JP4549555B2 - インクジェット記録用シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録用シートに関し、さらに詳しくは、印画部及びインク受理層の耐水性に優れるインクジェット記録用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
印画方式の一つとして、インクジェット記録方式は、高画質のフルカラー画像が容易に得られること、ランニングコストが低いこと、等の利点により、用途が広がりつつある。それに伴い、インクジェット記録用シートに対して、耐水性の要求が高まってきている。屋外でポスターや看板として使用されて雨滴が付着する、高湿度の環境で使用されて結露する、誤って液体をこぼす、など様々な場合があるためである。
耐水性を向上させる方法として、インク受理層を有するインクジェット記録用シートにおいては、インク受理層にアルミニウム酸化物を添加する方法が知られている。また、アルミニウム酸化物とシリカを併用すると効果が高まることも公知である。しかしながら、上記方法では、インク受理層自体の耐水性は向上するものの、印画後に水が付着した場合にインクが流れ出したり滲み出したりしないという面での耐水性(以後、印画部の耐水性と称する)は充分ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記の従来技術の問題点を解消し、インク受理層のみならず、印画部の耐水性にも優れるインクジェット記録用シートを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意研究の末、特定のアルミニウム酸化物と特定のシリカの組み合わせによって上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、基材上にインク受理層を設けてなるインクジェット記録用シートにおいて、インク受理層が、粒子形状が板状である水和アルミニウム酸化物、シリカ及びバインダーを含有してなり、かつシリカの50重量%以上がコールターカウンター法による平均粒子径が2〜5μmでかつ吸油度が200〜230ml/100gであるシリカであることを特徴とするインクジェット記録用シートを提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明のインクジェット記録用シートは、基材上にインク受理層を有するものである。ここで、基材としては、特に制限はなく、例えば、プラスチックフィルム,紙,不織布等、種々のものが使用可能である。特に、耐水性の点からプラスチックフィルムが好適である。素材の面からは、ポリエチレンテレフタレート,ポリプロピレン,ポリスチレン,ポリカーボネート等の一般的な熱可塑性樹脂フィルム、或いは、炭酸カルシウム等の無機粉末を内添させたもの、有機ピグメントを内添させたもの等から選択することが可能である。また、構造の面からは、製造の過程でボイドを発生させたもの、多層のもの等から選択することが可能である。なお、ここでいうプラスチックフィルムには、合成紙と称されるものも含まれる。
【0006】
本発明のインクジェット記録用シートにおいて、インク受理層は、粒子形状が板状である水和アルミニウム酸化物、シリカ及びバインダーを含有してなり、かつシリカの50重量%以上がコールターカウンター法による平均粒子径が2〜5μmでかつ吸油度が200〜230ml/100gであるシリカである。
水和アルミニウム酸化物の形状には板状の他に棒状、羽毛状などがあるが、本発明においては板状のものを用いる。これによりインク受理層及び印画部の耐水性が著しく向上する。結晶形としては、擬ベーマイトであるものが好ましい。
水和アルミニウム酸化物の細孔容積としては、従来、0.3〜0.9cc/gであるものを用いることがよく知られているが、本発明の効果を発揮させるためには、0.3cc/g未満のものが好ましく、0.1cc/g以下のものがより好ましい。また、粒子径は電子顕微鏡での実測で20〜30nmのものが好ましく、BET比表面積は100〜300m2 /gのものが好ましい。
このような板状の水和アルミニウム酸化物は、公知の任意の方法、例えば、特公昭35−6977号公報,特公昭37−7750号公報などに記載されている方法で製造することができる。
【0007】
