JP3461442B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP3461442B2
JP3461442B2 JP09435098A JP9435098A JP3461442B2 JP 3461442 B2 JP3461442 B2 JP 3461442B2 JP 09435098 A JP09435098 A JP 09435098A JP 9435098 A JP9435098 A JP 9435098A JP 3461442 B2 JP3461442 B2 JP 3461442B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光、特に紫外
線、また洗髪、ブラッシング、ドライヤーによる熱、ヘ
アカラーブリーチ剤等によって引き起こされる毛髪損傷
劣化による毛髪のパサツキや髪色の変化等のダメージを
防止することができ、更に毛髪に光沢と柔軟性を与える
毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】毛髪は
常に環境に晒され、紫外線、空気の乾燥、熱等によりパ
サついたり、赤茶色に変色するなど、ダメージを受けや
すい。このとき、毛髪は活性酸素により表面酸化を受け
ていると考えられ、様々な環境因子の中でも紫外線は活
性酸素の発生要因として重要であることがわかってい
る。
【0003】従来、このような毛髪のダメージを防止す
る目的で、高重合ジメチルポリシロキサンと、紫外線防
止剤としてベンゾフェノン類を含有した毛髪化粧料(特
開平4−224508号)、高分子シリコーンと酸化防
止剤を含有した毛髪化粧料(特開平1−211515
号)等が提案されている。しかしながら、これらの毛髪
化粧料は、ダメージ防止効果等の点で充分満足できるも
のではなく、パサツキは抑えられるが毛髪の光沢や柔軟
性はダメージを受ける以前の毛髪よりも低下してしま
う。
【0004】従って、本発明の目的は、紫外線等による
毛髪のダメージを防止することができ、毛髪のつやや柔
軟性を向上させることのできる毛髪化粧料を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、α−ヒドロキシカル
ボン酸類と特定の植物、その抽出物又は圧搾物を組合わ
せて用いれば、活性酸素による毛髪の損傷、色調の変化
等のダメージを抑えることができ、しかも毛髪の光沢や
柔らかさを向上させることのできる毛髪化粧料が得られ
ることを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、次の成分(A)及び
(B): (A)α−ヒドロキシカルボン酸(クエン酸を除く)、
その無機塩及びその有機塩から選ばれる1種又は2種以
0.05〜30重量% (B)ローズマリー、セージ、カミツレ、タイム、ブル
ーベリー、オウゴン及びハマメリスから選ばれる植物
0.001〜20重量%(乾燥固形分として)又はその
抽出物若しくは圧搾物0.005〜20重量%(乾燥固
形分として)を含有する毛髪化粧料を提供するものであ
る。また、本発明は、次の成分(A)及び(B): (A)α−ヒドロキシカルボン酸(クエン酸及び乳酸を
除く)、その無機塩及びその有機塩から選ばれる1種又
は2種以上0.05〜30重量% (B)ゴマ及びボタンから選ばれる植物0.001〜2
0重量%(乾燥固形分として)又はその抽出物若しくは
圧搾物0.005〜20重量%(乾燥固形分として)
含有する毛髪化粧料を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる成分(A)の
α−ヒドロキシカルボン酸としては、1以上のヒドロキ
シル官能基を有するモノ又はポリカルボン酸からなり、
これらのヒドロキシル官能基の少なくとも1つが、前記
酸のα位(カルボキシル官能基に隣接する炭素)に導入
されているものである。このような化合物の例として
は、乳酸、メチル乳酸、フェニル乳酸、リンゴ酸、マン
デル酸、グリコール酸、タルトロン酸、酒石酸、グルコ
ン酸等が挙げられ、また、これらの無機塩又は有機塩で
もよい。このうち、乳酸、酒石酸、グリコール酸、又は
これらの無機塩もしくは有機塩が好ましい。これらのう
ち、特に乳酸、グリコール酸、又はこれらの無機塩もく
しは有機塩が毛髪の柔軟性を向上させるのでより好まし
