JP2011236166A - 紫外線防御用化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】白残りもせず、使用感が良好で高い紫外線防御能を有する、日焼け止め化粧料を提供する。
【解決手段】(A)キハダ属植物樹皮抽出物及び(B)有機系紫外線吸収剤を含有する紫外線防御用化粧料。
【選択図】なし
【解決手段】(A)キハダ属植物樹皮抽出物及び(B)有機系紫外線吸収剤を含有する紫外線防御用化粧料。
【選択図】なし
Description
本発明は、紫外線防御指数(SPF)が向上した紫外線防御用化粧料に関する。
紫外線を過剰に浴びた皮膚においては、紅斑や水泡を形成したり、メラニン生成も促進され、皮膚の黒色化、弾力性の低下、シワの発生をもたらす。従って、紫外線から皮膚を保護するために種々の日焼け止め化粧料が開発されている。日焼け止め化粧料に配合される紫外線防御剤には、酸化亜鉛、酸化チタン等の無機系紫外線散乱剤、及びパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル等の有機系紫外線吸収剤がある。前者は、紫外線を反射するものであるため、塗布した皮膚上の白残りはさけられず、また使用感が十分でない。一方、後者は紫外線を吸収するものであるため、白くならないという利点があるが、多く配合すると油性感、べたつきが出てくる。
これらの有機系紫外線吸収剤のうち、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルや2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジンは、UVBに対する吸収能が高く、これを配合した化粧料は高いSPFを有するので広く使用されている。しかし、これらの有機系紫外線吸収剤は、皮膚一次刺激等の点で安全性に対する懸念があり、配合量を多くしないことが望ましいとされている。
一方、キハダ属植物樹皮の抽出物であるオウバクエキスが美白化粧料として有用である旨報告されている(特許文献1〜3)。
本発明の課題は、白残りもせず、使用感が良好で高い紫外線防御能を有する日焼け止め化粧料を提供することにある。
本発明者は、前記キハダ属植物樹皮抽出物を配合した化粧料を皮膚に塗布し、紫外線防御指数であるSPFを測定したところ、そのSPFは1程度であり、紫外線防御能はほとんどないことが判明した。しかるに、このキハダ属植物樹皮抽出物と有機系紫外線吸収剤とを組み合せて配合すると、全く意外なことにSPFが増強され、優れた紫外線防御用化粧料が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、(A)キハダ属植物樹皮抽出物及び(B)有機系紫外線吸収剤を含有する紫外線防御用化粧料を提供するものである。
本発明の紫外線防御用化粧料は、高いSPFを有するとともに、使用感が良好であり、かつ植物抽出物特有の匂いがない。またSPFが高いにもかかわらず、有機系紫外線吸収剤の含有量を特に高める必要がないため、安全性のリクスも高くならない。
本発明の紫外線防御用化粧料、すなわち日焼け止め化粧料は、(A)キハダ属植物樹皮抽出物と、(B)有機系紫外線吸収剤とを含有する。
(A)キハダ属植物樹皮抽出物に用いられるキハダ属植物(Phellodendron Rupr.)としては、キハダ、シナキハダ、タイワンキハダ、タケシマキハダ、ビロードキハダが挙げられるが、キハダが好ましい。またその抽出部位は樹皮が好ましい。抽出溶媒としては、水、アルコール、多価アルコール及びこれらの混合物等が挙げられるが、水、アルコール又はこれらの混合物がより好ましい。さらに好ましい抽出溶媒は、水、メタノール、エタノール又は水−エタノール混合溶媒である。抽出方法としては、室温から加熱条件下、前記溶媒にキハダ属植物の樹皮又はその粉砕物を浸漬し、得られた抽出液から溶媒を留去する方法などが挙げられる。
当該成分(A)は、紫外線防御効果、使用感及び匂いの点から、固形分換算で、本発明の紫外線防御用化粧料全量中に0.001〜0.02質量%、さらに0.001〜0.01質量%、特に0.001〜0.005質量%含有するのが好ましい。
(B)有機系紫外線吸収剤としては、パラ−アミノ安息香酸誘導体、サリチル酸誘導体、ケイ皮酸誘導体、β,β−ジフェニルアクリラート誘導体、ベンゾフェノン誘導体、ベンジリデンショウノウ誘導体、フェニルベンゾイミダゾール誘導体、トリアジン誘導体、フェニルベンゾトリアゾール誘導体、アントラニル誘導体、イミダゾリン誘導体、ベンザルマロナート誘導体、4,4−ジアリールブタジエン誘導体等が挙げられる。
パラ−アミノ安息香酸誘導体としては、パラ−アミノ安息香酸(以下、「PABA」と略記する)、エチルPABA、エチル−ジヒドロキシプロピルPABA、エチルヘキシル−ジメチルPABA(例えば「エスカロール(Escalol)507」;ISP社)、グリセリルPABA、PEG−25−PABA(例えば「ユビヌルP25」;BASF社)などが例示される。
サリチル酸誘導体としては、ホモサラート(homosalate)(例えば「ユーソレックス(Eusolex)HMS」;ロナ(Rona)/EMインダストリーズ社)、エチルヘキシルサリチラート(例えば「ネオ・ヘリオパン(Neo Heliopan)OS」;ハーマン・アンド・レイマー(Haarmann and Reimer)社)、ジプロピレングリコールサリチラート(例えば「ディピサル(Dipsal)」;スケル社(Scher))、TEAサリチラート(例えば「ネオ・ヘリオパンTS」;ハーマン・アンド・レイマー社)などが例示される。