本発明に用いるシリカの50重量%以上は、コールターカウンター法による平均粒子径が2〜5μmでかつ吸油度が200〜230ml/100gであるシリカであることが必要である。このようなシリカと、平均粒子径が5μmを越えるシリカとを混合して使用することができる。
本発明において、上記のような特定範囲の平均粒子径及び吸油度を示すシリカを用いることによって、インク受理層及び印画部の耐水性が向上する。上記の2種類のシリカは、インク受理層の全固形分に対して、40〜80重量%が好ましい。シリカの量が40重量%未満では、インク吸収能力が不足することがあり、80重量%を超えるとインク受理層の強度が不足することがある。
コールターカウンター法による平均粒子径が2〜5μmのシリカに関しては、湿式法によって製造されたものが好ましく、更に、ゲルタイプであることがより好ましい。その理由は、このようなシリカは、シリカ同志の凝集力が強く、塗工層の強度、耐擦過性、耐水性を向上させる為である。
【0008】
バインダーとしては、各種の公知のものを使用できる。ポリビニルアルコール,ポリビニルブチラール,ゼラチン,ポリビニルアセタール,カルボキシメチルセルロース,ポリビニルピロリドン,スチレン−アクリル共重合体,エチレン−酢酸ビニル共重合体,スチレン−ブタジエンゴム,ポリウレタン樹脂,アクリル樹脂などが挙げられる。これらは単独で又は混合して使用できる。本発明において、特に、シラノール変性ポリビニルアルコールを用いると、効果が向上する。これは、シラノール変性ポリビニルアルコールがシリカと強固に結合するからであると推測される。シラノール変性ポリビニルアルコールの中でも、特に、ケン化度が98%以上、重合度が1000以上のものが好ましい。
【0009】
また、本発明において、発色濃度を向上させる目的で、水溶性アルミニウム塩をインク受理層に加えると、より好ましい効果が得られる。水溶性アルミニウム塩としては、塩化アルミニウム,硫酸アルミニウム,硝酸アルミニウム,塩基性乳酸アルミニウム及びその類似物のようなアルミニウム塩であり、特に発色性の面から塩基性乳酸アルミニウム,硫酸アルミニウム,硫酸アンモニウムアルミニウム,硫酸ナトリウムアルミニウムが好適である。
水溶性アルミニウム塩とシリカの比率は、重量比で1:200〜1:10であり、好ましくは1:150〜1:20である。上記の範囲(1:200〜1:10)より水溶性アルミニウム塩の比率が高くなると、インク吸収スピードが落ちてしまい、結果的に滲みを生じやすくなる。また、比率が低くなると反射濃度が低くなりやすい。
【0010】
さらに、インク受理層には、本発明の目的を損なわない範囲で、従来インク受理層に用いられている各種助剤、添加剤など、例えば、耐光性,耐暗退色性,染着性などの向上剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、界面活性剤、帯電防止剤、蛍光染料、可塑剤などを、必要に応じて含有させることができる。
インク受理層の形成は、塗工,散布,浸漬など、従来公知の種々の方法を用いて行うことができる。例えば、水又は水と混和性のある有機溶剤と水との混合物からなる水性溶剤中に、前記の板状水和アルミニウム酸化物,シリカ及びバインダー並びに必要に応じて用いられる各種添加剤成分を溶解又は分散させて、濃度5〜40重量%程度の塗工液を調製し、この塗工液を基材上に直接又は後記のアンカー層などを介して、乾燥後の厚みか所望の値になるように塗工し、乾燥処理する。塗工方法としては、例えば、リバースロールコート,エアナイフコート,グラビアコート,ブレードコート等による塗工が望ましい。
塗工後の乾燥は、無風乾燥,オーブン,ヘアドライヤ等の通常の方法で行うことができる。乾燥温度は、100〜120℃程度が好ましい。
【0011】
また、本発明のインクジェット記録用シートにおいて、密着性を向上させる目的で、基材とインク受理層の間にアンカー層を設けてもよい。
アンカー層としては、特に制限はなく、従来、基材とインク受理層との間の密着性を向上させるため用いられた各種成分、例えば、アクリル系樹脂などを含有するものであってよい。
【0012】
さらに本発明は、基材上にインク受理層を塗工し、乾燥した後、このインク受理層に水溶性のカチオン性有機物質を含浸させることにより、耐水性に加えて画像の滲み(水が付着した場合の滲みではなく、印画直後に発生する滲み)の抑制の面でも優れたインクジェット記録用シートを提供することができる。
