JP4461974B2 - 電波吸収体 - Google Patents
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Description
本発明の電波吸収体によれば、パターン層(16)のパターンがアンテナとして機能し、各パターンはサイズ又は形状が異なるので、広帯域の電波を受信できる。その受信の際に誘電体層(12,14,15)への電磁波の漏れが生じ、第1誘電体層(12)と第2誘電体層(14,15)の間に設けられた抵抗損失層である高抵抗導体層(13)により電磁波を熱に変換して消費することができる。したがって、本発明の電波吸収体は、軽量薄型としながら、従来にない広帯域な反射減衰特性を得ることができる。
本発明の電波吸収体によれば、ループパターンが受信する電波の周波数帯域を吸収対象の電波に合わせることができ、広帯域な反射減衰特性を得ることができる。したがって、本発明の電波吸収体によれば、電磁波の反射などによる通信障害などを効果的に防止することができる。
[式1]
λg = λ0 × √(2 / (εr+1 )) (λ0:自由空間波長、εr:基板の比誘電率)
本発明の電波吸収体によれば、大きさ(サイズ)又は形状の異なるループパターンの集合体を形成する構成により、軽量薄型でありながら、広帯域な反射減衰特性を得ることが可能となる。ここで、各ループパターンは、閉ループであってもよいし、一部が途切れた開ループであってもよい。また、各ループパターンの形状は、円形、方形、多角形など、任意の形状を適用することができる。
本発明の電波吸収体によれば、前記突起形状(例えば線状パターン)の大きさ、形状又は配置を調整することにより、反射減衰特性の高い周波数(波長)および帯域を簡便に調整することができ、吸収対象とする電磁波を効果的に吸収できる高性能な電波吸収体を簡便に提供することができる。
本発明の電波吸収体によれば、軽量薄型でありながら、広帯域な反射減衰特性を得ることが可能な大面積の電波吸収体を簡便に実現することができる。
本発明の電波吸収体によれば、保護層(17)が全面導体層(11)又はパターン層(16)における導体(例えば金属)の導電率変化(例えば酸化)を防止でき、ハードコートとして機能することもできる。したがって、製品寿命の長い電波吸収体を提供することができる。
本発明の電波吸収体によれば、電磁波を熱に変換して消費する作用を高めることができ、軽量化および薄型化を図りながら反射減衰能力を高めることができる。
本発明の電波吸収体によれば、電磁波を熱に変換して消費する作用を高めることができ、軽量化および薄型化を図りながら反射減衰能力を高めることができる。
本発明の電波吸収体によれば、従来のλ/4型透明電波吸収体に比べて、厚さの薄い透明電波吸収体を提供することができる。
本発明の電波吸収体によれば、導電性カーボン粉末を含有する誘電体材料がパターン層(5)で受信された電磁波についての損失材料としてより効果的に機能することができ、導電性酸化物に比べて安価に、反射減衰量の増加が可能となると共に、薄型化による軽量化が可能となる。
また、本発明の電波吸収体は、前記全面導体層(11,21)およびパターン層(16,26)の少なくとも一方の表面側に保護層(10,20)を積層した構成とすることが好ましい。
また、本発明の電波吸収体は、前記パターン層(16,26)における各パターンが、隣接する他のパターンに対して、大きさと形状のうちの少なくとも一方が異なる構造をとることが好ましい。
本発明の電波吸収体によれば、パターン層(16,26)のパターンがアンテナとして機能して電波を受信する。その受信の際には、誘電体層(12,14,15,22,24,25)への電磁波の漏れが生じる。このとき、誘電体層(12,14、又は、22,24)の間に設けられた抵抗損失層である高抵抗導体層(13,23)により、電磁波を熱に変換して消費することができる。また、各パターンがサイズ又は形状が異なる構造をとることにより、広帯域の電波を受信できる。したがって、本発明の電波吸収体は、軽量薄型で、広帯域な反射減衰特性を得ることができる。
