JP2003113077A - 貼付剤 - Google Patents

貼付剤

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JP2003113077A
JP2003113077A JP2001337100A JP2001337100A JP2003113077A JP 2003113077 A JP2003113077 A JP 2003113077A JP 2001337100 A JP2001337100 A JP 2001337100A JP 2001337100 A JP2001337100 A JP 2001337100A JP 2003113077 A JP2003113077 A JP 2003113077A
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polymer
polyhydric alcohol
aqueous gel
patch
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JP2001337100A
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Shinichi Nagashima
慎一 長嶋
Hajime Goto
肇 後藤
Norio Iida
教雄 飯田
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、皮膚刺激が少なく、剥離後、使用
部位にベタツキが残らず、使用性の良好な非水系貼付剤
を提供する。 【解決手段】(A)多価アルコール (B)多価アルコール可溶性高分子 (C)高吸水性高分子化合物 (D)カルボキシビニルポリマー を含有する非水ゲルを有することを特徴とする貼付剤と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】皮膚刺激が少なく、剥離後にベタ
ツキが皮膚に残らない非水系貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、薬物の経皮吸収製剤としての
貼付剤には、ポリアクリル酸塩、ポリビニルアルコール
等の高分子と水を媒体としたパップ剤や、天然ゴムや合
成ゴムを使用したゴム系やシリコン系のテープ、プラス
ター剤等が汎用されている。
【0003】しかしながら、パップ剤は含水であるた
め、加水分解を受ける薬物では安定性に問題がある。一
方、テープ、プラスター剤は、粘着力が高く、また油性
基剤のため皮膚呼吸が妨げられることにより、特に繰り
返し貼付時にかぶれ等の原因となる。上記問題点を解決
する手段として、特開昭63−203162公報や特開
昭63−203613公報のような、多価アルコール及
び多価アルコール可溶性高分子を含む組成物や特開昭6
3−222121公報のようなヒドロキシプロピルセル
ロース及びエタノール可溶性可塑剤を含む組成物が知ら
れている。しかしながら、これら組成物は、使用部位に
多価アルコール様のベタツキが残り、使用性に問題があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、皮膚刺激が
少なく、剥離後、使用部位にベタツキが残らず、使用性
の良好な非水系貼付剤を提供する。
【0005】
【発明を解決する手段】本発明者らは、貼付剤の粘着剤
層に使用する非水系ゲル基剤について鋭意検討した結
果、多価アルコールと多価アルコール可溶性高分子に、
高吸水性高分子及びカルボキシビニルポリマーを配合す
ることにより、皮膚刺激が少なく、剥離後、使用部位に
ベタツキが残らず、使用性の良好な非水系ゲル基剤を得
られることを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、 (A)多価アルコール (B)多価アルコール可溶性高分子 (C)高吸水性高分子化合物 (D)カルボキシビニルポリマー を含有する非水ゲルを有することを特徴とする貼付剤を
提供するものである。
【0007】(A)本発明の貼付剤を構成する非水ゲル
に用いられる多価アルコールとしては、具体的には、例
えば、1,3−ブタンジオール、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ブチレングリコール、イソプレ
ングリコール、アミレングリコール等のアルキレングリ
コール類、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリ
