JP4550369B2 - 通気孔を設けた空洞の気密はんだ封止法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通気孔を設けた空洞の気密はんだ封止法に関し、薄く、広面積の、基本的にボイドが無く、空洞を気密封止することが可能なはんだ付け処理法及びはんだ接合を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
はんだ付けは金属部品を接合する上で効果的な方法であるが、これに加えて非金属部品であっても、その接合面に好適なメタライゼーション処理を施すことにより、これらの多くを接合することが可能である。従って、多種のはんだ、はんだ付け処理法、及びはんだ接合部デザインが知られている。多数あるはんだ接合の種類の中でも、気密封止を提供すると共に内部ボイドの無い広面積接合を作るタイプのものは、最も製作が困難である。この文脈において広面積はんだ接合と言う場合、最小寸法が2mm長を超える面積を覆うはんだ接合を意味する。
【0003】
接合部の機密性を保障する多くの高信頼性手法とは、接合の全外周にわたって端部の連続したフィレットを確実に形成するというものである為、広面積接合で気密封止を形成することは難しい。より広い面積及び長い外周を持つ接合部になればなるほど、この条件に合致させることが難しくなるのである。
【0004】
ボイドは広面積はんだ接合にとっては問題となるが、これは寸法が2mmを超えたものの場合、部品間に捕捉された気泡、或いははんだ付け温度へと加熱する間に内部で発生した気泡が、溶解したはんだの静水圧を克服できずに接合部の端部から逃げることが出来ない為である。このように、気泡ははんだ中に捉えられ、はんだが硬化した場合にボイドとなる。図1は、いくつかの従来のはんだ接合の最小接合寸法に対するはんだ接合中のボイド率の依存度を示すものである。図1から容易にわかるように、はんだ接合中のボイドの問題は、接合部の寸法に比例して増大している。これらのボイドは一般に、はんだ接合の電気的、温度的及び機械的特性を損なうものである。
【0005】
フラックスを使わずに広面積接合を作る場合、無ボイド接合を作成することはより困難になる。一般に、フラックスは表面酸化物の除去を助け、これにより溶融はんだの濡れ性や広がりを促進するものである。フラックス抜きで良好な品質のはんだ接合を作ることは本質的により難しくなるが、フラックスの必要性を回避すれば、はんだ付け処理をもっと簡易にすることが可能となる。このことから、薄く、広面積でボイドの無いはんだ接合を作る為の無フラックス処理及び技術が導入されている。これらの技術としては、プレ−アプライ(Pre−applied)方式、圧力変動処理及びはんだ付けの温度サイクル中に圧縮ストレスを印加する方法等が含まれる。最良の結果を得る為に、3つの方法全てを組み合わせることも出来る。
【0006】
プレ−アプライ(Pre−applied)方式では、はんだ付けする部品の一方又は両方の表面にはんだを設けることにより、接合部中の面の数、即ちボイド源を少なくするものである。
【0007】
圧力変動処理は、捉えられた気泡を圧縮し、接合部の体積においてボイドが占める割合を大幅に小さくすることにより、はんだ接合中のボイドレベルを低下させるものである。圧力変動処理は通常、熱間等方加圧に相当類似した方法で外部気体圧を用いるものである。代表的な圧力変動処理においては、はんだ付けする組立部品を減圧(P1)したチャンバにいれ、これを最高処理温度まで加熱する。その後チャンバ内の圧力を数桁上げたより高い圧力(P2)へと加圧し、高い圧力(P2)下で組立部品の冷却を行う。気泡が理想的な気体の挙動を示す限りにおいては、圧力P1でのボイドの初期体積V1が、圧力P2では体積V2へと減少するものであり、V1及びV2の関係は、以下の式1に示される。
【0008】
式1: V2=V1・(P1/P2
【0009】
式1は、圧力P1に対する圧力P2が大きければ大きい程、この処理がボイドを小さくする効果を発揮するということを表している。実際の結果から、10:1の圧力比があればボイドレベルは約15%、そして30:1の圧力比であれば、ボイドレベルを5%にまで低くすることが出来ることが判明している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
