、脚に貼付した後に支持
体に冷水を噴霧すると、支持体が水を吸収保持して冷却
用シート全体が保持する水分量が増え、粘着剤層の使用
感を損なわずに持続する冷却力を発揮させることができ
る。支持体としては、保水性のあるシートであればよい
が、ポリエステル繊維を含む不織布、及び高吸水性繊維
等の中から選ばれる1種または2種以上の繊維を含む不
織布であることが望ましい。ポリエステル繊維を含む不
織布の支持体を用いた冷却用シートは本発明の目的とす
る冷却効果と効果の持続性を保持することが出来るが、
高吸水性繊維を含む不織布の支持体を用いることによ
り、さらに高い冷却効果と効果の持続性を得ることがで
き、さらに好適である。高吸水性繊維としては、例え
ば、デンプン・アクリル酸グラフト重合体部分ナトリウ
ム塩やアクリル酸重合体ナトリウム塩架橋物のような高
吸水性樹脂を繊維状にしたもの、アクリル繊維の内層と
高吸水性繊維の外層の2層構造をもつ繊維や、セルロー
スの一部に親水性の基を置換して親水性を増した繊維な
どをあげることができる。
【0022】高吸水性繊維単独の不織布では、不織布の
状態で保存している間に吸湿してしまい、粘着剤層の架
橋が終了するまでに粘着剤層が不織布中にしみ込んでし
まう場合もあるが、親水性の小さいポリエステル繊維を
含む不織布ではこのような問題を回避できる場合があ
る。ポリエステル繊維は、親水性の官能基を付与するこ
とにより高吸水性繊維に加工することができ、通常のポ
リエステル繊維と混ぜ合わせることもできる。このよう
な組成の不織布は水を接触させたときにのみ水を吸収し
て保持することができるため、本発明の冷却用シートの
製造に極めて好適である。本発明の冷却用シートの製造
方法は特に限定されないが、支持体の片面上に練合した
粘着剤の膏体を均一の厚さで塗布し、更に、その上から
水非透過性フィルムの保護フィルムを積層することによ
り製造できる。また、膏体を水非透過性フィルムの保護
フィルム上に均一の厚さで塗布した後、その上から支持
体を積層することによっても製造することが出来る。粘
着剤層の厚さは0.8〜2.5mm程度である。練合及
び塗布の手段は特に限定されず、医薬品の製造の分野で
通常使用されている手段を利用することが出来る。
状態で保存している間に吸湿してしまい、粘着剤層の架
橋が終了するまでに粘着剤層が不織布中にしみ込んでし
まう場合もあるが、親水性の小さいポリエステル繊維を
含む不織布ではこのような問題を回避できる場合があ
る。ポリエステル繊維は、親水性の官能基を付与するこ
とにより高吸水性繊維に加工することができ、通常のポ
リエステル繊維と混ぜ合わせることもできる。このよう
な組成の不織布は水を接触させたときにのみ水を吸収し
て保持することができるため、本発明の冷却用シートの
製造に極めて好適である。本発明の冷却用シートの製造
方法は特に限定されないが、支持体の片面上に練合した
粘着剤の膏体を均一の厚さで塗布し、更に、その上から
水非透過性フィルムの保護フィルムを積層することによ
り製造できる。また、膏体を水非透過性フィルムの保護
フィルム上に均一の厚さで塗布した後、その上から支持
体を積層することによっても製造することが出来る。粘
着剤層の厚さは0.8〜2.5mm程度である。練合及
び塗布の手段は特に限定されず、医薬品の製造の分野で
通常使用されている手段を利用することが出来る。
【0023】本発明の冷却用シートは、訓練後またはレ
ース後に体温が上昇した馬の肢の下脚部に粘着剤層面が
接触するように貼付する。シートの大きさは、通常、馬
の肢の下脚部を覆うのに十分な大きさであればよく、例
えば、長辺の長さが20〜40cm、短辺の長さが14
〜30cm程度の長方形に切断して用いることが好まし
い。貼付した直後に患部は粘着剤層及び支持体中の水の
持つ熱容量分だけ急速に熱交換されて冷却される。粘着
剤層中の水よりも支持体が保持する水の方が気化しやす
いため、支持体中の水が気化することにより下脚部が冷
却され、その後、粘着剤層中の水が徐々に気化し、約6
〜8時間持続的に前肢を冷却することができる。必要に
応じて、支持体の側から一定時間水を噴霧し、冷却効率
を高めることが出来る。
ース後に体温が上昇した馬の肢の下脚部に粘着剤層面が