ン、ポリグリセリン等のグリセリン類、ジエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコー
ルモノアルキルエーテル等のジアルキレングリコール
類、ポリエチレングリコール類、ポリプロピレングリコ
ール類、ポリエチレングリコール・ポリプロピレングリ
コール類、硬化ヒマシ油類、ソルビトール等の糖アルコ
ール類等が挙げられる。このなかでも、イソプレングリ
コール、グリセリン、ポリエチレングリコール等が好ま
しく、ポリエチレングリコールに関しては、重量平均分
子量が200〜1000のものが好ましい。
【0008】本発明の非水ゲル組成物中の上記多価アル
コールの含有量は、好ましくは10〜95質量%、より
好ましくは20〜93質量%、特に好ましくは30〜9
0質量%である。含有量がこの範囲外となると、粘着
性、柔軟性及び製造性の低下等の問題が生じる。
【0009】(B)本発明の貼付剤の非水ゲルに用いら
れる多価アルコール可溶性高分子化合物は、(A)とし
て使用する多価アルコールに溶解する高分子化合物であ
る。ここで、溶解とは、高分子の1質量%の多価アルコ
ール溶液が均一になることを意味する。具体的には、例
えば、ポリアクリル酸、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、アルキル
ビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体、ポリビニル
アルコール、ポリN−ビニルアセトアミド、アクリル酸
・アクリルアミド・アクリル酸エチル共重合体、メタア
クリル酸コポリマー、イソブチレン及びこれらの混合物
等を挙げることができ、これらは1種単独又は2種以上
を適宜組み合わせて使用することができる。
【0010】(B)成分である多価アルコール可溶性高
分子の含有量は、ゲル組成物中、好ましくは1〜50質
量%、より好ましくは1〜40質量%、特に好ましくは
1〜30質量%である。(B)成分の含有量がこの範囲
外となると、保形成、凝集性及び粘着性の低下等の問題
が生じる。
【0011】(C)本発明の貼付剤の非水系ゲルは、更
に、高吸水性高分子化合物を含有するものである。ここ
で高吸水性高分子化合物とは、自重の10倍以上の水を
吸収可能な高分子である。吸水によってゲル化あるいは
膨潤する性質を有する。具体的には、例えば、ポリアク
リル酸塩架橋物、ポリアクリル酸・デンプングラフト重
合体及び/又はその塩、デンプン・ポリアクリロニトリ
ル共重合体、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体及
び/またはその塩、N−ビニルアセトアミド共重合体、
架橋型ポリビニルピロリドン、架橋型ポリアルキレンオ
キサイド、結晶セルロース、アルギン酸、ゼラチン、ク
ロスカルメロースナトリウム等が挙げることができ、よ
り具体的には、例えば、サンフレッシュ(三洋化成)、
KIゲル(クラレ)、アクアコーク(住友精化)、ノニ
オレックス(昭和電工)等を好適に使用することができ
る。これらは1種単独又は2種以上を適宜組み合わせて
使用することができる。
【0012】高吸水性高分子の吸水能は、好ましくは自
重の30倍以上の吸水能があると好適に使用できる。吸
水能が30倍以上であれば、より効果的に貼付部位のベ
タツキを抑制することができる。
【0013】本発明の非水系ゲル基剤における上記高吸
水性高分子の含有量は、組成物中、好ましくは0.1〜
30質量%、より好ましくは0.1〜25質量%、特に
好ましくは0.1〜20質量%とすると好適である。配
合量がこの範囲で、使用部分の剥離後のベタツキがな
く、特に粘着性及び柔軟性が優れた非水ゲルが得られ
る。
【0014】(D)本発明の貼付剤の非水系ゲルは、更
に、カルボキシビニルポリマーを含有するものである。
本発明におけるカルボキシビニルポリマーとは、アクリ
ル酸を主とした共重合体であって、その一部が架橋され
たものをも含み、例えば、商品名カーボポール、ハイビ
スワコー、ジュンロン等として市販されているものであ
る。
【0015】カルボキシビニルポリマーの0.2%中和
水溶液の粘度は、特に制限されるものではなく、通常2
万mPs以上であれば好適に使用できる。粘度が2万m
Pa・s以上であれば、より効果的に貼付部位のベタツ
キを抑制することができる。ここで中和粘度とは、カル
ボキシビニルポリマーの水溶液を水酸化ナトリウム水溶
液等で中和した、pH7の0.2質量%水溶液粘度のこ
とを指す。
【0016】本発明の非水系ゲル基剤における上記カル
ボキシビニルポリマーの配合量は、好ましくは組成物全
