JP2004269494A

JP2004269494A - 皮膚を剥離し、かつ、にきびを治療するための組成物

Info

Publication number: JP2004269494A
Application number: JP2003330291A
Authority: JP
Inventors: Star Marie Walsh; スター・マリー・ウォルシュ
Original assignee: Johnson and Johnson Consumer Companies LLC
Current assignee: Johnson and Johnson Consumer Inc
Priority date: 2002-09-23
Filing date: 2003-09-22
Publication date: 2004-09-30
Also published as: MXPA03008632A; CN1494897A; BR0304197A; KR20040026616A; TW200418513A; EP1400238A1; CA2442008A1; AU2003248285A1; US20040057921A1

Abstract

【課題】にきびを治療しつつ皮膚を洗浄し剥離する組成物および、皮膚を洗浄し、同時ににきびを治療する方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る皮膚洗浄用組成物は、約１重量％〜約２５重量％の、少なくとも一つの界面活性剤と、約０．１重量％〜約１０重量％の、３００μｍ未満の粒径を有する粒子と、約０．１重量％〜約１０重量％の、３００μｍを超える粒径を有する粒子と、水とを含有する。本発明に係る方法は、本発明に係る組成物を皮膚に塗布し、この組成物を皮膚からすすぎ落とすことを含む。
【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚を剥離し、かつ、にきびを治療するのに有用な組成物に関する。この組成物は、小粒径の粒子と大粒径の粒子と洗浄用界面活性剤とを含有する。

にきびは極めて目障りになり得る。そして、にきびに苦しんでいる者には、しばしば、当惑の種となる。このためもあり、また衛生上の観点からも、皮膚洗浄用の製品を日常的に使用する人が多くいる。皮膚洗浄用の製品には、収斂薬、トナー等がある。収斂薬やトナーの製剤には、時に、抗にきび有効成分が含まれる。

死んだ皮膚を除去し、皮膚をより若く見せようとするために、剥離器具や剥離剤を使用する人々も多く存在する。にきびを治療し、同時に皮膚を剥離する洗浄剤があれば有益であろう。

身体用洗剤、液体ハンドソープ等の洗浄剤商品には粒子が含まれていることが多い。この粒子には、くるみの殻片のような天然品を使用することができる。また、ポリエチレンビーズ等の合成粒子も洗浄剤に含めることができる。

セイントイーブス（St. Ives）社は粒子を含有する製品をいくつか商品化している。この製品としては、インビゴレーティングアプリコットスクラブ（Invigorating Apricot Scrub）が挙げられる。

皮膚の剥離とにきびの治療とに役立つ製品に関しては、粒子は剥離に十分なほど大きいことが必要である一方、孔部に入り込んでそこを洗浄するに十分なほど小さいことも必要である。このような製品は現在のところ知られていない。それ故、にきびを治療しつつ、皮膚を洗浄し、かつ、剥離できる製剤については、絶え間ないニーズがある。

我々は、皮膚を剥離し、同時ににきびを治療できる皮膚洗浄用製品を提供することが可能であることを見出した。本発明によれば、約１重量％〜約２５重量％の、少なくとも一つの界面活性剤と、約０．１重量％〜約１０重量％の、３００μｍ未満の粒径を有する粒子と、約０．１重量％〜約１０重量％の、３００μｍを超える粒径を有する粒子と、水とを含有する皮膚洗浄用組成物が提供される。

皮膚を洗浄し、同時ににきびを治療できる皮膚洗浄用製品を提供できる。

本発明の組成物には、少なくとも一つの界面活性剤が含まれる。アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤および両性界面活性剤が有用であり得る。

本発明における使用に適する非イオン性界面活性剤のタイプとしては、脂肪酸、酸またはアミドのエトキシレート、モノグリセリドエトキシレート、ソルビタンエステルエトキシレートおよびアルキルポリグリコシドが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。非イオン性界面活性剤としては、ポリソルベート６０が好ましい。

本発明に有用なアニオン界面活性剤のタイプとしては、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェート、スルホスクシネート、イセチオナート、アシルアミド、アルキルエーテルカルボキシレートおよびアルキルホスフェートが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。上記において、アルキル基の炭素原子数は約６〜約３０であり、約１０〜約１４が好ましい。

本発明における使用に適するカチオン界面活性剤のタイプとしては、第四級アルキル（quaternaries）（モノ、ジまたはトリ）、第四級ベンジル、第四級エステル、第四級エトキシル化物、アルキルアミンおよびこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。上記において、アルキル基の炭素原子数は約６〜約３０であり、約８〜約２２が好ましい。

