本願請求項1記載の電話機は、複数のダイヤルキーと、これら複数のダイヤルキーの配列構成に対応したキー表示を表示画面上に表示する制御手段と、前記キー表示毎に設定した、受信信号を捕捉する機能を記憶する機能記憶手段と、前記受信信号が捕捉されたことを示すキー表示の態様を蓄積する表示態様蓄積手段と、を備え、前記制御手段は、前記受信信号を捕捉した場合に、前記機能記憶手段に記憶されたキー表示毎の機能に基づき、前記表示態様蓄積手段に蓄積された、前記受信信号が捕捉されたことを示すキー表示の態様を前記表示画面上に表示させると共に、前記キー表示に対応したダイヤルキーのキー操作に応じて、前記キー表示に対応した機能に関わる制御動作を実行するようにした。
従って、本願請求項1記載の電話機によれば、複数のダイヤルキーの配列構成に対応したキー表示を表示画面上に表示し、前記キー表示毎に設定した、受信信号を捕捉する機能を記憶し、前記受信信号が捕捉されたことを示すキー表示の態様を蓄積し、前記受信信号を捕捉した場合に、前記機能記憶手段に記憶されたキー表示毎の機能に基づき、前記表示機能蓄積手段に蓄積された、前記受信信号が捕捉されたことを示すキー表示の態様を表示画面上に表示させると共に、前記キー表示に対応したダイヤルキーのキー操作に応じて、前記キー表示に対応した機能に関わる制御動作を実行するようにしたので、ダイヤルキーに対応したキー表示に、例えば外線捕捉機能等の任意機能を割当可能にすることでダイヤルキーの省スペース化を図ると共に、キー表示で、例えば外線捕捉機能等の任意機能に関わる運用状態、例えば保留中及び着信中等を把握することができる。
本願請求項2記載の電話機は、上記請求項1記載の構成に加えて、前記機能記憶手段に記憶された機能を設定変更する設定変更手段を有するようにした。
従って、本願請求項2記載の電話機によれば、上記請求項1記載の効果に加えて、前記設定変更手段を使用して前記機能記憶手段に記憶された機能を設定変更するようにしたので、例えば外線捕捉機能等の任意機能を任意のキー表示に割り当てることができる。
本願請求項3記載の電話機は、上記請求項1又は2記載の構成に加えて、複数の外線を収容接続する通信制御装置に接続され、前記機能は、前記受信信号として、前記外線毎に割り当てた外線の着信を捕捉する機能とし、前記制御手段は、前記外線に対応したキー表示を行い、前記表示態様蓄積手段に蓄積された、前記外線の着信が捕捉されたことを示すキー表示の態様を前記表示画面上に表示させると共に、前記キー表示に対応したダイヤルキーのキー操作に応じて、前記キー表示に対応した外線の外線捕捉機能に関わる制御動作を実行するようにした。
従って、本願請求項3記載の電話機によれば、上記請求項1又は2記載の効果に加えて、前記外線に対応した外線捕捉機能に関わるキー表示を行い、前記状態蓄積手段に蓄積された、前記外線の着信が捕捉されたことを示すキー表示の態様を前記表示画面上に表示させると共に、前記キー表示に対応したダイヤルキーのキー操作に応じて、前記キー表示に対応した外線の外線捕捉機能に関わる制御動作を実行するようにしたので、外線捕捉キーをわざわざ増設する必要もなく、ダイヤルキーの省スペース化を図りながら、キー表示に対応した外線の運用状態も把握することができる。
本願請求項4記載の電話機は、上記請求項3記載の構成に加えて、前記制御手段は、待機状態において前記通信制御装置から外線の着信を捕捉すると、前記外線に対応したキー表示を行うようにした。
従って、本願請求項4記載の電話機によれば、上記請求項3記載の効果に加えて、前記通信制御装置から外線の着信を捕捉すると、前記外線に対応したキー表示を行い、前記状態蓄積手段に蓄積された外線の状態を前記表示手段の表示画面上で表示させるようにしたので、所定操作を実行しなくても、外線着信信号に応じて自動的に外線の外線捕捉機能に関わるキー表示を表示画面上に表示させることができる。
本願請求項5記載の電話機は、複数の操作キーと、表示切替キーのキー操作に応じて、これら複数の操作キーの配列構成で前記操作キーに対応したキー表示を表示手段の表示画面上に表示する制御手段とを有する電話機であって、前記キー表示毎に設定した機能を記憶する機能記憶手段と、前記機能に関わる状態変化を逐次蓄積する状態蓄積手段と、を備え、前記制御手段は、前記表示切替キーにてキー操作が行われると、前記機能記憶手段に記憶されたキー表示毎の機能に基づき、前記状態蓄積手段に蓄積された前記機能に関わるキー表示の状態を前記表示手段の表示画面上に表示させると共に、前記キー表示に対応した前記操作キーのキー操作に応じて、同キー表示に対応した機能に関わる制御動作を実行し、複数のボイスメールボックスを収容接続する通信制御装置に接続され、前記機能は、前記ボイスメールボックス毎に割り当てたボイスメール捕捉機能とし、前記制御手段は、前記ボイスメールボックスに対応したボイスメール捕捉機能に関わるキー表示を行い、前記状態蓄積手段に蓄積されたボイスメールボックスの状態を前記表示手段の表示画面上に表示させると共に、前記キー表示に対応した前記操作キーのキー操作に応じて、同キー表示に対応した前記ボイスメールボックスのボイスメール捕捉機能に関わる制御動作を実行するようにした。
