JP4552500B2 - 液体吐出装置、及び液体供給方法 - Google Patents

液体吐出装置、及び液体供給方法 Download PDF

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Description

本発明は、媒体に向けて液体を吐出する液体吐出部を有する液体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘッドに液体を供給可能に連通された液体容器とを備え、空気圧縮器から前記液体容器へ圧送された空気の圧力によって、該液体容器内に充填されている液体を前記液体吐出ヘッドへ供給する液体吐出装置、及びその液体供給方法に関する。
媒体に向けて、「液体吐出部」としてのノズルから液体を吐出する液体吐出装置のなかで、特に、前記「液体」としてインクを吐出するインクジェットプリンタが広く普及している。このインクジェットプリンタは、前記ノズルを複数備えてなる「液体吐出ヘッド」としての印刷ヘッドと、この印刷ヘッドを保持しつつ所定の移動方向(以下、キャリッジ移動方向と言う)に移動する「移動体」としてのキャリッジとを備えている。そして、このキャリッジ移動方向と直交する方向(以下、搬送方向と言う)に、前記「媒体」としての印刷用紙を間欠的に紙送りするとともに、この紙送りの停留中に前記キャリッジをキャリッジ移動方向に移動させながら印刷用紙に向けて前記ノズルからインクを吐出して印刷用紙上に多数のドットを形成する。そして、このような紙送りとキャリッジの移動とを交互に繰り返して、印刷用紙上に所定の印刷画像を形成するようになっている。
このようなインクジェットプリンタの一つに、インクを充填する「液体容器」としてのインクカートリッジを前記キャリッジには固定せずに、プリンタの筐体側に固定しているものがある。そして、この構成においては、インクカートリッジと印刷ヘッドとは、中空状のチューブによって連通されている。但し、互いに離れているので、インクカートリッジ内のインクを印刷ヘッドへ送るために空気圧縮器が設けられている。すなわち、当該空気圧縮器によって前記インクカートリッジに空気を圧送し、この空気の圧力によって、前記インクカートリッジ内のインクを前記チューブ経由で印刷ヘッドへ供給するようになっている(特許文献1を参照。)。
この空気圧縮器は、往復移動して空気を圧縮する往復移動部と、この往復移動部を往復移動させるための駆動モータと、この駆動モータに、前記液体容器内の圧力が所定圧力に達するまで電力を投入する電力投入部とを有している。そして、通常、この電力投入部は、オープンループ制御下で、時間に関して常に一定の電力を投入するようになっている。
特表2002−510252号公報(第8頁、第1図)
しかしながら、加圧に必要な電力は、加圧初期から末期までにかけて変化するものである。また、加圧中の各時点において、必要以上に余分な電力を投入すると、その余分なエネルギーは動作音等になり、当該動作音は、余分な電力が多いほど大きくなる。
従って、前述のように、時間に関して常に一定の電力を投入する場合には、少なくとも加圧初期の時点においては、必要以上に余分に電力を投入することとなり、その動作音が問題となる虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みたものであって、その目的は、空気圧縮器から液体容器に圧送された空気によって、前記液体容器内に充填されている液体を液体吐出ヘッドへ供給する液体吐出装置において、加圧中の空気圧縮器の動作音を小さく抑制可能な液体吐出装置、及び液体供給方法を実現することにある。
主たる発明は、媒体に向けて液体を吐出する液体吐出部を有する液体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘッドに液体を供給可能に連通された液体容器とを備え、空気圧縮器から前記液体容器へ圧送された空気の圧力によって、該液体容器内に充填されている液体を前記液体吐出ヘッドへ供給する液体吐出装置において、前記空気圧縮器は、往復移動して空気を圧縮する往復移動部と、該往復移動部を往復移動させるための駆動モータと、該駆動モータに、前記液体容器内の圧力が所定圧力に達するまで電力を投入する電力投入部とを有し、該電力投入部は、前記電力の大きさを時間に関して規定した所定の電力投入パターンに基づいて、電力を投入することを特徴とする液体吐出装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書における発明の詳細な説明の項の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
媒体に向けて液体を吐出する液体吐出部を有する液体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘッドに液体を供給可能に連通された液体容器とを備え、空気圧縮器から前記液体容器へ圧送された空気の圧力によって、該液体容器内に充填されている液体を前記液体吐出ヘッドへ供給する液体吐出装置において、前記空気圧縮器は、往復移動して空気を加圧する往復移動部と、該往復移動部を往復移動させるための駆動モータと、該駆動モータに、前記液体容器内の圧力が所定圧力に達するまで電力を投入する電力投入部とを有し、該電力投入部は、前記電力の大きさを時間に関して規定した所定の電力投入パターンに基づいて、電力を投入することを特徴とする液体吐出装置。
このような液体吐出装置によれば、電力の大きさを時間に関して規定した電力投入パターンに基づいて、電力を投入する。従って、その電力投入パターンの設定によっては、時間と伴に大きな電力が投入されるようにすることもできて、その結果、空気圧縮器が加圧時に発する動作音を有効に抑制可能となる。
