JP4110894B2 - ソレノイドバルブ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧などの流体圧力を制御するために用いられるソレノイドバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のソレノイドバルブは、例えばオートマチック制御など、自動車のエンジンなどの油圧制御に利用されている。また、建設機械などの油圧を利用する分野にも広く用いられている。
【0003】
油圧制御に用いられる、従来技術に係るソレノイドバルブについて図7を参照して説明する。図7は従来技術に係るソレノイドバルブの使用状態を示す模式的断面図である。
【0004】
ソレノイドバルブ100は、ソレノイド部100Aとバルブ部100Bとから構成される。このソレノイドバルブ100は、スプールバルブタイプの2方向制御弁である。
【0005】
ソレノイド部100Aにおいては、電磁力によってプランジャ101を駆動する機能を有し、通電量に応じて、プランジャ101のストロークを制御することが可能である。
【0006】
バルブ部100Bにおいては、プランジャ101の移動と共に移動するスプール102が設けられている。なお、この従来例では、プランジャ101とスプール102が一体となった構成を示している。
【0007】
スプール102の外周側には、スプール102を案内するバルブスリーブ103が設けられている。
【0008】
そして、スプール102とバルブスリーブ103には、ドレインポートを形成するための貫通孔102a,103aがそれぞれ設けられている。このように貫通孔102a,103aによってドレインポートを形成したことによって、スプール102のストローク量に応じてドレインポートの開口面積が変化してドレイン量を制御することを可能としている。なお、図中、矢印Dがドレインの流れを示している。
【0009】
この従来例の場合には、通電量を大きくするほど、プランジャ101がセンターポスト104方向に移動して、ドレインポートの開口面積を大きくする構成である。
【0010】
そして、この従来例では、バルブ部100Bの上流側を元圧側(図中矢印P0が元圧側の油の流れを示している)とし、下流側を制御圧側(図中矢印Pcが制御圧側の油の流れを示している)とするように、バルブ部100Bが取り付けられる。なお、図中Oはオリフィスを示している。
【0011】
このような構成により、元圧側から流れてきた油は、制御圧側へと流れるが、その流量は、ドレイン量に応じて変化する。従って、上述のようにドレイン量を制御することによって、制御圧側に流れる油の流量を制御し、その流体圧力を制御することが可能となる。
【0012】
このような制御システムにおける、ソレノイドへの通電量と制御圧とドレインの流量の関係を図8に示している。図8は従来技術に係るソレノイドにおける、ソレノイドへの通電量と制御圧とドレインの流量の関係を示すグラフである。
【0013】
図示のように、ソレノイド部100Aへの通電量を大きくするにつれて、ドレインの流出量は増加する。これにより、制御圧側への流量が減っていくため、制御圧は下がっていく。
【0014】
このように、制御圧を低くすればするほど、ドレイン量が増加するようになっていた。
【0015】
ここで、上述した元圧側からの油は、オイルポンプ等の不図示のオイル供給装置によって供給される。
【0016】
従って、ドレイン量が増加するほど、オイル供給装置によって供給される油の無駄な量が増加することになる。また、これにより、オイル供給装置への負荷が徒に大きくなってしまうことになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来技術に係るソレノイドバルブを用いて流体制御を行う場合には、ドレイン量が大きくなり、オイル供給装置の負担が大きくなってしまうという問題があった。
【0018】
本発明の目的は、流体制御を行う際のドレイン量の低減を図ったソレノイドバルブを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、いわゆるスプールバルブタイプの制御弁であり、ドレイン量により制御圧が制御される構成のソレノイドバルブにおいて、スプールの移動に応じてドレインポートの開口面積が大きくなるにつれて、供給ポートの開口面積が小さくなることを特徴とするものである。
【0020】