体の0.1〜15質量%、より好ましくは0.1〜10
質量%、特に好ましくは0.1〜5質量%とすると好適
である。配合量がこの範囲外となると、多価アルコール
様や粘着剤様のベタツキ及び粘着性、製造性の低下等の
問題点が生じる。
【0017】上記非水系ゲル基剤には、本発明の効果を
損なわない限り、上記成分に加えて通常貼付剤の粘着基
剤等に添加されているその他の成分を適宜配合すること
もできる。例えば、多価アルコール難溶性高分子化合
物、薬効成分、乳化剤、保湿成分、清涼化剤、無機粉
体、粘着付与剤、防腐剤、溶解剤、安定化剤、経皮吸収
促進剤、香料、色素等を本発明の効果を損なわない範囲
で常量配合することができる。
【0018】多価アルコール難溶性高分子化合物として
は、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルア
ルコール、ポリアクリルアミド、カルボキシメチルセル
ロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、メチ
ルセルロース、カルボキシビニルポリマー、メチルビニ
ルエーテル−無水マレイン酸共重合物Na塩架橋物、ト
ウモロコシデンプン、キサンタンガム、アラビヤガム、
トラガントガム、カラヤガム、グアガム、ゼラチン等を
挙げることができ、これらは、1種単独で又は2種類以
上適宜組み合わせて使用することができる。多価アルコ
ールに不溶な高分子化合物の配合量は、適宜選定するこ
とができるが、通常、非水系ゲル基剤全体の0.01〜
40質量%、好ましくは、0.1〜20質量%添加され
る。
【0019】薬効成分としては、例えば、l−メントー
ル、インドメタシン、サリチル酸グリコール、サリチル
酸メチル、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、イブ
プロフェン、スプロフェン、ロキソプロフェン、ザルト
プロフェン、ピロキシカム、フェルビナク、サリチル
酸、ジフェンヒドラミン、ジブカイン、プロカイン、リ
ドカイン、ビタミンE誘導体、グリチルレチン酸、エラ
グ酸、コウジ酸、ハイドロキノン、及びトウガラシエキ
ス等の生薬エキス及びこれらの塩、及びこれらの誘導体
等を挙げることができ、これらは、1種単独で又は2種
類以上適宜組み合わせて使用することができる。配合量
は、薬効有効量である。
【0020】乳化剤としては、例えばジグリセリンモノ
ステアレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレン(POE)(10)グリセリンモノオレ
エート等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、POE(2
5)ラウリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンア
ルキルエーテル等のポリオキシアルキレンアルキルエー
テルポリオキシエチレンアルキル硫酸(エステル)塩、
脂肪酸石けん、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ア
ルキル硫酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、アルキル
アンモニウム塩、酢酸ベタイン、プロピレングリコール
脂肪酸エステル、ビタミン誘導体、グリチルリチン酸、
グリチルレチン酸およびこれらの誘導体が上げられ、具
体的には、ソルビタンモノオレート、グリセリンモノオ
レート、デカグリセリルモノオレート、ジグリセリルジ
オレート、ヘキサグリセリルモノラウレートプロピレン
グリコールモノステアレート、POE(20)ソルビタ
ンモノオレート、POE(60)ソルビットテトラオレ
ート、POE(40)モノステアレート、POE(1
0)オレイルエーテル、POE(10)ノニルフェニル
エーテル、POE(50)硬化ヒマシ油、POE(5)
オレイン酸アミド、ラウリル硫酸ナトリウム、POEア
ルキルエーテル硫酸ナトリウム、POEアルキルエーテ
ル酢酸ナトリウム、トリPOE(10)アルキルエーテ
ルリン酸、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩
化ベンザルコニウム、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタ
イン、卵黄、レシチン、イミダソリニウムベタイン、セ
バシン酸ジエステル等を挙げることができ、これらは、
1種単独で又は2種類以上適宜組み合わせて使用するこ
