JP2598494Y2 - スプールバルブ - Google Patents
スプールバルブInfo
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- JP2598494Y2 JP2598494Y2 JP1992016540U JP1654092U JP2598494Y2 JP 2598494 Y2 JP2598494 Y2 JP 2598494Y2 JP 1992016540 U JP1992016540 U JP 1992016540U JP 1654092 U JP1654092 U JP 1654092U JP 2598494 Y2 JP2598494 Y2 JP 2598494Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spool
- port
- ports
- land
- solenoid
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- Sliding Valves (AREA)
- Multiple-Way Valves (AREA)
- Magnetically Actuated Valves (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば各種油、空圧
機器等の制御に用いられるスプールバルブに関する。
機器等の制御に用いられるスプールバルブに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種のスプールバルブとして
は、たとえば図５に示すようなものがある。すなわち、
このスプールバルブは、スプール１００が摺動して圧力
を切換える３方弁で、スプール１００が弁本体１０１の
ガイド穴１０２内周に摺動自在に挿入されている。この
弁本体１０１にはアクチュエータへの出力側の第２ポー
ト１０３と、圧力源から圧油が供給される供給側の第１
ポート１０４と、排出ポート１０５との３ポートが設け
られ、スプール１００をソレノイド１０６により往復移
動させることにより第２ポート１０３をスプール１００
のランド部１０７によって開閉して、第１ポート１０４
からの圧力を選択的に第２ポート１０３に供給するよう
になっている。
は、たとえば図５に示すようなものがある。すなわち、
このスプールバルブは、スプール１００が摺動して圧力
を切換える３方弁で、スプール１００が弁本体１０１の
ガイド穴１０２内周に摺動自在に挿入されている。この
弁本体１０１にはアクチュエータへの出力側の第２ポー
ト１０３と、圧力源から圧油が供給される供給側の第１
ポート１０４と、排出ポート１０５との３ポートが設け
られ、スプール１００をソレノイド１０６により往復移
動させることにより第２ポート１０３をスプール１００
のランド部１０７によって開閉して、第１ポート１０４
からの圧力を選択的に第２ポート１０３に供給するよう
になっている。
【０００３】そして、圧力切換え部となる第２ポート１
０３は、図６（ｂ）に示すように作動途中にスプール１
００のランド部１０７によって閉状態が生じる様に設定
しており、ソレノイド１０６ＯＦＦ状態で、図６（ａ）
に示すように第２ポート１０３と排出ポート１０５とが
連通しアクチュエータ側の油圧は排出状態にあり、ソレ
ノイド１０６ＯＮ時に、図６（ｃ）に示すようにスプー
ル１００が移動しランド部１０７によって排出ポート１
０５側へ通じる第２ポート１０３が閉じられるととも
に、圧力が供給される側が徐々に開くようになってい
る。
０３は、図６（ｂ）に示すように作動途中にスプール１
００のランド部１０７によって閉状態が生じる様に設定
しており、ソレノイド１０６ＯＦＦ状態で、図６（ａ）
に示すように第２ポート１０３と排出ポート１０５とが
連通しアクチュエータ側の油圧は排出状態にあり、ソレ
ノイド１０６ＯＮ時に、図６（ｃ）に示すようにスプー
ル１００が移動しランド部１０７によって排出ポート１
０５側へ通じる第２ポート１０３が閉じられるととも
に、圧力が供給される側が徐々に開くようになってい
る。
【０００４】また、アクチュエータは、流量の変動によ
って作動し、特に油圧が低い場合｛２９．４Ｎ（３kgf/
cm2)程度｝における応答性は供給又は排出される流量が
多ければ速くなり性能向上になる。
って作動し、特に油圧が低い場合｛２９．４Ｎ（３kgf/
cm2)程度｝における応答性は供給又は排出される流量が
