JP4548053B2 - 楽器の演奏駆動装置及び楽器の演奏操作子をフィードバック制御によって駆動するための方法及び該方法をコンピュータにより実行する制御プログラム。 - Google Patents

楽器の演奏駆動装置及び楽器の演奏操作子をフィードバック制御によって駆動するための方法及び該方法をコンピュータにより実行する制御プログラム。 Download PDF

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Description

この発明は、楽器の演奏駆動装置及び楽器の演奏操作子をフィードバック制御によって駆動するための方法及び該方法をコンピュータにより実行する制御プログラムに関し、特に自動演奏ピアノの鍵の駆動に好適なものに関する。
周知の通り、自動演奏ピアノにおいては、記録した或いは外部から供給される演奏データに応じて電磁ソレノイドを駆動することで鍵の自動的な駆動を行い、該鍵の駆動に連動してハンマによる打弦が行われる。これにより、前記演奏データに基づく自動演奏が実現される。ハンマによる打弦の強弱は、鍵の駆動速度に対応しており、その鍵の駆動速度はソレノイドに供給する励磁電流に対応する。即ち、ソレノイドに対する電流供給量を制御することにより、打弦の強弱、すなわち、発生する楽音の大きさを制御することができる。この種の自動演奏ピアノにおいては、従来から、演奏データと鍵の動作位置や速度に基づき、ソレノイドの駆動をサーボ制御することが行われていた(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。また、鍵の駆動(ソレノイドの駆動)をフィードバック制御するフィードバックループ中に、帰還入力信号に対するオフセット及びゲインを外部から任意に調整可能な増幅器を設けることで、個々の楽器の個体差を吸収することを図ったものがあった(下記特許文献3)。
特許第2923541号公報 特許第2737669号公報 特開平10−228276号公報
ところで、ピアノ演奏においては、いわゆるハーフストロークという打鍵方法(奏法)が行われることが、しばしば、ある。ハーフストロークの場合は、完全に押鍵動作を行い切る(鍵をエンド位置まで押し下げる)前に、離鍵動作を開始したり、離鍵動作の途中から次の押鍵動作に入る。例えば、連打打鍵による演奏は、ハーフストローク奏法によって行われるものである。
しかしながら、従来の自動演奏ピアノでは、所謂ハーフストローク奏法での演奏を再現しようとする場合、例えば、連打演奏を行わせる場合などには、鍵の暴れの発生等、種々の難点があり、鍵動作の連打打鍵に対する追従性能が不十分であった。とりわけ、再生音の音量を小さくするる場合には、打弦タイミングを変えることなく弱い力(すなわち速度)での打現を実現すべく、押鍵開始のタイミングを早め、低速度での打鍵動作を行わせるのであるが、そうすると、鍵動作とソレノイドの突き上げ動作の対応関係の齟齬等が生じやすく、鍵とソレノイドプランジャの衝突ノイズの発生、打鍵動作の不安定化、発音音量のバラつき、突発的な強打打鍵、或るいは、鍵動作の制御不能など、種々の問題が発生する危険性が高く、連打打鍵等のハーフストローク奏法による演奏の再現性能は不十分であった。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、自動演奏機能を有する楽器において、演奏操作子の駆動をフィードバック制御するに際して、該演奏操作子の再生動作を最適化することを目的とし、例えば、鍵盤楽器において連打打鍵などハーフストローク奏法による演奏の再現性能を向上させることを目的とする。
この発明は、オン動作及びオフ動作により往復動する演奏操作子と、前記演奏操作子の軌道を指示する軌道データを供給する供給手段と、前記演奏操作子を駆動するための駆動手段と、前記演奏操作子の動きに応じた物理量を検出する検出手段と、前記供給手段により供給された軌道データを目標値とし前記検出手段により検出された物理量をフィードバック値として、該軌道データに従う軌道で前記演奏操作子が動くように前記駆動手段を制御するための駆動データを生成して、該生成した駆動データを該駆動手段へ出力するフィードバックループ手段と、前記供給手段により供給された軌道データ又は前記検出手段により検出された物理量に基づいて、演奏操作子がオフ動作により復路方向に動いた後所定の時間内にオン動作により往路方向に動きを反転する反転動作が有ったか否かにより連打操作の有無を判定する判定手段と、前記判定手段により反転動作有りと判定されたとき、前記フィードバックループ手段におけるループゲインを小さくすると共に、該フィードバックループ手段から前記駆動手段に与える駆動データに対して前記目標値又は前記フィードバック値に応じた所定の補正値を加算する制御手を具える楽器の演奏駆動装置である。
また、この発明は、オン動作及びオフ動作により往復動する楽器の演奏操作子をフィードバック制御によって駆動するための方法であって、
前記演奏操作子の軌道を指示する軌道データを供給する供給ステップと、前記演奏操作子を駆動手段によって駆動する駆動ステップと、前記演奏操作子の動きに応じた物理量を検出する検出ステップと、前記供給された軌道データを目標値とし前記検出された物理量をフィードバック値として、該軌道データに従う軌道で前記演奏操作子が動くように前記駆動手段をフィードバック制御するための駆動データを生成して、該生成した駆動データを該駆動手段へ出力するフィードバック制御ステップと、前記供給された軌道データ又は前記検出された物理量に基づいて、演奏操作子がオフ動作により復路方向に動いた後所定の時間内にオン動作により往路方向に動きを反転する反転動作が有ったか否かにより連打操作の有無を判定する判定ステップと、前記判定ステップにより反転動作有りと判定されたとき、前記フィードバック制御のループゲインを小さくすると共に、該フィードバック制御に際して前記駆動手段に与える駆動データに対して前記目標値又は前記フィードバック値に応じた所定の補正値を加算する制御を行う制御ステッを具えることを特徴とするフィードバック制御の方法、或いは、オン動作及びオフ動作により往復動する楽器の演奏操作子をフィードバック制御によって駆動するためにコンピュータに、前記演奏操作子の軌道を指示する軌道データを供給する供給ステップと、前記演奏操作子を駆動手段によって駆動する駆動ステップと、前記演奏操作子の動きに応じた物理量を検出する検出ステップと、前記供給された軌道データを目標値とし前記検出された物理量をフィードバック値として、該軌道データに従う軌道で前記演奏操作子が動くように前記駆動手段をフィードバック制御するための駆動データを生成して、該生成した駆動データを該駆動手段へ出力するフィードバック制御ステップと、前記供給された軌道データ又は前記検出された物理量に基づいて、演奏操作子がオフ動作により復路方向に動いた後所定の時間内にオン動作により往路方向に動きを反転する反転動作が有ったか否かにより連打操作の有無を判定する判定ステップと、前記判定ステップにより反転動作有りと判定されたとき、前記フィードバック制御のループゲインを小さくすると共に、該フィードバック制御に際して前記駆動手段に与える駆動データに対して前記目標値又は前記フィードバック値に応じた所定の補正値を加算する制御を行う制御ステップを実行せるためのプログラムとして構成することも可能である。
この発明によれば、判定手段により、演奏操作子がオフ動作により復路方向に動いた後所定の時間内にオン動作により往路方向に動きを反転する反転動作が有ったか否かにより連打操作の有無を判定することができる。そして、反転動作有りと判定されたとき、つまり連打操作が行われるとき、制御手段は、フィードバックループ手段におけるループゲインを小さくすると共に、該フィードバックループ手段から駆動手段に与える駆動データに目標値又はフィードバック値に応じた所定の補正値を加算する制御を行う。これにより、例えばハーフストローク奏法による連打操作が行われるときには、所定の補正値を駆動データに加算して、フィードバック制御を最適化することができる。従って、連打打鍵等のハーフストローク奏法による演奏操作子の動作を高精度で再現できるようになるという優れた効果を奏する。
以下、添付図面を参照してこの発明の一実施例について説明する。当該実施例においては、この発明に係る楽器の演奏駆動装置を、自動演奏機能を有するアコースティックピアノ(自動演奏ピアノ)に適用した例を示す。
図1は、この実施例に係る自動演奏ピアノの概要構成図であり、機械的な発音機構の要部と共に、電気的制御系に関る機能ブロックの要部を抽出して示している。図1に示すように、自動演奏ピアノは、機械的な発音機構として、演奏操作に応じて動かされる鍵1が複数(例えば88個)備わり、各鍵1の運動をハンマに伝達するためのアクション機構2と、対応する鍵1に連動して打弦運動するハンマ3と、該ハンマ2によって打撃される弦4と、弦4の振動を止めるためのダンパ5等を含む。
鍵1は、バランスピンPに貫通された位置を凡その支点として、上下ストローク変位可能に支持されており、非押鍵時(外力を加えない状態)では図1において実線で示すレスト位置(ストローク量0mmの位置)にある。そして、演奏操作(押鍵及び離鍵)に応じて、前記レスト位置からエンド位置の間で上下にストロークする。前記エンド位置は、例えばレスト位置から10mm押し下げられたストローク位置であり、図1においてはこのエンド位置を2点鎖線で示す。各鍵1の後端下面側には、当該鍵1を自動的に駆動するための駆動手段(アクチュエータ)として、電磁ソレノイド6が具備されている。これらの構成は、一般的な自動演奏ピアノと概ね同様である。
ソレノイド6は、周知の通り、ヨーク内に配置されたコイルと、該コイル軸心内において双方向的に直線移動可能に挿入された棒状のプランジャ9とを有しており、該プランジャ9の先端部が鍵1の後端下面部に当接可能に配設される。当該ソレノイド6に対して励磁電流が与えられてソレノイド6が駆動されると、プランジャ9が上方変位して、対応する鍵1の後端下面を突き上げる。このプランジャ9の突き上げによって、対応する鍵1の駆動(押鍵駆動)が行われる。すなわち、自動演奏ピアノにおいては、ソレノイド6と鍵1という夫々機械的に独立した動作系の協働によって、最終的な制御対象となるハンマ3の打弦運動が実現される。
自動演奏ピアノの各鍵1の下面側には、鍵1の動作を検出するためのキーセンサ7が配設される。キーセンサ7は、例えば、鍵1の動作ストロークの全工程について連続的な位置情報を出力可能な光学式の位置センサによって構成され、鍵1のストローク位置を表すデータをアナログ信号で出力しうる。周知の通り、位置センサの出力(位置情報)を時間的に微分演算することで、速度情報を求めることが可能である。キーセンサ7の出力は、後述する記録制御部12並びにモーション制御部11の双方に供給され、演奏録音時の演奏情報の生成・記録処理と、演奏情報再生時のサーボ制御とに利用される。また、キーセンサ7として適用可能な光学式位置センサの具体的な構成例については、例えば上記特許文献1に記載の構成等、従来から知られる適宜のセンサ構成を採用してよく、また、光学式に限らず、その他適宜の位置センサによって構成されても差し支えない。
各ハンマ3に対応してハンマ3による打弦速度及び打弦タイミングを検出するためのハンマセンサ8が設けられている。各ハンマセンサ8は、例えばハンマ3の運動に関する物理量(位置、速度或いは加速度等)の情報を出力可能な適宜の光学式のセンサ等によって構成されてよい。この例では、ハンマセンサ8の出力は、後述する記録制御部12に供給され、演奏録音時の演奏情報の生成処理に際して利用される。なお、自動演奏ピアノのハンマセンサとして適用可能な各種センサの具体的な構成例については、例えば、特開2001−175262号公報等に詳細に記載されている。
ここで、図2を参照して、当該自動演奏ピアノの電気的なハードウェア構成について簡単に説明すると、図2に示すように当該自動演奏ピアノは、CPU20、ROM21、RAM22及び記憶装置23を含み、各装置間がデータ及びアドレスバス20Bを介して接続される。
