JP2004195255A - 美容方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 一般人でも手軽に行うことができ、かつ大きな美容効果を達成できるるマッサージからなる美容方法を提供する。
【解決手段】 肌色改善、皮膚のくすみの改善、化粧崩れの防止、又は化粧のりの向上のために、真皮繊維の方向に沿ってマッサージする美容方法は、動脈の血流方向にマッサージし、次いで静脈の血流方向にマッサージするマッサージを、真皮線維の方向に沿ったマッサージと併せて行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、皮膚の真皮線維の方向に沿ったマッサージをすることにより、短時間のマッサージで大きなマッサージ効果を得、それにより皮膚のはり、たるみ改善等について著しい美容効果を達成する美容方法に関する。
従来より、血行を促進し、皮膚にはりや艶をもたせるという美容効果を得るためにマッサージが行なわれている。
このマッサージは、やり方によってはかえってしわやたるみの原因となることが知られている。そのため、通常は、美容師等の専門者によってなされており、当該マッサージ部位におけるマッサージ方向やマッサージにかける時間、及びマッサージする部位の順序等は専門者に委ねられている。そして、専門者によるマッサージを一般人が自ら行うことは難しく、面倒な作業でもあり、家庭でなされることはほとんどない。
しかしながら、マッサージの皮膚に適度な張力を与えることや血行促進に伴う種々の波及効果は大きいことから、一般人でも自ら手軽にマッサージできるようにすることが望ましい。
本発明は以上のような従来技術の課題を解決しようとするものであり、一般人でも手軽に行うことができ、かつ大きなマッサージ効果を得、それにより大きな美容効果を達成する新たな美容方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであり、肌色改善、皮膚のくすみの改善、化粧崩れの防止又は化粧のりの向上のために、真皮繊維の方向に沿ってマッサージする美容方法であって、動脈の血流方向にマッサージし、次いで静脈の血流方向にマッサージするマッサージを、真皮線維の方向に沿ったマッサージと併せて行う美容方法を提供する。
さらに、このようなマッサージをマッサージ用具を用いて行う態様、このようなマッサージからなる美容方法を行う状況に関し、入浴中又は入浴後にマッサージを行うする態様、マッサージする部位に、崩壊性粒子又はソフトスクラブ等を含有する化粧料を適用してマッサージする態様を提供する。
本発明において、真皮線維の方向とは、皮膚の走行性又は真皮のマトリックス方向に相当する方向をいう。
本発明の美容方法は、皮膚の真皮線維の方向に沿ってマッサージするので、皮膚に適度な張力(機械刺激)を与える。これにより、詳細な作用機序は明確にされていないが、細胞が賦活化され、皮膚組織のコラーゲン産生が高まるので、肌のはり、たるみ改善等について著しい美容効果を得ることができる。また、このマッサージは、専門者でなく一般人が行っても、しわやたるみの原因とならない。
特に、本発明において、真皮線維の方向に沿ったマッサージと、動脈の血流方向にマッサージし、次いで静脈の血流方向にマッサージするマッサージとを組み合わせることにより、いっそう大きな美容効果を得ることができる。
さらに、マッサージ時に手のひらと指全体を用いてマッサージを行うか、又はマッサージ用具を使用することにより、また、マッサージを、代謝が亢進している入浴中又は入浴後に行うことにより、短時間のマッサージで顕著な美容効果を得ることができる。例えば、1日1回90秒程度のマッサージを3週間〜6週間程度続けることにより、マッサージによる顕著な美容効果を得ることができる。
また、本発明の美容方法を、化粧料、特に崩壊性粒子又はソフトスクラブを含有する化粧料を皮膚に適用しつつ行うと、いっそう大きなマッサージ効果を得ることができ、必要に応じてさらに血行促進剤、油剤、美白剤、皮脂分泌抑制剤、引き締め剤等を配合した化粧料を用いてマッサージを行うと、これら各成分の効果も大きく高めることができる。
即ち、崩壊性粒子を含有する化粧料をマッサージに使用すると、マッサージ時に崩壊性粒子が徐々に崩壊していき、その崩壊した粒子が皮膚表面の様々なスケールの凹凸に入り込み、その時点での粒子の大きさに応じた物理的刺激が皮膚に付与され、また、ソフトスクラブを含有する化粧料をマッサージに使用すると、適度な粒型により皮膚表面に広範囲に物理的刺激が与えられるので、大きなマッサージ効果を得ることができる。
ここで、化粧料として、必要に応じて血行促進剤を含有するものを使用すると、血行促進剤は皮膚へスムーズに浸透するので、その薬理効果により末梢循環系が積極的に改善される。同様に、引き締め剤を含有するものは皮膚組織の線維芽細胞を埋包したコラーゲンゲルの収縮促進効果をもたらす。従って、血行不順又はコラーゲンゲルの収縮能低下により生じる肌色のむら、くすみ、つやのなさ、皮膚のたるみ、弾性力やはり低下等が防止され、皮膚の肌色、はり、たるみ等が顕著に改善される。また、化粧料に油剤、美白剤又は皮脂分泌抑制剤が添加されている場合も、それらの添加効果が大きく発揮される。
