JP2003190201A - 身体冷却用具、及び、身体加温用具 - Google Patents

身体冷却用具、及び、身体加温用具

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JP2003190201A
JP2003190201A JP2001394208A JP2001394208A JP2003190201A JP 2003190201 A JP2003190201 A JP 2003190201A JP 2001394208 A JP2001394208 A JP 2001394208A JP 2001394208 A JP2001394208 A JP 2001394208A JP 2003190201 A JP2003190201 A JP 2003190201A
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Shinya Taguchi
伸哉 田口
Satoru Kazuno
哲 数野
Norio Iida
教雄 飯田
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い冷却効果を有し、かつ、冷却による凍傷
等を始め、身体適用部に痛み・損傷等を与えることのな
い身体冷却用具の提供。また高い加温効果を有し、か
つ、加温による火傷等を始め、身体適用部に痛み・損傷
等を与えることのない身体加温用具の提供。 【解決手段】 少なくとも、ゲル層、支持体、及び、該
支持体に着脱可能な保冷体をこの順に有し、ゲル層側を
身体に当接させて使用されることを特徴とする身体冷却
用具である。ゲル層が、280Kにおける熱伝導率が1
50/10−3Wm−1−1以上である化合物の連続
相を含む態様等が好ましい。また、少なくとも、ゲル
層、支持体、及び、該支持体に着脱可能な発熱体をこの
順に有し、ゲル層側を身体に当接させて使用されること
を特徴とする身体加温用具である。ゲル層が、280K
における熱伝導率が150/10−3Wm−1−1
上である化合物の連続相を含む態様等が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体の炎症部や、
発熱時、特に日射病や熱射病等の際に、好適に用いられ
る身体冷却用具、及び、身体の各部位、特に冷え易い腰
等において好適に用いられ、温熱感を効果的に付与可能
な身体加温用具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、発熱時や日射病の際、ま
た、打撲等の外傷炎症時等において、身体を効果的に冷
却させるものとして、含水ゲルを不織布等の多孔性支
持体に展延或いは充填させ、水の気化熱を利用する冷湿
布剤、不凍性のゲルを封入したバッグを冷凍庫等で冷
やして身体に当てる冷却用具、及び、高分子ゲルを封
入したバッグを冷凍庫で凍らせて身体に当て、融解熱で
冷却する冷却用具等が使用されている。
【0003】しかし、前記の冷却用具は、冷却効果や
持続時間が充分でないという問題があった。前記の冷
湿布剤は、含水ゲルの水分量を高めることで、ある程度
の高い冷却効果が得られるものの、水分量を高くし過ぎ
ると、ゲルの強度が弱くなる等、物性面での問題があっ
た。前記の冷却用具は、高い冷却効果が得られるもの
の、過度の皮膚温低下により皮膚に痛みが生じたり、凍
傷等の問題が生じるという問題があった。また、高分子
ゲルを封入したバッグは、凍結時、身体へのフィット性
に欠け、皮膚への貼着が上手く出来ないため、皮膚と接
触している接触点は部分的に冷えるものの、皮膚に接触
せずに浮いてしまっている部分は冷却されず、身体の適
用部全体を均一に冷却できないという問題があった。こ
の問題を解決すべく、冷却用具を、布等で被覆して使用
する方法等も行われてきたが、冷却効果が低下し、充分
に冷却し難くなるという問題があった。
【0004】また従来、特に寒い季節における身体各部
の冷えを防止するため、身体用カイロ等が使用されてい
る。該身体用カイロは、特に冷え易い部位等に適宜当接
させることにより、身体を好適に加温することができる
ものである。しかし、該身体用カイロを使用した場合に
は、発熱体が直接、局所的に皮膚に接触するため、低温
火傷等が生じる問題があった。また低温火傷を防止すべ
く、該身体用カイロを布等で被覆して使用する方法等が
行われてきたが、発熱体による加温効果が低下し、充分
な温かさが得られ難くなるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明は、高い冷却効果を有し、か
つ、冷却による凍傷等を始め、身体適用部に痛み・損傷
等を与えることのない身体冷却用具を提供することを目
的とする。また本発明は、高い加温効果を有し、かつ、
加温による火傷等を始め、身体適用部に痛み・損傷等を
与えることのない身体加温用具を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段としては、以下の通りである。即ち、 <1> 少なくとも、ゲル層、支持体、及び、該支持体
に着脱可能な保冷体をこの順に有し、ゲル層側を身体に
当接させて使用されることを特徴とする身体冷却用具で
ある。 <2> ゲル層が、280Kにおける熱伝導率が150
/10−3Wm−1 −1以上である化合物の連続相を
含む前記<1>に記載の身体冷却用具である。 <3> ゲル層が、水、グリセリン、エチレングリコー
ル、及び、ポリエチレングリコールの少なくともいずれ
かを含む前記<1>又は<2>に記載の身体冷却用具で
ある。 <4> 保冷体が、少なくとも、凝固点が−30〜0℃
の保冷剤が包装体に充填されてなり、保冷時において湾
曲可能である前記<1>から<3>のいずれかに記載の
