JP2001122772A - 含水系粘着組成物及びパップ剤 - Google Patents
含水系粘着組成物及びパップ剤Info
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Abstract
属イオンと、(C)ノニオン系高吸水性高分子化合物と
を含有すると共に、含水率が70〜90質量%である含
水系粘着組成物及び該含水系粘着組成物を支持体に展延
したパップ剤。 【効果】 高含水率、高粘着性、高保形性を有する含水
系粘着組成物及び貼付時における水分保持能が高く、冷
却効果や薬物の経皮吸収性が向上したパップ剤が得られ
る。
Description
及びパップ剤に関し、より詳しくは、高含水率、高粘着
性、高保形性を兼備する含水系粘着組成物及び貼付時に
おける水分保持能が高く、冷却効果や薬物の経皮吸収性
が向上したパップ剤に関する。
含水系粘着組成物としては、種々の組成からなるものが
提案されており、例えば特開平9−14306号公報に
は、N−ビニルアセトアミド単独重合体とポリアクリル
酸一価塩及び/又はアクリル酸一価塩とアクリル酸との
共重合体と水溶性アルミニウム塩と水とからなる含水ゲ
ル貼付剤基剤用組成物、特開平5−230313号公報
には、ポリビニルアルコールと高吸水性高分子化合物及
び/又は親水性高分子化合物とを配合した含水ゲル、特
開昭57−7415号公報には、保湿剤として、水不溶
性吸水性樹脂を用いた湿布剤が記載されている。
吸水性高分子化合物を配合することにより、水分保持能
は高いが、高含水率、高粘着性、高保形性を兼備してい
ないために、冷却効果や薬物の経皮吸収性が持続しない
という問題があった。
水分保持能を保持しながら、高含水率、高粘着性、高保
形性を兼備した含水系粘着組成物及び該含水系粘着組成
物を支持体に展延することによって、貼付時の水分保持
能が高く、持続的な冷却効果や薬物の経皮吸収性に優れ
たパップ剤を提供することを目的とする。
発明者らは上記目的を達成するため鋭意検討した結果、
イオン濃度によっても吸水能が変化しないノニオン系高
吸水性高分子化合物に着目するに至り、更に、鋭意検討
した結果、これをポリアクリル酸と多価金属イオンとに
よる金属架橋ゲルに配合することより、高粘着性を保持
しながら含水率を高めることができ、且つ貼付時におけ
る水分保持能が高いため、例えばパップ剤、或いはアイ
シング剤として使用することによって、冷却の持続、或
いは薬物の経皮吸収性が向上する含水系粘着組成物が得
られることを見出し、本発明をなすに至った。
と、(B)多価金属イオンと、(C)ノニオン系高吸水
性高分子化合物とを含有すると共に、含水率が70〜9
0質量%であることを特徴とする含水系粘着組成物、及
び該含水系粘着組成物を支持体に展延してなることを特
徴とするパップ剤を提供する。
発明の含水系粘着組成物は、ポリアクリル酸、多価金属
イオン、ノニオン系高吸収性高分子化合物及び組成物全
体に対して70〜90質量%の水を必須成分とするもの
である。
は、いずれのものでも使用でき、その分子量及び直鎖
状、分岐鎖状等の形状には特に制限はないが、分子量1
万〜1000万のものを用いることが好ましく、特に重
量平均分子量が1万〜50万未満、50万〜200万未
満、200万〜700万の平均分子量を有するポリアク
リル酸を2種以上組み合わせると、使用感が向上するの
で好適である。なお、通常のアクリル酸を重合して得ら
れた重合体のほか、カルボキシビニルポリマー、例えば
カーボポール(商品名:米国グッドリッチ社製)等のア
クリル酸重合体を一部架橋したものも好適に使用し得
る。
リアクリル酸の配合量は、特に制限されるものではなく
適宜選定することができ、通常組成物全体に対して0.
