JP4548486B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、詳しくは、燃料カットの前や燃料カットからの復帰時に、点火時期の遅角制御によって内燃機関の出力トルクを低下させる制御装置に関する。
従来、車両の惰力走行時には、内燃機関への燃料供給を停止する燃料カットが行われている。燃料カットを行うことで無駄な燃料消費を抑えることができる。ただし、燃料カットを行うと内燃機関が出力するトルク(図示トルク)はステップ的にゼロになるため、燃料カット直前の出力トルクの大きさによっては、トルク段差によってショックが発生する可能性がある。
特開平8−246938号公報には、燃料カット時に生じるショックの軽減策が記載されている。ここに記載されたものでは、燃料供給の停止に先行して点火時期の遅角を行い、それにより出力トルクを低下させてから燃料供給を停止することが行われている。また、点火時期の遅角は、その遅角量が限界遅角量に達するまで行われるようになっている。
特開平8−246938号公報
上記の限界遅角量とは、内燃機関の燃焼が確実に成立する限界の遅角量であり、失火を無視するならば点火時期をより遅角させることも可能である。失火を無視して遅角するならば、内燃機関が出力できる最小のトルクまでトルクダウンを図ることもできる。しかし、上記の従来技術では、点火時期の遅角量に対してガードが働くために、限界遅角量を超えては遅角することができない。つまり、限界遅角量で実現されるトルクが燃料カット直前の出力トルクとなる。
限界遅角量で実現されるトルクは失火を無視した内燃機関の最小トルクに比較すれば大きく、その分、燃料カット時に生じるトルク段差も大きい。トルク段差をより小さくしてショックの更なる抑制を図るには、遅角限界を超えた点火時期の遅角を許容し、燃料カット直前の出力トルクを内燃機関の最小トルクまで低下させることが求められる。ただし、単に点火時期のガードを外しただけでは、通常運転時において確実な燃焼を担保することができなくなり、失火によるトルクショックの発生等の別の問題が生じてしまう。
また、以上説明した燃料カット時のトルク段差に関する課題は、燃料カットからの復帰時にも共通する課題でもある。燃料カットからの復帰時、内燃機関の出力トルクはステップ的に発生するが、このときのトルク段差を小さくしてショックを抑えるためには、復帰時の出力トルクは可能なかぎり低く抑えたい。しかし、点火時期の遅角量にガードが設けられている場合には、限界遅角量で実現されるトルクが復帰時の出力トルクとなってしまい、それよりも低いトルクを発生させることはできない。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、燃料カット時、或いは、燃料カットからの復帰時において、トルク段差によるショックの発生を抑えることができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
前記内燃機関の燃焼が成立する遅角限界で点火時期をガードするガード手段と、
燃料カットの許可条件の成否を判定する判定手段と、
前記燃料カット許可条件が成立した場合には前記ガード手段による点火時期のガードを解除する解除手段と、
前記燃料カット許可条件の成立後、点火時期を遅角させて前記内燃機関の出力トルクを低下させるトルク制御手段と、
前記内燃機関の出力トルクが予め設定した最小トルクまで低下した後、燃料供給を停止する燃料供給停止手段と、
を備えることを特徴としている。
第2の発明は、第1の発明において、
前記トルク制御手段は、
前記内燃機関の目標トルクを設定する手段であって、前記燃料カット許可条件の成立後、前記目標トルクを前記最小トルクまで低下させる目標トルク設定手段と、
前記内燃機関の吸入空気量を調整する吸気アクチュエータの動作量を前記目標トルクに基づいて制御する吸入空気量制御手段と、
前記吸気アクチュエータの現在の動作量のもとで点火時期をMBTに設定したときに得られる推定トルクを計算する推定トルク計算手段と、
前記目標トルクと前記推定トルクとの比からトルク効率を算出するトルク効率算出手段と、
点火時期の遅角量を前記トルク効率に基づいて設定する点火遅角量設定手段と、
前記遅角量に基づいて点火時期を制御する点火時期制御手段と、
を備えることを特徴としている。
第3の発明は、第2の発明において、
前記目標トルク設定手段は、
前記内燃機関のトルクを消費する消費要素から前記内燃機関に対して要求される出力トルクを取得する要求出力トルク取得手段と、
燃料カット前の運転状態に関する要求をトルクの値で表現して要求する手段であって、前記燃料カット許可条件の未成立時は実現可能なトルク範囲を超える値を燃料カット前トルクとして要求し、前記燃料カット許可条件の成立後は、前記燃料カット許可条件の成立時点での要求出力トルクから前記最小トルクまで前記燃料カット前トルクを徐々に低下させていく燃料カット前トルク要求手段と、
前記要求出力トルクと前記燃料カット前トルクとを比較してより小さい方を目標トルクとして選択する調停手段と、
を備えることを特徴としている。
第4の発明は、第3の発明において、
前記要求出力トルク取得手段は、運転者から要求される軸トルクと、補機の駆動のために必要な補機負荷トルクとの和を前記要求出力トルクとして取得する
ことを特徴としている。
第5の発明は、第4の発明において、
前記判定手段は、運転者から要求される軸トルクの値がゼロになった場合に、前記燃料カット許可条件が成立したと判断する
ことを特徴としている。
第6の発明は、第1乃至第5の何れか1つの発明において、
前記燃料供給停止手段は、前記燃料カット許可条件の成立時点からの経過時間を計時し、前記経過時間が所定の限界時間に達したときには、前記内燃機関の出力トルクが前記最小トルクまで低下していない場合でも燃料供給を停止する
ことを特徴としている。
第7の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
前記内燃機関の燃焼が成立する遅角限界で点火時期をガードするガード手段と、
燃料カットからの復帰時、点火時期を遅角させて前記内燃機関の出力トルクを低下させるトルク制御手段と、
燃料カットからの復帰の完了条件の成否を判定する判定手段と、
前記燃料カット復帰完了条件が成立するまでは前記ガード手段による点火時期のガードを解除する解除手段と、
を備えることを特徴としている。
第8の発明は、第7の発明において、
前記トルク制御手段は、
前記内燃機関の目標トルクを設定する手段であって、燃料カットからの復帰時、前記目標トルクを燃焼限界以下の値から徐々に上昇させていく目標トルク設定手段と、
前記内燃機関の吸入空気量を調整する吸気アクチュエータの動作量を前記目標トルクに基づいて制御する吸入空気量制御手段と、
前記吸気アクチュエータの現在の動作量のもとで点火時期をMBTに設定したときに得られる推定トルクを計算する推定トルク計算手段と、
前記目標トルクと前記推定トルクとの比からトルク効率を算出するトルク効率算出手段と、
点火時期の遅角量を前記トルク効率に基づいて設定する点火遅角量設定手段と、
前記遅角量に基づいて点火時期を制御する点火時期制御手段と、
を備えることを特徴としている。
第9の発明は、第8の発明において、
前記目標トルク設定手段は、
前記内燃機関のトルクを消費する消費要素から前記内燃機関に対して要求される出力トルクを取得する要求出力トルク取得手段と、