身体冷却用具である。 <5> 少なくとも、ゲル層、支持体、及び、該支持体
に着脱可能な発熱体をこの順に有し、ゲル層側を身体に
当接させて使用されることを特徴とする身体加温用具で
ある。 <6> ゲル層が、280Kにおける熱伝導率が150
/10−3Wm−1 −1以上である化合物の連続相を
含む前記<5>に記載の身体加温用具である。 <7> ゲル層が、水、グリセリン、エチレングリコー
ル、及び、ポリエチレングリコールの少なくともいずれ
かを含む前記<5>又は<6>に記載の身体加温用具で
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 [身体冷却用具・身体加温用具]本発明の身体冷却用具
は、ゲル層、支持体、及び、該支持体に着脱可能な保冷
体をこの順に有し、必要に応じてその他の層等を有す
る。また本発明の身体加温用具は、ゲル層、支持体、及
び、該支持体に着脱可能な発熱体をこの順に有し、必要
に応じてその他の層等を有する。尚、本発明の身体冷却
用具におけるゲル層及び支持体は、本発明の身体加温用
具におけるゲル層及び支持体として総て好適に適用可能
である。
【0008】−ゲル層− 前記ゲル層は、後述する保冷体の融解熱を、皮膚に効果
的に伝達する媒体として作用する。
【0009】前記ゲル層に用いられるゲルとしては、非
水系ゲル、及び、含水系ゲルの何れでも好適に使用でき
るが、媒体として、280Kに於ける熱伝導率が150
/10−3Wm−1−1以上である化合物の連続相を
含むのが好ましい。このような媒体が、連続相として存
在するゲルであれば、特に、保冷体の融解熱を、良好に
皮膚に伝達する効果に優れる。前記ゲル層の媒体として
は、280Kに於ける熱伝導率が、180/10−3
−1−1以上であるのが好ましく、200/10
−3Wm−1−1以上であるのがより好ましい。
【0010】前記ゲル層における媒体としては、具体的
には、水、グリセリン、エチレングリコール、及びポリ
エチレングリコール等の少なくともいずれかであるのが
特に好ましい。尚、水の熱伝導率は582/10−3
−1−1、グリセリンの熱伝導率は285/10
−3Wm−1−1、エチレングリコールの熱伝導率は
255/10−3Wm−1−1、ポリエチレングリコ
ールの熱伝導率は213/10 Wm−1−1であ
る。
【0011】前記ゲル層としては、具体的には、含水系
ゲル層、多価アルコール系ゲル層等が好適であるが、保
冷体による急激な冷却に加え、ゲル自体の気化熱による
持続的な冷却を得ることが可能である点で、含水系ゲル
層が特に好ましい。
【0012】<含水系ゲル層>前記含水系ゲル層におい
て用いられる含水系ゲルは、従来より、パップ剤の含水
粘着剤(膏体)として用いられているものを好適に使用
することができる。例えば、水溶性高分子、硬化剤、硬
化調整剤、鉱物性粉末、薬効成分、香料、色素及び水等
を充分に練り合わせた膏体等が挙げられる。
【0013】<<水溶性高分子>>前記水溶性高分子と
しては、例えば、ゼラチン、ポリアクリル酸、ポリアク
リル酸塩(ポリアクリル酸ナトリウム等)、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキ
サイド、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒド
ロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、キサン
タンガム、アラビヤガム、トラガントガム、カラヤガ
ム、及び、無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。こ
れらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用し
てもよいが、本発明においては、特に、少なくともポリ
アクリル酸、及び、ポリアクリル酸塩(例えば、ポリア
クリル酸ナトリウム等)の少なくともいずれかを含む含
水系ゲルであるのが好ましい。
【0014】前記ポリアクリル酸(ポリアクリル酸塩を
含む。)としては、その分子量、直鎖状・分岐鎖状等の
形状において特に制限はなく、何れのものでも使用する
ことができる。前記ポリアクリル酸(ポリアクリル酸塩
を含む)の重量平均分子量としては、1万〜1000万
が好ましく、特に1万以上50万未満、50万以上20
0万未満、及び、200万〜500万の重量平均分子量
を有する各ポリアクリル酸の中から、2種以上組み合わ
せて使用するのがより好ましい。尚、通常のアクリル酸
を重合して得られた重合体のほか、カルボキシビニルポ
リマー、例えばカーボポール(商品名:米国グッドリッ
チ社製)等のアクリル酸重合体を一部架橋したものも好
適に使用することができる。
【0015】前記ポリアクリル酸塩としては、ポリアク
リル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム等のポリア
クリル酸の一価金属塩、ポリアクリル酸モノエタノール
アミン、ポリアクリル酸ジエタノールアミン、ポリアク
リル酸トリエタノールアミン等のポリアクリル酸のアミ
ン塩、ポリアクリル酸のアンモニウム塩等が挙げられ
る。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を
併用してもよい。
【0016】前記ポリアクリル酸及びポリアクリル酸塩
を組み合わせて使用する場合、これらの配合比(重量
比:ポリアクリル酸:ポリアクリル酸塩)としては、
1:10〜1:0.1が好ましく、1:9〜1:1がよ
り好ましい。但し、ポリアクリル酸を一部中和すること
により、ポリアクリル酸塩が上記比率になるように調製
してもよい。
【0017】前記水溶性高分子の、前記含水系ゲルにお
