JP5018265B2 - 演奏支援装置、コントローラおよびプログラム - Google Patents

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本発明は、演奏者の演奏を支援する技術に関する。
例えばピアノなどの鍵盤楽器においては、演奏者による手動演奏が可能であるとともに、楽曲データに基づいて特定される鍵を押鍵機構により駆動することで自動演奏を行うこともできるものが知られている。この種の鍵盤楽器には、上記のような自動演奏の機能のほか、演奏者が次に押下すべき鍵を指示する演奏支援機能を備えたものがある。
例えば特許文献1には、次に押下すべき鍵を、発音されない程度に少し押し下げることで演奏者に演奏すべき鍵を報知する技術が開示されている。
特開2000−194356号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、押下すべき鍵ではない鍵を押下した場合でもミスタッチに基づく音が発音されてしまっていた。また、演奏者に対してミスタッチをしてしまったことを報知することがなく、演奏者への学習的なフィードバックがなかった。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、演奏者がミスタッチをすることを阻止することができる技術を提供することを目的とする。また、ミスタッチをした場合にはそのことに気づかせる技術を提供することを目的とする。
本発明に係る演奏支援装置は、演奏者により操作される複数の演奏部材と、演奏者による操作に基づく前記複数の演奏部材の各々による演奏阻止するガード手段と、前記複数の演奏部材の各々について、演奏者により操作されたことを検出する検出手段と、楽曲データによって表される音高に対応する1又は複数の演奏部材を、楽曲の進行に応じて順次特定する特定手段とを有し、前記ガード手段は、前記特定手段によって特定された演奏部材と前記検出手段によって検出された演奏部材とが一致しない場合には、前記検出手段によって検出された演奏部材による前記演奏阻止することを特徴とする。
また、本発明に係る別の演奏支援装置は、演奏者により操作される複数の演奏部材と、演奏者による操作に基づく前記複数の演奏部材の各々による演奏を阻止するガード手段と、楽曲データによって表される音高に対応する1又は複数の演奏部材を、楽曲の進行に応じて順次特定する特定手段とを有し、前記ガード手段は、前記特定手段によって特定された演奏部材以外の演奏部材から1または複数の演奏部材を選択し、該選択した演奏部材による前記演奏を阻止することを特徴とする。
また、本発明に係る別の演奏支援装置は、演奏者により操作される複数の演奏部材と、演奏者による操作を妨げるように前記複数の演奏部材の各々の移動を抑制するガード手段と、前記複数の演奏部材の各々について、演奏者により操作されたことを検出する検出手段と、楽曲データによって表される音高に対応する1又は複数の演奏部材を、楽曲の進行に応じて順次特定する特定手段とを有し、前記ガード手段は、前記特定手段によって特定された演奏部材と前記検出手段によって検出された演奏部材とが一致しない場合には、前記検出手段によって前記複数の演奏部材のいずれかが演奏者により操作されたことが検出された所定時間後に、前記検出手段によって検出された演奏部材について、その移動を抑制することで、前記特定された演奏部材とは異なる、前記検出された演奏部材に対応する発音がなされた後で当該検出された演奏部材を押し戻すことを特徴とする。
上記の構成において、前記ガード手段は、ソレノイドであり、前記ソレノイドに供給される励磁電流の大きさを指定する指定手段を有するとしても良い。
また、本発明に係るコントローラは、楽曲データによって表される音高に対応する1又は複数の演奏部材を、楽曲の進行に応じて順次特定する特定手段と、前記複数の演奏部材のうち演奏者によって操作された演奏部材を検出する検出手段によって検出された演奏部材と前記特定手段によって特定された演奏部材とが一致しない場合には、演奏者により操作されていることが前記検出手段によって検出された演奏部材による演奏阻止するガード手段とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る別のコントローラは、楽曲データによって表される音高に対応する1又は複数の演奏部材を、楽曲の進行に応じて順次特定する特定手段と、楽曲の進行に応じて、前記特定手段によって特定された演奏部材に基づいて、前記特定手段によって特定された演奏部材以外の演奏部材から1または複数の演奏部材を選択し、該選択した演奏部材による演奏阻止するガード手段とを有することを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、演奏者により操作される複数の演奏部材と、前記複数の演奏部材の各々について、演奏者により操作されたことを検出する検出手段とを有する電子楽器を制御するコンピュータを、演奏者による操作に基づく前記複数の演奏部材の各々による演奏阻止するガード手段と、楽曲データによって表される音高に対応する1又は複数の演奏部材を、楽曲の進行に応じて順次特定する特定手段として機能させると共に、前記特定手段によって特定された演奏部材と前記検出手段によって検出された演奏部材とが一致しない場合には、前記ガード手段に、前記検出手段によって検出された演奏部材による演奏阻止させることを特徴とする。
