JP5573076B2 - 電話制御装置、電話システム、および発信制御方法 - Google Patents
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Description
これにより、携帯電話端末に対する通話料金の課金を回避できるとともに、IP電話回線などの安価な固定電話網を利用できることから、例えば携帯電話端末をビジネスシーンで用いる際に、通話料金を大幅に削減できる。
従来、このような料金格差を利用して、固定電話装置と携帯電話端末と間の通話料金を削減するため、固定電話装置から携帯電話端末へ発信する場合には、固定電話装置の固定電話回線を利用せず、固定電話装置に設けた携帯電話インターフェースを介して携帯電話回線で発信する技術が提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
したがって、リモートコールバック機能を利用して、電話システムの携帯電話インターフェースから相手携帯電話端末へ発信する際、相手携帯電話端末と同一の携帯電話キャリアを利用しなかった場合、相手携帯電話端末と同一の携帯電話キャリアを利用した場合と比較して、通話料金が割高になるため、通話料金を効果的に抑制できない。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システムについて説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
電話制御装置10は、これら内線電話端末20の呼制御を行うことにより、これら内線電話端末20間における内線通話や、固定電話網50を用いた電話端末40と内線電話端末20との外線通話を実現する機能を有している。
電話制御装置10は、全体として呼制御サーバなどのサーバ装置からなり、電話システム1がボタン電話システムの場合、電話制御装置10は主装置に相当し、電話システム1がPBXシステムの場合、電話制御装置10はPBXに相当する。
この電話制御装置10には、主な機能部として、携帯電話I/F部11(11A,11B,11C)、固定電話インターフェース部(以下、固定電話I/F部という)12、通話路スイッチ部13、内線インターフェース部(以下、内線I/F部という)14、記憶部15、電話帳データ処理部16、キャリア特定部17、および呼制御部18が設けられており、内部バスを介して相互に接続されている。
通話路スイッチ部13は、通話路スイッチ回路からなり、各携帯電話I/F部11を介して接続されたそれぞれの携帯電話網51からの通話路と、固定電話I/F部12を介して接続された固定電話網50からの通話路と、内線I/F部14を介して接続された内線電話端末20からの通話路とを相互に切替接続する機能を有している。
図2は、電話帳データの構成例である。ここでは、内線電話番号ごとに、相手先名前、相手先電話番号、および相手先メールアドレスの組が登録されている。
図3は、利用者データの構成例である。ここでは、利用者IDごとに、当該利用者が電話システム1で用いる内線電話端末20の内線電話番号と当該利用者を電話制御装置10で認証するための認証データとが組として登録されている。認証データとしては、個体識別情報やパスワードが登録される。
携帯電話端末30は、全体として一般的な携帯電話端末からなり、HTTPなどの通信プロトコルを用いてデータ通信を行うデータ通信機能や、電話制御装置10へ接続して取得した電話帳データを画面表示するとともに、画面表示された操作シンボルへの操作に応じて各種メッセージを電話制御装置10へ送信するブラウザ機能を有している。
次に、図4を参照して、本実施の形態にかかる電話制御装置の動作について説明する。図4は、第1の実施の形態にかかる電話制御装置の動作を示すシーケンス図である。ここでは、利用者携帯電話端末30Aでの接続要求操作に応じて、電話制御装置10から利用者携帯電話端末30Aへ電話帳データが提供され、利用者携帯電話端末30Aでの発信操作に応じて送信された当該電話帳データを含む発信要求に応じて、電話制御装置10のリモートコールバック機能により、電話制御装置10で特定した携帯電話キャリアの携帯電話網51Bを用いて、利用者携帯電話端末30Aと相手先携帯電話端末30Bとの通話を実現する場合を例として説明する。