従って、本願請求項5記載の電話機によれば、前記ボイスメールボックスに対応したボイスメール捕捉機能に関わるキー表示を行い、前記状態蓄積手段に蓄積されたボイスメールボックスの状態を前記表示手段の表示画面上で変化表示させると共に、前記キー表示に対応した前記操作キーのキー操作に応じて、同キー表示に対応した前記ボイスメールボックスのボイスメール捕捉機能に関わる制御動作を実行するようにしたので、ボイスメール捕捉キーをわざわざ増設する必要もなく、操作キーの省スペース化を図りながら、キー表示に対応したボイスメールボックスの運用状態も把握することができる。
本願請求項6記載の電話機は、上記請求項1乃至4の何れか1項に記載の構成に加えて、前記制御手段は、前記通信制御装置から表示切替を指示する表示切替信号を受信すると、前記表示切替信号に基づくキー表示を表示画面上に表示させるようにした。
従って、本願請求項6記載の電話機によれば、上記請求項1乃至4の何れか1項に記載の効果に加えて、前記通信制御装置から表示切替を指示する表示切替信号を受信すると、前記表示切替信号に基づくキー表示を表示画面上に表示させるようにしたので、所定操作を実行しなくても、表示切替信号に応じて自動的に同表示切替信号に基づくキー表示を表示画面上に表示させることができる。
本願請求項7記載の電話機は、上記請求項1乃至4又は6の何れか1項に記載の構成に加えて、前記受信信号はボイスメールであるようにした。
従って、本願請求項7記載の電話機によれば、上記請求項1乃至4又は6の何れか1項に記載の効果に加えて、前記受信信号はボイスメールであるようにしたので、ダイヤルキーの省スペース化を図ると共に、キー表示で、ボイスメールの捕捉を容易に理解できる。
本願請求項8記載の電話機は、上記請求項1乃至4又は6又は7の何れか1項に記載の構成に加えて、前記制御手段は、前記キー表示の態様を、前記キー表示の点滅周期制御で実行するようにした。
従って、本願請求項8記載の電話機によれば、上記請求項1乃至4又は6又は7の何れか1項に記載の効果に加えて、前記キー表示の態様を、前記キー表示の点滅周期制御で実行するようにしたので、ユーザは、キー表示の点灯や点滅で運用状態を把握することができる。
本願請求項9記載の電話機は、上記請求項1乃至4又は6乃至8の何れか1項に記載の構成に加えて、前記制御手段は、前記キー表示の態様を、前記キー表示の色制御で実行するようにした。
従って、本願請求項9記載の電話機によれば、上記請求項1乃至4又は6乃至8の何れか1項に記載の効果に加えて、前記キー表示の態様を、前記キー表示の色制御で実行するようにしたので、ユーザは、キー表示の色で運用状態を把握することができる。
本願請求項10記載の電話機の操作キー制御方法は、複数のダイヤルキー及び表示画面を備えた電話機の操作キー制御方法であって、複数のダイヤルキーの配列構成に対応したキー表示を表示画面上に画面表示するステップと、前記キー表示毎に設定した、受信信号を捕捉する機能を記憶するステップと、前記受信信号が捕捉されたことを示すキー表示の態様を蓄積するステップと、前記受信信号を捕捉した場合に、キー表示毎の機能に基づき、前記受信信号が捕捉されたことを示すキー表示の態様を前記表示画面上に表示するステップと、前記キー表示に対応したダイヤルキーのキー操作に応じて、前記キー表示に対応した機能に関わる制御動作を実行するステップとを有するようにした。
従って、本願請求項10記載の電話機の操作キー制御方法によれば、複数のダイヤルキーの配列構成に対応したキー表示を表示画面上に表示し、前記キー表示毎に設定した、受信信号を捕捉する機能を記憶し、前記受信信号が捕捉されたことを示すキー表示の態様を蓄積し、前記受信信号を捕捉した場合に、キー表示毎の機能に基づき、前記受信信号が捕捉されたことを示すキー表示の態様を前記表示画面上に表示させると共に、前記キー表示に対応したダイヤルキーのキー操作に応じて、前記キー表示に対応した機能に関わる制御動作を実行するようにしたので、ダイヤルキーに対応したキー表示に、例えば外線捕捉機能等の任意機能を割当可能にすることでダイヤルキーの省スペース化を図ることができると共に、キー表示で、例えば外線捕捉機能等の任意機能に関わる運用状態、例えば保留中及び着信中等を把握することができる。
(実施の形態1)
以下、図面に基づいて本発明の電話機に関わる第1の実施の形態を示すボタン電話システムについて説明する。図1は第1の実施の形態を示すボタン電話システムの概略構成を示すシステム図である。
図1に示すボタン電話システム1は、例えば企業内の通信システムに相当し、複数の無線子機2を無線収容接続する無線親機3と、多機能電話機4と、これら無線親機3及び多機能電話機4を収容接続すると共に、公衆網5の複数の外線5Aを収容接続し、システム全体の呼制御を司る主装置6とを有している。
図2は無線親機3内部の概略構成を示すブロック図である。