なお、これは、次のような理由による。例えば、圧力が低い加圧初期においては、加圧に必要な電力は小さいが、往復移動部の往復移動動作たる加圧動作が行われて圧力が高まるにつれて、加圧に必要な電力は大きくなっていく。但し、この加圧動作中のいずれの時点においても、加圧に必要な電力以上に余分に電力を投入すると、その余分な電力のエネルギーは動作音等に変換され易く、この余分な電力が多い程、大きな動作音を生じることとなる。
そこで、前述のような電力投入パターンを用いれば、加圧に必要な電力に合わせて、電力を大きくしながら投入することができて、もって、余分な電力の投入を有効に抑えることができる。その結果、動作音の発生を有効に抑制可能となる。
かかる液体吐出装置において、前記電力投入パターンは、所定の時間範囲を複数に区分してなる時間区分を有し、各時間区分の間に投入される電力の累計値は、後ろの時間区分ほど大きくなっているのが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、後ろの時間区分ほど電力の累計値が大きくなっているので、請求項1の作用を有効に発揮することができる。
かかる液体吐出装置において前記電力投入パターンを複数備えているのが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、前記電力投入パターンを複数備えているので、空気圧縮器の加圧動作を、複数のニーズに対応させることができる。
かかる液体吐出装置において、第1の電力投入パターンと、各時点において第1の電力投入パターンよりも小さな電力を投入する第2の電力投入パターンとを備えているのが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、第1の電力投入パターンを選択すれば、加圧に要する時間を短くする時間優先で、加圧動作を行うことができる。また、第2の電力投入パターンを選択すれば、加圧中の動作音を抑制する静穏優先で、加圧動作を行うことができる。
かかる液体吐出装置において、前記液体吐出ヘッドは、前記媒体に対して移動する移動体に保持され、前記液体容器は、前記移動体を移動可能に支持する筐体に保持され、前記液体容器と前記液体吐出ヘッドとは、可撓性チューブによって前記液体を供給可能に連通され、前記移動体の移動中に、前記液体吐出ヘッドは前記媒体へ向けて液体を吐出するのが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、前記液体容器は、前記移動体に保持されていない。従って、液体の消費に伴って前記移動体の総重量が変化することは無く、これによって、前記移動体の移動動作を安定化させることができる。その結果、前記移動動作中に吐出される液体の媒体上における着弾位置も正確になる。
かかる液体吐出装置において、前記空気圧縮器は、駆動モータの一方向の回転を、前記往復移動部の往復移動に変換する運動変換機構を備えるのが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、前記往復移動部を往復移動するために、駆動モータを正逆回転せずに済み、駆動モータの劣化を抑制することができる。
かかる液体吐出装置において、前記液体はインクであり、前記媒体に、インクを着弾させて画像を形成するのが望ましい。
このような液体吐出装置によればインクによって媒体に画像を印刷することができる。
かかる液体吐出装置において、前記電力投入部は、オープンループ制御に基づいて電力を投入するのが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、単に、予め決められた電力投入パターンに基づいて電力が投入される。よって、投入に係る制御構成の簡略化を図れる。
また、媒体に向けて液体を吐出する液体吐出部を有する液体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘッドに液体を供給可能に連通された液体容器とを備え、空気圧縮器から前記液体容器へ圧送された空気の圧力によって、該液体容器内に充填されている液体を前記液体吐出ヘッドへ供給する液体吐出装置において、前記空気圧縮器は、往復移動して空気を加圧する往復移動部と、該往復移動部を往復移動させるための駆動モータと、該駆動モータに、前記液体容器内の圧力が所定圧力に達するまで電力を投入する電力投入部とを有し、該電力投入部は、前記電力の大きさを時間に関して規定した所定の電力投入パターンに基づいて、電力を投入し、前記電力投入パターンは、所定の時間範囲を複数に区分してなる時間区分を有し、各時間区分の間に投入される電力の累計値は、後ろの時間区分ほど大きくなっており、第1の電力投入パターンと、各時点において第1の電力投入パターンよりも小さな電力を投入する第2の電力投入パターンとを備えており、前記液体吐出ヘッドは、前記媒体に対して移動する移動体に保持され、前記液体容器は、前記移動体を移動可能に支持する筐体に保持され、前記液体容器と前記液体吐出ヘッドとは、可撓性チューブによって前記液体を供給可能に連通され、前記移動体の移動中に、前記液体吐出ヘッドは前記媒体へ向けて液体を吐出し、前記空気圧縮器は、駆動モータの一方向の回転を、前記往復移動部の往復移動に変換する運動変換機構を備え、前記液体はインクであり、前記媒体に、インクを着弾させて画像を形成し、前記電力投入部は、オープンループ制御に基づいて電力を投入することを特徴とする液体吐出装置。
このような液体吐出装置によれば、既述のほぼ全ての効果を奏するため、本発明の目的が最も有効に達成される。
また、媒体に向けて液体を吐出する液体吐出部を有する液体吐出ヘッドへの、液体容器からの液体の供給を、空気圧縮器から前記液体容器へ圧送された空気の圧力によって行う液体供給方法において、前記空気圧縮器の往復移動部を往復移動させて空気を圧縮するための駆動モータは、電力投入部から投入される電力に基づいて駆動し、前記電力は、該電力の大きさを時間に関して規定した電力投入パターンに基づいて、投入されることを特徴とする液体供給方法の実現も可能である。
===液体吐出装置の構成===
