JP2002254797A - インクジェット記録用シート - Google Patents

インクジェット記録用シート

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JP2002254797A
JP2002254797A JP2001053348A JP2001053348A JP2002254797A JP 2002254797 A JP2002254797 A JP 2002254797A JP 2001053348 A JP2001053348 A JP 2001053348A JP 2001053348 A JP2001053348 A JP 2001053348A JP 2002254797 A JP2002254797 A JP 2002254797A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク受理層の耐水性のみならず、印画部の
耐水性にも優れるインクジェット記録用シートを提供す
ること。 【解決手段】 基材上にインク受理層を設けてなるイン
クジェット記録用シートにおいて、インク受理層が、粒
子形状が板状である水和アルミニウム酸化物、シリカ及
びバインダーを含有してなり、かつシリカの50重量%
以上がコールターカウンター法による平均粒子径が2〜
5μmでかつ吸油度が200〜230ml/100gで
あるシリカであることを特徴とするインクジェット記録
用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用シートに関し、さらに詳しくは、印画部及びインク
受理層の耐水性に優れるインクジェット記録用シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】印画方式の一つとして、インクジェット
記録方式は、高画質のフルカラー画像が容易に得られる
こと、ランニングコストが低いこと、等の利点により、
用途が広がりつつある。それに伴い、インクジェット記
録用シートに対して、耐水性の要求が高まってきてい
る。屋外でポスターや看板として使用されて雨滴が付着
する、高湿度の環境で使用されて結露する、誤って液体
をこぼす、など様々な場合があるためである。耐水性を
向上させる方法として、インク受理層を有するインクジ
ェット記録用シートにおいては、インク受理層にアルミ
ニウム酸化物を添加する方法が知られている。また、ア
ルミニウム酸化物とシリカを併用すると効果が高まるこ
とも公知である。しかしながら、上記方法では、インク
受理層自体の耐水性は向上するものの、印画後に水が付
着した場合にインクが流れ出したり滲み出したりしない
という面での耐水性(以後、印画部の耐水性と称する)
は充分ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の従来
技術の問題点を解消し、インク受理層のみならず、印画
部の耐水性にも優れるインクジェット記録用シートを提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の末、特定のアルミニウム酸化物と特定のシリカの組み
合わせによって上記課題を解決できることを見出し、本
発明を完成させた。すなわち、本発明は、基材上にイン
ク受理層を設けてなるインクジェット記録用シートにお
いて、インク受理層が、粒子形状が板状である水和アル
ミニウム酸化物、シリカ及びバインダーを含有してな
り、かつシリカの50重量%以上がコールターカウンタ
ー法による平均粒子径が2〜5μmでかつ吸油度が20
0〜230ml/100gであるシリカであることを特
徴とするインクジェット記録用シートを提供するもので
ある。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェット記録用シ
ートは、基材上にインク受理層を有するものである。こ
こで、基材としては、特に制限はなく、例えば、プラス
チックフィルム,紙,不織布等、種々のものが使用可能
である。特に、耐水性の点からプラスチックフィルムが
好適である。素材の面からは、ポリエチレンテレフタレ
