JP4641371B2 - 馬脚冷却用シート - Google Patents

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元彰 後藤
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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、主として競争馬の調教後又はレース後に肢の下脚部に貼付し、中手骨および屈腱を長時間持続して冷却することにより、骨膜炎や屈腱炎を予防及び/又は治療するための馬用冷却用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
極限のスピードに挑む競争馬が活躍できる年齢は、おおむね満3歳から6歳の間であり、いまだ成長過程にある時期に生理的限界寸前までの鍛錬とレースが課せられる。全力疾走時には体重400〜500kgの馬の1本の肢に数トンもの荷重がかかるとされ、その際、蹄で受けた衝撃は上脚部よりも下脚部(ヒトのすね及びふくらはぎ部分に相当する)に加わり、骨折、骨膜炎、屈腱炎などの障害が多発する。
【0003】
馬の骨の成長は蹄を構成している末節骨から始まり、上脚部に化骨が進み、満5歳の脊椎を最後にようやく骨が成熟するといわれる。管骨骨膜炎は未熟な若馬である3歳馬が最初のレースに向けて調教を受けている際にみうけられ、管骨背側面に過剰な力がかかることにより起こるものと考えられる。屈腱炎は前肢及び後肢に発症するが、後肢よりも前肢に多く発症し、不治の病といわれている。屈腱炎は、走行中の腱の過伸展により腱線維が断裂することで発症する。
【0004】
これらの障害はいずれも競走馬にとって致命傷であり、予防的に、または初期の炎症を抑えるための治療を第一の目的として、流水、氷、又は冷却剤により患部を冷やすことが行われている。しかしながら、流水を肢にかける方法では、手間がかかるうえに、夏場では冷却効果が小さいという欠点がある。氷、冷却剤による患部の冷却には1回1時間を限度とし、1日3〜4回行う必要があるが、長時間処置すると凍傷の危険性もあり、絶えず状況を観察しながら処置しなければならない。さらに冷凍庫がなければならないという欠点もあり、簡便に処理でき安全で確実に冷却する方法は未だ無いのが現状である。
【0005】
ヒトにおいて、運動時の筋肉痛や打撲などの炎症の治療を目的として、メントールやカンフル、抗炎症剤などを配合した貼付剤(いわゆるパップ剤、湿布薬等)が用いられているが、馬は匂いに敏感であり、冷感刺激剤のメントールのような匂いのある薬物を使用することはできない。また、一般的に冷感刺激剤として配合されるエタノールや血行を促進するカンフル等は、興奮性薬剤として競馬法の禁止薬物に該当しており、皮膚から吸収されるおそれがあるために使用できない。さらに、馬の肢は細かな毛で覆われているため、脚を覆う大きさで通常のパップ剤を適用した場合には粘着力が強すぎ、更に剥離時にはパップ剤が乾燥して固着するために毛が抜けて馬が暴れる恐れがある。このように、馬の肢の冷却には馬特有の問題が多数あり、ヒトの医療の技術をそのまま適用できないという問題点がある。
【0006】
一方、ヒト用の貼付剤として、吸水性繊維を含む不織布を用いたもの(特開平7-31640号公報、特開平8-73346号公報)、高吸収性高分子樹脂を含有するもの(特開昭62-116509号公報、特開昭63-225314号公報、特開平5-947号公報)が知られており、本発明の冷却用シートに近似した組成の貼付剤として、特許第2795782号、特開平10-265374号公報、特公平7-14866号公報に記載されたものが知られている。しかしながら、これらは、馬の肢の冷却用に開発されたものではなく、前述したような馬固有の問題を解決したものではない。また、高吸水性繊維からなる不織布として、特開平6-57610号公報、特開平6-248558号公報に記載されたものが知られている。