図2に示す無線親機3は、主装置6との通信インタフェースを司る主装置インタフェース11と、複数の無線子機2との無線通信インタフェースを司る親機側無線部12と、無線子機2及び主装置6間の通話信号に音声信号処理を施す親機側DSP13と、無線子機2及び主装置6間の通話信号に符号化処理を施す親機側コーデック14と、無線子機2及び主装置6間の通話信号に信号制御を施す信号制御部15と、様々な情報を記憶する親機側メモリ16と、この無線親機3全体を制御する親機側CPU17とを有している。
また、親機側CPU17は、親機側無線部12を制御する親機側無線制御部17Aと、信号制御部15を制御する親機側信号制御部17Bと、親機側DSP13を制御する親機側DSP制御部17Cと、親機側メモリ16をメモリ制御する親機側メモリ制御部17Dと、この親機側CPU17全体を制御する親機側アプリケーション制御部17Eとを有している。
図3は無線子機2の操作盤面を示す説明図、図4は無線子機2内部の概略構成を示すブロック図である。
図3に示す無線子機2の操作盤面は、LCD表示部21と、操作キー22とを有し、操作キー22は、ダイヤル番号を入力するダイヤルキー22Aと、着信応答する開始キー22Bと、通話を終了する終了キー22Cと、通話を保留する保留キー22Dと、通話を転送する転送キー22Eと、表示モードを切替える表示モード切替キー22Fとを有している。
図4に示す無線子機2は、LCD表示部21及び操作キー22の他に、無線親機3との無線通信インタフェースを司る子機側無線部23と、通話に使用するスピーカ24及びマイク25と、無線親機3との通話信号に音声信号処理を施す子機側DSP26と、無線親機3との通話信号に符号処理を施す子機側コーデック27と、様々な情報を記憶する子機側メモリ28と、無線子機2全体を制御する子機側CPU29とを有している。
子機側CPU29は、子機側無線部23を制御する子機側無線制御部29Aと、LCD表示部21を表示制御する子機側LCD制御部29Bと、子機側DSP26を制御する子機側DSP制御部29Cと、操作キー22を監視制御する操作キー制御部29Dと、子機側メモリ28をメモリ制御する子機側メモリ制御部29Eと、この子機側CPU29全体を制御する子機側アプリケーション制御部29Fとを有している。
図5は主装置6側で管理する外線管理テーブル61のテーブル内容を端的に示す説明図である。
図5に示す外線管理テーブル61は、主装置6側で収容する外線を示す外線番号61Aと、この外線番号61Aに対応した外線5Aの運用状態61Bとを記憶管理し、主装置6は、外線5Aの運用状態を監視し、外線5Aの運用状態の状態変化を検出すると、同外線5Aの外線番号61Aに対応した運用状態61Bを更新登録するものである。尚、運用状態61Bとは、例えば着信中、保留中、空き状態や通話中等がある。
主装置6側では、外線管理テーブル61を参照することで、外線5Aの運用状態を把握することができるものである。
主装置6側では、外線5A毎に状態変化を検出すると、この状態変化に関わる運用状態を外線管理テーブル61に更新すると共に、この状態変化に関わる運用状態を含む外線LED情報を無線親機3に通知し、無線親機3はこの外線LED情報を親機側メモリ16に蓄積するものである。
図6は外線LED情報のデータ構成を端的に示す説明図である。
図6に示す外線LED情報30は、外線5Aを識別する外線番号30Aと、同外線番号30Aに対応した外線5Aの運用状態30Bと、運用状態30Bに対応したLED色情報30Cと、運用状態30Bに対応したLED点滅周期情報30Dとを有している。例えば“外線1”の運用状態が着信中の場合、LED色情報30Cは“赤”、LED点滅周期情報30Dは“30m秒点滅周期”ということになる。また、例えば“外線3”の運用状態が保留中の場合、LED色情報30Cは“緑”、LED点滅周期情報30Dは“30m秒点滅周期”ということになる。
図7は無線親機3の親機側メモリ16で管理する子機管理テーブル40のテーブル内容を端的に示す説明図である。
図7に示す子機管理テーブル40は、無線親機3が収容接続する無線子機2の内線番号40Aと、この内線番号40Aに対応した無線子機2の現在設定中の表示モード40Bとを管理し、無線親機3は、この子機管理テーブル40を参照して、無線子機2毎に現在設定中の表示モードを把握できるものである。
図8は無線子機2の子機側メモリ28側で管理するダイヤルキー管理テーブル50のテーブル内容を端的に示す説明図である。
図8に示すダイヤルキー管理テーブル50は、表示モード50A毎に、各ダイヤルキー22Aの割当機能50Bを記憶管理し、例えば表示モードが通常モードの場合、“1”のダイヤルキー22Aの割当機能50Bはダイヤル番号“1”、表示モード(1)、すなわち外線表示モードの場合、“1”のダイヤルキー22Aの割当機能50Bは“外線1”の外線捕捉機能、表示モード(2)、すなわちボイスメール表示モードの場合、“1”のダイヤルキー22Aの割当機能50Bは“ボイスメールボックス1”のメールボックス捕捉機能ということになる。尚、これら割当機能50Bは設定変更可能になる。