とができる。界面活性剤は配合量は、適宜選定すること
ができるが、通常、非水系ゲル基剤全体の0.05〜3
0質量%、好ましくは、0.1〜15質量%である。界
面活性剤を添加することにより、薬物の有効性や安定性
の向上の効果が得られる。
【0021】保湿成分としては、例えば、乳酸塩、ピロ
リドンカルボン酸塩、アミノ酸としてグリシン、アラニ
ン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン等およ
びその塩、尿素、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイ
チン硫酸ナトリウム、アラントイン、ヘパリン、コラー
ゲン、エラスチン、乳清、大豆蛋白、アルギン酸ナトリ
ウム、ペクチン、カラギーナン、コメヌカエキス、アロ
エエキス、トレハロース、キチン誘導体、キトサン誘導
体、プラセンター、セラミド、大豆リン脂質、ベタイ
ン、甘草抽出末、コメヌカ発酵エキス、アラントインお
よびその誘導体、アルニカエキス、ビワ葉エキス、マロ
ニエエキス、ヨモギエキスなどの動植物由来成分、ヒマ
シ油、オリーブ油、カカオ油、パーム油、椿油、ヤシ
油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、アボガド油
等の植物油脂類;ミンク油、卵黄油等の動物油脂類;ミ
ツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデ
リラロウ等のロウ類;流動パラフィン、スクワラン、マ
イクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラ
フィンワックス、ワセリン等の炭化水素類;ラウリン
酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソス
テアリン酸、ベヘニン酸等の天然および合成脂肪酸類;
セタノール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノー
ル、オクチルドデカノール、ラウリルアルコール等の天
然および合成高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロ
ピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチ
ルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロ
ールオレート等のエステル類等の油性成分、及びアオサ
科、オゴノリ科、テングサ科、ミリン科、コンブ科、ア
イヌワカメ科、ホンダワラ科、ヒバマタ科、フノリ科、
ヒトエグサ科、ミル科、ウシケノリ科、スギノリ科、カ
ギノリ科、イバラノリ科、ナガマツモ科、モヅク科、ダ
ービリア科、レッソニア科およびダルス科に属する海藻
の抽出物等の海藻抽出物等等を挙げることができ、これ
らは、1種単独で又は2種類以上適宜組み合わせて使用
することができる。保湿成分の配合量は、適宜選定する
ことができるが、通常、非水系ゲル基剤全体の0.1〜
70質量%、好ましくは1.0〜45質量%である。
【0022】清涼化剤としては、例えば、カンフル、チ
モール、メントール、N−エチル−p−メンタン−カル
ボキシアミド、p−メンタン−3,8−ジオール、l−
イソプレゴール、l−メンチルグリセリルエーテル等の
メントール誘導体等を挙げることができ、これらは、1
種単独で又は2種類以上適宜組み合わせて使用すること
ができる。清涼化剤の配合量は、適宜選定することがで
きるが、通常、非水系ゲル基剤全体の0.01〜15質
量%、好ましくは0.05〜10質量%、より好ましく
は0.1〜5質量%である。
【0023】無機紛体としては、例えば、カオリン、ベ
ントナイト、モンモリロナイト、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、無水ケイ酸、合成ヒドロタルサイト、ゼオライト、
リン酸水素ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、
塩化カルシウム、塩化マグネシウム、炭酸ナトリウム等
を挙げることができ、これらは、1種単独で又は2種類
以上適宜組み合わせて使用することができる。無機紛体
の配合量は、適宜選定することができるが、通常、非水
系ゲル基剤全体の0.05〜30質量%、好ましくは
0.5〜15質量%である。無機粉体を添加することに
より、さらに良好な保形性が得られる。
【0024】粘着付与剤としては、例えば、ロジン系樹