1〜20%(質量%、以下同様)、特に1〜15%とす
ると好適である。配合量が少なすぎると粘着力が不足す
る場合があり、多すぎると粘度が高くなり、製造時の作
業性に問題が生じたり、貼付剤として使用する場合、剥
がす時に痛みを感じる場合がある。
クリル酸を金属架橋する多価金属イオンを必須成分とす
るものであり、本発明の場合、多価金属塩を配合するこ
とによって、組成物中で多価金属イオンが放出される。
ここで、多価金属イオンとしては、その種類が特に制限
されるものではなく、例えばマグネシウムイオン、カル
シウムイオン、亜鉛イオン、カドミウムイオン、アルミ
ニウムイオン、チタンイオン、錫イオン、鉄イオン、ク
ロムイオン、マンガンイオン、コバルトイオン、ニッケ
ルイオン等を挙げることができ、本発明の場合、1種又
は2種以上の多価金属イオンを含有することができる。
金属塩としては、水溶液中で上記多価金属イオンを放出
する、例えばマグネシウム化合物、カルシウム化合物、
亜鉛化合物、カドミウム化合物、アルミニウム化合物、
チタン化合物、錫化合物、鉄化合物、クロム化合物、マ
ンガン化合物、コバルト化合物、ニッケル化合物等が使
用し得るが、本発明の含水系粘着組成物は皮膚に適用す
るものであり、皮膚に対する安全性を考慮するならば、
アルミニウム化合物、マグネシウム化合物、カルシウム
化合物等を用いることが特に好ましい。
ウム化合物及びカルシウム化合物はいずれのものも好適
に使用し得、例えばカリウムミョウバン、アンモニウム
ミョウバン、鉄ミョウバン等のミョウバン類、水酸化ア
ルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、ア
ルミニウムグリシネート、酢酸アルミニウム、酸化アル
ミニウム、含ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニ
ウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシ
ウム、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸カルシウ
ム、酸化カルシウム、リン酸カルシウム、水酸化マグネ
シウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸マ
グネシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化マグネシウム、
水酸化アルミナマグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マ
グネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒド
ロタルサイト、これら金属を含む複塩等の水可溶性化合
物、水難溶性化合物の1種又は2種以上を使用し得る。
また、アルミニウム、マグネシウムを含む制酸剤も多価
金属塩として配合し得る。
価金属塩の配合量は、特に制限されるものではなく適宜
選定することができ、通常組成物全体に対して0.00
1〜5%、特に0.1〜2.5%とすると好適である。
配合量が少なすぎるとゲルを形成しない場合があり、多
すぎると粘着性が不足する場合がある。
オン系高吸水性高分子化合物を含有するものである。こ
こで、高吸水性高分子化合物とは、通常自重の10倍以
上の水を吸水、或いはゲル化、膨潤するものであって、
例えば架橋ポリアクリル酸の部分中和物などのイオン性
高吸水性高分子化合物が古くから知られている。このよ
うな高分子化合物は、一般に、真水に対しては自重の数
百倍から数千倍の高い吸水能力を発揮し得るが、イオン
濃度の高い水性液に対する吸水能力は極めて小さい。し
かし、ノニオン系高吸水性高分子化合物はイオン濃度の
高い水性液に対する吸水能が高いため、イオン濃度の高
いパップ剤(含水系粘着組成物)中で安定に多量の水を
保持することが可能である。なお、化合物の吸水倍率
は、下記測定方法によって得ることができる。
1.0gを精密に量り、脱イオン水を200ml加え、
30分間かき混ぜた後、放置する。ろ紙(No.2)を
用いて、時々かき混ぜながら2時間にわたって減圧ろ過
(2600〜7800Pa≒20〜60mmHg)し、
得たろ液の量から、本品1g当たりの脱イオン水の吸水
量を求める。
たように自重の10倍以上の水を吸水、或いはゲル化、
膨潤する高分子化合物であり、より好ましくは自重の1
0〜1000倍、特に20〜100倍の水を吸水等する
高分子化合物であれば、より好適である。吸水倍率が1
0倍未満であると、十分な保水効果が得られない場合が
ある。
オン系高吸水性高分子化合物は、その種類が特に制限さ
れるものではなく、例えば変性ポリアルキレンオキサイ
ド、N−ビニルアセトアミド架橋体、アクリルアミド架
橋体等を挙げることができ、より具体的には、例えばサ
ンフレッシュAT−35(三洋化成)、アクアコーク
