JP2011116704A - 赤みムラ改善剤 - Google Patents

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Abstract


【課題】素肌のヘモグロビン色素由来の赤みムラを改善させる赤みムラ改善剤、及びヘモグロビン色素由来の赤みムラを改善させる皮膚化粧料を提供すること。
【解決手段】(A)アスナロ抽出物、(B)キキョウ抽出物を有効成分とする赤みムラ改善剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、赤みムラ改善剤に関する。
エイジングケアを目的としたスキンケア化粧料のカテゴリーの1つに美白化粧料がある。この美白化粧料は、一般的にはシミやソバカスなど日光曝露による刺激やホルモンの異常又は遺伝的要素によりメラノサイトが活性化され、その結果メラノサイトで合成されたメラニン色素が皮膚内に異常沈着することを予防または改善するものである。このようなシミ・ソバカスの予防・改善には、従来、トラネキサム酸およびその誘導体、ハイドロキノン誘導体、あるいは油溶性カミツレ抽出物等のメラニン生成抑制効果を有する成分を配合した美白化粧料が使用されている(たとえば、特許文献1〜3参照)。
特開平10-265321 特開平3-188011 特開2004-51611
しかしながら、上述した特許文献1〜3に開示された美白化粧料はメラニン色素の異常沈着を防止できるものの、消費者が実感する美肌感の一つである素肌が明るくなる効果を得ることが難しかった。
本発明者らは、被験者の素肌の色を解析した結果、人の素肌にはメラニン由来の色素沈着だけでなく、ヘモグロビン色素由来の赤みムラも存在していることがわかった。
本発明者らは、特開2002-200050号公報に開示されている画像処理装置を用いて、被験者の1枚の顔画像から被験者の素肌の色をメラニン色素由来の色みとヘモグロビン色素由来の色みとに分解した2枚の顔画像を得た。ヘモグロビン色素由来の色みを有する顔画像を観察すると、画像に色みムラがあることを見出した。この色みムラに係る成分をシミュレーションにより取り除き、この画像と先に得たメラニン色素由来の画像と重ね合わせた合成画像を被験者らに閲覧させると、元の画像よりも素肌が明るくなったという美肌感を感じることがわかった。すなわち、素肌が明るくなるという美肌感を得るためには、メラニン色素由来の黒みムラだけでなく、ヘモグロビン色素由来の赤みムラを改善させることが重要であることがわかった。この結果に基づき、本発明者らは、素肌のヘモグロビン色素由来の赤みムラを改善させる剤について種々の検討を行った結果、アスナロ抽出物とキキョウ抽出物とを組み合わせることで、皮膚に存在している赤みムラが改善していくことを見出した。
すなわち、本発明によれば、(A)アスナロ抽出物、(B)キキョウ抽出物を有効成分とする赤みムラ改善剤が提供される。
さらに、本発明によれば、上述した(A)アスナロ抽出物、(B)キキョウ抽出物を含む皮膚化粧料も提供することができる。
本発明は、皮膚の赤みムラを改善する赤みムラ改善剤を提供するものである。更には、皮膚の赤みムラを改善し、素肌が明るくなるという美肌感を得ることができる皮膚化粧料が提供される。
以下、本発明の実施形態を説明する。
(赤みムラ改善剤)
本発明の赤みムラ改善剤は、(A)アスナロ抽出物、(B)キキョウ抽出物を有効成分として含む。
このような赤みムラ改善剤は、皮膚(頭皮を除く)に塗布することで、ヘモグロビン色素由来の皮膚の赤みムラを改善し、結果として素肌を明るくさせることができ、美肌感を得ることができる。
人の素肌の色は、前述したように、大まかにメラニン色素由来の黒み成分と、ヘモグロビン色素由来の赤み成分により構成されると考える。この黒み成分と赤み成分は、特開2002−200050号の装置により分解され、赤み成分として独立した画像として表示することが出来る。この結果、人の素肌の赤み成分の分布を目視で観察することができ、素肌がくすんでいると感じていた被験者の顔画像をみると、赤み成分は、均一なものではなく、部分的に濃淡が存在することがわかった。