また、本発明の電波吸収体は、上記のようなパターンの一部に突起形状(例えば線状パターン)を設けることも可能である。本発明の電波吸収体は、上記のような突起形状(例えば線状パターン)の大きさ、形状又は配置を調整することにより、反射減衰特性の高い周波数(波長)および帯域を調整することができる。したがって、本発明は、吸収対象とする電磁波を効果的に吸収できる電波吸収体を提供することが可能となる。
また、本発明によれば、電磁波の反射などによる通信障害を防止できるだけの反射減衰能力を有し、従来の電波吸収体よりも薄型化および軽量化が可能であり、且つ、広帯域で入射角に対する特性変動の少ない減衰特性を有する電波吸収体を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態である電波吸収体の概略構成を示す断面図である。本実施形態の電波吸収体は、12μm厚の銅箔(すなわち導電体)で形成された格子状導体層11と、第1誘電体層をなす1.7mm厚のポリカーボネート基板12と、400[Ω/□]の表面抵抗値(シート抵抗値)を有する高抵抗導体層13と、第2誘電体層Aをなす1.3mm厚のポリカーボネート基板14と第2誘電体層Bをなす0.3mm厚のBT(ビスマレイミドトリアジン)基板15の積層体と、12μm厚の銅箔で形成された形状の異なる複数のループパターンが周期的に配置されているパターン層16と、保護層としての0.1mm厚のPET(ポリエチレンテレフタレート)17とを順次積層した構造となっている。ここで、格子状導体層11は、線路幅50μm、線路中心間隔1.4mmで形成されており、電波を全反射する機能を有するものである。その線路中心間隔は電波を全反射しうるだけの間隔であればよく、吸収対象とする電磁波の波長の1/16以下とすることが好ましい。あるいは格子状導体層の代わりに全面導体層を用いることもできる。また、高抵抗導体層13は ITO(酸化インジウム錫)シートで構成しており、表面抵抗値(シート抵抗値)を100[Ω/□]から100[kΩ/□]の範囲としてもよい。
なお、本実施形態では、第2誘電体層として2つの異なる誘電体の積層体を設けたが、図2に示したように、第2誘電体層を一つの誘電体(ポリカーボネート基板14A)で構成することも可能であり、また、図3に示したように、第1誘電体層を2つ以上の異なる誘電体(ポリカーボネート基板12A,BT基板12B)の積層体で構成することも可能である。
図6は、本発明の第2実施形態である電波吸収体の概略構成を示す断面図である。本実施形態の電波吸収体は、12μm厚の銅箔(すなわち導電体)で形成された格子状導体層21と、第1誘電体層をなす1.5mm厚のポリカーボネート基板22と、400[Ω/□]の表面抵抗値(シート抵抗値)を有する高抵抗導体層23と、第2誘電体層Aをなす1.1mm厚のポリカーボネート基板24と第2誘電体層Bをなす0.3mm厚のBT(ビスマレイミドトリアジン)基板25の積層体と、12μm厚の銅箔で形成された形状の異なる複数のループパターンが周期的に配置されているパターン層26とを順次積層した構造となっている。ここで、格子状導体層21および高抵抗導体層23は、第1実施形態における格子状導体層11および高抵抗導体層13と同一となっている。
図9は、本発明の第3実施形態である電波吸収体の概略構成を示す断面図である。本実施形態の電波吸収体は、12μm厚の銅箔(すなわち導電体)で形成された全面導体層31と、第1誘電体層をなす0.7mm厚のポリカーボネート基板32と、誘電損失層をなすカーボン粉末を20重量部分散するとともに3.8倍に発泡させた1.3mm厚のポリプロピレン基板33と、第2誘電体層Aをなす0.4mm厚のポリカーボネート基板34と第2誘電体層Bをなす0.3mm厚のBT(ビスマレイミドトリアジン)基板35との積層体と、12μm厚の銅箔で形成された形状の異なる複数のループパターンが周期的に配置されているパターン層36とを順次積層した構造となっている。ここでは、誘電損失層としてカーボン分散発泡基板を用いているため、単位面積(1m2)あたりの重量は3.2[kg]となっており、後述する比較例1における単位面積(1m2)あたりの重量7.4[kg]に比べて半分以下の重量となっており、軽量化が図られている。またここで、カーボン以外の分散材料として導電性酸化物などを用いてもよい。