い。更に、D−乳酸に対しL−乳酸の含有比率が高い乳
酸、又はこの無機塩もしくは有機塩が毛髪の柔軟性をよ
り向上させるので更に好ましい。更に、L−乳酸の含有
比率が全乳酸に対し60%から100%である乳酸、又
はこの無機塩もしくは有機塩が毛髪の柔軟性をより向上
させるので特に好ましい。また、全乳酸に対するL−乳
酸の更に好ましい含有比率は85〜100%であり、特
に好ましい含有比率は100%である。このように、本
発明における最も好ましいL体高含有乳酸は100%L
体の乳酸であるが、純粋なL−乳酸は徐々に時間ととも
にラセミ化して、約85%のL−乳酸と約15%のD−
乳酸を含む平衡混合物になる傾向がある。このような混
合物も本発明毛髪化粧料に有用である。
【0008】現在、乳酸はD体、L体、あるいはラセミ
体で10%〜90%程度の乳酸を含有する水溶液として
購入可能であるが、D−乳酸に対しL−乳酸の含有比率
が高ければ、本発明毛髪化粧料にこれらの溶液を使用す
ることが最も簡便である。また、L−乳酸は植物を特定
の醗酵抽出することにより得られることが知られてお
り、植物の醗酵により得られるL−乳酸水溶液には、他
のα−ヒドロキシ酸が含まれる場合もある。
【0009】なお、全乳酸に対するL−乳酸の含有比率
は、常法に従い、乳酸の比旋光度を測定することにより
求めることができ、当該含有比率60%はL体の光学純
度20%eeに相当する。
【0010】α−ヒドロキシカルボン酸の無機塩又は有
機塩としては、α−ヒドロキシカルボン酸と各種の無機
塩基又は有機塩基との間で形成される塩であれば特に制
限されない。塩を形成する無機塩基の例としては、ナト
リウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウ
ムのようなアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化
物、酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩等が挙げられる。ま
た、アンモニウム塩、特に水酸化アンモニウム、トリア
ルキル水酸化アンモニウム等も無機塩基としては有用で
ある。更に、有機塩基としては、窒素含有塩基、例えば
一級、二級又は三級アミン;イミノ基、グアニジノ基、
イミダゾリノ基、イミダゾリル基、ピリジル基等の基を
有する化合物;アミノ酸、ペプチド、タンパク質等が挙
げられる。
【0011】成分(A)のα−ヒドロキシカルボン酸、
その無機塩又はその有機塩は、1種又は2種以上を組合
わせて用いることができ、その配合量は特に制限されな
いが全組成物中に0.05〜30重量%(以下、単に%
で示す)が好ましく、特に0.1〜10%とすると毛髪
につやと柔軟性を与え好ましい。
【0012】本発明で用いられる成分(B)は、ゴマ、
ローズマリー、セージ、カミツレ、タイム、ブルーベリ
ー、オウゴン、ボタン及びハマメリスから選ばれる植
物、その抽出物又は圧搾物である。
【0013】これらの植物は、その葉、根、茎、花等を
そのまま、又は細かくきざんだり、乾燥させて粉末状に
したり、すりつぶしたりして使用することができる。ま
た、これらの植物の抽出物を得る方法としては、例えば
これらの植物の葉、根、茎、花等を、水又は親水性有機
溶媒で抽出して抽出液を得る方法、更にこの抽出液を乾
燥させ、粉末を得る方法等が挙げられる。親水性有機溶
媒としては、例えばメタノール、エタノール、1,3−
ブチレングリコール、プロピレングリコール等が挙げら
れる。これらの溶媒は単独でも、2種以上組合わせて使
用してもよく、水とこれらの溶媒を混合して使用しても
よい。更に、ゴマはヘキサン等の有機溶媒で抽出する
か、又は圧搾することにより、ゴマ油を得ることがで
き、これを使用することができる。
【0014】このようにして得られる成分(B)のう
ち、ゴマ圧搾物、ローズマリーの抽出物、ボタンの抽出
物、ハマメリスの抽出物が好ましい。
【0015】これらの成分(B)は、1種又は2種以上
を組合わせて用いることができる。成分(B)として植
物を用いる場合、全組成中に乾燥固形分として0.00
1〜20%、特に0.01〜10%、更に0.05〜5
%配合するのが製品中安定に配合できるので好ましく、
植物抽出物を用いる場合、全組成中に乾燥固形分として
0.005〜20%、特に0.01〜10%、更に0.