ート,ポリプロピレン,ポリスチレン,ポリカーボネー
ト等の一般的な熱可塑性樹脂フィルム、或いは、炭酸カ
ルシウム等の無機粉末を内添させたもの、有機ピグメン
トを内添させたもの等から選択することが可能である。
また、構造の面からは、製造の過程でボイドを発生させ
たもの、多層のもの等から選択することが可能である。
なお、ここでいうプラスチックフィルムには、合成紙と
称されるものも含まれる。
【0006】本発明のインクジェット記録用シートにお
いて、インク受理層は、粒子形状が板状である水和アル
ミニウム酸化物、シリカ及びバインダーを含有してな
り、かつシリカの50重量%以上がコールターカウンタ
ー法による平均粒子径が2〜5μmでかつ吸油度が20
0〜230ml/100gであるシリカである。水和ア
ルミニウム酸化物の形状には板状の他に棒状、羽毛状な
どがあるが、本発明においては板状のものを用いる。こ
れによりインク受理層及び印画部の耐水性が著しく向上
する。結晶形としては、擬ベーマイトであるものが好ま
しい。水和アルミニウム酸化物の細孔容積としては、従
来、0.3〜0.9cc/gであるものを用いることが
よく知られているが、本発明の効果を発揮させるために
は、0.3cc/g未満のものが好ましく、0.1cc
/g以下のものがより好ましい。また、粒子径は電子顕
微鏡での実測で20〜30nmのものが好ましく、BE
T比表面積は100〜300m2 /gのものが好まし
い。このような板状の水和アルミニウム酸化物は、公知
の任意の方法、例えば、特公昭35−6977号公報,
特公昭37−7750号公報などに記載されている方法
で製造することができる。
【0007】本発明に用いるシリカの50重量%以上
は、コールターカウンター法による平均粒子径が2〜5
μmでかつ吸油度が200〜230ml/100gであ
るシリカであることが必要である。このようなシリカ
と、平均粒子径が5μmを越えるシリカとを混合して使
用することができる。本発明において、上記のような特
定範囲の平均粒子径及び吸油度を示すシリカを用いるこ
とによって、インク受理層及び印画部の耐水性が向上す
る。上記の2種類のシリカは、インク受理層の全固形分
に対して、40〜80重量%が好ましい。シリカの量が
40重量%未満では、インク吸収能力が不足することが
あり、80重量%を超えるとインク受理層の強度が不足
することがある。コールターカウンター法による平均粒
子径が2〜5μmのシリカに関しては、湿式法によって
製造されたものが好ましく、更に、ゲルタイプであるこ
とがより好ましい。その理由は、このようなシリカは、
シリカ同志の凝集力が強く、塗工層の強度、耐擦過性、
耐水性を向上させる為である。
【0008】バインダーとしては、各種の公知のものを
使用できる。ポリビニルアルコール,ポリビニルブチラ
ール,ゼラチン,ポリビニルアセタール,カルボキシメ
チルセルロース,ポリビニルピロリドン,スチレン−ア
クリル共重合体,エチレン−酢酸ビニル共重合体,スチ
レン−ブタジエンゴム,ポリウレタン樹脂,アクリル樹
脂などが挙げられる。これらは単独で又は混合して使用
できる。本発明において、特に、シラノール変性ポリビ
ニルアルコールを用いると、効果が向上する。これは、
シラノール変性ポリビニルアルコールがシリカと強固に
結合するからであると推測される。シラノール変性ポリ
ビニルアルコールの中でも、特に、ケン化度が98%以
上、重合度が1000以上のものが好ましい。
【0009】また、本発明において、発色濃度を向上さ
せる目的で、水溶性アルミニウム塩をインク受理層に加
えると、より好ましい効果が得られる。水溶性アルミニ
ウム塩としては、塩化アルミニウム,硫酸アルミニウ
ム,硝酸アルミニウム,塩基性乳酸アルミニウム及びそ
の類似物のようなアルミニウム塩であり、特に発色性の
面から塩基性乳酸アルミニウム,硫酸アルミニウム,硫
酸アンモニウムアルミニウム,硫酸ナトリウムアルミニ
ウムが好適である。水溶性アルミニウム塩とシリカの比
率は、重量比で1:200〜1:10であり、好ましく
は1:150〜1:20である。上記の範囲(1:20
0〜1:10)より水溶性アルミニウム塩の比率が高く
なると、インク吸収スピードが落ちてしまい、結果的に