また、本発明に係る別のプログラムは、演奏者により操作される複数の演奏部材を有する電子楽器を制御するコンピュータを、演奏者による操作に基づく前記複数の演奏部材の各々による演奏阻止するガード手段と、楽曲データによって表される音高に対応する1又は複数の演奏部材を、楽曲の進行に応じて順次特定する特定手段として機能させると共に、前記ガード手段に、前記特定手段によって特定された演奏部材以外の演奏部材から1または複数の演奏部材を選択し、該選択した演奏部材による演奏阻止させることを特徴とする。
本発明によれば、演奏者がミスタッチをすることを阻止することができる。また、ミスタッチをした場合にはそのことに気づかせることができる。
(A:実施形態の構成)
(A−1:全体構成)
図1は、実施形態に係る演奏支援装置を備えた自動演奏ピアノ100の外観を示す斜視図である。自動演奏ピアノ100の前面には、演奏者によって操作される鍵1が複数配列され、自動演奏ピアノ100の下方にはペダル110が設けられている。
また、鍵盤の下方にはディスクドライブ120が設けられており、自動演奏ピアノ100の上面にはディスプレイ130が設けられている。
ディスクドライブ120は、例えばDVD(Digital Versatile Disk)やCD(Compact Disk)などの記録媒体に記録された楽曲データを読み出し、読み出した楽曲データを自動演奏ピアノ100に供給する。
ディスプレイ130は、タッチパネル形式の液晶ディスプレイであり、表示手段として機能するとともに、この自動演奏ピアノ100における各種の設定や指示を行うための操作手段としても用いられる。
(A−2:各部の構成)
図2は、自動演奏ピアノ100の主要部の機械的構成(上段)と電気的構成(下段)を関連付けて示す図である。
図2の上段に示すように、自動演奏ピアノ100には、鍵1の運動をハンマ2に伝達するアクションメカニズム3と、ハンマ2によって打撃され音を発する弦4と、鍵1を押下する方向に駆動するソレノイドユニット5−1と、鍵1を押下とは逆の方向に押し戻す(以下、「ガード」)するソレノイドユニット5−2と、鍵センサ26などが設けられている。
また、図2の下段に示すように、自動演奏ピアノ100には、上記ディスクドライブ120やディスプレイ130の他、コントローラ11とサーボコントローラ12とが設けられている。
コントローラ11は、演算装置であるCPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)或いはフラッシュメモリなどの記憶装置とを備えている。コントローラ11は、該記憶装置に記憶されている制御プログラムや制御データに基づいて、自動演奏ピアノ100の各部を制御する。
自動演奏ピアノ100には、演奏支援に関して自動演奏および手動演奏の2つのモードが設けられている。自動演奏においては、上記ディスクドライブ120から供給される楽曲データに基づいて鍵1が自動的に駆動され、楽曲が演奏される。一方、手動演奏においては、演奏者により鍵1が押下され演奏がなされるが、この実施形態においては、後述する機能により、間違った鍵1の押下が制限されることによりミスタッチが防止される。
コントローラ11は、自動演奏に際し、楽曲データに基づいていずれの鍵1をどのタイミングで駆動させるかを決定すると、各鍵1の軌道データを生成する。そして、コントローラ11は、その軌道データに基づいて、鍵1を駆動させるための駆動信号をサーボコントローラ12に出力する。この駆動信号には、各時刻における鍵1の位置に対応した速度を示す速度指示値Vrが含まれている。
また、コントローラ11は、手動演奏に際し、鍵1をガードすべき事態が生じると、該選択された鍵1をガードするための駆動信号をサーボコントローラ12に出力する。
サーボコントローラ12は、上記コントローラ11から受取った駆動信号に基づいて、ソレノイドユニット5−1または5−2に励磁電流を供給することで、ソレノイドユニット5−1または5−2のブランジャを上昇させる。
なお、自動演奏においては、サーボコントローラ12は、ソレノイドユニット5−1から供給されるフィードバック信号としての出力速度Vyと速度指示値Vrを比較し、両者が一致するようにサーボ制御を行う。これにより、コントローラ11が指示したとおりに鍵1が駆動されることになる。
ソレノイドユニット5−1は、演奏者から見て各鍵1の後端側(図の左側)の下方に配置されている。このソレノイドユニット5−1に対してサーボコントローラ12から励磁電流が供給されると、プランジャが上昇して鍵1の後端を押し上げる。その結果、ハンマ2は弦4を打撃するとともに、鍵1の前端側は下に押し下げられる。以上のようにして自動演奏がなされる。