圧力変動法における問題は、はんだ接合を、閉鎖空洞の周囲に気密封止を形成するように設けなければならない場合に生じる。溶融はんだで接合面全てを濡らすことにより閉鎖空洞を封止する場合、内部又は外部の気体圧変動があると、はんだが吹き飛ばされて接合線からずれてしまい、封止が破壊される可能性がある。よって圧力変動処理は、閉鎖空洞の周囲のはんだ封止を含む部品には用いることが出来ない。
【0011】
既知のはんだ技術及びはんだ接合における限界を鑑みると、薄く、広面積の、基本的にボイドが無く、空洞を気密封止することが可能なはんだ付け処理法及びはんだ接合が求められている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様によれば、広面積はんだ接合により接合される部品の表面間に孔のあいた空洞が形成される。空洞は、広面積はんだ接合の形成時に、溶融したはんだ中の気泡が放出される為に移動しなければならない距離を小さくするものである。よってより少ない数の気泡がトラップされた状態となり、はんだ接合におけるボイドの数が少なくなる。更に、空洞には孔が開いている為、はんだ付けの際には圧力変動処理を採用することが可能となり、はんだ接合の埋まりや気密性を改善することが出来る。孔は必要に応じてはんだ接合の形成後に封止することにより、空洞を気密封止することが可能である。
【0013】
圧力変動処理を用いた、或いは用いない通気孔のある空洞は、はんだ接合に限られたものではなく、ロウ付け材や接着剤による接合においても適用することが出来る。
【0014】
本発明の実施の形態の一例は、部品を取り付ける為の処理である。この処理は、第一の部品と第二の部品を含むアセンブリを、第一及び第二の部品間に挟まれた、はんだ、ロウ付け材、又は接着剤等の接合材料で形成することから開始される。第一及び第二の部品は、接合材料が取り囲む、孔のあいた空洞を形成するものである。このアセンブリを加熱することで、接合材料を活性化、即ち溶融し、この加熱中に接合材料中の気泡を空洞及び孔を通じて接合材料中からアセンブリ周囲へと逃がすことが出来る。接合材料が硬化した後に孔を封止することにより、空洞の気密封止を作ることが出来る。
【0015】
アセンブリを加熱した後、接合材料中に未だ捉えられているかも知れない気泡を圧縮する為にアセンブリ周囲の圧力を上げることが出来る。加圧状態はアセンブリを冷却する間、接合材料が硬化するまで維持されるが、これにより気泡によるボイドは、加圧しない処理を実施した場合と比べて小さくなっている。空洞には孔が開けられている為、空洞内部の圧力は、アセンブリ外部の圧力と等しく、加圧をしても封止の気密性が損なわれることはない。
【0016】
本発明の実施の形態の他の例は、金属(例えばモリブデン)、半導体(例えばシリコン)、ガラス又はセラミックのような材料から成る第一及び第二の部品と、第一及び第二の部品間に設けられるはんだ、ロウ付け材、或いは接着剤とを含む接合構造である。第一及び第二の部品は、接合材料が取り囲む空洞を形成するものであり、また、空洞から通じる孔が設けられている。孔は第一及び第二の部品が接合された後に封止することにより、接合材料及び孔とで共に空洞を気密封止することが出来る。接合構造は更に、同じ孔を共有する一連の通気空洞を形成する一連の部品及びはんだ接合を含んでおり、かつ、通気空洞を個々に有する一連の部品を含んでいる態様であっても、あるいは、同じ孔を共有する一連の通気空洞を形成する一連の部品及びはんだ接合を含んでいる態様、若しくは、通気空洞を個々に有する一連の部品を含んでいる態様のいずれであっても良い。
【0017】
複数の図にわたり使用される同じ符号は、同様又は同一の要素を示すものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の一態様によれば、気泡の放出能力を向上させ、はんだ接合中のボイドを減らす為に広面積はんだ接合の領域内に1つ以上の通気空洞を設けることが出来る。はんだに圧力変動処理を実施することにより、はんだが形成する封止を損なうことなく、はんだ接合中のボイド体積を更に減じることが出来る。はんだ接合に意図的に空洞を含ませる場合においては通常、圧力変動処理を適用することはない為、このような圧力変動処理の用法は予想を越えたものである。
