JP2002020246A5 - - Google Patents

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【特許請求の範囲】
【請求項1】 1)ヴァニリルアルキルエーテルと2)テルペン、ステロイド及びそれらの配糖体から選ばれる1種又は2種以上の末梢血管拡張作用を有する物質、又はそれを含有する生薬エキス、とを含有することを特徴とする、頭皮又は頭髪用の洗浄料
【請求項2】 テルペンがメントール、グリセロールモノメンチルエーテル、チモール、ウルソール酸又はオレアノール酸であり、ステロイドがエクジステロン、エストラジオール又はエストリオールである、請求項1に記載の頭皮又は頭髪用の洗浄料。
【請求項3】 テルペン、ステロイド及びそれらの配糖体から選ばれる1種又は2種以上を含有する生薬エキスが、ミントエキス、ジュニパーベリーエキス、ユーカリエキス、トウガラシエキス、ローズマリーエキスである、請求項1に記載の頭皮又は頭髪用の洗浄料。
【請求項4】 更に、α−ヒドロキシ酸及び/又はその塩を含有することを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の頭皮又は頭髪用の洗浄料。
【請求項5】 α−ヒドロキシ酸が乳酸であることを特徴とする、請求項4に記載の頭皮又は頭髪用の洗浄料。
【請求項6】 頭皮クレンジング料であることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の頭皮又は頭髪用の洗浄料。
【請求項7】 更に、ジプロピレングリコール及び/又はイソプレングリコールを含有することを特徴とする、請求項6に記載の頭皮又は頭髪用の洗浄料。
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、頭皮又は頭髪用の洗浄料に関する。
【0002】
【従来の技術】
戦後とバブルの消費生活社会を経て、現代人の食生活は著しく変化した。その変化を概括すれば、西洋化が著しく、脂肪或いは動物性蛋白の摂取量が激増したことが挙げられ、かかる食生活の変化に伴い、現代人の生理機能も著しく変化し、この様な状況に起因する新たな疾病が、或いは疾病に至らないものの非健康状態が生まれている。この様な健康上の不都合な事象としては、循環器系疾患の急増、脳機能障害の増大、脂質代謝異常に伴う様々な不都合事象の発生が挙げられる。この内、循環器系疾患の急増、脳機能障害の増大は医薬分野の課題となっているが、化粧料の分野に於いては、脂質代謝異常に伴う不都合事象の発生が大きな課題となっている。この様な課題としては、具体的には、脂質代謝昂進による、化粧崩れの増大や毛成長の阻害などの問題が挙げられる。取り分け、脱毛の問題は、男性に於いては深刻な問題であり、ミノキシジル製剤の爆発的なヒットを例に挙げるまでもないことであろう。この様な状況を背景に毛周辺組織より過剰或いは劣化した代謝脂質を除去する技術の開発が望まれていた。更に、このような部位に於いては、末梢血管の血流が阻害されており、このような血行の不良も脱毛を促進する要因であるといわれているので髪の毛の手入れの見地からは、末梢血管を拡張し末梢血流を改善することは好ましいことと考えられている。しかしながら、脂質や汚れを皮膚より除去する場合に於いて、この様な血流量を増大させる物質共存が脂質の除去を助けることは全く知られていなかった。又、末梢血管を拡張する物質のこの様な作用をヴァニリルブチルエーテルなどのヴァニリルアルキルエーテルが増強させることも全く知られていなかった。