CPU20は、当該自動演奏ピアノの全体的な動作を制御するとともに、鍵操作に応じた演奏情報の生成、該生成した演奏情報の記録(録音)や、記憶装置23に記憶された、演奏情報若しくは外部から供給された演奏情報の再生処理等、各種の信号処理の実行を制御する。CPU20が実行する各種処理の制御プログラムは、例えばROM21内に記憶されていてよい。該各種処理の実行中に発生した各種データや各種パラメータ、或いは、鍵の駆動制御(フィードバック制御)に使用する各種パラメータはRAM22等の適宜のメモリ内に記憶されてよい。また、ROM21或いはRAM22には、詳しくは後述するフィードバックゲイン値を算出するためのゲイン値出力テーブルが記憶される。
記憶装置23は、演奏情報再生時に使用する演奏情報の記憶や、演奏録音処理により生成した演奏情報の書き込み等に利用されるものであり、ハードディスク、フレキシブルディスク又はフロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク(CD‐ROM)、光磁気ディスク(MO)、ZIPディスク、DVD(Digital Versatile Disk)、半導体メモリ等、適宜の記憶媒体で構成してよい。
入出力インターフェース(I/O)24はAD変換器を含み、キーセンサ7及びハンマセンサ8から出力される検出信号(アナログ信号)は、当該I/O24を介してディジタル信号に変換されてCPU20へ出力される。CPU20では所定のクロックタイミング毎に各センサの出力を取得する処理を行う。また、後述する演奏情報再生時にCPU20の制御の下で生成されるソレノイド駆動用の信号は、PWM発生器25を介してPWM形式の電流信号(以下PWM信号と略称)に変換され、ソレノイド6に出力される。なお、当該自動演奏ピアノには、この他にも操作者(ユーザ)が動作モードの選択等を行うための各種設定用の操作子群や、適宜の外部機器に接続する通信インターフェース等が具備されてよい。なお、この実施例では、ソレノイド6の駆動方式として、パルス幅変調方式の電流信号を適用するものとするが、ソレノイド6の駆動方式はこれに限らず、従来から知られるどのような方式も適用可能である。
当該自動演奏ピアノにおいて実行される演奏録音動作及び演奏情報の再生動作の概略について説明する。図1において、記録制御部12及び記録後処理部13は、演奏録音処理に関るモジュールに相当し、また、再生前処理部10及びモーション制御部11は演奏情報の再生処理に関るモジュールに相当する。この実施例において、これら各モジュールが担う各種演算処理によって実現される信号処理機能は、CPU20が実行するソフトウェアプログラムによって構成及び実施されるが、これに限らず、該各モジュールが担う各種演算処理を実行する専用の信号処理プロセッサや、電子回路によって構成及び実現することも可能である。
記録制御部12では、キーセンサ7やハンマセンサ8から出力された各検出信号に基づき演奏情報の生成・記録処理を行う。すなわち、ハンマセンサ8の検出信号に基づき打弦速度及び打弦時刻に関する情報を求め、また、キーセンサ7の検出信号に基づき押鍵速度及び押鍵時刻に関する情報を求め、これら演奏イベントに関する種々の情報に基づき演奏者によるピアノ演奏の演奏内容を表す演奏情報を生成する。ここで生成される演奏情報は、MIDI形式等、適宜のデータフォーマットで作成されてよい。生成された演奏情報は、記録後処理部13において正規化処理された後に、適宜の記憶装置23(図2参照)に記録されうる。ここで前記正規化処理とは、ピアノの個体差を吸収するための処理である。
再生前処理部10では、記憶装置23(図2参照)や、図示しないリアルタイム通信装置等から供給される演奏情報に基づいて、該演奏情報に含まれる各演奏イベントを再現するための鍵の軌道データを生成し、これをモーション制御部11に供給する。ここで前記鍵の軌道データは、或る時間区間での時間経過に応じた鍵の位置の変化を表すデータであり、演奏情報に含まれる打弦速度情報(ハンマに与えられるべき打弦速度)を実現するために鍵が描くべき軌道を計算によって求めたものである。再生前処理部10への演奏情報の供給は、操作者による所定の再生開始指示に応じて開始されるものとする。例えばコントローラに備わる再生指示スイッチにより演奏情報の再生指示を行うことができるよう構成してよい。
また、再生前処理部10では、生成された軌道データによって実行されるべき打鍵パターンが、通常のフルストローク奏法であるか、所謂ハーフストローク奏法(レスト位置或いはその手前で、鍵の動作を停止させることなく、鍵の動きの向きを反転させて離鍵動作と押鍵動作を連続させる奏法)であるかを判定する処理を行う。当該軌道がフルストロークかハーフストロークかの判定は、例えば、時々刻々生成される軌道データに基づき、当該軌道データの離鍵軌道と押鍵軌道がレスト位置に到る前に交差するかどうかによって判断可能である。このような軌道交差の有無によるハーフストローク判定の具体的な構成は、例えば、特許文献:特開平9−81125号公報等に記載されており、この実施例においても前記公報の記載と同様な判定方法を採用して差し支えない。前記公報に記載された判定方法により、押鍵軌道と離鍵軌道の交差の有無を調べることで、鍵の動作が離鍵動作(オフ動作)から押鍵動作(オン動作)に連続的に移行する鍵の反転動作の有無を判断することができる。すなわち、ここで判断される鍵の反転動作は、鍵の動作の向きが間断なく反転する動作を指している。
この実施例では、軌道交差によるハーフストローク判定を行うことで、鍵の反転動作の有無を判別し、それに基づき、当該軌道データによって実行されるべき打鍵パターンが、通常打鍵(単打打鍵)であるか、連打打鍵であるかの判断を行う。すなわち、ハーフストローク奏法(反転動作有り)であれば連打打鍵と判断し、フルストローク奏法(反転動作無し)であれば、通常打鍵と判断する。なお、この実施例において使用する用語「連打打鍵」は、ハーフストローク奏法によって実現される打鍵、つまり、反転動作を含む打鍵動作を指している。再生前処理部10において行われたハーフストローク判定(連打判定)処理の判定結果は、「連打判定フラグrr」にセットされる。この連打判定フラグrrは、rr=1により連打打鍵(ハーフストローク)、rr=0により通常打鍵(フルストローク)を表す2状態フラグである。このことは、後述のゲイン値出力処理に関わる。