図12は、本発明の第4実施形態である電波吸収体の概略構成を示す側面図である。本実施形態の電波吸収体は、厚さ方向の構成に関して第2実施形態と同一となっており、パターン層46におけるループパターンが、複数の形状が異なるループパターンの集合体を一つのユニットとして、該ユニット間のスペースを所定の間隔D2で配置した大面積の構造となっている。
次に、従来の電波吸収体(比較例1)と本発明の第1乃至第3実施形態の電波吸収体との相違点について、図15から図17を参照して説明する。
図15は、従来の電波吸収体(比較例1)の概略構成を示す断面図である。この従来の電波吸収体は、18μm厚の銅箔で形成された全面導体層51と、第1誘電体層をなす0.9mm厚のEPT(エチレンプロピレンゴム)層52と、損失層をなす0.9mm厚のフェライト分散樹脂層53と、第2誘電体層をなす1.8mm厚のEPT層54と、18μm厚の銅箔で形成され周期的に配置された複数の円形パッチパターン501からなるパターン層55とを順次積層した構造となっている。すなわち、従来の電波吸収体は、第3実施形態の電波吸収体における第1誘電体層,第2誘電体層としてEPTを用い、損失層として比重の大きな磁性損失材料を分散した樹脂基板を用い、さらに、パターン層36における各ループパターン301,302,303を同一形状および同一の大きさの円形パッチパターン501とした構造となっている。
次に、従来のλ/4型電波吸収体(比較例2)と本発明の第1乃至第3実施形態の電波吸収体との相違点について、図18と図19を参照して説明する。
図18は、従来のλ/4型電波吸収体(比較例2)の概略構成を示す断面図である。この従来の電波吸収体は、表面抵抗率(シート抵抗)が10[Ω/□]の低抵抗ITO層61と、誘電体層としての8.1mm厚のポリカーボネート基板62と、表面抵抗率(シート抵抗)が370[Ω/□]の高抵抗ITO層63とを順次積層した構造となっている。すなわち、この従来の電波吸収体は、導電性パターン層を有していない構造となっている。
図20は、本発明の実施例1である電波吸収体の概略構成を示す断面図である。本実施例の電波吸収体は、BT(ビスマレイミドトリアジン)基板10上に、格子状導体層11と、ポリカーボネート基板12と、高抵抗導体層13と、ポリカーボネート基板14と、BT基板15の積層体と、パターン層16とを順次積層した構造となっている。
BT基板10は、保護層として機能し、0.3mm厚である。格子状導体層11は、12μm厚の銅箔(すなわち導電体)で形成されている。ポリカーボネート基板12は、第1誘電体層をなし、1.0mm厚である。高抵抗導体層13は、ITO(酸化インジウム錫)を有する175μm厚のPET(ポリエチレンテレフタレート)シートからなり、500[Ω/□]の表面抵抗値(シート抵抗値)を有する。ポリカーボネート基板14は、第2誘電体層Aをなし、0.8mm厚である。BT基板15は、第2誘電体層Bをなし、0.3mm厚である。パターン層16には、12μm厚の銅箔で形成された形状の異なる複数のループパターンが周期的に配置されている。
[式2]
λg = λ0 × √(2 / (εr+1 )) (λ0:自由空間波長、εr:基板の比誘電率)
図23は、本発明の実施例2である電波吸収体の概略構成を示す断面図である。本実施例の電波吸収体は、BT基板20上に、格子状導体層21と、ポリカーボネート基板22と、高抵抗導体層23と、ポリカーボネート基板24と、BT基板25の積層体と、パターン層26とを順次積層した構造となっている。
