JP4083511B2 - 電話システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コードレス電話システムと、これに連携して動作するパーソナルコンピュータとを有する電話システムに係り、PCでコードレス電話システムのリソースを管理し、かつPCの操作によってコードレス電話システムの発信を制御する電話システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
コードレス電話システムとは、有線電話機とコードレス電話機の両方が利用できる電話システムである。従来のコードレス電話システムとパーソナルコンピュータとが連携する電話システムにおいて、パーソナルコンピュータからの操作によりコードレス電話機を発信させる場合、発信操作後、コードレス電話システムの無線回線のリソースに空きがあることを確認し、親機とコードレス子機間の無線回線を確立してから、電話網に接続される電話回線に対して発信動作を行っている。
【0003】
この場合に、無線回線のリソース不足により発信動作が失敗した場合は、発信ができなかったことについては、PCのディスプレイ上で表示されるが、発信できない理由については表示されないように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の電話システムでは、発信動作が失敗した時には、ユーザは、無線回線のリソースが空いていないのか、電話回線のリソースに空きが無いのか判断できなかったために、何回も発信動作を繰り返して、コードレス電話システムに負荷がかかっていた。
【0005】
また、電話回線のリソースに空きがあり且つ、無線回線のリソースに空きが無い場合且つ、有線回線のリソースに空きがある場合にもコードレス子機を利用した発信操作を行うため、無線回線のリソースに空きができるまで発信できなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、物理的に発信動作が行えない場合に、コードレス電話システムに負荷をかけないようにすることができる電話システムを提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、無線回線のリソースが空いていないだけの場合には、発信動作を可能とする電話システムを提供することを第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、コードレス電話機とは無線回線を介して、かつ有線電話機とは有線回線を介して接続可能に構成され、かつ電話回線を介して電話網に接続されているコードレス電話システムと、該コードレス電話システムに連携して動作するパーソナルコンピュータとからなる電話システムであって、前記コードレス電話システムは、電話回線リソース、無線回線リソース及び有線回線リソースの空き状況を定期的に監視して前記パーソナルコンピュータに通知し、前記パーソナルコンピュータは、前記コードレス電話システムより入力された前記電話回線リソース、無線回線リソース及び有線回線の空き状況を保存すると共に、発信要求が有った場合に、前記保存されている電話回線リソース、無線回線リソース及び有線回線リソースの空き状況に基づいて発信が可能か否か判定し、発信が不能である場合には、前記パーソナルコンピュータ上で発信放棄することにより、前記コードレス電話子機からの発信を禁止することを特徴とし、さらに、前記パーソナルコンピュータは、前記保存されている電話回線リソース、無線回線リソース及び有線回線リソースの空き状況に基づいて発信が可能か否か判定し、電話回線リソースに空きが有り、無線回線リソースに空きが無く、且つ有線回線リソースに空きが有る場合に前記パーソナルコンピュータから前記コードレス電話機を利用した発信要求であっても、有線電話機からの発信に自動的に切り換えるように制御することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施形態に係る電話システムの構成を図1に示す。同図において、本発明の実施形態に係る電話システムは、コードレス電話システム10と、コードレス電話システム10に連携して動作するパーソナルコンピュータ(PC)4とを有している。
コードレス電話システム10は、コードレス子機2とは無線回線5を介して、かつ有線電話機3とは有線回線6を介して接続可能に構成され、かつ電話回線7を介して電話網1に接続されている。
【0009】
電話網1はコードレス電話システム10と電話回線7で接続され、電話網1内の他機器と接続を可能とするネットワークである。