モーション制御部11においては、供給された軌道データを用いて各時刻におけるソレノイド駆動用の目標値(位置目標値rx及び速度目標値rvが生成されると共に、キーセンサ7の検出信号(位置、速度或いは加速度等の物理量情報)がフィードバック信号(フィードバック値)として帰還入力される。すなわち、モーション制御部11は、基本的には、前記目標値とキーセンサ7の検出出力(フィードバック値)とに基づきソレノイド6を駆動するための制御信号を生成して、鍵1の挙動をサーボ制御するフィードバックループを含んで構成される。なお、この実施例においては、鍵1はレスト位置(ストローク0mm)からエンド位置(レスト位置から略10mm押し下げられた位置)の間でストロークするものであるから、位置目標値rxの値は、一例として、ストローク量0〜10mmの範囲をミリメートル(mm)単位で表現するものとする。また、速度目標値rvの値は、一例として、ミリメートル毎秒(mm/s)単位で0〜500mm/sの範囲の鍵速度を表現するものとする。
図3は、上記モーション制御部11において実行されるサーボ制御のシステム構成を機能的に示すブロック図である。以下、この発明に係るサーボ制御における制御アルゴリズムの一例について説明する。なお、図3において、1点鎖線で囲むフィードバックループにおける各種演算処理(すなわちサーボ制御)は、CPU20が実行するソフトウェアプログラムによって構成及び実施されるものとする。また、図1及び図2に既に示した要素については、同一の符号を付与し、適宜説明を省略する。
図3において、符号30は、前記再生前処理部10(図1参照)から供給される軌道データ(軌道リファランス)に応じて、或る時刻における該軌道リファランスの位置成分を表す位置目標値rxと、速度成分を表す速度目標値rvを算出する目標値生成部である。なお、目標値生成部30において、位置目標値rxと速度目標値rvは、夫々計算によって求めた値であり、周知の通り、位置成分たるrxを微分演算することで速度成分たるrvを求めること、或いは、速度成分たるrvを積分演算して位置成分たるrxを求めることができる。すなわち、位置目標値rxと速度目標値rvは、微分/積分の関係になっている。位置比較部31は位置目標値rxと位置成分のフィードバック信号との偏差exを出力し、また、速度比較部32は速度目標値rvと速度成分のフィードバック信号との偏差evを出力するモジュールである。位置比較部31及び速度比較部32の次段にそれぞれ設けられた位置成分増幅部34及び速度成分増幅部35は、それぞれにセットされたループゲインによって前記偏差ex,evを増幅する。位置成分増幅部34及び速度成分増幅部35の出力は、ソレノイド6に供給すべき励磁電流中の位置成分及び速度成分の使用比率(パーセンテージ)に換算せられた値をとる。すなわち、各増幅部34、35は、入力された信号の記述単位(ミリメートル単位及びmm/s単位)による表現から、後段のPWM発生器におけるデューティ比の増減値に対応する値に単位変換する機能を果たす。第1の加算器36は、各増幅器34,35からの出力ux、uvを足し込んで一本化することで、制御信号uxvを生成する。また、第2の加算器37は、当該サーボシステムの制御パラメータの1つである加算値情報(固定値u)を制御信号uxvに加算して、ソレノイド駆動用の値(駆動データ)を生成する。そして、PWM発生器25にて該駆動データに応じたPWM信号(励磁電流)を発生する。
図3において、符号33はゲイン値算出部である。ゲイン値算出部33は、位置成分増幅部34及び速度成分増幅部35に設定する位置ゲインKx及び速度ゲインKvと、第2の加算器37に設定する固定値uを出力する処理を行うモジュールである。位置ゲインKx及び速度ゲインKvは、増幅部34及び増幅部35の夫々における入力信号(偏差ex,ev)に対する増幅度であり、これは当該フィードバックループの応答特性(サーボの効き具合)に関わる。固定値uは、実現したい打鍵パターン、鍵の動作速度及び鍵の動作位置に応じて決定される固有の値であり、当該サーボ制御の動作を最適化するための補正値として機能する。
ゲイン値算出部33には、再生前処理部10(図1参照)から前記「連打判定結果」(連打判定フラグrr=0又は1)並びに、目標値生成部30から出力された位置目標値rx及び速度目標値rvが供給され、該ゲイン値算出部33は、これらに基づき、位置ゲインKx、速度ゲインKv及び固定値uを出力する。詳しくは後述するように、この実施例に係るサーボ制御システムの構成によれば、ゲイン値算出部33の出力する各制御パラメータ(位置ゲインKx、速度ゲインKv及び固定値u)が、実現すべき打鍵パターン(連打か単打か)、鍵の動作位置及び速度に応じて可変設定される点に特徴があり、これにより、きめ細かにフィードバックループの特性を調整し、打鍵動作を最適化することで、連打打鍵や弱打打鍵の再現性能を向上させることができるようになる。
ゲイン値算出部33では、テーブル参照により、図3に示すサーボ制御システムの制御パラメータとなる位置ゲイン値Kx、速度ゲインKv並びに固定値uを出力する。図4及び図5はゲイン値算出部33において参照するテーブル構成の一例を示す図である。これらテーブルはROM21或はRAM22(図2参照)など適宜のメモリ内に記憶されていてよい。なお、図4及び図5のテーブルを構成する各設定値等、テーブルの特性は、上記鍵の動作の最適化を達成すべく各種実験により求めたものである。