多ければ速くなり性能向上になる。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術の場合には、供給又は排出される流量を向上
するにはポート数を多くする又はスプール１００のスト
ロークを増すしかなく、コスト増やサイズアップが必要
となる欠点があった。
た従来技術の場合には、供給又は排出される流量を向上
するにはポート数を多くする又はスプール１００のスト
ロークを増すしかなく、コスト増やサイズアップが必要
となる欠点があった。
【０００６】本考案は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、ア
クチュエータへの供給量増加によるシステム応答性の向
上を図り得るスプールバルブを提供することにある。
るためになされたもので、その目的とするところは、ア
クチュエータへの供給量増加によるシステム応答性の向
上を図り得るスプールバルブを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案にあっては、内部にガイド穴を有する弁本体
と、該弁本体のガイド穴内周に摺動自在に挿入されるス
プールと、前記弁本体に設けられる第１ポートと第２ポ
ートと排出ポートと、を備えて成り、前記スプールが移
動することによってスプールのランド部で第１，第２ポ
ートの何れか一方のポートを開閉して第１，第２ポート
間、ランド部によって開閉される第１，第２ポートの何
れか一方のポートと排出ポート間を選択的に連通するス
プールバルブにおいて、前記スプールのランド部の長さ
に対して該ランド部によって開閉される第１，第２ポー
トの何れか一方のポートの径を、前記スプールの移動途
中において第１，第２ポート及び排出ポートの全てが連
通する大きさに設定したことを特徴とする。
に、本考案にあっては、内部にガイド穴を有する弁本体
と、該弁本体のガイド穴内周に摺動自在に挿入されるス
プールと、前記弁本体に設けられる第１ポートと第２ポ
ートと排出ポートと、を備えて成り、前記スプールが移
動することによってスプールのランド部で第１，第２ポ
ートの何れか一方のポートを開閉して第１，第２ポート
間、ランド部によって開閉される第１，第２ポートの何
れか一方のポートと排出ポート間を選択的に連通するス
プールバルブにおいて、前記スプールのランド部の長さ
に対して該ランド部によって開閉される第１，第２ポー
トの何れか一方のポートの径を、前記スプールの移動途
中において第１，第２ポート及び排出ポートの全てが連
通する大きさに設定したことを特徴とする。
【０００８】そして、スプールのランド部の長さに対し
て該ランド部によって開閉される第１，第２ポートの何
れか一方のポートの径を約１．５倍を上限に設定するこ
とが好適である。
て該ランド部によって開閉される第１，第２ポートの何
れか一方のポートの径を約１．５倍を上限に設定するこ
とが好適である。
【０００９】
【作用】上記構成のスプールバルブにあっては、スプー
ルのランド部の長さに対してランド部によって開閉され
る第１，第２ポートの何れか一方のポートの径を、スプ
ールの移動途中において第１，第２ポート及び排出ポー
トの全てが連通する大きさに設定したので、そのポート
の開口面積が大きくなり供給又は排出時の流量が増加す
る。したがって、そのポートの出力側のアクチュエータ
の応答性を向上することができる。
ルのランド部の長さに対してランド部によって開閉され
る第１，第２ポートの何れか一方のポートの径を、スプ
ールの移動途中において第１，第２ポート及び排出ポー
トの全てが連通する大きさに設定したので、そのポート
の開口面積が大きくなり供給又は排出時の流量が増加す
る。したがって、そのポートの出力側のアクチュエータ
の応答性を向上することができる。
【００１０】
【実施例】以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明
する。本考案の一実施例に係るスプールバルブを示す図
１において、１はスプールバルブ全体を示しており、こ
の実施例ではスプール２をソレノイド３の電磁吸引力を
利用して駆動し、アクチュエータへの圧力の供給を切換
える電磁弁の構成となっている。
する。本考案の一実施例に係るスプールバルブを示す図
１において、１はスプールバルブ全体を示しており、こ
の実施例ではスプール２をソレノイド３の電磁吸引力を
利用して駆動し、アクチュエータへの圧力の供給を切換
える電磁弁の構成となっている。