接触するように貼付する。シートの大きさは、通常、馬
の肢の下脚部を覆うのに十分な大きさであればよく、例
えば、長辺の長さが20〜40cm、短辺の長さが14
〜30cm程度の長方形に切断して用いることが好まし
い。貼付した直後に患部は粘着剤層及び支持体中の水の
持つ熱容量分だけ急速に熱交換されて冷却される。粘着
剤層中の水よりも支持体が保持する水の方が気化しやす
いため、支持体中の水が気化することにより下脚部が冷
却され、その後、粘着剤層中の水が徐々に気化し、約6
〜8時間持続的に前肢を冷却することができる。必要に
応じて、支持体の側から一定時間水を噴霧し、冷却効率
を高めることが出来る。
【0024】冷却用シートの粘着剤層に配合する植物由
来成分は抗炎症効果、血行促進効果、または組織代謝改
善効果のいずれかの効果があることが知られており、粘
着剤層中の水の含量を高めて、水分の揮散による冷却効
果を高めたシートとすることにより、植物由来成分との
効果とあいまって、骨膜炎、屈腱炎の予防及び治療効果
が得られる。
来成分は抗炎症効果、血行促進効果、または組織代謝改
善効果のいずれかの効果があることが知られており、粘
着剤層中の水の含量を高めて、水分の揮散による冷却効
果を高めたシートとすることにより、植物由来成分との
効果とあいまって、骨膜炎、屈腱炎の予防及び治療効果
が得られる。
【0025】本発明の冷却用シートは、粘着剤層の表面
を水非透過性の保護フィルムで覆うことにより、輸送及
び保存などの取り扱いが容易になる。水非透過性の保護
フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリアミド等の素材から調製された
フィルムが好ましい。また、これらのフィルムにアルミ
ニウム箔のラミネートを施したり、アルミニウムを蒸着
させたり、このフィルムの表面にシリコン膜をラミネー
トしたフィルムを用いることも可能である。この保護フ
ィルムに水透過性のフィルムを使用した場合、使用前に
粘着剤層の水分が蒸散してしまい冷却効果が失われるの
で好ましくない。
を水非透過性の保護フィルムで覆うことにより、輸送及
び保存などの取り扱いが容易になる。水非透過性の保護
フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリアミド等の素材から調製された
フィルムが好ましい。また、これらのフィルムにアルミ
ニウム箔のラミネートを施したり、アルミニウムを蒸着
させたり、このフィルムの表面にシリコン膜をラミネー
トしたフィルムを用いることも可能である。この保護フ
ィルムに水透過性のフィルムを使用した場合、使用前に
粘着剤層の水分が蒸散してしまい冷却効果が失われるの
で好ましくない。
【0026】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づき説明
するが、本説明は実施例に限定されるものではない。
するが、本説明は実施例に限定されるものではない。
【0027】実施例1〜4、比較例1〜4 アルニカエ
キス含有冷却シートの製造方法 精製水にアルニカエキスと軽質無水ケイ酸(アエロジル
200)を分散する。あらかじめ軽質流動パラフィンに
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−
60)とソルビタン脂肪酸エステル(ニッコールSP−
10)を溶解した後にカルボキシメチルセルロースナト
リウム(サンローズF30HC)を分散した液を加えて
撹拌する。次にグリセリンとプロピレングリコールに乾
燥水酸化アルミニウムゲル、ポリアクリル酸ナトリウム
(アロンビスM)、ポリアクリル酸部分中和物(アロン
ビスAH105)、高吸水性樹脂(サンウエットIM1
000)を分散した液を加え練合する。次にN−メチル
−2−ピロリドンにパラオキシ安息香酸メチル、パラオ
キシ安息香酸プロピルを溶解した液を加える。さらに酒
石酸を精製水に溶解した液を加えて充分練合した。得ら
れた粘着剤の膏体をレーヨン繊維:ポリエステル繊維=
2:8の不織布(実施例1)、または高吸水性樹脂繊
維:ポリエステル繊維=1:9の不織布(実施例2)に
それぞれ展延し、ポリプロピレンフィルムの保護フィル