【0007】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、馬の肢の下脚部に貼付し、中手骨及び/又は屈腱を長時間持続して冷却でき、骨膜炎や屈腱炎を予防及び/又は治療することができる馬用冷却用シートを提供することにある。より具体的には、馬の肢に適用するに際して適度の粘着性と剥離性を有し、適度な冷却力と冷却効果の持続性を備え、しかも簡便かつ安全に馬の肢を冷却することのできる冷却用具を提供することが本発明の課題である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を進めた結果、保水性を有する不織布の支持体の一面に高吸水性樹脂、水、及び油性成分を含む粘着剤層を形成した冷却用シートを馬の肢に貼付すると、貼付中に冷却用シート中の水分が蒸発し、その気化熱により冷感刺激剤を配合しなくても貼付直後から急激に皮膚温度が低下してその冷却効果が約6時間持続すること、並びにこの冷却用シートが貼付時には十分な貼着力を有しており、しかも貼付中に粘着剤層の表面に油性成分が浮き出て冷却処置の終了時に容易に剥離することができることを見出した。本発明はこれらの知見を基にして完成されたものである。
【0009】
すなわち、本発明は、馬の肢の下脚部に貼付する冷却用シートであって、
(a)保水性を有する不織布である支持体;
(b)水分を60〜85重量%含み(割合は粘着剤層全重量に対する重量%を示す)、更に、多価アルコール類、油性成分、ポリアクリル酸塩、高吸水性樹脂、アルミニウム塩及びオキシ酸を含有し、該支持体に設けられた粘着剤層
を含む冷却用シートを提供するものである。
【0010】
また、本発明により、馬の肢の下脚部に貼付するための冷却用シートであって、
(a)保水性を有する不織布である支持体;
(b)水分を60〜85重量%含み、さらに5〜15重量%の多価アルコール類、1〜5重量%の油性成分、3〜8重量%のポリアクリル酸塩、0.5〜3重量%の高吸水性樹脂、0.5〜4重量%の軽質無水ケイ酸、0.03〜0.15重量%のアルミニウム塩、及び0.5〜1.5重量%のオキシ酸を含有し、該支持体に設けられた粘着剤層(各成分の割合は粘着剤層全重量に対する重量%を示す)
を含む冷却用シートが提供される。
【0011】
通常、該冷却用シートは、その粘着剤層の表面を水非透過性フィルムで被覆した状態で提供され、長辺20〜40cm、短辺14〜30cm程度の大きさに切断して使用される。
上記発明の好ましい態様によれば、該支持体が高吸水性繊維とポリエステル繊維とを含む、又はポリエステル繊維を含む保水性を有する不織布である上記冷却用シート;オキシ酸が酒石酸、クエン酸、及び乳酸からなる群から選ばれる1種又は2種以上のオキシカルボン酸、好ましくは酒石酸である上記冷却用シート;多価アルコールがグリセリンと、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、及びジプロピレングリコールからなる群から選ばれる1種又は2種以上との混合物である上記冷却用シートが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の冷却用シートでは、水分の蒸発により奪われる気化熱を利用して患部を冷却するため、該粘着剤層に配合される水の量が多いほど冷却効果は大きく、この冷却効果は持続する。該粘着剤層中には60〜85重量%、好ましくは65〜75重量%、特に好ましくは72〜74重量%の水を配合することができる。配合量が60重量%未満では十分に持続する冷却力が得にくく、85重量%を越えると粘着力、保形性、および乾燥時の使用感が低下する場合がある。
【0013】
冷却用シートの粘着剤層には、水分の蒸発速度を調節し、乾燥時の使用感の悪化を防止する目的で5〜15重量%の多価アルコール類を配合することができる。多価アルコール類としては、粘着剤層の粘着力を増強し、かつ強い保湿特性を示すグリセリンを3〜10重量%配合することが好ましい。グリセリンの配合量が3重量%未満では保湿効果が十分に発揮できずに乾燥が速くなり、長時間冷却を持続することができなくなる場合があり、さらに乾燥時に支持体の角が硬くなって皮膚刺激の原因にもなり得る場合がある。一方、その配合量が10重量%を越えて配合すると剥離時に粘着力が強すぎて大量の毛を抜くことになり、毛嚢炎を引き起こす原因となる場合もある。
