JPH04117967U - スプール弁 - Google Patents

スプール弁

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JPH04117967U
JPH04117967U JP3112591U JP3112591U JPH04117967U JP H04117967 U JPH04117967 U JP H04117967U JP 3112591 U JP3112591 U JP 3112591U JP 3112591 U JP3112591 U JP 3112591U JP H04117967 U JPH04117967 U JP H04117967U
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JP
Japan
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spool
valve
solenoid
port
oil
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Withdrawn
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JP3112591U
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English (en)
Inventor
沢 昌 史 穴
Original Assignee
エヌオーケー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種油、空圧機器等の制御に用いられるスプ
ール弁において、小型のスプールでもって油等の流体の
流通を許容し得るようにして、スプールの小型,軽量化
を図り、スプール弁全体の小型化及び耐振性の向上を図
る。 【構成】 スプール弁本体に、スプールの両端側の空間
を連通して油等の流通を許容する連通路を設けたことを
特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば各種油、空圧機器等の制御に用いられるスプール弁に関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のスプール弁としては、たとえば図6に示すようなものがある。 すなわち、この油圧機器等の制御で用いられるスプール弁100は、スプール1 01をソレノイド102の電磁吸引力を利用して駆動し、アクチュエータ側への 圧力の供給を切換える電磁弁の構成となっている。 スプール弁100の概略構成は、スプール101と、このスプール101が挿 入されるガイド穴103を有する弁本体としてのバルブスリーブ104と、スプ ール101を往復駆動するためのソレノイド102と、から構成され、バルブス リーブ104はシリンダヘッド等の相手側取付部材105の取付穴に挿入固定さ れている。
【0003】 そしてバルブスリーブ104内には、スプール101をソレノイド102側に 付勢するスプリング107が設けられていて、ソレノイド102がオフ状態では このスプリング107のばね力によってスプール101およびロッド108を介 してプランジャ109をコア110から離間させる。
【0004】 一方ソレノイド102をオンすることにより、プランジャ109がスプリング 107のばね力に抗してコア110に磁気吸引され、ロッド108を介してスプ ール101を移動させる。
【0005】 上記ソレノイド102をオフ、オンすることによるスプール101の往復駆動 により、スプール101のランド部111の外周面とガイド穴103内周面との 摺動部の隙間よりガイド穴103上部112に油がたまる。
【0006】 そのたまる油によってソレノイド102作動時の粘性抵抗が増加し、作動応答 性の悪化を防止する。そのために、スプール101の上端部側の空間と下端部側 の空間とを連通する連通路を設け、この連通路を油等の排出路とし前記たまった 油を排出側流路113へ排出していた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術の場合には、スプール101自体の内部に油 の排出用の連通路を穿設していたので、油を排出するために必要な油路面積を確 保するためには、スプール101の外径を大きくする必要があり、スプール10 1の重量が増大する。スプール101が重くなると、スプール移動時の慣性が大 きくなるので耐振性が低下してしまう。
【0008】 耐振性を向上させるためにはスプリング107を強くすればよいが、スプリン グ107を強くするとスプール101の駆動源の駆動力を大きくする必要がある 。たとえば、駆動源としてこの従来例のようなソレノイドを用いた場合には、プ ランジャを磁気吸引する際の磁気吸引力を大きくする必要があり、そのためには 、プランジャ109やコア110等も大きくしなければならなくなって、ソレノ イド102全体が大型化するという欠点がある。
【0009】 本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的 とするところは、スプールが小型軽量でありながら、スプールの両端側の空間内 の油等の流体の流通を許容し得るようにして、耐振性の向上を図り得るスプール 弁を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案にあっては、内部にガイド穴を有する弁本 体と、弁本体のガイド穴内周に摺動自在に挿入されるスプールと、スプールを往 復駆動させるためのソレノイドと、弁本体に設けられ前記スプールの移動によっ て開閉されるポートと、スプールの両端の空間を連通する連通路と、を備えたス プール弁において、 前記連通路を前記弁本体に設けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】
上記構成のスプール弁にあっては、スプールが往復移動する際に、スプールの 両端側の油等の流体は、弁本体に設けた連通路を通って流通し、スプールがスム ーズに移動する。
【0012】 また、スプール内部に油等の流体の流通路を設けていないので、スプールが小 型化,軽量化され、移動時の慣性の影響が小さくなり、耐振性が向上する。
