JP4549265B2 - 電波吸収体 - Google Patents

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本発明は電波吸収体に関し、特に電磁波の反射等による通信障害を防止でき、かつ薄型化および軽量化が可能な電波吸収体に関する。
近年、携帯電話、無線LAN(Local Area Network)およびITS(Intelligent Transport Systems)などの無線通信システムの発達により、通信情報の保護および混信・誤通信の防止をする必要が生じている。主に通信情報の保護を目的とする場合には、外来電波の遮蔽と通信機器自身からの放射電波の遮蔽のために、電磁波シールド材によって室内外の電波を遮断することが行われている。しかし、この場合には通信機器自身からの放射電波が反射により室内に残ることになり、その反射波と所望の通信電波との干渉による通信品質の劣化を引き起こすことがある。このような通信品質の劣化および混信・誤通信などの通信障害を防止するために、電磁波を吸収して熱に変換する電波吸収体が用いられている。
一般的な電波吸収体としては、フェライトや軟磁性金属などの磁性粉末をゴムやプラスチックなどの絶縁マトリックスに混合分散させてシート状またはブロック状に成型加工したもの(例えば、特許文献1参照)や、カーボンブラックなどの誘電損失粉末を発泡ポリウレタンなどに含浸させてピラミッド状または楔状に加工したもの(例えば、特許文献2参照)などが使用されている。
これら特許文献1や特許文献2に記載の電波吸収体は、一般に広い周波数帯域にわたる電波吸収特性を示す。しかしながら、特許文献1にあるような、フェライトまたは軟磁性金属などの磁性粉末をゴムまたはプラスチックなどの絶縁マトリックスに混合分散させて成型加工した電波吸収体においては、高い電波吸収性能を求める場合にある程度の厚さが必要となり、比重の大きな材料を用いることになるために、その重量が大きくなってしまうといった問題点を有している。また、特許文献2にあるような、カーボンブラックなどの誘電損失粉末を発泡ポリウレタンなどに含浸させて加工した電波吸収体においては、その吸収性能が厚さに依存するため、所望の性能を得るためにピラミッド状または楔状にする工夫あるいは吸収方向に対するかなりの厚さが必要となるといった問題点を有している。
一方、このような特許文献1や特許文献2に記載の電波吸収体における重量や厚さの問題点を解決した薄型かつ軽量な電波吸収体として、複数の導電性ループが規則的に配置された周期ループパターン、中間層、および導電性反射層からなり、その厚さが吸収対象波長の0.027倍以上である電波吸収体(例えば、特許文献3参照)なども提案されている。
特開2001−308584号公報 特開平10−051180号公報 特開2001−352191号公報
しかしながら、特許文献3にあるような、複数の導電性ループが規則的に配置された周期ループパターン、中間層、および導電性反射層からなり、その厚さが吸収対象波長の0.027倍以上である単一の大きさのパターンを周期的に並べた構造の電波吸収体においては、基本的に特定の(単一の)周波数に対して設計がなされ、周波数帯域が限定された狭帯域な特性となってしまい、複数の周波数に対しての電波吸収を実現することは困難であった。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、電磁波の反射などによる通信障害を防止できるだけの反射減衰能力を有し、薄型化および軽量化が可能であり、かつ複数の周波数の電波を吸収可能な多周波電波吸収特性を有する電波吸収体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の電波吸収体は、導体からなる導体層(11)と、1層または複数層の誘電体からなる誘電体層(12)と、導体からなるパターンを複数有するパターン層(13)とを備え、前記パターン層(13)における各パターンは、パッチパターン(101,201,301)の内部に少なくとも1つのループスロット(102,202,302)が形成されたパターンであることを特徴とする。