本発明における使用に適する両性界面活性剤のタイプとしては、アルキルイミノ−ジプロプリオネート、アルキル両性グリシネート（モノまたはジ）、アルキル両性プロプリオネート（モノまたはジ）、アルキル両性アセテート（モノまたはジ）、Ｎ−アルキル−β−アミノプロプリオン酸、アルキルポリアミノカルボキシレートおよびリン酸化イミダゾリンが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。

本発明における使用に適するベタインのタイプとしては、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アルキルスルテイン（sultaines）およびアルキルアミドスルテインが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。上記において、アルキル基の炭素原子数は約６〜約３０であり、約１０〜約１４が好ましい。

非イオン性界面活性剤の量は、約０．１重量％〜約１０重量％とすることができる。約１重量％〜約６重量％が好ましい。アニオン界面活性剤の量は、約０．１重量％〜約５重量％とすることができる。約０．４重量％〜約２重量％が好ましい。カチオン界面活性剤および両性界面活性剤は、典型的には、約０．１重量％〜約１０重量％の量で使用することができる。

本発明の組成物は、約０．１重量％〜約１０重量％の、３００μｍ未満の粒径を有する小粒径粒子を含有する。この小粒径粒子は、約２００μｍ未満の粒径を有することが好ましく、約１００μｍ〜約１６０μｍの粒径を有することがより好ましい。ここで使用される粒子は、本発明の組成物に不溶な固体材料である。この粒子は公知のものでよく、表面がギザギザであったり球状であったりしていてもよい。製剤中における小粒径粒子の量は、約１重量％〜約８重量％が好ましく、約２重量％〜約６重量％がより好ましい。小粒径粒子として適切な材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリカ、マイクロクリスタリンワックス、水素化ホホバ油、カムバワックス（camuba wax）、ライ麦糠ワックス（rye bran wax）および、くるみの殻の粉砕物等のナッツ類の殻の粉砕物があるが、これらに限定されるわけではない。小粒径粒子は、表面がギザギザであることが好ましい。

本発明の組成物は、約０．１重量％〜約１０重量％の、３００μｍを超える粒径を有する大粒径粒子も含まれる。この大粒径粒子は、約３５０μｍ〜約８５０μｍの粒径を有することが好ましく、約４２５μｍ〜約８５０μｍの粒径を有することがより好ましい。製剤中における大粒径粒子の量は、約０．５重量％〜約４重量％が好ましい。大粒径粒子として適切な材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリカ、マイクロクリスタリンワックス、水素化ホホバ油、カムバワックス、ライ麦糠ワックスおよび、くるみの殻の粉砕物等のナッツ類の殻の粉砕物があるが、これらに限定されるわけではない。大粒径粒子は、球状であることが好ましい。

本発明の皮膚洗浄用組成物は、少なくとも一つの抗にきび有効成分を含んでいてもよい。抗にきび有効成分として適切なものには、サリチル酸、イオウ、乳酸、グリコール酸、ピルビン酸、尿素、レゾルシノール、Ｎ−アセチルシステイン、レチノイン酸、過酸化ベンゾイル、オクトピロックス（Octopirox）、トリクロサン、アゼライン酸、フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、フラビノイド、これらの誘導体およびそれらの組み合わせがあるが、これらに限定されるわけではない。サリチル酸と過酸化ベンゾイルが好ましい。サリチル酸が非常に好ましい。本発明の組成物中における抗にきび有効成分の量は、組成物の全重量を基準として、約０．１重量％〜約１０重量％にすることができ、約１重量％〜約３重量％が好ましい。

本発明の組成物には水も含まれる。使用される水の量は、製剤中の必要とされる成分や場合によって選択的に使用される成分の量に依存する。一般的に、水の量は、組成物の全重量を基準として、約３５重量％〜約９９重量％にすることができ、約６５重量％〜約８０重量％が好ましい。

場合によっては、本発明の皮膚洗浄用組成物に、保水剤、ＵＶ吸収剤、ｐＨ調整剤、皮膚鎮静剤、皮膚軟化剤、防腐剤、コンディショナー（conditioning agent）、増粘剤および香料を含有させることができる。