【0013】 さらに、軽量化されることから、スプールを駆動するための駆動力も小さくて すむ。
【0014】
【実施例】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考案の一実施例に係るス プール弁を示す図1および図2において、1はスプール弁全体を示しており、本 実施例ではスプール2をソレノイド3の電磁吸引力を利用して駆動し、アクチュ エータ側への圧力の供給を切換える電磁弁の構成となっている。
【0015】 スプール弁1の概略構成は、スプール2と、このスプール2が挿入されるガイ ド穴4を有する弁本体としてのバルブスリーブ5と、スプール2を往復駆動する ためのソレノイド3と、から構成され、バルブスリーブ5はシリンダヘッド等の 相手側取付部材6の取付穴7内に挿入固定されている。
【0016】 バルブスリーブ5は、第1ポート8,第2ポート9および第3ポート10の3 つのポートを有する。このうち、第3ポート10は、バルブスリーブ5の端部開 口部に設けられ相手側取付部材6の排出流路11に連通している。また、第1ポ ート8と第2ポート9は円筒状の側壁に設けられ、それぞれ相手側取付部材6の 供給側流路12と出力側流路13に連通するようになっている。第1ポート8と 第2ポート9は、バルブスリーブ5の中心軸に対して互いに反対側で、かつ軸方 向に離間した位置に設けられている。
【0017】 そして、上記弁本体としてのバルブスリーブ5にはバルブスリーブ5の両端側 の空間を連通して油等の流体の流通を許容する連通路が設けられている。
【0018】 この連通路は、ガイド穴上部空間Aのバルブスリーブ5の端面より若干上に位 置し、その端面と水平にガイド穴4内周面からバルブスリーブ5外周面まで貫通 する半径方向穴24と、バルブスリーブ5外周面に沿って上記半径方向穴24と 軸方向に直交するように上記半径方向穴24より若干大きめのバルブスリーブ5 底面まで軸方向に連通する軸方向溝25とから構成されている。
【0019】 もっとも溝形状でなく穴形状でもよく、図3及び図4のように、バルブスリー ブ5の内周面と外周面の中間に軸方向に上記穴24と直交するように上記穴24 と同径の軸方向穴26を上記半径方向穴24より突出させ、そこからバルブスリ ーブ底面まで穿設し、上記半径方向穴24とで油等の排出路としての連通路を構 成してもよい。
【0020】 一方、スプール2の外周には環状の凹溝14が設けられていて、供給側の第1 ポート8が常時凹溝14に臨んで開口しており、出力側の第2ポート9はスプー ル2の凹溝14よりも先端側のランド部15によって開閉され、第2ポート9と 第3ポート10を連通して出力側流路13からの流体を排出側流路11に流すか 、凹溝14を通じて第2ポート9と第1ポート8を連通して供給側流路12から 出力側流路13に対して圧力を供給するか、の切換えを行なう。
【0021】 そして、バルブスリーブ5の外周には、2つの第1ポート8と第2ポート9の うちの一方、本実施例では一端が出力側の第2ポート9につながり、他端が軸方 向に他方の供給側の第1ポート8と対応する位置まで延びる通路としての切欠き 16が設けられている。この切欠き16を介して第2ポート9と相手側取付部材 6の一方、本実施例では出力側流路13とが連通される。この相手側取付部材6 の供給側流路12と出力側流路13が同軸上に形成されている。したがって、相 手側の供給側流路12とバルブスリーブ5の第1ポート8とを合致させれば、切 欠き16の他端が相手側の出力側13に合致することになる。
【0022】 ここで、スプール2を往復駆動させる電磁アクチュエータとしてのソレノイド 3について簡単に説明する。このソレノイド3はバルブスリーブ5と一体的に組 付けられている。すなわち、ソレノイド3は一端をバルブスリーブ5内に臨ませ て配置した固定鉄心として機能する円筒状のコア17と、このコア17を取囲む ように配置されるコイル18と、コイル18内にコア17と同軸的に往復動自在 に挿入されるプランジャ19と、コイル18を収納するケース20と、コイル1 8へ通電するためのコネクタ21と、を備えている。コア17内にはロッド22 が往復動自在に挿入されロッド22の一端がソレノイド内のプランジャ19に、 他端がバルブスリーブ5内のスプール2に連結されている。
【0023】 そして、バルブスリーブ5内には、スプール2をソレノイド3側に付勢するス プリング23が設けられていて、ソレノイド3がオフ状態ではこのスプリング2 3のばね力によってスプール2およびロッド22を介してプランジャ19をコア 17から離間させ、図1に示すように出力側流路11とを連通状態としている。
【0024】 一方、ソレノイド3をオンすることにより、プランジャ19がスプリング23 のばね力に抗してコア17に磁気吸引され、ロッド22を介してスプール2を移 動させ、図5に示すように、第2ポート9と第3ポート10間を閉じると共に第 1ポート8と第2ポート9間を開いて、供給側流路12から出力側13に油圧等 の流体圧を供給する。
【0025】 上記構成のスプール弁にあっては、電磁アクチュエータとしてのソレノイド3 によりスプール2の往復駆動により、スプール2のランド部15の外周面とガイ ド穴4内周面との摺動部の隙間より、ガイド穴4上部空間Aに油等の流体が滞留 していく。その油が滞留しないように、バルブスリーブ5内部にある上記半径方 向穴24、軸方向溝25または穴26を介して排出側流路11に排出されていく ことにより、ソレノイド3によるスプール2の往復駆動時の粘性抵抗が増加しな いため、前記往復駆動の応答性が悪化しない。
【0026】 このように、スプール弁において、バルブスリーブ5の内部に半径方向の上記 半径方向穴24と軸方向溝25または穴26の油の排出路によって油が排出する ことができることにより、スプール2の内部に油流通用の連通路を穿設する必要 がなくなるためスプール2外径が小さくなり、軽量化される。
【0027】 そしてスプール2が軽量化されることにより、スプール2の往復移動時の振動 に耐えるのに必要なスプリング23荷重も弱くてすむ。
【0028】 また、上記スプリング23が弱くてすむので、ソレノイド3の磁気吸引力も小 さくでき、プランジャ19やコア17等も小さくできてソレノイド3全体が小型 化される。
【0029】
【考案の効果】