再生前処理部10において連打判定フラグが「rr=1」にセットされた場合(実現すべき打鍵パターンが連打打鍵の場合)は、図4に示すテーブルが使用される。図4に示すテーブルの特性は次の通りである:速度目標値rvが200mm/s以下、且つ、位置目標値rxがストローク量0mm〜5mmの範囲である場合、位置ゲイン値Kx=「0.1」、速度ゲイン値=「0.2」、固定値u=「15%」に設定され、速度目標値rvが200mm/s以下で、位置目標値rxがストローク量5mm〜10mmの範囲である場合、位置ゲイン値Kx=「0.1」、速度ゲイン値=「0.2」、固定値u=「15%」に設定され、位置ゲイン値Kx=「0.1」、速度ゲイン値=「0.4」、固定値u=「9+4×rv/100%」に設定される。また、一方、速度目標値rvが200mm/s以上、且つ、位置目標値rxがストローク量0mm〜4mmの範囲内である場合、位置ゲイン値Kx=「0.6」、速度ゲイン値=「0.3」、固定値u=「15%」に設定され、また、速度目標値rvが200mm/s以上、且つ、位置目標値rxがストローク量4mm〜10mmの範囲内である場合、位置ゲイン値Kx=「0.1」、速度ゲイン値=「0.4」、固定値u=「9+4×rv/100%」に設定される。
一方、実現すべき打鍵パターンが通常打鍵(単打:連打判定フラグrr=0))の場合は、図5に示すテーブルが使用される。図5に示すテーブルの特性は次の通りである:速度目標値rvが100mm/s以下(弱打打鍵)、且つ、位置目標値rxがストローク量0mm〜4mmの範囲内である場合は、位置ゲイン値Kx=「0.6」、速度ゲイン値=「0.3」、固定値u=「9%」に設定され、また、速度目標値rvが100mm/s以下で、且つ、位置目標値rxがストローク量4mm〜10mmのストローク範囲内である場合、位置ゲイン値Kx=「0.2」、速度ゲイン値=「0.3」、固定値u=「9%」に設定される。一方、速度目標値rvが100mm/s以上(弱打以外)、且つ、位置目標値rxがストローク量0mm〜4mmの範囲内である場合、位置ゲイン値Kx=「0.6」、速度ゲイン値=「0.3」、固定値u=「9+2×(rv−100)/100%」に設定され、また、速度目標値rvが100mm/s以上、且つ、位置目標値rxがストローク量4mm〜10mmの範囲内である場合、位置ゲイン値Kx=「0.1」、速度ゲイン値=「0.4」、固定値u=「9+2×(rv−100)/100%」に設定される。
図4に示すテーブルの特性によれば、比較的弱い速度(rv=200mm/s以下)での連打打鍵を再生するに際して、鍵のストローク位置が浅い(位置目標値rx=0mm〜5mm)場合、つまり、押鍵動作の開始部分(離鍵動作から押鍵動作に動作向きが反転されたとき)の、速度ゲインは相対的に小さい値(Kv=0.2)設定され、また、位置ゲイン値もまた相対的に小さい値(Kx=0.1)に設定されている。一方、固定値uは相対的大きめの一定値(u=15%)が出力されるようになっている。前述の通り、連打打鍵時には、鍵の挙動が乱れ、サーボ制御が破綻しやすかったところ、この実施例においては、位置及び速度のゲインを小さくしてサーボの応答性を抑制すると共に、固定値uには大きめの値を出力して、鍵の動作反転を確実に行えるようにすることで、、例えば、音の大きさのバラつき:突発的な強打や、鍵とプランジャの衝突現象などの不具合を効果的に防ぐと共に、連打動作を安定させて、連打性能の向上を図ることができる。また、鍵のストローク位置が深い(位置目標値rx=5mm〜10mm)範囲、すなわち、押鍵動作の後半部分では、速度ゲイン値Kvを相対的に強め(Kv=0.4)、且つ、固定値uを速度目標値rvに応じて可変(「9+4×rv/100%」)することで、押鍵動作の後半での速度制御性能を強める。これにより、目標値として与えられた連打軌道に対する追従性を高める。
すなわち、この実施例によれば、比較的弱い速度(rv=200mm/s以下)での連打打鍵を再生する場合のソレノイド駆動用の値(駆動データ)は、押鍵動作の開始部分(鍵の動作向きを反転させるとき)では、主に固定力u=15%の出力により反転動作を安定させ、押鍵の後半部分では速度制御を重視することで、連打軌道の再現精度を高めている。このように、この実施例によれば、比較的弱い速度での連打打鍵を再生するに際して、鍵のストローク位置の深さに応じてサーボ制御の特性を可変制御することで、連打性能をより一層向上させている。
なお、上述の図4及び図5のテーブルに示す制御パラメータ出力条件の閾値(位置目標値rx及び速度目標値rv)や、出力される位置ゲイン値Kx,速度ゲイン値Kv及び固定値uは、実験により求めた値である。これらの数値は一例であって、テーブルの構成は上記に限定されるものではない。また、各制御パラメータの算出方法はテーブル参照に限らず、例えば、適宜の演算式によって求めるよう構成しても差支えない。。
次に、図3に示すサーボ制御システムにおけるサーボ制御の動作手順について簡単に説明する。当該サーボ制御システムは電源投入に応じて起動するものとする。以下の、動作説明においては、ある1つの鍵に着目して処理手順の説明を行うが、この処理は、88鍵の各鍵毎に時分割で実行されるものとする。
当該システムの電源が投入されると、キーセンサ7は鍵1の現在位置ykを検知し、アナログ検出信号yxaを出力する。アナログ検出信号yxaは、AD変換器24を介してディジタル検出信号yxdに変換され、正規化処理部38に供給される。正規化処理部38では、データ記述単位を目標値のそれ(ミリメートル単位)に合わせる単位変換や、個体差による値ずれ吸収等の正規化処理を行い、検出信号yxdを正規化する。正規化された位置情報(検出信号yxd)は、位置フィードバック信号yxとして位置比較部31に負帰還入力される。また、速度生成部39では、該正規化された位置情報(検出信号yxd)を、例えば多項式適合等により適宜微分演算することで、鍵1の速度情報(鍵速度検出値yv)を算出する。速度算出方法の一例として、ある任意のサンプリング時点について前後7点での位置情報(鍵位置検出値)を使用した2次曲線適合によって鍵1の速度情報(鍵速度検出値yv)を算出できる。速度生成部39の出力は、速度フィードバック信号yvとして位置比較部31に負帰還入力される。