より具体的には、励磁手段への通電及び非通電に応じて往復動するプランジャと、先端側から軸心に沿って流体の流路となる穴を有し、かつ側面側にはこの穴に連通する第1貫通孔及び第2貫通孔を有する、前記プランジャの動きに従って往復動するスプールと、該スプールに設けられた第1貫通孔及び第2貫通孔に対応する位置にそれぞれ第1貫通孔及び第2貫通孔が設けられており、内壁面により前記スプールの移動を案内する筒状のバルブスリーブと、前記スプールの移動に伴って開口面積が変化する、前記スプールの第2貫通孔と前記バルブスリーブの第2貫通孔によって形成される供給ポートと、前記スプールの移動に伴って開口面積が変化する、前記スプールの第1貫通孔と前記バルブスリーブの第1貫通孔によって形成されるドレインポートと、前記スプールの移動にかかわらず一定の開口面積を有する、前記スプールの前記穴の開口部と前記筒状のバルブスリーブの開口部によって形成される制御ポートと、を備えたソレノイドバルブにおいて、前記バルブスリーブに設けられた第2貫通孔は、該バルブスリーブの内壁面に設けられた溝の中に形成されており、前記ドレインポートの開口面積の変化に伴うドレイン量の変化に応じて、前記制御ポートからの流体圧力が制御されるソレノイドバルブであって、前記スプールの移動に応じて前記ドレインポートの開口面積が大きくなる過程において、前記供給ポートの開口面積は、前記ドレインポートの面積が所定面積に達するまでは一定に保った後に、最大面積から最小面積へと移行することを特徴とするものである。
【0021】
ここで、最小面積には、面積が0の場合、すなわち、流路が遮断される場合も含まれる。本発明の構成によれば、ドレインポートの開口面積が大きくなるにつれて、供給ポートの開口面積が小さくなるため、流体の供給量を制限することができ、ドレイン量を低減させることが可能となる。また、ドレインポートの開口面積が所定面積になるまでは、供給ポートの開口面積を最大面積のままで制御圧を制御できる。つまり、この間は、供給ポート側の開口面積は一定であるため、ドレインポートの開口面積の変化のみに応じた制御圧の制御が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0026】
(第1の実施の形態)
図1〜図4を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドバルブについて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドバルブの使用状態を示す模式的断面図である。図2は本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドバルブにおけるバルブスリーブの模式的断面図の一部である。図3は本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドバルブの駆動時の様子を示す模式的断面図である。図4は本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドにおける、ソレノイドへの通電量と制御圧とドレインの流量の関係を示すグラフである。
【0027】
ソレノイドバルブ1は、ソレノイド部1Aとバルブ部1Bとから構成される。本実施の形態に係るソレノイドバルブ1は、スプールバルブタイプの3方向制御弁である。
【0028】
まず、ソレノイド部1Aについて説明する。
【0029】
ソレノイド部1Aは、通電により磁界を発生する励磁手段であるコイル4と、コイル4によって発生した磁界により磁気回路が形成されることでセンターポスト3に磁気的に吸引されるプランジャ2と、プランジャ2の軸受となるスリーブ5と、磁気回路の一部となるアッパープレート6と、プランジャ2をセンターポスト3から離間させる方向に付勢する付勢手段であるスプリング7と、ケース8などを備えている。
【0030】
また、ソレノイド部1Aは、ケース8の外側に、コイル4に通電するために外部電源と電気的接続を行うコネクタ9や所定の位置にソレノイドバルブ1を固定するためのブラケット14なども備えている。
【0031】
バルブ部1Bは、プランジャ2に固定されたスプール10と、スプール10の動き(移動)を案内(ガイド)するバルブスリーブ11と、を備えている。バルブスリーブ11は、その中央付近の内径をプランジャ2の外径と略等しくして、プランジャ2の軸受としても機能している。
【0032】
スプール10は、その先端側から、軸心に沿って流体の流路となる穴10dが設けられている。そして、スプール10の側面側には、この穴10dに連通する第1貫通孔10a及び第2貫通孔10bが設けられている。
【0033】
一方、筒状のバルブスリーブ11には、スプール10に設けられた第1貫通孔10a及び第2貫通孔10bに対応する位置に、それぞれ第1貫通孔11a及び第2貫通孔11bが設けられている。
【0034】
ここで、本実施の形態においては、図2に示すように、バルブスリーブ11の第2貫通孔11bは、バルブスリーブ11の内壁面に設けられた溝11dの中に形成されている。
【0035】
そして、スプール10に設けられた第1貫通孔10aとバルブスリーブ11に設けられた第1貫通孔11aによってドレインポートを形成し、スプール10に設けられた第2貫通孔10bとバルブスリーブ11に設けられた第2貫通孔11bによって供給ポートを形成し、スプール10に設けられた穴dの開口部10cとバルブスリーブ11の開口部11cによって制御ポートを形成している。
【0036】
なお、ソレノイドバルブ1が所定位置に取り付けられる場合には、バルブ部1Bに、図1に示すようにOリング12,13が装着されて、各ポート間の流体の漏れが防止される。