ソレノイドユニット5−2は、演奏者から見て各鍵1の前端側(図の右側)の下方に配置されている。ここで、押下されていない鍵1の位置(以下、レスト位置)にある鍵1とソレノイドユニット5−2との間には所定の隙間があり、ソレノイドユニット5−2に励磁電流が供給されていない状態で鍵1が押下されても、鍵1とソレノイドユニット5−2のプランジャは接触せず、通常の発音が可能である。
一方、ソレノイドユニット5−2に対してサーボコントローラ12から励磁電流が供給されると、プランジャが上昇し鍵1とソレノイドユニット5−2との間の隙間が埋められる。その結果、該鍵1は押下することが機械的に阻止される。また、上記プランジャが上昇した際、既に鍵1が押下され始めている場合には、該鍵1はレスト位置まで押し戻される。以上のようにして、自動演奏において鍵1のガードがなされる。
鍵センサ26は、各鍵1の前端側(図の右側)の下方にそれぞれ配置されており、対応する鍵1の押鍵状態を検出しており、いずれかの鍵1が押下されると、その鍵1が押下されたことを表す検出信号をコントローラ11に出力する。この鍵センサ26は、演奏者の押鍵の態様を判定するためのものであるから、対応する鍵1が押鍵状態であるか又は押鍵されていない状態であるかを少なくとも検出することができればよい。
(A−3:楽曲データ)
楽曲データは、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)に従って記述されている。図3は、このMIDI形式の楽曲データの構造を示した図である。この楽曲データはSMF(Standard MIDI File)と呼ばれるファイル形式のデータであり、図3の上段に示すように、ヘッダチャンクとトラックチャンクによって構成されている。ヘッダチャンクには、チャンクタイプ等のSMFの属性情報が含まれている。トラックチャンクには、実体となるMIDIデータが含まれている。図3の中段に示すように、トラックチャンクには、演奏制御等を指示するイベントと、先行するイベントと後発のイベントとの発生時間間隔を示すデルタタイムとが含まれている。コントローラ11は、このデルタタイムを累算することで、各イベントの発生時刻(イベント時刻)を算出することができる。図3の下段に示すように、イベントには、発音又は消音すべき旨を示すノートオン・ノートオフと、発音すべき音の高さ(音高)を示すノートナンバと、発音の強弱を示すベロシティとが含まれている。
(B:実施形態の動作)
次に、図4のフローチャートを参照し、自動演奏ピアノ100が演奏支援を行う際の動作を説明する。
なお、本実施形態に係る自動演奏ピアノ100は、ディスクドライブ120から供給される楽曲データに基づいて自動演奏する機能も有するが、該機能に係る動作については、その説明を省略する。以下では、演奏者が自動演奏ピアノ100を用いて手動演奏を行う際に、その演奏を支援する処理について説明する。
図4において、ステップS1では、コントローラ11は、記録媒体に記録された楽曲データをRAMにロードし、ステップn=0とする。この「ステップn」は、楽曲データに含まれる各イベントに割り当てられた識別子であり、楽曲の最初のイベントにn=0が割り当てられ、それ以降のイベントに対しては、n=0から昇順のステップnが割り当てられている。コントローラ11は、このステップnを参照することで、イベントの発生順を特定することができる。
ここで、図5の上段は、楽曲データによって表される楽曲の内容を楽譜で表現したものであり、図5の下段は、演奏者による演奏の内容を楽譜で表現したものである。図5の上段に示すように、コントローラ11は、楽曲データを解析することで、各イベントに割り当てられたステップn(イベントの発生順)と、各イベントにおいて指定されるノートナンバ(音高)と、各イベントの発生時刻(イベント時刻)とを特定する。図の例では、ステップn=0が割り当てられたイベントは、イベント時刻t0において、ノートナンバ60の音を発音することを意味している。
図4に戻り、ステップS2では、コントローラ11は、処理を終了するか否かを判断する。本動作例においては処理を続けるから、ステップS2の判定結果は“No”となりステップS3に進む。
ステップS3では、コントローラ11は、鍵センサ26からの検出信号に基づき、いずれかの鍵1が演奏者により押下され始めたか否かを判断する。
図5下段に示すように、ノートナンバ60の鍵1が押下された場合、ステップS3の判定結果は“Yes”となり、ステップS4の処理が行われる。
ステップS4では、コントローラ11は、楽曲データにおいて現在処理中のステップnと対応するノートナンバが、該押下が開始された鍵1のノートナンバに一致するか否か、即ち演奏者により正しい押鍵がなされたかを判定する。
ここでは、図5に示すように、楽曲データによって規定されたノートナンバと演奏者により押下が開始された鍵1のノートナンバは共に「60」で一致するから、ステップS4の判定結果は“Yes”となり、コントローラ11は、ステップnに1を加算してから(ステップS5)、再びステップS2の処理に戻る。
このように、コントローラ11は、楽曲データによって規定されたノートナンバと、押下が開始された鍵1のノートナンバとが一致する間は、上記のステップS2〜ステップS5の処理を繰り返す。