一方、操作者による所定の再生開始指示が行われると、該再生開始指示に応じて前記再生前処理部10にて生成された軌道データが目標値生成部33に供給される。目標値生成部30は、該供給された軌道リファランスに基づき現在時刻の位置目標値rxと速度目標値rvを生成し、該生成した位置目標値rxと速度目標値rvを所定のサンプル時間(例えば1ms毎)に従って並行に送出する。位置比較部31では、位置目標値rxと位置フィードバック信号yxの偏差exを取り、該偏差exは、位置成分増幅部34においてゲイン値算出部33から出力された位置ゲインKxで増幅される。速度比較部32では、速度目標値rvと速度フィードバック信号yvの偏差evを取り、該偏差evは、速度成分増幅部35においてゲイン値算出部33から出力された速度ゲインKvで増幅される。そして、第1の加算器36において、位置成分増幅部34及び速度成分増幅部35の出力ux,uvを加算して一本化した制御信号uxvを生成する。そして、第2の加算器37において、該生成された制御信号uxvに対して、ゲイン値算出部33から出力された固定値uが加算されて、ソレノイド駆動用の値(駆動データ)が生成される。この駆動データは、PWM発生器25においてPWM信号(励磁電流)化され、このPWM信号によりソレノイド6が駆動される。上記の再生処理(ソレノイド6の駆動)は、演奏情報が終了するまで繰り返される。
次に、上記サーボ制御システムを構成するゲイン値算出部33におけるゲイン値出力処理の手順の一例について、図6のフローチャートを参照して説明する。
この処理は操作者による所定の再生開始指示に応じて開始する。まず、ステップS1において、処理対象となる鍵のキーナンバを0にリセットし、ステップS2において該キーナンバを1つインクリメントする。すなわち、1巡目の処理では、キーナンバKn=1の鍵に対して以下に述べる処理を実行し、当該ステップS2に処理が戻ってくる毎に処理対象となる鍵のキーナンバがインクリメントされてゆくことで、当該処理を88鍵の各鍵毎に順次実行できる。ステップS3においては、当該鍵の速度目標値rvが0か否かによって、当該鍵の打鍵動作有無を調べる。rv=0であれば、鍵の打鍵動作無しと判断して、処理はステップS14に進む。ステップS14において、現在処理中のキーナンバKnが88かどうかを調べ、該キーナンバKnが88でない、つまり、88鍵のすべてに当該処理が終了していない場合(S14のno)はステップS2に戻る。
一方、rv≠0であれば、鍵の打鍵動作有りと判断して、ステップS4に進む。ステップS4では、連打判定フラグrrを調べて、実現すべき打鍵パターンが、通常打鍵(単打打鍵)であるか、連打打鍵(ハーフストローク奏法)であるかを判断する。通常打鍵(rr=0)の場合は、ステップS5に進み、後述する通常打鍵時の処理を実行する。
連打打鍵(rr=1)の場合、処理はステップS6に進む。ステップS6では、速度目標位置rvが所定の閾値200mm/s以上か或いは、200mm/s以下かを調べる。rv=200mm/s以上の場合(ステップS6のyes)は、ステップS7において、位置目標位置rxが所定の閾値4mm以上であるかどうかを調べる。rx=4mm以下であれば(ステップS7のno)、ステップS8において、図4のテーブルから、位置ゲインKx=0.6、速度ゲインKv=0.3及び固定値u=「9+2×(rv−100)/100%」をそれぞれ出力する。また、rx=4mm以上であれば(ステップS7のyes)、ステップS9において、図4のテーブルから、位置ゲインKx=0.15、速度ゲインKv=0.4及び固定値u=「9+2×(rv−100)/100%」をそれぞれ出力する。
一方、ステップS6において、rv=200mm/s以下であれば(ステップS6のno)は、ステップS10において、位置目標位置rxが所定の閾値5mm以上であるかどうかを調べる。rx=5mm以上であれば(ステップS10のyes)、ステップS11において、図4のテーブルから、位置ゲインKx=0.1、速度ゲインKv=0.4及び固定値u=「9+4×rv/100%」をそれぞれ出力する。また、rx=5mm以下であれば(ステップS10のno)、ステップS12において、図4のテーブルから、位置ゲインKx=0.1、速度ゲインKv=0.2及び固定値u=15%をそれぞれ出力する。
そして、ステップS13において、上記の処理により設定された位置ゲインKx,速度ゲインKv及び固定値uを用いて、ソレノイド6の駆動をサーボ制御する。すなわち、位置目標値rxと位置フィードバック信号yxの偏差exを前記位置ゲインKxで増幅し、また、速度目標値rvと速度フィードバック信号yvの偏差evを前記速度ゲインKvで増幅し、この2つの信号を足し込んで制御信号uxvを生成し、該制御信号uxvに前記固定値uを加算して、ソレノイド6を駆動するための駆動データを生成する。なお、ステップS13において実行するサーボ制御の動作手順の詳細については、図3を参照して既に説明したので、ここでは既述を援用して、その詳細を省略する。ステップS14では、キーナンバKn=88まで処理が回ったかどうかを調べて、noであれば、ステップS2に戻り、上記の処理を88鍵すべてに実行するまで当該制御パラメータ出力処理を繰り返す。
前記ステップS4において、連打判定フラグrr=0(通常打鍵)の場合は、図5に示すテーブルを参照して、通常打鍵の場合の処理(ステップS5)を実行する。この通常打鍵の場合のゲイン値出力処理の手順の一例を、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップS15において、速度目標位置rvが所定の閾値100mm/s以上か或いは、100mm/s以下かを調べる。rv=100mm/s以上の場合(ステップS10のyes)は、ステップS16において、位置目標位置rxが所定の閾値4mm以上であるかどうかを調べる。rx=4mm以下であれば(ステップS16のno)、ステップS17において、図5のテーブルから位置ゲインKx=0.6、速度ゲインKv=0.3及び固定値u=「9+2×(rv−100)/100%」をそれぞれ出力する。また、rx=4mm以上であれば(ステップS16のyes)、ステップS18において、図5のテーブルから、位置ゲインKx=0.2、速度ゲインKv=0.3及び固定値u=「9+2×(rv−100)/100%」をそれぞれ出力する。