一方、人体より代謝された脂質を除去する手段としては、通常の石鹸やアルキル硫酸塩等のアニオン界面活性剤での洗浄やクレンジングクリームなどの油性クリームによる除去、粘着性シートによる吸着除去などが既に知られている技術であるが、皮脂を特異的に溶解し除去するような成分は知られておらず、通常の洗浄料にこの様な皮脂溶解成分を含有させて、更に皮脂除去作用を高めた洗浄料は全く知られていなかった。本発明者は、ジプロピレングリコールイソプレングリコールなどによって、この様な洗浄料の剤形化が可能であることを見いだしている。又、この様な成分と末梢血流を改善する成分と組み合わせることにより、この様な溶解・除去作用を向上させうることは、行われておらず、想到され得なかった。加えて、かかる末梢血管を拡張させる成分この様な働きを増強させることも全く知られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこの様な状況下為されたものであり、皮脂除去作用を高め、健康な毛髪と皮膚の維持と脱毛の防止に有益な洗浄料を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、この様な状況に鑑みて、皮脂除去作用を高め、毛髪の維持と脱毛の防止に有益な洗浄料を提供すべく、鋭意研究努力を重ねた結果、ジプロピレングリコールやイソプレングリコール類などにこの様な特性を見いだした。更なる検討を加えた結果、このものの作用を、ヴァニリルアルキルエーテルと末梢血管拡張作用を有する物質を組み合わせることにより、高めることができることを見いだし、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示す技術に関するものである。
(1) 1)ヴァニリルアルキルエーテルと、2)テルペン、ステロイド及びそれらの配糖体から選ばれる1種又は2種以上の末梢血管拡張作用を有する物質、又はそれを含有する生薬エキス、とを含有することを特徴とする、頭皮又は頭髪用の洗浄料。
(2) テルペンがメントール、グリセロールモノメンチルエーテル、チモール、ウルソール酸又はオレアノール酸であり、ステロイドがエクジステロン、エストラジオール又はエストリオールである、(1)に記載の頭皮又は頭髪用の洗浄料。
(3) テルペン、ステロイド及びそれらの配糖体から選ばれる1種又は2種以上を含有する生薬エキスが、ミントエキス、ジュニパーベリーエキス、ユーカリエキス、トウガラシエキス、ローズマリーエキスである、(1)に記載の頭皮又は頭髪用の洗浄料。
(4) 更に、α−ヒドロキシ酸及び/又はその塩を含有することを特徴とする、(1)〜(3)何れかに記載の頭皮又は頭髪用の洗浄料。
(5) α−ヒドロキシ酸が乳酸であることを特徴とする、(4)に記載の頭皮又は頭髪用の洗浄料。
(6) 頭皮クレンジング料であることを特徴とする、(1)〜(5)何れかに記載の頭皮又は頭髪用の洗浄料。
(7) 更に、ジプロピレングリコール及び/又はイソプレングリコールを含有することを特徴とする、(6)に記載の頭皮又は頭髪用の洗浄料。
以下、本発明について実施の形態を中心に更に詳細に説明を加える。尚、以下本発明の頭皮又は頭髪用の洗浄料を単に洗浄料と称す。
【0006】
【発明の実施の形態】
(1) 本発明の洗浄料の必須成分であるヴァニリルアルキルエーテル
本発明の洗浄料は、ヴァニリルアルキルエーテルを含有することを特徴とする。ヴァニリルブチルエーテルなどのヴァニリルアルキルエーテルは、化粧料の分野に於いては、香料成分として既に使用されている。本発明に於ける、ヴァニリルアルキルエーテルのアルキル基としては、炭素数1〜8の直鎖、分岐乃至は環状構造を有するものが好ましく、具体的には、例えば、メチルエーテル、エチルエーテル、プロピルエーテル、イソプロピルエーテル、ノルマルブチルエーテル、イソブチルエーテル、セカンダリーブチルエーテル、ターシャリーブチルエーテル、ペンチルエーテル、シクロペンチルエーテル、ヘキシルエーテル、シクロヘキシルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、オクチルエーテル、イソオクチルエーテルなどが好ましく例示できる。これらのエーテルは、ヴァニリルアルコールと、対応するアルコールと塩化チオニルのようなハロゲン化剤とから誘導された