燃料カットからの復帰時の運転状態に関する要求をトルクの値で表現して要求する手段であって、前記燃料カット復帰完了条件が成立したら、実現可能なトルク範囲を超える値を燃料カット復帰時トルクとして要求し、前記燃料カット復帰完了条件が成立するまでは、前記燃料カット復帰時トルクを燃焼限界以下の値から前記要求出力トルクに徐々に近付けていく燃料カット復帰時トルク要求手段と、
前記要求出力トルクと前記燃料カット復帰時トルクとを比較してより小さい方を目標トルクとして選択する調停手段と、
を備えることを特徴としている。
第10の発明は、第9の発明において、
前記要求出力トルク取得手段は、運転者から要求される軸トルクと、補機の駆動のために必要な補機負荷トルクとの和を前記要求出力トルクとして取得する
ことを特徴としている。
第11の発明は、第9の発明において、
前記要求出力トルク取得手段は、前記内燃機関のアイドル運転のために必要なトルクを前記要求出力トルクとして取得する
ことを特徴としている。
第12の発明は、第9乃至第11の何れか1つの発明において、
前記判定手段は、前記要求出力トルクと前記燃料カット復帰時トルクとの差が所定値以下まで縮小した場合に、前記燃料カット復帰完了条件が成立したと判断する
ことを特徴としている。
第1の発明によれば、燃料カットの許可条件が成立した場合には点火時期のガードが解除されるので、遅角限界を超えた点火時期の遅角によって、内燃機関の出力トルクを燃焼限界よりもさらに低下させることができる。そして、内燃機関の出力トルクを最小トルクまで低下させてから燃料供給を停止することによって、トルク段差によるショックの発生を抑えることができる。
なお、点火時期のガードが解除された後は、点火時期が遅角限界を超えて遅角されるために失火が生じる可能性がある。しかし、その時点では出力トルクは十分に抑えられているので、仮に失火が生じたとしてもトルク段差によるショックは小さい。また、点火時期のガードが解除されるのは燃料カット許可条件の成立後であるので、通常の運転時には、遅角限界でのガードにより内燃機関の燃焼を確実に成立させることができる。
第2の発明によれば、燃料カット許可条件の成立後、目標トルクを最小トルクまで低下させていくと、目標トルクを実現するように吸気アクチュエータの動作量が調整され、吸入空気量で実現できるトルクと目標トルクとの差を補償するように点火時期の遅角が行われる。これにより、吸入空気量の減少と点火時期の遅角とが自動的に行われて内燃機関が出力できる限界まで出力トルクを低下させることができる。
第3の発明によれば、燃料カット前の運転状態に関する要求をトルクの値で表現し、それを要求出力トルクとの間で調停したものを目標トルクとして設定することで、燃料カット前も含めた連続的なトルク制御が可能になる。また、燃料カット許可条件の成立後は、燃料カット許可条件の成立時点での要求出力トルクから最小トルクまで燃料カット前要求トルクを徐々に低下させていくことで、燃料カット許可条件の成立前後でのトルク段差の発生を防止することができる。
第4の発明によれば、補機の駆動のために必要な補機負荷トルクを要求出力トルクに含むことで、燃料カット前においても、補機の駆動によって消費されるトルクの影響によってトルク変動が生じることを防止することができる。
第5の発明によれば、運転者からの要求軸トルクがゼロになることを燃料カットの許可条件とすることで、ドライバビリティに影響を与えることのない最も早いタイミングで燃料カットに向けてのトルクダウンを開始することができる。これにより、燃料カットの速やかな実施が可能になって、その分、無駄な燃料消費を抑えることができる。
第6の発明によれば、燃料カット許可条件の成立時点からの経過時間が限界時間に達したら強制的に燃料供給が停止されるので、トルク制御のばらつきの影響によって内燃機関の出力トルクが最小トルクまで低下しない場合であっても、確実に燃料カットを実行することができる。
また、第7の発明によれば、燃料カットからの復帰時には点火時期のガードが解除されるので、遅角限界を超えた点火時期の遅角によって、内燃機関の出力トルクを燃焼限界よりもさらに低下させることができる。これによれば、燃料カットからの復帰によりトルクが発生したときのトルク段差を小さくすることができ、トルク段差によるショックの発生を抑えることができる。
なお、遅角限界を超えて点火時期を遅角すると、燃焼が成立せずに失火が生じる可能性がある。しかし、燃料カットからの復帰は出力トルクを十分に抑えた状態で実行されるので、仮に失火が生じたとしてもトルク段差によるショックは小さい。また、燃料カットからの復帰が完了した後は点火時期のガードが有効になるので、燃料カットからの復帰後の通常の運転時には、遅角限界でのガードにより内燃機関の燃焼を確実に成立させることができる。
第8の発明によれば、燃料カットからの復帰時、目標トルクを燃焼限界よりもさらに低く設定すると、目標トルクを実現するように吸気アクチュエータの動作量が調整され、吸入空気量で実現できるトルクと目標トルクとの差を補償するように点火時期の遅角が行われる。これにより、吸入空気量の減少と点火時期の遅角とが自動的に行われて内燃機関が出力できる限界まで出力トルクを低下させることができる。
第9の発明によれば、燃料カットからの復帰時の運転状態に関する要求をトルクの値で表現し、それを要求出力トルクとの間で調停したものを目標トルクとして設定することで、燃料カットからの復帰時も含めた連続的なトルク制御が可能になる。また、燃料カット復帰完了条件が成立するまでは、燃料カット復帰時トルクを燃焼限界以下の値から要求出力トルクに徐々に近付けていくことで、燃料カット復帰完了条件の成立前後でのトルク段差の発生を抑えることができる。
第10の発明によれば、例えば運転者からの軸トルクの要求に基づいて燃料カットから復帰する場合において、途中でトルク段差を生じさせることなく、運転者が要求する軸トルクと補機負荷トルクとに見合ったトルクまで、内燃機関の出力トルクを滑らかに増大させることができる。また、燃料カットからの復帰時においても、補機の駆動によって消費されるトルクの影響によってトルク変動が生じることを防止することができる。
第11の発明によれば、例えばロックアップの解除により燃料カットから復帰する場合において、途中でトルク段差を生じさせることなく、内燃機関のアイドル運転のために必要なトルクまで、内燃機関の出力トルクを滑らかに増大させることができる。
第12の発明によれば、要求出力トルクと燃料カット復帰時トルクとの差が所定値以下となることを燃料カットからの復帰の完了条件とすることで、燃料カット復帰完了条件の成立前後でのトルク段差の発生を防止することができる。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1について図1乃至図11を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態1としての内燃機関の制御装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の制御装置は、火花点火式の内燃機関に適用され、火花点火式内燃機関のアクチュエータであるスロットル、点火装置及び燃料供給装置の動作を制御する制御装置として構成されている。以下、図1を参照して本実施の形態の制御装置の構成について説明する。また、以下では、内燃機関を単にエンジンという。