05〜5%配合するのが好ましく、植物の圧搾物を用い
る場合、全組成中に乾燥固形分として0.005〜20
%、特に0.01〜10%、更に0.05〜5%配合す
るのが好ましい。これらの範囲内であると、より優れた
ダメージ防止効果が得られ、しかも安定であるので好ま
しい。
【0016】本発明においては、このような植物抽出物
又は圧搾物をそのまま用いることができ、またこれらの
抽出物又は圧搾物を更に塩化メチレン、n−ヘキサン、
エタノール等の有機溶媒を用いる抽出や、酸・塩基分画
等により分画、精製して、単一又は2種以上の成分にし
て用いることもできる。このような成分としては、前記
の抽出物又は圧搾物から得られるものであれば特に制限
されず、例えば精製ゴマ油、セサミノール、セサミン、
カルノゾール、カルノジック酸、ロスマノール、オイゲ
ノール、チモール(フェノール系精油成分)、ケルセチ
ン、次式
【0017】
【化1】
【0018】(式中、R1 はヒドロキシル基又はメトキ
シ基を示し、R2 は水素原子、ヒドロキシル基又はメト
キシ基を示し、Glyc.はアラビノース、グルコース
又はガラクトースを示す)で表わされるアントシアニン
配糖体類、オウゴニン、バイカリン、バイカレイン等の
フラボノイド配糖体類、α−アミリン等のトリテルペノ
イド類、multiflorin 等のフラボノール配糖体類などが
挙げられる。
【0019】これらの成分のうち、特に精製ゴマ油、セ
サミノール、セサミン、カルノゾール、カルノジック
酸、ロスマノールが好ましい。これらの成分は、1種又
は2種以上を組合わせて用いることができ、全組成中に
0.05〜10%、特に0.1〜3%配合するのが好ま
しい。
【0020】本発明の毛髪化粧料に用いられる成分
(B)としては、特に精製ゴマ油、ローズマリー抽出
物、ボタン抽出物、ハマメリス抽出物が、より優れた活
性酸素防止効果が得られ好ましい。
【0021】また、本発明の毛髪化粧料には、更に紫外
線吸収剤を配合すると、紫外線防止効果が増し、活性酸
素防御能が向上し、ヘアケア効果及び安定性がより向上
するので好ましい。かかる紫外線吸収剤としては、通常
の化粧料等に用いられるものであれば特に制限されず、
例えばオクチルメトキシシンナメート、ベンゾフェノ
ン、ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸類、ベ
ンゾイルメタン類等が挙げられる。これらの市販品とし
ては、オクチルメトキシシンナメートとしてパーソール
MCX(ジボダン社製);ベンゾフェノン誘導体のう
ち、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンとし
てUvinul M−40(BASF社製);ベンゾフ
ェノンスルホン酸としてUvinul MS−40(B
ASF社製);ベンゾフェノンスルホン酸ナトリウムと
してUvinul MS−40のナトリウム塩;パラア
ミノ安息香酸類としては、パラジメチルアミノ安息香酸
としてエスカロール507(Dan Dyk社製)、オ
クチルトリアゾンとしてUvinul T−150(B
ASF社製);ベンゾイルメタン類としては、ブチルメ
トキシジベンゾイルメタンとしてパーソール1789
(ジボダン社製)等を使用することができる。
【0022】これらの紫外線吸収剤は、これらの紫外線
吸収効果を充分に得るために、全組成中に0.1〜20
%、特に0.2〜10%配合するのが好ましい。
【0023】また、本発明の毛髪化粧料には、不揮発シ
リコーン類を配合すると、紫外線防止効果が更に向上す
るので好ましい。不揮発性シリコーン類としては、不揮
発性のものであれば特に制限されず、例えばジメチルポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエ
ーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アルキ
ル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン等が挙げ
られる。
【0024】これらのうち、ジメチルポリシロキサン、
メチルフェニルポリシロキサンとしては、25℃におけ
る粘度が1000cs以上、特に10万cs以上のものが、
毛髪に付着した後、容易に脱落し難いので好ましい。こ
のような高粘度のシリコーン類を使用する場合には、低
粘度(500cs以下)のジメチコーンや揮発性環状シリ
コーン、揮発性イソパラフィン等で希釈して低粘度化し
て用いてもよい。
【0025】アミノ変性シリコーンとしては、例えば次
の一般式(1)〜(2)で表わされるものが挙げられ
る。
【0026】
【化2】
【0027】(式中、R3 はメチル基又はヒドロキシル
基を示し、R4 はメチル基又は水素原子を示し、R5
アルキルアミノ基又はアルケニルアミノ基を示し、R6