以下、図面を参照しつつ本発明の美容方法を詳細に説明する。
本発明の美容方法は、顔及び身体の任意の部位をマッサージ対象とするが、いずれの部位をマッサージする場合でも、当該マッサージ部位において、真皮線維の方向に沿ってマッサージすることを基本とする。この場合、マッサージの順序は任意の部位から始めることができる。
例えば、図1に示したように、(a) 上腕部をマッサージする場合、上腕部の真皮線維の方向は図中矢印で示したように腕周り方向であるので、腕周り方向に繰り返し擦りつつ肘から肩にかけて擦り上げるようにマッサージする。同様に、(b) 前腕部は、腕周り方向に繰り返し擦りつつ手首から肘にかけて擦り上げるようにマッサージする。(c) 大腿部は、足周り方向に繰り返し擦りつつ膝から股にかけて擦り上げるようにマッサージする。(d) 下腿部は、足周り方向に繰り返し擦りつつ足首から膝にかけて擦り上げるようにマッサージする。(e) 腹部は、腹周り方向に繰り返し擦りつつ下腹部からみぞおちにかけて擦り上げるようにマッサージする。(f) 臀部は、腰周り方向に繰り返し擦りつつ臀部下部から臀部上部にかけて擦り上げるようにマッサージする。あるいはこれら(a)〜(f)のマッサージを各々2〜8回、順不同に行う。より好ましくは、(b)、(a)、(d)、(c)、(f)、(e)の順序で行う。
このように身体の各部位について真皮線維の方向に沿ってマッサージすると、皮膚に適度な張力(機械刺激)を与えることができ、細胞が賦活化され、皮膚組織のコラーゲン産生が高まるので、肌のはり、たるみ改善等について著しい美容効果を得ることができる。
さらに、上述の真皮線維の方向に沿ったマッサージに、血流の方向に沿ったマッサージを併せて行うことで、単一のマッサージ手法よりも更に美容効果を向上させることが可能となる。
ここで、血流の方向に沿ったマッサージとは、基本的に動脈の血流方向にマッサージし、次いで静脈の血流方向にマッサージする方法である。例えば、図2に示したように、(a) 上腕部は、上腕動脈の血流方向に沿って肩から肘にかけて擦り下げるようにマッサージし(a-1)、次いで上腕静脈又は肘正中皮静脈の血流方向に沿って肘から肩にかけて擦り上げるようにマッサージする(a-2)。(b) 前腕部は、橈骨動脈又は尺骨動脈の血流方向に沿って肘から手首にかけて擦り下げるようにマッサージし(b-1)、次いで尺側皮静脈又は橈側皮静脈の血流方向に沿って手首から肘にかけて擦り上げるようにマッサージする(b-2)。(c) 大腿部は、大腿動脈又は膝高動脈の血流方向に沿って股から膝にかけて擦り下げるようにマッサージし(c-1)、次いで大腿静脈又は膝高静脈の血流方向に沿って膝から股にかけて擦り上げるようにマッサージする(c-2)。(d) 下腿部は、前脛骨動脈、腓骨動脈又は後脛骨動脈の血流方向に沿って膝から足首にかけて擦り下げるようにマッサージし(d-1)、次いで前脛骨静脈又は小伏在静脈の血流方向に沿って足首から膝にかけて擦り上げるようにマッサージする(d-2)。(e) 腹部は、腹大動脈の血流方向に沿ってみぞおちから下腹部へ擦り下げるようにマッサージし(e-1)、次いで下大静脈の血流方向に沿って下腹部からみぞおちへ擦り上げるようにマッサージする(e-2)。(f) 臀部は、上殿動脈又は下殿動脈の血流方向に沿って臀部上部から臀部下部へ擦り下げるようにマッサージし(f-1)、次いで上殿静脈又は下殿静脈の血流方向に沿って臀部下部から臀部上部へ擦り上げるようにマッサージする(f-2)。
このような、動脈の血流方向にマッサージし、次に静脈の血流方向にマッサージするマッサージと、真皮線維の方向に行うマッサージとを併せて行うに際し、それらの順序については特に制限はないが、マッサージする各部位について、まず、動脈の血流方向にマッサージし、次に静脈の血流方向にマッサージし、その後引き続き真皮線維の方向に沿ったマッサージを行うことが好ましい。
例えば、図3に示したように、(a) 上腕部は、上腕動脈の血流方向に沿って肩から肘にかけて擦り下げるようにマッサージし(a-1)、次いで上腕静脈又は肘正中皮静脈の血流方向に沿って肘から肩にかけて擦り上げるようにマッサージし(a-2)、引き続き腕周り方向に繰り返し擦りつつ肘から肩にかけて擦り上げるようにマッサージする(a-3)。(b) 前腕部は、橈骨動脈又は尺骨動脈の血流方向に沿って肘から手首にかけて擦り下げるようにマッサージし(b-1)、次いで尺側皮静脈又は橈側皮静脈の血流方向に沿って手首から肘にかけて擦り上げるようにマッサージし(b-2)、引き続き腕周り方向に繰り返し擦りつつ手首から肘にかけて擦り上げるようにマッサージする(b-3)。(c) 大腿部は、大腿動脈又は膝高動脈の血流方向に沿って股から膝にかけて擦り下げるようにマッサージし(c-1)、次いで大腿静脈又は膝高静脈の血流方向に沿って膝から股にかけて擦り上げるようにマッサージし(c-2)、引き続き足周り方向に繰り返し擦りつつ膝から股にかけて擦り上げるようにマッサージする(c-3)。(d) 下腿部は、前脛骨動脈、腓骨動脈又は後脛骨動脈の血流方向に沿って膝から足首にかけて擦り下げるようにマッサージし(d-1)、次いで前脛骨静脈又は小伏在静脈の血流方向に沿って足首から膝にかけて擦り上げるようにマッサージし(d-2)、引き続き足周り方向に繰り返し擦りつつ足首から膝にかけて擦り上げるようにマッサージする(d-3)。