サリチル酸誘導体としては、ホモサラート(homosalate)(例えば「ユーソレックス(Eusolex)HMS」;ロナ(Rona)/EMインダストリーズ社)、エチルヘキシルサリチラート(例えば「ネオ・ヘリオパン(Neo Heliopan)OS」;ハーマン・アンド・レイマー(Haarmann and Reimer)社)、ジプロピレングリコールサリチラート(例えば「ディピサル(Dipsal)」;スケル社(Scher))、TEAサリチラート(例えば「ネオ・ヘリオパンTS」;ハーマン・アンド・レイマー社)などが例示される。
ケイ皮酸誘導体としては、パラメトキシケイ皮酸でエチルヘキシル(例えば「パルソールMCX」;ホフマン−ラ・ロシュ社)、メトキシケイ皮酸イソプロピル、メトキシケイ皮酸イソアミル(例えば「ネオ・ヘリオパンE1000」;ハーマン・アンド・レイマー社)、シンノキサート、DEAメトキシシンナマート、メチルケイ皮酸ジイソプロピル、グリセリル−エチルヘキサノアート−ジメトキシシンナマートなどが例示される。
β,β−ジフェニルアクリラート誘導体としては、オクトクリレン(Octocrylene)(例えば「ユビヌルN539」;BASF社)、エトクリレン(Etocrylene)(例えば「ユビヌルN35」;BASF社)などが例示される。
ベンゾフェノン誘導体としては、ベンゾフェノン−1(例えば「ユビヌル400」;BASF社)、ベンゾフェノン−2(例えば「ユビヌルD50」;BASF社)、ベンゾフェノン−3又はオキシベンゾン(例えば「ユビヌルM40」;BASF社)、ベンゾフェノン−4(例えば「ユビヌルMS40」;BASF社)、ベンゾフェノン−5、ベンゾフェノン−6(例えば「ヘリソーブ(Helisorb)11」;ノルクアイ(Norquay)社)、ベンゾフェノン−8(例えば「スペクトラ−ソーブ(Spectra-Sorb)UV−24」;アメリカン・シアナミド(American Cyanamid)社)、ベンゾフェノン−9(例えば「ユビヌルDS−49」;BASF社)、ベンゾフェノン−12などが例示される。
ベンジリデンショウノウ誘導体としては、3−ベンジリデンショウノウ(例えば「メギゾリル(Mexoryl)SD」;シメックス(Chimex)社)、4−メチルベンジリデンショウノウ、ベンジリデンショウノウスルホン酸(例えば「メギゾリルSL」;シメックス社)、メト硫酸ショウノウベンザルコニウム(例えば「メギゾリルSO」;シメックス社)、テレフタリリデンジショウノウスルホン酸(例えば「メギゾリルSX」;シメックス社)、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンショウノウ(例えば「メギゾリルSW」;シメックス社)などが例示される。
フェニルベンゾイミダゾール誘導体としては、フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸(例えば「ユーソレックス232」;メルク社)、フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム(例えば「ネオ・ヘリオパンAP」;ハーマン・アンド・レイマー社)などが例示される。
ベンゾフェノン誘導体としては、ベンゾフェノン−1(例えば「ユビヌル400」;BASF社)、ベンゾフェノン−2(例えば「ユビヌルD50」;BASF社)、ベンゾフェノン−3又はオキシベンゾン(例えば「ユビヌルM40」;BASF社)、ベンゾフェノン−4(例えば「ユビヌルMS40」;BASF社)、ベンゾフェノン−5、ベンゾフェノン−6(例えば「ヘリソーブ(Helisorb)11」;ノルクアイ(Norquay)社)、ベンゾフェノン−8(例えば「スペクトラ−ソーブ(Spectra-Sorb)UV−24」;アメリカン・シアナミド(American Cyanamid)社)、ベンゾフェノン−9(例えば「ユビヌルDS−49」;BASF社)、ベンゾフェノン−12などが例示される。
ベンジリデンショウノウ誘導体としては、3−ベンジリデンショウノウ(例えば「メギゾリル(Mexoryl)SD」;シメックス(Chimex)社)、4−メチルベンジリデンショウノウ、ベンジリデンショウノウスルホン酸(例えば「メギゾリルSL」;シメックス社)、メト硫酸ショウノウベンザルコニウム(例えば「メギゾリルSO」;シメックス社)、テレフタリリデンジショウノウスルホン酸(例えば「メギゾリルSX」;シメックス社)、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンショウノウ(例えば「メギゾリルSW」;シメックス社)などが例示される。
フェニルベンゾイミダゾール誘導体としては、フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸(例えば「ユーソレックス232」;メルク社)、フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム(例えば「ネオ・ヘリオパンAP」;ハーマン・アンド・レイマー社)などが例示される。