【0019】
本発明の他の態様によれば、はんだ接合により気密封止されるべき空洞に、はんだ接合中のボイドを減じる圧力変動処理を行うことが出来るようにする為の通気孔が作られる。はんだ接合の完成後、通気孔を封止して閉鎖空洞を作ることが出来る。
【0020】
本発明の更に他の態様によれば、はんだ付けされる部品中の通気孔に合わせた位置に空洞を設ける手法において、周囲フィレットを接合部の外周に加え、空洞内部の周囲にも設けるという変更を加えることにより気密封止の歩留まりを大幅に改善することが可能である。
【0021】
図2Aは本発明の一実施例に基づくアセンブリ200の断面図を描いたものである。アセンブリ200は、上部部品210及び下部部品220、そしてこれらを接合するはんだ接合230を含む。部品210及び220ははんだ付けに適したいかなる材料から成るものであっても良い。例えば、いずれの部品210、220も、はんだを付着するための平坦な面を持つ金属、半導体、ガラス又はセラミックから作ることが出来る。一般的に、部品210又は230が半導体、ガラス又はセラミックの場合、部品表面は金属でコーティングしなければならないが、これは電気めっき、蒸着、又はスパタリング等の従来技術により設けることが可能である。
【0022】
アセンブリ200において、部品210及び220の間に位置し、はんだ接合230により囲まれた空洞240は、そうでなければ平らに作られる一方の部品220の面に窪みを作った結果得られたものである。空洞240は、空洞240とアセンブリ200の周囲空間との間に通気孔、即ち出口(250)を含んでいる。通気系の一例として、図2Aは、通気孔250が空洞240から下部部品220を通って下部部品220裏側の開口へと通じる孔を含む構成を示している。図2Bは、通気孔255が空洞240から下部部品225を通って下部部品235の側面にある開口へと通じる孔を含むことを特徴とする他のアセンブリ例205を示している。明らかなように、部品210及び220中には通気孔250及び255と同じ機能を提供する他の通気空洞系は数多く存在する。
【0023】
アセンブリ200の製造プロセスは、部品210及び220の製作から始まる。部品210及び220の各々は、他方の部品のボンディング面と一致するボンディング面(通常は平坦面)を有しているが、これは金属製であるか、或いはメタライゼーション処理を施されている。部品210又は220のいずれか、或いはこれらの両方のボンディング面にはんだ230を事前に設けておくことが出来る。同様に、はんだ230は部品210及び220の間に挿入された自立型はんだであっても良い。部品210及び220の一方、または両方の形状を更に制御して、部品210及び220のボンディング面を接触させた場合に部品間に空洞240が形成されるように、そして空洞240から周囲への通気孔250又は255が提供されるようにすることが出来る。部品210及び220はその間にフラックスを使っても、使わなくても良い。
【0024】
その後、アセンブリ200又は205は内部温度及び圧力を制御下で変化させる設備を有するチャンバ中に入れられる。次にチャンバはアセンブリ周囲を低圧(例えば約10mPa)にするように脱気される。チャンバ気圧が低い間にアセンブリはピーク温度(例えばはんだ付け温度)へと加熱される。アセンブリがピーク温度に達した後、アセンブリ200又は205の冷却によりはんだ230の硬化を促しつつ、チャンバの気圧を高圧力(例えば200kPa)へと上げる。
【0025】
図2A及び図2Bに描いたようなはんだ付け構造において通気空洞を採用した場合、いくつかの利点が提供される。通気された空洞は、はんだ接合の幅を小さくし、これによりはんだ接合230中にボイドが形成される可能性を小さくするものである。更に接合幅の縮小化は、これにより、はんだの静水圧が低減する為、圧力変動処理がはんだ接合230中のボイド体積を小さくする上でより有効になるということを意味する。また、空洞240の短い接合周囲に第二の内部フィレットが形成する為、はんだ接合230が気密封止を提供し得る可能性が増大するものである。