【００１１】スプールバルブ１の概略構成は、スプール
２と、このスプール２が挿入されるガイド穴４を有する
弁本体としてのバルブスリーブ５と、スプール２を往復
駆動するためのソレノイド３と、から構成されている。
２と、このスプール２が挿入されるガイド穴４を有する
弁本体としてのバルブスリーブ５と、スプール２を往復
駆動するためのソレノイド３と、から構成されている。
【００１２】バルブスリーブ５は、軸方向に所定間隔だ
け離間させて円筒状の側壁に設けられる第１ポート６、
第２ポート７およびガイド穴４と同軸上に連続して設け
られる排出ポート８の３つのポートを有している。
け離間させて円筒状の側壁に設けられる第１ポート６、
第２ポート７およびガイド穴４と同軸上に連続して設け
られる排出ポート８の３つのポートを有している。
【００１３】一方、スプール２の外周には環状の凹溝９
が設けられていて、圧力源としてのポンプ（図示せず）
からの圧力を供給する供給側の第１ポート６が常時凹溝
９に臨んで開口しており、アクチュエータへの出力側の
流体を供給又は排出する第２ポート７はスプール２の凹
溝９よりも先端側のランド部１０によって開閉され、第
２ポート７と排出ポート８を連通してアクチュエータか
らの流体を排出ポート８に流すか、凹溝９を通じて第２
ポート７と第１ポート６を連通して第１ポート６からの
圧力を第２ポート７を介してアクチュエータに対して圧
力を供給するか、の切換えを行う。
が設けられていて、圧力源としてのポンプ（図示せず）
からの圧力を供給する供給側の第１ポート６が常時凹溝
９に臨んで開口しており、アクチュエータへの出力側の
流体を供給又は排出する第２ポート７はスプール２の凹
溝９よりも先端側のランド部１０によって開閉され、第
２ポート７と排出ポート８を連通してアクチュエータか
らの流体を排出ポート８に流すか、凹溝９を通じて第２
ポート７と第１ポート６を連通して第１ポート６からの
圧力を第２ポート７を介してアクチュエータに対して圧
力を供給するか、の切換えを行う。
【００１４】そして、第２ポート７の径Ｄ4 は圧力の切
換えを行うスプール２のランド部１０の長さＬに対して
大きくなっている。
換えを行うスプール２のランド部１０の長さＬに対して
大きくなっている。
【００１５】ここで、スプール２を往復駆動させる電磁
アクチュエータとしてのソレノイド３について説明す
る。このソレノイド３はバルブスリーブ５と一体的に組
付けられている。すなわち、ソレノイド３は一端をバル
ブスリーブ５内に臨ませて配置した固定鉄心として機能
する円筒状のコア１１と、このコア１１を取り囲むよう
に配置されるコイル１２と、コイル１２内周にコア１１
と同軸的に往復動自在に挿入されるプランジャ１３と、
コイル１２を収納するケース１４と、コイル１２へ通電
するためのコネクタ１５と、を備えている。コア１１内
にはロッド１６が往復動自在に挿入されロッド１６の一
端がソレノイド３内のプランジャ１３に、他端がバルブ
スリーブ５内のスプール２に連結されている。
アクチュエータとしてのソレノイド３について説明す
る。このソレノイド３はバルブスリーブ５と一体的に組
付けられている。すなわち、ソレノイド３は一端をバル
ブスリーブ５内に臨ませて配置した固定鉄心として機能
する円筒状のコア１１と、このコア１１を取り囲むよう
に配置されるコイル１２と、コイル１２内周にコア１１
と同軸的に往復動自在に挿入されるプランジャ１３と、
コイル１２を収納するケース１４と、コイル１２へ通電
するためのコネクタ１５と、を備えている。コア１１内
にはロッド１６が往復動自在に挿入されロッド１６の一
端がソレノイド３内のプランジャ１３に、他端がバルブ
スリーブ５内のスプール２に連結されている。
【００１６】そして、バルブスリーブ５内には、スプー
ル２をソレノイド３側に付勢するスプリング１７が設け
られていて、ソレノイド３ＯＦＦ状態ではこのスプリン
グ１７のばね力によってスプール２およびロッド１６を
介してプランジャ１３をコア１１から離間させ、スプー
ル２のランド部１０によって図２（ａ）に示すように第
２ポート７と排出ポート８とを連通してアクチュエータ
側の圧力は排出状態となっている。
ル２をソレノイド３側に付勢するスプリング１７が設け
られていて、ソレノイド３ＯＦＦ状態ではこのスプリン
グ１７のばね力によってスプール２およびロッド１６を
介してプランジャ１３をコア１１から離間させ、スプー
ル２のランド部１０によって図２（ａ）に示すように第
２ポート７と排出ポート８とを連通してアクチュエータ