ける含有量としては、選択する高分子の種類やその重合
度等により適宜選定することができるが、通常、1〜4
0質量%が好ましく、3〜30質量%がより好ましく、
5〜20質量%が更に好ましい。前記含有量が1質量%
未満であると、充分に凝集しないことがある一方、40
質量%を超えると、粘度が高くなり過ぎて製造性が低下
することがある。
【0018】<<硬化剤>>前記硬化剤としては、特に
制限はなく、従来より膏体において使用されているもの
を総て好適に使用することができる。特に、本発明の場
合、後の展延工程等において、含水系ゲルを均一に塗布
する点から、即効的に作用するものよりも徐々に作用す
るものが好ましい。このような硬化剤としては、例え
ば、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、水酸化アルミナマ
グネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成
ヒドロタルサイト、及び、ジヒドロキシアルミニウムア
ミノアセテート等が挙げられる。これらは、1種単独で
使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0019】前記硬化剤の、前記含水系ゲルにおける含
有量としては、その種類や併用する水溶性高分子の種類
等により適宜選定することができるが、通常、0.00
5〜3質量%が好ましく、0.03〜1質量%がより好
ましい。前記含有量が、0.005質量%未満である
と、含有させることによる効果が充分に得られないこと
がある一方、3質量%を超えると、硬化速度の調整が困
難となることがある。
【0020】前記硬化調整剤は、前記硬化剤による硬化
を調整するものである。その種類としては、特に制限は
なく、従来より膏体において使用されているものを総て
好適に使用することができる。このような硬化調整剤と
しては、例えば、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、及びエ
デト酸二ナトリウム等が挙げられる。これらは、1種単
独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。前記
硬化調整剤の、前記含水系ゲルにおける含有量として
は、適宜選定することができるが、通常、0.001〜
10質量%程度が好ましい。前記含有量が、0.001
質量%未満であると、含有させることによる効果が充分
に得られないことがある一方、10質量%を超えると、
硬化速度の調整が困難となることがある。
【0021】前記鉱物性粉末としては、その種類におい
て特に制限はなく、従来より膏体において使用されてい
るものを総て好適に使用することができる。このような
鉱物性粉末としては、例えば、カオリン、ベントナイ
ト、モンモリトナイト、酸化亜鉛、酸化チタン、及び、
無水ケイ酸等が挙げられる。これらは、1種単独で使用
してもよく、2種以上を併用してもよい。前記鉱物性粉
末の、前記含水系ゲルにおける含有量としては、適宜選
定することができるが、通常、5質量%以下程度が好ま
しい。前記含有量が5質量%を超えると、含水系ゲルが
展延できなくなる程硬度が高くなってしまうことがあ
る。
【0022】前記含水系ゲル層は、前記各成分に加え、
更に薬効成分が配合されている場合、特に効果的であ
る。前記薬効成分としては、その種類において特に制限
はなく、例えば、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコ
ール、インドメタシン、ケトプロフェン、フルルビプロ
フェン、イブプロフェン、ジクロフェナックナトリウ
ム、メフェナム酸及びその誘導体、フルフェナム酸及び
その誘導体、ブフェキサマック、イブフェナック、アル
クロフェナック、プレドニゾロン、酢酸ヒドロコルチゾ
ン、デキサメタゾン、l−メントール、dl−カンフ
ル、クロタミトン、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン
酸クロルフェニラミン、チモール、酢酸トコフェロー
ル、ノニル酸ワニリルアミド、ナプロキセン、ピロキシ
カム、カプサイシン、オオバク等の生薬末、トウガラシ
エキス等の生薬軟エキス、オオバク乾燥エキス等の生薬
乾燥エキス、センブリ流エキス等の生薬流エキス、アル
ニカチンキ等の生薬チンキ、ハッカ油、及びケイ皮油等
の精油等が挙げられる。これらは、1種単独で使用して
もよく、2種以上を併用してもよい。
【0023】これらの中でも、本発明の目的を考慮する
と、特に揮散し易いサリチル酸メチル、サリチル酸グリ
コール、l−メントール、dl−カンフル、及びチモー
ル等が配合されている場合に、有用である。
【0024】前記薬効成分の、前記含水系ゲルにおける
含有量としては、適宜選択することができるが、通常、
0.01〜20質量%程度が好ましい。前記含有量が、
0.01質量%未満であると、含有させることによる効
果が充分に得られないことがある一方、20質量%を超
えると、皮膚刺激を起こすことがある。
【0025】前記含水系ゲル層においては、本発明の効
果を損なわない範囲で、前記各成分に加え、グリセリ
ン、ソルビトール、プロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコール等の保湿剤、ポリソルベート80、ポリオ
キシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレン脂肪酸
エステル等の界面活性剤等のほか、各種香料、色素など
を適宜量配合することができる。
【0026】前記含水系ゲル層における水の含有量とし
ては、含水系ゲル全体の40〜95質量%が好ましく、