ここで、演奏者により間違った鍵が押下された場合について説明する。例えば図5のステップn=5で示したように、楽曲データによって規定されたノートナンバが「69」であるのに対し、押下が開始された鍵1のノートナンバが「66」というように、両者が一致しなかった場合である。この場合、ステップS4の判定結果は“No”となり、ステップS6の処理が行われる。
ステップS6では、コントローラ11は、演奏者により間違えて押下された鍵1をガードする。具体的には、コントローラ11は、押下が開始された鍵1(ノートナンバ66に対応する鍵1)を押し戻すための駆動信号をサーボコントローラ12に出力する。サーボコントローラ12は、この駆動信号に応じた励磁電流を、ノートナンバ66の鍵1に対応するソレノイドユニット5−2に供給する。これにより、該励磁電流を供給されたソレノイドユニット5−2のプランジャが上昇し、演奏者によりまさに押下が開始されたノートナンバ66の鍵1は押し戻される。
なお、以上に説明した処理は、演奏者により押鍵が開始された直後に十分に速く行われるため、演奏者により鍵1の押下され始めた鍵1は、ハンマ2を弦4に打撃させるまで押下されず、間違った音が発音されることが阻止される。
また、演奏者は、間違えて押下した鍵1が押し戻されるのを指で感じることになり、演奏が間違ったことを強く意識することができる。
ステップS6の処理を終えると、コントローラ11はステップS2に戻る。そして、演奏が間違ったことを知った演奏者により正しい鍵1(ノートナンバ69に対応する鍵1)が押下されると、コントローラ11は、ステップS3において“YES”と判定し、さらにステップS4においても“YES”と判定するので、コントローラ11の処理はステップS5に進む。このステップS5において、コントローラ11は、ステップnに1を加算するとともに、間違った鍵1のガードを停止させる。そして、コントローラ11の処理は再びステップS2に戻る。
また、演奏が間違ったことを知った演奏者により、前回間違って押下した鍵1とは別の間違った鍵1が押下されると、ステップS3の判定結果は“Yes”となり、さらにステップS4の判定結果は“No”となるので、コントローラ11はステップS6に進み、今度はその鍵1がガードされる。その結果、演奏者は、その鍵1が押し戻されるのを感じることによって、再度演奏が間違ったことを知る。
なお、ステップS2において、鍵1が押下されないまま一定期間が経過してタイムアウトとなると、コントローラ11は、楽曲の演奏が終了または中断したとみなして処理を終了すると判断し(ステップS2;YES)、図4の処理を終了させる。
以上のような処理を、楽曲データによって示されるイベント毎に繰り返し行うことで、演奏を支援することができる。
なお、以上の説明では、単音による演奏を例示したが、複数の単音が同時期に発音される和音の場合も、上記の同様の方法で対処すればよい。例えば図6に示すように、楽曲データで規定された和音がノートナンバ60,64,67の和音であるのに対し、演奏者が演奏した和音のノートナンバ60,64,69であった場合、演奏者が演奏したノートナンバ69が、楽曲データにより規定されたノートナンバ60,64,67のいずれにも一致しない。この場合、コントローラ11は、押下されている鍵1のうち、ノートナンバ69に対応する鍵1をガードするための駆動信号をサーボコントローラ12に出力する。サーボコントローラ12は、この駆動信号に応じた励磁電流を、ノートナンバ69の鍵1に対応するソレノイドユニット5−2に供給する。これにより、ノートナンバ69の鍵1に対応するソレノイドユニット5−2のプランジャが上昇し鍵1をガードする。従って、演奏者は、同時に押下したノートナンバ60,64,69の3つの鍵1のうち、ノートナンバ69の鍵1が間違えて押下した鍵であることを知ることができる。
以上説明した実施形態によれば、楽曲データに基づいて特定される鍵1と、鍵センサ26によって押鍵開始が検出された鍵1とが一致しない場合には、該押下が開始された鍵1は押し戻される。その結果、鍵1の押下が開始された直後に該鍵1は押し戻されハンマ2により弦4を打撃するには至らず、演奏者により間違った演奏がなされることを防ぐことができる。また、間違えて押下が開始された鍵1そのものが押し返されるので、演奏者はその反動を指で直接感じることとなり、演奏者に演奏が間違ったことを強く意識させることができる。また、和音のように複数の音を同時に演奏するような場合であっても、押下が開始された複数の鍵1のうちどれが間違えて操作したものかを演奏者に正しく伝えることが可能となる。
(C:変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は以下のように種々の態様で実施することができる。また、以下の変形例を適宜組み合わせてもよい。なお以下では、仮に演奏者により押下された場合に押し戻すように制御される鍵1を「ガードの対象とする鍵1」と表現し、該ガードの対象とされた鍵1のうち、実際に間違って押下され押し戻された鍵1を「ガードされた鍵1」とし、両者を区別する。