電話制御装置10の電話帳データ処理部16は、利用者携帯電話端末30Aからの接続要求に応じて、記憶部15の利用者データ15Bを参照し、接続要求時に通知された認証情報が利用者データ15Bに登録されているか照合することにより認証処理を行う(ステップ101)。
電話制御装置10のキャリア特定部17は、利用者携帯電話端末30Aから送信された相手先電話帳データを含む発信要求に応じて、後述する図6のキャリア特定処理を実行して、相手先電話帳データに含まれる相手先メールアドレスから相手先携帯電話端末30Bの相手先携帯電話キャリアを特定する(ステップ111)。
次に、図6を参照して、電話制御装置10のキャリア特定部17におけるキャリア特定処理について説明する。図6は、キャリア特定処理を示すフローチャートである。
キャリア特定部17は、利用者携帯電話端末30Aから送信された相手先電話帳データを含む発信要求に応じて、図6のキャリア特定処理を実行する。
このように、本実施の形態は、キャリア特定部17で、携帯電話網51を介して利用者携帯電話端末30Aから送信された相手先電話帳データを含む発信要求に応じて、当該電話帳データに含まれる相手先メールアドレスから相手先携帯電話端末30Bの相手先携帯電話キャリアを特定し、呼制御部18で、携帯電話I/F部11のうち利用者携帯電話端末30Aの携帯電話網51Aに対応する第1の携帯電話I/F部11Aから、当該利用者携帯電話端末30Aへコールバックするとともに、携帯電話I/F部11のうち相手先携帯電話キャリアに対応する第2の携帯電話I/F部11Bから、電話帳データに含まれる相手先携帯電話番号へ発信し、通話路スイッチ部13を制御して、これら第1および第2の携帯電話I/F部11A,11Bの通話路を中継接続している。
次に、図7を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる電話制御装置について説明する。図7は、第2の実施の形態にかかる電話システムの動作を示すシーケンス図であり、図4と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
次に、図7を参照して、本実施の形態にかかる電話制御装置の動作について説明する。ここでは、電話制御装置10から利用者携帯電話端末30Aに対して電話帳データを提供する動作については省略し、利用者携帯電話端末30Aから電話制御装置10へ送信される発信要求以降について説明する。
電話制御装置10のキャリア特定部17は、利用者携帯電話端末30Aから送信された相手先電話帳データを含む発信要求に応じて、前述した図6のキャリア特定処理を実行して、相手先電話帳データに含まれる相手先メールアドレスごとに、相手先携帯電話端末30Bの相手先携帯電話キャリアをそれぞれ特定する(ステップ111)。
このように、本実施の形態では、利用者携帯電話端末30Aから通知された電話帳データに含まれている複数の相手先メールアドレスから特定された相手先携帯電話キャリアが互いに異なる場合、これら相手先携帯電話キャリアのうちからいずれかを選択するための選択画面情報を利用者携帯電話端末30Aへ送信し、当該選択画面での選択操作に応じた利用者携帯電話端末30Aからの応答に基づいて、相手先携帯電話キャリアを特定するようにしたので、利用者携帯電話端末30Aから通知された電話帳データに含まれている複数の相手先メールアドレスから特定された相手先携帯電話キャリアが互いに異なる場合でも、複数の携帯電話キャリアのうちから適切な相手先携帯電話キャリアを用いて相手先へ発信することができ、通話料金を効果的に抑制することが可能となる。
次に、図10を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる携帯電話端末について説明する。図10は、第3の実施の形態にかかる携帯電話端末の構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、電話システム1の電話制御装置10に登録されている電話帳データに代えて、利用者携帯電話端末30Aに登録されている電話帳データを利用者が閲覧し、その電話帳表示画面で選択した相手先の電話帳データを発信要求として電話制御装置10へ送信する場合を例として説明する。
電話帳データ34Aは、携帯電話端末30が音声通話や電子メールを送受信する相手先に関するデータである。この電話帳データは、前述した図2の電話帳データのうち内線電話番号がないものの、その他の構成は図2と同様に、相手先名前、相手先電話番号、および相手先メールアドレスの組が登録されている。