55〜90質量%がより好ましく、65〜85質量%が
更に好ましい。水の含有量がこの範囲内であれば、特に
良好な使用感、物性等が容易に得られる。
【0027】<多価アルコール系ゲル層>前記多価アル
コール系ゲル層において用いられる多価アルコール系ゲ
ルとしては、多価アルコールを、多価アルコール可溶性
高分子化合物中でゲル化させたもの等を好適に用いるこ
とができる。
【0028】前記多価アルコール系ゲルとしては、例え
ば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチ
レングリコール、アミレングリコール、ヘキシレングリ
コール等のアルキレングリコール類;ジエチレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル等のジアルキレングリコール類;グリセリン、
ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン等のグ
リセリン類;ソルビトール、マルチトール、メチルグル
コース等の糖アルコール類;ポリエチレングリコール
類、ポリプロピレングリコール類等のゲルが挙げられ
る。これらのうち、特に、ポリエチレングリコール、ブ
チレングリコール、プロピレングリコール、及び濃グリ
セリン等のゲルが、使用感の点から好ましい。ポリエチ
レングリコールとしては、重量平均分子量が200〜1
00000であるものが好ましく、200〜6000で
あるものがより好ましい。ブチレングリコールとして
は、1,3−ブタンジオール、及び、3−メチル−1,
3−ブタンジオール等が好ましい。これらは、1種単独
で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0029】これらの多価アルコール系ゲルの、前記ゲ
ル層に用いるゲル中の含有量としては、35〜98質量
%が好ましく、使用感に優れる点で、40〜90質量%
がより好ましい。
【0030】前記多価アルコール可溶性高分子化合物と
しては、前記多価アルコール系ゲルを溶解可能で、増粘
性が高く、本発明の効果を効果的に発揮し得れば特に制
限はない。例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
ドロキシメチルプロピルセルロース等のセルロース誘導
体、ポリアクリル酸、アクリル酸・アクリルアミド・ア
クリル酸エチル共重合体等の(メタ)アクリル酸系
(共)重合体、アクリル酸・メタクリル酸エステル系共
重合体、ポリビニルピロリドン等の合成高分子化合物等
が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、
2種以上を併用してもよい。
【0031】これらの多価アルコール可溶性高分子化合
物の、前記ゲル層に用いるゲル中の含有量としては、
0.1〜40質量%が好ましく、0.5〜20質量%が
より好ましい。前記含有量が、0.1質量%未満である
と、ゲル層が充分に凝集しないことがある一方、40質
量%を超えると、粘着性が不足することがある。
【0032】前記多価アルコール系ゲル層は、前述した
成分のほか、吸水性高分子化合物やカルボキシビニルポ
リマー等を適宜含有するのが好ましい。
【0033】前記吸水性高分子化合物としては、その種
類において、特に制限はないが、例えば、デンプン−ア
クリル酸塩グラフト共重合体架橋物、デンプン−アクリ
ロニトリルグラフト共重合体のケン化物の架橋物、無水
マレイン酸グラフトポリビニルアルコール架橋物、アク
リル酸塩重合体架橋物、アクリル酸塩−ビニルアルコー
ル共重合体架橋物、アクリル酸塩−メタクリル酸塩共重
合体架橋物、アクリル酸メチル−酢酸ビニル共重合体の
ケン化物の架橋物、ポリエチレンオキサイド架橋体、N
−ビニルアセトアミド架橋体、イソブチレン−無水マレ
イン酸塩共重合体架橋物、及び、カルボキシメチルセル
ロース架橋物等が挙げられ、具体的には、デンプン−ア
クリル酸塩グラフト共重合体架橋物としては、商品名;
サンウエット(三洋化学工業社製)が、アクリル酸塩重
合体架橋物としては、商品名;アラソープ(荒川化学工
業社製)や、商品名;アクアキープ(製鉄化学工業社
製)、商品名;アクアリック(日本触媒化学工業社製)
が、アクリル酸塩−ビニルアルコール共重合体架橋物と
しては、商品名;スミカゲルSタイプ(住友化学工業社
製)が、ポリエチレンオキサイド架橋体としては、商品
名;スミカゲルRタイプ(住友化学工業社製)や商品
名;アクアコーク(住友精化社製)が、N−ビニルアセ
トアミド架橋体としては、商品名;ノニオレックス(昭
和電工社製)が、架橋イソブチレン−マレイン酸塩共重
合体架橋物としては、商品名;KIゲル(クラレ社製)
等が挙げられる。
【0034】前記吸水性高分子化合物は、水溶性の樹脂
を適度に架橋した三次元構造の樹脂で、分子中の水酸
基、カルボン酸基、カルボン酸塩基等の親水性基を有す
ることにより高い吸水能力を有するものである。その水
吸収能としては、脱イオン水の場合、自重の20倍以上
の吸収能を有するのが好ましい。該吸水性高分子化合物
としては、樹脂粉末が好ましく、該樹脂粉末の平均粒子
径としては、1〜100μmが好ましく、5〜30μm
がより好ましい。前記吸水性高分子化合物は、1種単独
で使用してもよく、また種類、粒子径等の異なる2種以
上を適宜併用して用いてもよい。
【0035】前記吸水性高分子化合物の、前記ゲル層に
用いるゲル中の含有量としては、0.1〜30質量%が
好ましく、0.5〜20質量%がより好ましい。前記含
有量が、0.1質量%未満であると、使用後、ゲルが適
用部に残ったりべたついたりすることがある一方、30
質量%を超えると、粘着性が不足することがある。
【0036】前記カルボキシビニルポリマーは、アクリ
