JP2009155434A - 含水粘着剤、貼付剤及び含水粘着剤の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水溶性高分子化合物を含有する粘着基剤相と、この粘着基剤相中に分散された高吸水性樹脂化合物の含水物相とを備えた含水粘着剤、この粘着剤と支持体とを備えた貼り付け剤、及び(1)高吸水性樹脂化合物を水で静置膨潤させ、含水物を調整する工程、(2)水溶性高分子化合物と、水又は多価アルコールとを混合し粘着基材を調整する工程、(3)(1)で得られた含水物と(2)で得られた粘着基材とを混合・攪拌する工程よりなる製造方法。
【選択図】なし
Description
[1].水溶性高分子化合物を含有する粘着基剤相と、この粘着基剤相中に分散された高吸水性樹脂化合物の含水物相とを備えた含水粘着剤。
[2].粘着基剤相の含水率が30〜90質量%であり、高吸水性樹脂化合物の含水物相の含水率が91〜98質量%である[1]記載の含水粘着剤。
[3].高吸水性樹脂化合物の配合量が、0.1〜10質量%である[1]又は[2]記載の含水粘着剤。
[4].高吸水性樹脂化合物がノニオン系高吸水性樹脂化合物である[1]〜[3]のいずれかに記載の含水粘着剤。
[5].[1]〜[4]のいずれかに記載の含水粘着剤と、支持体とを備えた貼付剤。
[6].下記(1)〜(3)の工程を含む[1]記載の含水粘着剤の製造方法。
(1)高吸水性樹脂化合物を水で静置膨潤させ、高吸水性樹脂化合物の含水物を調製する工程。
(2)水溶性高分子化合物と、水又は多価アルコールとを混合し、粘着基剤を調製する工程。
(3)(1)で得られた高吸水性樹脂化合物の含水物と、(2)で得られた粘着基剤とを混合・撹拌する工程。
含水物相を形成する高吸水性樹脂化合物とは、自重の10倍以上(10〜50倍、大きいものでは100倍以上)の水を吸水して膨潤又はゲル化する性質を有する高吸水性樹脂化合物をいう。なお、化合物の吸水倍率は、下記測定方法によって得ることができる。
JIS K7223−1996「高吸水性樹脂の吸水量試験方法;ティーバック法」に準拠して、脱イオン水を用いて吸水量を測定した。
粘着基剤相を形成する粘着基剤は水溶性高分子化合物を1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。水溶性高分子化合物としては、ポリアクリル酸又はポリアクリル酸ナトリウム等のポリアクリル酸類、ポリアクリル酸が一部架橋したカルボキシビニルポリマー、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース又はその塩、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、アラビヤガム、トラガントガム、カラヤガム、無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。本発明においては、ポリアクリル酸又はその塩、カルボキシメチルセルロース又はその塩が好ましい。なお、本発明において水溶性とは、1質量%の濃度で水に溶解させた場合に透明となることをさす。
本発明の含水粘着剤は、上記水溶性高分子化合物を含有する粘着基剤相と、この粘着基剤相中に分散された高吸水性樹脂化合物の含水物相とを備えたものである。高吸水性樹脂化合物が不均一となり、含水粘着剤中に高吸水性樹脂化合物が偏在している。これに対し、含水粘着剤中に高吸水性樹脂化合物が均一に分散されている場合は、高含水率及び高粘着性でありながら、保形性が向上し、かつ冷却効果の持続性が向上するという効果が劣る。
(1)高吸水性樹脂化合物を水で静置膨潤させ、高吸水性樹脂化合物の含水物を調製する工程。
(2)水溶性高分子化合物と、水又は多価アルコールとを混合し、粘着基剤を調製する工程。