パターン層における各パターンは、パッチパターンの内部に1つのループスロットが形成されたパターンであってもよいし、パッチパターンの内部に2つ以上のループスロットが形成されたパターンであってもよい。パッチパターンの形状は、円形状(真円および楕円などを含む)、方形状(正方形、長方形、およびそれらの頂点を丸めたものなどを含む)、および多角形状(三角形などの多角形、およびその頂点を丸めたものなどを含む)などの任意の形状でよい。
ループスロットは、始点と終点とが同一である閉じた曲線または折れ線などによって構成される閉ループであってもよいし、始点と終点とが異なり、一部が途切れた曲線または折れ線などによって構成される開ループであってもよい。また、ループスロットの形状も、円形状、方形状、および多角形状などの任意の形状でよい。
本発明の電波吸収体によれば、パターン層のパターンがアンテナとして機能して電波を受信し、その受信の際に誘電体層への電磁波の漏れが生じ、その誘電体層の誘電損失成分により電磁波が熱に変換され、消費される。また、パターン層で受信されなかった電波であっても、パターン層および誘電体層を透過した電波は、その後、導体層で全反射などしてパターン層で受信され、誘電体層で熱に変換されて消費される。これらにより、本発明の電波吸収体は、電波を吸収して消費することができる。また、パターン層における各パターンが、パッチパターンの内部に少なくとも1つのループスロットが形成されたパターンであるため、パターン層が複数の周波数の電波を受信することができる。したがって、本発明によれば、電磁波の反射などによる通信障害を防止できるだけの反射減衰能力を有し、薄型化および軽量化が可能であり、かつ複数の周波数の電波を吸収可能な多周波電波吸収特性を有する電波吸収体を提供することができる。
また、本発明の電波吸収体において、前記パターン層(13)における各パターンは、前記パッチパターン(101,201,301)の内部に1つの前記ループスロット(102,202,302)が形成されたパターンであることを特徴とする。
また、本発明の電波吸収体において、前記パターン層(13)における各パターンは、前記パッチパターンとしての方形状パッチパターン(101,201,301)の内部に、前記ループスロットとしての1つの方形状ループスロット(102,202,302)が形成されたパターンであることを特徴とする。
また、本発明の電波吸収体において、前記パッチパターン(101,201,301)の最外周長が被吸収電波の1つの周波数に対応し、前記ループスロット(102,202,302)の1周長が被吸収電波の他の1つの周波数に対応することを特徴とする。
本発明の電波吸収体によれば、パッチパターンとループスロットそれぞれが受信する電波の周波数帯域を吸収対象の電波に合わせることができ、複数の周波数に対して吸収特性を得ることができる。したがって、本発明の電波吸収体によれば、電磁波の反射による通信障害などを効果的に防止することができる。
また、本発明の電波吸収体は、前記パッチパターン(101,201,301)の大きさおよび形状を変更せずに、前記ループスロット(102,202,302)の大きさあるいは形状のみを変更することによって、電波吸収特性を変更できることを特徴とする。
本発明の電波吸収体によれば、複数の周波数に対して吸収特性を得ることができると共に、パターン層における各パターンのパターン位置を変更せずに吸収対象の電波吸収特性を変更できるので、設計変更が容易な電波吸収体を提供することができる。
本発明によれば、電磁波の反射などによる通信障害を防止できるだけの反射減衰能力を有し、薄型化および軽量化が可能であり、かつ複数の周波数の電波を吸収可能な多周波電波吸収特性を有する電波吸収体を提供することができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。本実施形態の電波吸収体は、例えば無線LAN( Local Area Network )システムなどにおける通信障害を防止する電波吸収体に好適である。無線LANシステムは、2.45GHz帯の電波を用いて通信を行うものと、5.2GHz帯の電波を用いて通信を行うものがある。そこで、本実施形態の電波吸収体は、これら複数の無線LANシステムの不要電波を吸収し、係るシステムの通信エラーを回避するものとして好適である。例えば、無線LANのアクセスポイントを備えた会議室等における天井(天井の下面)や側壁面に、本実施形態の電波吸収体を設置することが好ましい。