赤みムラとはヘモグロビンの分布状態により生じる部分的な濃淡に由来するものである。赤みムラの発生する原因は、血流の状態、皮膚の厚みなどさまざまであると考えられる。
メラニン由来の黒みムラの改善には、美白剤が知られている。これは、メラニンの生成を抑えたあと、メラニンを含む細胞がターンオーバーにより皮膚外に垢となって排出させる必要があり、一般的に少なくとも4週間以上はかかってしまう。一方で、ヘモグロビン色素由来の赤みムラは基底層直下のヘモグロビンの分布状態をコントロールする、或いは、表皮、真皮の状態を改善すればよく、ターンオーバーとは直接関係なく改善させることができるので、比較的短期に改善効果を生み出すことが期待できる。従って、本発明の赤みムラ改善剤は、赤みムラを改善するため、比較的短期間で素肌が明るくなるという美肌感を得ることが可能となる。
なお、赤みムラ改善剤は、ヘモグロビン色素由来の皮膚の赤みムラ(赤みの濃淡のある不均一な状態)を改善するものであり、皮膚の炎症を抑制する抗炎症効果とは異なるものである。
(成分(A))
成分(A)のアスナロ抽出物は、ヒノキ科(Cupressaceae)、アスナロ属(Thujopsis)のアスナロ(Thujopsis dolabrata)から得られる抽出物である。アスナロは、全体又は葉部、小枝部、根部、幹部等のいずれの部位も用いることができるが、葉部又は小枝部(花実、毬果も含む)が特に好ましい。
抽出に用いる溶剤としては、例えば、水;石油エーテル、n−ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、ベンゼン等の炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;ピリジン類;ブタノール、プロパノール、エタノール、メタノール、ポリエチレングリコール(分子量1000以下)、プロピレングリコール、ブチレングリコール等の一価又は多価アルコール類などが挙げられ、これらを1種又は2種以上混合して用いることができる。これらのうち、水、一価アルコール及び多価アルコールから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、特に、水及び/又はエタノールが最も好ましい。
本発明に用いる抽出物は、例えば、アスナロまたはアスナロを乾燥もしくは乾燥することなく裁断、粉砕等したものを上記溶媒を用いて抽出し、適宜希釈、濃縮、又は凍結乾燥等を行うことにより得ることができる。
成分(A)の含有量は、赤みムラ改善剤全体に対し、0.0025質量%以上、0.02質量%以下であることが好ましい。0.0025質量%以上含有させ、さらにキキョウ抽出物と合わせることで赤みムラに対する効果が確実に発揮される。また、0.02質量%以下とすることで使用感を損なわず、安定性が維持できる。なかでも、成分(A)の含有量は、赤みムラ改善剤全体に対し、0.005質量%以上、0.0175質量%以下、さらには、0.0075質量%以上、0.015質量%以下であることが好ましい。
(成分(B))
成分(B)キキョウ抽出物は、キキョウ(Platycodon grandiflorum A. De Candolle(キキョウ科))から得られる抽出物である。キキョウは、全体又は葉部、小枝部、根部、幹部等のいずれの部位も用いることができるが、根部が特に好ましい。
抽出に用いられる溶剤としては、成分(A)で述べたものと同様のものを使用することができる。
本発明に用いる抽出物は、例えば、キキョウを乾燥もしくは乾燥することなく裁断、粉砕等したものを上記溶媒を用いて抽出し、適宜希釈、濃縮、又は凍結乾燥等を行うことにより得ることができる。
成分(B)の含有量は、赤みムラ改善剤全体に対し、0.025質量%以上、0.25質量%以下であることが好ましい。0.025質量%以上含有させ、さらにアスナロ抽出物と合わせることで赤みムラに対する効果が確実に発揮される。また、0.25質量%以下とすることで使用感を損なわず、安定性が維持できる。なかでも、成分(B)の含有量は、赤みムラ改善剤全体に対し、0.075質量%以上、0.2質量%以下、さらには、0.1質量%以上、0.2質量%以下であることが好ましい。