ル酸を主として、これに少量のアリルショ糖等を配した
共重合体であって、その一部が架橋されたものをも含
む。例えば、商品名カーボポール、ハイビスワコー、ジ
ュンロン等として市販されているもの等が挙げられる。
このカルボキシビニルポリマーは、酸の状態のものを用
いてもよく、一部乃至全部が中和された状態のものを用
いてもよい。前記ガルボキシビニルポリマーの重量平均
分子量としては、約1万〜500万が好ましく、20万
〜400万程度がより好ましい。
【0037】前記カルボキシビニルポリマーの、前記ゲ
ル層に用いられるゲル中における含有量としては、特に
制限はないが、0.1〜20質量%が好ましく、0.2
〜10質量%がより好ましい。前記含有量が、0.1質
量%未満であると、粘着性が不足したり、使用後、身体
適用部にゲルが皮膚に残ったりべたついたりすることが
ある一方、20質量%を超えると、ゲル層の粘度が上昇
し過ぎ、混合撹拌が困難になることがある。
【0038】その他、用途に応じて、前記含水系ゲル層
と同様に、薬効成分、保湿剤、無機粉体、結合・粘稠
剤、粘着付与剤、防腐剤、溶解剤、乳化剤、安定化剤、
経皮吸収促進剤、香料、及び色素等の成分を含有させる
ことができる。
【0039】<ゲル層の物性>前記ゲル層における、単
位面積当たりの質量としては、200〜4500g/m
が好ましく、500〜2500g/mがより好まし
く、1000〜2000g/mが更に好ましい。前記
単位面積当たりの質量が、200g/m未満である
と、ゲル層の熱伝導性が高く、過度の皮膚温低下等によ
り、適用部の皮膚において痛みが生じたり、凍傷等が生
じたり、低温火傷等が生ずることがある一方、4500
g/mを超えると、ゲル層の熱伝導性が低く、充分な
冷却効果や温熱効果が得られないことがある。
【0040】前記ゲル層におけるB.T.値(ボールタ
ック法粘着力;JIS Z 0237−1980)とし
ては、5以上であるのが好ましく、6以上であるのがよ
り好ましい。前記B.T.値が、5未満であると、皮膚
等との密着性が悪く、皮膚を全体的に均一に冷却できな
いことがある。
【0041】−支持体−前記支持体としては、後述する
保冷体や発熱体の着脱性に優れる点で、織布、不織布、
編み布等の可撓性多孔シート材、樹脂フィルム、可撓性
多孔シート材と樹脂フィルムとの積層体等が好ましい。
【0042】前記可撓性多孔シート材としては、例え
ば、厚織り、糸織り、ガーゼ、コール天、ネル等の織
布、スパンレース、スパンボンド、サーマルボンド、ケ
ミカルボンド、ニードルパンチ等の製法による不織布、
経編み(デンビートリコット編み、トリコット編み、サ
テン編み、アトラス編み、平編み、リム編み、パール編
み、及び、両面編み等)、マルチフィラメント糸により
編成された丸編み、平編みメリヤス編み、複数段の両面
メリヤス編み、ニットミス編み、クロスインレイ編み、
レイイン編み等の製法による編み布等が挙げられる。こ
れらの可撓性多孔シート材における素材としては、特に
制限はないが、熱可塑性繊維単独や、熱可塑性繊維及び
非熱可塑性繊維の混紡等が好ましい。
【0043】前記熱可塑性繊維としては、例えば、ポリ
エステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊
維、ポリアミド繊維、ポリ塩化ビニル繊維、及び、ポリ
ウレタン繊維等が挙げられる。これらは、1種単独で使
用してもよく、2種以上を併用してもよい。非熱可塑性
繊維としては、例えば、レーヨン、キュプラ、麻、及
び、絹等が挙げられる。これらは、1種単独で使用して
もよく、2種以上を併用してもよい。
【0044】前記可撓性多孔シート材の坪量としては、
15〜200g/mが好ましく、50〜150g/m
がより好ましい。この範囲内であれば、特に皮膚に対
する痛み等を生ずることなく、良好な冷却感が得られ
る。
【0045】前記樹脂フィルムとしては、例えば、ポリ
エチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のオレフ
ィン系フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のエス
テル系フィルム、ポリエステル系ポリウレタン、ポリエ
ーテル系ポリウレタンフィルム等のウレタン(PU)フ
ィルム、ナイロン12、ポリエーテルブロックアミド共
重合体等のアミド系フィルム、ポリスチレン等のスチレ
ン系フィルム、ポリ塩化ビニル系フィルム、エチレン−
酢酸ビニル共重合体フィルム、及び、ポリフルオロカー
ボン系フィルム等が挙げられる。これらは、1種単独で
使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0046】前記樹脂フィルムの厚みとしては、10〜
100μmが好ましく、20〜50μmがより好まし
い。該厚みがこの範囲内であれば、特に皮膚に対する痛
みがなく、しかも良好な冷却感が効果的に得られる。
【0047】−保冷体− 前記保冷体の態様としては、前記支持体に着脱可能であ
れば、特に制限はなく公知の保冷体が総て好適に挙げら
れる。前記保冷体が、支持体から着脱可能であることに
より、保冷体と支持体とを分離し、保冷体のみを冷却・
冷凍することができる。また使用時に、保冷体を支持体
から脱離させ、保冷体のみを取り替えることができる。
従って、長時間に亘って身体患部等を効果的に冷却可能
である。更に、支持体及びゲル層を介して身体適用部が
冷却されるため、本発明によれば、高い冷却効果を有
し、かつ、冷却による凍傷等を始め、身体適用部に痛み
・損傷等を与えることのない身体冷却用具を提供するこ
とができる。
【0048】前記保冷体としては、例えば、前記支持体
が、織布、不織布、編み布等の可撓性多孔シート材、樹