(住友精化)、ノニオレックスNA−010、ノニオレ
ックスNA−150、ノニオレックスNA−500(昭
和電工)等を好適に使用することができ、これらは1種
単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することが
できる。
ニオン系高吸水性高分子化合物の配合量は、特に制限さ
れるものではなく、通常、組成物全体の0.1〜30
%、より好ましくは0.5〜15%とすると好適であ
る。配合量が少なすぎると保水性、保形性が十分に得ら
れず、多すぎると粘着性が不足する場合がある。
ち組成物全体に対する水分配合量が70〜90%、好ま
しくは80〜85%である。含水率が低すぎると、本発
明の目的とする効果が十分に得られず、高すぎると上記
必須成分を十分に配合することができないのみならず、
製剤設計上の不都合が生じる場合がある。
果を損なわない限り、上記成分に加えて通常貼付剤の粘
着基剤等に添加されているその他の成分を適宜配合する
こともでき、例えばポリアクリル酸以外の水溶性高分子
化合物、薬効成分、乳化剤、保湿成分、清涼化剤、無機
粉体、防腐剤、香料、色素等を本発明の効果を損なわな
い範囲で常用量配合することができる。
子化合物としては、その種類は特に制限されず、従来よ
り使用されているものを使用することができ、例えばゼ
ラチン、カンテン、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン
オキサイド、カルボキシメチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロー
ス、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、アラビア
ガム、トラガントガム、カラヤガム、無水マレイン酸共
重合体、プロピレングリコール、カルボキシメチルスタ
ーチナトリウム、カラギーナン等が挙げられる。これら
は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用する
ことができる。
ン、サリチル酸グリコール、サリチル酸メチル、ケトプ
ロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフェン、スプ
ロフェン、ロキソプロフェン、ザルトプロフェン、ピロ
キシカム、フェルビナク、ジフェンヒドラミン、ジブカ
イン、プロカイン、リドカイン、ビタミンE誘導体、グ
リチルレチン酸あるいはこれらの誘導体等が挙げられ、
これらは1種単独で又は2種類以上を適宜組み合わせて
使用することができる。
ステアレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレン(POE)(10)グリセリルモノオレ
エート等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、POE(2
5)ラウリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキル
エーテル,ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンア
ルキルエーテルなどのポリオキシアルキレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸(エ
ステル)塩、脂肪酸石けん、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマ
シ油、アルキル硫酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、
アルキルアンモニウム塩、酢酸ベタイン、プロピレング
リコール脂肪酸エステル、ビタミン誘導体、グリチルリ
チン酸,グリチルレチン酸及びこれらの誘導体等が挙げ
られ、具体的にはソルビタンモノオレート、グリセリル
モノオレート、デカグリセリルモノオレート、ジグリセ
リルジオレート、ヘキサグリセリルモノラウレート、プ
ロピレングリコールモノステアレート、POE(20)
ソルビタンモノオレート、POE(60)ソルビットテ
トラオレート、POE(40)モノステアレート、PO
E(10)オレイルエーテル、POE(10)ノニルフ
ェニルエーテル、POE(50)硬化ヒマシ油、POE
(5)オレイン酸アミド、ラウリル硫酸ナトリウム、P
OEアルキルエーテル硫酸ナトリウム、POEアルキル
エーテル酢酸ナトリウム、トリPOE(10)アルキル
エーテルリン酸、塩化ステアリルトリメチルアンモニウ
ム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルジメチルアミノ酢
酸ベタイン、卵黄、レシチン、イミダゾリニウムベタイ
ン、セバシン酸ジエチル等が挙げられる。
ルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、マルチトール、キシリトール等の多価アルコールな