(1)上述した実施形態においては、押下すべき鍵1以外の鍵が押下された場合に、該鍵1をガードする場合について説明した。
しかし、コントローラ11は、ガードの対象とする鍵1を以下のように選択しても良い。即ち、各イベント時刻において、押下すべき鍵1ではない他の鍵1全てをガードの対象としても良い。また、押下すべき鍵1に隣接する所定数の鍵1(当然隣接する鍵1が発音すべき鍵である場合は除く)をガードの対象としても良い。その場合、上記所定数を演奏者により設定および変更可能としても良い。
また、和音が演奏される際には、「和音の最高音より所定音高い音」と「最低音より所定音低い音」とに挟まれる音を除く他のノートに対応する鍵1をガードの対象としても良い。
(2)上述した実施形態においては、間違えて押鍵が開始された鍵1が、発音に至るタイミングよりも前に押し戻され、発音には至らない場合について説明した。しかし、間違った鍵1が押下された場合にも発音がなされるようにしても良い。その場合、以下のようにすれば良い。
すなわち、サーボコントローラ12から供給される励磁電流の値を、上記実施形態における値よりも低く制御することによりプランジャの駆動力を小さくし、演奏者が該ソレノイドユニット5−2のプランジャの駆動力よりも強く鍵1を押せば、該鍵1が押下され発音されるようにしても良い。その場合、サーボコントローラ12からソレノイドユニット5−2に供給される励磁電流の値を制御する操作子を設け、該操作子の操作内容に応じてソレノイドユニット5−2のプランジャの駆動力が調整されるようにすれば良い。
また、サーボコントローラ12が励磁電流を供給するタイミングを上記実施形態におけるタイミングよりも遅らせて、コントローラ11から駆動信号を受取ってから所定時間後に励磁電流をソレノイドユニット5−2に供給することにより、一旦発音された後で鍵1が押し戻されるように制御しても良い。また、コントローラ11からサーボコントローラ12に出力される駆動信号の出力タイミングを遅らせても良く、その場合、上記と同様に一旦間違った発音がなされた後で鍵1が押し戻されることとなる。
以上のようにすれば、間違った音が発音されることとなるが、演奏者の演奏内容は尊重されると共に、演奏者自身は鍵1から反動力を受けることで演奏の間違いを認識することができる。
(3)上述した実施形態においては、主に自動演奏を行うために鍵1を駆動するソレノイドユニット5−1と、主に鍵1を押し戻すためのソレノイドユニット5−2の両者を用いて、それぞれ「自動演奏における鍵1の駆動」および「手動演奏における鍵1の押し戻し」の相反する制御を行う場合について説明した。しかし、上昇および下降が可能な双方向駆動型ソレノイドを例えば上記実施形態におけるソレノイドユニット5−1の位置に設置することにより、上記実施形態ではソレノイドユニット5−1および5−2によりなされた鍵1の駆動および押し戻しを単一のソレノイドで行うようにしても良い。
(4)上述した実施形態においては、楽曲データにおいて指定された鍵1以外の鍵をガードの対象とする場合について説明した。しかし、予めガードの対象とする鍵1の位置やそのタイミングを指定しておき、該指定内容に基づいてガードの対象となる鍵1が設定されるようにしても良い。
その場合、演奏者などにより、楽曲の進行に伴っていずれの鍵1をガードの対象とするかを指定する入力手段を設けておき、該入力手段を介して指定された鍵1が押下された場合にガードをしても良い。例えば、自動演奏ピアノ100に、タッチパネルなどの表示/入力装置を設け、該タッチパネルに楽曲データが示す楽譜を表示する。そして演奏者は、該表示された楽譜を元にして、いずれのノートをガードの対象とするかを入力する。入力内容は記憶装置に記憶され、コントローラ11は、該記憶装置に記憶された入力内容に基づいてガードの対象とする鍵1を決定するようにしても良い。また、上記ガードの対象とする鍵1の選択態様を示すデータを予め楽曲データに含ませておいても良い。
(5)上述した実施形態においては、演奏者により間違って押下された鍵1を、ソレノイドユニット5−2により押下と逆の方向に押し戻すことで該鍵1をガードする場合について説明した。しかし、鍵1の押下を阻止する方法は、鍵1を押し戻すとの態様に限られるものではない。
例えば、図7(A)に示されるように、励磁電流が供給されるとプランジャが上昇するソレノイドユニット5−3を鍵1の手前側面に設けると共に、各鍵1の手前側面にはくぼみ200を設けておく。なお、図7においては、1つの鍵1についてのみソレノイドユニット5−3およびくぼみ200を図示し、他の鍵1については図示を省略したが、他の鍵1も同様である。そして、ソレノイドユニット5−3に励磁電流が供給されプランジャが上昇すると、プランジャの先端がくぼみ200に嵌まる。
上記のようなソレノイドユニット5−3を上述の実施形態と同様に制御することにより、演奏者が間違った鍵1の押下を開始した場合、押下が開始された鍵1のくぼみ200に上昇したプランジャが挿入され鍵1は固定され、その結果鍵1の押下を阻止することができる。図7(A)は、ソレノイドユニット5−3に励磁電流が供給されていない状態を、図7(B)は、ソレノイドユニット5−3に励磁電流が供給され上昇したプランジャがくぼみ200に挿入され鍵1の押下が阻止された状態を示す。