(3)(1)で得られた高吸水性樹脂化合物の含水物と、(2)で得られた粘着基剤とを混合・撹拌する工程。
高吸水性樹脂化合物を水中に入れ、静置して膨潤させ、高吸水性樹脂化合物の含水物(保形性があるゼリー状)を調製する。体積変化が見られなくなった場合が飽和の状態である。高吸水性樹脂化合物と水との混合比率は、上記含水物相の好適な含水率となるように膨潤時間等を適宜調整すればよい。
公知の含水系粘着剤の製造方法で行なえばよい。例えば、水に水溶性高分子化合物、必要に応じて、硬化剤を除くその他の添加剤、薬物を撹拌しながら順次添加し、その後、必要に応じて硬化剤を加えて架橋させる。なお、粉末高吸水性樹脂化合物を粘着基剤相に配合する場合は、水溶性高分子化合物と共に配合してもよく、予め水に添加し撹拌し膨潤させておき、粉末高吸水性樹脂化合物を添加してもよい。撹拌は、粉末高吸水性樹脂化合物が均一に分散された液となるまで行なう。粉末高吸水性樹脂化合物の一部を予め分けておき、最後に加えてもよい。
(1)含水物を(2)粘着基剤に添加・撹拌することにより、粘着基剤(又はその中間体)相中で含水物が破砕される。粘着基剤に硬化剤を使用する場合は、硬化剤を添加する前に添加しても後でもよい。ゼリー状の高吸水性樹脂化合物の含水物と(硬化剤を加えて)増粘した粘着基剤とを混合・撹拌することにより、高吸水性樹脂化合物の含水物の破砕がより促進される。撹拌速度は、ヘンシェルミキサーの場合、100〜2000が好ましく、100〜500rpmがより好ましい。ブレンダーの場合、10000〜30000rpmが好ましく、20000〜25000rpmがより好ましい。ハンドミキサーの場合、1000〜4000rpmが好ましく、2000〜3000rpmがより好ましい。プラネタリーミキサー、リボンミキサー、ポニーミキサーの場合、5〜100rpmが好ましく、15〜60rpmがより好ましい。撹拌時間は、1〜10分が好ましく、2〜5分がより好ましい。なお、ポリアクリル酸を最後に添加することにより、ゲルの硬化速度を調整し、膏体の均一な展延がしやすくなる。
製造後、含水粘着剤約200gを内径50mm、深さ100mmの瓶に空隙が生じないように詰め、7日後のゲル強度を測定した。ゲル強度は直径10mmのアクリル製の針を荷重30g、針入速度20mm/分で針入させ、アクリル針が針入した距離を測定し、測定3回の平均値X(mm)から、下記の式によりゲル強度を算出した。
ゲル強度=1/X×100
結果を、得られたゲル強度から、下記評価基準に従って示す。
[評価基準]
(「○」もしくは「△」の評価で、本発明の効果を確認できたと判断)
○:28以上(含水粘着剤の保形性は十分なレベル)。
△:21〜27(含水粘着剤はシートよりはみ出さないが、やや軟らかい)。
×:20以下(含水粘着剤がシートよりはみ出す)。
25℃、湿度50%に設定された部屋において、5人のモニターの背部に、含水粘着剤を用いた貼付剤(5×5cm)を貼付し、サーモグラフィーを用いて、周辺部位(貼付剤から1cm離れた箇所)に対する貼付部位(中心部)との皮膚表面温度の差を測定した。結果をモニターの平均値で示す。
JIS Z 0237で用いられている球転装置を用い、傾斜角は30°、助走長さは100mm、測定する面を50mmとした。JIS G 4805で規定された材質のボールの大きさはJIS B 1501の「ボールの呼び」の1/16から1までの合計31種類とし、「ボールの呼び」の32倍の数値をボールナンバーと呼び、粘着力の指標として用いた。球転装置の傾斜板上の所定の位置に粘着面を上にして試験片を取り付け、各大きさのボールをゲートにセットした。ゲートをゆっくりひらき、ボールを転がしたとき、測定部内に完全に停止(5秒以上ボールが動かないこと)するようなボールのうちで最大のものを見いだし、そのときのボールナンバーを粘着力の指標とした。なお、ボールタック値は、20以上が好ましく、25以上がより好ましい。