側の圧力は排出状態となっている。
【００１７】一方、ソレノイド３をＯＮすることによ
り、プランジャ１３がスプリング１７のばね力に抗して
コア１１に磁気吸引され、ロッド１６を介してスプール
２を移動させることによってランド部１０が移動し、こ
の作動途中、いわゆる圧力の切り換え時において第２ポ
ート７の径Ｄ4 がスプール２のランド部１０の長さＬに
対して大きいため、図２（ｂ）に示すようにランド部１
０によって開状態が生じ、第１ポート６、第２ポート
７、排出ポート８の３ポート間が連通状態となり、さら
にストロークされることによって図２（ｃ）に示すよう
に第２ポート７と排出ポート８間を閉じると共に第１ポ
ート６と第２ポート７とを連通して、第１ポート６から
の油圧等の流体圧力を第２ポート７を介してアクチュエ
ータに供給する。
り、プランジャ１３がスプリング１７のばね力に抗して
コア１１に磁気吸引され、ロッド１６を介してスプール
２を移動させることによってランド部１０が移動し、こ
の作動途中、いわゆる圧力の切り換え時において第２ポ
ート７の径Ｄ4 がスプール２のランド部１０の長さＬに
対して大きいため、図２（ｂ）に示すようにランド部１
０によって開状態が生じ、第１ポート６、第２ポート
７、排出ポート８の３ポート間が連通状態となり、さら
にストロークされることによって図２（ｃ）に示すよう
に第２ポート７と排出ポート８間を閉じると共に第１ポ
ート６と第２ポート７とを連通して、第１ポート６から
の油圧等の流体圧力を第２ポート７を介してアクチュエ
ータに供給する。
【００１８】上記構成のスプールバルブにあっては、第
２ポート７の径Ｄ4 をスプール２のランド部１０の長さ
Ｌに対して大きくしていることにより、ソレノイドＯＦ
Ｆ及びＯＮ時の第２ポート７の開口面積は増加し、供給
又は排出時の流量が増加するため、アクチュエータの作
動応答性が向上する。
２ポート７の径Ｄ4 をスプール２のランド部１０の長さ
Ｌに対して大きくしていることにより、ソレノイドＯＦ
Ｆ及びＯＮ時の第２ポート７の開口面積は増加し、供給
又は排出時の流量が増加するため、アクチュエータの作
動応答性が向上する。
【００１９】そして、第２ポート７の径Ｄ4 がスプール
２のランド部１０の長さＬに対して大きくなることによ
り、作動途中においてランド部１０によって開状態が生
じ、第１ポート６，第２ポート７，排出ポート８の３つ
のポート間が連通状態となることからそれぞれの間で流
体の流れが生じることになり、ソレノイド３の復帰側
（ＯＮ→ＯＦＦ）で、ソレノイド３の作動遅れが生じる
可能性がある。
２のランド部１０の長さＬに対して大きくなることによ
り、作動途中においてランド部１０によって開状態が生
じ、第１ポート６，第２ポート７，排出ポート８の３つ
のポート間が連通状態となることからそれぞれの間で流
体の流れが生じることになり、ソレノイド３の復帰側
（ＯＮ→ＯＦＦ）で、ソレノイド３の作動遅れが生じる
可能性がある。
【００２０】そこで、第２ポート７の径Ｄ4 をスプール
２のランド部１０の長さＬに対してどれくらいまで大き
くしてもよいか、図３に示すスプール２の外径Ｄ1 ：
８．８mm、内径Ｄ2 ：５mm、穴２１の径Ｄ3 ：３mm、ラ
ンド部１０の長さＬ：４．４mmの試験用スプール２を用
いて次に示す条件の下でスプール２のランド部１０の長
さＬに対する第２ポート７の径Ｄ4 の変化によるソレノ
イド３の作動応答性変化について調べた。条件は、流体
がエンジンオイルで、種類：１０Ｗ−３０、温度：８０
℃、粘度：８０℃で１６．０cst 、比重：０．８１５、
流体の供給圧：６kgf/cm2 、ソレノイド３の吸引力：作
動開始時で約４００gf、バルブスリーブ５内のスプリン
グ１７のばね力：セット力１８０gfである。
２のランド部１０の長さＬに対してどれくらいまで大き
くしてもよいか、図３に示すスプール２の外径Ｄ1 ：
８．８mm、内径Ｄ2 ：５mm、穴２１の径Ｄ3 ：３mm、ラ
ンド部１０の長さＬ：４．４mmの試験用スプール２を用
いて次に示す条件の下でスプール２のランド部１０の長
さＬに対する第２ポート７の径Ｄ4 の変化によるソレノ
イド３の作動応答性変化について調べた。条件は、流体
がエンジンオイルで、種類：１０Ｗ−３０、温度：８０
℃、粘度：８０℃で１６．０cst 、比重：０．８１５、
流体の供給圧：６kgf/cm2 、ソレノイド３の吸引力：作
動開始時で約４００gf、バルブスリーブ５内のスプリン
グ１７のばね力：セット力１８０gfである。
【００２１】実験結果を横軸を第２ポート７の径Ｄ4 ／