(e) 腹部は、腹大動脈の血流方向に沿ってみぞおちから下腹部へ擦り下げるようにマッサージし(e-1)、次いで下大静脈の血流方向に沿って下腹部からみぞおちへ擦り上げるようにマッサージし(e-2)、引き続き腹周り方向に繰り返し擦りつつ下腹部からみぞおちにかけて擦り上げるようにマッサージする(e-3)。(f) 臀部は、上殿動脈又は下殿動脈の血流方向に沿って臀部上部から臀部下部へ擦り下げるようにマッサージし(f-1)、次いで上殿静脈又は下殿静脈の血流方向に沿って臀部下部から臀部上部へ擦り上げるようにマッサージし(f-2)、引き続き腰周り方向に繰り返し擦りつつ臀部下部から臀部上部にかけて擦り上げるようにマッサージする(f-3)。このような(a)〜(f)のマッサージは、各々2〜8回を任意の順序で行うことができるが、好ましくは、(b)、(a)、(d)、(c)、(f)、(e)の順序で行う。
本発明において、各部位のマッサージは素手で行ってもよく、マッサージ用具を用いてもよい。素手で行う場合、手のひらと指全体を用いてマッサージすることが好ましく、特に、自らの上腕部や前腕部をマッサージする場合のように、一方の手で他方の手をマッサージする場合、マッサージする手は手のひらと指全体で円く輪を作るようにしてマッサージする部位に当て、それを真皮線維方向(例えば、上腕部や前腕部の場合、腕周り方向)に往復させて擦ることが好ましい。また、下腿部、大腿部、腹部、臀部をマッサージする場合には、両手の手のひらと指全体で円く輪を作るようにしてマッサージする部位に当て、それを真皮線維の方向に往復させて擦ることが好ましい。
一方、現在一般的に市販されているマッサージ用具のタイプとしては、1)器具に回転の要素があるもの、2)突起等によるツボ押しの機能を備えたもの、3)洗浄機能を備えたものなどがある。本発明でマッサージ用具を使用する場合、これら一般に市販されているタイプのものを使用することができるが、好ましくは、図4に示すマッサージ用具10のように、マッサージ面11に、複数の山形突起12が形成されているものが好ましい。即ち、この山形突起12は、輪状の外周壁13とその内側の溝内の中央部に突設された小突起14からなっている。このような山形突起12は、1)皮膚摩擦効果、2)剤の塗布効果、3)ピンポイントの指圧効果、4)皮膚吸引効果等の効果を有する。したがって、本発明において、この山形突起12を有するマッサージ用具10を用いてマッサージすることにより、より効果的にきめを整え、ニキビを予防し、肌を引き締め、はり、たるみ、むくみの予防・改善等を図り、大きな美容効果を得ることができる。
本発明の美容方法において、マッサージを行うに際しては、予め、皮膚に化粧料を適用
しておくことが好ましい。この場合、化粧料としては、マッサージクリーム、マッサージオイルなど種々のマッサージ用化粧料を使用することができるが、特に、崩壊性粒子又はソフトスクラブを含有するものが好ましい。中でも崩壊性粒子を含有するものが好ましい。
ここで、崩壊性粒子としては、化粧料を皮膚に適用している間の摩擦、水の作用、熱等により崩壊する限り、種々の粒子を使用することができる。例えば、1次粒子を造粒することにより得られる崩壊性顆粒、シェアをかけることにより崩壊する崩壊性マイクロカプセル等をあげることができる。
このうち、崩壊性顆粒としては、水不溶性の1次粒子と結合剤とからなるものを使用することができる。ここで、崩壊性顆粒の製造に使用する水不溶性の1次粒子としては、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリプロピレン、ナイロン、ポリフッ化ビニリデン、ポリウレタン、アクリル樹脂、ポリシロキサン、結晶性セルロース、デンプン及びこれらの誘導体の有機高分子化合物や、シリカ、アルミナ、タルク、カオリン、酸化チタン、酸化亜鉛、石英、リン酸カルシウム等の無機粉体等を挙げることができる。
これらの1次粒子の形状は、球状、不定形等のいずれでもよいが、特に安全性の点から、球状が好ましい。また、1次粒子の平均粒径は、1〜20μm、特に3〜15μmが好ましい。
また、崩壊性顆粒の製造において、結合剤は、上記の水不溶性の1次粒子を結合して崩壊性顆粒を形成するものである。この場合、結合剤による1次粒子の結合強度は、崩壊性顆粒がマッサージ又は摩擦によって皮膚上で容易に崩壊する程度とする。結合剤の具体例としては、例えば、魚油、硬化ヒマシ油、硬化ナタネ油等の常温で固体の動植物油、エチルセルロース、アセチルセルロース、ニトロセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル等の有機高分子化合物をあげることができる。
形成する崩壊性顆粒の粒径は、100〜1500μmとすることが好ましく、より好ましくは200〜1000μmとする。100μm未満では、マッサージ効果が乏しく、マッサージに伴う血行促進効果や引き締め効果についても顕著な効果を得られない。1500μmを超えると皮膚に擦りつける際の初期刺激が強すぎ、使用感が低下するので好ましくない。なお、この崩壊性顆粒の粒径は、光散乱法、光回折法等で測定することにより得られる平均粒径である。