(1)ペレット状(篩分けで2〜5mm:100%)の高吸水性樹脂化合物を一昼夜(24時間)精製水中に入れて静置し膨潤させ、保形性があるゼリー状の含水体を調製した。(予備膨潤物1)。
(2)
1)精製水にエデト酸ナトリウム(EDTA−2Na)を撹拌しながら添加した(予備溶解物1)。
2)粉末状(篩分けで300μm通過100%、重量平均粒子径約100μm)の高吸水性樹脂化合物を精製水に添加し、撹拌し膨潤させ、全体に均一な粘性のある液体を得た(予備膨潤物2)。これに、粉体状のカルボキシメチルセルロースナトリウム又はアルギン酸ナトリウムを添加し、ハンドミキサーにより2000〜3000rpmで15分程度撹拌し、これらを均一に分散・溶解した(予備分散物1)。
3)乳化剤に、防腐剤、清涼化剤、香料、色素を溶解したもの(予備溶解物2)、濃グリセリン、ポリアクリル酸ナトリウム又はポリアクリル酸部分中和物、多価金属塩を分散したもの(予備分散物2)を調製した。
(3)
1)(1),(2)1)で得られた予備膨潤物1及び予備溶解物1に、(2)2)で得られた予備分散物1を添加し、ヘンシェルミキサーで撹拌した(練合物1)。撹拌は300rpmで2分間行った。
2)練合物1に、(2)3)で得られた予備溶解物2及び予備分散物2を撹拌投入し、練合した(練合物2)。撹拌は300rpmで2分程度おこなった。
3)(3)2)で得られた練合物2に、ポリアクリル酸を添加して撹拌(ヘンシェルミキサー、300rpm・2分)し、(1)で得られた含水体の破砕物が、(2)で得られた粘着基剤相中に分散された含水粘着剤を得た。
(2)2)の予備膨潤物2を調製しない以外は、上記実施例1と同様の方法で、(1)で得られた含水体の破砕物が、(2)で得られた粘着基剤相中に分散された含水粘着剤を得た。
(1)ペレット状(篩分けで2〜5mm:100%)の高吸水性樹脂化合物を一昼夜(24時間)精製水中に入れて静置し膨潤させ、保形性があるゼリー状の含水体を調製した。(予備膨潤物1)
(2)
1)精製水にエデト酸ナトリウム(EDTA−2Na)を撹拌しながら添加した(予備溶解物1)。
2)粉末状(篩分けで300μm通過100%、重量平均粒子径約100μm)の高吸水性樹脂化合物を精製水に添加し、撹拌し膨潤させ、全体に均一な粘性のある液体を得た(予備膨潤物2)。
3)ポリビニルアルコール部分けん化物を90℃の熱水に徐々に投入し、1時間程度はげしく撹拌したのち、一昼夜放冷した(予備溶解物2)。
4)乳化剤に、防腐剤、清涼化剤、香料、色素を溶解したもの(予備溶解物3)、濃グリセリンにポリアクリル酸ナトリウム、多価金属塩を分散したもの(予備分散物1)及び濃グリセリンにカルボキシビニルポリマーを分散したもの(予備分散物2)を調製した。
(3)
1)(1),(2)1)で得られた予備膨潤物1及び予備溶解物1に、(2)2)で得られた予備膨潤物2を添加し、ヘンシェルミキサーで撹拌した(練合物1)。撹拌は300rpmで2分程度行った。
2)練合物1に、(2)3),(2)4)で得られた予備溶解物2、予備溶解物3、予備分散物1及び予備分散物2を、撹拌投入し練合した。撹拌は300rpmで2分程度行った(練合物2)。
3)(3)2)で得られた練合物2に、ポリアクリル酸を添加してヘンシェルミキサーにて300rpmで2分程度撹拌し、(1)で得られた含水体の破砕物が、(2)で得られた粘着基剤相中に分散された含水粘着剤を得た。
(1)ペレット状(篩分けで2〜5mm:100%)の高吸水性樹脂化合物を一昼夜(24時間)精製水中に入れて静置し膨潤させ、保形性があるゼリー状の含水体を調製した。(予備膨潤物1)
(2)
1)精製水にエデト酸ナトリウム(EDTA−2Na)を撹拌しながら添加した(予備溶解物1)。