図1に示すように、本実施の形態の制御装置は情報供給部2、要求調停部4、制御量計算部6及びアクチュエータ制御部8から構成されている。これら部分2,4,6,8間での信号の流れは基本的には一方向であり、情報供給部2からアクチュエータ制御部8へ向けて信号が伝達されるようになっている。エンジンのアクチュエータであるスロットル、点火装置及び燃料供給装置は、最下位のアクチュエータ制御部8に接続されている。
最上位の情報供給部2は、エンジンの運転状態に関する情報と、エンジンに対する種々の要求とを下位の要求調停部4や制御量計算部6に供給する。まず、エンジンの運転状態に関する情報とは、例えば、機関回転数、エアフローメータの出力値、スロットル開度センサの出力値、点火時期の設定値、A/Fの設定値、バルブタイミング等であり、その情報源はエンジンに設けられた各種のセンサである。図1中には、上記の各種情報のうち本発明との関連が特に高いスロットル開度のみを図示している。
また、情報供給部2は、エンジンの運転状態を推定する機能も有している。その機能の1つがエンジンのトルクを推定計算する推定トルク計算部14である。推定トルク計算部14は、現在のスロットル開度における見込み空気量を吸気系のエアモデルを用いて計算する。エアモデルでは、エアフローメータの出力値、バルブタイミング、吸入空気温度等の他の空気量条件も考慮することができる。次に、エアモデルで計算した見込み空気量をトルクマップに照合し、トルクマップを用いて見込み空気量をトルクに変換する。トルクマップは、見込み空気量を含む複数のパラメータを軸とする多次元マップであって、点火時期、機関回転数、A/F、バルブタイミング等、トルクに影響する各種の運転条件をパラメータとして設定することができる。これらのパラメータには現在の運転状態情報から得られる値(現在値)が入力される。ただし、点火時期はMBTとされている。推定トルク計算部14は、点火時期をMBTとしたときのトルクを計算し、それをエンジンの推定トルクとして後述するトルク効率計算部36に出力する。
さらに、情報供給部2は、エンジンの運転状態に関する情報として、燃料カットの実行の可否、燃料カット前制御の実行の可否、燃料カットからの復帰時制御の可否に関する各情報を発信する機能も有している。燃料カット前制御(以下、FC前制御)は、燃料カットを実行したときのトルク段差を最小限に抑えるためのエンジンの制御である。燃料カットからの復帰時制御(以下、FC復帰制御)は、燃料カットから復帰する際のトルク段差を最小限に抑えるためのエンジンの制御である。これらの制御の実行の可否判断は、燃料カットの実行の可否判断と併せてフラグセット部16で行われる。フラグセット部16は、上記の各可否判断の結果をフラグのオン/オフで表して発信する。FC前制御の実行の可否はFC前制御実行フラグのオン/オフで表現する。FC復帰制御の実行の可否はFC復帰制御実行フラグのオン/オフで表現する。そして、燃料カットの実行の可否はFC実行フラグのオン/オフで表現する。
次に、情報供給部2から発せられるエンジンに対する要求について説明する。ここでいう要求とは、エンジンのトルクに関する要求とエンジンの効率に関する要求であり、それぞれ数値で出力される。トルク要求には、運転者からの要求を含む軸トルク要求の他、補機の駆動のために必要なトルク(以下、補機負荷損失分)や、アイドル運転のために必要なトルク(以下、ISCトルク要求)も含まれる。また、VSC(Vehicle Stability Control system)やTRC(Traction Control System)等の車両制御に必要なトルクも含まれる。効率要求は、トルクに変換可能な熱エネルギのトルクへの変換効率の要求値という意味を有しており、点火時期がMBTのときを基準にして設定される無次元パラメータである。触媒暖機のために熱エネルギを排気ガスの昇温に利用したい場合等には、効率要求値は基準値の1よりも小さい値とされる。また、点火時期の進角によってトルクアップを図りたい場合にも、予めリザーブトルクを確保しておくために効率要求値は基準値の1よりも小さい値とされる。
また、情報供給部2には、トルク要求の1つであるFC前トルク要求を出力するFC前トルク要求部10が設けられている。FC前トルク要求は、燃料カット前の運転状態に関する要求をトルクの値で表現したものである。FC前トルク要求部10は、フラグセット部16から発信されるFC前制御実行フラグのオン/オフに応じて、出力するFC前トルク要求の設定を変更する。FC前トルク要求の設定の詳細については、FC前制御の内容説明の中で説明するものとする。
さらに、情報供給部2には、トルク要求の1つであるFC復帰時トルク要求を出力するFC復帰時トルク要求部12が設けられている。FC復帰時トルク要求は、燃料カットからの復帰時の運転状態に関する要求をトルクの値で表現したものである。FC復帰時トルク要求部12は、フラグセット部16から発信されるFC復帰制御実行フラグのオン/オフに応じて、出力するFC復帰時トルク要求の設定を変更する。FC復帰時トルク要求の設定の詳細については、後述するFC復帰制御とともに説明するものとする。
次に、要求調停部4について説明する。上述のように、情報供給部2からはトルクや効率で表現された複数の要求が出力されるが、それらの要求を全て同時に実現することはできない。複数のトルク要求があったとしても実現できるトルクは1つであるため、要求の調停という処理が必要となる。効率に関しても同様である。要求調停部4には、複数のトルク要求を集約して1つの値に調停するトルク調停部20と、複数の効率要求を集約して1つの値に調停する効率調停部22とが設けられている。トルク調停部20は、調停したトルク値をエンジンの目標トルクとして下位の制御量計算部6に出力する。また、効率調停部22は、調停した効率値をエンジンの目標効率として下位の制御量計算部6に出力する。なお、ここでいう調停とは、予め定められた計算規則に従って複数の数値から1つの数値を得る動作である。計算規則には例えば最大値選択、最小値選択、平均、或いは重ね合わせ等が含まれる。それら複数の計算規則を適宜に組み合わせたものとしてもよい。
図2はトルク調停部20の構成を示すブロック図である。トルク調停部20は、重ね合わせ要素202と最小値選択要素204とから構成されている。また、この例においてトルク調停部20によって集約されるトルク要求は、運転者からの要求を含む軸トルク要求、補機負荷損失分、ISCトルク要求、FC前トルク要求及びFC復帰時トルク要求である。トルク調停部20で集約された要求値のうち、軸トルク要求と補機負荷損失分とISCトルク要求とは重ね合せ要素202にて重ね合わされる。重ね合わせ要素202の出力値は、エンジンのトルクを消費する各消費要素からエンジンに対して要求される出力トルクの合計値に相当する。重ね合わせ要素202の出力値は、FC前トルク要求及びFC復帰時トルク要求とともに最小値選択要素204に入力され、それらの中の最小値が選択される。そして、選択された値が最終的なトルク要求値、すなわち、エンジンの目標トルクとしてトルク調停部20から出力される。具体的な説明は省略するが、効率調停部22でも同様の処理が行なわれている。
次に、制御量計算部6について説明する。制御量計算部6には、要求調停部4から目標トルクと目標効率とが供給され、また、情報供給部2からも種々の情報が供給される。情報供給部2から制御量計算部6に供給される主たる情報は、MBTでの推定トルク、FC前制御実行フラグ、FC復帰制御実行フラグ及びFC実行フラグである。制御量計算部6では、供給された情報に基づいてアクチュエータの制御量である目標スロットル開度と目標点火時期とを計算する。