滲みを生じやすくなる。また、比率が低くなると反射濃
度が低くなりやすい。
【0010】さらに、インク受理層には、本発明の目的
を損なわない範囲で、従来インク受理層に用いられてい
る各種助剤、添加剤など、例えば、耐光性,耐暗退色
性,染着性などの向上剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸
化防止剤、界面活性剤、帯電防止剤、蛍光染料、可塑剤
などを、必要に応じて含有させることができる。インク
受理層の形成は、塗工,散布,浸漬など、従来公知の種
々の方法を用いて行うことができる。例えば、水又は水
と混和性のある有機溶剤と水との混合物からなる水性溶
剤中に、前記の板状水和アルミニウム酸化物,シリカ及
びバインダー並びに必要に応じて用いられる各種添加剤
成分を溶解又は分散させて、濃度5〜40重量%程度の
塗工液を調製し、この塗工液を基材上に直接又は後記の
アンカー層などを介して、乾燥後の厚みか所望の値にな
るように塗工し、乾燥処理する。塗工方法としては、例
えば、リバースロールコート,エアナイフコート,グラ
ビアコート,ブレードコート等による塗工が望ましい。
塗工後の乾燥は、無風乾燥,オーブン,ヘアドライヤ等
の通常の方法で行うことができる。乾燥温度は、100
〜120℃程度が好ましい。
【0011】また、本発明のインクジェット記録用シー
トにおいて、密着性を向上させる目的で、基材とインク
受理層の間にアンカー層を設けてもよい。アンカー層と
しては、特に制限はなく、従来、基材とインク受理層と
の間の密着性を向上させるため用いられた各種成分、例
えば、アクリル系樹脂などを含有するものであってよ
い。
【0012】さらに本発明は、基材上にインク受理層を
塗工し、乾燥した後、このインク受理層に水溶性のカチ
オン性有機物質を含浸させることにより、耐水性に加え
て画像の滲み(水が付着した場合の滲みではなく、印画
直後に発生する滲み)の抑制の面でも優れたインクジェ
ット記録用シートを提供することができる。従来インク
ジェット記録用シートにおいては、画像の滲みを抑制す
ることなどを目的として、インク受理層用の塗工液に、
4級アンモニウム塩,ジシアンジアミド系,ポリアミン
系,アルキルアミン系などの水溶性カチオン性有機物質
を含有させる技術が普及している。すなわち、水溶性カ
チオン性有機物質を含有する塗液を基材に塗工し乾燥さ
せてインク受理層を形成する方法が一般的である。これ
に対し、本発明においては、水溶性カチオン性有機物質
をまったく含有しないか、あるいはほとんど含有しない
インク受理層用の塗工液を塗工し、乾燥させた後に、そ
の上から水溶性のカチオン性有機物質を少量、適度に浸
透するように含浸させる。
【0013】本発明において、水溶性カチオン性有機物
質の含有の有無は、インクジェット記録用シートの使用
条件や目的に応じて適宜選択できる。含有させる場合、
本発明の方法を用いると、上記の従来一般的な方法を用
いる場合と比較して、耐水性が高いインク受理層が得ら
れ、しかも画像の滲みを減少させることができる。水溶
性カチオン性有機物質の画像の滲みの抑制作用に関して
は、既に公知であるが、通常はインクがアニオン性であ
るため、カチオン性の物質と強く結合するために起こる
と考えられる。さらに、カチオン性の物質の中でも、イ
ンクの吸収性等の理由により、通常は水溶性の有機物質
が選択されている。
【0014】また、耐水性に関しては、第一に、本発明
の方法によれば、水溶性カチオン性有機物質の含有量
を、最初から塗工液に含有させた場合と比較して、少な
くすることができる。その理由は、層が乾燥して形成さ
れた後に供給すれば、層内に均一ではなく比較的表面に
近い部分に偏在する傾向があるために、少量でも画像の
インクを定着させる効果が大きいからである。当然のこ
とながら、水溶性カチオン性有機物質を含有すると耐水
性が劣化するので、インク受理層全体での含有量は少な
い方が耐水性は高い。第二に、一般的な方法では、フィ
ラー間を結着させる成分(主にバインダーからなる)の
中に、水溶性カチオン性有機物質が含有されてしまう
が、本発明の方法では、結着が完了した後に水溶性カチ
オン性有機物質が供給されるので、結着部に含有される
割合が少ないと推測される。なお、この方法を用いる場
合にも、シリカの含有量は、インク受理層中の全固形分
中40〜80重量%であることが好ましい。40重量%
未満では、インク吸収能力が不足することがあり、80
重量%を超えるとインク受理層の強度が不足ことがあ
る。
【0015】含浸させる水溶性のカチオン性有機物質と
しては、例えば、4級アンモニウム塩,ジシアンジアミ
ド系,ポリアミン系,アルキルアミン系等が挙げられる
が、発色性の面から特にジシアンジアミド縮合物が好適
である。また、含浸させる量については、インク受理層
に対し固形分中の1.5〜7.5重量%が好ましく、
2.0〜5.0重量%がより好ましい。また、単位面積
当たりでは、0.2〜1.0g/m2 、より好ましくは
0.4〜0.7g/m2 である。量が少な過ぎると、滲
みの抑制効果が不充分となり、多すぎると耐水性が低下
する。従来の方法では、特にポスター用途など、インク
の噴射量が多い用途向けの場合、インクの滲み防止や発
色性の効果を充分発揮するには、11重量%程度の量が
必要であったが、本発明の方法によれば、少量でも同等
の効果を発揮する。従って、水溶性のカチオン性有機物
質を含浸させる前の塗工層には、予め同物質を含有させ
ておくことは不要である。耐水性の面からは全く含有さ
せておかないことが望ましいが、何らかの目的で含有さ
せておく場合でも、該層の固形分中の2重量%を超える
と、耐水性、特に濡れた状態での耐擦過性に問題が生じ
る。
【0016】水溶性のカチオン性有機物質を含浸させる
方法としては、水溶性のカチオン性有機物質の水溶液を
塗工もしくは散布するか、又は同物質を含浸させる前の
層を水溶性のカチオン性有機物質の水溶液に浸積する方
法があるが、水溶性のカチオン性有機物質を含浸させる
ことができれば、他の方法を用いてもよい。前記したよ
うに、含浸させた結果、水溶性のカチオン性有機物質が
インク受理層の表面に近い部分に偏在する場合が好まし
いが、本発明において含浸させるとは、水溶性のカチオ
ン性有機物質がインク受理層中に均一に含有される場合
をも含むものである。なお、本発明には、水溶性のカチ
オン性有機物質を含浸させる前の層の表面上に、水溶性
のカチオン性有機物質を含有する層が一部残っている場
合も含まれる。
【0017】上記のように、水溶性のカチオン性有機物
質(表面処理剤)の含浸は、通常は液体に溶解させて行
うが、その際の濃度は、前記液体に対し10重量%以
下、より好ましくは5重量%以下である。10重量%を
超えると、含浸させる前の層への浸透の度合いが少な
く、表面付近に留まる量が多すぎるからである。また、
前記液体として水を単独で使用しても良く、水溶性の有
機溶媒を混合して使用してもよい。本発明においては、
水溶性のカチオン性有機物質を溶解させた液体(以下、
表面処理液と称することがある。)にはバインダー及び
フィラーを含ませる必要はなく、含ませないことが好ま
しい。その理由は、インク受理層への影響として、バイ
ンダーを単独で添加すると、インク受理層の強度を強化
するが、インク受理層のインク吸収能力の低下を招きや
すくなるからである。また、フィラーを単独で添加する
と、水溶性のカチオン性有機物質のバインダー力は非常
に弱いため、フィラーは塗工層に結着させられるのでは
なく、塗工層内の空隙部に入り込む程度であるため、塗
工層の強度,耐擦過性の低下を招きやすくなるからであ
る。さらに、バインダーとフィラーを共に添加すると、
新たな層を形成する可能性が高く、界面でインクが滲み
やすくなるうえに、インク受理層の強度の低下を招きや
すくなるからである。
【0018】表面処理液にバインダー及びフィラーを含
ませないことは、耐水性などの点でも好ましい。その理
由は、インク受理層におけるカチオン性有機物質の分布
への影響として、バインダーを添加すると、水溶性のカ
チオン性有機物質の一部がバインダー内に取り込まれた
まま、バインダーが硬化するため、インク受理層内での
水溶性のカチオン性有機物質の効果が働かない。そのた
め、バインダーを含まない表面処理液と同様な効果を得
るには、水溶性のカチオン性有機物質の添加量を増加さ