また、表示モードが通常モードとは、操作キーに対応する表示部への状態表示は行われず、従来の操作に応じた電話表示制御が行われるものである。例えば待機状態の電話機が通常モードの場合、時刻表示等が表示部で表示される。
無線子機2の子機側アプリケーション制御部29Fは、操作キー制御部29Dを通じて、表示モード(1)を選択する表示モード切替キー22Fのキー操作を検出すると、表示モード(1)に設定するものである。
子機側アプリケーション制御部29Fは、表示モード(1)を設定すると、図8に示すダイヤルキー管理テーブル50を参照して、同表示モード(1)に対応するダイヤルキー22Aに外線捕捉機能を割り当て、子機側LCD制御部29Bを通じて、ダイヤルキー22Aの配列構成で同ダイヤルキー22Aに対応した、外線キー表示をLCD表示部21に画面表示するものである。尚、例えば“1”のダイヤルキー22Aのキー表示は“外線1”の外線キー表示、“2”のダイヤルキー22Aのキー表示は“外線2”の外線キー表示、“#”のダイヤルキー22Aのキー表示は“外線12”の外線キー表示等に相当するものである。
さらに、子機側アプリケーション制御部29Fは、無線親機3を通じて外線LED情報を検出すると、この外線LED情報内の各外線5Aの運用状態、LED色情報及びLED点滅周期情報に基づき、子機側LCD制御部29Bを通じて、外線5Aの外線キー表示を表示制御するものである。尚、例えば“外線12”が着信中の場合、“#”のダイヤルキー22Aに相当する“外線12”の外線キー表示を赤色点滅するものである。
子機側アプリケーション制御部29Fは、操作キー制御部29Dを通じてLCD表示部21に表示中の外線キー表示に対応したダイヤルキー22Aのキー操作を検出すると、このキー操作に対応した制御動作を実行するものである。例えば子機側アプリケーション制御部29Fは、例えば“外線12”の外線キー表示が赤色点滅中の場合、“外線12”の外線キー表示に対応する“#”のダイヤルキー22Aのキー操作を検出すると、“外線12”の着信を捕捉すべく、“外線12”の外線捕捉コマンドを無線親機3経由で主装置6に通知するものである。
主装置6側では、“外線12”の外線捕捉コマンドを検出すると、着信中の“外線12”を捕捉して無線子機2とのパス接続を指示すべく、無線親機3経由で無線子機2に通知し、無線子機2側では、パス接続指示に応じて“外線12”に対して無線子機2を外線接続するものである。
また、子機側アプリケーション制御部29Fは、LCD表示部21の表示画面上で登録可能な複数の割当機能から任意の割当機能を選択し、この選択操作に応じてダイヤルキー管理テーブル50内のダイヤルキー22A毎に、例えば外線捕捉機能やボイスメール捕捉機能だけでなく、任意の割当機能を設定すると共に、任意の割当機能を設定した様々な表示モードが新たに設定可能である。
尚、請求項記載の電話機は無線子機2及び無線親機3、表示手段はLCD表示部21、制御手段、設定変更手段は子機側アプリケーション制御部29F及び親機側アプリケーション制御部17E、機能記憶手段はダイヤルキー管理テーブル50、状態蓄積手段は親機側メモリ16の外線LED情報30に相当するものである。
また、第1の実施の形態では、電話機を無線子機2と無線親機3で構成したが、有線電話機としても良く、その場合は無線通信に関する部分はなく、その他の各構成部を合わせて有することになる。
次に第1の実施の形態を示すボタン電話システム1の動作について説明する。図9は第1の実施の形態の外線捕捉処理に関わるボタン電話システム1の処理動作を示すシーケンス図である。
図9に示す外線捕捉処理とは、無線子機2において、待機状態の通常表示モードから外線表示モードに設定し、任意外線を捕捉するまでの処理である。
図9において主装置6は、全外線5Aの状態を常時監視し、外線状態の変化を検出すると(ステップS11)、全外線5Aの外線状態に関わる外線LED情報を無線親機3に通知する(ステップS12)。尚、外線LED情報は、外線5A毎に運用状態に対応したLED色情報及びLED点滅周期情報を含むものである。
無線親機3の親機側アプリケーション制御部17Eは、主装置インタフェース11を通じて主装置6から全外線5Aの外線LED情報を受信すると、この外線LED情報を親機側メモリ16に蓄積する(ステップS13)。このとき無線子機2に対しては情報を送らない。
無線子機2の子機側アプリケーション制御部29Fは、操作キー制御部29Dを通じて外線表示モード(表示モード(1))に関わる表示モード切替キー22Fのキー操作を検出すると(ステップS14)、現在の表示モードの通常モードから切り替えるため、図8に示すダイヤルキー管理テーブル50に記憶中の外線表示モード(表示モード(1))の内容に基づき、子機側LCD制御部29Bを通じて、ダイヤルキー22Aの配列構成で同ダイヤルキー22Aに対応した、外線キー表示をLCD表示部21に表示する(ステップS15)。
さらに子機側アプリケーション制御部29Fは、子機側無線部23を通じて、外線表示モード(表示モード(1))を設定したことを示す外線表示コマンドを無線親機3に通知する(ステップS16)。