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本実施形態による電波吸収体の概略構成を示す断面図である。本実施形態の電波吸収体は、厚さ18μmの銅箔で形成された導体層11(全面導体層)と、比誘電率4.3、誘電損失0.1、厚さ3mmの誘電体基板12(誘電体層)と、銅箔で形成された複数のパターンが周期的に配置されているパターン層13とを順次積層した構造を有している。導体層11は電波を全反射する機能を有しており、導体の格子状のパターンからなる格子状導体層であってもよい。誘電体基板12は1層の誘電体によって構成されているが、複数層の誘電体によって構成してもよい。
図2は、図1に示す電波吸収体の部分平面図であり、パターン層の詳細な構成を示している。パターン層13は、一辺18mmの正方形のパッチパターン101の内部に1つの正方形のループスロット102を形成した複数のパターンから構成されている。パッチパターン101は、ループスロット102を隔てて離間したパターン101aおよび101bを有している。パッチパターン101は銅箔からなり、誘電体基板12の上面に周期的に(すなわち互いに一定の間隔をもって規則的に)配置されている。各パッチパターン101は、隣り合うパッチパターン101の中心点同士の中心間隔が22mmとなるように配置されている。ループスロット102は、スロット幅1mm、中心ループ長44mmとした。
これらのパッチパターン101およびループスロット102を有するパターン層13は、表面に銅箔が形成された誘電体基板12について、フォトレジストマスクを用いて塩化第二鉄のエッチング液によりパターニングして形成することができる。
次に、上記のような構造を有する本実施形態の電波吸収体が持つ電波吸収特性の測定方法について説明する。まず、測定対象の周波数範囲の電波に対する反射量が−40[dB]以下のピラミッドコーン形電波吸収体を、測定室内における壁面、床および測定面側方に設置しておく。そして、測定試料(本電波吸収体)に対する電波の入射角が所定の角度(例えば正面から5度)となるように送信用ホーンアンテナを配置し、送信用ホーンアンテナから出射された電磁波が測定試料で反射して向かう方向(光学反射の方向)に受信用ホーンアンテナを設置する。これら送受信用ホーンアンテナをベクトルネットワークアナライザに接続し、フリースペースタイムドメイン法を用いて、測定試料(電波吸収体)から反射されて到来する電波のみを分離してSパラメータ(S21)を測定する。
それぞれのホーンアンテナから所定の距離となる位置に金属反射板(Cu板)を設置し、送信用ホーンアンテナから所定周波数および所定強度の電波を出射させ、受信用ホーンアンテナの受信レベルを測定する。また、金属反射板(Cu板)と同一サイズの測定試料(電波吸収体)を金属反射板(Cu板)と同じ位置に設置し、金属反射板(Cu板)に出射する電波と同一の電波を送信用ホーンアンテナから出射させ、そのときの受信用ホーンアンテナの受信レベルを測定する。このようにして測定された金属反射板(Cu板)のときの受信レベルと、電波吸収体のときの受信レベルとの差(電力比)を反射減衰量として評価する。この測定の評価結果を図3に示す。図3より、パッチパターン101の最外周長72mmに対応した低周波側のおよそ2.7GHzと、ループスロット102の1周長44mmに対応した高周波側の5.9GHzの2つの周波数帯において吸収特性を示すことが分かる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図4は、本実施形態による電波吸収体の部分平面図であり、パターン層の詳細な構成を示している。なお、本実施形態の積層構造は、図1に示される構造と同一となっている。パターン層13は、一辺18mmの正方形のパッチパターン201の内部に1つの正方形のループスロット202を形成した複数のパターンから構成されている。パッチパターン201は、ループスロット202を隔てて離間したパターン201aおよび201bを有している。パッチパターン201は銅箔からなり、誘電体基板12の上面に周期的に(すなわち互いに一定の間隔をもって規則的に)配置されている。各パッチパターン201は、隣り合うパッチパターン201の中心点同士の中心間隔が22mmとなるように配置されている。ループスロット202は、スロット幅1mm、中心ループ長のみ変更して36mmとした。