従来インクジェット記録用シートにおいては、画像の滲みを抑制することなどを目的として、インク受理層用の塗工液に、4級アンモニウム塩,ジシアンジアミド系,ポリアミン系,アルキルアミン系などの水溶性カチオン性有機物質を含有させる技術が普及している。すなわち、水溶性カチオン性有機物質を含有する塗液を基材に塗工し乾燥させてインク受理層を形成する方法が一般的である。
これに対し、本発明においては、水溶性カチオン性有機物質をまったく含有しないか、あるいはほとんど含有しないインク受理層用の塗工液を塗工し、乾燥させた後に、その上から水溶性のカチオン性有機物質を少量、適度に浸透するように含浸させる。
【0013】
本発明において、水溶性カチオン性有機物質の含有の有無は、インクジェット記録用シートの使用条件や目的に応じて適宜選択できる。含有させる場合、本発明の方法を用いると、上記の従来一般的な方法を用いる場合と比較して、耐水性が高いインク受理層が得られ、しかも画像の滲みを減少させることができる。
水溶性カチオン性有機物質の画像の滲みの抑制作用に関しては、既に公知であるが、通常はインクがアニオン性であるため、カチオン性の物質と強く結合するために起こると考えられる。さらに、カチオン性の物質の中でも、インクの吸収性等の理由により、通常は水溶性の有機物質が選択されている。
【0014】
また、耐水性に関しては、第一に、本発明の方法によれば、水溶性カチオン性有機物質の含有量を、最初から塗工液に含有させた場合と比較して、少なくすることができる。その理由は、層が乾燥して形成された後に供給すれば、層内に均一ではなく比較的表面に近い部分に偏在する傾向があるために、少量でも画像のインクを定着させる効果が大きいからである。当然のことながら、水溶性カチオン性有機物質を含有すると耐水性が劣化するので、インク受理層全体での含有量は少ない方が耐水性は高い。第二に、一般的な方法では、フィラー間を結着させる成分(主にバインダーからなる)の中に、水溶性カチオン性有機物質が含有されてしまうが、本発明の方法では、結着が完了した後に水溶性カチオン性有機物質が供給されるので、結着部に含有される割合が少ないと推測される。
なお、この方法を用いる場合にも、シリカの含有量は、インク受理層中の全固形分中40〜80重量%であることが好ましい。40重量%未満では、インク吸収能力が不足することがあり、80重量%を超えるとインク受理層の強度が不足ことがある。
【0015】
含浸させる水溶性のカチオン性有機物質としては、例えば、4級アンモニウム塩,ジシアンジアミド系,ポリアミン系,アルキルアミン系等が挙げられるが、発色性の面から特にジシアンジアミド縮合物が好適である。また、含浸させる量については、インク受理層に対し固形分中の1.5〜7.5重量%が好ましく、2.0〜5.0重量%がより好ましい。また、単位面積当たりでは、0.2〜1.0g/m2 、より好ましくは0.4〜0.7g/m2 である。量が少な過ぎると、滲みの抑制効果が不充分となり、多すぎると耐水性が低下する。
従来の方法では、特にポスター用途など、インクの噴射量が多い用途向けの場合、インクの滲み防止や発色性の効果を充分発揮するには、11重量%程度の量が必要であったが、本発明の方法によれば、少量でも同等の効果を発揮する。従って、水溶性のカチオン性有機物質を含浸させる前の塗工層には、予め同物質を含有させておくことは不要である。耐水性の面からは全く含有させておかないことが望ましいが、何らかの目的で含有させておく場合でも、該層の固形分中の2重量%を超えると、耐水性、特に濡れた状態での耐擦過性に問題が生じる。
【0016】
水溶性のカチオン性有機物質を含浸させる方法としては、水溶性のカチオン性有機物質の水溶液を塗工もしくは散布するか、又は同物質を含浸させる前の層を水溶性のカチオン性有機物質の水溶液に浸積する方法があるが、水溶性のカチオン性有機物質を含浸させることができれば、他の方法を用いてもよい。前記したように、含浸させた結果、水溶性のカチオン性有機物質がインク受理層の表面に近い部分に偏在する場合が好ましいが、本発明において含浸させるとは、水溶性のカチオン性有機物質がインク受理層中に均一に含有される場合をも含むものである。なお、本発明には、水溶性のカチオン性有機物質を含浸させる前の層の表面上に、水溶性のカチオン性有機物質を含有する層が一部残っている場合も含まれる。
【0017】
上記のように、水溶性のカチオン性有機物質(表面処理剤)の含浸は、通常は液体に溶解させて行うが、その際の濃度は、前記液体に対し10重量%以下、より好ましくは5重量%以下である。10重量%を超えると、含浸させる前の層への浸透の度合いが少なく、表面付近に留まる量が多すぎるからである。また、前記液体として水を単独で使用しても良く、水溶性の有機溶媒を混合して使用してもよい。