無線親機3の親機側アプリケーション制御部17Eは、外線表示コマンドを検出すると、親機側メモリ制御部17Dを通じて、親機側メモリ16内の子機管理テーブル40内の同無線子機2の内線番号に対応する現在の表示モードに“表示モード(1)(外線表示モード)”を設定する(ステップS17)。
さらに無線親機3の親機側アプリケーション制御部17Eは、子機管理テーブル40内の同無線子機2の内線番号に対応する現在の表示モードに“表示モード(1)(外線表示モード)”を設定すると、親機側メモリ16に蓄積中の現在の外線LED情報を読み出し、この外線LED情報を無線子機2に通知する(ステップS18)。
無線子機2の子機側アプリケーション制御部29Fは、外線LED情報を受信すると、この外線LED情報に基づき、LCD表示部21に表示中の外線キー表示毎に外線5Aの運用状態(呼状態)を識別表示する(ステップS19)。
例えば“外線2”が着信中の場合、図10(a)に示すように“外線2”に対応する外線キー表示を赤色点滅、また、“外線2”が通話中の場合、図10(b)に示すように“外線2”に対応する外線キー表示を緑色点灯、“外線2”が保留中の場合、図10(c)に示すように“外線2”に対応する外線キー表示を緑色点滅、“外線2”が他者使用中の場合、図10(d)に示すように“外線2”に対応する外線キー表示を赤色点灯とするものである。
主装置6では、外線5Aの運用状態を常時監視し、外線5Aに関わる運用状態の変化を検出すると(ステップS20)、外線5Aの外線LED情報を無線親機3に通知する(ステップS21)。
無線親機3の親機側アプリケーション制御部17Eは、主装置インタフェース11を通じて、主装置6から外線5Aの外線LED情報を受信すると、この外線LED情報を親機側メモリ16に蓄積し(ステップS22)、この親機側メモリ16に蓄積した最新の外線LED情報を無線子機2に通知する(ステップS23)。
無線子機3の子機側アプリケーション制御部29Fは、外線LED情報を受信すると、この外線LED情報に基づき、LCD表示部21に表示中の外線キー表示毎に外線5Aの運用状態を識別表示する(ステップS24)。尚、無線子機2のユーザは、LCD表示部21に表示中の外線キー表示に基づき、例えば“外線1”〜“外線12”までの全12回線の外線5Aの運用状態を認識することができる。
さらに無線子機3の子機側アプリケーション制御部29Fは、操作キー制御部29Dを通じて、LCD表示部21に表示中の外線キー表示、例えば赤色点滅中の外線キー表示に対応したダイヤルキー22Aのキー操作を検出すると(ステップS25)、ダイヤルキー管理テーブル50のテーブル内容に基づき、この外線キー表示のダイヤルキー22Aに対応した外線の外線捕捉コマンドを読み出し(ステップS26)、この読み出した外線捕捉コマンドを無線親機3に通知する(ステップS27)。
無線親機3の親機側アプリケーション制御部17Eは、無線子機2からの外線捕捉コマンドを受信すると、この外線捕捉コマンドを主装置6に通知する(ステップS28)。
主装置6は、外線捕捉コマンドを受信すると、同外線捕捉コマンドに関わる外線5Aを捕捉し(ステップS29)、この外線5Aを捕捉したことで外線5Aの運用状態の変化を検出し(ステップS30)、この運用状態の変化に関わる外線LED情報を無線親機3に通知する(ステップS31)。
無線親機3の親機側アプリケーション制御部17Eは、外線LED情報を受信すると、この外線LED情報を親機側メモリ16に蓄積すると共に(ステップS32)、この外線LED情報を無線子機2に通知する(ステップS33)。
無線子機2の子機側アプリケーション制御部29Fは、外線LED情報を受信すると、外線LED情報に基づき、LCD表示部21に表示中の外線キー表示毎に外線5Aの運用状態を識別表示する(ステップS34)。
そして、主装置6は、外線捕捉した外線5Aとの通話パス接続指示を無線親機3に通知する(ステップS35)。さらに無線親機3の親機側アプリケーション制御部17Eは、外線捕捉した外線5Aとの通話パス接続指示を無線子機2に通知する(ステップS36)。その結果、無線子機2は、無線親機3及び主装置6を通じて捕捉外線5Aとの通話状態となる(ステップS37)。
図9に示す外線捕捉処理によれば、外線表示モード中の無線子機2側のLCD表示部21にはダイヤルキー22Aの配列構成で同ダイヤルキー22Aに対応した外線5A毎の外線キー表示を画面表示し、外線5Aの運用状態に応じて外線キー表示を識別表示するようにしたので、外線キー表示の識別表示に基づき、ダイヤルキー22Aに割当てた外線5Aの運用状態を認識することができる。
また、外線捕捉処理によれば、外線キー表示に対応したダイヤルキー22Aのキー操作を検出すると、この外線キー表示に対応した外線捕捉処理を実行できるようにしたので、わざわざ外線捕捉用キーを専用で増設しなくても、既存のダイヤルキー22Aで外線捕捉キーを兼用することができ、その結果、操作キー22に関わる省スペース化の向上を図ることができる。