脂フィルム、可撓性多孔シート材と樹脂フィルムとの積
層体等である場合、織布、不織布、編み布等の材質表面
と絡みあったり、接着する作用等によって、該支持体に
対し、効果的に着脱可能である点で、例えば、包装体等
に封入し、該包装体の片面にマジックテープ(R)等を
設けることによって凹凸形状が形成したり、粘着剤を塗
布する態様等が好ましい。
【0049】また前記保冷体としては、曲面を持つ身体
各部において効果的にフィット可能な点で、保冷時にお
いても容易に湾曲可能である形状が好ましい。例えば、
保冷剤を、複数の独立した小部屋に分けて包装体内に封
入した態様は、保冷剤が凝固等している場合であって
も、容易に保冷体を湾曲させ、身体に適切にフィットさ
せて使用できるため好ましい。更に使用中、結露によっ
て保冷剤の周囲に水滴が付着するのを防止するため、保
冷体の周りに、水滴を吸収可能な織布、不織布、編み布
等を貼りつけてもよい。
【0050】前記保冷体に用いられる保冷剤としては、
特に制限はないが、例えば、水や水溶性高分子含有ゲル
等に、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、及び、ポリプロピ
レングリコール等の多価アルコール、グルコース、フル
クトース、キシロース、ソルビトール等の糖類を添加し
たもの等を用いることができる。特に、凝固点が−30
〜0℃の範囲内にある保冷剤を、包装体に充填し冷却・
冷凍した態様等が好ましい。
【0051】前記水溶性高分子としては、例えば、ポリ
アクリル酸、ポリアクリル酸塩類、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、ア
ルギン酸アンモニウム、カルボキシメチルセルロース、
カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシメ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒド
ロキシプロピルエチルセルロース、メチルセルロース、
カルボキシメチルアミロース、デキストリン、可溶性デ
ンプン、ヘミセルロース、及び、植物ゴム等が挙げられ
る。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を
併用してもよい。またこれらは、金属塩で架橋させて使
用してもよい。
【0052】前記包装体の素材としては、液漏れしない
素材であれば特に制限はなく、例えば、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリ塩化ビ
ニル等の樹脂フィルム性バッグ等が挙げられる。
【0053】−発熱体− 前記発熱体の態様としては、前記支持体に着脱可能であ
れば、特に制限はなく公知の発熱体が総て好適に挙げら
れる。前記発熱体が、支持体から着脱可能であることに
より、使用時に、発熱体を支持体から脱離させ、発熱体
のみを取り替えることができる。従って、長時間に亘っ
て身体患部等を効果的に加温可能である。また、発熱体
から発熱された熱を、支持体及びゲル層を介して身体に
伝えるため、本発明によれば、長時間に亘って、加温に
よる低温火傷等を始め、痛み・損傷等を与えることがな
く、更に高い加温効果を有する身体加温用具を提供する
ことができる。
【0054】前記発熱体は、特に発熱物質における水和
反応の効率、粉体の取り扱い上の容易さ等の点で、包装
体又はシート内に封入されているのが好ましい。
【0055】前記発熱体としては、例えば、前記支持体
が、織布、不織布、編み布等の可撓性多孔シート材、樹
脂フィルム、可撓性多孔シート材と樹脂フィルムとの積
層体等である場合、織布、不織布、編み布等の材質表面
に絡む作用等によって、該支持体から効果的に着脱可能
である点で、例えば包装体等の片面に、マジックテープ
(R)等を設けることによって凹凸形状が形成されてい
たり、粘着剤が塗布されている態様等が好ましい。
【0056】前記発熱体は、前記支持体上に着脱可能に
配置できればどのような方法によって設置してもよく、
例えば、予め、発熱体を、粘着剤等によって支持体上に
設置していてもよく、また、フェイシング層等で被覆し
て設置し、使用時に該フェイシング層等を剥離すること
により設置するものであってもよい。
【0057】前記発熱体に用いられる発熱物質として
は、特に制限はなく、従来より発熱物質として用いられ
ているものが総て好適に挙げられる。例えば、発熱反応
を伴う粉末剤、電気利用の発熱部材を用いた発熱物質、
熱媒体を用いた発熱物質、遠赤外線放射セラミックス等
が挙げられる。
【0058】前記発熱反応を伴う粉末剤としては、例え
ば、空気中の酸素によって酸化する金属粉を主体とする
組成物、水和反応で発熱する無機塩、水和反応で発熱す
る活性化ゼオライト、酸化還元反応をする二剤からなる
もの、結晶化に際し発熱するもの等が挙げられる。
【0059】前記空気中の酸素によって酸化する金属粉
を主体とする組成物としては、少なくとも金属粉と水と
を主成分とし、これに反応助剤や保水剤等の任意成分を
用いることができる。金属粉としては、従来より発熱物
質として用いられている金属粉であれば特に制限はな
く、例えば、鉄粉等が挙げられる。この鉄粉としては、
鋳鉄粉、還元鉄粉、電解鉄粉等が挙げられる。また反応
助剤としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸マグネシ
ウム、硫酸銅、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、等の金属硫酸
塩等が挙げられる。さらに、この反応助剤に加え、二酸
化マンガン、酸化第二銅等を反応促進剤として添加する
こともできる。保水剤としては、活性炭、ゼオライト、