【0014】
粘着剤層を調製する工程において、ポリアクリル酸塩や高吸水性樹脂などの水溶性高分子原料を水に溶解する際に、水溶性高分子原料の分散性を改善して均一な溶液を得るために、水溶性高分子原料を多価アルコール類にあらかじめ分散した液を撹拌下に水中に添加して溶解することが望ましい。この時、操作を行うにあたり3〜10重量%のグリセリンのみでは水溶性高分子原料を十分に分散することができない場合があるが、そのような場合には、グリセリンに加えて2〜5重量%のプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、及びジプロピレングリコールからなる群から選ばれる1種又は2種以上の多価アルコールを配合することが好ましい。これらはグリセリンに比較して粘度が低いため、少量で水溶性高分子原料を分散できるとともに、グリセリンほど保湿力が強くないため水分が蒸発した後の粘着剤層の粘着力をグリセリンの場合ほど強めないという特徴がある。2重量%未満では上記の目的のためには不十分な場合があり、また5重量%を越えて配合すると経時的に粘着剤層から分離される場合がある。
【0015】
粘着剤層中の水が蒸発した後に粘着剤層の表面に浮き出し、剥離時の粘着力を弱める目的で1〜5重量%の油性成分を粘着剤層に配合する。油性成分としては上記の目的を達成できるものであればその種類は特に限定されないが、例えば、軽質流動パラフィン、スクワラン、流動ポリイソブチレン等の炭化水素、オリーブ油、アボガド油、サフラワー油等の植物油、アジピン酸ジイソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル等のエステル類などを用いることができる。乳化しやすく安価で皮膚刺激のない油性成分として軽質流動パラフィンを好適に用いることができる。例えば、軽質流動パラフィンを3重量%程度配合することが好ましい。油性成分が1重量%未満では剥離時の粘着力を弱める効果が不十分になる場合があり、5重量%を越えて配合すると経時的に粘着剤層から分離しやすくなり、貼付時の粘着力を低下させる場合がある。
【0016】
ポリアクリル酸塩としては、ポリアクリル酸ナトリウム及び/又はポリアクリル酸部分中和物を用いることができる。ポリアクリル酸塩の配合量が3重量%未満では保形性が悪くなる場合があり、8重量%を越えると調製時に粘度が高くなり均一に調製しにくくなる場合がある。
【0017】
粘着剤層のゲル強度を増強し、ポリアクリル酸塩に起因する糸引き性を改善し、大量の水を保持させる目的で0.5〜3重量%の高吸水性樹脂を粘着剤層に配合する。高吸水性樹脂は種々知られており、上記の目的を達成できるものであればその種類は特に限定されないが、例えば、デンプン・アクリル酸グラフト重合体部分ナトリウム塩(アクリル酸デンプン:デンプンにアクリル酸および微量のメチレンビスアクリルアミドをグラフト重合した重合物の部分ナトリウム塩、商品名:サンウェットIM1000(三洋化成工業株式会社)など)やアクリル酸重合体部分ナトリウム塩架橋物などを用いることができる。高吸収性樹脂の配合量が0.5重量%未満では上記の目的を達成できない場合があり、3重量%を越えて配合すると粘着剤の膏体の粘稠性が低下して均一な粘着剤層を得ることができない場合がある。
【0018】
