JP4581791B2 - 電話システムおよび無線基地局装置 - Google Patents
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Description
これにより、無線端末を電話制御装置の内線無線端末として動作させて、電話制御装置に有線の内線伝送路を介して接続された内線端末と同様の機能を提供する構成となっている。
また、規模の異なる電話システムが階層的に接続されて利用される場合がある。例えば、PBX(Private Branch eXchange)などのような収容回線数や収容内線数が多い大規模な電話システムの内線無線端末として、比較的小規模の電話システムが接続される場合がある。このような階層構造の場合、小規模電話システムにおける電話制御装置と無線基地局装置が上記無線親機に相当し、小規模電話システムにおける内線無線端末が上記無線子機に相当する。
すなわち、電話網からの電話回線に接続された電話制御装置に内線伝送路を介して無線基地局装置が接続されて、この無線基地局装置と第1の無線伝送路を介して内線無線端末が接続され、この内線無線端末を構成する無線親機が第1の無線伝送路を介して前記無線基地局装置と接続され、この無線親機と第2の無線伝送路を介して無線子機が接続されることになる。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムについて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
この電話システムは、電話制御装置1、1つ以上の無線基地局装置2、複数の無線親機3、および複数の無線子機4から構成されている。
無線基地局装置2は、LANなどの内線伝送路6を介して電話制御装置1に接続されて、無線伝送路5A(第1の無線伝送路)および無線伝送路5C(第3の無線伝送路)を介して無線親機3や無線子機4とデジタルデータ通信を行うことにより、電話制御装置1と無線親機3や無線子機4との間でやり取りされる制御データや音声データを相互に転送する装置である。
無線子機4は、無線伝送路5Bを介して無線親機3と接続してデジタルデータ通信を行うとともに、無線伝送路5Cを介して無線基地局装置2と接続してデジタルデータ通信を行うことにより、電話制御装置1に接続された電話回線8を用いた音声通話を実現する装置である。
次に、図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムで用いられる電話制御装置について説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムで用いられる電話制御装置の構成を示す説明図である。
この電話制御装置1は、コンピュータで動作する通信制御装置であり、回線インターフェース部(以下、回線I/F部という)11、LANインターフェース部(以下、LANI/F部という)12、記憶部13、および制御部14が設けられている。
LANI/F部12は、内線伝送路6を介してデジタルデータ通信を行う回路部であり、無線基地局装置2と制御データや音声データをやり取りする機能と、パソコンなどからなる設定端末7と設定データをやり取りする機能とを有している。
記憶部13に格納される主な処理情報としては、呼制御情報13Aや設定情報13Bがある。呼制御情報13Aは、電話回線8の状態や各無線親機3や無線子機4の動作状態を管理するための情報である。設定情報13Bは、当該電話システムの接続構成を示す情報である。
呼制御手段14Aは、記憶部13の呼制御情報13Aや設定情報13Bに基づき回線I/F部11を制御して電話回線8の回線制御や、無線親機3および無線子機4の動作制御を行う機能とを有している。設定管理手段14Bは、設定端末7から設定入力された内容に基づき、例えば無線基地局装置2と無線親機3との対応関係や、無線親機3と無線子機4との対応関係などの情報を記憶部13の設定情報13Bに設定する機能を有している。
次に、図3を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムで用いられる無線基地局装置について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムで用いられる無線基地局装置の構成を示すブロック図である。
この無線基地局装置2は、コンピュータで動作する通信制御装置であり、無線インターフェース部(以下、無線I/F部という)21、LANインターフェース部(以下、LANI/F部という)22、記憶部23、および制御部24が設けられている。
LANI/F部22は、内線伝送路6を介してデジタルデータ通信を行う回路部であり、電話制御装置1と制御データをやり取りする機能を有している。