【0037】
次に、このように構成されたソレノイドバルブ1の動作について説明する。
【0038】
プランジャ2は、コイル4に通電していない状態では、センターポスト3から離間する方向に位置する構成となっている。すなわち、本実施の形態では、プランジャ2を、スプリング7によってバルブ部1B方向に付勢することによって、プランジャ2をセンターポスト3から離間させている。
【0039】
そして、コイル4に通電することによって、コイルの周りのアッパープレート6,プランジャ2,センターポスト3,ケース8などを通る磁気回路が形成され、プランジャ2はセンターポスト3に磁気的に吸引される。
【0040】
従って、コイル4に通電する電流の大きさによって、磁気力を制御することができ、これによりプランジャ2の移動量を制御することでスプール10のストローク量を制御できる。これにより流体の流量を制御し、油圧制御などの各種流体圧力制御等を行うことができる。
【0041】
本実施の形態においては、ドレインポートと供給ポートは、スプール10のストローク制御によって、第1貫通孔10aと第1貫通孔11aの孔軸の相対的な位置関係及び第2貫通孔10bと第2貫通孔11bの孔軸の相対的な位置関係が変化するため、ポートの開口面積が変化する構成である。
【0042】
ただし、本実施の形態においては、バルブスリーブ11の第2貫通孔11bは、バルブスリーブ11の内壁面に設けられた溝11dの中に形成する構成を採用している。従って、実際上は、スプール10に設けられた第2貫通孔10bとバルブスリーブ11の内壁面に設けられた溝11dとの相対的な位置関係によって供給ポートの開口面積が変化する構成である。従って、供給ポートからの供給量制御を適正に行うために、スプール10のストローク量により溝11dとラップする面積が適正に変化するように、スプール10に対する第2貫通孔10bの位置・形状・大きさを設定する必要がある。
【0043】
一方、制御ポートは、スプール10に設けられた穴dの開口部10cの中心とバルブスリーブ11の開口部の中心との位置関係は、スプール10の移動にかかわらず変化しないためポートの開口面積は一定である。
【0044】
次に、特に図3を参照して、流体制御について更に詳しく説明する。
【0045】
図3(A)は通電量が小さく、制御圧が大きい状態におけるスプール10とバルブスリーブ11との位置関係を示している。
【0046】
通電量が小さい場合には、上述のようにプランジャ2はセンターポスト3から離間する位置にある。従って、スプール10は図3中右方に位置する。
【0047】
通電量が0の場合には、スプール10は最も右方に位置し、ドレインポートは完全に閉じた状態(開口面積が最小の状態)となり、一方、供給ポートは完全に開いた状態(開口面積が最大の状態)となる。
【0048】
この場合には、供給ポートから供給される流体は、全て制御ポートに送られるため、制御ポートを流れる流量は最大となり、流体圧力も最大となる。なお、供給ポートにおいては、バルブスリーブ11に設けられた第2貫通孔11bから、バルブスリーブ11の内壁面に設けられた溝11dに送られて、この溝11dからスプール10に設けられた第2貫通孔10bにより穴10d内へと送られる。第2貫通孔10bはオリフィスの機能を発揮する。
【0049】
そして、通電量を徐々に上げていくと、スプール10は、その通電量に比例して、図3中左方へと移動する。これに伴って、ドレインポートが開いていく。一方、供給ポートの開口面積は、ドレインポートの開口面積がある面積に達するまでは一定(開口面積が最大の状態)のままである。図3(A)では、ドレインポートが開き始めの状態を示している。
【0050】
このように、ドレインポートが開いている状態では、供給ポートから供給される流体は、一部がドレインポートから流出し、残りが制御ポートに送られる。従って、ドレインポートの開口面積が増えて、ドレイン量が増加するにつれて、制御ポートに送られる流量が減少し、流体圧力(制御圧)も減少することになる。
【0051】
そして、通電量が低い状態では、供給ポートの開口面積が一定であることから、制御圧はドレインポートの開口面積の変化によってのみ制御することが可能である。
【0052】
そして、通電量がある一定値を越えて、スプール10のストローク量がある一定値を越えると、スプール10に設けられた第2貫通孔10bがバルブスリーブ11の内壁面に設けられた溝11dの位置から外へと移動していく。これにより、供給ポートの開口面積が徐々に小さくなっていく。図3(B)は、供給ポートの閉じ始めの状態を示している。
【0053】
このように通電量がある一定値を越えて、供給ポートが閉じていく過程においては、制御圧は、ドレインポートの開口面積の変化と供給ポートの開口面積の変化によって制御される。
【0054】
そして、更に電流値が高くなると、スプール10は更に左方へと移動して、供給ポートは完全に閉じた状態(開口面積が最小の状態)となる。一方、ドレインポートは完全に開いた状態(開口面積が最大の状態)となる。この状態を示したのが図3(C)である。