どを挙げることができ、これらは1種単独で又は2種類
以上を適宜組み合わせて使用することができる。
ール、メントール、N−エチル−p−メンタン−カルボ
キシアミド、p−メンタン−3,8−ジオール、l−イ
ソプレゴール、l−メンチルグリセリルエーテル等のメ
ントール誘導体等を挙げることができ、これらは1種単
独で又は2種類以上を適宜組み合わせて使用することが
できる。
カオリン、酸化亜鉛、酸化チタン、無水ケイ酸等を挙げ
ることができ、これらは1種単独で又は2種類以上を適
宜組み合わせて使用することができる。
プロピルパラベン、チモール等を挙げることができ、こ
れらは1種単独で又は2種類以上を適宜組み合わせて使
用することができる。
シ油、ハッカ油、ハッカハク油、ダイウイキョウ油、ケ
イヒ油、チョウジ油、チミアン油、テレビン油、ヘノポ
ジ油、ヤマジン油、ユーカリ油、ラベンダー油、レモン
油、オレンジ油、トウカ油、ベルガモット油、ローズ
油、シトロネラ油、レモングラス油、樟脳油、ゼラニウ
ム油等が挙げられる。また、植物抽出物としては、例え
ばアロエ、アニス、アンジェリカ、安息香、イモーテ
ル、カミツレ、カモミール、ガーリック、カルダモン、
ガルバナム、キャラウェイ、キャロットシード、グアヤ
ックウッド、グレープフルーツ、サイプレス、サンダル
ウッド、シダーウッド、ジュニパー、スターアニス、セ
ージ、ゼラニウム、セロリ、タイム、タラゴン、テレビ
ン、乳香、バイオレット、パイン、パセリ、バーチ、パ
チュリー、バラ、ヒソップ、フェンネル、ブラックペッ
パー、ボダイジュ花、没薬、ヤロウ、レモン、レモング
ラス、ローズマリー、ローレル、シモツケギク、シモツ
ケソウ、ヤグルマギク、アーモンド、アザミ、アルニ
カ、イトスギ、ウイキョウ、エニシダ、エリカ、オオグ
ルマ、カラシ、カロコン、カンズイ、キクニガナ、ギョ
ウギシバ、キンセンカ、クサノオウ、クレソン、ゲン
カ、ゲンチアナ、サリランボ、シカゼンシ、シラカバ、
シダ、シツリシ、ショウノウ、ショウリク、ジンギョ
ウ、スモモ、セイヨウナシ、セイヨウヒメスノキ、タイ
ソウ、タクシャ、タンポポ、チモ、チャービル、チョレ
イ、テンモンドウ、トウガシ、ノイバラ、ノラニンジ
ン、ハゴロモグサ、ハッカ、トネリコ、ヒメオドリコソ
ウ、ヒメスイバ、ブクリョウ、ボリジ、マグワート、マ
ヨラナ、メリッサ、モクツウ、モモ、ヤドリギ、ユーカ
リ、ヨクイニン、ラベンダー、レンギョウ、ワサビダイ
コン等からの抽出物を挙げることができるが、これらの
中でも、特にカモミール、セージ、パセリ、ローズマリ
ー、シモツケギク、シモツケソウ、ヤグルマギク、アニ
ス、ローレル、アンジェリカ、フェンネル、ハッカ(ペ
パーミント、レモンバーム)、ラベンダー、タイム等か
らの抽出物が好適であり、このような抽出物の具体的な
成分として、例えば、モノテルペン炭化水素、シネオー
ル、ボルネオール、他にカンファー(樟脳)、リナノー
ル、ベルベノール、フラボノイド類、コリン、アミノ
酸、タンニン、植物酸、脂肪酸、青酸配糖体、サリチル
酸誘導体、サルビン、縮合タンニン、フェノール酸、カ
ルノシン酸、トリテルペン酸、ツヨン、サルベン、ピネ
ン、アピオール、アピオリン、ミリスチシン、クマリ
ン、カマアズレン、ファルネセン、ビサボロール、ゲラ
ニオール、オイゲノール、テルペン、フェランドリン、
アネトール、メントール、メントン、リモネン、シトラ
ール、シトロネラール、オイゲノールアセテート等を挙
げることができる。これらは1種単独で又は2種以上を
適宜組み合わせて使用することができる。
ず、法定色素ハンドブック記載の色素を1種単独で又は
2種以上を適宜組合せて配合することができる。また、
架橋コントロール剤として、エチレンジアミン2ナトリ
ウム塩、クエン酸等を添加することができ、配合量は、
好ましくは0.01〜1%である。
分及び必要に応じて上記任意成分を適宜配合して公知の
方法で均一になるまで混練することによって調製するこ
とができる。
剤型が特に制限されるものではなく、例えばパップ剤、
冷却シート剤、フットケアシート剤、パック剤、マスク
剤等として使用することができるが、特に本発明の含水
系粘着組成物は、水分保持能を保持しながら、高含水
率、高粘着性、高保形性を兼備することができるので、
これを例えばパップ剤、冷却シート剤等として使用とす
ると、貼付時に優れた冷却効果や薬物の経皮吸収性を発
揮するので、より効果的である。
粘着組成物を支持体に展延したものであり、ここで、支
持体としては、公知のものを使用することができ、例え
ば紙、織布、不織布、編布、プラスチックフィルム等の
支持体を挙げることができる。上記含水系粘着組成物を
上記支持体に展延する際の展延量は、特に制限されるも
のではないが、例えば支持体10×14cm当りの組成
物量が5〜40g、特に10〜35g程度とすると、好
適である。上記組成物の展延量が少なすぎると、貼付時