トリアジン誘導体としては、アニソトリアジン(例えば「チノソーブ(Tinosorb)S」;チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)社)、エチルヘキシルトリアゾン(例えば「ユビヌルT150」;BASF社)、ジエチヘキシルブタミドトリアゾン(例えば「ユバソーブ(Uvasorb)HEB」;シグマ3V(Sigma 3V)社)、2,4,6−トリス(ジイソブチル−4'−アミノベンザルマロナート)−s−トリアジン、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジンなどが例示される。
フェニルベンゾトリアゾール誘導体としては、ドロメトリゾール(Drometrizole)トリシロキサン(例えば「シラトリゾール(Silatrizole)」;ロ−ディア・シミー(Rhodia Chimie)社)、メチレンビス(ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール)〔例えば、「チノソーブM」(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社)として水性分散液におけるマイクロ化形態のものとして販売され、また、「ミキシム(Mixxim)BB/100」(フェアマウント・ケミカル(Fairmount Chemical)社)として固体形態のものとして販売されている〕などが例示される。
アントラニル誘導体としては、アントラニル酸メンチル(例えば「ネオ・ヘリオパンMA」;ハーマン・アンド・レイマー社)などが例示される。
イミダゾリン誘導体としては、エチルヘキシルジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオナートなどが例示される。
ベンザルマロナート誘導体としては、ベンザルマロナート官能基を有するポリオルガノシロキサン(例えば「パルソールSLX」;ホフマン−ラ・ロシュ社)などが例示される。
4,4−ジアリールブタジエン誘導体としては、1,1−ジカルボキシ(2,2'−ジメチルプロピル)−4,4−ジフェニルブタジエンなどが例示される。
フェニルベンゾトリアゾール誘導体としては、ドロメトリゾール(Drometrizole)トリシロキサン(例えば「シラトリゾール(Silatrizole)」;ロ−ディア・シミー(Rhodia Chimie)社)、メチレンビス(ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール)〔例えば、「チノソーブM」(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社)として水性分散液におけるマイクロ化形態のものとして販売され、また、「ミキシム(Mixxim)BB/100」(フェアマウント・ケミカル(Fairmount Chemical)社)として固体形態のものとして販売されている〕などが例示される。
アントラニル誘導体としては、アントラニル酸メンチル(例えば「ネオ・ヘリオパンMA」;ハーマン・アンド・レイマー社)などが例示される。
イミダゾリン誘導体としては、エチルヘキシルジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオナートなどが例示される。
ベンザルマロナート誘導体としては、ベンザルマロナート官能基を有するポリオルガノシロキサン(例えば「パルソールSLX」;ホフマン−ラ・ロシュ社)などが例示される。
4,4−ジアリールブタジエン誘導体としては、1,1−ジカルボキシ(2,2'−ジメチルプロピル)−4,4−ジフェニルブタジエンなどが例示される。
これらの有機系紫外線吸収剤のうち、ケイ皮酸誘導体及びトリアジン誘導体から選ばれる1種以上を用いるのがより好ましく、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル及び2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジンから選ばれる1種以上を用いるのがさらに好ましい。さらに、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、又は2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジンとパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルとの組み合せを用いるのが特に好ましい。
成分(B)は、紫外線防御効果及び使用感の点から、本発明の紫外線防御用化粧料全量中に0.5〜10質量%、さらに0.8〜10質量%、特に0.8〜8質量%含有するのが好ましい。
また成分(A)と成分(B)との含有質量比(A:B)は、紫外線防御効果の相乗作用の点から1:300〜1:3000、特に1:300〜1:1500が好ましい。
本発明の紫外線防御化粧料には、上記成分の他、界面活性剤、油剤、粉体、増粘剤を含有させることができる。
界面活性剤としては、特に非イオン界面活性剤が好ましい。非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸モノアルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸ジアルカノールアミド等が挙げられる。