ムでカバーした後、20×28cmに切断して冷却用シ
ートとした。このようにして製した冷却用シートは紙、
アルミニウム箔、プラスチックフィルムからなる複合ラ
ミネート袋に入れ密封して使用するまで保存した。比較
例1、比較例3、及び比較例4の冷却用シートは、表1
に記載した成分を用いて、上記実施例1、及び2の冷却
用シートと同様に製造した。不織布は、レーヨン繊維:
ポリエステル繊維=2:8の不織布を用いた。
キス含有冷却シートの製造方法 精製水にアルニカエキスと軽質無水ケイ酸(アエロジル
200)を分散する。あらかじめ軽質流動パラフィンに
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−
60)とソルビタン脂肪酸エステル(ニッコールSP−
10)を溶解した後にカルボキシメチルセルロースナト
リウム(サンローズF30HC)を分散した液を加えて
撹拌する。次にグリセリンとプロピレングリコールに乾
燥水酸化アルミニウムゲル、ポリアクリル酸ナトリウム
(アロンビスM)、ポリアクリル酸部分中和物(アロン
ビスAH105)、高吸水性樹脂(サンウエットIM1
000)を分散した液を加え練合する。次にN−メチル
−2−ピロリドンにパラオキシ安息香酸メチル、パラオ
キシ安息香酸プロピルを溶解した液を加える。さらに酒
石酸を精製水に溶解した液を加えて充分練合した。得ら
れた粘着剤の膏体をレーヨン繊維:ポリエステル繊維=
2:8の不織布(実施例1)、または高吸水性樹脂繊
維:ポリエステル繊維=1:9の不織布(実施例2)に
それぞれ展延し、ポリプロピレンフィルムの保護フィル
ムでカバーした後、20×28cmに切断して冷却用シ
ートとした。このようにして製した冷却用シートは紙、
アルミニウム箔、プラスチックフィルムからなる複合ラ
ミネート袋に入れ密封して使用するまで保存した。比較
例1、比較例3、及び比較例4の冷却用シートは、表1
に記載した成分を用いて、上記実施例1、及び2の冷却
用シートと同様に製造した。不織布は、レーヨン繊維:
ポリエステル繊維=2:8の不織布を用いた。
【0028】
【0029】実施例3及び4の冷却用シートは、上記の
実施例1の製造方法で、プロピレングリコールに変えて
ジプロピレングリコールと1,3−ブチレングリコール
の混合物(実施例3)、またはジプロピレングリコール
(実施例4)を用いて実施例1の方法と同じ方法で膏体
を製造し、得られた膏体をポリエステル繊維の不織布に
展延した以外は、実施例1と同じ方法で製造した。
実施例1の製造方法で、プロピレングリコールに変えて
ジプロピレングリコールと1,3−ブチレングリコール
の混合物(実施例3)、またはジプロピレングリコール
(実施例4)を用いて実施例1の方法と同じ方法で膏体
を製造し、得られた膏体をポリエステル繊維の不織布に
展延した以外は、実施例1と同じ方法で製造した。
【0030】比較例2の冷却用シートは以下のようにし
て製造した。精製水に軽質無水ケイ酸(アエロジル20
0)を分散する。あらかじめプロピレングリコールにカ
ルボキシメチルセルロースナトリウム(サンローズF3
0HC)を分散した液を加えて撹拌した。次に濃グリセ
リンとプロピレングリコールに乾燥水酸化アルミニウム
ゲル、ポリアクリル酸ナトリウム(アロンビスM)、ポ
リアクリル酸部分中和物(アロンビスAH105)、高
吸水性樹脂(サンウエットIM−1000)を分散した
液を加え練合した。さらに、N−メチル−2−ピロリド
ンにパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プ
ロピルを溶解した液を加える。さらに精製水に酒石酸を
溶解した液を加えて充分練合した。
て製造した。精製水に軽質無水ケイ酸(アエロジル20
0)を分散する。あらかじめプロピレングリコールにカ
ルボキシメチルセルロースナトリウム(サンローズF3
0HC)を分散した液を加えて撹拌した。次に濃グリセ
リンとプロピレングリコールに乾燥水酸化アルミニウム
ゲル、ポリアクリル酸ナトリウム(アロンビスM)、ポ
リアクリル酸部分中和物(アロンビスAH105)、高
吸水性樹脂(サンウエットIM−1000)を分散した
液を加え練合した。さらに、N−メチル−2−ピロリド
ンにパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プ
ロピルを溶解した液を加える。さらに精製水に酒石酸を
溶解した液を加えて充分練合した。
【0031】得られた粘着剤の膏体をレーヨン繊維:ポ
リエステル繊維=2:8の不織布に展延し、ポリプロピ
レンフィルムの被覆フィルムでカバーして20×28c
mに裁断して冷却用シートとした。このようにして製し
た冷却用シートを紙・アルミニウム箔・プラスチックフ
ィルムからなる複合ラミネート袋に入れ密封して使用す
るまで保存した。
リエステル繊維=2:8の不織布に展延し、ポリプロピ
レンフィルムの被覆フィルムでカバーして20×28c
mに裁断して冷却用シートとした。このようにして製し
た冷却用シートを紙・アルミニウム箔・プラスチックフ
ィルムからなる複合ラミネート袋に入れ密封して使用す
るまで保存した。
【0032】実施例5〜11 実施例と同様な方法を用いて、表2に記載した処方で粘
着剤を製し、レーヨン繊維:ポリエステル繊維=2:8
の不織布に展延し、さらにその上にポリエステルフィル
ムの保護フィルムを積層して実施例5〜11の冷却シー
トをそれぞれ製造した。この際、水不溶性の植物由来成
分を用いるときには軽質流動パラフィンにポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油とソルビタン脂肪酸エステルを溶解
した後に植物由来成分を分散した液を用いて実施した。
着剤を製し、レーヨン繊維:ポリエステル繊維=2:8
の不織布に展延し、さらにその上にポリエステルフィル
ムの保護フィルムを積層して実施例5〜11の冷却シー
トをそれぞれ製造した。この際、水不溶性の植物由来成
分を用いるときには軽質流動パラフィンにポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油とソルビタン脂肪酸エステルを溶解
した後に植物由来成分を分散した液を用いて実施した。
【0033】
【0034】試験例1:保形性試験 得られた各冷却用シートを調製直後にそれぞれ20枚重
ねて一晩室温に放置して保形性を検討した。実施例1〜
4の冷却用シートには変化が認められなかったのに対し
て、比較例3の冷却用シートでは一部膏体が支持体の外
まではみ出しており、比較例4の冷却用シートでは15
枚目から20枚目まで膏体が支持体の非塗布面までしみ
出しており、保形性の悪化が認められた。
ねて一晩室温に放置して保形性を検討した。実施例1〜
4の冷却用シートには変化が認められなかったのに対し
て、比較例3の冷却用シートでは一部膏体が支持体の外
まではみ出しており、比較例4の冷却用シートでは15
枚目から20枚目まで膏体が支持体の非塗布面までしみ
出しており、保形性の悪化が認められた。
【0035】試験例2:剥離性試験 得られた実施例1〜4及び比較例1〜4の冷却用シート
をそれぞれ馬の前肢下脚部に貼付し、6時間後に冷却用
シートを剥がして、粘着剤層に付着する毛の状態を観察
した。結果を表3に示した。
をそれぞれ馬の前肢下脚部に貼付し、6時間後に冷却用
シートを剥がして、粘着剤層に付着する毛の状態を観察
した。結果を表3に示した。
【0036】
【表3】
【0037】試験例3:冷却試験 馬の右前肢下脚部に実施例1の冷却用シートを貼付し、
肢の表面と冷却用シートとの間に温度センサーをセット
し、その上から通気性のあるウレタン製の固定用バンデ
ージで固定した。一方、同じ馬の左前肢の下脚部には、
冷却用シートを貼らずに、温度センサーをセットし、そ
の上から通気性のあるウレタン製の固定バンデージで固
定し対照とした。馬の左右前肢にセットした温度センサ
ーを馬の背中に固定した記録計に接続した。馬の右前肢
の冷却用シートの上から、水を掛けて固定バンデージを
水で濡らした。その後、馬前肢の皮膚表面温度を約8時
間測定した。実施例1の冷却用シートと固定用バンデー
ジを装着した冷却用具は、長時間にわたり冷却効果を有
しており、下記の表4に示したとおり、対照と比較して
優れた肢の表面温度を低下させる効果が認められた。
肢の表面と冷却用シートとの間に温度センサーをセット
し、その上から通気性のあるウレタン製の固定用バンデ
