JP4543857B2 - ソレノイドバルブ - Google Patents
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Description
該ケース内に設けられたコイルへの通電時にはセンターポストに磁気的に吸引され、かつコイルへの非通電時にはセンターポストから引き離されるプランジャと、
該プランジャの周囲を取り囲む筒状部、及び前記ケースの底に当接するフランジ部とを有し、該ケースと共に前記コイルへの通電時に磁路の一部を形成する磁性部材と、を備え、
前記プランジャの動作によって弁を開いたり閉じたりすることで、流体の流量及び流体圧力のうちの少なくともいずれか一方を制御するソレノイドバルブにおいて、
前記プランジャの移動方向の両側にそれぞれ配置されて、前記コイルへの非通電時に弁が開いた状態となるように前記プランジャの位置を規制する2つのスプリングによって、前記プランジャの振動を減衰させると共に、
前記フランジ部のケースの底に対する当接面側に溝を設け、かつ、前記ケースの筒状部分に貫通孔を設けることによって、前記プランジャとケースの底との間の流体をケースの外部に逃がす流路によっても、前記プランジャの振動を減衰させることを特徴とするものが挙げられる。
さによって、決定付けさせることができる。従って、ケースに設けられた貫通孔の大きさを無理に小さくする必要がないことから、ケースの加工上の困難性が伴ってしまうことを防止できる。また、ケースの底側が上方となるようにソレノイドバルブが使用される場合であっても、ケースに設けられた貫通孔はケースの筒状部分に設けられていることから、異物の当該貫通孔からの侵入そのものを抑制できる。付言するに、一般的に、面積の小さな貫通孔を形成するのに比べて、深さの浅い溝を形成する方が、加工上(特に、プレス加工では)容易である。従って、簡易な加工により深さの浅い溝を形成することで、プランジャの摺動部等への異物の侵入を効果的に抑制することが可能である。
該ケース内に設けられたコイルへの通電時にはセンターポストに磁気的に吸引され、かつコイルへの非通電時にはセンターポストから引き離されるプランジャと、
該プランジャの周囲を取り囲む筒状部、及び前記ケースの底に当接するフランジ部とを有し、該ケースと共に前記コイルへの通電時に磁路の一部を形成する磁性部材と、を備え、
前記プランジャの動作によって弁を開いたり閉じたりすることで、流体の流量及び流体
圧力のうちの少なくともいずれか一方を制御するソレノイドバルブにおいて、
前記プランジャの移動方向の両側にそれぞれ配置されて、前記コイルへの非通電時に弁が開いた状態となるように前記プランジャの位置を規制する2つのスプリングによって、前記プランジャの振動を減衰させると共に、
前記ケースの底の前記フランジ部に対する当接面側に溝を設け、かつ、前記ケースの筒状部分に貫通孔を設けることによって、前記プランジャとケースの底との間の流体をケースの外部に逃がす流路によっても、前記プランジャの振動を減衰させることを特徴とする。
つつも、ケースの加工上の困難性が伴ってしまうことを防止できる。また、プランジャの振動減衰効果を向上させることができる。
本発明の実施例に係るソレノイドバルブ全体について説明する。本実施例に係るソレノイドバルブ1は、通電により磁界を発生するコイル2と、コイル2によって発生した磁界により磁気回路が形成されることでセンターポスト4に磁気的に吸引されるプランジャ3と、プランジャ3に一体的に設けられ、プランジャ3と共に移動する弁体5と、弁体5の弁座6と、プランジャ3の周囲を取り囲むように設けられる磁性部材であるサイドリング7と、ボビン81を一体的に備えたバルブボディ8と、有底筒状のケース9とを備えている。
83及び第2連通孔84が設けられている。また、このバルブボディ8の内部に備えられた弁座6には、貫通孔61が設けられている。そして、上述の弁体5が弁座6に着座すると、貫通孔61が塞がれるため弁が閉じた状態となり、弁体5が弁座6から離れると、貫通孔61と第2連通孔84が通じ、弁が開いた状態となる。
上述のように構成されたソレノイドバルブ1の使用の一例を説明する。このソレノイドバルブ1を利用して、例えば、筒状部82に設けられた第1連通孔83を入口(以下、流入ポートと称する)として、筒状部82の先端の開口部を出口(以下、制御ポートと称する)とし、制御ポートから出る流体の流量、あるいは流体圧力を制御することが可能である。すなわち、コイル2に対する通電量が所定量以上の状態では、弁は閉じられるため、流入ポートから入った流体は全て制御ポートから出て行く。一方、コイル2に対して通電を行っていない状態またはコイル2に対する通電量が所定量以下の状態では、弁が開かれるため、流体の一部は弁座6の貫通孔61を抜けて、第2連通孔84や後述する貫通孔91からソレノイドバルブ1の外部へと流出する。なお、この第2連通孔84と貫通孔91はドレンポートとなる。また、コイル2への通電量に応じてプランジャ3及び弁体5の移動量が変わり、弁の開き具合が変わる。従って、コイル2への通電量により、ドレンポートから流出させる流量を制御できる。以上のことから、制御ポートから出て行く流体の流量、あるいは流体圧力を制御することができる。