これらのパッチパターン201およびループスロット202を有するパターン層13は、第1の実施形態と同様の方法で形成した。また、電波吸収特性の測定方法についても第1の実施形態と同様にして反射減衰量を測定し、評価した。
この測定の評価結果を図5に示す。図5より、およそ2.9GHzと7GHzの2つの周波数帯において吸収特性を示すことが分かる。本実施形態では、第1の実施形態に比べて短くなったループスロット202の1周長36mmに対応して、高周波側の吸収がより短波長の7GHzにシフトすることが分かる。また、その影響を受けて、パッチパターン201の最外周長72mmに対応した低周波側の吸収も2.9GHzにシフトしている。上記によれば、複数の周波数に対して吸収特性を得ることができると共に、パターン層における各パターンのパターン位置を変更せずに吸収対象の電波吸収特性を変更できるので、設計変更を容易に行うことができることが分かる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。図6は、本実施形態による電波吸収体の部分平面図であり、パターン層の詳細な構成を示している。なお、本実施形態の積層構造は、図1に示される構造と同一となっている。パターン層13は、一辺18mmの正方形のパッチパターン301の内部に1つの正方形のループスロット302を形成した複数のパターンから構成されている。パッチパターン301は、ループスロット302を隔てて離間したパターン301aおよび301bを有している。パッチパターン301は銅箔からなり、誘電体基板12の上面に周期的に(すなわち互いに一定の間隔をもって規則的に)配置されている。各パッチパターン301は、隣り合うパッチパターン301の中心点同士の中心間隔が22mmとなるように配置されている。ループスロット302は、スロット幅1mm、中心ループ長のみ変更して52mmとした。
これらのパッチパターン301およびループスロット302を有するパターン層13は、第1の実施形態と同様の方法で形成した。また、電波吸収特性の測定方法についても第1の実施形態と同様にして反射減衰量を測定し、評価した。
この測定の評価結果を図7に示す。図7より、およそ2.6GHzと5GHzの2つの周波数帯において吸収特性を示すことが分かる。本実施形態では、第1の実施形態に比べて長くなったループスロット302の1周長52mmに対応して、高周波側の吸収がより長波長の5GHzにシフトすることが分かる。また、その影響を受けて、パッチパターン301の最外周長72mmに対応した低周波側の吸収も2.6GHzにシフトしている。上記によれば、複数の周波数に対して吸収特性を得ることができると共に、パターン層における各パターンのパターン位置を変更せずに吸収対象の電波吸収特性を変更できるので、設計変更を容易に行うことができることが分かる。
(比較例)
次に、従来の電波吸収体(比較例)と、上述した本発明の第1〜第3の実施形態による電波吸収体との相違点について、図8と図9を参照して説明する。
図8は従来の電波吸収体の部分平面図であり、パターン層13の詳細な構成を示している。なお、本比較例の積層構造は、図1に示される構造と同一となっている。パターン層13は、一辺18mmの正方形のパッチパターン401のみから構成されている。パッチパターン401は銅箔からなり、誘電体基板12の上面に周期的に(すなわち互いに一定の間隔をもって規則的に)配置されている。各パッチパターン401は、隣り合うパッチパターン401の中心点同士の中心間隔が22mmとなるように配置されている。
これらのパッチパターン401を有するパターン層13は、第1の実施形態と同様の方法で形成した。また、電波吸収特性の測定方法についても第1の実施形態と同様にして反射減衰量を測定し、評価した。