バーミキュライト、ヒル石、シリカゲル、澱粉、デキス
トリン、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、カルボ
キシメチルセルロース、木粉、吸水性ポリマー等が挙げ
られる。また必要に応じて、ポリリン酸等のpH調整
剤、分散性を高める界面活性剤等を配合することができ
る。
【0060】前記空気中の酸素によって酸化する金属粉
を主体とする組成物を封入する場合、効果的に酸化反応
を起こさせることを目的として、支持体とは逆側におい
て、多く配されるのが好ましい。
【0061】前記水和反応で発熱する無機塩としては、
無水塩、含水塩のいずれであってもよい。無機塩として
は、具体的には、塩化カルシウム(CaCl、CaC
・HO、CaCl・2HO)、塩化マグネシ
ウム(MgCl、MgCl ・2HO、MgCl
・4HO)、塩化アルミニウム(AlCl、AlC
・6HO)、塩化第二鉄(FeCl、FeCl
・2.5HO)、塩化亜鉛(ZnCl)等の塩化
物、硫酸マグネシウム(MgSO、MgSO ・H
O、MgSO・4HO)、硫酸亜鉛(ZnSO
O)、硫酸第一鉄(FeSO、FeSO・H
O)、硫酸アルミニウム(Al(SO )、硫酸
カルシウム(CaSO、CaSO・1/2HO、
CaSO ・2HO)等の硫酸塩、その他乾燥ミョウ
バン、酸化カルシウム(CaO)、炭酸ナトリウム(N
aSO・HO、MgSO・4HO、リン酸水素
ナトリウム(NaHPO)等が挙げられる。これら
発熱物質による発熱量としては、その種類によって異な
るため一概には言えないが、一般的に、同一無機物では
結晶水の少ないもの程発熱量は大きくなる。これらの発
熱物質は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用
してもよく、好ましい発熱性となるように無機塩の種類
及び量は調節して用いるのが好ましい。
【0062】前記水和反応で発熱する活性ゼオライト
は、入手容易性・発熱効率性等の点で、水和時に発熱す
る物であれば特に制限はない。特に、Na型(4A
型)、K・Na型(3A型)のゼオライト粉末(平均粒
径・100μm以下)等が好ましい。また、イオン交
換、中性化等の処理を施したゼオライト等も使用するこ
とができる。また、これらの活性ゼオライトは、1種単
独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0063】前記水和反応で発熱する無機塩及び活性化
ゼオライト等を配する個所は、前記支持体上であれば特
に制限はなく、目的に応じて適切な個所、分布、設置方
法等をとることができる。
【0064】また、前記水和で発熱する無機塩及び活性
化ゼオライトを、不織布、織布、編布等に織り込んでも
よい。これは、特に水和反応の効率や製造性等の観点か
ら好ましい。
【0065】前記水和反応で発熱する無機塩及び活性化
ゼオライトを、水に供給する方法としては、特に制限は
ないが、例えば、大気中からの水蒸気の吸収、皮膚から
の蒸散、使用時に水を散布・温水に浸漬、等の方法が挙
げられる。
【0066】前記酸化還元反応をする二剤からなるもの
としては、例えば、ヨウ化カリウムと過酸化水素との組
み合わせ、チオグリコール酸と酸化カルシウムとの組み
合わせ等が挙げられる。前記結晶化に際して発熱するも
のとしては、例えば、酢酸ナトリウム、チオ酢酸ナトリ
ウム、硫酸ナトリウム等が挙げられる。前記電気利用の
発熱部材を用いた発熱物質としては、通電により発熱す
るシート等が挙げられる。これは、セラミックスを仮面
上に成形したものであってもよい。前記熱媒体を用いた
発熱物質としては、チューブ等を介してポンプにより恒
温槽から温水を循環させるもの等が挙げられる。
【0067】前記発熱物質を封入する包装体又はシート
の材質としては、従来より発熱物質の封入に用いられて
いるものであれば、特に制限はなく、例えば、不織布
と、小孔をもつ非通気性熱溶融性樹脂フィルムとを重ね
合わせて通気量調節面を有する非通気性樹脂フィルムよ
りなるシートや、織布、不織布若しくは網布に、通気部
の設けられた樹脂層がラミネート又はコーティングされ
たシート、通気量が透湿度で制御されている透湿性フィ
ルム等を用いることができる。
【0068】−その他の層等−前記その他の層等として
は、前記ゲル層及び前記支持体の間に設けられ、該ゲル
層を好適に固定可能な粘着層が特に好ましい。該粘着層
の材質としては、特に制限はなく、通常ゲル層を固定す
るのに用いられている粘着剤が総て好適に挙げられる。
【0069】<使用態様等>前記本発明の使用態様等
を、図を用いて概略的に説明する。図1は、本発明の身
体冷却用具100の概略断面図である。身体冷却用具1
00は、ゲル層10、支持体20、及び、保冷体40を
この順に有する。保冷体40には、マジックテープ
(R)30が設けられており、保冷体40はマジックテ
ープ(R)30によって、支持体20に着脱可能となっ
ている。身体冷却用具100は、図1に示すように、ゲ
ル層10側を身体の皮膚表面に当接させることにより、
好適に用いることができる。
【0070】図2は、身体冷却用具100における保冷
体40を上から観察した概略図である。保冷体40にお
いて、保冷剤は3つの独立した小部屋に分けて包装体内
に封入されている。このような態様とすることにより、
内部の保冷剤が凝固等している場合であっても、図3に
示すように、保冷体を湾曲させおでこ等の曲線的な部位
に適切にフィットさせて使用することができる。図3
で、保冷体40及び支持体20の接触部から、支持体2
0を介してゲル層10におけるゲル全体が均一に冷却さ
れるため、身体冷却用具100によれば、高い冷却効果
を発揮し得ると共に、身体適用部において、冷却による