制御量計算部6には、目標スロットル開度を導出するための機能として、目標トルク補正部30、目標空気量計算部32及びスロットル開度計算部34が設けられている。まず、目標トルク補正部30には、目標トルクと目標効率とが入力される。目標トルク補正部30は目標トルクを目標効率で除算して補正し、その補正目標トルクを目標空気量計算部32に出力する。目標効率が通常値である1の場合には、トルク調停部20から出力された目標トルクがそのまま目標空気量計算部32に出力される。一方、目標効率が1よりも小さい値の場合には、目標効率による除算によって目標トルクは嵩上げされ、嵩上げされた目標トルクが目標空気量計算部32に出力される。
目標空気量計算部32は、空気量マップを用いて補正目標トルクを空気量に変換する。空気量マップは、補正目標トルクを含む複数のパラメータを軸とする多次元マップであって、点火時期、機関回転数、A/F、バルブタイミング等、トルクに影響する各種の運転条件をパラメータとして設定することができる。これらのパラメータには現在の運転状態情報から得られる値(現在値)が入力される。ただし、点火時期はMBT若しくは基準点火時期とされている。目標空気量計算部32は、補正目標トルクから変換された空気量をエンジンの目標空気量とし、それをスロットル開度計算部34に出力する。
スロットル開度計算部34は、吸気系エアモデルの逆モデルを用いて目標空気量をスロットル開度に変換する。すなわち、目標空気量を実現可能なスロットル開度を計算する。逆モデルでは、エアフローメータの出力値、バルブタイミング、吸入空気温度等、スロットル開度に影響する運転条件をパラメータして設定することができる。これらのパラメータには現在の運転状態情報から得られる値(現在値)が入力される。スロットル開度計算部34は、目標空気量から変換されたスロットル開度を目標スロットル開度として出力する。
また、制御量計算部6には、目標点火時期を導出するための機能として、トルク効率計算部36、上下限ガード部38、遅角量計算部40、MBT計算部42及び点火時期計算部44が設けられている。トルク効率計算部36には、目標トルクと推定トルクとが入力される。トルク効率計算部36は目標トルクと推定トルクとの比を計算し、その計算結果をトルク効率として算出する。空気量が変化している過渡状態では、空気量に応じて推定トルクが変化することで、トルク効率もそれに応じて変化する。トルク効率計算部36は、算出したトルク効率を上下限ガード部38に出力する。
上下限ガード部38は、トルク効率計算部36で算出されたトルク効率を上限トルク効率及び下限トルク効率でガード処理する。上限トルク効率はノックの発生を確実に防止できる限界トルク効率である。下限トルク効率はエンジンでの燃焼が確実に成立する、すなわち、失火を確実に防止できる限界トルク効率である。下限トルク効率によるガードを燃焼限界ガードという。何れの限界トルク効率もA/F、機関回転数、バルブタイミング等のエンジンの運転状態に関する情報に基づいて設定される。
ただし、下限トルク効率による燃焼限界ガードは、所定の条件が成立した場合には解除される。その条件とは、FC前制御実行フラグがオンになっていること、或いは、FC復帰制御実行フラグがオンになっていることである。すなわち、後述するFC前制御やFC復帰制御が実行されているときには、下限トルク効率以下までトルク効率を下げることが許容される。下限トルク効率よりもトルク効率を下げると失火の可能性は大きくなるが、燃焼限界を超えてトルクを低下させることができるようになる。
上下限ガード部38にてガード処理されたトルク効率は遅角量計算部40に入力される。遅角量計算部40はトルク効率からMBTに対する遅角量を計算する。遅角量の計算には、点火時期マップが用いられる。点火時期マップは、トルク効率を含む複数のパラメータを軸とする多次元マップであって、機関回転数等、点火時期の決定に影響する各種の運転条件をパラメータとして設定することができる。これらのパラメータには現在の運転状態情報から得られる値(現在値)が入力される。点火時期マップでは、トルク効率が小さいほど遅角量は大きい値に設定される。
遅角量計算部40での計算と並行して、MBT計算部42では現在のスロットル開度における見込み空気量のもとでのMBTが計算される。点火時期計算部44は、遅角量計算部40で計算された遅角量をMBT計算部42で計算されたMBTに加算し、その計算結果を目標点火時期として出力する。前述の下限トルク効率によってトルク効率がガードされている場合には、目標点火時期は燃焼が成立する遅角限界にてガードされている。しかし、下限トルク効率による燃焼限界ガードが解除されているときには、遅角限界を超えて遅角されることもある。
アクチュエータ制御部8には、スロットルドライバ50、点火装置ドライバ52及び燃料供給装置ドライバ54が設けられている。スロットルドライバ50は、スロットル開度計算部34で計算された目標スロットル開度を実現するようにスロットルを制御する。また、点火装置ドライバ52は、点火時期計算部44で計算された目標点火時期を実現するように点火装置を制御する。そして、燃料供給装置ドライバ54には、目標燃料供給量(図示略)とFC実行フラグとが供給される。燃料供給装置ドライバ54は、FC実行フラグがオフであれば目標燃料供給量を実現するようにスロットルを制御し、FC実行フラグがオンになっていれば燃料供給を停止するよう燃料供給装置を制御する。なお、燃料供給量の制御に関しては本実施の形態の要部ではないため、その詳細についての説明は省略する。
以上説明した本実施の形態の制御装置の構成によれば、燃料カット前のトルク状態は、FC前制御実行フラグがオンになるタイミングと、FC前トルク要求の値の設定と、FC実行フラグがオンになるタイミングとによって決まる。また、燃料カットからの復帰時のトルク状態は、FC復帰制御実行フラグが切換わるタイミングと、FC復帰時トルク要求の値の設定とによって決まる。以下、本実施の形態の制御装置によって実行されるFC前制御とFC復帰制御とについて順に説明する。
まず、本実施の形態の制御装置によって実行されるFC前制御の詳細について説明する。FC前制御では、次の2つの条件がともに成立したときに燃料カットの許可条件が成立したものと判断される。そして、燃料カット許可条件の成立を受けてFC前制御実行フラグがオフからオンに切り替えられる。
条件1:運転者からの要求を含む軸トルク要求がゼロであること。
条件2:現在の機関回転数が所定回転数よりも大きいこと。
上記条件1によれば、ドライバビリティに影響を与えることのない最も早いタイミングで燃料カットに向けてのトルクダウンを開始することができる。これにより、燃料カットの速やかな実施が可能になって、その分、無駄な燃料消費を抑えることができる。一方、上記条件2は燃料カットによるエンジンストールを防止するための条件である。したがって、上記の所定回転数には、自動変速機がロックアップ中の場合と、ロックアップされていない場合とで別々の値が用いられる。
FC前制御実行フラグのオン/オフは、上下限ガード部38の動作に反映される。図3は、FC前制御における燃焼限界ガードの解除/セットの手順を示すフローチャートである。その最初のステップS102では、FC前制御実行フラグのオン/オフが判断される。FC前制御実行フラグがオンである場合には、燃焼限界ガードが解除される(ステップS104)。一方、FC前制御実行フラグがオフであれば燃焼限界ガードがセットされる(ステップS106)。