成分(A)および成分(B)は、上述した量を含むものであるが、前記成分(A)と、前記成分(B)との質量比である(A)/(B)が0.001以上、1.0以下であることが好ましい。なかでも、(A)/(B)が0.02以上、さらには、0.06以上であることが好ましく、(A)/(B)が0.5以下、さらには、0.25以下、とくには0.2以下であることが好ましい。
(A)/(B)を0.001以上とすることで、赤みムラ改善効果があらわれはじめることを確実に実感できるという効果があり、(A)/(B)を1.0以下とすることで、赤みムラ改善効果を確実に発揮させることができる。
以上のような赤みムラ改善剤は、成分(A)および成分(B)を含むものであればよいが、たとえば、水中に、成分(A)又は成分(A)と成分(A)の抽出溶媒を含むアスナロエキス、成分(B)又は成分(B)と成分(B)の抽出溶媒を含むキキョウエキスとを混合することで得られる。
(皮膚化粧料)
本発明の皮膚化粧料は、上述した成分(A)および成分(B)を含む皮膚化粧料である。
この皮膚化粧料は、皮膚(頭皮を除く)に塗布されるものである。
成分(A)の含有量は、皮膚化粧料全体に対し、0.0025質量%以上、0.02質量%以下であることが好ましい。0.0025質量%以上含有させ、さらにキキョウ抽出物と合わせることで赤みムラに対する効果が確実に発揮される。また、0.02質量%以下とすることで使用感を損なわず、安定性が維持できる。なかでも、成分(A)の含有量は、皮膚化粧料全体に対し、0.005質量%以上、0.0175質量%以下、さらには、0.0075質量%以上、0.015質量%以下であることが好ましい。
成分(B)の含有量は、皮膚化粧料全体に対し、0.025質量%以上、0.25質量%以下であることが好ましい。0.025質量%以上含有させ、さらにアスナロ抽出物と合わせることで赤みムラに対する効果が確実に発揮される。また、0.25質量%以下とすることで使用感を損なわず、安定性が維持できる。なかでも、成分(B)の含有量は、皮膚化粧料全体に対し、0.075質量%以上、0.2質量%以下、さらには、0.1質量%以上、0.2質量%以下であることが好ましい。
成分(A)および成分(B)は、上述した量を含むものであるが、前記成分(A)と、前記成分(B)との質量比である(A)/(B)が0.001以上、1.0以下であることが好ましい。なかでも、(A)/(B)が0.02以上、さらには、0.06以上であることが好ましく、(A)/(B)が0.5以下、さらには、0.25以下、とくには0.2以下であることが好ましい。
(A)/(B)を0.001以上とすることで、赤みムラ改善効果があらわれはじめることを確実に実感できるという効果があり、(A)/(B)を1.0以下とすることで、赤みムラ改善効果を確実に発揮させることができる。
皮膚化粧料は、上述した赤みムラ改善剤以外に、更に、美白有効成分、保湿剤、油剤、界面活性剤、水溶性高分子を含んでいてもよい。
(美白有効成分)
美白の化合物としては、例えば、ビタミンC及びその誘導体、アルブチン、エラグ酸、コハク酸、リノール酸、トラネキサム酸、2,4レゾルシノール誘導体、サリチル酸、アスコルビン酸またはその誘導体、ハイドロキノン及びその誘導体が挙げられる。これらのなかから1種以上を含むことが好ましく、また、美白効果や安定性の観点から、0.1〜5質量%含むことが好ましい。
美白効果のある植物エキスとしては、例えば、カミツレエキス、バラエキス、オノニスエキス、アセンヤクエキス、パリエタリアエキス、アンソッコウエキス、サボンソウエキス、クロレラエキス、ユーカリエキス、アロエエキス、リョクチャエキス、カッコンエキス、アロエエキス、チョウジエキス、ワレモコウエキス、マロニエ樹皮エキス、アダパレン、リンゴエキス、クララエキス、シラカバエキス、クワエキスが挙げられる。これらのなかから1種以上を含むことが好ましく、また、美白効果や安定性の観点から、抽出物としては、0.0025〜0.25質量%含むことが好ましい。
特に、ビタミンC及びその誘導体、トラネキサム酸、カミツレエキスが美肌感が早く現れる点で好ましく、これらのなかから美白成分として1種以上を含むことが好ましい。
(保湿剤)