粘着剤層のゲル強度を増強し、剥離時の粘着力を低減させる目的で0.5〜4重量%、好ましくは2〜3重量%の軽質無水ケイ酸を粘着剤層に配合する。軽質無水ケイ酸を配合することにより、ポリアクリル酸塩水溶液に起因する糸引き性を低下させて展延性を改善すると同時に、シート状に成形した後、熟成するまでに支持体から粘着剤層がしみ出すのを防止することができる。また、軽質無水ケイ酸は多価アルコール類、油性成分を保持し、粘着剤層表面にこれらが浮き出して粘着力を低下させるのを防ぐ働きをする。水分が蒸発した後には、可塑剤である多価アルコール類を保持することにより、形成される高分子フィルムを硬くして粘着力を低下させるとともに、油性成分を表面に浮き出させて粘着力を低下させ、剥離時に毛を抜くこともなく容易に剥離できるように作用する。軽質無水ケイ酸の配合量が0.5重量%未満では上記の目的を達成できない場合があり、4重量%を越えると作業性が悪くなる場合がある。
【0019】
粘着剤層には、ポリアクリル酸塩の配合量に応じて0.03〜0.15重量%のアルミニウム塩を加え、さらに0.5〜1.5重量%のオキシ酸、好ましくは酒石酸、クエン酸、又は乳酸などのオキシカルボン酸を作用させ、溶出したアルミニウムをポリアクリル酸塩と架橋させて水に不溶化したゲルを形成させる。アルミニウム塩としては、例えば、乾燥水酸化アルミニウムゲル、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、塩化アルミニウム、アルミニウムグリシナール、及びミョウバンからなる群から選ばれる1種又は2種以上のアルミニウム塩から選択して配合するが、これらのうち、乾燥水酸化アルミニウムゲルが特に好ましい。アルミニウム塩と組み合わせて、又はアルミニウム塩に替えて、亜鉛、カルシウム、銅、鉛、鉄、スズなどの多価金属塩を使うことも可能である。
【0020】
また、オキシ酸としてはオキシカルボン酸などの有機酸、リン酸などの無機酸などの水酸基を有する酸を用いることができ、例えば、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、及びクエン酸等から選ばれる1種または2種以上のオキシカルボン酸、及び/又はリン酸から選択して配合することができる。これらのうちで、酒石酸を単独で用いるか、あるいは酒石酸とリン酸とを組み合わせて用いることが好ましい。
【0021】
本発明の冷却用シートの製造にあたり、必要に応じて粘着剤層に防腐剤を配合することも可能である。防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル類、特にパラオキシ安息香酸メチルとパラオキシ安息香酸プロピルの組み合わせが効果的である。防腐剤を配合する場合の溶解剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステルをよく溶かし、水と混和する溶媒、例えばN−メチル−2−ピロリドンなどを用いることができる。
【0022】
また、粘着剤層には、必要に応じてカルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテル・無水マレイン酸共重合体、ポリエチレンオキサイド等の増粘剤、カオリン、セラミック、酸化チタン等の増量剤、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の界面活性剤等を配合することができる。
【0023】
本発明の冷却用シートは、粘着剤層だけでも十分な冷却効果を発揮するが、肢に貼付した後に支持体に冷水を噴霧すると、支持体が水を吸収保持して冷却用シート全体が保持する水分量が増え、粘着剤層の使用感を損なわずに冷却力を持続的に発揮させることができる。支持体としては、保水性のあるシートであればよいが、ポリエステル繊維を含む不織布、及び高吸水性繊維等の中から選ばれる1種又は2種以上の繊維を含む不織布であることが望ましい。また、伸縮性の保水性不織布が好ましい。ポリエステル繊維を含む伸縮性の不織布の支持体を用いた冷却用シートは本発明の目的とする冷却効果と効果の持続性を保持することができるが、高吸水性繊維を含む不織布の支持体を用いることにより、さらに高い冷却効果と効果の持続性を得ることができ、さらに好適である。高吸水性繊維としては、例えば、デンプン・アクリル酸グラフト重合体部分ナトリウム塩やアクリル酸重合体ナトリウム塩架橋物のような高吸水性樹脂を繊維状にしたもの、アクリル繊維の内層と高吸水性繊維の外層の2層構造をもつ繊維や、セルロースの一部に親水性の基を置換して親水性を増した繊維などを挙げることができる。