この測定の評価結果を図9に示す。図9より、従来の電波吸収体は、およそ3.2GHzの周波数帯においてのみの吸収特性を示すことが分かる。換言すれば、本発明の第1〜第3の実施形態による電波吸収体は、薄型化および軽量化を図りながら、従来の電波吸収体と異なり、複数の周波数に対して吸収特性を得ることができる電波吸収体となる。したがって、複数の周波数帯が利用されているような無線LANシステムなどにおいて用いられる電波吸収体として十分な性能を持つことができる。さらに、パッチパターン101,102,103の大きさおよび形状を変更せずに、ループスロット102,202,302の大きさあるいは形状のみを変更することによって電波吸収特性を変更できるので、本発明の第1〜第3の実施形態による電波吸収体は、設計変更が容易な電波吸収体となる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、第1〜第3の実施形態の電波吸収体におけるパターン層13のパッチパターン101,201,301は方形パッチパターンであるが、それらの形状は、円形状(真円および楕円などを含む)、方形状(正方形、長方形、およびそれらの頂点を丸めたものなどを含む)、および多角形状(三角形などの多角形、およびその頂点を丸めたものなどを含む)などの任意の形状でよい。
また、ループスロット102,202,302は方形ループスロットであるが、それらの形状も、円形状、方形状、および多角形状などの任意の形状でよい。さらに、ループスロット102,202,302は、始点と終点とが同一である閉じた曲線または折れ線などによって構成される閉ループであるが、始点と終点とが異なり、一部が途切れた曲線または折れ線などによって構成される開ループであってもよい。
また、パターン層13における各パターンは、パッチパターンの内部に1つのループスロットが形成されたパターンであってもよいし、パッチパターンの内部に2つ以上のループスロットが形成されたパターンであってもよい。
上記の実施形態では、本発明の電波吸収体を無線LANシステムに適用する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、無線LANシステム以外にも適用することができる。すなわち、パッチパターンおよびループスロットの形状、大きさ、配置を調整し、あるいは各層の厚さ、表面抵抗値、構成材料などを調整することにより、吸収対象とする電波の周波数および帯域を変更することができる。
本発明の第1の実施形態による電波吸収体の断面図である。 同上の電波吸収体が有するパターン層の詳細構成を示す部分平面図である。 同上の電波吸収体の電波吸収特性を示す参考図である。 本発明の第2の実施形態による電波吸収体が有するパターン層の詳細構成を示す部分平面図である。 同上の電波吸収体の電波吸収特性を示す参考図である。 本発明の第3の実施形態による電波吸収体が有するパターン層の詳細構成を示す部分平面図である。 同上の電波吸収体の電波吸収特性を示す参考図である。 従来の電波吸収体(比較例)が有するパターン層の詳細構成を示す部分平面図である。 同上の電波吸収体の電波吸収特性を示す参考図である。
符号の説明
11・・・導体層、12・・・誘電体基板(誘電体層)、13・・・パターン層、101,201,301,401・・・パッチパターン、101a,101b,201a,201b,301a,301b・・・パターン、102,202,302・・・ループスロット

Claims (3)

  1. 導体からなる導体層と、1層または複数層の誘電体からなる誘電体層と、導体からなるパターンを複数有するパターン層とを備え、
    前記パターン層における各パターンは、パッチパターンの内部に1つのみの閉ループのループスロットが形成され、該ループスロットによって分かれた2つのパターンであり、該2つのパターンのうち外側のパターンの外周の長さおよび該外周により形成される形状を変更せずに、前記ループスロットの大きさのみを変更することによって、電波吸収特性を変更できることを特徴とする電波吸収体。
  2. 前記パターン層における各パターンは、前記パッチパターンとしての方形状パッチパターンの内部に、前記ループスロットとしての1つのみの閉ループの方形状ループスロットが形成され、該方形状ループスロットによって分かれた2つのパターンであることを特徴とする請求項1に記載の電波吸収体。
  3. 前記パッチパターンの最外周長が被吸収電波の1つの周波数に対応し、前記ループスロットの1周長が被吸収電波の他の1つの周波数に対応することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電波吸収体。
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