【0055】
この状態では、供給ポートからの流体の供給がほとんどないため、ドレインポートから排出されるドレイン量、及び制御ポートに送られる流量はいずれもほとんど0となる。
【0056】
このように、本実施の形態においては、ドレインポートの開口面積が徐々に増えていき、ある面積を越えると、供給ポートの開口面積が最大面積から最小面積へと移行していくようにした。なお、ドレインポートの開口面積が最大になる時と、供給ポートの開口面積が最小となる時の前後については、制御圧との関係で適宜定めればよい。
【0057】
本実施の形態に係るソレノイドバルブを採用した制御システムにおける、ソレノイドへの通電量と制御圧とドレイン流量の関係を示したのが図4である。
【0058】
図示のように、ソレノイド部1Aへの通電量を大きくするにつれて、ドレインの流出量は増加する。これにより、制御圧側への流量が減っていくため、制御圧は下がっていく。
【0059】
しかし、本実施の形態においては、従来技術の場合とは異なり、通電量がある値を越えると、供給ポートの開口面積が小さくなっていき、供給量が減少していくため、ドレインの流出量は減少していく。そして、ドレインの流出量が減少していく過程においてもドレインポートの開口面積は増えていくため、ドレインポートの開口面積の増加と供給ポートからの流体の供給量の減少により、制御圧に関しては、従来技術と同様に減少していく。
【0060】
以上のように、本実施の形態に係るソレノイドバルブを採用したことによって、電流量が大きい状態、すなわち、制御圧が低い状態におけるドレイン流出量を低減することが可能となった。また、ソレノイド部への通電量に対する制御圧特性を簡単に従来技術と同様にすることもできた。
【0061】
従って、無駄なドレインを低減することができ、オイルポンプなどの流体供給装置(オイル供給装置)への負荷を減少することが可能となった。また、オートマチック制御など、エンジンに本システムを採用することで、オイルポンプへの負担が減ることから、燃費の節約やオイルポンプの小型化を図ることもできるようになった。
【0062】
また、従来利用しているシステムに対して、本実施の形態に係るソレノイドバルブを適用する場合であっても、制御圧特性を簡単に従来と同様にできるため、ソレノイドバルブ変更によるシステムへの影響を小さくしつつ、上記流体供給装置への負担を減少させることができるという利点もある。
【0063】
(第2の実施の形態)
図5には、第2の実施の形態が示されている。本実施の形態では、バルブスリーブの軸受構造が上記第1の実施の形態とは異なる構成について説明する。
【0064】
その他の構成および作用については第1の実施の形態と同一なので、同一の構成部分については、その説明は省略する。
【0065】
図5は本発明の第2の実施の形態に係るソレノイドバルブの模式的断面図である。
【0066】
図5中、22はプランジャを示し、23はスプールを示し、24はバルブスリーブを示している。
【0067】
上記第1の実施の形態においては、バルブスリーブの中央付近の内径をプランジャの外径と略等しくして、バルブスリーブの中央付近をプランジャの軸受として機能させていた。
【0068】
これに対して、本実施の形態に係るソレノイドバルブ21では、バルブスリーブ24の中央付近の内径をスプール23の外径と略等しくして、バルブスリーブ24の中央付近をスプール23の軸受として機能させる構成とした。つまり、図に示すように、バルブスリーブ24の中央付近に、スプール23の軸受部24aを設ける構成とした。
【0069】
その他の構成、及び制御方法等については上記第1の実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。
【0070】
(第3の実施の形態)
図6には、第3の実施の形態が示されている。本実施の形態では、ドレインポートと供給ポートの構成が、上記第2の実施の形態とは異なる構成について説明する。
【0071】
その他の構成および作用については第2の実施の形態と同一なので、同一の構成部分については、その説明は省略する。
【0072】
図6は本発明の第3の実施の形態に係るソレノイドバルブの模式的断面図である。
【0073】
本実施の形態に係るソレノイドバルブ31においては、スプール32の側壁面側の外周面に、ドレインポートから供給ポートに至る範囲にわたって流路となる溝32aを設けている。
【0074】
そして、溝32aの中に、第2貫通孔32bを設けている。本実施の形態では、上記第1,2の実施の形態における第1貫通孔に相当する貫通孔は設けられていない。
【0075】
また、本実施の形態では、スプール32の先端側に設けられた穴32cは、上記第1,2の実施の形態の場合と比較して、深さが浅く構成されている。これは、制御ポートとドレインポートを繋ぐ流路が、上記第1,2の実施の形態の場合には、スプール先端側に設けられた穴と、スプールに設けた第1貫通孔によって構成されていたのに対して、本実施の形態では、穴32cと、穴32cの開口部側の近くに設けられた第2貫通孔32bと溝32aとにより構成されているからである。