コードレス電話システム10は、PC4、コードレス子機2、有線電話機3、電話網1と接続され、PC4からの操作によりコードレス子機を利用した発信、着信への応答が行えるPBX、ビジネスホン等の装置である。
【0010】
コードレス電話システム10は、電話回線制御部100と、電話システム制御部101と、無線回線制御部102と、有線電話制御部103と、PC制御部104と、リソース管理部105とを有している。
電話回線制御部100は、電話網1からの着信及び電話網1に対しての発信動作を行い接続する機能モジュールである。
【0011】
また、電話システム制御部101は、電話回線制御部100に対して電話網1との接続要求の指示、無線回線制御部102、有線電話制御部103に対してコードレス電話システム10との接続指示、PC制御部104に対して着信電話番号をPC4に通知する指示、PC制御部104からの発信要求により電話回線制御部100に電話網1との接続開始要求、PC制御部104からの指示により無線回線制御部102に対してコードレス子機2とコードレス電話システム10を接続させる機能、PC制御部104からの指示により有線電話制御部103に対して、有線電話機3とコードレス電話システム10を接続させる機能モジュールである。
【0012】
無線回線制御部102は無線回線5を利用してコードレス子機2とコードレス電話システム10とを接続する機能モジュールである。
有線電話制御部103は有線電話機3とコードレス電話システム10とを接続するための機能モジュールである。
PC制御部104はコードレス電話システム10とPC4とを接続し、PC4からの発信要求を電話システム制御部101に通知する機能、電話システム制御部101から通知された着信電話番号をPC4に通知する機能、リソース管理部105より通知されるリソース情報をPC4 に通知する機能モジュールである。
【0013】
リソース管理部105は電話回線制御部100、無線回線制御部102、有線電話制御部103を監視し、電話回線リソース、無線回線リソース、有線電話回線リソースを管理し、リソースの状態をPC制御部104に通知する機能モジュールである。
また、コードレス子機2は、コードレス電話システム10と無線で接続し、発信及び着信が可能なコードレス子機である。
【0014】
有線電話機3は、コードレス電話システム10と有線で接続し、発信及び着信が可能な電話機である。
PC4は、コードレス電話システム10と有線又は無線で接続し、コードレス電話システム10に対して、コードレス子機2の発信及び着信応答指示並びに、有線電話機3の発信及び着信応答指示を行う装置である。
【0015】
次に、本発明の実施形態に係る電話システムの発信動作を図2に示すフローチャートを参照して説明する。本発明の実施形態に係る電話システムは、PC4とコードレス子機2とが連動して動作するシステムであり、PC4からの発信操作によりコードレス子機2はPC4よりコードレス電話システム10に指示した電話番号に発信を開始する。
リソース管理部105は、電話回線制御部100が利用できる電話回線7の空き状況、無線回線制御部102が利用できる無線回線5の空き状況、有線電話制御部103で利用できる有線回線6の空き状況を監視し、PC制御部104からPC4に定期的に通知している。
【0016】
図2において、ステップ200ではPC4が外部からの入力により発信要求及び発信先の電話番号を受け付け、ステップ201へ移行する。
ステップ201では、PC4が、リソース管理部105より通知されるリソース状況に従い、電話回線7のリソースに空きがあるか判断する。電話回線7のリソースに空きが無い場合にはステップ202に移行する。
ステップ202では、PC4におけるディスプレイの画面に電話回線7が利用できないことを表示し、電話発信を中止し、待機状態に戻る。
【0017】
一方、ステップ201で電話回線7のリソースに空きがある場合には、ステップ203に移行する。ステップ203では、PC4は、リソース管理部105より通知されるリソース状況に従い、無線回線5のリソースに空きがあるか否か判定する。無線回線5のリソースに空きが有る場合には、ステップ207に移行する。ステップ207では、コードレス子機2を利用し発信処理を実施し、その後待機状態に移行する。
【0018】
一方、ステップ203で無線回線5に空きが無いと判定された場合には、ステップ204に移行する。次いで、ステップ204では、PC4はリソース管理部105より通知されるリソース状況に従い、有線回線6のリソースに空きがあるか否か判定する。有線回線6に空きがある場合にはステップ206に移行する。ステップ206では有線電話機3を利用し発信処理を実施し、その後待機状態に移行する。