本発明の組成物に含めることのできる皮膚軟化剤は、皮膚の表面または角質層内にとどまる能力によって、潤滑剤として作用し、フレーキングを減少させ、皮膚の外観を向上させる機能を有する。典型的な皮膚軟化剤としては、脂肪エステル、脂肪アルコール、鉱油、ポリエーテルシロキサン共重合体等が挙げられる。皮膚軟化剤として適切なものの例としては、ポリプロピレングリコール（ＰＰＧ）−１５ステアリルエーテル、ＰＰＧ−１０セチルエーテル、ステアレス−１０、オレス−８、ＰＰＧ−４ラウリルエーテル、ビタミンＥアセテート、ＰＥＧ−７グリセリルココエート（cocoate）、ラノリンおよびそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。ＰＰＧ−１５ステアリルエーテルが好ましい。皮膚軟化剤を使用する場合、その量は、組成物の全重量を基準として、約１重量％〜約１０重量％とすることができる。約２重量％〜約８重量％が好ましく、約４重量％〜約６重量％がより好ましい。

本発明の組成物には、保水剤として多価アルコールを使用することができる。保水剤は、皮膚軟化剤の有効性を高めるのに役立ち、スケーリングを減少させ、積層したスケールの除去を促進し、皮膚の感触を改良する。多価アルコールとして適切なものには、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコールおよびそれらの誘導体、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、ヘキシレングリコール、１，３−ジブチレングリコール、１，２，６−ヘキサントリオール、エトキシル化グリセロール、プロポキシル化グリセロールおよびこれらの混合物等の、グリセロール（グリセリンともいう）、ポリアルキレングリコール、アルキレンポリオールおよびそれらの誘導体があるが、これらに限定されるわけではない。グリセリンが好ましい。使用される保水剤の量は、組成物の全重量を基準として、約０．１重量％〜約５重量％である。約０．１重量％〜約３重量％が好ましい。

本発明の組成物には皮膚鎮静剤を添加できる。皮膚鎮静剤として適切なものには、パンテノール、ビサボロール、アラントインおよびそれらの組み合わせがあるが、これらに限定されるわけではない。使用される皮膚鎮静剤の量は、組成物の全重量を基準として、約０．０１重量％〜約０．７５重量％である。約０．０１重量％〜約０．１重量％が好ましい。

本発明の組成物にはコンディショナーも添加できる。コンディショナーとして適切なものには、ジメチコンプロピルＰＧ−ベタイン、ジメチコンコポリオール、ポリクアテルニウム−１０（polyquaternium-10）およびそれらの組み合わせがあるが、これらに限定されるわけではない。使用されるコンディショナーの量は、組成物の全重量を基準として、約０．０１重量％〜約１重量％である。約０．０１重量％〜約０．５重量％が好ましい。

本発明の組成物のｐＨは種々のものでよいが、典型的には、約３〜約４である。約３．２５〜約３．７５が好ましい。ｐＨはクエン酸ナトリウムのようなｐＨ調整剤により調整できるが、これに限定されるわけではない。使用されるｐＨ調整剤の量は、組成物の初期ｐＨと調整すべき組成物の量とに依存する。

本発明の組成物にはＵＶ吸収剤も添加できる。ＵＶ吸収剤として適切なものには、ベンゾフェノンやその誘導体、ケイ皮酸やその誘導体、アゾール類、イミダゾール類等があるが、これらに限定されるわけではない。使用されるＵＶ吸収剤の量は、組成物の全重量を基準として、約０．００１重量％〜約０．０１重量％である。

本発明の組成物には、アロエバルバデンシス抽出物、カモミール抽出物、タイム抽出物、ローズマリー抽出物等の植物製品も有用である。使用される植物製品の量は、組成物の全重量を基準として、約０．０１重量％〜約１重量％である。約０．０１重量％〜約０．１重量％が好ましい。

本発明の組成物には、乳酸メンチル、メントール、ショウノウ、ペパーミント、ユーカリ油、メントキシプロパンジオール等の感覚刺激剤（sensates）も有用である。使用される感覚刺激剤の量は、組成物の全重量を基準として、約０．０１重量％〜約１重量％である。約０．０５重量％〜約０．５重量％が好ましい。

本発明の組成物には、皮膚への有効成分の沈着に役立つ沈着助剤を添加することができる。この目的のためには、脂肪アルコールが有用である。沈着助剤として適切なものには、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール、ラノリンアルコール、パルミチン酸セチル、エマルジョンワックス（emulsifying wax）、セテアリルアルコールとセテアリルサルフェートのブレンド物、エトキシル化メチルグルコシドのステアリン酸エステル、グリセリルステアレートおよびグリコールジステアレートがあるが、これらに限定されるわけではない。沈着助剤の量は、約５重量％〜約２０重量％にできる。約８重量％〜約１５重量％が好ましい。