以上のように、鍵1の駆動を「抑制」する方法には、
(a)実施形態のように、押下され始めた鍵1を押し戻す
(b)上記変形例(2)のように、ソレノイドユニット5−2の駆動に逆らって押鍵可能である程度に押し戻す
(c)本変形例(5)のように、押下され始めた鍵1を機械的に固定する
など様々な態様が含まれる。
(6)上述した実施形態においては、イベントの順番と演奏音の順番とを比較するだけであったので、イベントの順番どおりに演奏しさえすれば、正しい演奏とされていた。しかし、演奏者の演奏内容如何にかかわらず、時間の経過(楽曲の進行)に伴ってガードの対象とする鍵1がダイナミックに変化するようにしても良い。
その場合、コントローラ11は楽曲データから各イベントの発生時刻(イベント時刻)を特定し、該イベントに対応する所定の区間において、各イベントにおいて押下すべき鍵1ではない鍵1をガードの対象としても良い。例えば、図8に示された楽譜において、ステップn=1を実行すべき期間には、演奏者の演奏内容にかかわらず、ステップn=1に対応するノートナンバ62以外の鍵1をガードの対象とするなどしても良い。
そのようにすれば、上記実施形態のように演奏者が正しい鍵1を押下するまで楽曲の進行が停止することはなく、演奏者は正しいタイミングで各鍵1を押下する練習をすることができる。
なお、その場合、コントローラ11は、鍵1を押下すべきイベント時刻と同時に、押下すべきではない鍵1をガードの対象としても良い。また、鍵1を押下すべきイベント時刻の所定時間前から、押下すべきではない鍵1をガードの対象としても良い。また、次のイベントのイベント時刻と同時に、現在のイベントに対応する鍵1をガードの対象から外しても良いし、次のイベントのイベント時刻の所定時間前に現在のイベントに対応する鍵1をガードの対象から外しても良い。なお、上記所定時間を演奏者により設定および変更可能としても良い。
(7)現時点でガードの対象とすべき鍵1が、次のイベントで押下すべき鍵1と一致した場合には、該ガードの対象とすべき鍵1をガードの対象としなくても良い。例えば、図8に示された楽譜の小節Bにおいては、ノートナンバ71の次に72のノートを発音すべきことが示されているが、ノートナンバ71のイベントの最中には、ノートナンバ72に対応する鍵1をガードの対象としなくても良い。なぜなら、演奏者がノートナンバ72に対応する鍵1を押下する際に、直前のイベントにおけるガードが演奏の妨げとなる場合があるからである。
また、現時点でガードの対象とすべき鍵1が、直前のイベントで押下すべき鍵1と一致した場合には、該ガードすべき鍵1をガードの対象としなくても良い。なぜなら、現イベントにおけるガードを、イベント時刻に先行して行うような場合に、直前のイベントにおける正しい押鍵をガードしてしまうとの不都合が生じる可能性があるからである。
(8)上述した実施形態および上記変形例(6)において、ある長さの区間(例えば所定数の小節)に含まれる鍵1の全てを、該区間の間継続してガードの対象としても良い。その場合、上記区間の演奏が開始されるまでに、上記区間に含まれるノートを先読みしておけば良い。
図8を用いて具体的に説明する。図8には、図5に示した楽曲データと同じ部分が示されている。以下では、小節Bに含まれるノートに対応する鍵1のガードについて説明する。コントローラ11は、小節Aの演奏中に小節Bの楽曲データを読出し、小節Bに含まれるノートを特定する。この場合、小節Bに含まれるノートのノートナンバは、67、59、71、および72である。コントローラ11は、小節Bのイベントが行われている期間継続して、小節Bに含まれるノートではない他のノート(例えば、ノートナンバ58以下、60ないし66、68ないし70、および73以上)に対応する鍵1をガードの対象とし、演奏者により該鍵1の押下が開始された場合には該鍵1をガードする。コントローラ11は、以上に説明した処理を全ての小節のノートについて実行する。
このようにすることで、コントローラ11は、上記区間に含まれるノートについてまとめて処理することが可能となり、処理が簡略化される。
(9)上述した実施形態において、演奏支援を自動演奏と同時に行うことも可能である。例えば伴奏を自動演奏で行い、主演奏を演奏者に担当させ、演奏者が間違った演奏を行うと鍵1をガードする、といった具合である。自動演奏を行う場合には、通常の一般的な自動演奏と同様に、ソレノイドユニット5−1に対する駆動制御が行われる。具体的には、コントローラ11により、イベントに含まれるベロシティに応じた駆動信号が生成され、この駆動信号に基づいてサーボコントローラ12によりソレノイドユニット5−1が駆動される。これにより、アクションメカニズム3が作動してハンマ2により弦4が打撃されて楽音が発生する。