記憶部23に格納される主な処理情報としては、親子管理情報23Aがある。親子管理情報23Aは、各無線親機3と無線子機4の対応関係を示す情報であり、LANI/F部22を介して予め電話制御装置1から取得して記憶部23に格納される。
図4は、親子管理情報の構成例である。この例では、内線無線端末を構成する無線親機3と無線子機4について、その内線番号、無線親機の識別情報、無線子機の識別情報、当該内線無線端末を管理する無線基地局装置の識別情報が組として登録されている。
親子管理手段24Aは、電話制御装置1の設定情報13Bから当該無線基地局装置2に接続される無線親機3および無線子機4の対応関係を示す情報を取得して記憶部23の親子管理情報23として格納する機能を有している。転送制御手段24Bは、LANI/F部22と無線I/F部21との間でデータを転送する機能と、無線子機4の音声通話に用いる音声データを無線伝送路5Cを介して無線子機4との間で直接転送する機能と、無線親機3や無線子機4の制御に用いる制御データを無線伝送路5Aを介して無線親機との間で転送する機能とを有している。
転送制御手段24Bでは、このパケットデータの宛先情報52、データ種別53,さらにはデータ内容54を参照して、転送すべき無線伝送路5A,5Cを決定する。
次に、図6を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムで用いられる無線親機について説明する。図6は、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムで用いられる無線親機の構成を示す説明図である。
この無線親機3は、コンピュータで動作する通信端末であり、無線インターフェース部(以下、無線I/F部という)31、音声処理部32、操作入力部33、表示部34、記憶部35、および制御部36が設けられている。
音声処理部32は、無線I/F部31を介して受信した音声データから生成した音声信号や予め設定されている各種報知音をスピーカ(図示せず)から出力する機能を有している。
操作入力部33は、ダイヤルキーや機能キーなどの各種操作キーやフックスイッチからなり、利用者の操作を検出して制御部36へ出力する機能を有している。
表示部34は、LEDやLCDなどの表示器からなり、制御部36からの指示に応じて各種可視表示を行う機能を有している。
記憶部35に格納される主な処理情報としては制御情報35Aがある。制御情報35Aは、制御部36での当該無線親機3および無線子機4の制御に用いる情報である。
呼制御手段36Aは、無線伝送路5Aを介して受信した電話制御装置1からの制御データに基づき当該無線親機3および無線子機4を制御する機能を有している。転送制御手段36Bは、無線I/F部31を制御して無線伝送路5Aと無線伝送路5Bとの間でデータを転送する機能を有している。
次に、図7を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムで用いられる無線子機について説明する。図7は、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムで用いられる無線子機の構成を示す説明図である。
この無線子機4は、コンピュータで動作する通信端末であり、無線インターフェース部(以下、無線I/F部という)41、音声処理部42、操作入力部43、表示部44、記憶部45、および制御部46が設けられている。
音声処理部42は、無線I/F部41を介して受信した音声データから生成した音声信号や予め設定されている各種報知音をスピーカ(図示せず)から出力する機能を有している。
操作入力部43は、ダイヤルキーや機能キーなどの各種操作キーやフックスイッチからなり、利用者の操作を検出して制御部46へ出力する機能を有している。
表示部44は、LEDやLCDなどの表示器からなり、制御部46からの指示に応じて各種可視表示を行う機能を有している。
記憶部45に格納される主な処理情報としては制御情報45Aがある。制御情報45Aは、制御部46での当該無線子機4の制御に用いる情報である。
呼制御手段46Aは、無線伝送路5Bを介して受信した無線親機3からの制御データに基づき当該無線子機4を制御する機能を有している。無線切替手段46Bは、無線I/F部41の無線伝送路5B,5Cを切替制御して、当該無線子機4での音声通話に用いる音声データについては無線伝送路5Cを介して無線基地局装置2と直接転送し、その他の制御データについて無線伝送路5Bを介して無線親機3と転送する機能を有している。
次に、図8を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムの着信動作について説明する。図8は、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムの着信動作を示すシーケンス図である。