保湿剤としては、皮膚化粧料に配合できるものであればどのようなものでもよいが、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、エトキシジグリコールグリセリン等の多価アルコールやタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ベタイン、ヒアルロン酸が挙げられる。
これらのなかから保湿成分として1種以上を含むことが好ましく、また、保湿やべたつきの観点から、1〜5質量%含むことが好ましい。
(油剤)
油剤としては、皮膚化粧料に配合できるものであればどのようなものでもよいが、例えば流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン、ミツロウ、カルナウバロウ、オリーブ油、ラノリン、高級アルコール、脂肪酸、高級アルコールと脂肪酸の合成エステル油、シリコーン油等が挙げられ、これらの中で流動パラフィンが好ましい。
また、保湿やべたつきの観点から、1〜5質量%含むことが好ましい。
(界面活性剤)
界面活性剤としては、皮膚化粧料に一般に用いられている界面活性剤であればよく、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤が挙げられ、これらの中でポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましい。
また、肌へのなじみの観点から、0.1〜0.3質量%含むことが好ましい。
(水溶性高分子)
水溶性高分子としては、皮膚化粧料に配合できるものであればどのようなものでもよいが、例えばトラガントガム、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))コポリマー、ポリアクリル酸ソーダ、ポリエチレンオキシド、エチレンオキシド・プロピレンオキシド共重合体、両性メタクリル酸エステル共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸エステル共重合体エマルション、ポリ酢酸ビニルエマルション、ニトロセルロース等が挙げられ、これらの中で アクリル酸アルキル(C10−30))コポリマーが好ましい。
また、肌へのなじみの観点から、0.1〜0.5質量%含むことが好ましい。
(希釈剤)
希釈剤としては、水を用いることができる。水は、上記成分の残部を占めることができ、具体的には、50〜99.9725質量%含むことができる。
(その他の成分)
本発明の皮膚化粧料には、更に通常皮膚化粧料に用いられる成分、例えばセラミド類、セラミド類似構造物質、抗炎症剤、一重項酸素消去剤、抗酸化剤、アルコール類、ステロール類、血行促進剤等の薬効成分、粉体、油剤、有機酸、防腐剤、香料、紫外線吸収剤などを、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合できる。
以上のような皮膚化粧料は、たとえば、水および油剤の混合液中に、美白有効成分、界面活性剤、水溶性高分子等を添加し、さらに、成分(A)および成分(A)の抽出溶媒を含むアスナロエキス、成分(B)および成分(B)の抽出溶媒を含むキキョウエキスを添加することで得られる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
次に、本発明の実施例について説明する。
<赤みムラ改善剤>
(実施例1〜10、比較例1〜8)
表1に示す配合の赤みムラ改善剤を作製した。
具体的には、パラオキシ安息香酸メチルおよび精製水を80℃に加熱し、室温まで冷却した(混合液1)。
次に、上述したキキョウ根エキス、アスナロエキス、必要に応じてその他の植物エキス(クワエキス、クララエキス、アセンヤクエキス)を室温で混合し、撹拌し、均一なエキス混合液を作製した。その後、エキス混合液を混合液1に室温で添加し、撹拌して、混合液1中にエキス混合液を均一分散させた。
Figure 2011116704
(評価方法)