【0076】
また、バルブスリーブ33には、上記各実施の形態と同様に、第1貫通孔33a及び第2貫通孔33bを設けている。ただし、上記各実施の形態においては、スプールに設けた第2貫通孔をオリフィスとして機能させているのに対して、本実施の形態では、バルブスリーブ33に設けた第2貫通孔33bをオリフィスとして機能させている。
【0077】
このように、本実施の形態では、バルブスリーブ33に設けた第1貫通孔33aとスプール32に設けた溝32aによってドレインポートを構成している。また、バルブスリーブ33に設けた第2貫通孔33bとスプール32に設けた溝32a及び第2貫通孔32bによって供給ポートを構成している。
【0078】
スプール32のストローク量に応じて、ドレインポートの開口面積及び供給ポートの開口面積が変化する点、及び、その変化のさせ方による制御特性に関しては、上記第1の実施の形態で説明した通りであるので、その説明は省略する。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のソレノイドバルブにより、流体制御を行う際のドレイン量の低減を図ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドバルブの使用状態を示す模式的断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドバルブにおけるバルブスリーブの模式的断面図の一部である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドバルブの駆動時の様子を示す模式的断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドにおける、ソレノイドへの通電量と制御圧とドレインの流量の関係を示すグラフである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るソレノイドバルブの模式的断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るソレノイドバルブの模式的断面図である。
【図7】従来技術に係るソレノイドバルブの使用状態を示す模式的断面図である。
【図8】従来技術に係るソレノイドにおける、ソレノイドへの通電量と制御圧とドレインの流量の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ソレノイドバルブ
1A ソレノイド部
1B バルブ部
2 プランジャ
3 センターポスト
4 コイル
5 スリーブ
6 アッパープレート
7 スプリング
8 ケース
9 コネクタ
10 スプール
10a 第1貫通孔
10b 第2貫通孔
10c 開口部
10d 穴
11 バルブスリーブ
11a 第1貫通孔
11b 第2貫通孔
11c 開口部
11d 溝
12,13 Oリング
14 ブラケット
21 ソレノイドバルブ
22 プランジャ
23 スプール
24 バルブスリーブ
24a 軸受部
31 ソレノイドバルブ
32 スプール
32a 溝
32b 第2貫通孔
32c 穴
33 バルブスリーブ
33a 第1貫通孔
33b 第2貫通孔
Claims (1)
- 励磁手段への通電及び非通電に応じて往復動するプランジャと、
先端側から軸心に沿って流体の流路となる穴を有し、かつ側面側にはこの穴に連通する第1貫通孔及び第2貫通孔を有する、前記プランジャの動きに従って往復動するスプールと、
該スプールに設けられた第1貫通孔及び第2貫通孔に対応する位置にそれぞれ第1貫通孔及び第2貫通孔が設けられており、内壁面により前記スプールの移動を案内する筒状のバルブスリーブと、
前記スプールの移動に伴って開口面積が変化する、前記スプールの第2貫通孔と前記バルブスリーブの第2貫通孔によって形成される供給ポートと、
前記スプールの移動に伴って開口面積が変化する、前記スプールの第1貫通孔と前記バルブスリーブの第1貫通孔によって形成されるドレインポートと、
前記スプールの移動にかかわらず一定の開口面積を有する、前記スプールの前記穴の開口部と前記筒状のバルブスリーブの開口部によって形成される制御ポートと、
を備えたソレノイドバルブにおいて、
前記バルブスリーブに設けられた第2貫通孔は、該バルブスリーブの内壁面に設けられた溝の中に形成されており、
前記ドレインポートの開口面積の変化に伴うドレイン量の変化に応じて、前記制御ポートからの流体圧力が制御されるソレノイドバルブであって、
前記スプールの移動に応じて前記ドレインポートの開口面積が大きくなる過程において、前記供給ポートの開口面積は、前記ドレインポートの面積が所定面積に達するまでは一定に保った後に、最大面積から最小面積へと移行することを特徴とするソレノイドバルブ。
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