【0019】
ステップ204で、有線回線に空きが無いと判定された場合にはステップ205に移行する。ステップ205では、PC4におけるディスプレイの画面に無線回線5及び有線回線6が利用できないことを表示し電話発信を中止し、待機状態に戻る。
【0020】
本発明の実施形態に係る電話システムによれば、PC上で電話回線リソース、無線回線リソース、有線回線リソース状況を確認できるため、リソース不足により発信できない時に、PCからの発信動作をPC上で発信放棄することにより、無効な発信要求が電話システムに上がらず、システムの幅較を防ぐことができる。
また、無線回線だけのリソース不足により発信できない場合でも、有線電話機を利用して自動発信させることを可能としたため、無線回線のリソースが空く ことを待たずに有線電話機から発信することが可能となり、緊急に発信を行う 必要がある場合にも発信することが可能となる。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、コードレス電話システムは、電話回線リソース、無線回線リソース及び有線回線リソースの空き状況を定期的に監視してパーソナルコンピュータに通知し、前記パーソナルコンピュータは、前記コードレス電話システムより入力された前記電話回線リソース、無線回線リソース及び有線回線の空き状況を保存すると共に、発信要求が有った場合に、保存されている電話回線リソース、無線回線リソース及び有線回線リソースの空き状況に基づいて発信が可能か否か判定し、発信が不能である場合には、前記パーソナルコンピュータからの発信動作を禁止するようにしたので、物理的に発信動作が行えない場合に、コードレス電話システムに負荷をかけないようにすることができる。
【0022】
また、前記パーソナルコンピュータは、前記保存されている電話回線リソース、無線回線リソース及び有線回線リソースの空き状況に基づいて発信が可能か否か判定し、電話回線リソースに空きが有り、無線回線リソースに空きが無く、且つ有線回線リソースに空きが有る場合に前記パーソナルコンピュータから前記コードレス電話機を利用した発信要求であっても、有線電話機からの発信に自動的に切り換えるように制御するようにしたので、無線回線のリソースが空いていないだけの場合には、発信することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る電話システムの構成を示すブロック図。
【図2】 図1に示した本発明の実施形態に係る電話システムの動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…電話網、2…コードレス子機、3…有線電話機、4…パーソナルコンピュータ(PC)、5…無線回線、6…有線回線、7…電話回線、10…コードレス電話システム、100…電話回線制御部、101…電話システム制御部、102…無線回線、103…有線電話制御部、104…PC制御部、105…リソース管理部
Claims (1)
- コードレス電話機とは無線回線を介して、かつ有線電話機とは有線回線を介して接続可能に構成され、かつ電話回線を介して電話網に接続されているコードレス電話システムと、該コードレス電話システムに連携して動作するパーソナルコンピュータとからなる電話システムであって、
前記コードレス電話システムは、電話回線リソース、無線回線リソース及び有線回線リソースの空き状況を定期的に監視して前記パーソナルコンピュータに通知し、
前記パーソナルコンピュータは、前記コードレス電話システムより入力された前記電話回線リソース、無線回線リソース及び有線回線の空き状況を保存すると共に、発信要求が有った場合に、前記保存されている電話回線リソース、無線回線リソース及び有線回線リソースの空き状況に基づいて発信が可能か否か判定し、発信が不能である場合には、前記パーソナルコンピュータ上で発信放棄することにより、前記コードレス電話子機からの発信を禁止することを特徴とし、
さらに、前記パーソナルコンピュータは、前記保存されている電話回線リソース、無線回線リソース及び有線回線リソースの空き状況に基づいて発信が可能か否か判定し、電話回線リソースに空きが有り、無線回線リソースに空きが無く、且つ有線回線リソースに空きが有る場合に前記パーソナルコンピュータから前記コードレス電話機を利用した発信要求であっても、有線電話機からの発信に自動的に切り換えるように制御することを特徴とする電話システム。
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