【0024】
高吸水性繊維単独の不織布では、不織布の状態で保存している間に吸湿してしまい、粘着剤層の架橋が終了するまでに粘着剤層が不織布中にしみ込んでしまう場合もあるが、親水性の小さいポリエステル繊維を含む不織布ではこのような問題を回避できる場合がある。ポリエステル繊維は、親水性の官能基を付与することにより高吸水性繊維に加工することができ、通常のポリエステル繊維と混ぜ合わせることもできる。このような組成の不織布は水を接触させたときにのみ水を吸収して保持することができるため、本発明の冷却用シートの製造に極めて好適である。本発明の冷却用シートの製造方法は特に限定されないが、支持体の片面上に練合した粘着剤の膏体を均一の厚さで塗布し、更に、その上から水非透過性フィルムを積層することにより製造できる。また、膏体を水非透過性フィルムの上に均一の厚さで塗布した後、その上から支持体を積層することによっても製造することができる。粘着剤層の厚さは、0.8〜2.5mm程度である。練合及び塗布の手段は特に限定されず、医薬製造の分野で通常利用されている手段を利用することができる。
【0025】
本発明の冷却用シートは、調教後又はレース後に体温が上昇した馬の肢の下脚部、好ましくは前肢の下脚部に粘着層面が接触するように貼付する。通常、馬の肢の下脚部を覆うのに十分な大きさとなるように、例えば、長辺の長さが20〜40cm、短辺の長さが14〜30cm程度の長方形に切断して用いることが好ましい。貼付した直後に患部は粘着剤層及び支持体中の水の持つ熱容量分だけ急速に熱交換されて冷却される。粘着剤層中の水よりも支持体に保持された水の方が気化しやすいため、支持体中の水が気化することにより下脚部が冷却され、その後、粘着剤層中の水が徐々に気化し、約6〜8時間持続的に肢を冷却することができる。必要に応じて、支持体の側から一定時間水を噴霧し、冷却効率を高めることができる。
【0026】
本発明の冷却用シートは、粘着剤層の表面を水非透過性フィルムで覆うことにより輸送及び保存などの取り扱いが容易になる。水非透過性フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド等の素材から調製されたフィルムが好ましい。また、これらのフィルムにアルミニウム箔のラミネートを施したり、アルミニウムを蒸着させたり、このフィルムの表面にシリコン膜をラミネートしたフィルムを用いることも可能である。このような手段は、ヒト用のパップ剤などの貼付剤において汎用されており、適宜の手段を採用することは容易である。
【0027】
なお、本発明の冷却用シートは馬の肢の下脚部に適用することが望ましいが、他の動物、例えば、イヌやネコなどのペット類、ウシ、ヒツジなどの家畜類に適用することも可能である。また、ヒトに適用することも可能である。
【実施例】
【0028】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本説明は下記の実施例に限定されることはない。
【0029】
例1:冷却用シートの製造
表1に示す成分配合割合(単位:粘着剤層の粘着剤全重量に対する重量%)の冷却用シートを下記製法で調製した。
【表1】
Figure 0004641371
【0030】
精製水に軽質無水ケイ酸(アエロジル200)を分散した。あらかじめ軽質流動パラフィンにポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(ニッコールHCO−60)とソルビタン脂肪酸エステル(ニッコールSP−10)を溶解した後に、カルボキシメチルセルロースナトリウム(サンローズF30HC)を分散した液を加えて撹拌した。次に、グリセリンとプロピレングリコールに乾燥水酸化アルミニウムゲル、ポリアクリル酸ナトリウム(アロンビスM)、ポリアクリル酸部分中和物(アロンビスAH105)、高吸水性樹脂(サンウエットIM1000)を分散した液を加え練合した。さらに、N−メチル−2−ピロリドンにパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピルを溶解した液を加え、精製水に酒石酸を溶解した液を加えて充分練合した。