(10)上述した実施形態においては、楽曲データに基づいてガードの対象とする鍵1を選択する場合について説明した。しかし、以下のような態様でガードの対象とする鍵1を選択しても良い。即ち、コントローラ11は、鍵1が間違えて押下された場合には、楽曲のいずれのノートにおいて演奏が間違ったかを記憶部13に書き込む(図9参照)。その際、初めて間違ったノートについては、対応する鍵1をガードしない。従って1回目の演奏時にはいずれの鍵1もガードされない。そして、2回目以降の演奏時には、以前の演奏において間違えて演奏されたノートの発音タイミングに、該ノートと対応する鍵1をガードの対象としても良い。また、所定の回数以上間違えて押下された鍵1を選択的にガードの対象としても良い。以上のような処理がなされることにより、演奏者が苦手とする演奏部分に対応する鍵1を重点的にガードの対象とし演奏を支援することができる。
(11)上述した実施形態においては、自動演奏ピアノに演奏支援機能を実装した例で説明したが、自動演奏機能は必須ではなく、鍵1を駆動する機構を備えているものであれば、この演奏支援機能を実装することができる。
(12)上述した実施形態においては、間違った演奏がなされないように、押下すべき鍵1ではない他の鍵1を押し戻して演奏を支援する場合について説明した。しかし、以下のように演奏を支援しても良い。図10において、鍵1の押鍵タイミングの所定時間前または同時にソレノイドユニット5−2のプランジャを上昇させて、鍵1(図10においては、鍵1a)をレスト位置よりも浮かせて、押下すべき鍵1を演奏者に示すようにしても良い。その場合、ソレノイドユニット5−2のプランジャの駆動力を弱く設定し、演奏者により鍵1が押下された場合には、発音がなされるようにしても良いし、実際に演奏者により鍵1が押下されるタイミングまでにソレノイドユニット5−2に対する励磁電流をOFFしておき演奏者による鍵1の押下が可能にしても良い。
(13)上述した実施形態において、自動演奏ピアノに演奏支援機能を適用した例について説明したが、これに限らず、自動演奏機能のないピアノのほか、オルガンなどの他の鍵盤装置に上記の演奏支援機能を適用してもよい。さらには、鍵を有する鍵盤装置に限らず、鍵以外の演奏部材を複数有する演奏装置であっても、上記の演奏支援機能を適用し得る。
(14)上述した実施形態においては、間違った鍵1の押下が開始されたことを検知して、該押下され始めた鍵1をガードする場合について説明した。しかし、押下すべきではない鍵1を、演奏者により押下されたかどうかにかかわらず、予めガードしておいても良い。その場合、以下のように各鍵1をガードすれば良い。
コントローラ11は、所定のタイミングになると、駆動信号をサーボコントローラ12に出力し、サーボコントローラ12は、励磁電流をソレノイドユニット5−2に供給する。その結果、ソレノイドユニット5−2のプランジャは上昇し、対応する鍵1は機械的に押下できなくなる。
なお、上記所定のタイミングとしては、各イベント時刻の所定時間前でもよいし、イベント時刻でも良い。
また、この場合、上記変形例(2)で説明したように、サーボコントローラ12からソレノイドユニットに供給される励磁電流の値を調整することにより、予めガードされている鍵1を強い力で押下した場合に、押下可能であるようにしても良い。
(15)上記実施形態のコントローラ11の機能、つまり楽曲データによって表される音高に対応する1又は複数の演奏部材を、楽曲の進行に応じて順次特定する特定手段と、前記複数の演奏部材のうち演奏者によって操作された演奏部材を検出する検出手段によって検出された演奏部材と前記特定手段によって特定された演奏部材とが一致しない場合には、演奏者により操作されていることが前記検出手段によって検出された演奏部材の移動を抑制するガード手段とを本発明として捉えることも可能である。
また、上記変形例(14)に係るコントローラ11の機能、つまり楽曲データによって表される音高に対応する1又は複数の演奏部材を、楽曲の進行に応じて順次特定する特定手段と、楽曲の進行に応じて、前記特定手段によって特定された演奏部材に基づいて、前記特定手段によって特定された演奏部材以外の演奏部材から1または複数の演奏部材を選択し、該選択した演奏部材の移動を抑制するガード手段とを本発明として捉えることも可能である。
(16)上述したコントローラ11が実行する制御プログラムは、磁気テープ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光記録媒体、光磁気記録媒体、コンパクトディスク、DVD、RAMなどの記録媒体に記録した状態で提供し得る。即ち、本発明をプログラムとして実現することもできる。
本発明の一実施形態に係る自動演奏ピアノの外観を示す斜視図である。 自動演奏ピアノの主要部の構成を示す図である。 楽曲データの構造を示す図である。 コントローラの動作を示すフローチャートである。 楽曲データによって表される楽曲の内容と、演奏者による演奏の内容とを楽譜で表現した図である。 楽曲データによって表される楽曲の内容と、演奏者による演奏の内容とを楽譜で表現した図である。 鍵1をガードする機構の一態様を示す図である。 楽曲データによって表される楽曲の内容を示した図である。 変形例(10)に係る自動演奏ピアノの構成を示す図である。 鍵1を示した図である。