また、利用者携帯電話端末30には、この他、携帯電話インターフェース部、マイクやスピーカを含む音声通話部、操作入力部、画面表示部など、一般的な携帯電話端末と同様の機能部が設けられている。
次に、図11を参照して、本実施の形態にかかる利用者携帯電話端末および電話制御装置の動作について説明する。図11は、第3の実施の形態にかかる電話システムの動作を示すシーケンス図であり、前述の図4と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
続いて、キャリア特定部32は、電話帳データ処理部31で選択された相手先電話帳データに含まれている相手先メールアドレスから相手先携帯電話端末の相手先携帯電話キャリアを特定する(ステップ301)。
このように、本実施の形態では、利用者携帯電話端末30Aにキャリア特定部32を設け、利用者携帯電話端末30Aに登録されている電話帳データ34Aから利用者が相手先電話帳データを選択した際、その相手先電話帳データに含まれる相手先メールアドレスから相手先携帯電話キャリアを特定して、当該相手先電話帳データの相手先電話番号とともに、発信要求として電話制御装置10へ送信している。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
また、各実施の形態では、異なる3社の携帯電話キャリアの携帯電話網51A,51B,51Cについて、電話制御装置10によりリモートコールバック機能を利用可能とする場合を例に説明したが、対応する携帯電話網51や携帯電話I/F部11の数については、これに限定されるものではない。
Claims (4)
- 各携帯電話キャリアの携帯電話網と対応して設けられた複数の携帯電話インターフェース部と、
これら携帯電話インターフェース部間を結ぶ通話路を切替接続する通話路スイッチ部と、
前記携帯電話網を介して利用者携帯電話端末から送信された相手先電話帳データを含む発信要求に応じて、当該電話帳データに含まれる相手先メールアドレスから相手先携帯電話端末の相手先携帯電話キャリアを特定するキャリア特定部と、
前記携帯電話インターフェース部のうち前記利用者携帯電話端末の携帯電話網に対応する第1の携帯電話インターフェース部から、当該利用者携帯電話端末へコールバックするとともに、前記携帯電話インターフェース部のうち前記相手先携帯電話キャリアに対応する第2の携帯電話インターフェース部から、前記電話帳データに含まれる相手先携帯電話番号へ発信し、前記通話路スイッチ部を制御して、これら第1および第2の携帯電話インターフェース部の通話路を中継接続する呼制御部とを備え、
前記呼制御部は、前記電話帳データに含まれている複数の相手先メールアドレスから特定された相手先携帯電話キャリアが互いに異なる場合、これら相手先携帯電話キャリアのうちからいずれかを選択するための選択画面情報を前記利用者携帯電話端末へ送信し、当該選択画面での選択操作に応じた前記利用者携帯電話端末からの応答に基づいて、前記相手先携帯電話キャリアを特定する
ことを特徴とする電話制御装置。 - 携帯電話網を介して接続される利用者携帯電話端末と電話制御装置とを含み、
前記利用者携帯電話端末は、
利用者操作に応じて自己の記憶部で記憶している電話帳データのうちからいずれか1つを相手先電話帳データとして選択する電話帳データ処理部と、
前記相手先電話帳データに含まれる相手先メールアドレスから相手先携帯電話端末の相手先携帯電話キャリアを特定するキャリア特定部と、
前記相手先電話帳データに含まれる相手先携帯電話番号と前記相手先携帯電話キャリアを示すキャリア情報とを含む発信要求を前記携帯電話網を介して前記電話制御装置へ送信する端末呼制御部とを備え、
前記電話制御装置は、
各携帯電話キャリアの携帯電話網と対応して設けられた複数の携帯電話インターフェース部と、
これら携帯電話インターフェース部間を結ぶ通話路を切替接続する通話路スイッチ部と、
前記利用者携帯電話端末からの発信要求に応じて、前記携帯電話インターフェース部のうち前記利用者携帯電話端末に対応する第1の携帯電話インターフェース部から、当該利用者携帯電話端末へコールバックするとともに、前記携帯電話インターフェース部のうち前記発信要求に含まれるキャリア情報で指定された前記相手先携帯電話キャリアに対応する第2の携帯電話インターフェース部から、前記発信要求に含まれる相手先携帯電話番号へ発信し、前記通話路スイッチ部を制御して、これら第1および第2の携帯電話インターフェース部の通話路を中継接続する呼制御部とを備え、