ージで固定した。一方、同じ馬の左前肢の下脚部には、
冷却用シートを貼らずに、温度センサーをセットし、そ
の上から通気性のあるウレタン製の固定バンデージで固
定し対照とした。馬の左右前肢にセットした温度センサ
ーを馬の背中に固定した記録計に接続した。馬の右前肢
の冷却用シートの上から、水を掛けて固定バンデージを
水で濡らした。その後、馬前肢の皮膚表面温度を約8時
間測定した。実施例1の冷却用シートと固定用バンデー
ジを装着した冷却用具は、長時間にわたり冷却効果を有
しており、下記の表4に示したとおり、対照と比較して
優れた肢の表面温度を低下させる効果が認められた。
【0038】
【表4】
【0039】
【発明の効果】本発明の冷却用シートは、抗炎症効果、
血行促進効果、または組織代謝改善効果のいずれかの効
果のある植物由来成分または植物からの抽出物を含み、
植物由来成分の効果に加えて、更に粘着剤層中の水分含
量が高いことから、水分の揮散する際の気化熱による冷
却効果によって馬の肢の下脚部を長時間持続して冷却で
き、骨膜炎や屈腱炎を予防及び/または治療することが
出来る。本発明の冷却用シートは、馬の脚に適用するに
際して好適な粘着性と剥離性を有しており、持続的な冷
却力を発揮でき、しかも簡便かつ安全に冷却処置を行え
るという特徴がある。
血行促進効果、または組織代謝改善効果のいずれかの効
果のある植物由来成分または植物からの抽出物を含み、
植物由来成分の効果に加えて、更に粘着剤層中の水分含
量が高いことから、水分の揮散する際の気化熱による冷
却効果によって馬の肢の下脚部を長時間持続して冷却で
き、骨膜炎や屈腱炎を予防及び/または治療することが
出来る。本発明の冷却用シートは、馬の脚に適用するに
際して好適な粘着性と剥離性を有しており、持続的な冷
却力を発揮でき、しかも簡便かつ安全に冷却処置を行え
るという特徴がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 35/78 A61K 35/78 H J K M N Q T V 47/02 47/02 47/04 47/04 47/10 47/10 47/12 47/12 47/30 47/30 47/32 47/32 47/44 47/44 A61P 3/00 A61P 3/00 9/00 9/00 29/00 29/00 B32B 5/00 B32B 5/00 Z C09J 7/04 C09J 7/04 133/02 133/02 191/00 191/00 201/00 201/00 Fターム(参考) 4C076 AA72 BB31 CC01 CC05 CC11 CC18 CC21 DD08 DD21 DD23 DD24 DD30 DD34 DD38 DD41 DD43 DD45 DD60 EE09 EE32 FF31 FF36 4C088 AB02 AB12 AB16 AB18 AB22 AB25 AB26 AB30 AB32 AB33 AB34 AB37 AB38 AB40 AB41 AB51 AB57 AB59 AB60 AB62 AB67 AB81 AB88 AC01 AC03 AC04 AC05 AC06 AC11 AC12 AC13 BA08 BA10 CA03 MA05 MA07 MA32 MA63 NA14 ZA36 ZA89 ZB11 ZC21 4F100 AA01B AA19B AA20B AH02B AJ02B AJ05 AK01B AK07 AK25B AK41 AR00B AR00C BA03 BA10B BA10C CA23B CA30B DG15A EH46B GB66 JD05C JD15A JJ05 JJ10 JL13B JL14C 4J004 AA02 AA04 AA10 AA17 AB01 CB01 CC02 DB03 FA09 4J040 BA112 BA172 DA142 DF011 DL112 HA096 HA126 HA136 HA256 HA306 HA356 HB02 HB10 HB11 HB15 HB24 HB32 HD44 JA09 JB09 MA15 NA02
Claims (10)
- 【請求項1】馬の肢の下脚部に貼付するための冷却用シ