【0031】
得られた粘着剤の膏体をレーヨン繊維:ポリエステル繊維=2:8の不織布(実施例1)、又は高吸水性樹脂繊維:ポリエステル繊維=1:9の不織布(実施例2)にそれぞれ展延し、ポリプロピレンフィルムの被覆フィルムでカバーして20cm×28cmに裁断して冷却用シートとした。このようにして製した冷却用シートを紙、アルミニウム箔、プラスチックフィルムからなる複合ラミネート袋に入れ密封して使用するまで保存した。比較例1、比較例3、及び比較例4の冷却用シートは、表1に記載した成分を用いて、上記実施例1及び2の冷却用シートと同様に製造した。不織布としては、レーヨン繊維:ポリエステル繊維=2:8の不織布を用いた。
【0032】
実施例3及び4の冷却用シートは、上記の実施例1の製造方法で、プロピレングリコールに代えてジプロピレングリコールと1,3−ブチレングリコールの混合物(実施例3)、又はジプロピレングリコール(実施例4)を用いて実施例1の方法と同じ方法で膏体を製造し、得られた膏体をポリエステル繊維の不織布に展延した以外は、実施例1と同じ方法で製造した。
【0033】
比較例2の冷却用シートは以下のようにして製造した。精製水に軽質無水ケイ酸(アエロジル200)を分散し、あらかじめプロピレングリコールにカルボキシメチルセルロースナトリウム(サンローズF30HC)を分散した液を加えて撹拌した。次に、濃グリセリンとプロピレングリコールに乾燥水酸化アルミニウムゲル、ポリアクリル酸ナトリウム(アロンビスM)、ポリアクリル酸部分中和物(アロンビスAH105)、高吸水性樹脂(サンウエットIM1000)を分散した液を加え練合した。さらに、N−メチル−2−ピロリドンにパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピルを溶解した液を加え、精製水に酒石酸を溶解した液を加えて充分練合した。
【0034】
得られた粘着剤の膏体をレーヨン繊維:ポリエステル繊維=2:8の不織布に展延し、ポリプロピレンフィルムの被覆フィルムでカバーして20cm×28cmに裁断して冷却用シートとした。このようにして製した冷却用シートを紙・アルミニウム箔・プラスチックフィルムからなる複合ラミネート袋に入れ密封して使用するまで保存した。
【0035】
試験例1:保形性試験
得られた各冷却用シートを、調製直後にそれぞれ20枚重ねて一晩放置して保形性を検討した。実施例1〜4の冷却用シートには変化が認められなかったのに対して、比較例3の冷却用シートでは一部膏体が支持体の外まではみ出しており、比較例4の冷却用シートでは15枚目から20枚目まで膏体が支持体の非塗布面まで染み出しており、保形性の悪化が認められた。
【0036】
試験例2:剥離性試験
得られた実施例1〜4及び比較例1〜4の冷却用シートをそれぞれ馬の前肢下脚部に貼付し、6時間後に冷却シートを剥がして、粘着剤層に付着する毛の状態を観察した。結果を表2に示す。
【表2】
Figure 0004641371
【0037】
試験例3:冷却試験1
馬の右前肢下脚部に実施例1の冷却用シートを貼付し、肢表面と冷却用シートとの間に温度センサーをセットした。さらに冷却用シートの上から通気性のある包帯を巻いて固定した。左肢には温度センサーを右肢と同じ位置に包帯を同様に巻いて固定した。センサーを馬の背中に固定した記録計に接続し、1分間隔で両肢の皮膚表面温度を約8時間測定した。両肢の皮膚表面温度および対照との皮膚表面温度を求めた。結果を図1に示す。実施例1の冷却用シートは長時間にわたり十分な冷却効果を有しており、対照との間に有意な冷却効果が認められた。
【0038】
試験例4:冷却試験2