また、本発明において化粧料に含有させるソフトスクラブとしては、5重量%塩化ナトリウム水溶液中での平均粒径が50〜500μmであり、かつその塩化ナトリウム水溶液中での弾性率が1×10〜5×10dyne/cmである架橋型高分子粒子を使用することが好ましい。このソフトスクラブは、皮膚に対して著しく低刺激であり、低損傷である。
本発明においてマッサージによる美容効果を大きく向上させるには、マッサージに使用する化粧料に血行促進剤を含有させることが好ましい。血行促進剤としては、血行促進効果のある公知の物質を種々使用することができるが、例えば、特開昭62−87506号公報に記載されている血管拡張剤であるビタミンEのエステル化物、ニコチン酸エステル、又はオロチン酸エステルや特開昭62−195316号公報に記載されている末梢循環促進剤であるビタミンEのエステル化物、酢酸エステル、又はコハク酸エステルを用いることができる。また、植物抽出エキス類として、血行促進効果が、1986年発刊のフレグランスジャーナル臨時増刊号第6巻や1979年発刊のフレグランスジャーナル臨時増刊号第1巻等に明記されているエキス類、例えば、アルニカ、サンザシ、キナ、サルビア、ボダイジュ、オタネニンジン、トショウ、マンネンソウ、オトギリソウ、イチョウ、メリッサ、オノニス、マロニエ、センブリ、ニンニク、カミツレ、サイム、ハッカ、イラクサ、トウガラシ、ショウガ、ホップ、西洋トチノキ、ラベンダー、ニンジン、カラシナ、ケイ、マツ、センキュウ、ニワトコ、ヤマゼリ、ハシリドコロ、ボタン、ヤマモモ、ドクダミ、コウホネ、シブガキ、トウキンセンカ、グビジンソウ、リンドウ、ブドウ、ハマボウフウ、ダイダイ、ユズ、ショウブ、ナツミカン、ハマメリス、メリーロート、ウイキョウ、サンショウ、シャクヤク、ユーカリ、ヨモギ、エンメイソウ、コメ、クララ、ショウキョウ、チョウジ等を用いることができる。
これらのうち、血行促進効果の点から、ニコチン酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸アミドが好ましく、植物抽出エキスとしては、センブリエキス、オトギリソウエキス、イチョウエキス、アルニカエキス、ハマメリスエキス、トウキンセンカエキス、マロニエエキス、エンメイソウエキス、サルビアエキス、ハマボウフウエキス、米胚芽油、ボダイジュエキスが好ましく、特に、ニコチン酸トコフェロール、ボダイジュエキスが好ましい。また、これらの血行促進剤は、1種又は2種以上を合わせて使用することができ、通常、化粧料の0.001〜5重量%、特に0.01〜3重量%配合することが好ましい。
また、マッサージに使用する化粧料には、マッサージによる美容効果の中で、特に肌のはり、たるみを大きく改善させる剤として、引き締め剤を含有させることが好ましい。
引き締め剤としては、引き締め効果のある公知の物質を種々使用することができるが、1986年発刊のフレグランスジャーナル臨時増刊号第6巻や1995年発刊のフレグランスジャーナル第8巻等に明記されているエキス類、例えば、セイヨウキズタ、スギナ、サトウキビ、チャ、ブッチャーブルーム、マロニエ、トウキンセンカ、ヤナギタンポポ、ハゴロモグサ、ガラナ、ツボクサ、シラカバ、ハマメリス、プレクトランタス、コーラ、ビスナガ、テルミナリア、イラクサ、キュウリ、メリッサ、サンザシ、イチョウ、コウソウ、ヒバマタ、カミツレ、ローマカミツレ、シソ、トウニン、ニンジン、ウイキョウ、クワ、ゲンチアナ、ゴボウ、シイタケ、ニンニク、ホップ、ボタンピ、ユキノシタ、レタス、ブクリョウ、ローズマリー、レンゲ、キウイ、サルビア、シモツケソウ等から選ばれる植物またはその抽出物質を有効成分とする引き締め剤を用いることができる。
これらの内、引き締め効果の点から、イチョウ、コウソウ、ヒバマタ、カミツレ、ローマカミツレ、シソ、トウニン、ニンジン、ウイキョウ、クワ、ゲンチアナ、ゴボウ、シイタケ、ニンニク、ホップ、ボタンピ、ユキノシタ、レタス、ブクリョウ、ローズマリー、レンゲ、キウイ、サルビア、シモツケソウ等が好ましく、特に、ヒバマタ、ニンジン、トウニン、ローマカミツレ、イチョウが好ましい。また、これらの引き締め剤は、1種又は2種以上を合わせて使用することができ、通常、化粧料の0.01〜10重量%、特に1〜5重量%配合することが好ましい。
また、本発明においてマッサージに使用する化粧料には、崩壊性粒子、ソフトスクラブ、血行促進剤、引き締め剤の他、皮膚につやを付与する油剤、メラニンに関係するしみ、そばかす、色黒等を改善する美白剤、及び毛穴の色素沈着防止などに効果のある皮脂分泌抑制剤を配合することが好ましく、特に、これらは上述の崩壊性粒子等と同時に化粧料中に配合することが好ましい。これにより、これらの添加効果をいっそう増強させることができる。
ここで、皮膚につや感を付与する油剤としては、光の乱反射を抑え、皮膚につやを付与し、肌色のむらをなくせるようにする点から、その屈折率が1.444以上、又は、SP値が16.5以上のものを使用することが好ましい。ここで、SP値とは有機性及び無機性より計算される溶解性パラメータをいう。