はヒドロキシル基、ヒドロキシアルキル基、オキシアル
キレン基又はポリオキシアルキレン基を示し、t、u及
びvはそれぞれ分子量に依存する整数を示す) これらのアミノ変性シリコーンのうち、特に次の一般式
(3)で表わされるものが好ましい。
【0028】
【化3】
【0029】(式中、R5 、u及びvは前記と同じ意味
を示す) このようなアミノ変性シリコーンの代表的なものは、次
の式(4)で表わされ、重合体の平均分子量が約3,0
00〜100,000のものであり、これはアモジメチ
コーン(Amodimethikone)の名称でCTFA辞典(米国
Cosmetic Ingredient Dictionary)第3版中に記載され
ている。
【0030】
【化4】
【0031】(式中、w及びxは分子量3,000〜1
00,000に依存する整数を示す)
【0032】不揮発性シリコーン類としては、特にジメ
チルポリシロキサン、アミノ変性シリコーンが好まし
い。
【0033】これらの不揮発性シリコーン類は、1種又
は2種以上を組合わせて用いることができ、その配合量
は特に制限されないが、全組成中に0.5〜50%配合
するのが好ましく、特に1〜30%、更に2〜10%配
合すると、シリコーン類の毛髪での皮膜形成性に優れ、
活性酸素ケア効果、パサツキ防止効果等の性能をより発
揮することができ、好ましい。
【0034】本発明の毛髪化粧料に、更にビタミンA・
B・C・E群又はその類似物類から選ばれる抗酸化作用
や強いビタミン類を配合することにより活性酸素による
毛髪の損傷を抑えることができる。例えば、ビタミンA
類として、α−カロチン、β−カロチンが;ビタミンB
類としてニコチン酸、パントテン酸、パンテノールが;
ビタミンC類としてアスコルビン酸が;ビタミンE類と
して各種トコフェロール等が挙げられる。このなかでも
特にβ−カロチン、ニコチン酸、パンテノール、α−ト
コフェロールが抗酸化作用が高く好ましい。これらは、
組成物中に0.0005〜10重量%配合することが効
果及び安定性の点から好ましい。これらの成分は、特
に、組成物中に0.01〜3%配合することがより好ま
しい。
【0035】本発明の毛髪化粧料には、前記成分のほ
か、目的に応じて通常の毛髪化粧料に配合される成分、
例えばカチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、非イ
オン界面活性剤等の界面活性剤;直鎖又は分岐鎖のアル
キル基又はアルケニル基を有する高級アルコール類;流
動パラフィン、ワセリン等の炭化水素類;液状ラノリ
ン、ラノリン脂肪酸等のラノリン誘導体;レシチン等の
リン脂質;コレステロール等のステロール及びその誘導
体;コラーゲン分解ペプチド誘導体;パーフルオロポリ
エーテル;高級アルコール高級脂肪酸エステル類、高級
脂肪酸類、アルキル基又はアルケニル基を有する長鎖ア
ミドアミン等の油脂類;ミンクオイル、オリーブ油等の
動植物油脂類;スタイリング性付与ポリマー;アルコー
ル類、プロピレングリコール等の溶剤;抗フケ剤、殺菌
剤等の薬効剤;パラベン類等の防腐剤;水溶性高分子等
の増粘剤;染料及び顔料等の着色剤、収れん剤、香料、
色素、pH調整剤、エアゾール噴射剤等を、本発明の効果
を損なわない範囲で適宜配合することができる。
【0036】本発明の毛髪化粧料は、前記成分を混合
し、通常の方法に従って製造することができ、例えばヘ
アムース、ヘアオイル、スタイリング剤等のアウトバス
剤や、シャンプー、リンス、トリートメント、ヘアコン
ディショナー等のインバス剤などとすることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、毛髪のパサツ
キ、表面の酸化、色調の変化などのダメージを防止し、
毛髪に光沢と柔軟性を付与することができるものであ
る。
【0038】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例において用いた植物抽等出物の配合量は、
乾燥固形分としての値で示した。
【0039】実施例1〜6及び比較例1〜3 表1に示す組成のヘアオイルを常法により製造し、これ
らを使用したときの毛髪損傷度及び毛髪のつや、柔らか
さを評価した。結果を表1に示す。なお、表中の本発明
品4及び5は、参考例である。
【0040】(評価方法)1g/5cmの日本人黒色毛髪
を、0.25gのヘアオイルで処理し、ソーラーシュミ
レーターで20時間紫外線照射した。この処理毛と、非
処理毛について、毛髪表面のS−S結合の酸化程度をE
SCA表面分析により測定し、以下の基準に従って評価
した。また、これらの毛髪のつや及び柔軟性を、以下の
基準に従って官能評価した。
【0041】評価基準: (1)毛髪損傷度; ○:非処理毛と比較し、酸化されたS基の増加は見られ