2)粉末状(篩分けで300μm通過100%、重量平均粒子径約100μm)の高吸水性樹脂化合物を精製水に添加し、撹拌し膨潤させ、全体に均一な粘性のある液体を得た(予備膨潤物2)。これに、粉体状のカルボキシメチルセルロースナトリウム又はアルギン酸ナトリウムを添加して、撹拌(ハンドミキサー、2000〜3000rpm・15分し、これらを均一に分散・溶解した(予備分散物1)。
3)乳化剤に、防腐剤、清涼化剤、香料、色素を溶解したもの(予備溶解物2)、濃グリセリンにポリアクリル酸ナトリウム、多価金属塩を分散したもの(予備分散物2)及び濃グリセリンにカルボキシビニルポリマーを分散したもの(予備分散物3)を調製した。
(3)
1)(1),(2)1)で得られた予備膨潤物1及び予備溶解物1に、(2)2)で得られた予備分散物1を添加し、ヘンシェルミキサーで撹拌した(練合物1)。撹拌は300rpmで2分程度行った。
2)練合物1に、(2)3)で得られた予備溶解物2、予備分散物2及び予備分散物3をヘンシェルミキサーへ撹拌投入し、練合した。撹拌は300rpmで2分程度行った(練合物2)。
3)(3)2)で得られた練合物2にポリアクリル酸を添加して、ヘンシェルミキサーにて300rpmで2分程度撹拌し、(1)で得られた含水体の破砕物が、(2)で得られた粘着基剤相中に分散された含水粘着剤を得た。
(1)ペレット状(篩分けで2〜5mm:100%)の高吸水性樹脂化合物を一昼夜(24時間)精製水中に入れて静置し膨潤させ、保形性があるゼリー状の含水体を調製した。(予備膨潤物1)
(2)
1)精製水にエデト酸ナトリウム(EDTA−2Na)を撹拌しながら添加した(予備溶解物1)。
2)粉末状(篩分けで300μm通過100%、重量平均粒子径約100μm)の高吸水性樹脂化合物を精製水に添加し、撹拌し膨潤させ、全体に均一な粘性のある液体を得た(予備膨潤物2)。これに、粉体状のカルボキシメチルセルロースナトリウム又はアルギン酸ナトリウムを添加して、撹拌(ハンドミキサー、2000〜3000rpm・15分程度)し、これらを均一に分散・溶解した(予備分散物1)。
3)ポリビニルアルコール部分けん化物を90℃の熱水に徐々に投入し、1時間程度はげしく撹拌したのち、一昼夜放冷した(予備溶解物2)。
4)乳化剤に、防腐剤、清涼化剤、香料、色素を溶解したもの(予備溶解物3)、濃グリセリンにポリアクリル酸ナトリウム、多価金属塩を分散したもの(予備分散物2)を調製した。
(3)
1)(1),(2)1)で得られた予備膨潤物1及び予備溶解物1に、(2)2)で得られた予備分散物1を添加し、ヘンシェルミキサーで撹拌した(練合物1)。撹拌は300rpmで2分程度行った。
2)練合物1に、(2)3),(2)4)で得られた予備溶解物2、予備溶解物3及び予備分散物2を、ヘンシェルミキサーへ撹拌投入し、練合した。撹拌は300rpmで2分程度行った(練合物2)。
3)(3)2)で得られた練合物2にポリアクリル酸を添加して、ヘンシェルミキサーにて300rpmで2分程度撹拌し、(1)で得られた含水体の破砕物が、(2)で得られた粘着基剤相中に分散された含水粘着剤を得た。
(1)ペレット状(篩分けで2〜5mm:100%)の高吸水性樹脂化合物を一昼夜(24時間)精製水中に入れて静置し膨潤させ、保形性があるゼリー状の含水体を調製した。(予備膨潤物1)
(2)
1)精製水にエデト酸ナトリウム(EDTA−2Na)を撹拌しながら添加した(予備溶解物1)。
2)粉末状(篩分けで300μm通過100%、重量平均粒子径約100μm)の高吸水性樹脂化合物を精製水に添加し、撹拌し膨潤させ、全体に均一な粘性のある液体を得た(予備膨潤物2)。
3)ポリビニルアルコール部分けん化物を90℃の熱水に徐々に投入し、1時間程度はげしく撹拌したのち、一昼夜放冷した(予備溶解物2)。
4)乳化剤に、防腐剤、清涼化剤、香料、色素を溶解したもの(予備溶解物3)、濃グリセリンにポリアクリル酸ナトリウム、多価金属塩を分散したもの(予備分散物1)を調製した。