FC前制御実行フラグのオン/オフは、FC前トルク要求部10の動作にも反映される。FC前制御実行フラグがオフのとき、FC前トルク要求の値はFC前トルク要求部10が出力しうる最大値に固定される。この最大値はエンジンが実現可能なトルク範囲を超える値になっている。このような値を要求値として出力した場合、トルク調停部20の最小値選択要素204では、必ず重ね合わせ要素202の出力値が選択されるようになる。
一方、FC前制御実行フラグがオンのときには、FC前トルク要求部10は次の式1によってFC前トルク要求の値を計算する。式1中の最小トルクとはエンジンが出力可能な最小トルクであって、エンジン回転数の関数で表される。また、式1中の前回トルク要求値とは、前回のトルク調停によって得られたトルク要求値、すなわち、前回の目標トルクである。なお、エンジンの制御装置は一定の周期で計算を繰り返しており、目標トルクの計算もその周期で行われている。式1中のenは定数であって、その値は適合によって決定されている。
FC前トルク要求値=(最小トルク−前回トルク要求値)/en+前回トルク要求値 ・・・式1
FC前制御実行フラグのオン/オフに応じてFC前トルク要求の設定が変更されることで、トルク調停部20から出力される目標トルクにFC前制御実行フラグのオン/オフが反映されることになる。図4は、FC前制御における目標トルクの設定の手順を示すフローチャートである。その最初のステップS202では、FC前制御実行フラグのオン/オフが判断される。FC前制御実行フラグがオフである場合には、FC前トルク要求値は最大値に固定される(ステップS206)。このため、次のステップS208では、トルク調停により、トルク調停部20の重ね合わせ要素202の出力値が目標トルクとして出力されることになる。一方、FC前制御実行フラグがオンである場合には、上記の式1に従ってFC前トルク要求値が算出される(ステップS204)。式1で計算されるFC前トルク要求値は、重ね合わせ要素202の出力値、すなわち、軸トルク要求値と補機負荷損失分とISCトルク要求値とを合算したトルク要求値よりも小さいので、次のステップS208では、トルク調停によりFC前トルク要求値が目標トルクとして出力されることになる。
図6は、FC前制御の実行結果の一例を示すタイムチャートである。上段のチャートは、FC前トルク要求値の時間変化(図中の破線)と、図示トルク要求値の時間変化(図中の二点鎖線)と、それらの調停結果である目標トルクの時間変化(図中の実線)とを示している。なお、ここでいう図示トルク要求値とは、軸トルク要求値と補機負荷損失分とISCトルク要求値との合算値である。中段のチャートは、現在のスロットル開度や点火時期から計算できる実際のトルク値の時間変化を示している。下段のチャートは、FC前制御実行フラグとFC実行フラグのオン/オフの時間変化を示している。各チャートの時間軸は一致している。
図6のタイムチャートは、運転者によりアクセルが戻されていった場合に実行されるFC前制御の結果を示したものである。この場合、アクセルが戻されるに応じてエンジンへの軸トルクの要求値も低下していき、やがて図示トルク要求値に含まれる軸トルク要求値はゼロになる。軸トルク要求値がゼロになるまでの間はFC前制御実行フラグはオフであることから、その間のFC前トルク要求値は最大値に固定される。そして、調停の結果、図示トルク要求値が目標トルクとして出力される。
軸トルク要求値がゼロになると、その時点(時点t1)においてFC前制御実行フラグはオンになる。FC前制御実行フラグのオンにより、FC前トルク要求値は上記の式1で計算されることになる。アクセルが完全に戻された後は、エンジンへの軸トルク要求値はゼロに固定される。式1で計算されるFC前トルク要求値は、軸トルク要求値がゼロのときの図示トルク要求値よりも小さい値になることから、調停の結果、FC前トルク要求値が目標トルクとして出力される。
式1によれば、FC前トルク要求値は、時点t1での図示トルク要求値(すなわち、軸トルク要求値がゼロ)から最小トルクまで徐々に低下させられていく。これにより、目標トルクも最小トルクまで低下していき、その目標トルクを実現するようにスロットル開度が調整される。しかし、吸入空気量によるトルク調整には応答遅れがあり、また、吸入空気量で実現できるトルクには下限がある。このため、目標トルクが低下していくに連れてスロットル開度の調整のみでは目標トルクの実現は困難になっていく。
本実施の形態の制御装置によれば、図1に示す構成を採ったことにより、吸入空気量で実現できるトルクと目標トルクとの差を補償するように自動的に点火時期の遅角が行われる。通常、点火時期は遅角限界でガードされているが、FC前制御実行フラグのオンによって上下限ガード部38の燃焼限界ガードは解除されているので、必要が有れば遅角限界を超えて点火時期を遅角させることもできる。遅角限界を超えた点火時期の遅角によれば、エンジンの出力トルクを燃焼限界よりもさらに低下させ、エンジンが出力できる最小トルクまで出力トルクを目標トルクに追従させることができる。
なお、燃焼限界ガードが解除された後は、点火時期が遅角限界を超えて遅角されるために失火が生じる可能性がある。しかし、その時点では出力トルクは十分に抑えられているので、仮に失火が生じたとしてもトルク段差によるショックは小さい。また、燃焼限界ガードが解除されるのはFC前制御実行フラグがオンになった後であるので、通常の運転時には、燃焼限界でのガードによってエンジンの燃焼を確実に成立させることができる。
目標トルクに追従してエンジンの出力トルクが最小トルクまで低下した時点(時点t2)で、燃料カットが実行される。図5は、FC前制御における燃料供給の停止の手順を示すフローチャートである。その最初のステップS302では、エンジンが現在出力しているトルクが算出される。エンジンが実際に出力しているトルクは、エンジン回転数、吸入空気量、スロットル開度、空燃比、バルブタイミング、点火時期等の情報を用いることで正確に計算することができる。次のステップS304では、現在の出力トルクがFC判定値よりも小さくなったか否か判定される。FC判定値はエンジンの最小トルクである。エンジンの出力トルクが最小トルクまで低下したら、その時点(時点t2)においてFC実行フラグがオンにされる。そして、FC実行フラグのオンを受けて燃料供給が停止される(ステップS306)。
以上のように、本実施の形態の制御装置によって実行されるFC前制御では、燃料カットに先立ってエンジンの出力トルクを最小トルクまで低下させるようにしている。エンジンの出力トルクを最小トルクまで低下させてから燃料供給を停止すれば、トルク段差によるショックの発生を抑えることができる。また、FC前制御実行フラグがオンになった時点での図示トルク要求値(すなわち、軸トルク要求値がゼロ)から最小トルクまで、エンジンの出力トルクを徐々に低下させることで、FC前制御の実行前後においてトルク段差が生じることも防止されている。
次に、本実施の形態の制御装置によって実行されるFC復帰制御の詳細について説明する。図7は、FC復帰制御における燃料カットからの復帰判断の手順を示すフローチャートである。その最初のステップS402では、燃料カットからの復帰条件の成否が判断される。前述のFC実行フラグがオンからオフになった場合に、燃料カットからの復帰条件が成立したと判断される。そして、燃料カットからの復帰条件が成立したら、燃料カットが中止されてエンジンの運転が再開される(ステップS404)。
FC復帰制御では、燃料カットの実行中において次の2つの条件のいずれかが成立したとき、FC実行フラグがオンからオフに切り替えられる。そして、それと同時に、FC復帰制御実行フラグがオフからオンに切り替えられる。