一方、ステップS15において、rv=100mm/s以下であれば(ステップS15のno)は、ステップS19において、位置目標位置rxが所定の閾値4mm以上であるかどうかを調べる。rx=4mm以上であれば(ステップS19のyes)、ステップS20において、図5のテーブルから位置ゲインKx=0.2、速度ゲインKv=0.3及び固定値u=9%をそれぞれ出力する。また、rx=4mm以下であれば(ステップS19のno)、ステップS21において、図5のテーブルから位置ゲインKx=0.6、速度ゲインKv=0.3及び固定値u=9%をそれぞれ出力する。
ステップS22において、上記の処理により出力された位置ゲインKx,速度ゲインKv及び固定値uを用いて、ソレノイド6の駆動をサーボ制御する。そして、図6のゲイン値算出処理のステップS14に戻り、88鍵の各鍵毎に当該ゲイン値算出処理を実行する。
以上説明したとおり、この実施例に係るサーボ制御システムによれば、ゲイン値算出部33が、位置目標値rxに応じた鍵の位置、速度目標値rvに応じた鍵の速度、及び、打鍵パターン(連打打鍵か通常打鍵か)に応じて、位置ゲイン値Kx、速度ゲイン値Kv及び固定値uを出力しているため、再現すべき打鍵パターンや、鍵のストローク位置の深さに応じた鍵駆動のサーボ制御を実現でき、連打打鍵や、ハーフストローク奏法など、従来高性能で再現することが難しかった鍵の打鍵動作を最適化することができ、特に、発音音量を下げた場合などのように、弱打打鍵を行う場合の鍵の打鍵動作を安定させることができるようになる。
なお、上述の実施例においては、ゲイン値算出部33は、目標値生成部30にて生成された位置目標値rxと速度目標値rvに応じて、鍵1の位置及び速度を判断し、それに基づき位置ゲインKx、速度ゲインKv及び固定値uを出力する構成としたが、これに限らず、鍵1の実際の動作(センサ7の出力)によって鍵1の位置及び速度を判断し、それに基づき位置ゲインKx、速度ゲインKv及び固定値uを出力する構成であってもよい。
また、上述の実施例においては、軌道リファランスに基づき押鍵軌道と離鍵軌道の交差有無によりハーフストローク奏法の判定を行うことで、打鍵パターン(連打打鍵か通常打鍵か)の判別を行うものとして説明したが、打鍵パターン判別方法の別の例として、キーセンサ7の出力、つまり鍵1の実際の動作に基づいて打鍵パターンの判別を行うよう構成してもよい。
なお、上述の実施例において、「連打打鍵」は、鍵の動きが離鍵(オフ)から押鍵(オン)に間断なく反転する反転動作が有る(軌道交差有り:ハーフストローク奏法)打鍵パターンとされているので、この実施例にいう「連打打鍵」には、ハーフストローク奏法によって実現される打鍵動作でさえあれば、実質的には単打的打鍵動作であるものも含まれてよい。何れにせよ、上記実施例では、ハーフストローク奏法によって実現される打鍵動作に限り連打打鍵判定フラグrr=1が設定され、図4に示す連打打鍵用のテーブルが使用されるものとしたが、図4に示すテーブルを使用することで、鍵の動作を最適化することが可能な打鍵パターンは、上記のようなハーフストローク奏法(鍵の動作向きが間断なくオフからオンに反転する軌道)に限らない。すなわち、鍵の動きが所定の時間内にオフからオンに反転する反転動作を含む打鍵パターンであれば、図4に示す連打打鍵用のテーブルの使用により、鍵の動作の最適化の効果を得ることができる。例えば、離鍵動作(レスト位置到着)から所定の時間以内(例えば、レスト位置到着から100ms以内)に次回の押鍵動作が発生する打鍵パターンなどがそれである。このような、場合にも、ハーフストローク奏法の場合と同様に、図4に示すテーブルを使って制御パラメータ(ゲイン値及び固定値)を出力するよう構成してもよい。レスト到達から所定時間以内に次の打鍵が発生するタイプの打鍵パターンの判別は、例えば、位置目標値rx又はセンサ7の出力に基づく位置情報から、レスト位置の到達を検出し、到達時点から次回の打鍵発生までの時間を計時することで行うことができる。
また、上記のサーボ制御システムの構成では、位置要素と速度要素によるサーボ制御について説明したが、当該サーボ制御システムにおいて、更に、加速度要素を使用する構成であってもよい。その場合、目標値、フィードバック信号共々、速度情報を適宜微分演算することにより、加速度要素を算出することができるので、上記のサーボ制御システムの構成に、加速度算出用のモジュールと、加速度制御用のフィードバック経路を加えるだけでよい。また、上記図3のサーボ構成によれば、鍵1に対応して設けられた位置センサ(キーセンサ7)の出力に基づく鍵の位置情報及び速度情報をフィードバック信号として利用する例を示したが、センサによって動作検出する部材及び該センサが検出する次元は上記の例に限定されない。すなわち、キーセンサ7は位置センサに限らず速度センサや加速度センサであってもよいし、また、それらの組み合わせであってもよい。
なお、上述の実施例においては、CPU20が実行するソフトウェアプログラムによってこの実施例に係るサーボ処理システム(フィードバックループ)を構成する例を示したが、これに限らず、専用の信号処理プロセッサによって当該サーボ処理を実行するよう構成することも可能であるし、或いは、専用の電子回路により当該サーボ処理システムを構成してもよい。また、上記の実施例を実施可能な自動演奏ピアノの形態は、グランドピアノ、アップライトピアノのいずれであってもよい。また、上記の実施例では、自動演奏機能を有するアコースティックピアノ(所謂自動演奏ピアノ)に本発明を適用する例について述べたが、これに限らず、少なくとも演奏データに基づき鍵を駆動する手段と、該鍵を駆動する手段をフィードバック制御する機構とを備えた鍵盤楽器であれば、どのようなタイプの鍵盤楽器であっても、この発明を適用することに差し支えない。また、上述した各ゲイン値等の値は、上記実施形態のものに限られるものでなく、鍵盤やアクション等の機構や、個体差等に応じて、それぞれ適切な値を設定して差し支えない。