ここでは、電話回線8を介して検出した着信に応じて無線親機3を呼び出し、その応答に応じて無線子機4での音声通話を実現する場合を例として説明する。なお、無線子機4は無線親機3上に載置されているものとする。
無線基地局装置2の制御部24は、電話制御装置1からの着信コマンドをLANI/F部22で受信し、転送制御手段24Bにより、当該着信コマンドが制御データであることを確認し、無線I/F部21から無線伝送路5Aを介して無線親機3へ転送する。
無線親機3の制御部36は、無線I/F部31を介して着信コマンドを受信し、呼制御手段36Aにより、その内容に応じて音声処理部32および表示部34を制御して、着信表示を行う(ステップ102)。
無線基地局装置2の制御部24は、無線親機3からの応答コマンドを無線I/F部21で受信し、転送制御手段24Bにより、LANI/F部22から電話制御装置1へ応答コマンドを転送する。
これにより、このリンク接続要求コマンドが無線基地局装置2から無線伝送路5Aを介して無線親機3へ転送され、さらに無線伝送路5Bを介して無線子機4へ転送される。
このようにして、リンク接続要求コマンドおよびリンク接続応答コマンドが順に転送されて、電話制御装置1から無線基地局装置2を経由し、さらに無線伝送路5Cを経由して無線子機4までの音声通話路が形成される。
無線基地局装置2の制御部24は、無線親機3からのオンフックコマンドを無線I/F部21で受信し、転送制御手段24Bにより、LANI/F部22から電話制御装置1へオンフックコマンドを転送する。
これにより、電話制御装置1から無線基地局装置2を経由し、さらに無線伝送路5Cを経由した無線子機4までの音声通話路がそれぞれの区間で切断される。
ここでは、無線親機3での発信操作に応じて電話回線8から発信し、相手応答に応じて無線子機4での音声通話を実現する場合を例として説明する。なお、無線子機4は無線親機3上に載置されているものとする。
電話制御装置1の制御部14は、無線基地局装置2で転送された無線親機3からの発信要求コマンドをLANI/F部12で受信し、呼制御手段14Aにより、回線I/F部11を制御して、電話回線8から発信コマンドを送信する(ステップ132)。
無線基地局装置2の制御部24は、電話制御装置1からの呼出中コマンドをLANI/F部22で受信し、転送制御手段24Bにより、当該呼出中コマンドが制御データであることを確認し、無線I/F部21から無線伝送路5Aを介して無線親機3へ転送する。
無線親機3の制御部36は、無線I/F部31を介して呼出中コマンドを受信し、呼制御手段36Aにより、その内容に応じて音声処理部32を制御して、呼出音を出力する(ステップ135)。
これに応じて、無線子機4の制御部46は、呼制御手段46Aにより、その内容に基づき無線I/F部41を制御して、無線伝送路5Cを介して無線基地局装置2と音声通話路を接続する(ステップ144)。
このようにして、リンク接続要求コマンドおよびリンク接続応答コマンドが順に転送されて、電話制御装置1から無線基地局装置2を経由し、さらに無線伝送路5Cを経由して無線子機4までの音声通話路が形成される。
この呼出中コマンドは、制御コマンドであることから無線基地局装置2から無線伝送路5A、無線親機3、および無線伝送路5Bを介して無線子機4へ届けられる。これに応じて、無線子機4の制御部46は、呼制御手段46Aにより、音声処理部42を制御して呼出音を出力する(ステップ147)。
次に、図10および図11を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる電話システムについて説明する。図10は、本発明の第2の実施の形態にかかる電話システムの着信動作を示すシーケンス図である。図11は、本発明の第2の実施の形態にかかる電話システムの発信動作を示すシーケンス図である。
本実施の形態では、無線基地局装置2により、無線親機3との間でやり取りされる各種データのうち、無線子機4での音声通話に用いる音声データに加え、その音声通話に用いる無線伝送路(第3の無線伝送路)5C上における音声通話路の制御に用いる制御データについても、無線伝送路5Cを介して無線子機4との間で直接転送する場合について説明する。
次に、図10を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる電話システムの着信動作について説明する。ここでは、電話回線8を介して検出した着信に応じて無線親機3を呼び出し、その応答に応じて無線子機4での音声通話を実現する場合を例として説明する。なお、無線子機4は無線親機3上に載置されているものとする。