第1の実施の形態によれば、例えば外線表示モード(表示モード(1))に移行する表示モード切替キー22Fのキー操作に応じて、ダイヤルキー22Aの配列構成で同ダイヤルキー22Aに対応した、例えば外線キー表示をLCD表示部21の表示画面上に表示し、主装置6から外線5Aの運用状態の変化による外線LED情報を蓄積し、外線状態変化に対応した外線キー表示をLCD表示部21の表示画面上で識別表示するようにしたので、ユーザは、LCD表示部21の表示画面上で、ダイヤルキー22Aに割り当てた外線5Aに関わる運用状態を認識することができる。
さらに第1の実施の形態によれば、例えば外線キー表示に対応したダイヤルキー22Aのキー操作に応じて、外線キー表示に対応した制御動作を実行できるようにしたので、外線捕捉用キーをわざわざ増設しなくても、外線捕捉用キーをダイヤルキー22Aで兼用することで操作キー22の省スペース化を図ることができる。
尚、上記第1の実施の形態においては、無線子機2がダイヤルキー管理テーブル50を有して無線親機3に対して外線表示コマンドを送っているが、無線親機がダイヤルキー管理テーブルを有して無線子機からの表示切替コマンドにより表示モードを切り替えて該当するキー表示の状態を無線子機に送信するようにしても良い。
尚、上記第1の実施の形態においては、外線表示モードを選択する表示モード切替キー22Fのキー操作を検出すると、ダイヤルキー22Aの配列構成で同ダイヤルキー22Aに対応した外線キー表示をLCD表示部21に画面表示するようにしたが、例えばボイスメール表示モード(図8の表示モード(2))を選択する表示モード切替キー22Fのキー操作を検出すると、ダイヤルキー22Aの配列構成で同ダイヤルキー22Aに対応したメールボックス毎のボイスメール用キー表示をLCD表示部21に画面表示するものである。この場合、ボイスメール用キー表示ではボイスメール有無等の運用状態を識別表示するようにし、所望のメールボックス番号に相当するボイスメール用キー表示に対応したダイヤルキー22Aのキー操作を検出すると、同メールボックス番号に対してボイスメール捕捉動作を実行するものである。
また、上記第1の実施の形態においては、外線捕捉機能やボイスメール捕捉機能だけでなく、様々な割当機能を追加設定することもできるものである。
また、外線表示モード(表示モード(1))及びボイスメール表示モード(表示モード(2))のように複数の表示モードを併用する場合、表示切替キー押下時の表示モード切り替え動作を、通常モード→外線表示モード→ボイスメール表示モード→通常モードのようにローテーションで切り替わるようにして併用することもできる。
また、上記第1の実施の形態においては、無線子機2側で、例えば外線表示モードに移行する表示モード切替キー22Fのキー操作を検出すると、ダイヤルキー22Aの配列構成で同ダイヤルキー22Aに対応した外線キー表示をLCD表示部21の表示画面上に表示するようにしたが、表示モード切替キー22Fのキー操作だけでなく、主装置6からの外線着信信号を受信した場合にも、外線表示モードに移行するようにしても良く、この場合の実施の形態につき、第2の実施の形態として説明する。尚、第1の実施の形態を示すボタン電話システム1と同一の構成については同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
(実施の形態2)
図11は第2の実施の形態の外線表示モード自動設定処理に関わるボタン電話システム1の処理動作を示すシーケンス図である。
図11に示す外線表示モード自動設定処理とは、例えば無線子機2側で表示モードが通常モード中であっても、主装置6からの外線着信信号を受信すると、表示モードを通常モードから外線表示モードに自動的に切替設定する処理である。
図11において主装置6は、外線5Aの状態を常時監視し、外線状態の変化を検出すると(ステップS41)、外線5Aの外線状態に関わる外線LED情報を無線親機3に通知する(ステップS42)。
無線親機3の親機側アプリケーション制御部17Eは、主装置インタフェース11を通じて主装置6から外線5Aの外線LED情報を受信すると、この外線LED情報を親機側メモリ16に蓄積する(ステップS43)。
さらに、主装置6は、ステップS41にて外線状態の変化、例えば外線着信を検出すると、この外線着信信号を無線親機3に通知する(ステップS44)。無線親機3の親機側アプリケーション制御部17Eは、主装置インタフェース11を通じて主装置6から外線着信信号を受信すると、親機側無線部12を通じて同外線着信信号を無線子機2に通知する(ステップS45)。
無線子機2の子機側アプリケーション制御部29Fは、子機側無線部23を通じて外線着信信号を受信すると、外線着信鳴動動作を実行すると共に(ステップS46)、現在の表示モードの通常モードから切り替えるため、図8に示すダイヤルキー管理テーブル50に記憶中の外線表示モード(表示モード(1))の内容に基づき、子機側LCD制御部29Bを通じて、ダイヤルキー22Aの配列構成で同ダイヤルキー22Aに対応した、外線キー表示をLCD表示部21に表示する(ステップS47)。