せる必要があるが、そうするとインク受理層内での水溶
性のカチオン性有機物質の分布が表面に必要以上に密に
なりやすくなり、インク受理層の耐水性の低下,濡れた
状態での擦過性の低下,印画部の耐水性の低下,印画部
の濡れた状態での擦過性の低下を招きやすいからであ
る。また、バインダーが内部に水溶性のカチオン性有機
物質を含んだまま硬化すると、耐水性は低下する傾向が
あり、結果として、インク受理層の耐水性の低下を招き
やすくなるからである。特に、バインダーがポリビニル
アルコールのときは、耐水性の低下が著しい。また、フ
ィラーを添加すると、フィラーの多孔部,間隙部に水溶
性のカチオン性有機物質の一部が取り込まれるため、フ
ィラーを含まない表面処理液と同様な効果を得るには、
水溶性のカチオン性有機物質の添加量を増加させる必要
があるが、そうすると、インク受理層内での水溶性のカ
チオン性有機物質の分布が表面に必要以上に密になりや
すくなり、インク受理層の耐水性の低下,濡れた状態で
の擦過性の低下,印画部の耐水性の低下,印画部の濡れ
た状態での擦過性の低下を招きやすい。
【0019】さらに、バインダーとフィラーをともに添
加すると、バインダー部及びフィラーの多孔部に水溶性
のカチオン性有機物質の一部が取り込まれるため、水溶
性のカチオン性有機物質の添加量を増加させる必要があ
るが、そうすると、インク受理層内での水溶性のカチオ
ン性有機物質の分布が表面に必要以上に密になりやすく
なり、インク受理層の耐水性の低下,濡れた状態での擦
過性の低下,印画部の耐水性の低下,印画部の濡れた状
態での擦過性の低下を招きやすい。また、バインダーが
内部に水溶性のカチオン性有機物質を含んだまま硬化す
ると、耐水性が低下する傾向があり、インク受理層の耐
水性の低下を招きやすくなる。特に、バインダーがポリ
ビニルアルコールのときは、耐水性の低下が著しい。
【0020】また、本発明においては、水溶性のカチオ
ン性有機物質を含浸させる前のインク受理層を形成する
ための塗液のpHを調整することにより、更なる効果を
発揮させることが可能である。この塗液をpHが4以下
となるように調整すると、インクの滲みを抑制する効果
が向上する。これにより、インク受理層中の水溶性のカ
チオン性有機物質の量を更に減少させることが可能であ
る。塗液のpHが4以下になるように調整した場合、イ
ンク受理層中の水溶性のカチオン性有機物質の量は、該
層に対する固形分比で2重量%以下にすることができ
る。この量でも、滲みは充分に抑制できる。また、イン
ク受理層中の水溶性のカチオン性有機物質の量を減少さ
せることにより、インク受理層と印画部の耐水性が更に
向上する。また、この場合、特に顔料系のインクに対す
る滲み抑制効果が大幅に向上する。なお、塗液のpHを
4以下に調整することは、pHが低い物質を添加するこ
とによって可能である。添加する物質としては、酢酸、
硫酸、塩酸、硝酸等が挙げられる。
【0021】さらに、本発明のインクジェット記録用シ
ートにおいては、基材シートのインク受理層とは反対側
の面に、所望により、カール防止機能、帯電防止機能、
滑り性向上機能などを有する層を、少なくとも一層設け
ることができる。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。
【0023】実施例1 基材として、厚さ80μmの合成紙(王子油化合成紙社
製、商品名ユポFPG#80)を用いた。この基材上
に、アクリル系樹脂30重量部、炭酸カルシウム10重
量部及び水60重量部から成る塗工液を塗布してアンカ
ー層を形成した。次いで、シラノール変性ポリビニルア
ルコール(クラレ社製、商品名R−1130、固形分濃
度100重量%、ケン化度98%、重合度1750:バ
インダー)5.0重量部、板状水和アルミニウム酸化物
(触媒化成工業社製、商品名カタロイドAS−2、固形
分濃度10重量%、電子顕微鏡での実測で粒子径が20
〜30nm、主結晶形:擬ベーマイト形)8.0重量
部、平均粒子径3.5μm、吸油度210ml/100
gのシリカ(富士シリシア化学社製、商品名サイリシア
440、固形分濃度100重量%、湿式法ゲルタイプ)
6.0重量部、平均粒子径12.5μm、吸油度230