この発明の一実施例に係る自動演奏ピアノの全体構成を示す図。 同実施例に係る自動演奏ピアノにおける電気的ハードウェア構成を示すブロック図。 同実施例に係る自動演奏ピアノのサーボ制御システム構成例を示す機能ブロック図。 同実施例に係るゲイン値出力テーブルの一例であって、連打打鍵用のゲイン値出力テーブルの一例を示す図。 同実施例に係るゲイン値出力テーブルの一例であって、通常打鍵用のゲイン値出力テーブルの一例を示す図。 同実施例に係るゲイン値出力処理の手順の一例を示すフローチャート。 図6のゲイン値出力処理において、通常打鍵に対応するゲイン値を出力するための処理の手順の一例を示すフローチャート。
符号の説明
1 鍵、2 アクション機構、3 ハンマ、4 弦、5 ダンパ、6 電磁ソレノイド、7 キーセンサ、8 ハンマセンサ、9 プランジャ、10 再生前処理部、11 モーション制御部、12 記録制御部、13 記録後処理部、30 目標値生成部、31 位置比較部、32 速度比較部、33 ゲイン値算出部、 34 位置成分増幅部、35 速度成分増幅部

Claims (5)

  1. オン動作及びオフ動作により往復動する演奏操作子と、
    前記演奏操作子の軌道を指示する軌道データを供給する供給手段と、
    前記演奏操作子を駆動するための駆動手段と、
    前記演奏操作子の動きに応じた物理量を検出する検出手段と、
    前記供給手段により供給された軌道データを目標値とし前記検出手段により検出された物理量をフィードバック値として、該軌道データに従う軌道で前記演奏操作子が動くように前記駆動手段を制御するための駆動データを生成して、該生成した駆動データを該駆動手段へ出力するフィードバックループ手段と、
    前記供給手段により供給された軌道データ又は前記検出手段により検出された物理量に基づいて、演奏操作子がオフ動作により復路方向に動いた後所定の時間内にオン動作により往路方向に動きを反転する反転動作が有ったか否かにより連打操作の有無を判定する判定手段と、
    前記判定手段により反転動作有りと判定されたとき、前記フィードバックループ手段におけるループゲインを小さくすると共に、該フィードバックループ手段から前記駆動手段に与える駆動データに対して前記目標値又は前記フィードバック値に応じた所定の補正値を加算する制御手
    を具える楽器の演奏駆動装置。
  2. 前記フィードバックループ手段は、該フィードバックループ手段から前記駆動手段に与える駆動データに対して所定の固定値を加算するための加算手段を含み、前記制御手段は、前記判定手段により反転動作有りと判定されたとき、前記固定値に対して前記目標値又は前記フィードバック値に応じた値を加えた前記所定の補正値を発生し、該発生した補正値を前記加算手段の固定値として設定することを特徴とする請求項1に記載の演奏駆動装置。
  3. 前記制御手段は、前記判定手段により前記反転動作有りと判定されたとき、前記演奏操作子の現在動作位置が所定の領域内にあることを条件に、前記フィードバックループ手段におけるループゲインを小さくすると共に、該フィードバックループ手段から前記駆動手段に与える駆動データに前記所定の補正値を加算する制御を行うものである請求項1又は2に記載の演奏駆動装置。
  4. オン動作及びオフ動作により往復動する楽器の演奏操作子をフィードバック制御によって駆動するための方法であって、
    前記演奏操作子の軌道を指示する軌道データを供給する供給ステップと、
    前記演奏操作子を駆動手段によって駆動する駆動ステップと、
    前記演奏操作子の動きに応じた物理量を検出する検出ステップと、
    前記供給された軌道データを目標値とし前記検出された物理量をフィードバック値として、該軌道データに従う軌道で前記演奏操作子が動くように前記駆動手段をフィードバック制御するための駆動データを生成して、該生成した駆動データを該駆動手段へ出力するフィードバック制御ステップと、
    前記供給された軌道データ又は前記検出された物理量に基づいて、演奏操作子がオフ動作により復路方向に動いた後所定の時間内にオン動作により往路方向に動きを反転する反転動作が有ったか否かにより連打操作の有無を判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより反転動作有りと判定されたとき、前記フィードバック制御のループゲインを小さくすると共に、該フィードバック制御に際して前記駆動手段に与える駆動データに対して前記目標値又は前記フィードバック値に応じた所定の補正値を加算する制御を行う制御ステッ
    を具えることを特徴とするフィードバック制御の方法。
  5. オン動作及びオフ動作により往復動する楽器の演奏操作子をフィードバック制御によって駆動するためコンピュータに
    前記演奏操作子の軌道を指示する軌道データを供給する供給ステップと、
    前記演奏操作子を駆動手段によって駆動する駆動ステップと、
    前記演奏操作子の動きに応じた物理量を検出する検出ステップと、
    前記供給された軌道データを目標値とし前記検出された物理量をフィードバック値として、該軌道データに従う軌道で前記演奏操作子が動くように前記駆動手段をフィードバック制御するための駆動データを生成して、該生成した駆動データを該駆動手段へ出力するフィードバック制御ステップと、
    前記供給された軌道データ又は前記検出された物理量に基づいて、演奏操作子がオフ動作により復路方向に動いた後所定の時間内にオン動作により往路方向に動きを反転する反転動作が有ったか否かにより連打操作の有無を判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより反転動作有りと判定されたとき、前記フィードバック制御のループゲインを小さくすると共に、該フィードバック制御に際して前記駆動手段に与える駆動データに対して前記目標値又は前記フィードバック値に応じた所定の補正値を加算する制御を行う制御ステッ
    実行せるためのプログラム。
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