まず、図1乃至図4を参照しながら「液体吐出装置」としてのインクジェットプリンタ50の構成について説明する。図1は、インクジェットプリンタ50の斜視図であり、図2は、本体カバー1を取り外した状態のインクジェットプリンタ50の斜視図である。また、図3はインクジェットプリンタ50の側断面概略図である。図4は、インクジェットプリンタ50の各種制御を行う制御部100のブロック図である。
インクジェットプリンタ50は、箱形の外観形状をなしている。箱形の本体カバー1の前面中央には、手前に開閉可能なフロントパネル2が設けられており、フロントパネル2を手前に開いて顕れる開口部からは、印刷済みの印刷用紙Pが排出される。なお、この手間側へ開いた状態のフロントパネル2は、前記印刷済みの印刷用紙Pを積み重ねておくスタッカとなる。
フロントパネル2の下側には、印刷前の印刷用紙Pを収容する給紙カセット8が設けられており、手前側に引き出した状態で、その内部に印刷用紙Pを積み重ねて収容する。また、フロントパネル2の上には、上方へ開閉可能な上面パネル3が設けられており、これを開いて顕れるプリンタ50内部には、インクカートリッジユニット15が設けられている。インクカートリッジユニット15には、インクが充填された「液体容器」としてのインクカートリッジ16(図3参照)が、例えば、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロ(Y)、及びブラック(K)のインク色毎に並んで着脱自在に配置されている。そして、前記上面パネル3を開いた状態で、インク色毎にインクカートリッジ16を交換可能となっている。
つづいて、図2を参照しながらインクジェットプリンタ50の内部構成について説明する。インクジェットプリンタ50の基体は、下部シャーシ13と、インクジェットプリンタ50の本体の幅方向に延びるメインフレーム11と、このメインフレーム11の両側に配設されて、前記本体の奥行き方向に平行な右左のサイドフレーム12,14とで構成されている。
右サイドフレーム12と左サイドフレーム14との間には、幅方向に沿って平行に、キャリッジガイド軸51及びサブキャリッジガイド軸51aが掛け渡されている。このキャリッジガイド軸51及びサブキャリッジガイド軸51aには、キャリッジ61が、前記幅方向(以下では、キャリッジ移動方向Xとも言う)に往復移動可能に支持されている。そして、このキャリッジ61には、無端ベルト(不図示)等を介してCRモータ63から駆動力が与えられ、これによって前記キャリッジ61は前記キャリッジ移動方向Xに往復移動するようになっている。
このキャリッジ61は、「液体吐出ヘッド」としての印刷ヘッド62を備えている。そして、このキャリッジ61が往復移動する間に、前記印刷ヘッド62の「液体吐出部」としてのノズルnから、その下方のプラテン52に支持された印刷用紙Pに対してインクを吐出して印刷が行われる。なお、各ノズルnからのインクの吐出は、各ノズルnのインク通路(不図示)に設けられたピエゾ素子(不図示)が、後記ヘッドドライバ108の制御に従って駆動することによって行われる。
前記ノズルnは(図5を参照)、前記インク色毎に整列配置され、すなわちCMYKのインク色毎にノズル列Nc,Nm,Ny,Nkを構成している。そして、これらノズル列Nc,Nm,Ny,Nkへのインクの供給は、前述の各インクカートリッジ16からなされる。但し、これらインクカートリッジ16はインクカートリッジユニット15に設けられ、このキャリッジ61の印刷ヘッド62とは離れている。このため、各インクカートリッジ16と印刷ヘッド62の各ノズル列Nc,Nm,Ny,Nkのインク通路とを接続するフレキシブル集合チューブ17が設けられている。このフレキシブル集合チューブ17は、各インク色のインクカートリッジ16と、それに対応するノズル列Nc,Nm,Ny,Nkとを連通する可撓性のインクチューブ171を結束したものである。そして、本実施形態にあっては、これらインクチューブ171を介して各インクカートリッジ16から印刷ヘッド62へとインクを安定して供給すべく、各インクカートリッジ16の内部は、「空気圧縮器」としての加圧ユニット20によって加圧されるようになっている。そして、この空気の圧力によって、各インクカートリッジ16のインクは、各インクチューブ171を経由して印刷ヘッド62の各ノズル列Nc,Nm,Ny,Nkへ安定供給される。なお、この加圧ユニット20については後述する。なお、このようなキャリッジ61にインクカートリッジ16を搭載しない構成によれば、インクの消費に伴ってキャリッジ61の全体重量が変化することもないため、キャリッジ61の往復移動の安定化が図れてインクの着弾位置も正確になり、結果、印刷される画像の画質を向上させることができる。
つづいて、図2及び図3を参照しながら、印刷用紙Pの搬送について説明する。なお、この搬送は、主に自動給紙装置と搬送ユニットとによって行われる。
自動給紙装置は、前記給紙カセット8に収容された印刷用紙Pを一枚ずつ搬送ユニットへ送り出すものであり、側面視略D形状の給紙ローラ83を備えている。前記給紙カセット8の底部には、揺動軸82回りに上下揺動可能なホッパ81が設けられている。そして、給紙時には、前記ホッパ81が、給紙カセット8内の印刷用紙Pを下方から押し上げて、最上位の印刷用紙Pを前記給紙ローラ83へ押し付けるとともに、この状態で給紙ローラ83を回転することによって、最上位の印刷用紙Pのみを、搬送方向Y下流の搬送ユニットへ送り出すようになっている。
搬送ユニットは、印刷用紙Pを搬送方向Yへ所定の搬送量にて搬送するものであり、前記給紙ローラ83の下流に配された搬送駆動ローラ53と、搬送駆動ローラ53へ押圧付勢された状態で従動回転可能な搬送従動ローラ54と、前記搬送駆動ローラ53を駆動するPFモータ57と、前記搬送駆動ローラ53の回転量を検出するロータリエンコーダ31とを備えている。そして、前記搬送駆動ローラ53と搬送従動ローラ54とで印刷用紙Pを挟みながら回転することによって印刷用紙Pを搬送する。なお、PFモータ57から搬送駆動ローラ53への回転駆動力の伝達は、無端ベルト58、プーリ59、及び不図示の中間歯車等を介してなされる。また、PFモータ57の回転量の制御は、ロータリエンコーダ31が検出した回転量に基づいて、後述する制御部100によってなされる。