被験者(被験者:30〜60歳。シミの悩みを持つ。過去3ヶ月間に美白化粧料を使用していない。)20名に被験者自身が使用している化粧水の塗布後、各赤みムラ改善剤を適量(パール粒大)全顔に朝・晩に2週間連用塗布してもらい、10名の専門パネラーで赤みムラ改善効果の評価を行った。赤みムラ改善剤使用前に特開2002-200050号公報に開示されている装置で被験者の顔を撮影し、ヘモグロビン色素由来の色みを有する顔画像を入手し、更に2週間連用後、同様に被験者の顔を撮影し同様の顔画像を入手した。10名の専門パネラーは、使用前の画像と2週間使用後の全顔の画像を比較して赤みムラの改善度合いについて5段階評価した。改善効果が非常に高い場合を5点、非常に低い場合を1点と5段階で評価し、その平均点(少数点以下四捨五入)を求めた。
1.変化なし
2.どちらとも言えない
3.やや改善した
4.改善した
5.とても改善した
実施例1〜10の赤みムラ改善剤を使用した場合には、赤みムラ改善効果があることがわかる。実施例1〜10では、アスナロ抽出物を0.0025質量%以上、0.02質量%以下含み、キキョウ抽出物を0.025質量%以上、0.25質量%以下含んでいるため、赤みムラ改善効果が顕著なものとなっている。
特に、キキョウ抽出物の含有量が0.075質量%以上、かつ、アスナロ抽出物の含有量が0.0075質量%以上の場合には、赤みムラ改善効果が非常に大きいことがわかる。
さらに、実施例1〜10の赤みムラ改善剤を使用した場合には、素肌が明るくなったと被験者は感じていた。
一方、比較例1〜8では、キキョウ抽出物、アスナロ抽出物を併用していないため、赤みムラ改善効果がほとんどないことがわかる。
なお、ここでは、赤みムラ改善剤を作製したが、アスナロ抽出物量、キキョウ抽出物量を同じ含有量とした、皮膚化粧料を作製すれば、同様の効果があることがわかる。
<皮膚化粧料>
(実施例11〜14、比較例9〜15)
表2に示す配合の皮膚化粧料を作製した。
必要に応じてカモミラET、トラネキサム酸、L−アスコルビン酸2−グルコシドのなかから選択したもの、さらには、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、流動イソパラフィン、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体を80℃で加熱溶解し、この混合液に、80℃で加熱溶解したパラオキシ安息香酸メチルおよび精製水の混合液を撹拌しながら加えた(混合液3)。次に混合液3を水酸化カリウムで中和した後、さらに、撹拌しながら室温まで冷却した(混合液4)。必要に応じて、キキョウ根エキス、アスナロエキス、クワエキス、クララエキス、アセンヤクエキスを室温で撹拌してエキス混合液を得た。混合液4にエキス混合液を室温で撹拌しながら加え、ジェルを得た。
Figure 2011116704
(素肌の明るさ改善効果)
被験者20名に被験者自身が使用している化粧水の塗布後、各皮膚化粧料を適量(パール粒大)全顔に朝・晩に2週間連用塗布してもらい、素肌の明るさ改善効果の評価を行ってもらった。改善効果が高い場合を5点、低い場合を1点と5段階で自己評価を行ってもらい、その平均点(少数点以下四捨五入)を求めた。
1.改善していない
2.あまり改善していない
3.どちらともいえない
4.やや改善した
5.改善した
赤みムラ改善効果については、前記実施例1〜10と同様にして評価した。
実施例11〜14では、いずれも赤みムラが改善し、被験者が素肌が明るくなったと感じていた。
これに対し、比較例9〜15では、いずれも赤みムラ改善効果がなく、また、被験者が素肌が明るくなったと感じていなかった。

Claims (5)

  1. 次の成分A,B:
    (A)アスナロ抽出物
    (B)キキョウ抽出物
    を有効成分とする赤みムラ改善剤。
  2. 次の成分A,B:
    (A)アスナロ抽出物
    (B)キキョウ抽出物
    を含有する皮膚化粧料。
  3. 前記成分(A)を0.0025質量%以上、0.02質量%以下含み、
    前記成分(B)を0.025質量%以上、0.25質量%以下含む請求項2に記載の皮膚化粧料。
  4. 前記成分(A)と、前記成分(B)との質量比である(A)/(B)が0.001以上、0.5以下である請求項2又は3記載の皮膚化粧料。
  5. 更に美白剤を含有する請求項2〜4のいずれかに記載の皮膚化粧料。
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