このような条件に該当する油剤のうち、屈折率が1.444以上のものとして、例えば、イソノナン酸イソトリデシル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、1−イソステアロイル−3−ミリストイルグリセロール、アジピン酸ジイソステアリル、流動イソパラフィン、流動パラフィン、スクワラン、モノイソステアリン酸ジグリセリン、ジイソステアリン酸ジグリセリン、トリイソステアリン酸ジグリセリン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ヘキシルデシル、ネオデカン酸オクチルドデシル、月見草油、ホホバ油、アボガド油、ブドウ油、タートル油、ミンク油、オレンジオフィー油、ポリオキシエチレンメチルポリシロキサン共重合体等をあげることができる。
また、SP値が16.5以上の油剤としては、例えば、イソノナン酸イソトリデシル、トリイソステアリン酸ジグリセリン、テトライソステアリン酸ジグリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、乳酸オクチルドデシル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン、1−イソステアロイル−3−ミリストイルグリセロール、1,3−ミリストイルグリセロール、アジピン酸イソステアリル等をあげることができる。これらのうち、イソノナン酸イソトリデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、1−イソステアロイル−3−ミリストイルグリセロール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン、スクワラン、1,3−ミリストイルグリセロール、モノイソステアリン酸ジグリセリン、ジイソステアリン酸ジグリセリン、トリイソステアリン酸ジグリセリン、乳酸オクチルドデシルが好ましく、なかでも、イソノナン酸イソトリデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、1−イソステアロイル−3−ミリストイルグリセロールが好ましい。これらの油剤は、1種または2種以上を配合して用いることができる。
また、美白剤としては、例えば「フレグランスジャーナル臨時増刊号No.14(1995年)」に掲載されている一般の美白剤、例えば、アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、コウジ酸及びその誘導体、胎盤抽出物、植物エキスなどを用いることができる。
より具体的には、アスコルビン酸及びその誘導体として、L−アスコルビン酸リン酸エステルのアルカリ金属塩であるL−アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩、L−アスコルビン酸リン酸エステルカリウム塩、アルカリ土類金属塩であるL−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、L−アスコルビン酸リン酸エステルカルシウム塩、3価の金属塩であるL−アスコルビン酸リン酸エステルアルミニウム塩、また、L−アスコルビン酸硫酸エステルのアルカリ金属塩であるL−アスコルビン酸硫酸エステルナトリウム塩、L−アスコルビン酸硫酸エステルカリウム塩、アルカリ土類金属塩であるL−アスコルビン酸硫酸エステルマグネシウム塩、L−アスコルビン酸硫酸エステルカルシウム塩、3価の金属塩であるL−アスコルビン酸硫酸エステルアルミニウム塩、L−アスコルビン酸のアルカリ金属塩であるL−アスコルビン酸ナトリウム塩、L−アスコルビン酸カリウム塩、アルカリ土類金属塩であるL−アスコルビン酸マグネシウム塩、L−アスコルビン酸カルシウム塩、3価の金属塩であるL−アスコルビン酸アルミニウム塩、等を挙ることができる。
また、美白剤として使用するハイドロキノン誘導体としては、例えば、ハイドロキノンと糖との縮合物、ハイドロキノンに炭素数1〜4のアルキル基を一つ導入したアルキルハイドロキノンと糖との縮合物等が挙げられる。
コウジ酸及びその誘導体としては、例えばコウジ酸、コウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸モノステアレート、コウジ酸モノシンナモエート、コウジ酸モノベンゾエート等のモノエステル、コウジ酸ジブチレート、コウジ酸ジパルミテート、コウジ酸ジステアレート、コウジ酸ジオレート等のジエステル等が挙げられる。
胎盤抽出物としては、水溶性プラセンタエキスとして一般に市販され化粧品原料として使用されているものを用いることができ、例えば牛や豚又はヒト等の哺乳動物の胎盤を洗浄、除血、破砕、凍結等の工程を経て、水溶性成分を抽出した後、更に不純物を除去して得られるものを挙げることができる。
植物エキスとしては、カンゾウ、カッコン、黒豆、エンレイソウ、アマナ、ハナスゲ、ジャノヒゲ、チトセラン、ウラジロガシ、インチンコウ、カミツレ、チョウセンアザミ、シオン、米、チョウジ、ウコン、ツルレイシ、サンヤク、アロエ、茶、ユキノシタ、オウゴン、ビワ、トウヒ、コウライニンジン、アルテア、キナ、コンフリー、ローズマリー、ロート、ホンダワラ等の抽出エキスが挙げられる。