搬送駆動ローラ53の搬送方向Yの下流側には、前述したプラテン52及び印刷ヘッド62が位置している。そして、その上流から所定の搬送量で間欠搬送される印刷用紙Pが一時停留している間に、印刷ヘッド62がキャリッジ移動方向Xへ移動し、移動中にノズルnからインクが吐出されることによって印刷が行われる。
前記プラテン52の下流側には、PFモータ57の回転駆動力が伝達されて駆動回転する排紙駆動ローラ55と、排紙駆動ローラ55に付勢された状態で従動回転可能に軸支されている排紙従動ローラ56とが配設されており、これらも前記搬送ユニットの一部である。そして、排紙駆動ローラ55及び排紙従動ローラ56は、プラテン52を通過した印刷用紙Pを狭持しながら駆動回転することによって、前記印刷用紙Pを搬送方向Yへ搬送し、前記印刷用紙Pを前記フロントパネル2の前記開口部から排出する。なお、PFモータ57から排紙駆動ローラ55への回転駆動力の伝達は、無端ベルト58、プーリ59、及び不図示の中間歯車等を介してなされる。
つづいて、図4を参照しながら制御部100の構成について説明する。
制御部100は、インクジェットプリンタ50に印刷制御データを送信するホスト・コンピュータ200とデータ送受信可能に接続される。制御部100は、ROM101、RAM102、インターフェース部103、MPU104、DCユニット105、PFモータドライバ106、CRモータドライバ107、ヘッドドライバ108、ポンプモータドライバ110、及び「不揮発性記憶媒体」としての不揮発性メモリ109を備えている。
MPU104およびDCユニット105には、搬送駆動ローラ53の回転量を検出するロータリエンコーダ31、キャリッジ61の移動量を検出するリニアエンコーダ32、搬送される印刷用紙Pの始端及び終端を検出する紙検出センサ33、キャリッジ61に搭載された印刷用紙Pのキャリッジ移動方向Xの幅を検出するPWセンサ34、インクジェットプリンタ50の電源を入り切りするための電源SW35等の出力信号が入力される。
MPU104はインクジェットプリンタ50の制御プログラムを実行する為の演算処理やその他必要な演算処理を行う。ROM101には、インクジェットプリンタ50を制御する為に必要な制御プログラム(ファームウェア)および処理に必要なデータ等が格納されている。インターフェース部103は、ホスト・コンピュータ200との通信インターフェース機能を有しており、ホスト・コンピュータ200から印刷制御データを受信するとともに、各種のインターフェース機能も有している。RAM102は、MPU104の作業領域やインターフェース部103を介してデータ転送される印刷制御データを含む各種データの一次格納領域として用いられる。不揮発性メモリ109は、インクジェットプリンタ50の電源を切った後も保持しておく必要がある各種情報が記憶される。DCユニット105は、DCモータであるPFモータ57及びCRモータ63の速度制御を行う為の制御回路である。DCユニット105は、MPU104から送られてくる制御命令、ロータリエンコーダ31の出力信号、及びリニアエンコーダ32の出力信号、並びに紙検出センサ33の出力信号に基づいて、PFモータ57及びCRモータ63の速度制御を行う為の各種演算を行い、その演算結果に基づくモータ制御信号をPFモータドライバ106及びCRモータドライバ107へ送出する。PFモータドライバ106は、DCユニット105からのモータ制御信号に基づいてPFモータ57を駆動制御する。PFモータ57は、当該実施形態においては、給紙ローラ83、搬送駆動ローラ53、排紙駆動ローラ55の回転駆動力源となる。CRモータドライバ107は、DCユニット105からのモータ制御信号に基づいてCRモータ63を駆動制御することによりキャリッジ61をキャリッジ移動方向Xに往復動させ、または停止保持させる。ヘッドドライバ108は、MPU104からのヘッド制御信号に基づいて印刷ヘッド62を駆動制御する。ポンプモータドライバ110は、後述する加圧ユニット20の蛇腹ポンプ22を駆動制御する。
===第1実施形態に係る加圧ユニット20===
ここで、図5乃至図10を参照しながら、第1実施形態に係る加圧ユニット20について説明する。なお、図5乃至図10は、加圧ユニット20の一部を破断して示す側面図である。
図5に示す加圧ユニット20は、インクカートリッジ16から印刷ヘッド62へのインクの供給を安定的に行うためのものである。すなわち、インクカートリッジ16内の圧力が所定の下限値を下回ると、印刷ヘッド62へのインクの供給が滞る虞があるため、その場合には、圧力が所定の設定値に達するまで、前記加圧ユニット20はインクカートリッジ16内に空気を圧送する。
このような加圧ユニット20は、伸縮可能に構成され空気を加圧する蛇腹ポンプ22と、この加圧された空気を前記インクカートリッジ16に送る空気チューブ24と、前記ポンプモータドライバ110から投入された電力によって前記蛇腹ポンプ22を駆動する「駆動モータ」としてのポンプモータ26とを備えている。なお、前記空気チューブ24には逆止弁24aが設けられており、インクカートリッジ16へ送られた空気の逆流は防止される。また、この逆止弁24aの下流側には、圧力センサ24bが設けられており、この圧力センサ24bが計測する圧力値をインクカートリッジ16内の圧力として、前記ポンプモータドライバ110へ送信する。更に、圧力センサ24bの下流側には、レギュレータ24cが設けられており、このレギュレータ24cは、その圧力が設定値よりも高い場合に、空気を外部に逃がす等して圧力を前記設定値まで下げるものである。