さらに子機側アプリケーション制御部29Fは、子機側無線部23を通じて、外線表示モード(表示モード(1))を設定したことを示す外線表示コマンドを無線親機3に通知する(ステップS48)。
無線親機3の親機側アプリケーション制御部17Eは、外線表示コマンドを検出すると、親機側メモリ制御部17Dを通じて、親機側メモリ16内の子機管理テーブル40内の同無線子機2の内線番号に対応する現在の表示モードに“表示モード(1)(外線表示モード)”を設定する(ステップS49)。
さらに無線親機3の親機側アプリケーション制御部17Eは、子機管理テーブル40内の同無線子機2の内線番号に対応する現在の表示モードに“表示モード(1)(外線表示モード)”を設定すると、親機側メモリ16に蓄積中の現在の外線LED情報を読み出し、この外線LED情報を無線子機2に通知する(ステップS50)。
無線子機2の子機側アプリケーション制御部29Fは、外線LED情報を受信すると、この外線LED情報に基づき、LCD表示部21に表示中の外線キー表示毎に外線5Aの運用状態を識別表示した後(ステップS51)、図9のステップS25以降の処理動作を実行するものである。
図11に示す外線表示モード自動設定処理によれば、例えば無線子機2の表示モードが通常モード中に、主装置6から無線親機3経由で外線着信信号を受信すると、無線子機2側では表示モードを外線表示モードに自動的に切替設定するようにしたので、無線子機2のユーザは、表示モード切替キー22Fのキー操作を実行しなくても、通常モードから外線表示モードに自動的に切替設定することができる。
第2の実施の形態によれば、主装置6から外線着信信号を受信すると、外線に対応した外線キー表示をLCD表示部21に画面表示するようにしたので、無線子機2のユーザは、表示モード切替キー22Fのキー操作を実行しなくても、外線着信信号に応じて、自動的に外線キー表示をLCD表示部21に画面表示することができる。
また、上記第2の実施の形態においては、無線子機2側の表示モード切替キー22Fのキー操作ではなく、主装置6からの外線着信信号に応じて無線子機2側の表示モードを、自動的に外線表示モードに切替設定できるようにしたが、外線着信信号の有無に関係なく、主装置6からの指示コマンド、例えば表示モード切替コマンドに応じて無線子機2側の表示モードを外線表示モードに切替設定するようにしても良く、この場合の実施の形態につき、第3の実施の形態として説明する。尚、第1の実施の形態を示すボタン電話システム1と同一の構成については同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
(実施の形態3)
図12は第3の実施の形態の外線捕捉処理に関わるボタン電話システム1の処理動作を示すシーケンス図である。
図12に示す外線捕捉処理とは、主装置6から無線親機3経由の指示コマンドに応じて無線子機2側で外線表示モードに移行し、この外線表示モード中に任意外線を捕捉するまでの処理である。
図12において主装置6は、例えば外線表示モードに移行するための表示モード切替コマンドを無線親機3に通知する(ステップS61)。尚、表示モード切替コマンドは、切替指示に関わる表示モード名と、切替指示の無線子機2の内線番号とを含むものとする。
無線親機3の親機側アプリケーション制御部17Eは、主装置インタフェース11を通じて主装置6から外線表示モード移行の表示モード切替コマンドを受信すると、親機側無線部12を通じて同表示モード切替コマンドを無線子機2に通知する(ステップS61A)。
無線子機2の子機側アプリケーション制御部29Fは、子機側無線部23を通じて外線表示モード移行の表示モード切替コマンドを受信すると、図8に示すダイヤルキー管理テーブル50に記憶中の外線表示モード(表示モード(1))の内容に基づき、子機側LCD制御部29Bを通じて、ダイヤルキー22Aの配列構成で同ダイヤルキー22Aに対応した、外線キー表示をLCD表示部21に表示する(ステップS61B)。尚、無線子機2のユーザは、表示モード切替キー22Fのキー操作を実行しなくても、自動的に外線表示モードに移行したことになる。
また、無線親機3の親機側アプリケーション制御部17Eは、ステップS61にて受信した外線表示モード移行の表示モード切替コマンドに基づき、切替指示に関わる表示モード(外線表示モード)及び無線子機2の内線番号を抽出し、親機側メモリ制御部17Dを通じて、親機側メモリ16内の子機管理テーブル40内の同無線子機2の内線番号に対応する現在の表示モードに“表示モード(1)(外線表示モード)”を設定する(ステップS62)。
親機側アプリケーション制御部17Eは、子機管理テーブル40内の同無線子機2の内線番号に対応する現在の表示モードに“表示モード(1)(外線表示モード)”を設定すると、親機側メモリ16に蓄積中の現在の外線LED情報を読み出し、この外線LED情報を無線子機2に通知する(ステップS63)。
無線子機2の子機側アプリケーション制御部29Fは、外線LED情報を受信すると、この外線LED情報に基づき、LCD表示部21に表示中の外線キー表示毎に外線5Aの運用状態を識別表示する(ステップS64)。