ない。 △:非処理毛と比較し、酸化されたS基の増加は10%
未満。 ×:非処理毛と比較し、酸化されたS基の増加は10%
以上。 (2)毛髪のつや; ◎:非処理毛と比較し、よりつやがある。 ○:非処理毛と比較し、同等のつやがある。 △:非処理毛と比較し、ややつやがない。 ×:非処理毛と比較し、明らかにつやがない。 (3)毛髪の柔軟性 ◎:非処理毛と比較し、より柔軟性がある。 ○:非処理毛と比較し、同等の柔軟性がある。 △:非処理毛と比較し、やや柔軟性が劣る。 ×:非処理毛と比較し、明らかに柔軟性が劣る。
【0042】
【表1】
【0043】表1の結果から明らかなように、本発明の
ヘアオイルは、いずれも紫外線による毛髪の損傷を抑え
ることができ、しかも毛髪のつや、柔軟性も良好であっ
た。
【0044】 実施例7(シャンプー組成物) (成分) (%) (1)ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸Na(2EO) 12 (2)ラウリル酸ジエタノールアミド 3 (3)ジメチルポリシロキサン〔2000万cs/100cs(1/10)〕 3 (4)ブルーベリー抽出物(常磐植物化学研究所製) 0.2 (5)L−乳酸(和光純薬社製) 5 (6)2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン (Uvinul M-40 BASF社製) 0.1 (7)エチレングリコールジステアレート 2 (8)水酸化ナトリウム 適量 (9)香料 適量 (10)防腐剤 適量 (11)精製水 バランス
【0045】(製法)上記成分(1)〜(11)を75
℃で均一に混合した後、冷却し、パール状のシャンプー
組成物を得た。
【0046】 実施例8(コンディショナー組成物) (成分) (%) (1)セトステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 2 (2)セタノール 2 (3)ハマメリス抽出物 (ハマメリスリキッド:一丸ファルコス社製) 0.2 (4)オクチルトリアゾン (Uvinul T-150:BASF社製) 0.2 (5)グリコール酸 5 (6)ブチルヒドロキシトルエン 0.1 (7)ヒドロキシエチルセルロース 適量 (8)色素(緑色3号) 適量 (9)香料 適量 (10)防腐剤 適量 (11)精製水 バランス
【0047】(製法)上記成分(1)〜(11)を80
℃で均一に混合した後、冷却し、クリーム状のヘアコン
ディショナー組成物を得た。
【0048】 実施例9(ヘアムース) (成分) (%) (1)ジメチルポリシロキサン(100 万cs) 3 (2)オクタメチルシクロテトラシロキサン 10 (3)オウゴン抽出物(オウゴンエキス:岩瀬コスファ社製) 1.5 (4)パラジメチルアミノ安息香酸 (エスカロール507:Dan Dyk 社製) 0.1 (5)酒石酸 5 (6)グリセリン 2 (7)非イオン性界面活性剤 (エマノーン CH80: 花王社製) 2 (8)エタノール 15 (9)香料 適量 (10)精製水 バランス (11)n−ブタン 7
【0049】(製法)上記成分(1)〜(10)を混合
して乳化液を調製し、エアゾール缶に入れ、弁を取り付
けた後、成分(11)を充填し、ヘアムースを得た。
【0050】 実施例10(ヘアミスト) (成分) (%) (1)ジメチルポリシロキサン(2000万cs/100cs(1/10)) 10 (2)グリセリン 1 (3)精製ゴマ油(太白ゴマ油:竹本油脂社製) 5 (4)セトステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 0.5 (5)リンゴ酸 5 (6)エタノール 5 (7)水酸化ナトリウム(pH調製剤) 適量 (8)香料 適量 (9)防腐剤 適量 (10)精製水 バランス
【0051】(製法)上記成分(1)〜(10)を混合
して乳化液を調製し、ミスト容器に入れ、ヘアミストを
得た。
【0052】 実施例11(シャンプー組成物) (成分) (%) (1)ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸Na(2EO) 8 (2)ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノー ルアミン(2.5 EO) 3 (3)ラウリル酸ジエタノールアミド 4 (4)ジメチルポリシロキサン〔2000万cs/100cs(1/10)〕 3 (5)アミノ変性シリコーン(SM8702C:東レ社製) 0.2 (6)ローズマリー抽出物 (ローズマリーエキス:岩瀬コスファ社製) 0.2 (7)L−乳酸(和光純薬社製) 5 (8)パンテノール(BASF社製) 0.1 (9)エチレングリコールジステアレート 2 (10)水酸化ナトリウム 適量 (11)香料 適量 (12)防腐剤 適量 (13)精製水 バランス
