JP2001026540A - インドメタシン貼付剤 - Google Patents
インドメタシン貼付剤Info
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Abstract
つ持続的なものにすることによる有効性の向上と優れた
使用感の達成。 【解決手段】 インドメタシンと、ポリエチレングリコ
ールと、水溶性高分子化合物と、該水溶性高分子化合物
を金属架橋する架橋剤を含有すると共に、含水率が60
重量%以上であることを特徴とするインドメタシン貼付
剤。
Description
含有する貼付剤に関し、より詳しくは、主薬のインドメ
タシンの有効性が高く、且つ使用感に優れたインドメタ
シン貼付剤に関する。
外用消炎鎮痛貼付剤の主薬としては、サリチル酸グリコ
ール,サリチル酸メチル等のサリチル酸エステル系の物
が多く用いられてきたが、近年、効果及び副作用の点か
ら、インドメタシンを主薬とする貼付剤が提案されてい
る。このようなインドメタシン貼付剤は、インドメタシ
ンの溶解性を向上させて、薬物としての有効性を高める
ために例えばクロタミトン等の油性成分に溶解させて配
合していた。
剤の場合、インドメタシンの経皮吸収性を速効的かつ持
続的なものとすることによる有効性の向上という点で未
だ改良の余地があった。その一方で、インドメタシンの
有効性をより向上させるために、配合量を増やすと、皮
膚刺激などの問題が生じるおそれがあるため、適用時の
使用感を改善する技術も望まれていた。
インドメタシンの有効性をより向上させ、且つ使用感に
優れたインドメタシン貼付剤を提供することを目的とす
る。
発明者らは上記目的を達成するため鋭意検討した結果、
貼付剤の含水率を60重量%以上とし、且つポリエチレ
ングリコールをインドメタシンと共に配合することによ
って、従来の含水率の低いインドメタシン貼付剤に比べ
て、インドメタシンの経皮吸収性が格段に向上して優れ
た有効性が得られることを見出し、更に、このような貼
付剤の粘着基剤として、水溶性高分子化合物と共に架橋
剤を配合することによって上記水溶性高分子化合物を金
属架橋した水性ゲルの粘着基剤を使用すると、皮膚刺激
性の問題もなく、使用感に優れ、貼付剤を皮膚に長時間
貼付することが可能となり、インドメタシンの有効性が
より効果的に発揮されることを知見し、本発明をなすに
至った。
エチレングリコールと、水溶性高分子化合物と、該水溶
性高分子化合物を金属架橋する架橋剤とを含有すると共
に、含水率が60重量%以上であることを特徴とするイ
ンドメタシン貼付剤を提供する。
発明のインドメタシン貼付剤は、インドメタシン、ポリ
エチレングリコール、水溶性高分子化合物、該水溶性高
分子化合物を金属架橋する架橋剤及び貼付剤全体に対し
て60重量%以上の水を必須成分とするものである。
タシンの配合量は、特に制限されるものではなく適宜選
定することができ、通常貼付剤全体に対して0.01〜
10%(重量%、以下同様)、特に0.1〜5%とする
と好適である。配合量が少なすぎるとインドメタシン配
合による薬効を十分に得られない場合があり、多すぎる
とそれ以上の配合の効果が得られないのみならず、製剤
設計上の不都合が生じる場合がある。
溶解するポリエチレングリコールを必須成分とするもの
であり、ポリエチレングリコールは重合度により規格さ
れているが、その種類は特に制限されるものではなく、
例えばポリエチレングリコール100〜10000(#
100〜#10000)を好適に使用することができ、
より好ましくはポリエチレングリコール100〜300
0(#100〜#3000)、特に好ましくはポリエチ
レングリコール100〜2000(#100〜#200
0)を好適に使用することができ、これらは1種単独で
又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができ
る。
コールの配合量は、特に制限されるものではなく適宜選
定することができ、通常貼付剤全体に対して好ましくは
0.5〜20%、より好ましくは0.5〜10%とする
と好適である。配合量が少なすぎるとインドメタシンを
溶解して配合することが困難となる場合があり、多すぎ
るとそれ以上の配合の効果が得られないのみならず、製
剤設計上の不都合が生じる場合がある。なお、同様の理
由によりインドメタシンに対する配合割合は、インドメ
タシン:ポリエチレングリコール=1:100〜1:
1、特に1:25〜1:1.5とすると好適である。
物及び該水溶性高分子化合物を金属架橋する架橋剤を含
有するものであり、水溶性高分子化合物が金属架橋され
て水性ゲルの粘着基剤(金属架橋型含水ゲル基剤)が形
成される。ここで、本発明のように含水率が60%以上
の貼付剤の場合、このような金属架橋型含水ゲル基剤が
好適であり、また、架橋型含水ゲル基剤の中でも特に金