に十分な冷却効果を発揮することが困難な場合があり、
多すぎるとパップ剤の取り扱い性が悪くなる場合があ
る。
着組成物を上記支持体に展延した後、製品化に際して、
必要によりポリエチレン等のプラスチックフィルム(フ
ェイシング)を薬面(展延面)を覆い、適当な大きさに
裁断して用いることができる。
様に使用することによって、上述したように、貼付時に
優れた冷却効果や薬物の経皮吸収性を発揮することがで
きる。
高粘着性を兼備した含水系粘着組成物が得られ、この含
水系粘着組成物をパップ剤として使用することにより、
長期に亘り水分が保持され、その結果、冷却効果の持続
や薬物の経皮吸収性を向上させることができる。
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
2に示す各成分を常法に従いへンシェルミキサーにより
混合撹拌して貼付剤(含水系粘着組成物)を調製し、こ
れを表1,2に示す膏体量となるように伸縮性不織布に
展延、裁断して実施例及び比較例の湿布シート(パップ
剤)を製造して、下記評価を行った。結果を表1,2に
併記する。なお、表1,2において、POEはポリオキ
シエチレン、EDTAはエデト酸を示す。
で用いられている球転装置を用い、傾斜角は30°、助
走長さは100mm、測定する面を50mmとした。J
IS G 4805で規定された材質のボールの大きさ
はJIS B 1501の“ボールの呼び”の1/16
から1までの合計31種類とし、“ボールの呼び”の3
2倍の数値をボールナンバーと呼び、粘着力の指標とし
て用いた。球転装置の傾斜板上の所定の位置に粘着面を
上にして試験片を取り付け、各大きさのボールをゲート
にセットした。ゲートをゆっくりひらき、ボールを転が
したとき、測定部内に完全に停止(5秒以上ボールが動
かないこと)するようなボールのうちで最大のものを見
いだし、そのときのボールナンバーを粘着力の指標とし
た。なお、ボールタック値は、10以上、特に15以上
であることが好ましい。
比較例1〜6の成分から調製された湿布シートを25
℃、湿度50%に設定された部屋において、5人のモニ
ターの背部に貼付し、サーモグラフィーを用いて背部の
皮膚冷却温度を2時間後、6時間後に測定し、各時間に
おける各モニター全員の皮膚冷却温度の平均値を求め
た。
を下記の血中濃度測定によって評価した。結果を表3に
示す。
(5〜6週齢)10匹を一群として実験に供した。ラッ
トは実験前日に背部を剃毛した。実験当日、剃毛した部
分に5×8cmの大きさとした湿布シートを貼った後、
個別ケージで飼育した。試料を適用後、2時間後及び8
時間後にラットの血液を採取した。採取した血液は、常
法に従って高速液体クロマトグラフィー分析に供し、予
め定めておいた検量線よりインドメタシンの血中濃度を
算出した。速効性は、試料適用後2時間後の血中濃度に
より評価した。また、持続性においては試料適用後8時
間後の血中濃度により評価した。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)ポリアクリル酸と、(B)多価金
属イオンと、(C)ノニオン系高吸水性高分子化合物と
を含有すると共に、含水率が70〜90質量%であるこ
とを特徴とする含水系粘着組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の含水系粘着組成物を支持
体に展延してなることを特徴とするパップ剤。
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---|---|---|---|
JP30167099A JP4214343B2 (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | パップ剤及び冷却シート剤 |
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JP30167099A JP4214343B2 (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | パップ剤及び冷却シート剤 |
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JP2001122772A true JP2001122772A (ja) | 2001-05-08 |
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---|---|---|---|
JP30167099A Expired - Fee Related JP4214343B2 (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | パップ剤及び冷却シート剤 |
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