BT基板20は、保護層として機能し、0.3mm厚である。格子状導体層21は、12μm厚の銅箔(すなわち導電体)で形成されている。ポリカーボネート基板22は、第1誘電体層をなし、2.5mm厚である。高抵抗導体層23は、ITO(酸化インジウム錫)を有する50μm厚のPETシートからなり、1[kΩ/□]の表面抵抗値(シート抵抗値)を有する。ポリカーボネート基板24は、第2誘電体層Aをなし、0.3mm厚である。BT基板25は、第2誘電体層Bをなし、0.3mm厚である。パターン層26には、12μm厚の銅箔で形成された形状の異なる複数のループパターンが周期的に配置されている。
次に、本発明の電波吸収体における高抵抗導体層の効果を示す為の比較例について、図26から図27を参照して説明する。
図26は、本発明の比較例11である電波吸収体の概略構成を示す断面図である。この比較例11の電波吸収体は、図20に示す実施例1の構造から高抵抗導体層13(500[Ω/□]のITO/PETシート)のみを除いた構造となっている。
次に、本発明の電波吸収体における高抵抗導体層の効果を説明する為の比較例について、図28から図29を参照して説明する。
図28は、本発明の比較例12である電波吸収体の概略構成を示す断面図である。この比較例12の電波吸収体は、図23に示す実施例2の構造から高抵抗導体層23(1[kΩ/□]のITO/PETシート)のみを除いた構造となっている。
11・・・格子状導体層
12,12A・・・ポリカーボネート基板(第1誘電体層)
12B・・・BT基板(第2誘電体層)
13・・・高抵抗導体層
14,14A・・・ポリカーボネート基板(第2誘電体層)
15・・・BT基板(第2誘電体層)
16・・・パターン層
21・・・格子状導体層
22・・・ポリカーボネート基板(第1誘電体層)
23・・・高抵抗導体層
24・・・ポリカーボネート基板(第2誘電体層)
25・・・BT基板(第2誘電体層)
26・・・パターン層
31・・・全面導体層
32・・・ポリカーボネート基板(第1誘電体層)
33・・・誘電損失層
34・・・ポリカーボネート基板(第2誘電体層)
35・・・BT基板(第2誘電体層)
36・・・パターン層
41・・・格子状導体層
42・・・ポリカーボネート基板(第1誘電体層)
43・・・高抵抗導体層
44・・・ポリカーボネート基板(第2誘電体層)
45・・・BT基板(第2誘電体層)
46・・・パターン層
51・・・全面導体層
52・・・EPT(エチレンプロピレンゴム)層(第1誘電体層)
53・・・フェライト磁性損失層
54・・・EPT(エチレンプロピレンゴム)層(第2誘電体層)
55・・・パターン層
61・・・低抵抗ITO層
62・・・誘電体層
63・・・高抵抗ITO層
70,80・・・BT基板(保護層)
71,81・・・格子状導体層
72,82・・・ポリカーボネート基板(第1誘電体層A)
73,83・・・ポリカーボネート基板(第1誘電体層B)
74,84・・・BT基板(第1誘電体層C)
75,85・・・パターン層
101,102,103,201,202,203,301,302,303,401,402,403,601,701,702,703・・・ループパターン
501・・・円形パッチパターン
103a,203a,303a,703a・・・オープンスタブ
Claims (20)
- 導電体からなる全面導体層と、1層又は多層の誘電体からなる第1誘電体層と、所定範囲の表面抵抗率を有する高抵抗導体層と、1層又は多層の誘電体からなる第2誘電体層と、導電体からなるパターンを複数有するパターン層とを順次積層した構造を有し、
前記高抵抗導体層の表面抵抗率は、100[Ω/□]から100[kΩ/□]の範囲内であり、
前記パターン層における各パターンは、隣接する他のパターンに対して、大きさと形状とのうちの少なくとも一方が異なり、
前記パターン層における各パターンは、行列に配置されており、
前記行列における第1行では、形状の異なる2種類のパターンが交互に配置されており、
前記行列における第2行では、大きさの異なる2種類のパターンが交互に配置されており、