アルキルハライドとを、アルカリ存在下縮合することにより得ることが出来るが、多くのものが市販されており、これを利用することも出来る。更に、これらのヴァニリルアルキルエーテルは、塩基と塩を生成するが、この様な塩も本発明のヴァニリルエーテルの範囲に属する。かかる塩基としてはナトリウムやカリウムのようなアルカリ金属塩、カルシウムやマグネシウムなどのアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩、塩基性アミノ酸塩などが例示できる。この様なヴァニリルアルキルエーテルの中で特に好ましいものはヴァニリルノルマルブチルエーテル(以下、単にヴァニリルブチルエーテルと称すこともある。)及び/又はその塩である。これはこのものの皮脂溶解補助作用が特に優れているからである。又、この様な香料成分が温感付与作用を有しており、温感付与剤としても使用されている。しかしながら、皮脂除去作用の増強剤としての作用は知られていないし、この様な目的で使用されてもいない。このものの化粧料における使用は既に行われていることであり、その入手は市販されているが故に容易であり、本発明の洗浄料に於いては、この様な市販品を使用することができる。本発明の洗浄料に於いては、かかるヴァニリルアルキルエーテルは、皮脂溶解作用の増強剤として作用するが、この様な使用過程に於いて、温感付与作用を発揮する。従って、皮脂除去用の洗浄中に温感付与作用を目的で含有させる技術も本発明の技術的範囲に属する。本発明の洗浄料に於いては、ヴァニリルアルキルエーテルは、唯一種でも二種以上を組み合わせても用いることが出来、本発明の洗浄料における、ヴァニリルアルキルエーテルの好ましい含有量は、洗浄料全量に対して、総量で0.005〜5重量%であり、更に好ましくは0.01〜1重量%である。これは少なすぎると、皮脂除去増強作用が得られない場合があり、多すぎると過剰な温感を与え,感触的に好ましくない場合があるからである。
(2)本発明の洗浄料の必須成分である、末梢血管拡張作用を有する物質
本発明の洗浄料は、末梢血管拡張作用を有する物質を必須成分として含有することを特徴とする。ここで、本発明でいう末梢血管を拡張させる物質とは、通常医薬の分野で定義している末梢血管拡張剤とは異なり、例えば、ハムスターの口腔内粘膜上の微細血管を用いたスクリーニングで5%程度の血流量の増加が観察される程度のものでよい。この様な成分としては、例えば、メントール(11%の増加)、チモール(8%増加)、ウルソール酸ナトリウム(7%増加)、オレアノール酸ナトリウム(6%増加)等のテルペン類、エストラジオール(7%増加)、エクジステロン(6%増加)等のステロイド、カプサイシン(12%増加)、グリセロールモノメンチルエーテル(8%増加)、メントールグルコシド(6%増加)、ウルソール酸グルコシド(5%増加)等のテルペンの配糖体、エクジステロングルコシド(5%増加)等のステロイドの配糖体などが挙げられる。また、これらの成分を高濃度に含有する生薬エキス、例えば、ミントエキス、ジュニパーベリーエキス、ユーカリエキス、トウガラシエキス、ローズマリーエキスなども本発明でいう末梢血管拡張作用を有する物質に属する。本発明の洗浄料に於いては、これらの成分は唯一種のみを含有させることもできるし、2種以上を組み合わせて含有させることもできる。本発明の洗浄料における、かかる成分の好ましい含有量は、洗浄料全量に対して、総量で0.01〜10重量%であり、更に好ましくは、0.05〜5重量%である。
(3)本発明の洗浄料に好ましく含有されるα−ヒドロキシ酸及び/又はその塩
本発明の洗浄料は、α−ヒドロキシ酸及び/又はその塩を含有することが好ましい。これは、この様な成分が皮膚を軟化させ、皮膚より皮脂汚れが離脱しやすくさせる作用を有するからである。かかるα−ヒドロキシ酸としては、乳酸やグリコール酸、リンゴ酸等が例示でき、これらの内では、乳酸とグリコール酸が特に好ましく例示できる。又、これらα−ヒドロキシ酸の塩としては、通常洗浄料で使用されている塩であれば特段の限定を受けずに使用でき、例えば、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエチルアミン塩等の有機アミン塩、リジン塩やアルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩などが好ましく例示できる。本発明の洗浄料に於いては、これらα−ヒドロキシ酸及び/又はその塩は唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。これらα−ヒドロキシ酸及び/又はその塩の、本発明の洗浄料に於ける好ましい含有量は、洗浄料全量に対して、総量で0.01〜10重量%であり、更に好ましくは0.05〜2重量%である。