痛み・損傷等を与えることがない。
【0071】
【実施例】以下、実施例及び比較例を用いて、本発明を
更に詳細に説明するが、本発明は、下記実施例に何ら限
定されるものではない。
【0072】(実施例1〜12)公知の方法により、表
1〜2に記載の組成のゲル組成物を調製し、表に記載し
た支持体(12×5cm)上に塗布しゲル層を形成し
た。その後、該支持体の、ゲル層が形成された側とは逆
側に、表に記載した保冷剤を封入した保冷体(図2で示
した保冷体40と同様の態様)を、表に記載の配置方法
により、着脱可能に配置させ、実施例1〜12の身体冷
却用具を作製した。
【0073】<評価>得られた各身体冷却用具を用い、
10人のパネラーに対して下記の評価基準(冷却感の評
価・皮膚の痛みの評価)で評価させ、全パネラーの評価
値の平均点を、以下の評価基準に従って評価した。結果
を表1〜2に示す。
【0074】<<冷却感の評価>> ・5点:冷却感を非常に感じた ・4点:冷却感をかなり感じた ・3点:冷却感をやや感じた ・2点:冷却感をあまり感じなかった ・1点:冷却感を全く感じなかった
【0075】<<皮膚の痛みの評価>> ・5点:痛みを全く感じなかった ・4点:痛みをあまり感じなかった ・3点:痛みをやや感じた ・2点:痛みをかなり感じた ・1点:痛みを非常に感じた
【0076】<<評価基準>> ・○:パネラーによる評価の平均値が4.0以上 ・△:パネラーによる評価の平均値が3.0〜4.0未
満 ・×:パネラーによる評価の平均値が3.0未満
【0077】
【表1】
【0078】
【表2】
【0079】(実施例13、比較例1〜3)実施例1で
得られた身体保冷用具(実施例13)、実施例1におい
て、保冷体を使用しないほかは、実施例1と同様の身体
保冷用具(比較例1)、実施例1において使用した、冷
凍した保冷体からなる身体保冷用具(比較例2)、市販
の不凍タイプの保冷体からなる身体保冷用具(比較例
3)を各々10人のパネラーにおでこに配置することに
より使用してもらい、経時(20分、40分、60分、
及び120分)による、冷却温度(表面温度計にて測
定)、冷却感、及び、皮膚の痛みを各々評価してもらっ
た。尚、冷却感及び皮膚の痛みは、前述と同様の評価に
て行った。結果を表3に示す。
【0080】
【表3】
【0081】(実施例14〜25)実施例1〜12で得
られた身体冷却用具において、各保冷体を、還元鉄粉体
を封入した不織布バッグ(片面にマジックテープ(R)
が配された発熱体)に代えたほかは、実施例1〜12と
同様にして身体加温用具を作製し、10名のパネラーの
腰に対して貼着したところ、熱刺激がなくしかも良好な
温熱感が得られた、との評価が得られた。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、高い冷却効果を有し、
かつ、冷却による凍傷等を始め、身体適用部に痛み・損
傷等を与えることのない身体冷却用具を提供することが
できる。また本発明によれば、高い加温効果を有し、か
つ、加温による火傷等を始め、身体適用部に痛み・損傷
等を与えることのない身体加温用具を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の身体冷却用具の概略断面図
である。
【図2】 図2は、本発明の身体冷却用具における保冷
体を上から観察した概略図である。
【図3】 図3は、本発明の保冷体を湾曲させおでこ等
の曲線的な部位にフィットさせた状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10:ゲル層 20:支持体 30:マジックテープ(R) 40:保冷体 100:身体冷却用具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 教雄 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C099 AA01 AA02 CA04 CA11 GA02 HA04 HA08 JA04 LA05 LA07 LA14 LA21 LA26

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、ゲル層、支持体、及び、該
    支持体に着脱可能な保冷体をこの順に有し、ゲル層側を
    身体に当接させて使用されることを特徴とする身体冷却
    用具。
  2. 【請求項2】 ゲル層が、280Kにおける熱伝導率が
    150/10−3Wm−1−1以上である化合物の連
    続相を含む請求項1に記載の身体冷却用具。
  3. 【請求項3】 ゲル層が、水、グリセリン、エチレング
    リコール、及び、ポリエチレングリコールの少なくとも
    いずれかを含む請求項1又は2に記載の身体冷却用具。
  4. 【請求項4】 保冷体が、少なくとも、凝固点が−30
    〜0℃の保冷剤が包装体に充填されてなり、保冷時にお
    いて湾曲可能である請求項1から3のいずれかに記載の
    身体冷却用具。
  5. 【請求項5】 少なくとも、ゲル層、支持体、及び、該
    支持体に着脱可能な発熱体をこの順に有し、ゲル層側を
    身体に当接させて使用されることを特徴とする身体加温
    用具。
  6. 【請求項6】 ゲル層が、280Kにおける熱伝導率が
    150/10−3Wm−1−1以上である化合物の連
    続相を含む請求項5に記載の身体加温用具。
  7. 【請求項7】 ゲル層が、水、グリセリン、エチレング
    リコール、及び、ポリエチレングリコールの少なくとも
    いずれかを含む請求項5又は6に記載の身体加温用具。
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