これにより、このリンク接続応答コマンドが無線子機4から無線伝送路5Cを介して無線基地局装置2へ転送され、最終的に電話制御装置1へ届けられる。
無線基地局装置2の制御部24は、電話制御装置1からの切断コマンドをLANI/F部22で受信し、転送制御手段24Bにより、この切断コマンドを無線I/F部21から無線伝送路5Aを介して無線親機3へ転送するとともに(ステップ126)、当該切断コマンドが無線伝送路5C上の音声通話路の制御に用いる制御データであることを確認し、無線親機3を経由させず、無線I/F部21から無線伝送路5Cを介して無線子機4へ直接転送する(ステップ127)。
このようにして、リンク接続要求コマンドおよびリンク接続応答コマンドが順に転送されて、電話制御装置1から無線基地局装置2を経由し、さらに無線伝送路5Cを経由して無線子機4までの音声通話路が形成される。
以上の各実施の形態では、発明の内容を分かり易く説明するため、1つの無線基地局装置2に1組の無線親機3と無線子機4とが接続される場合を例として説明した。実際には多くの場合、1つの無線基地局装置2に複数組の無線親機3と無線子機4が接続される構成となるが、このような場合も本発明の各実施の形態を適用でき、同様の作用効果が得られる。
この際、これら無線通信に用いる無線伝送路5A,5B,5Cにおいて、例えばPHS方式、無線LAN方式、Bluetooth方式などの無線通信方式に統一して用いれば、それぞれ無線I/F部を共用でき、通信システム全体の構成を簡略化できる。なお、無線伝送路ごとに異なる無線通信方式を用いる必要があれば、それぞれに応じた無線I/F部を設ければよい。
Claims (4)
- 電話回線に接続された電話制御装置と、内線伝送路を介して前記電話制御装置に接続された無線基地局装置と、第1の無線伝送路を介して前記無線基地局装置に接続されて前記電話制御装置の内線無線端末として動作するカールコードレス電話機とを備え、前記カールコードレス電話機は、前記第1の無線伝送路を介して前記無線基地局装置と接続される無線親機と、第2の無線伝送路を介して前記無線親機と接続される無線子機とからなる電話システムであって、
前記無線基地局装置は、前記第1の無線伝送路を介して前記無線親機とデータ通信を行うとともに、前記第1および第2の無線伝送路とは異なる第3の無線伝送路を介して前記無線子機とデータ通信を行う無線インターフェース部と、前記電話制御装置と前記無線親機との間でやり取りされる各種データを前記第1の無線伝送路を介して転送する転送制御手段とを備え、
前記転送制御手段は、転送する前記データに含まれる宛先情報とデータ種別とを確認することにより、これらデータのうち前記無線子機での音声通話に用いる音声データを、前記第3の無線伝送路を介して前記無線子機との間で直接転送する
ことを特徴とする電話システム。 - 請求項1に記載の電話システムにおいて、
前記転送制御手段は、前記データのうち前記音声データに加え、前記音声通話に用いる前記第3の無線伝送路上における音声通話路の制御に用いる制御データを、第3の無線伝送路を介して前記無線子機との間で直接転送することを特徴とする電話システム。 - 電話回線に接続された電話制御装置と、内線伝送路を介して前記電話制御装置に接続された無線基地局装置と、第1の無線伝送路を介して前記無線基地局装置に接続されて前記電話制御装置の内線無線端末として動作するカールコードレス電話機とを備え、前記カールコードレス電話機は、前記第1の無線伝送路を介して前記無線基地局装置と接続される無線親機と、第2の無線伝送路を介して前記無線親機と接続される無線子機とからなる電話システムで用いられる無線基地局装置であって、
前記第1の無線伝送路を介して前記無線親機とデータ通信を行うとともに、前記第1および第2の無線伝送路とは異なる第3の無線伝送路を介して前記無線子機とデータ通信を行う無線インターフェース部と、
前記電話制御装置と前記無線親機との間でやり取りされる各種データを前記第1の無線伝送路を介して転送する転送制御手段とを備え、
前記転送制御手段は、転送する前記データに含まれる宛先情報とデータ種別とを確認することにより、これらデータのうち前記無線子機での音声通話に用いる音声データを、前記第3の無線伝送路を介して前記無線子機との間で直接転送する
ことを特徴とする無線基地局装置。 - 請求項3に記載の無線基地局装置において、
前記転送制御手段は、転送する前記データのうち前記音声データに加え、前記音声通話に用いる前記第3の無線伝送路上における音声通話路の制御に用いる制御データを、第3の無線伝送路を介して前記無線子機との間で直接転送することを特徴とする無線基地局装置。
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