典型的には、微生物の成長を阻害する防腐剤を組成物に添加できる。本発明の組成物に添加すべき防腐剤として適切なものには、安息香酸および、ミシガン州ミッドランドのダウケミカル社（Dow Chemical Corporation）から“Dowicil 200”の名前で商品化されているクアテルニウム−１５（QUATERNIUM-15）がある。安息香酸が好ましい。使用される防腐剤の量は、組成物の全重量を基準として、約０．０１重量％〜約１重量％である。約０．０５重量％〜約０．５重量％が好ましい。

本発明の組成物には、審美的目的のため、どのような香料も添加することができる。香料として適切なものには、ユーカリ油、合成ショウノウ、ペパーミント油、クローブ油、ラベンダー、カモミール等があるが、これらに限定されるわけではない。使用される香料の量は、組成物の全重量を基準として、約０．０３重量％〜約３重量％である。約０．１重量％〜約０．５重量％が好ましい。

本発明の組成物には、粘度を調整するため、増粘剤を添加することができる。増粘剤として適切なものには、キサンタンガム、カラヤガム、グアガム、ローカストビーンガム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等があるが、これらに限定されるわけではない。増粘剤の量は、約０．１重量％〜約１重量％にできる。約０．２５重量％〜約０．７５重量％が好ましい。

本発明の組成物には、審美的目的のため、着色剤を添加することもできる。着色剤として適切なものやその典型的な使用レベルは、当業者にはよく知られている。

本発明の組成物は、にきびを治療しつつ、皮膚を洗浄し、剥離するのに有用である。本組成物は、コットンのスワブ、布等を使用して皮膚に塗布できる液体として供給することができる。別法として、本組成物を、既知の技術であり洗浄用ふき取り繊維（ワイプ）として販売されているふき取り繊維に吸収させることもできる。本組成物は水で皮膚からすすぎ落とされる。

本発明の特徴とその実行方法とをより詳細に説明するため、以下に実施例を示す。しかしながら、本発明はこの実施例の詳細に限定されるものと考えるべきではない。

実施例１
表１に示す材料を容器中で混合して、皮膚を剥離し、かつ、にきびを除去するための洗浄用組成物を作製した。材料は均一になるまでブレンドした。

一群のパネラー（panelist）に上記の組成物のサンプルを与え、家で使用させた。二週間の使用（一日一回の洗顔）の後、パネラーに質問表を渡し、感想を求めた。結果を表２に示す。

本発明の具体的な実施態様は以下の通りである。
（１）さらに、約０．１重量％〜約１０重量％の抗にきび有効成分を含有する、請求項１に記載の皮膚洗浄用組成物。
（２）前記小粒径粒子の粒径が約２００μｍ未満であり、前記大粒径粒子の粒径が約３５０μｍ〜約８５０μｍである、請求項１に記載の皮膚洗浄用組成物。
（３）前記小粒径粒子の粒径が、約１００μｍ〜約１６０μｍであり、前記大粒径粒子の粒径が約４２５μｍ〜約８５０μｍである、実施態様（２）に記載の皮膚洗浄用組成物。
（４）前記小粒径粒子および前記大粒径粒子が、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリカ、マイクロクリスタリンワックス、水素化ホホバ油、カムバワックス、ライ麦糠ワックスおよびナッツ類の殻の粉砕物からなる群から選ばれた材料よりなる、請求項１に記載の皮膚洗浄用組成物。
（５）前記小粒径粒子がポリエチレンよりなり、前記大粒径粒子がマイクロクリスタリンワックスよりなる、実施態様（４）に記載の皮膚洗浄用組成物。

（６）前記小粒径粒子の量が、約２重量％〜約６重量％であり、前記大粒径粒子の量が、約０．５重量％〜約４重量％である、実施態様（５）に記載の皮膚洗浄用組成物。
（７）さらに、約５重量％〜約２０重量％の沈着助剤を含有する、実施態様（１）に記載の皮膚洗浄用組成物。
（８）前記沈着助剤が、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール、ラノリンアルコール、パルミチン酸セチル、エマルジョンワックス、セテアリルアルコールとセテアリルサルフェートのブレンド物、エトキシル化メチルグルコシドのステアリン酸エステル、グリセリルステアレートおよびグリコールジステアレートからなる群から選ばれた、実施態様（７）に記載の皮膚洗浄用組成物。

Claims

約１重量％〜約２５重量％の、少なくとも一つの界面活性剤と、
約０．１重量％〜約１０重量％の、３００μｍ未満の粒径を有する粒子と、
約０．１重量％〜約１０重量％の、３００μｍを超える粒径を有する粒子と、
水と
を含有する皮膚洗浄用組成物。
皮膚を洗浄し、かつ、にきびを治療する方法において、
請求項１に記載の組成物を皮膚に塗布することと、
当該組成物を皮膚からすすぎ落とすこととを含む、
方法。