(3)
1)(1),(2)1)で得られた予備膨潤物1及び予備溶解物1に、(2)2)で得られた(予備膨潤物2)を添加し、ヘンシェルミキサーで撹拌した(練合物1)。撹拌は300rpmで2分程度行った。
2)練合物1に、(2)3),(2)4)で得られた予備溶解物2、予備溶解物3及び予備分散物1を、ヘンシェルミキサーへ撹拌投入し、練合した。撹拌は300rpmで2分程度行った(練合物2)。
3)(3)2)で得られた練合物2にポリアクリル酸を添加して、ヘンシェルミキサーにて300rpmで2分程度撹拌し、(1)で得られた含水体の破砕物が、(2)で得られた粘着基剤相中に分散された含水粘着剤を得た。
(1)ペレット状(篩分けで2〜5mm:100%)の高吸水性樹脂化合物を一昼夜(24時間)精製水中に入れて静置し膨潤させ、保形性があるゼリー状の含水体を調製した。(予備膨潤物1)。
(2)
1)精製水にエデト酸ナトリウム(EDTA−2Na)を撹拌しながら添加した(予備溶解物1)。
2)粉末状(篩分けで300μm通過100%、重量平均粒子径約100μm)の高吸水性樹脂化合物を精製水に添加して撹拌し膨潤させ、全体に均一な粘性のある液体を得た(予備膨潤物2)。これに、粉体状のカルボキシメチルセルロースナトリウムを添加してハンドミキサーにより2000〜3000rpmで15分程度撹拌し、これらを均一に分散・溶解した(予備分散物1)。
3)乳化剤に、防腐剤、清涼化剤、香料、色素を溶解したもの(予備溶解物2)、濃グリセリンにポリアクリル酸部分中和物を分散したもの(予備分散物2)及び濃グリセリンに多価金属塩を分散したもの(予備分散物3)を調製した。
(3)
1)(1)、(2)1)で得られた予備膨潤物1及び予備溶解物1に、(2)2)で得られた予備分散物1を添加し、ヘンシェルミキサーで撹拌した(練合物1)。撹拌は300rpmで2分程度行った。
2)(練合物1)に、(2)3)で得られた予備溶解物2、予備分散物2及び予備分散物3を撹拌投入(撹拌はヘンシェルミキサー、300rpm・2分程度)し、(1)で得られた含水体の破砕物が、(2)で得られた粘着基剤相中に分散された含水粘着剤を得た。
(1)ペレット状(篩分けで2〜5mm:100%)の高吸水性樹脂化合物を一昼夜(24時間)精製水中に入れて静置し膨潤させ、保形性があるゼリー状の含水体を調製した。(予備膨潤物1)
(2)
1)精製水にエデト酸ナトリウム(EDTA−2Na)を撹拌しながら添加した(予備溶解物1)。
2)粉末状(篩分けで300μm通過100%、重量平均粒子径約100μm)の高吸水性樹脂化合物を精製水に添加し、撹拌し膨潤させ、全体に均一な粘性のある液体を得た(予備膨潤物2)。これに、粉体状のカルボキシメチルセルロースナトリウムを添加してハンドミキサーにより2000〜3000rpmで15分程度撹拌し、これらを均一に分散・溶解した(予備分散物1)。
3)乳化剤に、防腐剤、清涼化剤、香料、色素を溶解したもの(予備溶解物2)、濃グリセリンに多価金属塩を分散したもの(予備分散物2)及び濃グリセリンにカルボキシビニルポリマーを分散したもの(予備分散物3)を調製した。
(3)
1)(1),(2)1)で得られた予備膨潤物1及び予備溶解物1に、(2)2)で得られた(予備分散物1)を添加し、ヘンシェルミキサーで撹拌した(練合物1)。撹拌は300rpmで2分程度行った。
2)練合物1に、(2)3)で得られた予備溶解物2、予備分散物2及び予備分散物3を撹拌投入(撹拌はヘンシェルミキサー、300rpm・2分程度)し、(1)で得られた含水体の破砕物が、(2)で得られた粘着基剤相中に分散された含水粘着剤を得た。
(1)ペレット状(篩分けで2〜5mm:100%)の高吸水性樹脂化合物を一昼夜(24時間)精製水中に入れて静置し膨潤させ、保形性があるゼリー状の含水体を調製した。(予備膨潤物1)
(2)