脂、テルペン系樹脂、フェノール系樹脂等を挙げること
ができ、これらは、1種単独で又は2種類以上適宜組み
合わせて使用することができる。粘着付与剤の配合量
は、適宜選定することができるが、通常、非水系ゲル基
剤全体の0.1〜60質量%、好ましくは、0.5〜3
0質量%である。
【0025】防腐剤としては、例えば、メチルパラベ
ン、プロピルパラベン、チモール等を挙げることがで
き、これらは、1種単独で又は2種類以上適宜組み合わ
せて使用することができる。防腐剤の配合量は、適宜選
定することができるが、通常、非水系ゲル基剤全体の0
〜5質量%、好ましくは、0.001〜1質量%であ
る。
【0026】溶解剤としては、例えば、エタノール、流
動パラフィン、スクワラン等を挙げることができ、これ
らは、1種単独で又は2種類以上適宜組み合わせて使用
することができる。溶解剤の配合量は、適宜選定するこ
とができるが、通常、非水系ゲル基剤全体の0.5〜6
0質量%、好ましくは、1〜30質量%である。
【0027】安定化剤は、組成物の退色、変色を防止す
るために添加される。安定化剤としては、例えば、エチ
レンジアミン2ナトリウム塩(EDTA2ナトリウム)
等を挙げることができ、これらは、1種単独で又は2種
類以上適宜組み合わせて使用することができる。安定化
剤の配合量は、適宜選定することができるが、通常、非
水系ゲル基剤全体の0.001〜10質量%、好ましく
は、0.005〜2質量%である。
【0028】経皮吸収促進剤としては、例えば、クロタ
ミトン、ベンジルアルコール等等を挙げることができ、
これらは、1種単独で又は2種類以上適宜組み合わせて
使用することができる。桂皮吸収促進剤の配合量は、適
宜選定することができるが、通常、非水系ゲル基剤全体
の0.05〜20質量%、好ましくは、0.1〜10質
量%である。
【0029】香料としては、例えば、ハーブ系精油類、
エキス類、その他低級アルコール類、アルデヒド類があ
り、具体的には、アニス、アンジェリカ、安息香、イモ
ーテル、カモミール、ガーリック、カルダモン、ガルバ
ナム、キャラウエイ、キャロットシード、グアアックウ
ッド、グレープフルーツ、サイプレス、サンダルウッ
ド、シダーウッド、ジュニパー、スターアニス、セー
ジ、ゼラニウム、セロリ、タイム、タラゴン、テレビ
ン、トウヒ、乳香、バイオレット、パイン、パセリ、バ
ーチ、パチュリー、バラ、ヒソップ、フェンネル、ブラ
ックペッパー、ボダイジュ花、没薬、ヤロウ、レモン、
レモングラス、ローズマリー、ローレル、シモツケギ
ク、モモ、ヤグルマギク、ユーカリ、ユズ、ラベンダ
ー、ハッカ等を挙げることができ、これらは、1種単独
で又は2種類以上適宜組み合わせて使用することができ
る。香料の配合量は、適宜選定することができるが、通
常、非水系ゲル基剤全体の0.0005〜10質量%、
好ましくは、0.001〜5質量%である。
【0030】色素は、その種類は特に限定されず、法定
色素ハンドブック記載の色素を配合することができ、例
えば、青色1号、黄色4号、赤色102号等の水溶性色
素や、青色404号、黄色205号等の非水用性・非油
溶性顔料等を挙げることができ、これらは、1種単独で
又は2種類以上適宜組み合わせて使用することができ
る。色素の配合量は、適宜選定することができるが、通
常、非水系ゲル基剤全体の0.00005〜1質量%、
好ましくは、0.0001〜0.1質量%である。
【0031】本発明の非水系ゲル基剤は、上記必須成分
及び必要に応じて上記任意成分を適宜配合して公知の方
法で均一になるまで練合することによって調製すること
ができる。
【0032】本発明の非水系ゲル基剤は、その用途、剤
型が特に制限されるものではなく、例えば、貼付剤(パ
ップ剤、フットケアシート剤、パック剤、マスク剤等)
として使用することができる。
【0033】そして本発明の貼付剤は、上記非水系ゲル
基剤を支持体に展延したものであり、支持体としては,
公知のものを使用することができ、例えば、紙、織布、
不織布、編布、高分子フィルム又はそれらの積層体等を
挙げることができる。好ましい支持体は、不織布、編
布、または高分子フィルムと不織布または編布との積層
体である。上記非水系ゲル基剤を支持体に展延する際の
展延量は、特に制限されるものではないが、例えば支持
体10×14cmあたりの基剤量が、例えば、1〜40
g、好ましくは5〜35g程度とすると、好適である。
上記基剤の展延量が少なすぎると、貼付時に十分な粘着
性が得られない場合があり、多すぎると貼付剤の取り扱
い性が悪くなる場合がある。
【0034】なお、本発明の貼付剤は、上記非水系ゲル
基剤を上記支持体に展延した後、製品化に際して、必要