属架橋型含水ゲル基剤を使用することによって、例えば
エポキシ基を有する化合物により架橋した場合、未反応
のエポキシ基が残存するため、薬物の安定性に影響した
り、皮膚に対する刺激性が生じるおそれがあるが、この
ような問題のない粘着基剤が得られ、特に本発明のよう
にインドメタシンを含む貼付剤は、十分な有効性を発揮
させるためには、皮膚に長時間貼付することが必要であ
ることから、このような金属架橋型含水ゲル基剤が効果
的である。
物としては、分子内にカルボキシル基を有する高分子化
合物等が挙げられ、具体的には、アクリル酸類、ゼラチ
ン、カルボキシメチルセルロース及びそのナトリウム
塩,カリウム塩,アルギン酸ナトリウム、無水マレイン
酸共重合体、カルボキシメチルスターチナトリウム、カ
ルボキシル基を有する天然ゴム等を挙げることができ、
これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使
用することができる。これらの中でも、特にポリアクリ
ル酸及び/又はポリアクリル酸塩を使用すると好適であ
り、ポリアクリル酸としてはいずれのものでも使用で
き、その分子量及び直鎖状、分岐鎖状等の形状には特に
制限はないが、分子量1万〜1000万のものを用いる
ことが好ましく、特に重量平均分子量が1万〜50万未
満、50万〜200万未満、200万〜700万の平均
分子量を有するポリアクリル酸及びその塩を2種以上組
み合わせると、使用感が向上するので好適である。な
お、通常のアクリル酸を重合して得られた重合体のほ
か、カルボキシビニルポリマー、例えばカーボポール
(商品名:米国グッドリッチ社製)等のアクリル酸重合
体を一部架橋したものも好適に使用し得る。
リル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム等のポリア
クリル酸の一価金属塩、ポリアクリル酸モノエタノール
アミン、ポリアクリル酸ジエタノールアミン、ポリアク
リル酸トリエタノールアミン等のポリアクリル酸のアミ
ン塩、ポリアクリル酸のアンモニウム塩等の1種又は2
種以上が好適に使用し得る。
塩とを組み合わせて使用する場合、これらの配合比(重
量比)は1:10〜10:1、特に1:9〜9:1とす
ることが好ましいが、ポリアクリル酸又は塩を一部中和
してポリアクリル酸塩が上記比率になるようにしたもの
を用いても差し支えない。また、ポリアクリル酸及びポ
リアクリル酸塩の合計配合量は、貼付剤全体の0.1〜
20%、特に0.5〜15%とすることが好ましく、配
合量が少なすぎると粘着力が不足する場合があり、多す
ぎると粘度が高くなり、製造時の作業性に問題が生じた
り、貼付剤を剥がす時に痛みを感じる場合があり、特に
ポリアクリル酸の量が多すぎると低pH領域において使
用感が損なわれる場合がある。なお、ポリアクリル酸及
びポリアクリル酸塩以外の金属で架橋する水溶性高分子
化合物を使用する場合、その配合量は、ポリアクリル酸
及びポリアクリル酸塩を使用する場合と同程度とする
と、好適である。
と架橋する水溶性高分子化合物を適当な架橋剤により金
属架橋するものであり、このような架橋剤としては、金
属と架橋する水溶性高分子化合物を金属架橋し得る限
り、その種類は特に制限されないが、特に、多価金属化
合物が好適に使用される。この場合、多価金属化合物と
してはマグネシウム化合物、カルシウム化合物、亜鉛化
合物、カドミウム化合物、アルミニウム化合物、チタン
化合物、錫化合物、鉄化合物、クロム化合物、マンガン
化合物、コバルト化合物、ニッケル化合物等が使用し得
るが、本発明の貼付剤は皮膚に適用するものであり、皮
膚に対する安全性を考慮するならば、アルミニウム化合
物、マグネシウム化合物、カルシウム化合物等を用いる
ことが特に好ましい。
ウム化合物及びカルシウム化合物はいずれのものも好適
に使用し得、例えばカリウムミョウバン、アンモニウム
ミョウバン、鉄ミョウバン等のミョウバン類、水酸化ア
ルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、ア
ルミニウムグリシネート、酢酸アルミニウム、酸化アル
ミニウム、含ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニ
ウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシ
ウム、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸カルシウ
ム、酸化カルシウム、リン酸カルシウム、水酸化マグネ
シウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸マ
グネシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化マグネシウム、