非イオン界面活性剤は、全化粧料中に0.1〜5質量%、特に0.2〜3質量%含有するのが、他の成分を安定に溶解、分散するために好ましい。
界面活性剤としては、特に非イオン界面活性剤が好ましい。非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸モノアルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸ジアルカノールアミド等が挙げられる。
非イオン界面活性剤は、全化粧料中に0.1〜5質量%、特に0.2〜3質量%含有するのが、他の成分を安定に溶解、分散するために好ましい。
油剤としては、シリコーン油、炭化水素油、エステル油、エーテル油、フッ素油等が挙げられる。
シリコーン油としては、直鎖状ポリオルガノシロキサン、環状ポリシロキサン等が挙げられる。直鎖状ポリオルガノシロキサンとしては、炭素数が1〜5のアルキル基を有する直鎖状アルキルポリシロキサン、炭素数が1〜5のアルキル基及び炭素数が6〜10のアリール基を有する直鎖状アルキルアリールポリシロキサン等が挙げられ、具体的には、直鎖状ジメチルポリシロキサン、直鎖状メチルフェニルポリシロキサン等が挙げられる。これら直鎖状ポリオルガノシロキサンのうち、20℃の粘度が1〜1000mPa・s、特に5〜10mPa・sが好ましい。環状ポリシロキサンとしては、炭素数が1〜5のアルキル基を置換基として有する4〜6員環の環状シロキサンが挙げられ、具体的には、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。
シリコーン油としては、直鎖状ポリオルガノシロキサン、環状ポリシロキサン等が挙げられる。直鎖状ポリオルガノシロキサンとしては、炭素数が1〜5のアルキル基を有する直鎖状アルキルポリシロキサン、炭素数が1〜5のアルキル基及び炭素数が6〜10のアリール基を有する直鎖状アルキルアリールポリシロキサン等が挙げられ、具体的には、直鎖状ジメチルポリシロキサン、直鎖状メチルフェニルポリシロキサン等が挙げられる。これら直鎖状ポリオルガノシロキサンのうち、20℃の粘度が1〜1000mPa・s、特に5〜10mPa・sが好ましい。環状ポリシロキサンとしては、炭素数が1〜5のアルキル基を置換基として有する4〜6員環の環状シロキサンが挙げられ、具体的には、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。
炭化水素油としては、流動パラフィン、スクワラン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、ポリブテン等が挙げられる。
また、エステル油としては、例えば、サフラワー油、大豆油、ブドウ種子油、ゴマ油、小麦胚芽油、アボガド油、オリーブ油、ヒマシ油、マカデミアナッツ油、メドフォーム油等の植物性油;
ミンク油、タートル油、液状ラノリン等の動物性油;
ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル等の低級アルコールの脂肪酸エステル;
イソノナン酸2−エチルヘキシル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル等の高級アルコールの脂肪酸エステル;
リンゴ酸ジイソステアリル、乳酸セチル等の高級アルコールのオキシ酸エステル;
トリカプリル酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール等の多価アルコールの脂肪酸エステルなどが挙げられる。
ミンク油、タートル油、液状ラノリン等の動物性油;
ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル等の低級アルコールの脂肪酸エステル;
イソノナン酸2−エチルヘキシル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル等の高級アルコールの脂肪酸エステル;
リンゴ酸ジイソステアリル、乳酸セチル等の高級アルコールのオキシ酸エステル;
トリカプリル酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール等の多価アルコールの脂肪酸エステルなどが挙げられる。
エーテル油としては、セチルジメチルブチルエーテルなどが挙げられ、フッ素油としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロカーボン等が挙げられる。
これらのうち、シリコーン油が特に好ましい。
これらの油剤成分は、1種以上を用いることができ、全化粧料中に例えば0.01〜30質量%、好ましくは1〜10質量%含有する。
これらのうち、シリコーン油が特に好ましい。
これらの油剤成分は、1種以上を用いることができ、全化粧料中に例えば0.01〜30質量%、好ましくは1〜10質量%含有する。