前記行列における第3行では、形状の異なる2種類のパターンが交互に配置されており、
前記行列において、前記第1行の次の行に前記第2行が配置され、前記第2行の次の行に前記第3行が配置されており、
前記行列における第1列では、形状の異なる2種類のパターンが交互に配置されており、
前記行列における第2列では、大きさの異なる2種類のパターンが交互に配置されており、
前記行列における第3列では、形状の異なる2種類のパターンが交互に配置されており、
前記行列において、前記第1列の次の列に前記第2列が配置され、前記第2列の次の列に前記第3列が配置されており、
前記形状の異なる2種類のパターンは、ループ形状の一部に突起形状を設けた形状の第1パターンと、前記突起形状が設けられていないループ形状の第2パターンとで構成されており、
前記第1行における第1パターンと前記第3行における第1パターンとは、前記ループ形状に対して前記突起形状の設けられている方向が異なり、
前記第1列における第1パターンと前記第3列における第1パターンとは、前記ループ形状に対して前記突起形状の設けられている方向が異なり、
前記第1パターンは、該第1パターンから前記突起形状を削除した形状が線対称となっており、
前記第2パターンは、前記第1パターンから前記突起形状を削除した形状と比較して前記突起形状が設けられていないループ形状である点で同一の形状であり、
前記大きさの異なる2種類のパターン同士は、ともにループ形状であるとともに、前記ループ形状がなす線路の長手方向の中心軸についての長さである中心線長が異なることを特徴とする電波吸収体。 - 前記パターン層における各パターンは、前記中心線長に対して5パーセントから25パーセントの値の線幅を有する形状の導体からなり、
前記中心線長は、吸収対象とする電磁波の波長の60パーセントから140パーセントの長さであり、
前記パターン層における任意の一つのパターンと該パターンに隣接する他のパターンとは、前記中心線長が異なることを特徴とする請求項1記載の電波吸収体。 - 前記中心線長は、吸収対象とする電磁波の波長の60パーセントから140パーセントの長さである、ことを特徴とする請求項1又は2記載の電波吸収体。
- 前記パターン層におけるパターンは、前記第1行から第3行および前記第1列から第3列からなる前記行列に配置された各パターンの集合体を一つのユニットとして、複数の該ユニットを所定の間隔に配置したものとなっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の電波吸収体。
- 前記全面導体層およびパターン層の少なくとも一方の表面側に保護層を積層した構成を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の電波吸収体。
- 前記第1誘電体層と第2誘電体層との厚さの比は、0.1から10の範囲内であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の電波吸収体。
- 前記全面導体層は、表面抵抗率が、10[Ω/□]以下の低抵抗導体層となっていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の電波吸収体。
- 前記全面導体層は、格子状のパターンにより構成されている格子状導体層であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項記載の電波吸収体。
- 前記格子状導体層は、線路幅100μm以下であり、線路中心間隔が吸収対象とする電磁波の波長の1/16以下であることを特徴とする請求項8記載の電波吸収体。
- 前記全面導体層、高抵抗導体層およびパターン層に用いる導電体は、光学的に透明な導電性材料からなり、
前記第1,第2誘電体層および保護層は、光学的に透明な誘電体材料からなることを特徴とする請求項1乃至9記載の電波吸収体。 - 前記高抵抗導体層、第1誘電体層および第2誘電体層のうち少なくとも一つの層が導電性酸化物を含有する誘電体材料からなることを特徴とする請求項1乃至10記載の電波吸収体。