によりポリエチレンテレフタレート等のプラスチックフ
ィルム(フェイシング)で薬面(展延面)を覆い、適当
な大きさに裁断して用いることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、非水系基剤でありなが
ら、皮膚刺激が少なく、剥離後にベタツキが皮膚に残ら
ない、使用性の良好な非水系貼付剤が提供できる。
【0036】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。
【0037】表1、2に示す組成で、貼付剤を調製し
た。常法によって、各成分を混練して得た組成物を支持
体上に700g/mとなるように均一に塗布して、非
水系ゲル基剤層を形成した後、その表面にフェイシング
ライナーとしてプラスチックフィルムを覆いかぶせて貼
付剤を調製した。高吸水性高分子及びカルボキシビニル
ポリマーを配合した組成物を実施例1〜25とし、実施
例1の高吸水性高分子及び/又はカルボキシビニルポリ
マーを無配合としたものを比較例1〜3とした。上記各
貼付剤につき下記方法により、剥離後の皮膚ベタツキ、
及び繰返し貼付での剥離時の痛み、皮膚への刺激性につ
いて評価した。
【0038】≪剥離後の皮膚ベタツキ≫健常なパネラー
10名による使用テストを行った。シート剤は、10×
14cmの形状とした。前腕内側にシート剤を貼り、約
8時間後剥離した際に貼付部位の皮膚の状態を観察す
る。評価は以下の基準にしたがって行い、パネラー10
人の評価の平均点を求めた。 評価基準 評点 ・ヘタツキはなかった 5点 ・ややベタツキがあった 4点 ・少しベタツキがあった 3点 ・かなりベタツキがあった 2点 ・非常にベタツキがあった 1点 比較例1〜3で非常に評価が低くなった。
【0039】健常なパネラー10名による使用テストを
行った。シート剤は、10×14cmの形状とした。前
腕内側にシート剤を貼り、約7時間後剥離し、1時間後
再び貼付する。これを、計5回、2日間繰り返し、以下
の評価を行う。≪剥離時の痛み≫貼付回毎の貼付剤剥離
時の痛みを評価する。評価は以下の基準にしたがって行
ない、パネラー10人のそれぞれ5回繰返し評価の平均
点を求め、更に、パネラー10人の評価の平均点を求め
た。 評価基準 評点 ・痛みを感じなかった 5点 ・やや痛みを感じた 4点 ・少し痛みを感じた 3点 ・かなり痛みを感じた 2点 ・非常に痛みを感じた 1点 実施例及び比較例での差はほとんど見られなかったが、
市販品プラスター剤A及びBは剥離時の痛みが認められ
た。
【0040】≪剥離後の皮膚刺激≫貼付回毎の貼付剤剥
離1時間後の皮膚状態を観察する。評価は以下の基準に
したがって行ない、パネラー10人のそれぞれ5回繰返
し評価の平均点を求め、更に、パネラー10人の評価の
平均点を求めた。 評価基準 評点 ・貼付前と変化はなかった 5点 ・やや赤みを帯びていた 4点 ・少し赤みを帯びていた 3点 ・かなり赤みを帯びていた 2点 ・非常に赤みを帯びていた 1点 実施例及び比較例での差はほとんど見られなかったが、
市販品プラスター剤A及びBは剥離時の痛みが認められ
た。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61F 7/10 311 A61F 7/10 311A Fターム(参考) 4C076 AA74 BB31 DD38E EE01A EE01P EE09G FF12 FF13 FF17 FF41 FF66 FF67 4C099 AA05 CA19 EA13 GA02 HA05 LA08 LA14 NA20 TA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)多価アルコール (B)多価アルコール可溶性高分子 (C)高吸水性高分子化合物 (D)カルボキシビニルポリマー を含有する非水ゲルを有することを特徴とする貼付剤。
  2. 【請求項2】多価アルコールがグリセリン及び/または
    重量平均分子量200〜1000のポリエチレングリコ
    ールであることを特徴とする請求項1に記載の貼付剤。
  3. 【請求項3】高吸水性高分子の吸水倍率が30倍以上で
    あることを特徴とする、請求項1または2に記載の貼付
    剤。
  4. 【請求項4】カルボキシビニルポリマーが、0.2質量
    %中和水溶液の粘度が2万mPa・s以上であることを
    特徴とする、請求項1〜3に記載の貼付剤。
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