前記呼制御部は、前記電話帳データに含まれている複数の相手先メールアドレスから特定された相手先携帯電話キャリアが互いに異なる場合、これら相手先携帯電話キャリアのうちからいずれかを選択するための選択画面情報を前記利用者携帯電話端末へ送信し、当該選択画面での選択操作に応じた前記利用者携帯電話端末からの応答に基づいて、前記相手先携帯電話キャリアを特定する
ことを特徴とする電話システム。 - 各携帯電話キャリアの携帯電話網と対応して設けられた複数の携帯電話インターフェース部と、これら携帯電話インターフェース部間を結ぶ通話路を切替接続する通話路スイッチ部とを備える電話制御装置で用いられる発信制御方法であって、
キャリア特定部が、携帯電話網を介して利用者携帯電話端末から送信された相手先電話帳データを含む発信要求に応じて、当該電話帳データに含まれる相手先メールアドレスから相手先携帯電話端末の相手先携帯電話キャリアを特定するキャリア特定ステップと、
呼制御部が、前記携帯電話インターフェース部のうち前記利用者携帯電話端末の携帯電話網に対応する第1の携帯電話インターフェース部から、当該利用者携帯電話端末へコールバックするとともに、前記携帯電話インターフェース部のうち前記相手先携帯電話キャリアに対応する第2の携帯電話インターフェース部から、前記電話帳データに含まれる相手先携帯電話番号へ発信し、前記通話路スイッチ部を制御して、これら第1および第2の携帯電話インターフェース部の通話路を中継接続する呼制御ステップとを備え、
前記呼制御ステップは、前記電話帳データに含まれている複数の相手先メールアドレスから特定された相手先携帯電話キャリアが互いに異なる場合、これら相手先携帯電話キャリアのうちからいずれかを選択するための選択画面情報を前記利用者携帯電話端末へ送信し、当該選択画面での選択操作に応じた前記利用者携帯電話端末からの応答に基づいて、前記相手先携帯電話キャリアを特定する
ことを特徴とする発信制御方法。 - 携帯電話網を介して接続される利用者携帯電話端末と電話制御装置とを含み、前記電話制御装置が、各携帯電話キャリアの携帯電話網と対応して設けられた複数の携帯電話インターフェース部と、これら携帯電話インターフェース部間を結ぶ通話路を切替接続する通話路スイッチ部とを備える電話システムで用いられる発信制御方法であって、
前記利用者携帯電話端末の電話帳データ処理部が、利用者操作に応じて自己の記憶部で記憶している電話帳データのうちからいずれか1つを相手先電話帳データとして選択する電話帳データ処理ステップと、
前記利用者携帯電話端末のキャリア特定部が、前記相手先電話帳データに含まれる相手先メールアドレスから相手先携帯電話端末の相手先携帯電話キャリアを特定するキャリア特定ステップと、
前記利用者携帯電話端末の端末呼制御部が、前記相手先電話帳データに含まれる相手先携帯電話番号と前記相手先携帯電話キャリアを示すキャリア情報とを含む発信要求を前記携帯電話網を介して前記電話制御装置へ送信する端末呼制御ステップと、
前記電話制御装置の呼制御部が、前記利用者携帯電話端末からの発信要求に応じて、前記携帯電話インターフェース部のうち前記利用者携帯電話端末に対応する第1の携帯電話インターフェース部から、当該利用者携帯電話端末へコールバックするとともに、前記携帯電話インターフェース部のうち前記発信要求に含まれるキャリア情報で指定された前記相手先携帯電話キャリアに対応する第2の携帯電話インターフェース部から、前記発信要求に含まれる相手先携帯電話番号へ発信し、前記通話路スイッチ部を制御して、これら第1および第2の携帯電話インターフェース部の通話路を中継接続する呼制御ステップとを備え、
前記呼制御ステップは、前記電話帳データに含まれている複数の相手先メールアドレスから特定された相手先携帯電話キャリアが互いに異なる場合、これら相手先携帯電話キャリアのうちからいずれかを選択するための選択画面情報を前記利用者携帯電話端末へ送信し、当該選択画面での選択操作に応じた前記利用者携帯電話端末からの応答に基づいて、前記相手先携帯電話キャリアを特定する
ことを特徴とする発信制御方法。
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