スプール２のランド部１０の長さＬ、すなわちランド部
１０の長さＬに対しての第２ポート７の径Ｄ4 の倍率と
し、縦軸を復帰側（ＯＮ→ＯＦＦ）のソレノイド３の作
動応答性とした図４に示すグラフに表す。
スプール２のランド部１０の長さＬ、すなわちランド部
１０の長さＬに対しての第２ポート７の径Ｄ4 の倍率と
し、縦軸を復帰側（ＯＮ→ＯＦＦ）のソレノイド３の作
動応答性とした図４に示すグラフに表す。
【００２２】このグラフから、ランド部１０の長さＬに
対しての第２ポート７の径Ｄ4 が約１．３倍までは従来
の１倍の復帰側のソレノイド３の作動応答性と全く変化
がなく、約１．５倍で復帰側の極端な作動遅れが生じ、
この作動遅れは直接システムの遅れとなるため、システ
ムでの作動が遅くなることは良くないと判断されている
ことから、第２ポート７の径Ｄ4 はスプール２のランド
部１０の長さＬに対し１．５倍程度まで大きくすること
が可能であり、好ましくは従来のソレノイドの作動応答
性と全く変化ない１．３倍程度とすると良く、流体の供
給圧が低圧｛約５８．８Ｎ（６kgf/cm2)以下｝での使用
状態でアクチュエータへの供給又は排出時の流量増加の
効果がある。
対しての第２ポート７の径Ｄ4 が約１．３倍までは従来
の１倍の復帰側のソレノイド３の作動応答性と全く変化
がなく、約１．５倍で復帰側の極端な作動遅れが生じ、
この作動遅れは直接システムの遅れとなるため、システ
ムでの作動が遅くなることは良くないと判断されている
ことから、第２ポート７の径Ｄ4 はスプール２のランド
部１０の長さＬに対し１．５倍程度まで大きくすること
が可能であり、好ましくは従来のソレノイドの作動応答
性と全く変化ない１．３倍程度とすると良く、流体の供
給圧が低圧｛約５８．８Ｎ（６kgf/cm2)以下｝での使用
状態でアクチュエータへの供給又は排出時の流量増加の
効果がある。
【００２３】尚、上記実施例では、スプール２の駆動手
段としてソレノイド３を用いたものを例にとって説明し
たが、スプール２を駆動する手段としてはソレノイドに
限るものではなく、その他油圧等の流体圧を利用するも
のについても同様に適用することができる。
段としてソレノイド３を用いたものを例にとって説明し
たが、スプール２を駆動する手段としてはソレノイドに
限るものではなく、その他油圧等の流体圧を利用するも
のについても同様に適用することができる。
【００２４】
【考案の効果】本考案は、以上の構成および作用を有す
るもので、スプールのランド部の長さに対してランド部
によって開閉される第１，第２ポートの何れか一方のポ
ートの径を、スプールの移動途中において第１，第２ポ
ート及び排出ポートの全てが連通する大きさに設定した
ので、その何れか一方のポートの開口面積が大きくな
り、ポート数を多くしたりスプールのストロークを増や
すことなくランド部によって開閉されるポートの出力側
のアクチュエータへの供給又は排出時の流量が増加し、
アクチュエータの作動応答性が向上することによりシス
テム応答性が向上する。
るもので、スプールのランド部の長さに対してランド部
によって開閉される第１，第２ポートの何れか一方のポ
ートの径を、スプールの移動途中において第１，第２ポ
ート及び排出ポートの全てが連通する大きさに設定した
ので、その何れか一方のポートの開口面積が大きくな
り、ポート数を多くしたりスプールのストロークを増や
すことなくランド部によって開閉されるポートの出力側
のアクチュエータへの供給又は排出時の流量が増加し、
アクチュエータの作動応答性が向上することによりシス
テム応答性が向上する。
【図１】図１は本考案の一実施例に係るスプールバルブ
の全体縦断面図である。
の全体縦断面図である。
【図２】図２（ａ）は図１のスプールバルブのソレノイ
ドＯＦＦ時の要部縦断面図であり、同図（ｂ）は作動途
中の要部縦断面図であり、同図（ｃ）はソレノイドＯＮ
時の要部縦断面図である。
ドＯＦＦ時の要部縦断面図であり、同図（ｂ）は作動途
中の要部縦断面図であり、同図（ｃ）はソレノイドＯＮ
時の要部縦断面図である。
【図３】図３はスプールのランド部の長さに対する第２
ポートの径の変化によるソレノイドの作動応答性変化を
調べるための試験用スプールの縦断面図である。
ポートの径の変化によるソレノイドの作動応答性変化を
調べるための試験用スプールの縦断面図である。
【図４】図４はスプールのランド部の長さに対する第２
ポートの径の変化によるソレノイドの作動応答性変化を
示すグラフである。