ml/100gのシリカ(水澤化学社製、商品名ミズカ
シルP78F、固形分100重量%)2.5重量部、塩
基性乳酸アルミニウム(多木化学社製、商品名タキセラ
ムM160L、固形分濃度10重量%)0.8重量部、
蛍光増白剤(バイエル社製、商品名ブランクフォアBS
U−PNリキッド、固形分濃度100重量%)0.1重
量部、非イオン界面活性剤(サンノプコ社製、商品名S
Nディフォーマー、固形分濃度100重量%)0.1重
量部及び水77.5重量部を混合して塗工液を調製し、
上記のアンカー層上に乾燥後の塗工層の厚みが35μm
となるように塗工し、110℃で乾燥してインク受理層
を形成した。水溶性のカチオン性有機物質としてジシア
ンジアミド縮合物(日華化学社製、商品名ネオフィック
スE117、固形分濃度50重量%)6.6重量部を水
93.4重量部に溶解して調製した表面処理液を用い
て、上記のインク受理層中に水溶性カチオン性有機物質
が固形分重量で0.54重量部となるように含浸させ、
インクジェット記録用シートを得た。このインクジェッ
ト記録用シートのインク受理層中のシリカの含有量は、
56.2量%であった。
【0024】実施例2 インク受理層塗工液として、実施例1で使用したインク
受理層塗工液に固形分重量比で0.05部の硫酸を加え
てpHが4.0以下となるように調整した塗工液を使用
し、且つインク受理層への表面処理液の含浸量を、水溶
性カチオン性有機物質の固形分重量で0.24重量部と
なる量とした以外は、実施例と同様にしてインクジェッ
ト記録用シートを得た。このインクジェット記録用シー
トのインク受理層中のシリカの含有量は、57.2重量
%であった。
【0025】実施例3 表面処理液による含浸を行わなかった以外は、実施例1
と同様にしてインクジェット記録用シートを得た。この
インクジェット記録用シートのインク受理層中のシリカ
の含有量は、58.3重量%であった。
【0026】比較例1 板状水和アルミニウム酸化物を羽毛状水和アルミニウム
酸化物(日産化学社製、商品名アルミナゾル200、固
形分10重量%)8.0重量部に変えた以外は、実施例
1と同様にして、インクジェット記録用シートを得た。
【0027】比較例2 シリカとして、平均粒子径12.5μm、吸油度230
ml/100gのシリカ(水澤化学社製、商品名ミズカ
シルP78F、固形分100重量%)のみを8.5重量
部使用した以外は、実施例1と同様にして、インクジェ
ット記録用シートを得た。
【0028】比較例3 板状水和アルミニウム酸化物を羽毛状水和アルミニウム
酸化物(日産化学社製、商品名アルミナゾル100、固
形分10重量%)8.0重量部に変え、且つシリカとし
て、平均粒子径12.5μm、吸油度230ml/10
0gのシリカ(水澤化学社製、商品名ミズカシルP78
F、固形分100重量%)のみを8.5重量部使用した
以外は、実施例1と同様にして、インクジェット記録用
シートを得た。
【0029】比較例4 羽毛状水和アルミニウム酸化物を別種の羽毛状水和アル
ミニウム酸化物(日産化学社製、商品名アルミナゾル2
00、固形分10重量%)8.0重量部に変えた以外
は、比較例3と同様にしてインクジェット記録用シート
を得た。
【0030】比較例5 羽毛状水和アルミニウム酸化物を棒状水和アルミニウム
酸化物(日産化学社製、商品名アルミナゾル520、固
形分濃度20重量%)4.0重量部に変えた以外は、比
較例3と同様にしてインクジェット記録用シートを得
た。
【0031】比較例6 羽毛状水和アルミニウム酸化物を棒状水和アルミニウム
酸化物(触媒化成工業社製、商品名カタロイドAS−
3、固形分濃度7重量%)11.4重量部に変えた以外
は、比較例3と同様にしてインクジェット記録用シート
を得た。
【0032】比較例7 羽毛状水和アルミニウム酸化物を棒状水和アルミニウム
酸化物(武生ファインケミカル社製、商品名アルミゾル
10、固形分濃度10重量%)8.0重量部に変えた以
外は、比較例3と同様にしてインクジェット記録用シー
トを得た。
【0033】比較例8 羽毛状水和アルミニウム酸化物を棒状水和アルミニウム
酸化物(武生ファインケミカル社製、商品名アルミゾル
CSA−110AD、固形分濃度6.3重量%)12.