本発明においては、水溶性のカチオン性有機物質を溶解させた液体(以下、表面処理液と称することがある。)にはバインダー及びフィラーを含ませる必要はなく、含ませないことが好ましい。その理由は、インク受理層への影響として、バインダーを単独で添加すると、インク受理層の強度を強化するが、インク受理層のインク吸収能力の低下を招きやすくなるからである。また、フィラーを単独で添加すると、水溶性のカチオン性有機物質のバインダー力は非常に弱いため、フィラーは塗工層に結着させられるのではなく、塗工層内の空隙部に入り込む程度であるため、塗工層の強度,耐擦過性の低下を招きやすくなるからである。さらに、バインダーとフィラーを共に添加すると、新たな層を形成する可能性が高く、界面でインクが滲みやすくなるうえに、インク受理層の強度の低下を招きやすくなるからである。
【0018】
表面処理液にバインダー及びフィラーを含ませないことは、耐水性などの点でも好ましい。その理由は、インク受理層におけるカチオン性有機物質の分布への影響として、バインダーを添加すると、水溶性のカチオン性有機物質の一部がバインダー内に取り込まれたまま、バインダーが硬化するため、インク受理層内での水溶性のカチオン性有機物質の効果が働かない。そのため、バインダーを含まない表面処理液と同様な効果を得るには、水溶性のカチオン性有機物質の添加量を増加させる必要があるが、そうするとインク受理層内での水溶性のカチオン性有機物質の分布が表面に必要以上に密になりやすくなり、インク受理層の耐水性の低下,濡れた状態での擦過性の低下,印画部の耐水性の低下,印画部の濡れた状態での擦過性の低下を招きやすいからである。また、バインダーが内部に水溶性のカチオン性有機物質を含んだまま硬化すると、耐水性は低下する傾向があり、結果として、インク受理層の耐水性の低下を招きやすくなるからである。特に、バインダーがポリビニルアルコールのときは、耐水性の低下が著しい。
また、フィラーを添加すると、フィラーの多孔部,間隙部に水溶性のカチオン性有機物質の一部が取り込まれるため、フィラーを含まない表面処理液と同様な効果を得るには、水溶性のカチオン性有機物質の添加量を増加させる必要があるが、そうすると、インク受理層内での水溶性のカチオン性有機物質の分布が表面に必要以上に密になりやすくなり、インク受理層の耐水性の低下,濡れた状態での擦過性の低下,印画部の耐水性の低下,印画部の濡れた状態での擦過性の低下を招きやすい。
【0019】
さらに、バインダーとフィラーをともに添加すると、バインダー部及びフィラーの多孔部に水溶性のカチオン性有機物質の一部が取り込まれるため、水溶性のカチオン性有機物質の添加量を増加させる必要があるが、そうすると、インク受理層内での水溶性のカチオン性有機物質の分布が表面に必要以上に密になりやすくなり、インク受理層の耐水性の低下,濡れた状態での擦過性の低下,印画部の耐水性の低下,印画部の濡れた状態での擦過性の低下を招きやすい。また、バインダーが内部に水溶性のカチオン性有機物質を含んだまま硬化すると、耐水性が低下する傾向があり、インク受理層の耐水性の低下を招きやすくなる。特に、バインダーがポリビニルアルコールのときは、耐水性の低下が著しい。
【0020】
また、本発明においては、水溶性のカチオン性有機物質を含浸させる前のインク受理層を形成するための塗液のpHを調整することにより、更なる効果を発揮させることが可能である。この塗液をpHが4以下となるように調整すると、インクの滲みを抑制する効果が向上する。これにより、インク受理層中の水溶性のカチオン性有機物質の量を更に減少させることが可能である。塗液のpHが4以下になるように調整した場合、インク受理層中の水溶性のカチオン性有機物質の量は、該層に対する固形分比で2重量%以下にすることができる。この量でも、滲みは充分に抑制できる。また、インク受理層中の水溶性のカチオン性有機物質の量を減少させることにより、インク受理層と印画部の耐水性が更に向上する。また、この場合、特に顔料系のインクに対する滲み抑制効果が大幅に向上する。なお、塗液のpHを4以下に調整することは、pHが低い物質を添加することによって可能である。添加する物質としては、酢酸、硫酸、塩酸、硝酸等が挙げられる。
【0021】
さらに、本発明のインクジェット記録用シートにおいては、基材シートのインク受理層とは反対側の面に、所望により、カール防止機能、帯電防止機能、滑り性向上機能などを有する層を、少なくとも一層設けることができる。