ポートの径の変化によるソレノイドの作動応答性変化を
示すグラフである。
【図５】図５は従来のスプールバルブの全体縦断面図で
ある。
ある。
【図６】図６（ａ）は図５のスプールバルブのソレノイ
ドＯＦＦ時の要部縦断面図であり、同図（ｂ）は作動途
中の要部縦断面図であり、同図（ｃ）はソレノイドＯＮ
時の要部縦断面図である。
ドＯＦＦ時の要部縦断面図であり、同図（ｂ）は作動途
中の要部縦断面図であり、同図（ｃ）はソレノイドＯＮ
時の要部縦断面図である。
１ スプールバルブ ２ スプール ２１ 穴 ３ ソレノイド ４ ガイド穴 ５ バルブスリーブ（弁本体） ６ 第１ポート ７ 第２ポート ８ 排出ポート ９ 凹溝 １０ ランド部 １１ コア １２ コイル １３ プランジャ １４ ケース １５ コネクタ １６ ロッド １７ スプリング
Claims (2)
- 【請求項１】 内部にガイド穴を有する弁本体と、 該弁本体のガイド穴内周に摺動自在に挿入されるスプー
ルと、 前記弁本体に設けられる第１ポートと第２ポートと排出
ポートと、を備えて成り、 前記スプールが移動することによってスプールのランド
部で第１，第２ポートの何れか一方のポートを開閉して
第１，第２ポート間、ランド部によって開閉される第
１，第２ポートの何れか一方のポートと排出ポート間を
選択的に連通するスプールバルブにおいて、 前記スプールのランド部の長さに対して該ランド部によ
って開閉される第１，第２ポートの何れか一方のポート
の径を、前記スプールの移動途中において第１，第２ポ
ート及び排出ポートの全てが連通する大きさに設定した
ことを特徴とするスプールバルブ。 - 【請求項２】 スプールのランド部の長さに対して該ラ
ンド部によって開閉される第１，第２ポートの何れか一
方のポートの径を約１．５倍を上限に設定することを特
徴とする請求項１に記載のスプールバルブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992016540U JP2598494Y2 (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | スプールバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992016540U JP2598494Y2 (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | スプールバルブ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0567879U JPH0567879U (ja) | 1993-09-10 |
| JP2598494Y2 true JP2598494Y2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=11919104
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992016540U Expired - Lifetime JP2598494Y2 (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | スプールバルブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2598494Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5254920B2 (ja) * | 2009-09-30 | 2013-08-07 | Ｃｋｄ株式会社 | 流体圧シリンダ |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3023269U (ja) * | 1995-08-24 | 1996-04-16 | エクセル化成株式会社 | コンパクトディスク用包装体 |
-
1992
- 1992-02-20 JP JP1992016540U patent/JP2598494Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0567879U (ja) | 1993-09-10 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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