5重量部に変えた以外は、比較例3と同様にしてインク
ジェット記録用シートを得た。
【0034】上記の各実施例及び比較例で得られたイン
クジェット記録用シートについて、塗工層耐水性、イン
ク耐水性及び画像の滲みについて、下記の試験方法で評
価した。 (1)塗工層耐水性 濡れた綿棒を塗工層に対して垂直に接触させ、荷重が1
00gになるように擦る。ただし、1回を1往復(片道
50mm)とした。評価結果は、塗工層が脱落するまで
の回数で示す。 (2)インク耐水性 セイコーエプソン社製の顔料タイプのインクジェットプ
リンター(機種名:MC9000)を用いて、シアン、
マゼンタ、イエロー、ブラックのインクを用いて印画
し、印画終了5分後に印画部にスポイトで蒸留水を1滴
たらし、蒸留水が完全に吸収されたときのインク流出具
合を目視で下記の基準で評価する。 ○ ほとんど流出していない。 △ 若干流出している。 × 著しく流出している。 (3)画像の滲み セイコーエプソン社製の顔料タイプのインクジェットプ
リンター(機種名:MC9000)を用いて、JIS高
精細カラーディジタル標準画像N3Aを印画したときの
画像の滲み具合を目視で下記の基準で評価する。 ○ 滲んでいない。 △ 若干滲んでいるが、実用上問題ない。 × 滲んでいる。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、インク受理層の耐水性
のみならず、印画部の耐水性にも優れるインクジェット
記録用シートを提供することができ、水溶性アルミニウ
ム塩をインク受理層に加えたものは、いっそう発色性に
優れる。さらに、本発明により、インク受理層(乾燥
後)に水溶性のカチオン性有機物質を含浸させることに
より、耐水性に加えて画像の滲み(水が付着した場合の
滲みではなく、印画直後に発生する滲み)の抑制の面で
も優れたインクジェット記録用シートを提供することが
できる。また、インク受理層塗工液のpHを4以下に調
整してインク受理層を形成すれば、インクの滲みを抑制
する効果が向上し、インク受理層中に浸透する水溶性の
カチオン性有機物質の量をさらに減少することができ
る。すなわち、2重量%以下の少量の水溶性のカチオン
性有機物質で、インクの滲みを充分に抑制し、しかもイ
ンク受理層及び印画部の耐水性をいっそう向上すること
ができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上にインク受理層を設けてなるイン
    クジェット記録用シートにおいて、インク受理層が、粒
    子形状が板状である水和アルミニウム酸化物、シリカ及
    びバインダーを含有してなり、かつシリカの50重量%
    以上がコールターカウンター法による平均粒子径が2〜
    5μmでかつ吸油度が200〜230ml/100gで
    あるシリカであることを特徴とするインクジェット記録
    用シート。
  2. 【請求項2】 シリカがコールターカウンター法による
    平均粒子径が2〜5μmでかつ吸油度が200〜230
    ml/100gであるシリカ50重量%以上と平均粒子
    径が5μmを超えるシリカとの混合物である請求項1記
    載のインクジェット記録用シート。
  3. 【請求項3】 インク受理層が、基材上に塗工乾燥して
    形成した、水和アルミニウム酸化物、シリカ及びバイン
    ダーを含有する層に、水溶性のカチオン性有機物質を含
    浸させて形成されている請求項1又は2記載のインクジ
    ェット記録用シート。
  4. 【請求項4】 水和アルミニウム酸化物、バインダー及
    びシリカを含有する層を形成するための塗工液がpHを
    4以下に調整されたものである請求項3記載のインクジ
    ェット記録用シート。
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