条件1:運転者からの要求を含む軸トルク要求が発生したこと。
条件2:ロックアップが解除されたこと。
上記条件1の成否は、軸トルク要求値がゼロよりも大きくなったか否かで判定される。条件1の成立時には、燃料カットを中止してエンジンにトルクを出力させ、運転者の要求に見合ったトルクまでエンジンの出力トルクを増大させる。上記条件2の成否は、自動変速機からのロックアップ信号のオン/オフで判定される。ロックアップが解除されるとエンジンに作用する駆動系の慣性力が減少し、エンジンの回転は急速に低下してしまう。そこで、条件2の成立時には、燃料カットを中止してエンジンをアイドル運転させる。
FC復帰制御実行フラグのオン/オフは、上下限ガード部38の動作に反映される。図8は、FC復帰制御における燃焼限界ガードの解除/セットの手順を示すフローチャートである。その最初のステップS502では、FC復帰制御実行フラグのオン/オフが判断される。FC復帰制御実行フラグがオンである場合には、燃焼限界ガードが解除される(ステップS504)。一方、FC復帰制御実行フラグがオフであれば燃焼限界ガードがセットされる(ステップS506)。
FC復帰制御実行フラグのオン/オフは、FC復帰時トルク要求部12の動作にも反映される。FC復帰制御実行フラグがオフのとき、FC復帰時トルク要求の値はFC復帰時トルク要求部12が出力しうる最大値に固定される。この最大値はエンジンが実現可能なトルク範囲を超える値になっている。このような値を要求値として出力した場合、トルク調停部20の最小値選択要素204では、必ず重ね合わせ要素202の出力値が選択されるようになる。
一方、FC復帰制御実行フラグがオンのときには、FC復帰時トルク要求部12は次の式2或いは式3によってFC復帰時トルク要求の値を計算する。式2は、FC復帰制御実行フラグがオンになった直後、つまり、初回に設定するFC復帰時トルク要求値の計算式である。式2中の所定トルクとは、運転者からの要求を含む軸トルク要求値に補機負荷損失分とISCトルク要求値とを加算したトルクである。すなわち、トルク調停部20の重ね合わせ要素202の出力値である。βは係数であって、所定トルクにβを掛けた値がエンジンの最小トルク付近になるような値(具体的には0に近い値、例えば0.1)に設定されている。
FC復帰時トルク要求値=所定トルク×β ・・・式2
FC復帰時トルク要求部12は、初回以外のFC復帰時トルク要求値の計算には式3を使用する。式3中の前回トルク要求値とは、前回のトルク調停によって得られたトルク要求値、すなわち、前回の目標トルクである。式3中のenは定数であって、その値は適合によって決定されている。所定トルクは、式2の場合と同じくトルク調停部20の重ね合わせ要素202の出力値であり、その値は毎回更新される。
FC復帰時トルク要求値=(所定トルク−前回トルク要求値)/en+前回トルク要求値 ・・・式3
FC復帰制御実行フラグのオン/オフに応じてFC復帰時トルク要求の設定が変更されることで、トルク調停部20から出力される目標トルクにFC復帰制御実行フラグのオン/オフが反映されることになる。図9は、FC復帰制御における目標トルクの設定の手順を示すフローチャートである。その最初のステップS602では、FC復帰制御実行フラグのオン/オフが判断される。FC復帰制御実行フラグがオンである場合には、上記の式2或いは式3に従ってFC復帰時トルク要求値が算出される(ステップS604)。式2,式3で計算されるFC復帰時トルク要求値は、トルク調停部20の重ね合わせ要素202の出力値よりも小さいので、次のステップS608では、トルク調停によりFC前トルク要求値が目標トルクとして出力されることになる。FC復帰制御実行フラグがオフになった場合には、FC復帰時トルク要求値は最大値に固定される(ステップS606)。このため、次のステップS608では、トルク調停により、トルク調停部20の重ね合わせ要素202の出力値、すなわち、軸トルク要求値と補機負荷損失分とISCトルク要求値とを合算したトルク要求値が目標トルクとして出力されることになる。
図11は、FC復帰制御の実行結果の一例を示すタイムチャートである。上段のチャートは、FC前トルク要求値の時間変化(図中の破線)と、図示トルク要求値の時間変化(図中の二点鎖線)と、それらの調停結果である目標トルクの時間変化(図中の実線)とを示している。図中の図示トルク要求値とは、軸トルク要求値と補機負荷損失分とISCトルク要求値との合算値である。中段のチャートは、現在のスロットル開度や点火時期から計算できる実際のトルク値の時間変化を示している。下段のチャートは、FC復帰制御実行フラグとFC実行フラグのオン/オフの時間変化を示している。各チャートの時間軸は一致している。
図11のタイムチャートは、運転者によりアクセルが踏まれた場合に実行されるFC復帰制御の結果を示したものである。アクセルが踏まれて軸トルク要求値がゼロから上昇すると、その時点(時点t1)においてFC実行フラグはオフになる。FC実行フラグのオフによって燃料カットは中止される。また、FC実行フラグのオフと同時にFC復帰制御実行フラグはオンになる。FC復帰制御実行フラグのオン後、最初の計算ではFC復帰時トルク要求値は上記の式2で計算され、次回以降の計算ではFC復帰時トルク要求値は上記の式3で計算される。式2或いは式3で計算されるFC復帰時トルク要求値は、図示トルク要求値よりも小さい値になることから、調停の結果、FC復帰時トルク要求値が目標トルクとして出力される。
式2,式3によれば、燃料カットからの復帰直後におけるFC復帰時トルク要求値は、エンジンが出力できる最小トルク付近の値に設定される。このため、目標トルクもエンジンの最小トルク付近の値に設定され、その目標トルクを実現するようにスロットル開度が調整される。しかし、吸入空気量で実現できるトルクには下限があるため、目標トルクがある程度の値に上昇するまでの間はスロットル開度の調整のみで目標トルクを実現することは難しい。
本実施の形態の制御装置によれば、図1に示す構成を採ったことにより、吸入空気量で実現できるトルクと目標トルクとの差を補償するように自動的に点火時期の遅角が行われる。その際、FC復帰制御実行フラグのオンによって上下限ガード部38の燃焼限界ガードは解除されているので、必要が有れば遅角限界を超えて点火時期を遅角させることもできる。遅角限界を超えた点火時期の遅角によれば、エンジンの出力トルクを燃焼限界よりもさらに低い値に抑えることができるので、目標トルクに合わせてエンジンが出力できる最小トルク付近からエンジンの出力トルクを立ち上げていくことができる。
なお、遅角限界を超えて点火時期を遅角すると、燃焼が成立せずに失火が生じる可能性がある。しかし、燃料カットからの復帰は出力トルクを十分に抑えた状態で実行されるので、仮に失火が生じたとしてもトルク段差によるショックは小さい。また、燃料カットからの復帰が完了した後は上下限ガード部38による燃焼限界ガードが有効になるので、燃料カットからの復帰後の通常の運転時には、燃焼限界でのガードによってエンジンの燃焼を確実に成立させることができる。