増粘剤として例えば、グアガム、クインスシード、カラギーナン、キサンタンガム、ローストビーンガム、アラビアガム、トラガカント、ペクチン、マンナン、デンプン、プルラン、デキストラン、カードラン、コラーゲン、ケラチン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン、キチン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、可溶化デンプン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸アミド、ムコ多糖、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、これらの誘導体などが挙げられる。
これらは、1種以上用いることができ、全化粧料中に例えば0.01〜10質量%、特に0.05〜5質量%含有するのが、良好な感触と、組成物の安定性を向上させる観点から好ましい。
これらは、1種以上用いることができ、全化粧料中に例えば0.01〜10質量%、特に0.05〜5質量%含有するのが、良好な感触と、組成物の安定性を向上させる観点から好ましい。
また、本発明の紫外線防御化粧料は、前記以外に、通常化粧料に用いられる成分、例えば、半固形油、アルコール類、保湿剤、高分子ラテックス、薬剤、植物抽出液、セラミド類、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、香料等を含有することができる。
本発明の紫外線防御化粧料は、水性溶媒に単に分散させたものだけではなく、O/W型乳化物、W/O型乳化物、W/O/W型乳化物等の乳液、クリーム及びジェル状など様々な化粧料とすることができる。特に、O/W型乳化物、W/O型乳化物、W/O/W型乳化物等の乳液、クリームである日焼け止め化粧料が好適である。
実施例1〜5及び比較例1〜4
表1に記載の処方のO/W乳化化粧料を製造し、SPF、匂い及び外観(色の変化)を評価した。その結果を図1〜5及び表1に示す。
表1に記載の処方のO/W乳化化粧料を製造し、SPF、匂い及び外観(色の変化)を評価した。その結果を図1〜5及び表1に示す。
1)SPFの測定方法
日本化粧品工業連合会で策定した「SPF測定法基準」(2007年改訂版)に準じて、各試料のSPF値を測定した。
日本化粧品工業連合会で策定した「SPF測定法基準」(2007年改訂版)に準じて、各試料のSPF値を測定した。
2)評価方法
匂い評価:専門の匂い評価者によって評価を行った。オウバクエキス無配合品を標準品として評価を行った。
○:差がなく良好。
△:差はあるが許容内。
×:許容外。
外観評価:色差を測定した。測定:Spectrophotometer SE6000日本電飾株式会社製
50℃で1ヶ月保存したものを測定。5℃1ヶ月保存品を基準として色差をΔEで表し
た。
ΔE<1(○:基準品と差が少ない)
1<ΔE<3(△:基準品と差はあるが許容内)
3<ΔE(×:許容外)
匂い評価:専門の匂い評価者によって評価を行った。オウバクエキス無配合品を標準品として評価を行った。
○:差がなく良好。
△:差はあるが許容内。
×:許容外。
外観評価:色差を測定した。測定:Spectrophotometer SE6000日本電飾株式会社製
50℃で1ヶ月保存したものを測定。5℃1ヶ月保存品を基準として色差をΔEで表し
た。
ΔE<1(○:基準品と差が少ない)
1<ΔE<3(△:基準品と差はあるが許容内)
3<ΔE(×:許容外)
図1〜図5から明らかなように、オウバクエキス単独配合の化粧料(比較例1)のSPFは1であり、ほとんど紫外線防御能は認められなかった。一方、有機系紫外線吸収剤を配合した化粧料のSPFは、配合した紫外線吸収剤の効果を示した(比較例2〜4)。これに対し、オウバクエキスと有機系紫外線吸収剤を併用した化粧料のSPFは、相乗的に増強された。
また、オウバクエキスの含有量の多い化粧料は、外観変化匂いが認められる傾向にあった。
また、オウバクエキスの含有量の多い化粧料は、外観変化匂いが認められる傾向にあった。
Claims (4)
- (A)キハダ属植物樹皮抽出物及び(B)有機系紫外線吸収剤を含有する紫外線防御用化粧料。
- (B)有機系紫外線吸収剤が、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル及び2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジンから選ばれる1種以上である請求項1記載の化粧料。
- (B)有機系紫外線吸収剤が、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、又は2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジンとパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルとの組み合せである請求項1記載の化粧料。
- (A)キハダ属植物樹皮抽出物を固形分換算で0.001〜0.02質量%、(B)有機系紫外線吸収剤を0.8〜10質量%含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の化粧料。
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- 2010-05-12 JP JP2010110002A patent/JP2011236166A/ja active Pending
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