【0026】
部品210及び220、又は部品210及び225を接合してアセンブリ200又は205を形成した後、通気孔250又は255を介して空洞240を充填、或いは脱気し、その後通気孔250又は255を封止して気密封止構造を作ることが出来る。通気孔の封止においては、溶接、圧着、機械的プラグの差し込み等の様々な周知の方法がある。
【0027】
図3Aは、本発明の他の実施例を描いたものであるが、これははんだ付けされたアセンブリ300が光スイッチの一部である場合のものである。アセンブリ300は、3つの部品310、320及び330を含み、これらが2つのはんだ接合315及び325を用いて接合されている。
【0028】
光スイッチにおいては、上部部品310は石英の導波路である。本発明の一実施例においては、部品310及び320及びはんだ接合315により、直径約18mm、深さが5μmの空洞340が形成されている。この素子の光学的スイッチングには、空洞340中に流体を設けることが必要であり、光スイッチ300の組立後に空洞340へと通じるパイプ350を介して空洞340が流体で満たれる。
【0029】
部品320はシリコンチップであり、光学的スイッチングの作動中においては、これが空洞340の液体を局所的に加熱し、選択された光線の向きを変える為の気泡を作る。一実施例においては、シリコンチップ320の活性領域はほぼ正方形であり、面積は約250mm2である。
【0030】
第三の部品330はシリコンチップ320及びパイプ350を取り付ける金属製の裏当てプレートであるが、これはシリコンが本質的に脆く、これが無い場合、空洞340の充填用にパイプ350をシリコンに取り付けなければならない為である。裏当てプレート330はシリコンチップ320を支持し、これから熱を放散させる。本発明のこの実施例においては、裏当てプレート330はモリブデン製であり、これによりシリコンチップ320の熱膨張係数(CTE)と金属裏当てプレート330のCTEは適度な範囲で良好に一致している。
【0031】
様々な理由から、シリコンチップ320及び金属裏当てプレート330間のはんだ接合325は薄く、気密性があり、ボイドの無いものでなければならない。より具体的に言えば、はんだの熱伝導は一般的に悪い為、シリコンチップ320からの熱の除去を行う為には、はんだ接合325の厚さは代表的には20μmよりも薄くなければならない。加えて、はんだ接合325は、裏当てプレート330とシリコンチップ320との間の接着性を最大化し、熱伝導用の金属領域も最大化する為にボイド数は相対的に少なくなければならない。はんだ接合325は更に空洞240中の液体がシリコンチップ320と金属製裏当てプレート330の間から漏れることがないように気密封止でなければならない。これらのはんだ接合325に関する条件は、接合形成時において、圧力変動処理を適用することが望ましいということを示している。
【0032】
はんだ付け処理においては、パイプ350を空洞340用の通気孔として使うことにより、パイプ350の存在を有効利用することが出来る。一実施例においては、インジウムはんだ等のはんだが、金属製裏当てプレート330の上面にあらかじめ塗布される。その後チャンバ内において、石英導波路310、シリコンチップ320及び金属製裏当てプレート330を接触させる。チャンバは、約10mPaの気圧に脱気される一方で、アセンブリは175℃のピーク温度へと加熱されている。ピーク温度において、チャンバの気圧は約200kPaへと上昇され、この状態が約1分間維持される。チャンバ及びアセンブリは、この200kPaという気圧を維持した状態のまま冷却される。
【0033】
アセンブリ300を完成させた後、空洞340はパイプ350を介して液体で満たされる。その後圧着によりパイプ350を封止するが、このパイプは薄いニッケル壁から成り、高温のロウ付けにより金属製裏当てプレート330へと事前に取り付けられているものである。
【0034】