符号の説明
1……鍵、2……ハンマ、3……アクションメカニズム、4……弦、5−1、5−2……ソレノイドユニット、11……コントローラ、12…サーボコントローラ、13…記憶部、26……鍵センサ、100…自動演奏ピアノ、110…ペダル、120…ディスクドライブ、130…ディスプレイ

Claims (8)

  1. 演奏者により操作される複数の演奏部材と、
    演奏者による操作に基づく前記複数の演奏部材の各々による演奏阻止するガード手段と、
    前記複数の演奏部材の各々について、演奏者により操作されたことを検出する検出手段と、
    楽曲データによって表される音高に対応する1又は複数の演奏部材を、楽曲の進行に応じて順次特定する特定手段とを有し、
    前記ガード手段は、前記特定手段によって特定された演奏部材と前記検出手段によって検出された演奏部材とが一致しない場合には、前記検出手段によって検出された演奏部材による前記演奏阻止する
    ことを特徴とする演奏支援装置。
  2. 演奏者により操作される複数の演奏部材と、
    演奏者による操作に基づく前記複数の演奏部材の各々による演奏阻止するガード手段と、
    楽曲データによって表される音高に対応する1又は複数の演奏部材を、楽曲の進行に応じて順次特定する特定手段とを有し、
    前記ガード手段は、前記特定手段によって特定された演奏部材以外の演奏部材から1または複数の演奏部材を選択し、該選択した演奏部材による前記演奏阻止する
    ことを特徴とする演奏支援装置。
  3. 演奏者により操作される複数の演奏部材と、
    演奏者による操作を妨げるように前記複数の演奏部材の各々の移動を抑制するガード手段と、
    前記複数の演奏部材の各々について、演奏者により操作されたことを検出する検出手段と、
    楽曲データによって表される音高に対応する1又は複数の演奏部材を、楽曲の進行に応じて順次特定する特定手段とを有し、
    前記ガード手段は、前記特定手段によって特定された演奏部材と前記検出手段によって検出された演奏部材とが一致しない場合には、前記検出手段によって前記複数の演奏部材のいずれかが演奏者により操作されたことが検出された所定時間後に、前記検出手段によって検出された演奏部材について、その移動を抑制することで、前記特定された演奏部材とは異なる、前記検出された演奏部材に対応する発音がなされた後で当該検出された演奏部材を押し戻す
    ことを特徴とする演奏支援装置。
  4. 前記ガード手段は、ソレノイドであり、
    前記ソレノイドに供給される励磁電流の大きさを指定する指定手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の演奏支援装置。
  5. 楽曲データによって表される音高に対応する1又は複数の演奏部材を、楽曲の進行に応じて順次特定する特定手段と、
    前記複数の演奏部材のうち演奏者によって操作された演奏部材を検出する検出手段によって検出された演奏部材と前記特定手段によって特定された演奏部材とが一致しない場合には、演奏者により操作されていることが前記検出手段によって検出された演奏部材による演奏阻止するガード手段と
    を有することを特徴とするコントローラ。
  6. 楽曲データによって表される音高に対応する1又は複数の演奏部材を、楽曲の進行に応じて順次特定する特定手段と、
    楽曲の進行に応じて、前記特定手段によって特定された演奏部材に基づいて、前記特定手段によって特定された演奏部材以外の演奏部材から1または複数の演奏部材を選択し、該選択した演奏部材による演奏阻止するガード手段と
    を有することを特徴とするコントローラ。
  7. 演奏者により操作される複数の演奏部材と、前記複数の演奏部材の各々について、演奏者により操作されたことを検出する検出手段とを有する電子楽器を制御するコンピュータを、
    演奏者による操作に基づく前記複数の演奏部材の各々による演奏阻止するガード手段と、
    楽曲データによって表される音高に対応する1又は複数の演奏部材を、楽曲の進行に応じて順次特定する特定手段として機能させると共に、
    前記特定手段によって特定された演奏部材と前記検出手段によって検出された演奏部材とが一致しない場合には、前記ガード手段に、前記検出手段によって検出された演奏部材による演奏阻止させる
    ことを特徴とするプログラム。
  8. 演奏者により操作される複数の演奏部材を有する電子楽器を制御するコンピュータを、
    演奏者による操作に基づく前記複数の演奏部材の各々による演奏阻止するガード手段と、
    楽曲データによって表される音高に対応する1又は複数の演奏部材を、楽曲の進行に応じて順次特定する特定手段として機能させると共に、
    前記ガード手段に、前記特定手段によって特定された演奏部材以外の演奏部材から1または複数の演奏部材を選択し、該選択した演奏部材による演奏阻止させる
    ことを特徴とするプログラム。
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