水酸化アルミナマグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マ
グネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒド
ロタルサイト、これら金属を含む複塩等の水可溶性化合
物、水難溶性化合物の1種又は2種以上を使用し得る。
また、アルミニウム、マグネシウムを含む制酸剤も多価
金属化合物として配合し得る。
の種類により種々異なるが、例えば上記多価金属化合物
を使用する場合、その配合量は貼付剤全体の0.001
〜10%、特に0.01〜5%とすることが好ましい。
整剤として、例えばエデト酸(EDTA)二ナトリウ
ム、クエン酸,リンゴ酸,酒石酸,ピロリン酸ナトリウ
ム,尿素,アンモニア等の金属イオンに対してキレート
若しくは配位能を持つ有機酸、有機酸塩、有機塩基など
を配合することもできる。
好ましくは60〜90%、より好ましくは65〜85
%、更に好ましくは70〜80%である。含水率が低す
ぎると、本発明の目的とする効果が十分に得られず、高
すぎるとインドメタシン、ポリエチレングリコールを十
分に配合することができず、インドメタシンの有効性が
十分に得られなくなる場合があるのみならず、製剤設計
上の不都合が生じる場合がある。
ない限り、上記成分に加えて通常貼付剤の粘着基剤に添
加されているその他の成分を適宜配合することもでき、
例えば、金属と架橋する水溶性高分子化合物以外の水溶
性高分子化合物、無機鉱物、香料、植物抽出物、インド
メタシン以外の薬効成分、保湿剤、乳化剤(界面活性
剤)、防腐剤、ポリエチレングリコール以外の溶解剤等
を配合することができる。
解剤としては、例えばクロタミトンを挙げることができ
るが、本発明の場合、ポリエチレングリコールを配合す
ることによって、インドメタシンを溶解するので、クロ
タミントン等の溶解剤を無配合とすることも可能であ
る。
以外の水溶性高分子化合物としては、例えばポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、ヒドロシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カラギーナン、カルボキシル基を持たない天然
ゴム等が挙げられ、これらは1種単独で又は2種以上を
組み合わせ使用することができる。
例えばモンモリロナイト、ベントナイト、カオリン、酸
化亜鉛、酸化チタン、無水ケイ酸等が挙げられる。
シ油、ハッカ油、ハッカハク油、ダイウイキョウ油、ケ
イヒ油、チョウジ油、チミアン油、テレビン油、ヘノポ
ジ油、ヤマジン油、ユーカリ油、ラベンダー油、レモン
油、オレンジ油、トウカ油、ベルガモット油、ローズ
油、シトロネラ油、レモングラス油、樟脳油、ゼラニウ
ム油等が挙げられる。また、植物抽出物としては、例え
ばアロエ、アニス、アンジェリカ、安息香、イモーテ
ル、カミツレ、カモミール、ガーリック、カルダモン、
ガルバナム、キャラウェイ、キャロットシード、グアヤ
ックウッド、グレープフルーツ、サイプレス、サンダル
ウッド、シダーウッド、ジュニパー、スターアニス、セ
ージ、ゼラニウム、セロリ、タイム、タラゴン、テレビ
ン、乳香、バイオレット、パイン、パセリ、バーチ、パ
チュリー、バラ、ヒソップ、フェンネル、ブラックペッ
パー.ボダイジュ花、没薬、ヤロウ、レモン、レモング
ラス、ローズマリー、ローレル、シモツケギク、シモツ
ケソウ、ヤグルマギク、アーモンド、アザミ、アルニ
カ、イトスギ、ウイキョウ、エニシダ、エリカ、オオグ
ルマ、カラシ、カロコン、カンズイ、キクニガナ、ギョ
ウギシバ、キンセンカ、クサノオウ、クレソン、ゲン
カ、ゲンチアナ、サリランボ、シカゼンシ、シラカバ、
シダ、シツリシ、ショウノウ、ショウリク、ジンギョ
ウ、スモモ、セイヨウナシ、セイヨウヒメスノキ、タイ
ソウ、タクシャ、タンポポ、チモ、チャービル、チョレ
イ、テンモンドウ、トウガシ、ノイバラ、ノラニンジ
ン、ハゴロモグサ、ハッカ、トネリコ、ヒメオドリコソ
ウ、ヒメスイバ、ブクリョウ、ボリジ、マグワート、マ
ヨラナ、メリッサ、モクツウ、モモ、ヤドリギ、ユーカ
リ、ヨクイニン、ラベンダー、レンギョウ、ワサビダイ
コン等からの抽出物を挙げることができるが、これらの
中でも、特にカモミール、セージ、パセリ、ローズマリ
ー、シモツケギク、シモツケソウ、ヤグルマギク、アニ
ス、ローレル、アンジェリカ、フェンネル、ハッカ(ペ
パーミント、レモンバーム)、ラベンダー、タイム等か
らの抽出物が好適であり、このような抽出物の具体的な
成分として、例えば、モノテルペン炭化水素、シネオー
ル、ボルネオール、他にカンファー(樟脳)、リナノー
ル、ベルベノール、フラボノイド類、コリン、アミノ
酸、タンニン、植物酸、脂肪酸、青酸配糖体、サリチル