蛇腹ポンプ22は、両端に開口222a,222bが形成された伸縮可能な蛇腹部222と、この蛇腹部222に伸縮力を付与すべく、適宜なガイド部材224によって伸縮方向に往復移動可能に案内された「往復移動部」としての弁体226とを備えている。蛇腹部222の一端の開口222aは空気の送出口であり、前述の空気チューブ24が接続される。他端の開口222bは空気の吸入口であり、この吸入口が備える弁座223は、前記弁体226と組み合わされて開閉弁を構成する。そして、前記弁体226が伸縮方向に往復移動して蛇腹部222を伸縮する際に、前記開閉弁が適宜開閉することによって、空気を加圧する加圧動作が達成されている。
詳細に説明すると、図5及び図6に示すように、弁体226が圧縮方向に移動する際には、弁座223と弁体226とは当接して閉弁状態になる。そして、この状態のまま弁体226が、図7に示す圧縮限まで移動することによって蛇腹部222内部の空気は加圧されて前記送出口222aから送出される。一方、弁体226が圧縮限に到達すると、弁体226は移動方向を伸長方向に切り換えるが、その切り換え時点には、図8に示すように、弁体226は弁座223から離れて開弁状態になるとともに、当該弁体226の係合部226aが弁座223の吸入口に係合する。そして、この係合によって、図9に示すように蛇腹部222は、伸長方向へ引っ張られて伸長し、この伸長する間に、前記吸入口から空気が流入して蛇腹部222内には空気が蓄えられる。しかる後、図10に示すように、この弁体226が伸長限に到達したら弁体226は停止し、これをもって、一回の伸縮動作か終了する。そして、この伸縮動作は、後述する加圧シーケンスにおける加圧動作の停止条件が成立するまで繰り返される。
ポンプモータ26はDCモータである。そして、ポンプモータドライバ110から投入される電力によって、その駆動回転軸26aを回転して前記弁体226を往復移動させる。但し、その駆動回転軸26aの回転方向は、例えば時計回りCWの一方向であるために、前記駆動回転軸26aと前記弁体226との間には、前記一方向の回転運動を往復移動運動に変換するための運動変換機構が設けられている。
この運動変換機構は、前記駆動回転軸26aに固定された第1歯車26bと、前記弁体226から伸縮方向に延設された軸部226bと、この軸部226bを貫通する貫通孔227aが形成された、前記第1歯車26bと噛み合って前記軸部226b回りに回転する第2歯車227とを備えている。図11A及び図11Bに、この弁体226の軸部226bを表側及び裏側から示す。当該軸部226bの外周面には、円周方向に沿って軸方向に変位する螺旋溝225が形成されており、この螺旋溝225には、前記第2歯車227の貫通孔227aに設けられた係合突部227bが係合している。よって、第1歯車26bによって第2歯車227が回転して、前記係合突部227bが螺旋溝225に沿って移動すると、この移動する係合突部227bから前記軸部226bは、螺旋溝225を介して軸方向の移動力を付与されて、当該軸部226bは軸方向に移動するようになっている。
なお、前記螺旋溝225は、円周方向に沿って、前記軸方向における伸長方向に変位する第1経路225aと、同じ円周方向に沿って、前記第1経路225aとは逆方向の短縮方向に変位する第2経路225bとの二つの経路を有している。そして、これら経路225a,225bは、軸方向の各端225c,225dにおいて互いに繋がっており、もって、前記係合突部227bは、前記各端225c,225dにおいて一方から他方の経路へと乗り移り可能になっている。従って、第1歯車26bの一方向の回転によって第2歯車227が回転して、係合突部227bが第1経路225aを移動している場合には、軸部226bは短縮方向に移動力を付与されて弁体226は短縮方向に移動する一方、その第1経路225aの端225cで前記係合突部227bが第2経路225bへ乗り移った後には、軸部226bは逆方向の伸長方向に移動力を付与されて弁体226は伸長方向に移動する。そして、この第2経路225bの端225dで前記係合突部227bが第1経路225aへ乗り移ると、弁体226は、上述したように短縮方向に移動し、このようにして、ポンプモータ26の駆動回転軸26aの一方向の回転によって、弁体226を往復移動させるようになっている。
ポンプモータドライバ110は、後述する加圧シーケンスに従ってポンプモータ26に電力を投入し、これによって、蛇腹ポンプ22に前述の加圧動作をさせるものである。なお、この電力の投入は、所謂オープンループ制御で実行される。従って、投入される電力に対して、そのポンプモータ26の出力たる前記駆動回転軸26aの回転速度や回転加速度の実績値がフィードバックされることは無く、すなわち、基本的に、予め設定された後記電力投入パターンEP1(図13Aに示すように、投入する電力を時間に関して規定したもの)どおりに電力は投入される。
ちなみに、この電力投入パターンEP1の電力を表現可能な代表的パラメータとしては、例えば、所謂PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御に使用されるPWM信号が挙げられる。このPWM信号は、一定周期の中での印加電圧のON/OFFの比率を示すものである。例えば、100%の時には、ポンプモータドライバ110の印加電圧がそのままモータに投入され、50%の時には、ポンプモータドライバ110の印加電圧の半分の電圧が等価的にポンプモータ26に投入される。そして、この比率と電力とは比例関係にあることから、前記電力投入パターンEP1を、時間に対するPWM信号の大きさの関係で規定することができる。
===加圧ユニット20の加圧動作===
ここで、前記加圧ユニット20の加圧動作について説明する。図12A及び図12Bはポンプモータドライバ110が実行する加圧シーケンスのフローチャートである。また、図13A乃至図13Cは、加圧動作時に投入される電力の投入パターン(電力投入パターンEP1)の説明図であり、縦軸には電力の大きさを、また横軸には時間を示している。