これらのうち、特に好ましい美白剤として、L−アスコルビン酸、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、カミツレエキス、茶エキス、カッコンエキス、カンゾウエキス等を挙げることができる。また、これらの美白剤は1種または2種以上を配合して用いることができる。
皮脂分泌抑制剤としては、「フレグランスジャーナルNo.10(1994年)」に掲載されている一般の皮脂分泌抑制剤、例えば、抗男性ホルモン剤、生薬エキス、収斂剤などを用いることができる。
より具体的には、抗男性ホルモン剤として、オキセンドロン、17−α−メチル−β−ノルテストステロン、クロマジノンアセテート、サイプロテロンアセテート、スピロノラクトン、ヒドロキシフルタミド、エストラジオール、エチニルエストラジオール等が挙げられる。
生薬エキスとしては、クルミの葉、オウゴン、セージ、ホップ、ローズマリー、オトギリソウ、ハッカ、カミツレ、何首鳥、黄連、黄柏、黄苓、重薬、陳皮、人参、シャクヤク、トウシン、プロポリス、タクシア、タンニン、ハマメリス、ボタン、樺木タール、ローヤルゼリー、コウボ等の抽出エキスが挙げられる。
収斂剤として、スルホ石炭酸亜鉛、酸化亜鉛、アルミニウムヒドロキシクロライド、アラントインジヒドロキシアルミニウム等が挙げられる。
その他、ビタミンB6、13−シス−レチノイン酸、ビタミンE,グリチルレチン酸、サリチル酸、ニコチン酸、パントテン酸カルシウム、アゼライン酸ジカリウム、10−ヒドロキシウンデカン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等も皮脂分泌抑制剤として用いることができる。
これらの内、好ましい皮脂分泌抑制剤として、エストラジオール、スルホ石炭酸亜鉛、酸化亜鉛、ローヤルゼリー、10−ヒドロキシウンデカン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等を挙げることができる。また、これらの皮脂分泌抑制剤は、1種または2種以上を配合して用いることができる。
本発明の美容方法がマッサージに使用する化粧料としては、上述の各成分の他、通常の皮膚外用剤や、洗浄剤、マッサージ剤等に用いられる保湿剤、柔軟剤、界面活性剤、角層保護剤、増粘剤、防腐剤、pH調整剤、香料、酸化防止剤、色剤、薬効剤、溶剤等の各種成分を含有したものも使用することができる。
ここで保湿剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、それ以上のポリエチレングリコール類、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、それ以上のポリプロピレングリコール類、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール等のブチレングリコール類、グリセリン、ジグリセリン、それ以上のポリグリセリン類、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、マルチトール等の糖アルコール類、グリセリン類のエチレンオキシド(以下、EOと略記する)・プロピレンオキシド(以下、POと略記する)付加物、糖アルコール類のEO・PO付加物、ガラクトース、フルクトース等の単糖類とそのEO・PO付加物、マルトース、ラクトース等の多糖類とそのEO・PO付加物、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンメチルグルコシド(EO付加モル数=10、20等)等が挙げられる。
柔軟剤としては、例えば、α−ヒドロキシ−イソ酪酸、α−ヒドロキシイソカプロン酸、α−ヒドロキシ−n−カプロン酸、α−ヒドロキシ−イソカプリル酸、α−ヒドロキシ−n−カプリル酸、α−ヒドロキシ−n−カプリン酸、乳酸、α−ヒドロキシステアリン酸、クエン酸、グリコール酸等のα−ヒドロキシ酸類、リジン、アルギニン、ヒスチジン、オルニチン、カナバニン等の塩基性アミノ酸類、ε−アミノカプロン酸、尿素、2−ヒドロキシグアニジン、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルグアニジン等のアミン類の他、特開昭62−99315号公報や特開平2−178207号公報に記載されているペプチド類、特開平6−293625号公報に記載されているトリメチルグリシンが挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン(以下、POEと略記する)、硬化ヒマシ油、POEアルキルエーテル、POE分岐アルキルエーテル、POE脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビトール脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油アルキル硫酸エステル、POEアルキル硫酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルリン酸エステル、POEアルキルリン酸エステル、脂肪族アルカリ金属塩、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、α−モノイソステアリルグリセリルエーテル、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸ナトリウム、エーテル変性シリコーン等が挙げられる。