【0022】
【実施例】
次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
【0023】
実施例1
基材として、厚さ80μmの合成紙(王子油化合成紙社製、商品名ユポFPG#80)を用いた。
この基材上に、アクリル系樹脂30重量部、炭酸カルシウム10重量部及び水60重量部から成る塗工液を塗布してアンカー層を形成した。
次いで、シラノール変性ポリビニルアルコール(クラレ社製、商品名R−1130、固形分濃度100重量%、ケン化度98%、重合度1750:バインダー)5.0重量部、板状水和アルミニウム酸化物(触媒化成工業社製、商品名カタロイドAS−2、固形分濃度10重量%、電子顕微鏡での実測で粒子径が20〜30nm、主結晶形:擬ベーマイト形)8.0重量部、平均粒子径3.5μm、吸油度210ml/100gのシリカ(富士シリシア化学社製、商品名サイリシア440、固形分濃度100重量%、湿式法ゲルタイプ)6.0重量部、平均粒子径12.5μm、吸油度230ml/100gのシリカ(水澤化学社製、商品名ミズカシルP78F、固形分100重量%)2.5重量部、塩基性乳酸アルミニウム(多木化学社製、商品名タキセラムM160L、固形分濃度10重量%)0.8重量部、蛍光増白剤(バイエル社製、商品名ブランクフォアBSU−PNリキッド、固形分濃度100重量%)0.1重量部、非イオン界面活性剤(サンノプコ社製、商品名SNディフォーマー、固形分濃度100重量%)0.1重量部及び水77.5重量部を混合して塗工液を調製し、上記のアンカー層上に乾燥後の塗工層の厚みが35μmとなるように塗工し、110℃で乾燥してインク受理層を形成した。
水溶性のカチオン性有機物質としてジシアンジアミド縮合物(日華化学社製、商品名ネオフィックスE117、固形分濃度50重量%)6.6重量部を水93.4重量部に溶解して調製した表面処理液を用いて、上記のインク受理層中に水溶性カチオン性有機物質が固形分重量で0.54重量部となるように含浸させ、インクジェット記録用シートを得た。
このインクジェット記録用シートのインク受理層中のシリカの含有量は、56.2量%であった。
【0024】
実施例2
インク受理層塗工液として、実施例1で使用したインク受理層塗工液に固形分重量比で0.05部の硫酸を加えてpHが4.0以下となるように調整した塗工液を使用し、且つインク受理層への表面処理液の含浸量を、水溶性カチオン性有機物質の固形分重量で0.24重量部となる量とした以外は、実施例と同様にしてインクジェット記録用シートを得た。
このインクジェット記録用シートのインク受理層中のシリカの含有量は、57.2重量%であった。
【0025】
実施例3
表面処理液による含浸を行わなかった以外は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用シートを得た。
このインクジェット記録用シートのインク受理層中のシリカの含有量は、58.3重量%であった。
【0026】
比較例1
板状水和アルミニウム酸化物を羽毛状水和アルミニウム酸化物(日産化学社製、商品名アルミナゾル200、固形分10重量%)8.0重量部に変えた以外は、実施例1と同様にして、インクジェット記録用シートを得た。
【0027】
比較例2
シリカとして、平均粒子径12.5μm、吸油度230ml/100gのシリカ(水澤化学社製、商品名ミズカシルP78F、固形分100重量%)のみを8.5重量部使用した以外は、実施例1と同様にして、インクジェット記録用シートを得た。
【0028】
比較例3
板状水和アルミニウム酸化物を羽毛状水和アルミニウム酸化物(日産化学社製、商品名アルミナゾル100、固形分10重量%)8.0重量部に変え、且つシリカとして、平均粒子径12.5μm、吸油度230ml/100gのシリカ(水澤化学社製、商品名ミズカシルP78F、固形分100重量%)のみを8.5重量部使用した以外は、実施例1と同様にして、インクジェット記録用シートを得た。
【0029】
比較例4
羽毛状水和アルミニウム酸化物を別種の羽毛状水和アルミニウム酸化物(日産化学社製、商品名アルミナゾル200、固形分10重量%)8.0重量部に変えた以外は、比較例3と同様にしてインクジェット記録用シートを得た。
【0030】
比較例5