目標トルクに追従してエンジンの出力トルクが図示トルク要求値に近付いた時点(時点t2)で、FC復帰制御は中止される。図10は、FC復帰制御におけるFC復帰制御の中止判断の手順を示すフローチャートである。その最初のステップS702では、エンジンが現在出力しているトルクが算出される。次のステップS704では、燃料カットからの復帰の完了条件が成立した否か判定される。現在の出力トルクが完了判定値よりも大きくなったら、燃料カット復帰完了条件が成立したと判断される。完了判定値は図示トルク要求値よりも僅かに小さい値、例えば、図示トルク要求値に0.95を係数として掛けた値である。エンジンの出力トルクが完了判定値を超えたら、その時点(時点t2)においてFC復帰制御実行フラグがオフにされる(ステップS706)。FC復帰制御実行フラグがオフにされるとFC復帰時トルク要求値は最大値に固定されることから、時点t2の以降は、調停により図示トルク要求値が目標トルクとして出力される。
以上のように、本実施の形態のFC復帰制御では、エンジンの出力トルクを燃焼限界よりもさらに低下させるようにして燃料カットからの復帰が図られる。これによれば、燃料カットからの復帰によりトルクが発生したときのトルク段差を小さくすることができ、トルク段差によるショックの発生を抑えることができる。また、燃料カット復帰完了条件が成立するまでは、エンジンの出力トルクを燃焼限界以下の値から図示トルク要求値に徐々に近付けていくことで、FC復帰制御の中止前後でのトルク段差の発生を抑えることができる。
また、図11のタイムチャートに示すように、運転者からの軸トルクの要求に基づいて燃料カットから復帰する場合には、途中でトルク段差を生じさせることなく、運転者が要求する軸トルクに見合ったトルクまで、エンジンの出力トルクを滑らかに増大させることができる。タイムチャートでの説明は省略するが、同様にロックアップの解除によって燃料カットから復帰する場合にも、途中でトルク段差を生じさせることなく、エンジンのアイドル運転のために必要なトルクまで、エンジンの出力トルクを滑らかに増大させることができる。
以上、本発明の実施の形態1としてのエンジンの制御装置について説明した。実施の形態1と第1の発明及びそれに従属する各発明との対応関係は次の通りである。
トルク調停部20とFC前トルク要求部10とにより第2の発明の「目標トルク設定手段」が構成されている。より詳しくは、トルク調停部20の重ね合わせ要素202が第3の発明の「要求出力トルク取得手段」に相当し、FC前トルク要求部10は第3の発明の「燃料カット前トルク要求手段」に相当し、トルク調停部20の最小値選択要素204は第3の発明の「調停手段」に相当する。また、目標空気量計算部32及びスロットル開度計算部34は第2の発明の「吸入空気量制御手段」に相当する。推定トルク計算部14は第2の発明の「推定トルク計算手段」に相当し、トルク効率計算部36は第2の発明の「トルク効率算出手段」に相当する。遅角量計算部40は第2の発明の「点火遅角量設定手段」に相当し、点火時期計算部44は第2の発明の「点火時期制御手段」に相当する。そして、これらの要素により第1の発明の「トルク制御手段」が構成されている。
上下限ガード部38は第1の発明の「ガード手段」に相当する。そして、フラグセット部16は第1の発明の「判定手段」に相当し、フラグセット部16から供給されるFC前制御実行フラグに基づいて上下限ガード部38による燃焼限界ガードの解除/セットが行われることで、第1の発明の「解除手段」が実現される。また、フラグセット部16から供給されるFC実行フラグに基づき燃料供給装置ドライバ54が燃料供給を停止することで、第1の発明の「燃料供給停止手段」が実現される。
次に、実施の形態1と第7の発明及びそれに従属する各発明との対応関係は次の通りである。
トルク調停部20とFC前トルク要求部10とにより第8の発明の「目標トルク設定手段」が構成されている。より詳しくは、トルク調停部20の重ね合わせ要素202が第9の発明の「要求出力トルク取得手段」に相当し、FC復帰時トルク要求部12は第9の発明の「燃料カット復帰時トルク要求手段」に相当し、トルク調停部20の最小値選択要素204は第9の発明の「調停手段」に相当する。また、目標空気量計算部32及びスロットル開度計算部34は第8の発明の「吸入空気量制御手段」に相当する。推定トルク計算部14は第8の発明の「推定トルク計算手段」に相当し、トルク効率計算部36は第8の発明の「トルク効率算出手段」に相当する。遅角量計算部40は第8の発明の「点火遅角量設定手段」に相当し、点火時期計算部44は第8の発明の「点火時期制御手段」に相当する。そして、これらの要素により第7の発明の「トルク制御手段」が構成されている。
上下限ガード部38は第7の発明の「ガード手段」に相当する。そして、フラグセット部16は第7の発明の「判定手段」に相当し、フラグセット部16から供給されるFC復帰制御実行フラグに基づいて上下限ガード部38による燃焼限界ガードの解除/セットが行われることで、第7の発明の「解除手段」が実現される。
実施の形態2.
次に、図12及び図13を参照して本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態の制御装置は、実施の形態1のものと同構成の制御回路を備えている。したがって、以下の説明では、実施の形態1と同じく図1及び図2に示す構成を前提にして説明を行うものとする。
本実施の形態の制御装置と実施の形態1のものとは、FC前制御における燃料供給の停止の手順に違いが有る。実施の形態1ではエンジンの出力トルクが最小トルクまで低下することを条件にして燃料供給を停止している。しかし、制御回路やアクチュエータには個体差があるため、実行されるトルク制御の結果にもある程度のばらつきが生じる。トルク制御のばらつきがFC前制御での出力トルクに影響した場合には、点火時期の遅角にかかわらずエンジンの出力トルクが最小トルクまで低下せず、何時までたっても燃料カットが実行されないという状況が発生してしまう。
そこで、本実施の形態にかかるFC前制御では、図10に示す手順に替えて図12に示す手順にて燃料供給の停止を行うこととした。なお、図12のフローチャートにおいて、図10のフローチャートに示す処理と共通する処理については同一の符号を付している。図13は、本実施の形態にかかるFC前制御の実行結果の一例を示すタイムチャートである。
図12のフローチャートにおいて、その最初のステップS302では、エンジンが現在出力しているトルクが算出される。次のステップS304では、現在の出力トルクがFC判定値、すなわち、エンジンの最小トルクよりも小さくなったか否か判定される。エンジンの出力トルクが最小トルクまで低下していない場合、本実施の形態では、燃料カット許可条件が成立してFC前制御実行フラグがオンになった時点(時点t1)からの経過時間が計時される。そして、経過時間が所定の限界時間αに達したか否か判定される(ステップS308)。
上記の限界時間αは、計算上エンジンの出力トルクが最小トルクまで低下するのに必要な時間にある程度の余裕時間を加えて設定されている。図13のタイムチャートに示すように、目標トルクが最小トルクまで低下した後もエンジンの出力トルクが最小トルクまで低下しない場合には、やがて、経過時間が限界時間αに達する。本実施の形態では、経過時間が限界時間αに達したら、その時点においてFC実行フラグがオンにされる。そして、FC実行フラグのオンを受けて燃料供給が停止される(ステップS306)。
以上のように、本実施の形態にかかるFC前制御では、燃料カット許可条件の成立時点(時点t1)からの経過時間が限界時間αに達したら強制的に燃料供給が停止される。これによれば、トルク制御のばらつきの影響によってエンジンの出力トルクが最小トルクまで低下しない場合であっても、確実に燃料カットを実行することができ、燃費の向上や排気性能の向上といった燃料カットの利点を確実に享受することができる。
その他.