図3Bは光スイッチアセンブリ305の他の実施例を示すものであるが、これはシリコンチップ320と金属製裏当てプレート330との間のはんだ接合325中に空洞345を付加した点が、図3Aの光スイッチアセンブリ300と基本的に異なっている。上述したように、空洞345は、はんだ接合325に対する圧力変動処理の効果を促進し、更にはんだ接合325が気密となる可能性を高くするものである。気密はんだ接合325をうまく作成する可能性が高まるのは、空洞345の周囲に設けられた内部はんだフィレットが原因であると考えられる。対照的に、シリコンチップ320周囲の外部はんだフィレットは大幅に大きい外周に沿って伸びているが、より大きい外周に沿って生じる欠陥の確率は比例的に増大するものである。
【0035】
本発明の一実施例においては、空洞345の寸法は、長さ約6.5mm、幅約1.25mm、深さ約2.8mmである。シリコンチップ320及び金属製裏当てプレート330中にある空洞340及び345を通気し、充填を行う為の開口の直径は約1mmである。
【0036】
本発明を特定の実施例に基づいて説明してきたが、これは本発明の応用例にしか過ぎず、本発明はこれらに限られたものではない。例えば、上述した実施例は、部品間の接合材料としてはんだを用いたが、ロウ付け材や一部の接着剤等、他の接合材料も、取り込まれた気泡による弊害を受けることは同じであり、上述した通気空洞による恩恵を受けるものである。本願に記載した実施例には、添付請求項の定義する範囲において様々な変更や組み合わせが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】はんだ接合部におけるボイド体積の率に影響を与える従来の半田接合サイズを説明する棒グラフである。
【図2A】本発明の一実施例に基づく、通気空洞を含むはんだ接合部の断面図である。
【図2B】本発明の一実施例に基づく、通気空洞を含むはんだ接合部の断面図である。
【図3A】本発明の一実施例に基づく、複数のはんだ接合を含むアセンブリの断面図である。
【図3B】本発明の一実施例に基づく、複数のはんだ接合を含むアセンブリの断面図である。
【符号の説明】
200、205、300、305 アセンブリ
210、310 第一の部品
220、320 第二の部品
230、315、325 接合材料
240、340、345 空洞
250、255、350 通気孔

Claims (4)

  1. 部品を取り付ける方法であって、
    第一の部品及び第二の部品と、前記第一及び第二の部品間にあり、最小接合寸法が2mm長を超える接合面を形成した接合材料とを含むアセンブリを形成するステップであって、前記第一及び第二の部品が、周囲を前記接合材料によって取り囲まれた、通気孔のある空洞を形成することを特徴とするステップと、
    前記接合材料を活性化させるために前記アセンブリを加熱するステップであって、前記接合材料中の気泡が、加熱処理中に前記空洞及び前記通気孔を通じて前記接合材料から前記アセンブリの周囲へと逃げることを特徴とするステップと、
    前記アセンブリを加熱するステップの後、周囲の気圧を第一の気圧から第二の気圧へと増大させることにより、前記接合材料中に残存する気泡を圧縮するステップと、
    前記アセンブリが冷却して前記接合材料が硬化するまで前記第二の気圧を維持するステップと、
    前記接合材料が硬化したのち、前記空洞が気密封止状態になるように前記通気孔を封止するステップとを含む方法。
  2. 前記接合材料が、はんだを含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記接合材料が、ロウ付け材を含む請求項1に記載の方法。
  4. 部品を取り付ける方法であって、
    第一の部品及び第二の部品と、前記第一及び第二の部品間にあり、最小接合寸法が2mm長を超える接合面を形成する接合材料とを含むアセンブリを形成するステップであって、前記接合材料が接着剤を含み、前記第一の部品および第二の部品が、周囲を接合面によって取り囲まれた、通気孔のある空洞を形成することを特徴とするステップと、
    前記接合材料を活性化させるために前記アセンブリを加熱するステップであって、前記接合材料中の気泡が、加熱処理中に前記空洞及び前記通気孔を通じて前記接合材料から前記アセンブリの周囲へと逃げることを特徴とするステップとを含む方法。
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