本実施例に係るソレノイドバルブ1においては、貫通孔61から第2連通孔84に抜けていく流体の量が過剰な場合に流体の一部を逃がすことを目的として、また、弁体5と軸受け13との間の摺動抵抗、及びプランジャ3と軸受け12との間の摺動抵抗を減らすことを目的として(流体が油等の場合には、当該流体が潤滑剤として機能する)、貫通孔61を抜けた流体の一部が、プランジャ3とケース9の底との間の隙間の領域まで流れていく流路が設けられている。この流路は、例えば、プランジャ3と軸受け12のうち少なくとも一方、及び弁体5と軸受け13のうち少なくとも一方に設けられた溝や貫通孔によって構成される。なお、本実施例では、プランジャ3の中心に貫通孔31が設けられ、かつ
プランジャ3と弁体5の接続部分付近に、貫通孔31からセンターポスト4と弁体5との隙間まで通じる連通孔(不図示)が設けられ、更に、軸受け13の内壁面に溝(不図示)が設けられており、これらによって上記の流路が形成されている。
プリング10,11と同様に、プランジャ3の振動を減衰させる機能を発揮する。以上のように、ドレン用の流路構成を工夫したことにより、スプリング10,11による減衰効果と相俟って、プランジャ3とケース9の底との間の隙間の領域に溜まった流体の流体圧力によって、効果的にプランジャ3の振動を減衰させることができる。
上記実施例1においては、サイドリングの外向きフランジ部側にのみ溝を形成することで、ドレン用の流路を形成する場合を示した。また、上記実施例2においては、ケースの底面側にのみ溝を形成することで、ドレン用の流路を形成する場合を示した。
2 コイル
3 プランジャ
31 貫通孔
4 センターポスト
41 段差部分
5 弁体
6 弁座
61 貫通孔
7,7a サイドリング
71,71a 筒状部
72,72a 外向きフランジ部
73 溝
8 バルブボディ
81 ボビン
82 筒状部
83 第1連通孔
84 第2連通孔
9,9a ケース
91,91a 貫通孔
92a 溝
10,11 スプリング
12,13 軸受け
14 スペーサ
15 ブラケット
16,17 シールリング
501 第1流路
502 減圧弁
503 第2流路
504 第3流路
505 スプール弁
506 第4流路
Claims (2)
- 有底筒状のケースと、
該ケース内に設けられたコイルへの通電時にはセンターポストに磁気的に吸引され、かつコイルへの非通電時にはセンターポストから引き離されるプランジャと、
該プランジャの周囲を取り囲む筒状部、及び前記ケースの底に当接するフランジ部とを有し、該ケースと共に前記コイルへの通電時に磁路の一部を形成する磁性部材と、を備え、
前記プランジャの動作によって弁を開いたり閉じたりすることで、流体の流量及び流体圧力のうちの少なくともいずれか一方を制御するソレノイドバルブにおいて、
前記プランジャの移動方向の両側にそれぞれ配置されて、前記コイルへの非通電時に弁が開いた状態となるように前記プランジャの位置を規制する2つのスプリングによって、前記プランジャの振動を減衰させると共に、
前記フランジ部のケースの底に対する当接面側に溝を設け、かつ、前記ケースの筒状部分に貫通孔を設けることによって、前記プランジャとケースの底との間の流体をケースの外部に逃がす流路によっても、前記プランジャの振動を減衰させることを特徴とするソレノイドバルブ。 - 有底筒状のケースと、
該ケース内に設けられたコイルへの通電時にはセンターポストに磁気的に吸引され、かつコイルへの非通電時にはセンターポストから引き離されるプランジャと、
該プランジャの周囲を取り囲む筒状部、及び前記ケースの底に当接するフランジ部とを有し、該ケースと共に前記コイルへの通電時に磁路の一部を形成する磁性部材と、を備え、
前記プランジャの動作によって弁を開いたり閉じたりすることで、流体の流量及び流体圧力のうちの少なくともいずれか一方を制御するソレノイドバルブにおいて、
前記プランジャの移動方向の両側にそれぞれ配置されて、前記コイルへの非通電時に弁が開いた状態となるように前記プランジャの位置を規制する2つのスプリングによって、前記プランジャの振動を減衰させると共に、
前記ケースの底の前記フランジ部に対する当接面側に溝を設け、かつ、前記ケースの筒状部分に貫通孔を設けることによって、前記プランジャとケースの底との間の流体をケースの外部に逃がす流路によっても、前記プランジャの振動を減衰させることを特徴とする
ソレノイドバルブ。
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