さらに無線子機3の子機側アプリケーション制御部29Fは、操作キー制御部29Dを通じて、LCD表示部21に表示中の外線キー表示に対応したダイヤルキー22Aのキー操作を検出すると(ステップS65)、ダイヤルキー管理テーブル50のテーブル内容に基づき、この外線キー表示のダイヤルキー22Aに対応した外線の外線捕捉コマンドを読み出し(ステップS66)、この読み出した外線捕捉コマンドを無線親機3に通知する(ステップS67)。
無線親機3の親機側アプリケーション制御部17Eは、無線子機2からの外線捕捉コマンドを受信すると、この外線捕捉コマンドを主装置6に通知する(ステップS68)。
主装置6は、外線捕捉コマンドを受信すると、同外線捕捉コマンドに関わる外線5Aを捕捉し(ステップS69)、この外線5Aを捕捉したことで外線5Aの運用状態の変化を検出し(ステップS70)、例えば通常モードに移行するための表示モード切替コマンドを通常表示情報と共に無線親機3に通知する(ステップS71)。
また、無線親機3の親機側アプリケーション制御部17Eは、ステップS71にて受信した通常モード移行の表示モード切替コマンドに基づき、切替指示に関わる表示モード(通常モード)及び無線子機2の内線番号を抽出し、親機側メモリ制御部17Dを通じて、親機側メモリ16内の子機管理テーブル40内の同無線子機2の内線番号に対応する現在の表示モードに“通常モード”を設定する(ステップS72)。
無線親機3の親機側アプリケーション制御部17Eは、主装置インタフェース11を通じて主装置6から通常モード移行の表示モード切替コマンドを受信すると、親機側無線部12を通じて同表示モード切替コマンドを通常表示情報と共に無線子機2に通知する(ステップS73)。
無線子機2の子機側アプリケーション制御部29Fは、子機側無線部23を通じて通常モード移行の表示モード切替コマンドと通常表示情報を受信すると、表示モードを通常モードに切り替え、子機側LCD制御部29Bを通じて、送られてきた通常表示情報をLCD表示部21に表示する(ステップS74)。つまり、無線子機2のユーザは、表示モード切替キー22Fのキー操作を実行しなくても、外線着信捕捉に応じて、自動的に通常モードに戻って、相手外線の発信者番号や通話時間等の内容を表示部に表示することになる。
そして、主装置6は、外線捕捉した外線5Aとのパス接続指示を無線親機3に通知する(ステップS75)。さらに無線親機3の親機側アプリケーション制御部17Eは、外線捕捉した外線5Aとのパス接続指示を無線子機2に通知する(ステップS76)。その結果、無線子機2は、無線親機3及び主装置6を通じて捕捉外線5Aとの接続状態となる(ステップS77)。
図12に示す外線捕捉処理によれば、無線子機2が主装置6からの外線表示モードに移行するための表示モード切替コマンドを無線親機3経由で受信すると、表示モードを外線表示モードに自動的に切替設定するようにしたので、無線子機2側のユーザは、表示モード切替キー22Fのキー操作を実行しなくても、通常モードから外線表示モードに自動的に切替設定することができる。
また、図12に示す外線捕捉処理によれば、外線表示モード中の無線子機2側のLCD表示部21にはダイヤルキー22Aの配列構成で同ダイヤルキー22Aに対応した外線5A毎の外線キー表示を画面表示し、外線5Aの運用状態に応じて外線キー表示を識別表示するようにしたので、外線キー表示の識別表示に基づき、ダイヤルキー22Aに割当てた外線5Aの運用状態を認識することができることはもちろんのこと、外線キー表示に対応したダイヤルキー22Aのキー操作を検出すると、この外線キー表示に対応した外線捕捉処理を実行できるようにしたので、わざわざ外線捕捉用キーを専用で増設しなくても、既存のダイヤルキー22Aで外線捕捉キーを兼用することができ、その結果、操作キー22に関わる省スペース化の向上を図ることができる。
また、図12に示す外線捕捉処理によれば、主装置6側で外線表示モード中に外線着信に対する応答操作に応じて同外線を捕捉すると、通常モードに移行するための表示モード切替コマンドを無線親機3経由で無線子機2に通知し、無線子機2側では、通常モード移行の表示モード切替コマンドを受信すると、表示モードが通常モードに自動的に戻るようにしたので、無線子機2側のユーザは、表示モード切替キー22Fのキー操作を実行しなくても、外線表示モードから通常モードに自動的に戻すことができる。
第3の実施の形態によれば、無線親機3経由で主装置6から外線表示モード移行の表示モード切替コマンドを受信すると、外線キー表示をLCD表示部21に画面表示するようにしたので、無線子機2のユーザは、表示モード切替キー22Fのキー操作を実行しなくても、主装置6からの外線表示モード移行の表示モード切替コマンドに応じて、自動的に外線キー表示を画面表示することができる。
尚、上記第1乃至3の実施の形態においては、無線親機3及び多機能電話機4を収容接続すると共に、公衆網5の複数の外線5Aを収容接続する主装置6を例に挙げて説明したが、例えば構内交換機等であっても、同様の効果が得られることは言うまでもない。