1)精製水にエデト酸ナトリウム(EDTA−2Na)を撹拌しながら添加した(予備溶解物1)。
2)粉末状(篩分けで300μm通過100%、重量平均粒子径約100μm)の高吸水性樹脂化合物を精製水に添加し、撹拌し膨潤させ、全体に均一な粘性のある液体を得た(予備膨潤物2)。これに、粉体状のカルボキシメチルセルロースナトリウムを添加してハンドミキサーにより2000〜3000rpmで15分程度撹拌し、これらを均一に分散・溶解した(予備分散物1)。
3)ポリビニルアルコール部分けん化物を90℃の熱水に徐々に投入し、1時間程度はげしく撹拌したのち、一昼夜放冷した(予備溶解物2)。
4)乳化剤に、防腐剤、清涼化剤、香料、色素を溶解したもの(予備溶解物3)、濃グリセリンにポリアクリル酸部分中和物を分散したもの(予備分散物2)及び濃グリセリンに多価金属塩を分散したもの(予備分散物3)を調製した。
(3)
1)(1),(2)1)で得られた(予備膨潤物1)及び(予備溶解物1)に、(2)2)で得られた(予備分散物1)を添加し、ヘンシェルミキサーで撹拌した(練合物1)。撹拌は300rpmで2分程度行った。
2)練合物1に、(2)3),(2)4)で得られた予備溶解物2、予備溶解物3、予備分散物2及び予備分散物3を撹拌投入(撹拌は、ヘンシェルミキサー、300rpm・2分程度)し、(1)で得られた含水体の破砕物が、(2)で得られた粘着基剤相中に分散された含水粘着剤を得た。
(1)
1)予め精製水にエデト酸ナトリウム(EDTA−2Na)を溶解(予備溶解物1)。
2)粉末状(篩分けで300μm通過100%、重量平均粒子径約100μm)の高吸水性樹脂化合物を精製水に添加し、撹拌させ膨潤し、全体に均一な粘性のある液体を得た(予備膨潤物1)。これに、粉体状のカルボキシメチルセルロースナトリウムを添加してハンドミキサーにより2000〜3000rpmで15分程度撹拌し、これらを均一に分散・溶解した(予備分散物1)。
3)乳化剤に、防腐剤、清涼化剤、香料、色素を溶解したもの(予備溶解物2)、濃グリセリンにポリアクリル酸ナトリウム、多価金属塩を分散したもの(予備分散物2)を調製した。
(2)
1)(1)1)で得られた予備溶解物1に、(1)2)で得られた予備分散物1を添加し、ヘンシェルミキサーで300rpm、2分程度撹拌した(練合物1)。
2)練合物1に、(1)3)で得られた予備溶解物2及び予備分散物2を撹拌投入(撹拌は、ヘンシェルミキサー、300rpm・2分程度)し、練合した(練合物2)。
3)(3)2)で得られた練合物2に、ポリアクリル酸を添加してヘンシェルミキサーにより300rpmで2分程度撹拌し、含水粘着剤を得た。
Claims (6)
- 水溶性高分子化合物を含有する粘着基剤相と、この粘着基剤相中に分散された高吸水性樹脂化合物の含水物相とを備えた含水粘着剤。
- 粘着基剤相の含水率が30〜90質量%であり、高吸水性樹脂化合物の含水物相の含水率が91〜98質量%である請求項1記載の含水粘着剤。
- 高吸水性樹脂化合物の配合量が、0.1〜10質量%である請求項1又は2記載の含水粘着剤。
- 高吸水性樹脂化合物がノニオン系高吸水性樹脂化合物である請求項1〜3のいずれか1項記載の含水粘着剤。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の含水粘着剤と、支持体とを備えた貼付剤。
- 下記(1)〜(3)の工程を含む請求項1記載の含水粘着剤の製造方法。
(1)高吸水性樹脂化合物を水で静置膨潤させ、高吸水性樹脂化合物の含水物を調製する工程。
(2)水溶性高分子化合物と、水又は多価アルコールとを混合し、粘着基剤を調製する工程。
(3)(1)で得られた高吸水性樹脂化合物の含水物と、(2)で得られた粘着基剤とを混合・撹拌する工程。
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