角層保護剤としては、例えば、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等のムコ多糖類、ゼラチン、コラーゲン等の蛋白質、特開昭64−10997号公報記載の酸性ヘテロ多糖類等が挙げられる。
また、増粘剤としては、例えば、カラギーナン、デキストリン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、メタクリル酸、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、カルボキシメチルキチン、キトサン、カチオン化セルロース等の高分子化合物、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト等の無機化合物等が挙げられる。
さらに、本発明においてマッサージは入浴中または入浴後に行うことが好ましい。入浴中や入浴後は、安静状態に対して、1)脈拍が亢進状態であり、2)皮膚血管が拡張状態であり、3)皮膚温が上昇状態であり、4)皮膚血流が亢進状態にある等の代謝が亢進した状態にあるので、入浴中または入浴後にマッサージすることにより、マッサージによる美容効果をより向上させることが可能となり、短時間のマッサージで顕著な美容効果を得ることが可能となる。
また、本発明の美容方法が達成する美容効果には、より具体的には、血行促進効果や、それに伴う種々の効果、例えば色ムラをとり、艶や透明感を高めるといった肌色改善効果、くすみをとる効果、むくみをとる効果、にきびの予防と低減を図る効果、化粧崩れを防止する効果、化粧のりを向上させる効果、皮膚のはりを改善する効果、皮膚のたるみを改善する効果、身体のスリミング効果、皮膚の代謝改善効果等がある。したがって、本発明の美容方法は、その具体的目的に応じて、血行促進方法、肌色改善方法、くすみ改善方法、にきび予防・解消方法、化粧崩れ予防方法、化粧のり改善方法、皮膚のはり改善方法、皮膚のたるみ改善方法、スリミング方法、皮膚代謝改善方法としてとらえることができ、さらにこれら種々の効果をもたらす美容のためのマッサージ方法としてとらえることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
40代の健常女性40名をI〜IVの4群に分け、マッサージ化粧料として、表1の組成の化粧料を使用し、マッサージ用具は、図4に示す器具を使用した。I群は、以下のAマッサージ法(図5に示すように、真皮線維の方向に沿ってマッサージする方法)を施術する群、II群は、マッサージ化粧料を用いてAマッサージ法を施術する群、III群は、マッサージ化粧料を用い、マッサージ器具を使用してAマッサージ法を施術する群、IV群は、マッサージ化粧料を用い、マッサージ器具を使用して以下のBマッサージ法(図6に示すように、真皮線維の方向に沿ってマッサージする方法と血流の流れに沿ってマッサージする方法を併せた方法)を施術する群とした。
各群において、それぞれのマッサージを1日1回浴室で6週間行い、マッサージ開始前とマッサージ開始6週間後の下腿の皮膚状態を、皮膚血流、はり指数、及びむくみ指数について以下のように求め比較した。この結果を図7〜図9に示す。
Figure 2004195255
Aマッサージ法
(1)手のひらに約3g化粧料を取り、上腕部全体にのばす(II群、III群のみ)。
(2)一方の手を、その手のひらと指で円く輪が作られるようにして他方の手の上腕部に当て、上腕部をその腕周り方向に2〜3回往復させて擦る間に、肘から肩にかけて擦り上げるように優しくマッサージする。
(3)手のひらに約3g化粧料を取り、腹部全体にのばす(II群、III群のみ)。
(4)両手を、その手のひらと指で円く輪が作られるようにして腹部に当て、腹部をその腹周り方向に2〜3回往復させて擦る間に、下腹部から腹部上部にかけて擦り上げるように優しくマッサージする。
(5)手のひらに約3g化粧料を取り、大腿部全体にのばす(II群、III群のみ)。
(6)両手を、その手のひらと指で円く輪が作られるようにして大腿部に当て、大腿部をその足周り方向に2〜3回往復させて擦る間に、膝から股にかけて擦り上げるように優しくマッサージする。
(7)手のひらに約3g化粧料を取り、下腿部全体にのばす(II群、III群のみ)。
(8)両手を、その手のひらと指で円く輪が作られるようにして下腿部に当て、下腿部をその足周り方向に2〜3回往復させて擦る間に、足首から膝にかけて擦り上げるように優しくマッサージする。
(9)手のひらに約3g化粧料を取り、臀部全体にのばす(II群、III群のみ)。
(10)両手を、その手のひらと指で円く輪が作られるようにして臀部に当て、臀部をその腰周り方向に2〜3回往復させて擦る間に、臀部下部から臀部上部にかけて擦り上げるように優しくマッサージする。