【0053】(製法)上記成分(1)〜(13)までを
75℃で均一に混合した後、冷却し、パール状のシャン
プー組成物を得た。
【0054】 実施例12(ヘアリンス剤) (成分) (%) (1)セトステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 2 (2)セタノール 2.5 (3)プロピレングリコール 3 (4)ハマメリス抽出物(ハマメリスリキッド:一丸ファルコス 社製) 0.2 (5)オクチルトリアゾン(Uvinul T-150 BASF 社製) 0.2 (6)AHA*1(COSMETOCHEM AG社製) 10 (7)ジメチルポリシロキサン(2000万cs/100cs(1/10)) 0.5 (8)ワセリン 0.5 (9)香料 適量 (10)精製水 バランス
【0055】(製法)上記成分(1)〜(10)を80
℃で均一に混合した後、冷却し、クリーム状のヘアリン
ス剤を得た。 *1 乳酸23.5% グリコール酸2.5% 酒石酸
0.1%を含む
【0056】実施例7〜12で得られた毛髪化粧料は、
いずれも紫外線による毛髪のダメージを抑えることがで
き、しかも毛髪のつや、柔軟性も良好であった。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−67620(JP,A) 特開 平6−128587(JP,A) 特開 平4−69324(JP,A) 特開 昭59−101412(JP,A) 特開 平10−279440(JP,A) 特開 平8−231348(JP,A) 特開 平8−73326(JP,A) Cosmetics & Toile tries magazine,Vo l.111, No.1,p.89,1996 Cosmetics & Toile tries magazine,Vo l.111,No.4,p.83,1996 Cosmetics & Toile tries magazine,Vo l.108, No.3,p.128−131, 1993 Cosmetics & Toile tries magazine,Vo l.106,No.4,p.89−91,1991 Cosmetics & Toile tries magazine,Vo l.103,No.3,p.99,1988 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B): (A)α−ヒドロキシカルボン酸(クエン酸を除く)、
    その無機塩及びその有機塩から選ばれる1種又は2種以
    0.05〜30重量% (B)ローズマリー、セージ、カミツレ、タイム、ブル
    ーベリー、オウゴン及びハマメリスから選ばれる植物
    0.001〜20重量%(乾燥固形分として)又はその
    抽出物若しくは圧搾物0.005〜20重量%(乾燥固
    形分として)を含有する毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(A)が、乳酸、グリコール酸、リ
    ンゴ酸、その無機塩及びその有機塩から選ばれる1種又
    は2種以上である請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 成分(A)が、D−乳酸に対しL−乳酸
    の含有比率が高い乳酸、その無機塩又は有機塩である請
    求項1記載の毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 次の成分(A)及び(B): (A)α−ヒドロキシカルボン酸(クエン酸及び乳酸を
    除く)、その無機塩及びその有機塩から選ばれる1種又
    は2種以上0.05〜30重量% (B)ゴマ及びボタンから選ばれる植物0.001〜2
    0重量%(乾燥固形分として)又はその抽出物若しくは
    圧搾物0.005〜20重量%(乾燥固形分として)
    含有する毛髪化粧料。
  5. 【請求項5】 成分(A)が、グリコール酸、リンゴ
    酸、その無機塩及びその有機塩から選ばれる1種又は2
    種以上である請求項4記載の毛髪化粧料。
  6. 【請求項6】 更に、オクチルメトキシシンナメート、
    ベンゾフェノン、ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安
    息香酸及びベンゾイルメタン類から選ばれる紫外線吸収
    剤を含有する請求項1〜5のいずれか1項記載の毛髪化
    粧料。
  7. 【請求項7】 更に、不揮発性シリコーン類を含有する
    請求項1〜6のいずれか1項記載の毛髪化粧料。
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