- 前記導電性酸化物は、ATO(酸化アンチモン錫)を含有する誘電体材料からなることを特徴とする請求項11記載の電波吸収体。
- 前記高抵抗導体層、第1誘電体層および第2誘電体層のうち少なくとも一つの層が導電性カーボン粉末を含有する誘電体材料からなることを特徴とする請求項1乃至9記載の電波吸収体。
- 前記高抵抗導体層、第1誘電体層および第2誘電体層のうち少なくとも一つの層が導電性カーボン粉末を含有する発泡誘電体材料からなることを特徴とする請求項13記載の電波吸収体。
- 前記高抵抗導体のみが、導電性カーボン粉末を含有する誘電体材料からなることを特徴とする請求項13又は14記載の電波吸収体。
- 前記高抵抗導体層、第1誘電体層および第2誘電体層のうち少なくとも一つの層が導電性カーボン粉末を含有する誘電体材料からなり、該高抵抗導体層、第1誘電体層および第2誘電体層におけるカーボン粉末含有量が異なることを特徴とする請求項13又は14記載の電波吸収体。
- 導電体からなる全面導体層と、1層又は多層の誘電体からなる第1誘電体層と、所定範囲の表面抵抗率を有する高抵抗導体層と、1層又は多層の誘電体からなる第2誘電体層と、導電体からなるパターンを複数有するパターン層とを順次積層した構造を有し、
前記高抵抗導体層の表面抵抗率は、100[Ω/□]から100[kΩ/□]の範囲内であり、
前記全面導体層およびパターン層の少なくとも一方の表面側に保護層を積層した構成を有し、
前記パターン層における各パターンは、隣接する他のパターンに対して、大きさと形状とのうちの少なくとも一方が異なり、
前記パターン層における各パターンは、行列に配置されており、
前記行列における第1行では、形状の異なる2種類のパターンが交互に配置されており、
前記行列における第2行では、大きさの異なる2種類のパターンが交互に配置されており、
前記行列における第3行では、形状の異なる2種類のパターンが交互に配置されており、
前記行列において、前記第1行の次の行に前記第2行が配置され、前記第2行の次の行に前記第3行が配置されており、
前記行列における第1列では、形状の異なる2種類のパターンが交互に配置されており、
前記行列における第2列では、大きさの異なる2種類のパターンが交互に配置されており、
前記行列における第3列では、形状の異なる2種類のパターンが交互に配置されており、
前記行列において、前記第1列の次の列に前記第2列が配置され、前記第2列の次の列に前記第3列が配置されており、
前記形状の異なる2種類のパターンは、ループ形状の一部に突起形状を設けた形状の第1パターンと、前記突起形状が設けられていないループ形状の第2パターンとで構成されており、
前記第1行における第1パターンと前記第3行における第1パターンとは、前記ループ形状に対して前記突起形状の設けられている方向が異なり、
前記第1列における第1パターンと前記第3列における第1パターンとは、前記ループ形状に対して前記突起形状の設けられている方向が異なり、
前記第1パターンは、該第1パターンから前記突起形状を削除した形状が線対称となっており、
前記第2パターンは、前記第1パターンから前記突起形状を削除した形状と比較して前記突起形状が設けられていないループ形状である点で同一の形状であり、
前記大きさの異なる2種類のパターン同士は、ともにループ形状であるとともに、前記ループ形状がなす線路の長手方向の中心軸についての長さである中心線長が異なることを特徴とする電波吸収体。 - 前記高抵抗導体層は、導電性酸化物材料からなることを特徴とする請求項17記載の電波吸収体。
- 前記高抵抗導体層は、導電性酸化物材料であるITO(酸化インジウム錫)からなることを特徴とする請求項18記載の電波吸収体。
- 前記高抵抗導体層は、導電性を有するカーボン材料からなることを特徴とする請求項17記載の電波吸収体。
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