(11)上記(2)、(4)、(6)、(8)、(10)を4回繰り返す。
Bマッサージ法
(1)手のひらに約3g化粧料を取り、上腕部全体にのばす。
(2)上腕部を、上腕動脈の血流方向に沿って肩から肘にかけて擦り下げるようにマッサージし、次いで上腕静脈又は肘正中皮静脈の血流方向に沿って肘から肩にかけて擦り上げるようにマッサージする。
(3)(2)でマッサージした上腕部に、片手を、その手のひらと指で円く輪が作られるようにして当て、上腕部をその腕周り方向に2〜3回往復させて擦る間に、肘から肩にかけて擦り上げるように優しくマッサージする。
(4)手のひらに約3g化粧料を取り、腹部全体にのばす。
(5)腹部を、腹大動脈の血流方向に沿って腹上部から下腹部へ擦り下げるようにマッサージし、次いで下大静脈の血流方向に沿って下腹部から腹上部へ擦り上げるようにマッサージする。
(6)両手を、その手のひらと指で円く輪が作られるようにして腹部に当て、腹部をその腹周り方向に2〜3回往復させて擦る間に、下腹部から腹部上部にかけて擦り上げるように優しくマッサージする。
(7)手のひらに約3g化粧料を取り、大腿部全体にのばす。
(8)大腿部を、大腿動脈又は膝高動脈の血流方向に沿って股から膝にかけて擦り下げるようにマッサージし、次いで大腿静脈又は膝高静脈の血流方向に沿って膝から股にかけて擦り上げるようにマッサージする。
(9)両手を、その手のひらと指で円く輪が作られるようにして大腿部に当て、大腿部をその足周り方向に2〜3回往復させて擦る間に、膝から股にかけて擦り上げるように優しくマッサージする。
(10)手のひらに約3g化粧料を取り、下腿部全体にのばす。
(11)下腿部を、前脛骨動脈、腓骨動脈又は後脛骨動脈の血流方向に沿って膝から足首にかけて擦り下げるようにマッサージし、次いで前脛骨静脈又は小伏在静脈の血流方向に沿って足首から膝にかけて擦り上げるようにマッサージする。
(12)両手を、その手のひらと指で円く輪が作られるようにして下腿部に当て、下腿部をその足周り方向に2〜3回往復させて擦る間に、足首から膝にかけて擦り上げるように優しくマッサージする。
(13)手のひらに約3g化粧料を取り、臀部全体にのばす。
(14)臀部を、上殿動脈又は下殿動脈の血流方向にそって臀部上部から臀部下部へ擦り下げるようにマッサージし、次いで上殿静脈又は下殿静脈の血流方向に沿って臀部下部から臀部上部へ擦り上げるようにマッサージする。
(15)両手を、その手のひらと指で円く輪が作られるようにして臀部に当て、臀部をその腰周り方向に2〜3回往復させて擦る間に、臀部下部から臀部上部にかけて擦り上げるように優しくマッサージする。
(16)上記(2)、(3)、(5)、(6)、(8)、(9)、(11)、(12)、(14)、(15)を4回繰り返す。
皮膚血流:
レーザー組織血流量計で測定した。
はり指数:
専門判定者5名の目視判定により、はりがない状態からはりがある状態を1〜10の10段階に区分し、その平均値をはり指数とした。
むくみ指数:
専門判定者5名の目視判定により、むくみがない状態からむくみがある状態を1〜10の10段階に区分し、その平均値をむくみ指数とした。
図7〜図9から、皮膚血流、はり指数、及びむくみ指数は、いずれもマッサージ開始前と比較して、顕著な改善が認められ、改善効果はI群<II群<III群<IV群の順であることが明らかとなった。
本発明によれば、一般人でもマッサージを手軽に行うことができ、かつマッサージによる大きな美容効果を得ることができる。より具体的には、血行促進、肌色改善、くすみ改善、むくみ低減、にきび予防・解消、化粧崩れ予防、化粧のり改善、皮膚のはり改善、皮膚のたるみ改善、スリミング、皮膚代謝改善という種々の効果を得ることができる。したがって、本発明は日常的に行えるスキンケアの一つとして、有用な方法となる。
本発明の美容方法の説明図である。 本発明の美容方法の説明図である。 本発明の美容方法の説明図である。 マッサージ用具の側面図(同図(a))、正面図(同図(b))、底面図(同図(c))である。 実施例の美容方法の説明図である。 実施例の美容方法の説明図である。 実施例の皮膚血流の変化を示すグラフである。 実施例のはり指数の変化を示すグラフである。 実施例のむくみ指数の変化を示すグラフである。
符号の説明
10 マッサージ用具
11 マッサージ面
12 山形突起
13 外周壁
14 小突起

Claims (5)

  1. 肌色改善、皮膚のくすみの改善、化粧崩れの防止、又は化粧のりの向上のために、真皮繊維の方向に沿ってマッサージする美容方法であって、動脈の血流方向にマッサージし、次いで静脈の血流方向にマッサージするマッサージを、真皮線維の方向に沿ったマッサージと併せて行う美容方法。
  2. マッサージ用具を用いてマッサージする請求項1記載の美容方法。
  3. 入浴中又は入浴後にマッサージする請求項1または2記載の美容方法。
  4. マッサージする部位に化粧料を適用してマッサージする請求項1〜3のいずれかに記載の美容方法。
  5. 化粧料が崩壊性粒子又はソフトスクラブを含有する請求項4記載の美容方法。
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