(4)本発明の洗浄料
本発明の洗浄料は、上記ヴァニリルブチルエーテルに代表されるヴァニリルアルキルエーテルと末梢血管を拡張する作用を有する物質とを含有し、任意の成分としてα−ヒドロキシ酸及び/又はその塩を好ましくは含有することを特徴とする。ここで、本発明で言う洗浄料とは、生体上に残留していることが好ましくない、過剰に分泌された皮脂、古くなった角層などの成分や汚れ、それらの複合体などを除去する目的で使用される洗浄料を意味し、例えば、シャンプー、リンスなどが例示できる。勿論、この様な場合に於いては、皮脂溶解作用を有する、ジプロピレングリコールやイソプレングリコールなどを含有させることが好ましく、この様な成分の好ましい含有量としては、洗浄料全量に対して、総量で1〜30重量%、更に好ましくは5〜20重量%が例示できる。本発明の洗浄料は、その作用として、従来のシャンプーなどのアニオン性界面活性剤や非イオン性界面活性剤等の界面活性剤のみを洗浄料の有効成分とするものでは落としにくい、前記頭皮或いは毛穴付近に存在する皮脂を落とす作用を有する。本発明の洗浄料は、前記界面活性剤とともにシャンプーなどに製剤化して使用することも出来るし、非イオン界面活性剤などともにプレシャンプー用のクレンジングとして製剤化することもできる。この内特に好ましいものは、プレシャンプー用のクレンジングである。これは、本発明の洗浄料の成分が、予め皮脂や油性汚れを落としておくことにより、シャンプーが含有している界面活性剤の洗浄能力を著しく高めることが出来るためである。この様なプレシャンプー用のクレンジング剤形にするには、本発明の洗浄料の好ましい成分であるジプロピレングリコールやイソプレングリコールなどの多価アルコール類や皮脂汚れとのなじみの良い非イオン界面活性剤をともに含有することが好ましい。この様な非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリグリセリンの脂肪酸エステルが好ましく例示できる。この場合のポリグリセリンの好ましい平均重合度は4〜20、更に好ましくは7〜15が例示できる。又、脂肪酸残基としては、ラウリン酸残基が特に好ましく例示できる。これら非イオン界面活性剤の好ましい含有量は、0.01〜20重量%、更に好ましくは0.05〜10重量%が例示できる。これは、多すぎるとべたつくなど使用感を損なう場合があり、少なすぎると添加効果が得られない場合があるからである。
本発明の洗浄料には、上記の成分以外にも、通常洗浄料で使用されている任意成分を、本発明の効果を損ねない範囲に於いて、含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、ホホバ油、カルナウバワックス,オレイン酸オクチルドデシル等のエステル類、オリーブ油、牛脂、椰子油等のトリグリセライド類、ジメチコンやフェメチコン、アモジメチコン等のシリコーン類、ステアリン酸、オレイン酸、リチノレイン酸等の脂肪酸、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、スルホコハク酸エステルやポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤類、アルキルベタイン塩等の両性界面活性剤類、ジアルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、これらのポリオキシエチレン付加物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブタンジオール等のジプロピレングリコールやイソプレングリコール以外の多価アルコール類、キサンタンガム、グァーガム、カルボキシビニルポリマー、カチオン化セルロースエーテル、カチオン化グァーガムなどの増粘・ゲル化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、香料、色材、防腐剤、粉体、メントールなどの清涼成分等が好ましく例示できる。これらの成分を常法に従って処理することにより、本発明の洗浄料は製造することが出来る