酸誘導体、サルビン、縮合タンニン、フェノール酸、カ
ルノシン酸、トリテルペン酸、ツヨン、サルベン、ピネ
ン、アピオール、アピオリン、ミリスチシン、クマリ
ン、カマアズレン、ファルネセン、ビサボロール、ゲラ
ニオール、オイゲノール、テルペン、フェランドリン、
アネトール、メントール、メントン、リモネン、シトラ
ール、シトロネラール、オイゲノールアセテート等を挙
げることができる。
ン以外の薬効成分としては、例えばサリチル酸メチル、
サリチル酸グリコール、ケトプロフェン、フルルビプロ
フェン、イブプロフェン、ジクロフェナクナトリウム、
メフェナム酸とその誘導体、フルフェナム酸とその誘導
体、ブフェキサマク、イブフェナック、アルクロフェナ
ック、プレドニゾロン、酢酸ヒドロコルチゾン、デキサ
メタゾン、1−メントール、dl−カンフル、クロタミ
トン、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェ
ニラミン、チモール、酢酸トコフェロール、ノニル酸ワ
ニリルアミド、ナプロキセン、ピロキシカム、カプサイ
シンや、更にはオオバク等の生薬末や、トウガラシエキ
ス、アロエエキス等の生薬軟エキス、オオバク乾燥エキ
ス等の生薬乾燥エキス、センブリ流エキス等の生薬流エ
キス、アルニカチンキ等の生薬チンキ、ハッカ油、ケイ
皮油等の精油などが挙げられる。
分・清涼化剤を加えることが可能である。配合可能な温
感付与物質としては、例えば、カプシコシド、カプサイ
シン、カプサイシノイド、ジヒドロキシカプサイシン、
カプサンチン等のカプサイシン類似体、トウガラシエキ
ス、トウガラシチンキ、トウガラシ末などのトウガラシ
由来の温感付与物質、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸
β−ブトキシエチル、N−アシルワニリルアミド、ノニ
ル酸ワニリルアミドなどが挙げられる。また、清涼化剤
としては、カンフル、チモール、メントール、およびN
−エチル−p−メンタン−カルボキシアミド、p−メン
タン−3,8−ジオール、l−イソプレゴール、l−メ
ンチルグリセリルエーテル等のメントール誘導体などが
挙げられる。
ビトール、プロピレングリコール等を挙げることができ
る。
ステアレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレン(POE)(10)グリセリルモノオレ
エート等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、POE(2
5)ラウリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキル
エーテル,ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンア
ルキルエーテルなどのポリオキシアルキレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸(エ
ステル)塩、脂肪酸石けん、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマ
シ油、アルキル硫酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、
アルキルアンモニウム塩、酢酸ベタイン、プロピレング
リコール脂肪酸エステル、ビタミン誘導体、グリチルリ
チン酸,グリチルレチン酸及びこれらの誘導体等が挙げ
られ、具体的にはソルビタンモノオレート、グリセリル
モノオレート、デカグリセリルモノオレート、ジグリセ
リルジオレート、ヘキサグリセリルモノラウレート、プ
ロピレングリコールモノステアレート、POE(20)
ソルビタンモノオレート、POE(60)ソルビットテ
トラオレート、POE(40)モノステアレート、PO
E(10)オレイルエーテル、POE(10)ノニルフ
ェニルエーテル、POE(50)硬化ヒマシ油、POE
(5)オレイン酸アミド、ラウリル硫酸ナトリウム、P
OEアルキルエーテル硫酸ナトリウム、POEアルキル
エーテル酢酸ナトリウム、トリPOE(10)アルキル
エーテルリン酸、塩化ステアリルトリメチルアンモニウ
ム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルジメチルアミノ酢
酸ベタイン、卵黄、レシチン、イミダゾリニウムベタイ
ン、セバシン酸ジエチル等が挙げられる。防腐剤として
は、安息香酸、安息香酸ナトリウム、塩化ベンザルコニ
ウム、サリチル酸、パラオキシ安息香酸メチル、パラオ
キシ安息香酸プロピル、硫酸オキシキノリン、クレゾー
ル、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。