図12Aに示すように、ポンプモータドライバ110は、圧力センサ24bの圧力値を所定周期で取り込んで監視している(ステップS100)。そして、この圧力値が所定の下限値よりも低くなったら、ステップS110の加圧動作を開始する。なお、このステップS110の加圧動作では、所定の加圧停止条件(ステップS120及びS130)が成立するまで、前記電力投入パターンEP1に基づいて電力を投入し続け、これによって前記蛇腹ポンプ22を繰り返し伸縮動作させる。
図13Aに示すように、この電力投入パターンEP1は、その電力の大きさが、時間と伴に大きくなるような規定されている。すなわち、時間に関して、第1時間区分t1と、これに続く第2時間区分t2と、これに続く第3時間区分t3との、3つに区分されており、各時間区分に投入される電力の累計値は、第1時間区分t1、第2時間区分t2、第3時間区分t3の順に大きくなっている。なお、各時間区分内における対応する時点の電力値も概ね同じ関係となっている。
このように、時間とともに投入される電力の大きさが大きくなるようなパターンを用いている理由は、以下の通りである。例えば、加圧開始時点においては、圧力は低いことから加圧に必要な電力は小さいが、伸縮動作が繰り返されるに従って圧力が高まり、もって、加圧に必要な電力は段々と大きくなっていく。但し、このような加圧動作中のいずれの時点においても、加圧に必要な電力以上に余分に電力が投入されると、その余分な電力のエネルギーは動作音等に変換され易く、この余分な電力が多い程、大きな動作音を生じることとなる。この点に関し、前述の電力投入パターンEP1を用いれば、加圧に必要な電力に合わせて、電力を大きくしながら投入することができるので、余分な電力の投入を有効に抑えることができる結果、動作音の発生を有効に抑制可能となるのである。
なお、前述の加圧動作の停止条件とは、「弁体226が伸長限に戻った際に、圧力センサ24bの圧力値が設定値を超えていること」であり、前記フロー中では、ステップS120及びステップS130が当該停止条件に該当する。ちなみに、弁体226が伸長限に戻った否かの判定は、前記蛇腹部222の伸長限近傍に配置された伸長限センサ28の出力に基づいてなされ(図10を参照)、この出力は、弁体226が伸長限センサ28の近傍に近づけばONとなり、離れればOFFとなる。
そして、この加圧動作の停止条件が成立したら、ステップS140へ移行して加圧動作を停止する。図12Bに、この加圧動作の停止のフローチャートを示す。図12Bに示すように、先ず、そのまま継続して電力投入パターンEP1に従って電力を投入して一回だけ伸縮動作を行う。なお、ここで一回だけ伸縮動作を行う理由は、圧力が確実に前記設定値を超えるようにする安全側の配慮のためである。
そして、この一回の伸縮動作の完了を、ステップS142における伸長限センサ28のON出力で確認したら、ステップS144へ移行して電力を直前のK%に低下させて時間t4だけ投入後、時間t5の間に電流を零にして弁体226を停止させたら(ステップS146)、ステップS140の加圧動作の停止が完了する。そうしたら、再び、図12AのステップS100へ戻って、圧力センサ24bの圧力値を所定周期で取り込んで監視する。
ここで、上述の加圧シーケンスによって、実際に電力が投入される様子を、加圧前の圧力値が低いケース1と高いケース2との両者について図13B及び図13Cを参照しながら説明する。なお、図13B及び図13Cは、それぞれに、実際に投入される電力と時間の関係を示している。
(1)ケース1(加圧前の圧力値が低い場合)
このケース1は、例えば、停止状態のプリンタ50に電源を入れる場合に相当する。すなわち、このプリンタ50にあっては、電源を切って停止すると、不図示の大気開放弁が開閉して、インクカートリッジ16内の圧力を大気圧まで下げるようになっており、これ故に、電源を入れる前の圧力センサ24bの圧力値は、前記下限値を大きく下回った大気圧になっている。ちなみに、プリンタ50の停止状態において、前記圧力を大気圧まで下げておくのは、前記空気チューブ24等の劣化防止のためである。
そして、この大気圧の状態から図12Aの加圧シーケンスを開始すると、電力投入パターンEP1に従って電力が投入されて、伸縮動作が繰り返される。そして、例えば、図13Bに示すように、第3時間区分t3のところで前記加圧動作の停止条件が成立すると、一回だけ伸縮動作を行った後、電力を直前のK%に低下させて時間t4だけ投入後、時間t5の間に電流を零にして弁体226を停止させる。
(2)ケース2(加圧前の圧力値が高い場合)
このケース2は、例えば、図12のステップ100における圧力の監視中に、下限値を割った場合に相当する。すなわち、下限値を割った直後なので、インクカートリッジ16内の圧力は前記下限値であって、大気圧までは下がっておらず、もって、加圧前の圧力値は、それ程低い状態ではない。
そして、この状態から前述の図12AのステップS110の加圧動作を開始すると、圧力が高い分だけ、前述のケース1と比べて早めに圧力が設定値に達して、例えば、図13Cに示すように、第2時間区分t2のところで前記加圧動作の停止条件が成立する。すると、ここから一回だけ伸縮動作を行った後、電力を直前のK%に低下させて時間t4だけ投入後、時間t5の間に電流を零にして弁体226を停止させる。
===第2実施形態===
前述の第1実施形態では、図13Aに示すように電力投入パターンEP1を一種類だけ備えていたが、この第2実施形態では、例えば、相異なる二種類の電力投入パターンEP1,EP2を備えており、これら電力投入パターンEP1,EP2をプリンタの状態に応じて使い分けるようになっている。
図14に、第2実施形態に係る二つの電力投入パターンEP1,EP2をそれぞれ示すが、第1実施形態と同じ電力投入パターンEP1(以下、第1電力投入パターンと言う)の他に、この第1電力投入パターンEP1よりも小さい電力を長時間かけて投入する電力投入パターンEP2(以下、第2電力投入パターン)を備えている。すなわち、この第2電力投入パターンEP2の第1時間区分t1’、第2時間区分t2’、第3時間区分t3’は、それぞれに、対応する第1電力投入パターンEP1の第1時間区分t1、第2時間区分t2、第3時間区分t3よりも長く設定されており、且つ、対応する時間区分に投入される電力の大きさも低くなっている。