本考案は以上の構成及び作用を有するもので、従来のようにスプール自体には 油等の流通用の連通路を設けないでスプールが組み込まれる弁本体に連通路を設 けたので、スプールが往復移動する際に、スプールの両端側の油等の流体は弁本 体に設けた連通路を通って流通し、スプールがスムーズに移動する。
【0030】 また、スプール内部に油等の流体の流通路を設けていないので、スプールが小 型化,軽量化され、移動時の慣性の影響が小さくなり、耐振性が向上し、また駆 動力も小さくて済む。
【提出日】平成4年4月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】スプール101の凹部に加えられる油圧や上記ソレノイド1 02をオフ、オンすることによるスプール101の往復駆動により、スプール1 01のランド部111の外周面とガイド穴103内周面との摺動部の隙間よりガ イド穴103上部112に油がたまる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】そして、バルブスリーブ5の外周には、第1ポート8と第2 ポート9のうちの一方、本実施例では一端が出力側の第2ポート9につながり、 他端が軸方向に他方の供給側の第1ポート8と対応する位置まで延びる通路とし ての切欠き16が設けられている。この切欠き16を介して第2ポート9と相手 側取付部材6の一方、本実施例では出力側流路13とが連通される。この相手側 取付部材6の供給側流路12と出力側流路13が同軸上に形成されている。した がって、相手側の供給側流路12とバルブスリーブ5の第1ポート8とを合致さ せれば、切欠き16の他端が相手側の出力側流路13に合致することになる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】そして、バルブスリーブ5内には、スプール2をソレノイド 3側に付勢するスプリング23か設けられていて、ソレノイド3がオフ状態では このスプリング23のばね力によってスプール2およびロッド22を介してプラ ンジャ19をコア17から離間させ、図1に示すように排出側流路11とを連通 状態としている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】上記構成のスプール弁にあっては、スプール2の凹部に供給 される油圧や、 電磁アクチュエータとしてのソレノイド3によスプール2の往 復駆動により、スプール2のランド部15の外周面とガイド穴4内周面との摺動 部の隙間より、ガイド穴4上部空間Aに油等の流体が流れ込むしかし、流れ込 んだ流体は バルブスリーブ5内部にある上記半径方向穴24、軸方向溝25また は穴26を介して排出側流路11に排出されて滞留しないので、ソレソイド3に よるスプール2の往復駆動時の粘性抵抗が増加せず、前記往復駆動の応答性が悪 化しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係るスプール弁の全
体縦断面図である。
【図2】図2は図1のB−B線断面図である。
【図3】図3は本考案の他の実施例に係るスプール弁の
縦断面図である。
【図4】図4は図3のC−C線断面図である。
【図5】図5は図1のスプール弁の切換状態の要部縦断
面図である。
【図6】図6は従来のスプール弁の全体縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 スプール弁 2 スプール 3 ソレノイド 4 ガイド穴 5 バルブスリーブ 6 相手側取付部材 7 取付穴 8 第1ポート 9 第2ポート 10 第3ポート 11 排出側流路 12 供給側流路 13 出力側流路 14 凹溝 15 ランド部 16 切欠き 17 コア 18 コイル 19 プランジャ 20 ケース 21 コネクタ 22 ロッド 23 スプリング 24 半径方向穴(連通路) 25 軸方向溝(連通路) 26 軸方向穴(連通路) A ガイド穴上部空間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にガイド穴を有する弁本体と、該弁
    本体のガイド穴内周に摺動自在に挿入されるスプール
    と、該スプールを往復駆動させるためのソレノイドと、
    前記弁本体に設けられ前記スプールの移動によって開閉
    されるポートと、前記スプールの両端側の空間を連通す
    る連通路と、を備えたスプール弁において、前記連通路
    を前記弁本体に設けたことを特徴とするスプール弁。
JP3112591U 1991-04-06 1991-04-06 スプール弁 Withdrawn JPH04117967U (ja)

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JP3112591U JPH04117967U (ja) 1991-04-06 1991-04-06 スプール弁

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JP (1) JPH04117967U (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8934975B2 (en) 2010-02-01 2015-01-13 Metacure Limited Gastrointestinal electrical therapy
US9101765B2 (en) 1999-03-05 2015-08-11 Metacure Limited Non-immediate effects of therapy
US9186514B2 (en) 1996-01-08 2015-11-17 Impulse Dynamics Nv Electrical muscle controller
US9289618B1 (en) 1996-01-08 2016-03-22 Impulse Dynamics Nv Electrical muscle controller
US9440080B2 (en) 2004-03-10 2016-09-13 Impulse Dynamics Nv Protein activity modification

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