湿布シートとして使用する場合は、上記必須成分及び必
要に応じて上記任意成分を適宜配合して公知の方法で均
一になるまで混練することによってペースト状に調製
し、これを紙、編布、織布、不織布、プラスチックフィ
ルム等のバッキングに均一に展延し、必要によりポリエ
チレン等のプラスチックフィルム(フェイシング)で展
延面を覆い、適当な大きさに裁断し製品とする。
インドメタシン貼付剤と同様にして用いることにより、
インドメタシンが速やかに且つ持続的に経皮吸収され、
このような優れた経皮吸収性によって充分な薬効を得る
ことができ、皮膚刺激性に問題がなく、使用性にも優れ
る。
インドメタシンの有効性が高く、且つ使用感に優れたイ
ンドメタシン貼付剤が得られる。
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
2に示す各成分を常法に従いへンシェルミキサーにより
混合撹拌して貼付剤を調製し、これを直ちに1枚(14
0×100mm)当り14gとなるように伸縮性不織布
に展延、裁断して実施例及び比較例の湿布シートを製造
して、下記評価を行った。結果を表1,2に併記する。
なお、表1,2において、PEGはポリエチレングリコ
ール、POEはポリオキシエチレン、EDTAはエデト
酸を示す。
(5〜6週齢)10匹を一群として実験に供した。ラッ
トは実験前日に背部を剃毛した。実験当日、剃毛した部
分に5×8cmの大きさとした湿布シートを貼った後、
個別ケージで飼育した。試料を適用後、2時間後及び8
時間後にラットの血液を採取した。採取した血液は、常
法に従って高速液体クロマトグラフィー分析に供し、予
め定めておいた検量線よりインドメタシンの血中濃度を
算出した。速効性は、試料適用後2時間後の血中濃度に
より評価した。また、持続性においては試料適用後8時
間後の血中濃度により評価した。
供した。検体投与前に、健康状態が良好なウサギを選択
し、背部をバリカンで除毛後、10匹を使用動物として
選定した。
トし、ウサギの除毛背部に貼付し、24時間後に検体を
除去した。
間後に行った。判定は以下に示す判定基準に従って評点
をつけ、平均値を算出した。皮膚刺激性の平均点が4.
0以上において使用感が良好と判断した。
メタシン貼付剤を使用した実施例1〜14の湿布シート
は、いずれも適用2時間後にはインドメタシン1重量%
配合では13.1μg/ml以上、0.5重量%配合で
は7.3μg/ml以上、0.3重量%配合では5.0
μg/ml以上、0.1重量%配合では3.6μg/m
l以上のインドメタシン血中濃度を示し、更に8時間後
にはそれぞれ26.7μg/ml以上、14.9μg/
ml以上、10.0μg/ml以上、7.5μg/ml
以上の血中濃度を示し、インドメタシンが速やかに経皮
吸収され、また、その持続性にも優れていることから、
インドメタシンの経皮吸収性(速効性及び持続性)に優
れているのみならず、皮膚刺激性も問題がなく、使用感
に優れていることが認められる。これに対して、湿布剤
の含水率が60%未満である比較例2,4の湿布シート
場合、インドメタシンの経皮吸収性に劣るのみならず、
皮膚刺激性にも劣り、また、ポリエチレングリコールを
欠く比較例1,3の湿布シートの場合、インドメタシン
の経皮吸収性に劣ることが認められ、更に、硬化剤が水
溶性高分子化合物を金属架橋し得るものではなく、水溶
性高分子化合物を金属架橋した水性ゲルが含有されてい
ない比較例5〜8の湿布シートの場合、皮膚刺激性に劣
ることが認められる。
Claims (1)
- 【請求項1】 インドメタシンと、ポリエチレングリコ
ールと、水溶性高分子化合物と、該水溶性高分子化合物
を金属架橋する架橋剤とを含有すると共に、含水率が6
0重量%以上であることを特徴とするインドメタシン貼
付剤。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP19678699A JP4054936B2 (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | インドメタシン貼付剤 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19678699A JP4054936B2 (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | インドメタシン貼付剤 |
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- 1999-07-09 JP JP19678699A patent/JP4054936B2/ja not_active Expired - Fee Related
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