冷却試験1と同様に馬の右前肢下脚部に実施例1の冷却用シートを貼付し、肢表面と冷却用シートとの間に温度センサーをセットした。さらに冷却用シートの上から通気性のある包帯を巻いて固定した。さらにその上から水をかけて冷却シートと固定した包帯を水で濡らした。左肢には温度センサーを右肢と同じ位置に包帯を同様に巻いて固定した。センサーを馬の背中に固定した記録計に接続し、1分間隔で両肢の皮膚表面温度を約8時間測定した。結果を図2に示す。実施例1の冷却用シートは長時間にわたり十分な冷却効果を有しており、対照との間に有意な冷却効果が認められた。
【0039】
試験例5:冷却試験3
冷却試験2と同様に馬の右前肢下脚部に実施例3の冷却用シートを貼付し、肢表面と冷却用シートとの間に温度センサーをセットした。さらに冷却用シートの上から通気性のある包帯を巻いて固定した。さらにその上から水をかけて冷却シートと固定した包帯を水で濡らした。左肢には温度センサーを右肢と同じ位置に包帯を同様に巻いて固定した。センサーを馬の背中に固定した記録計に接続し、1分間隔で両肢の皮膚表面温度を約8時間測定した。結果を図3に示す。実施例3の冷却用シートは長時間にわたり十分な冷却効果を有しており、対照との間に有意な冷却効果が認められた。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明の冷却用シートは、馬の肢の下脚部を長時間持続して冷却でき、骨膜炎や屈腱炎を予防及び/又は治療することができる。本発明の冷却用シートは、馬の肢に適用するに際して好適な粘着性と剥離性を有しており、持続的な冷却力を発揮でき、しかも簡便かつ安全に冷却処置を行えるという特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】 実施例1の冷却用シートを用いて馬の前肢の下脚部を冷却した冷却試験1の結果を示す。
【図2】 実施例1の冷却用シートを馬の前肢の下脚部に貼付し、固定した包帯の上からさらに水をかけて濡らした冷却試験2の結果を示す。
【図3】 実施例3の冷却用シートを馬の前肢の下脚部に貼付し、固定した包帯の上からさらに水をかけて濡らした冷却試験3の結果を示す。

Claims (7)

  1. 馬の肢の下脚部に貼付するための冷却用シートであって、
    (a)保水性を有する不織布である支持体;
    (b)水分を60〜85重量%含み、さらに5〜15重量%の多価アルコール類、1〜5重量%の油性成分である軽質流動パラフィン、3〜8重量%のポリアクリル酸塩、0.5〜3重量%の高吸水性樹脂、0.5〜4重量%の軽質無水ケイ酸、0.03〜0.15重量%のアルミニウム塩、及び0.5〜1.5重量%のオキシ酸を含有し、該支持体に設けられた粘着剤層
    を含む冷却用シート。
  2. 該支持体がポリエステル繊維を含む不織布である請求項1に記載の冷却用シート。
  3. 該支持体が高吸水性繊維を含む不織布である請求項1に記載の冷却用シート。
  4. オキシ酸が酒石酸、クエン酸、及び乳酸からなる群から選ばれる1種又は2種以上のオキシカルボン酸である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の冷却用シート。
  5. オキシ酸が酒石酸である請求項4に記載の冷却用シート。
  6. 多価アルコール類がグリセリンと、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、及びジプロピレングリコールからなる群から選ばれる1種又は2種以上との混合物である請求項1ないし5のいずれか1項に記載の冷却用シート。
  7. アルミニウム塩が乾燥水酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、塩化アルミニウム、アルミニウムグリシナール、及びミョウバンからなる群から選ばれる1種又は2種以上のアルミニウム塩である請求項1ないし6のいずれか1項に記載の冷却用シート。
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