なお、前記第1電力投入パターンEP1は時間優先のパターンに相当し、これによれば、動作音は多少大きいが短時間で設定値まで加圧することができる。一方、第2電力投入パターンEP2は音優先のパターンに相当し、これによれば、設定値まで加圧するのに多少の時間はかかるが、動作音を小さく抑えることができる。そして、望ましくは、第2電力投入パターンEP2は、プリンタ50が印刷中の時に使用され、第1電力投入パターンEP1は印刷中でない場合に使用されると良い。ちなみに、これをフローチャートで表すと、図15のようになる。なお、図12の第1実施形態の加圧シーケンスとの相違点は、図15では、印刷中か否かを判断をするステップS102が追加されている点、及び、この判断に応じて、音優先の加圧動作のステップS112へ移行するか、時間優先の加圧動作のステップS114へ移行するかが選択される点にあり、これら以外の点は同じである。よって、その説明は省略する。
ちなみに、前述の「印刷中」の定義は、適宜定めて構わないが、例えば、一枚の印刷用紙Pの印刷が開始されてから終了するまでの間を「印刷中」としても良いし、又は、プリンタの電源を入れる時以外は「印刷中」としても良い。なお、後者の場合においては、更に、一枚の印刷用紙Pの印刷が開始されてから終了するまでの間は、加圧動作の開始を禁止するインターロックを設けても良い。そして、そうした場合には、前述の加圧動作による圧力変動等の外乱が一切無い状態で、ノズルからインクを吐出することができるので、インクの着弾位置が正確になる結果、印刷される画像の画質の向上が図れる。なお、前記印刷の開始及び終了の判断は、前記紙検出センサ33による印刷用紙Pの始端及び終端の検出によって実施可能である。
===その他の実施の形態===
以上、一実施形態に基づき本発明に係る液体吐出装置を説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば、以下に述べる実施形態も、本発明に係る液体吐出装置に含まれる。すなわち、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などに、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
前述の実施形態では、染料インクや顔料インクに代表されるインクをノズルnから吐出していた。しかし、ノズルnから吐出する液体はインクに限られるものではない。例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、加工液、遺伝子溶液などを含む液体(水も含む)をノズルnから吐出しても良い。
前述の実施形態では、ピエゾ素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズルn内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
前述の実施形態では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、及びブラック(K)の4色のインクカートリッジ16を備えていたが、これに限られるものではなく、これらに加えて、ライトシアン(LC:薄いシアン)及びライトマゼンタ(LM:薄いマゼンダ)等の他のインク色のインクカートリッジ16を備えるようにしても良い。
前述の実施形態では、空気圧縮器として、「往復移動部」たる弁体226の往復移動によって蛇腹部222が伸縮する蛇腹ポンプ22の構成を示したが、往復移動部の往復移動によって空気を圧縮可能であれば、何等これに限るものではない。例えば、往復移動部としてのピストンを内部に備えたシリンダを適用しても良い。
インクジェットプリンタ50の斜視図である。 本体カバー1を取り外したインクジェットプリンタ50の斜視図である。 インクジェットプリンタ50の側断面概略図である。 インクジェットプリンタ50の各種制御を行う制御部100のブロック図である。 第1実施形態に係る加圧ユニット20の一部を破断して示す側面図である。 同じく側面図である。 同じく側面図である。 同じく側面図である。 同じく側面図である。 同じく側面図である。 図11A及び図11Bは、それぞれに、弁体226の軸部226bを表側及び裏側から示す斜視図である。 第1実施形態に係るポンプモータドライバ110が実行する加圧シーケンスのフローチャートである。 前記加圧シーケンス中のステップS140のフローチャートである。 図13A乃至図13Cは、加圧動作時に投入される電力の投入パターンの説明図である。 第2実施形態に係る電力投入パターンEP1,EP2を示す図である。 第2実施形態に係る加圧シーケンスのフローチャートである。
符号の説明
8 給紙カセット、11 メインフレーム、12 右サイドフレーム、14 左サイドフレーム、16 インクカートリッジ、17 フレキシブル集合チューブ、20 加圧ユニット、22 蛇腹ポンプ、24 空気チューブ、24a 逆止弁、24b 圧力センサ、24c レギュレータ、26 ポンプモータ、26a 駆動回転軸、26b 第1歯車、28 伸長限センサ、31 ロータリエンコーダ、32 リニアエンコーダ、33 紙検出センサ、34、PWセンサ、35 電源SW、50 インクジェットプリンタ、51 キャリッジガイド軸、51a サブキャリッジガイド軸、52 プラテン、53 搬送駆動ローラ、54 搬送従動ローラ、55 排紙駆動ローラ、56 排紙従動ローラ、57 PFモータ、58 無端ベルト、59 プーリ、61 キャリッジ、62 印刷ヘッド、63 CRモータ、81 ホッパ、82 揺動軸、83 給紙ローラ、100 制御部、101 ROM、102 RAM、103 インターフェース部、104 MPU、105 DCユニット、106 PFモータドライバ、107 CRモータドライバ、108 ヘッドドライバ、109 不揮発性メモリ、110 ポンプモータドライバ、171 インクチューブ、222 蛇腹部、222a,222b 開口、223 弁座、224 ガイド部材、225 螺旋溝、225a 第1経路、225b 第2経路、225c,225d 端、226 弁体、226a 係合部、226b 軸部、227 第2歯車、227a 貫通孔、227b 係合突部、t1 第1時間区分、t2 第2時間区分、t3 第3時間区分、EP1,EP2 電力投入パターン、P 印刷用紙、X キャリッジ移動方向、Y 搬送方向、CW 時計回り、n ノズル、Nc,Nm,Ny,Nk ノズル列