ートであって、(a)保水性を有する不織布である支持
体、(b)支持体の一つの面に粘着剤層が形成されてお
り、該粘着剤層中に植物由来成分、ポリアクリル酸塩、
多価アルコール類、及び粘着剤層総量の60〜85重量
%の水分を含む粘着剤層、(c)粘着剤層の支持体が設
けられた面とは反対の面に設けられた剥離可能な水非透
過性の保護フィルム、を含む冷却用シート。 - 【請求項2】馬の肢の下脚部に貼付するための冷却用シ
ートであって、(a)保水性を有する不織布である支持
体、(b)支持体の一方の面に粘着剤層が塗布されてお
り、粘着剤層総量の60〜85重量%の水分を含み、さ
らに植物由来成分、多価アルコール類、油性成分、ポリ
アクリル酸塩、高吸水性樹脂、アルミニウム塩、及びオ
キシカルボン酸を含む粘着剤層、(c)粘着剤層の支持
体が設けられた面とは反対の面に設けられた剥離可能な
水非透過性の保護フィルム、を含む冷却用シート。 - 【請求項3】馬の肢の下脚部に貼付するための冷却用シ
ートであって、(a)保水性を有する伸縮性不織布の支
持体、(b)支持体の一方の面に粘着剤層が塗布されて
おり、粘着剤層総量の60〜85重量%の水分、0.1
〜10重量%の植物由来成分、5〜15重量%の多価ア
ルコール類、1〜5重量%の油性成分、3〜8重量%の
ポリアクリル酸塩、0.5〜3重量%の高吸水性樹脂、
0.5〜4重量%の軽質無水ケイ酸、0.03〜0.1
5重量%のアルミニウム塩及び0.5〜1.5重量%の
オキシカルボン酸を含む粘着剤層、(c)粘着剤層の支
持体が設けられた面とは反対の面に設けられた剥離可能
な保護ライナー、を含む冷却用シート。 - 【請求項4】該支持体が高吸水性繊維を含む不織布であ
る請求項1〜3のいずれかに記載の冷却用シート。 - 【請求項5】オキシカルボン酸が酒石酸、クエン酸、及
び乳酸からなる群から選ばれる1種または2種以上のオ
キシカルボン酸である請求項1〜3のいずれかに記載の
冷却用シート。 - 【請求項6】多価アルコールがグリセリンと、プロピレ
ングリコール、1,3−ブチレングリコール、及びジプ
ロピレングリコールからなる群から選ばれる1種または
2種以上との混合物である請求項1〜3のいずれかに記
載した冷却用シート。 - 【請求項7】アルミニウム塩が乾燥水酸化アルミニウム
ゲル、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、酢酸ア
ルミニウム、塩化アルミニウム、アルミニウムグリシナ
ール、及びミョウバンからなる群から選ばれる1種また
は2種以上のアルミニウム塩である請求項1〜3のいず
れかに記載の冷却用シート。 - 【請求項8】植物由来成分が抗炎症効果、血行促進効
果、または組織代謝改善効果のいずれかの効果を有する
1種又は2種以上の植物または植物からの抽出物である
請求項1〜3のいずれかに記載の冷却用シート。 - 【請求項9】植物由来成分がカンゾウ、アルニカ、シラ
カバ、セイヨウキズタ、セイヨウノコギリソウ、セイヨ
ウトチノキ、カミツレ、ホップ、コレウス、メリッサ、
ショウキョウ、センブリ、ケイヒ、チョウジ、スペアミ
ント、カルダモン、ユーカリ、トウキ、シャクヤク、キ
キョウ、オウゴン、ヤマモモ、シコン、ジオウ、オウバ
ク、ボタンピ、ローズマリー、サンシチソウ、サンザ
シ、ラベンダー、ベニバナ、ウイキョウ、チクセツニン
ジン、オウレン、センキュウ、トウヤク、サンショウ、
ゴボウシ、クジン、イチョウ、オドリコソウ、ニンニ
ク、ハマメリスからなる群から選ばれる1種または2種
以上の植物または植物からの抽出物である請求項1〜3
及び請求項8のいずれかに記載の冷却用シート。 - 【請求項10】植物由来成分がアルニカまたはアルニカ
エキスである請求項1〜3及び請求項8、9のいずれか
に記載の冷却用シート。
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JP2000241853A JP2002020273A (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | 馬用冷却シート |
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