<実施例1>
以下に示す処方に従って、本発明の洗浄料である、プレシャンプー用のクレンジング1を作成した。即ち、処方成分を70℃で加熱、攪拌して可溶化し、攪拌冷却してプレシャンプー用のクレンジング1を得た。別途、このもののヴァニリルブチルエーテルを全て水に置換した比較例1、L−メントールとトウガラシチンキとを水に置換した比較例2及びヴァニリルブチルエーテル、L−メントールとトウガラシチンキとを水に置換した比較例3も作成した。これらを用いて、脂性の人の頭皮より、脂質を除去する検討を行った。即ち、頭の半分を本発明のクレンジング1を5mlふりかけ、良くマッサージした後、洗い流した。同様にして残りの頭部の半分を比較例1で処理し、これらの処理後の写真をビデオマイクロスコープで撮影した。図1にクレンジング1で処理した部位の写真を示す。図2に比較例1で処理した部位の写真を、図3に比較例2で処理した後の写真を、図4に比較例3で処理した後の写真を示す。これらを比較すると、本発明の洗浄料である、クレンジング1による処理が有意に脂質汚れを除去していることが判る。これは、本発明の必須成分であるヴァニリルブチルエーテルと末梢血管拡張作用を有する物質であるL−メントールとの相乗作用によるものであることもわかる。又、本発明の洗浄料には好ましい温感が感じられた。
ジプロピレングリコール 15 重量部
エタノール 15 重量部
カルボキシビニルポリマー 0.5重量部
10%苛性カリ水溶液 2 重量部
シリコーンエマルジョン 3 重量部
L−メントール 1 重量部
キサンタンガム 0.1重量部
乳酸ナトリウム 0.1重量部
デカグリセリンラウリン酸エステル 10 重量部
トウガラシチンキ 1 重量部
ヴァニリルブチルエーテル 0.1重量部
水 52.2重量部
<実施例2>
下記に示す、処方のシャンプーを用いて、上記実施例1のクレンジング1で前処理を行ってシャンプーした場合と、前処理無しでシャンプーした場合の皮脂汚れの残り方を観察した。脂性のパネラーの頭の半分はクレンジング1で前処理を行い、残り半分は前処理をせずに、下記シャンプーで引き続き洗髪し、ビデオマクロスコープで観察を行った。図5に前処理した後シャンプーで洗髪したものの写真を、図6に前処理無しでシャンプーで洗髪したものの写真を示す。これより、本発明のプレシャンプー用のクレンジング脂質除去効果が判る。
(シャンプー処方)
ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム 10 重量部
ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 5 重量部
ラウリル硫酸ナトリウム 2 重量部
1,3−ブタンジオール 10 重量部
水 73 重量部
<実施例5>
実施例1の本発明の洗浄料中の乳酸ナトリウムを水に置換して本発明の洗浄料を作成した。このものは、頭皮部の皮脂を除去する作用に優れていたが、実施例1の洗浄料には及ばなかった。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、皮脂除去作用を高め、毛髪の維持と脱毛の防止に有益な洗浄料を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のクレンジング1で処理した結果を示す図である。(図面代用写真)
【図2】 較例1で処理した結果を示す図である。(図面代用写真)
【図3】 較例2で処理した結果を示す図である。(図面代用写真)
【図4】 較例3で処理した結果を示す図である。(図面代用写真)
【図5】 実施例2における前処理した後シャンプーした結果を示す図である。(図面代用写真)
【図6】 実施例2における前処理なしでシャンプーした結果を示す図である。(図面代用写真)
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