羽毛状水和アルミニウム酸化物を棒状水和アルミニウム酸化物(日産化学社製、商品名アルミナゾル520、固形分濃度20重量%)4.0重量部に変えた以外は、比較例3と同様にしてインクジェット記録用シートを得た。
【0031】
比較例6
羽毛状水和アルミニウム酸化物を棒状水和アルミニウム酸化物(触媒化成工業社製、商品名カタロイドAS−3、固形分濃度7重量%)11.4重量部に変えた以外は、比較例3と同様にしてインクジェット記録用シートを得た。
【0032】
比較例7
羽毛状水和アルミニウム酸化物を棒状水和アルミニウム酸化物(武生ファインケミカル社製、商品名アルミゾル10、固形分濃度10重量%)8.0重量部に変えた以外は、比較例3と同様にしてインクジェット記録用シートを得た。
【0033】
比較例8
羽毛状水和アルミニウム酸化物を棒状水和アルミニウム酸化物(武生ファインケミカル社製、商品名アルミゾルCSA−110AD、固形分濃度6.3重量%)12.5重量部に変えた以外は、比較例3と同様にしてインクジェット記録用シートを得た。
【0034】
上記の各実施例及び比較例で得られたインクジェット記録用シートについて、塗工層耐水性、インク耐水性及び画像の滲みについて、下記の試験方法で評価した。
(1)塗工層耐水性
濡れた綿棒を塗工層に対して垂直に接触させ、荷重が100gになるように擦る。ただし、1回を1往復(片道50mm)とした。
評価結果は、塗工層が脱落するまでの回数で示す。
(2)インク耐水性
セイコーエプソン社製の顔料タイプのインクジェットプリンター(機種名:MC9000)を用いて、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクを用いて印画し、印画終了5分後に印画部にスポイトで蒸留水を1滴たらし、蒸留水が完全に吸収されたときのインク流出具合を目視で下記の基準で評価する。
○ ほとんど流出していない。
△ 若干流出している。
× 著しく流出している。
(3)画像の滲み
セイコーエプソン社製の顔料タイプのインクジェットプリンター(機種名:MC9000)を用いて、JIS高精細カラーディジタル標準画像N3Aを印画したときの画像の滲み具合を目視で下記の基準で評価する。
○ 滲んでいない。
△ 若干滲んでいるが、実用上問題ない。
× 滲んでいる。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、インク受理層の耐水性のみならず、印画部の耐水性にも優れるインクジェット記録用シートを提供することができ、水溶性アルミニウム塩をインク受理層に加えたものは、いっそう発色性に優れる。
さらに、本発明により、インク受理層(乾燥後)に水溶性のカチオン性有機物質を含浸させることにより、耐水性に加えて画像の滲み(水が付着した場合の滲みではなく、印画直後に発生する滲み)の抑制の面でも優れたインクジェット記録用シートを提供することができる。
また、インク受理層塗工液のpHを4以下に調整してインク受理層を形成すれば、インクの滲みを抑制する効果が向上し、インク受理層中に浸透する水溶性のカチオン性有機物質の量をさらに減少することができる。すなわち、2重量%以下の少量の水溶性のカチオン性有機物質で、インクの滲みを充分に抑制し、しかもインク受理層及び印画部の耐水性をいっそう向上することができる。
Claims (3)
- 基材上にインク受理層を設けてなるインクジェット記録用シートにおいて、インク受理層が、粒子形状が板状である水和アルミニウム酸化物、シリカ、塩基性乳酸アルミニウム及びバインダーを含有してなり、かつシリカの50重量%以上がコールターカウンター法による平均粒子径が2〜5μmでかつ吸油度が200〜230ml/100gであるシリカであり、該水和アルミニウム酸化物、シリカ、塩基性アルミニウム及びバインダーを含有する該インク受理層を形成するための塗工液がpHを4以下に調整されたものであることを特徴とするインクジェット記録用シート。
- シリカがコールターカウンター法による平均粒子径が2〜5μmでかつ吸油度が200〜230ml/100gであるシリカ50重量%以上と平均粒子径が5μmを超えるシリカとの混合物である請求項1記載のインクジェット記録用シート。
- インク受理層が、基材上に塗工乾燥して形成した、水和アルミニウム酸化物、シリカ、塩基性乳酸アルミニウム及びバインダーを含有する層に、水溶性のカチオン性有機物質を含浸させて形成されている請求項1又は2記載のインクジェット記録用シート。
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