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、本発明の制御装置は上述の実施の形態に係る制御回路とは異なる構成の制御回路を用いても実施することができる。上述の実施の形態に係る制御回路では、目標トルクを与えれば、それを実現するようにスロットル開度と点火時期とが自動的に調整されるようになっている。しかし、本発明を実施する上では、各アクチュエータに個別に目標値(目標スロットル開度、目標点火時期)を与える構成であってもよい。
本発明の実施の形態1としての内燃機関の制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1にかかるトルク調停部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1のFC前制御における燃焼限界ガードの解除/セットの手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1のFC前制御における目標トルクの設定の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1のFC前制御における燃料供給の停止の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1のFC前制御の実行結果を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態1のFC復帰制御における燃料カットからの復帰判断の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1のFC復帰制御における燃焼限界ガードの解除/セットの手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1のFC復帰制御における目標トルクの設定の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1のFC復帰制御におけるFC復帰制御の中止判断の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1のFC復帰制御の実行結果を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態2のFC前制御における燃料供給の停止の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2のFC前制御の実行結果を示すタイムチャートである。
符号の説明
2 情報供給部
4 要求調停部
6 制御量計算部
8 アクチュエータ制御部
10 FC前トルク要求部
12 FC復帰時トルク要求部
14 推定トルク計算部
16 フラグセット部
20 トルク調停部
22 効率調停部
30 目標トルク補正部
32 目標空気量計算部
34 スロットル開度計算部
36 トルク効率計算部
38 上下限ガード部
40 遅角量計算部
42 MBT計算部
44 点火時期計算部
50 スロットルドライバ
52 点火装置ドライバ
54 燃料供給装置ドライバ

Claims (12)

  1. 内燃機関の燃焼が成立する遅角限界で点火時期をガードするガード手段と、
    燃料カットの許可条件の成否を判定する判定手段と、
    前記燃料カット許可条件が成立した場合には前記ガード手段による点火時期のガードを解除する解除手段と、
    前記燃料カット許可条件の成立後、点火時期を遅角させて前記内燃機関の出力トルクを低下させるトルク制御手段と、
    前記内燃機関の出力トルクが予め設定した最小トルクまで低下した後、燃料供給を停止する燃料供給停止手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記トルク制御手段は、
    前記内燃機関の目標トルクを設定する手段であって、前記燃料カット許可条件の成立後、前記目標トルクを前記最小トルクまで低下させる目標トルク設定手段と、
    前記内燃機関の吸入空気量を調整する吸気アクチュエータの動作量を前記目標トルクに基づいて制御する吸入空気量制御手段と、
    前記吸気アクチュエータの現在の動作量のもとで点火時期をMBTに設定したときに得られる推定トルクを計算する推定トルク計算手段と、
    前記目標トルクと前記推定トルクとの比からトルク効率を算出するトルク効率算出手段と、
    点火時期の遅角量を前記トルク効率に基づいて設定する点火遅角量設定手段と、
    前記遅角量に基づいて点火時期を制御する点火時期制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記目標トルク設定手段は、
    前記内燃機関のトルクを消費する消費要素から前記内燃機関に対して要求される出力トルクを取得する要求出力トルク取得手段と、
    燃料カット前の運転状態に関する要求をトルクの値で表現して要求する手段であって、前記燃料カット許可条件の未成立時は実現可能なトルク範囲を超える値を燃料カット前トルクとして要求し、前記燃料カット許可条件の成立後は、前記燃料カット許可条件の成立時点での要求出力トルクから前記最小トルクまで前記燃料カット前トルクを徐々に低下させていく燃料カット前トルク要求手段と、
    前記要求出力トルクと前記燃料カット前トルクとを比較してより小さい方を目標トルクとして選択する調停手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記要求出力トルク取得手段は、運転者から要求される軸トルクと、補機の駆動のために必要な補機負荷トルクとの和を前記要求出力トルクとして取得する
    ことを特徴とする請求項3記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記判定手段は、運転者から要求される軸トルクの値がゼロになった場合に、前記燃料カット許可条件が成立したと判断する
    ことを特徴とする請求項4記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記燃料供給停止手段は、前記燃料カット許可条件の成立時点からの経過時間を計時し、前記経過時間が所定の限界時間に達したときには、前記内燃機関の出力トルクが前記最小トルクまで低下していない場合でも燃料供給を停止する
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 内燃機関の燃焼が成立する遅角限界で点火時期をガードするガード手段と、
    燃料カットからの復帰時、点火時期を遅角させて前記内燃機関の出力トルクを低下させるトルク制御手段と、
    燃料カットからの復帰の完了条件の成否を判定する判定手段と、
    前記燃料カット復帰完了条件が成立するまでは前記ガード手段による点火時期のガードを解除する解除手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  8. 前記トルク制御手段は、
    前記内燃機関の目標トルクを設定する手段であって、燃料カットからの復帰時、前記目標トルクを燃焼限界以下の値から徐々に上昇させていく目標トルク設定手段と、
    前記内燃機関の吸入空気量を調整する吸気アクチュエータの動作量を前記目標トルクに基づいて制御する吸入空気量制御手段と、
    前記吸気アクチュエータの現在の動作量のもとで点火時期をMBTに設定したときに得られる推定トルクを計算する推定トルク計算手段と、
    前記目標トルクと前記推定トルクとの比からトルク効率を算出するトルク効率算出手段と、
    点火時期の遅角量を前記トルク効率に基づいて設定する点火遅角量設定手段と、
    前記遅角量に基づいて点火時期を制御する点火時期制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項7記載の内燃機関の制御装置。
  9. 前記目標トルク設定手段は、
    前記内燃機関のトルクを消費する消費要素から前記内燃機関に対して要求される出力トルクを取得する要求出力トルク取得手段と、
    燃料カットからの復帰時の運転状態に関する要求をトルクの値で表現して要求する手段であって、前記燃料カット復帰完了条件が成立したら、実現可能なトルク範囲を超える値を燃料カット復帰時トルクとして要求し、前記燃料カット復帰完了条件が成立するまでは、前記燃料カット復帰時トルクを燃焼限界以下の値から前記要求出力トルクに徐々に近付けていく燃料カット復帰時トルク要求手段と、
    前記要求出力トルクと前記燃料カット復帰時トルクとを比較してより小さい方を目標トルクとして選択する調停手段と、
    を備えることを特徴とする請求項8記載の内燃機関の制御装置。
  10. 前記要求出力トルク取得手段は、運転者から要求される軸トルクと、補機の駆動のために必要な補機負荷トルクとの和を前記要求出力トルクとして取得する
    ことを特徴とする請求項9記載の内燃機関の制御装置。
  11. 前記要求出力トルク取得手段は、前記内燃機関のアイドル運転のために必要なトルクを前記要求出力トルクとして取得する
    ことを特徴とする請求項9記載の内燃機関の制御装置。
  12. 前記判定手段は、前記要求出力トルクと前記燃料カット復帰時トルクとの差が所定値以下まで縮小した場合に、前記燃料カット復帰完了条件が成立したと判断する
    ことを特徴とする請求項9乃至11の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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