Claims (9)

  1. 媒体に向けて液体を吐出する液体吐出部を有する液体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘッドに液体を供給可能に連通された液体容器とを備え、
    空気圧縮器から前記液体容器へ圧送された空気の圧力によって、該液体容器内に充填されている液体を前記液体吐出ヘッドへ供給する液体吐出装置において、
    前記空気圧縮器は、往復移動して空気を加圧する往復移動部と、該往復移動部を往復移動させるための駆動モータと、該駆動モータに、前記液体容器内の圧力が所定圧力に達するまで電力を投入する電力投入部とを有し、
    該電力投入部は、
    所定の時間範囲を複数に区分してなる時間区分を有し、各時間区分の間に投入される電力の累計値は、後ろの時間区分ほど大きくなっている電力投入パターンに基づいて、
    電力を投入することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記電力投入パターンを複数備えていることを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項2に記載の液体吐出装置において、
    第1の電力投入パターンと、各時点において第1の電力投入パターンよりも小さな電力を投入する第2の電力投入パターンとを備えていることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の液体吐出装置において、
    前記液体吐出ヘッドは、前記媒体に対して移動する移動体に保持され、
    前記液体容器は、前記移動体を移動可能に支持する筐体に保持され、
    前記液体容器と前記液体吐出ヘッドとは、可撓性チューブによって前記液体を供給可能に連通され、
    前記移動体の移動中に、前記液体吐出ヘッドは前記媒体へ向けて液体を吐出することを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の液体吐出装置において、
    前記空気圧縮器は、駆動モータの一方向の回転を、前記往復移動部の往復移動に変換する運動変換機構を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の液体吐出装置において、
    前記液体はインクであり、
    前記媒体に、インクを着弾させて画像を形成することを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の液体吐出装置において、
    前記電力投入部は、オープンループ制御に基づいて電力を投入することを特徴とする液体吐出装置。
  8. 媒体に向けて液体を吐出する液体吐出部を有する液体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘッドに液体を供給可能に連通された液体容器とを備え、
    空気圧縮器から前記液体容器へ圧送された空気の圧力によって、該液体容器内に充填されている液体を前記液体吐出ヘッドへ供給する液体吐出装置において、
    前記空気圧縮器は、往復移動して空気を加圧する往復移動部と、該往復移動部を往復移動させるための駆動モータと、該駆動モータに、前記液体容器内の圧力が所定圧力に達するまで電力を投入する電力投入部とを有し、該電力投入部は、前記電力の大きさを時間に関して規定した所定の電力投入パターンに基づいて、電力を投入し、
    前記電力投入パターンは、所定の時間範囲を複数に区分してなる時間区分を有し、各時間区分の間に投入される電力の累計値は、後ろの時間区分ほど大きくなっており、
    第1の電力投入パターンと、各時点において第1の電力投入パターンよりも小さな電力を投入する第2の電力投入パターンとを備えており、
    前記液体吐出ヘッドは、前記媒体に対して移動する移動体に保持され、前記液体容器は、前記移動体を移動可能に支持する筐体に保持され、前記液体容器と前記液体吐出ヘッドとは、可撓性チューブによって前記液体を供給可能に連通され、前記移動体の移動中に、前記液体吐出ヘッドは前記媒体へ向けて液体を吐出し、
    前記空気圧縮器は、駆動モータの一方向の回転を、前記往復移動部の往復移動に変換する運動変換機構を備え、
    前記液体はインクであり、前記媒体に、インクを着弾させて画像を形成し、
    前記電力投入部は、オープンループ制御に基づいて電力を投入することを特徴とする液体吐出装置。
  9. 媒体に向けて液体を吐出する液体吐出部を有する液体吐出ヘッドへの、液体容器からの液体の供給を、空気圧縮器から前記液体容器へ圧送された空気の圧力によって行う液体供給方法において、
    前記空気圧縮器の往復移動部を往復移動させて空気を圧縮するための駆動モータは、電力投入部から投入される電力に基づいて駆動し、
    前記電力は、
    所定の時間範囲を複数に区分してなる時間区分を有し、各時間区分の間に投入される電力の累計値は、後ろの時間区分ほど大きくなっている電力投入パターンに基づいて、
    投入されることを特徴とする液体供給方法。
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