JPH08334104A - スロースタートバルブ - Google Patents

スロースタートバルブ

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JPH08334104A
JPH08334104A JP8103448A JP10344896A JPH08334104A JP H08334104 A JPH08334104 A JP H08334104A JP 8103448 A JP8103448 A JP 8103448A JP 10344896 A JP10344896 A JP 10344896A JP H08334104 A JPH08334104 A JP H08334104A
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spool
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主弁体を1つにしてコンパクトなスロースタ
ートバルブを提供することを目的とする。 【解決手段】 入力ポート15と出力ポート16間の流
路を開閉する第1弁体30と出力ポート16と排出ポー
ト21との間の流路の開閉を行う第2弁体31とをスプ
ール28に一体に形成し、圧縮空気を介してスプール2
8を駆動することにより低速給気、急速給気、及び、排
気を行うように構成し、また、第1弁体30、第2弁体
31を構成するについてポペット構造を採用することな
く、各第1及び第2弁体30、31をスプール28に一
体に形成するスプール構造を採用し、更に、電磁三方弁
5を介して供給される圧縮空気によって、一気にピスト
ン26が下降してスプール28を押し下げ、この後連通
路19からの圧縮空気によってスプール28が押し下げ
られるように構成して、第2弁孔20が第2弁体31を
介して直ちに遮断されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気圧装置の始動
時に供給される圧縮空気に基づいて、空気圧装置に付設
されたシリンダ等が不用意に飛び出してしまうこと等を
防止すべく、空気圧装置に対して圧縮空気の低速給気を
行った後、急速給気に切り換える急速排気機能を備えた
スロースタートバルブに関し、特に、スロースタートバ
ルブを駆動開始するについて小型のソレノイドバルブを
使用した場合においても、低速給気の後短時間で急速給
気に切り換えることが可能であるとともに、主弁部の構
造にスプール構造を採用して小型化を図ることが可能な
スロースタートバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気圧装置の作業時において
は、圧縮空気源から所定の空気圧が供給されているが、
作業停止時には、一旦空気圧装置内の空気を排出して装
置にかかる空気圧を解除することが行われる。そして、
再び作業を開始する場合には、空気圧装置を起動させる
ために所定の空気圧が供給されるが、このとき、無負荷
状態から急激に圧縮空気が空気圧装置に供給されると、
装置に付設されているシリンダが予期に反して不用意に
飛び出してしまう。このようにシリンダが不用意に飛び
出してしまうと、通常の状態では干渉しないにも拘らず
装置が干渉してしまい、これにより空気圧装置自体が故
障してしまう虞がある。
【0003】そこで、従来の空気圧装置では、装置始動
時における圧縮空気の供給に際して、装置内に圧縮空気
が急速に流れ込まないようにすべく、装置が始動される
当初においては少量の圧縮空気を供給し、その後装置内
の空気圧がある程度まで達した後に通常の流量で圧縮空
気を供給するように作動するスロースタートバルブが一
般に採用されている。ここで、従来から空気圧装置に使
用されているスロースタートバルブについて図9及び図
10を参照して説明する。ここに、図9は従来のスロー
スタートバルブを有する空気圧機器の一例を示した外観
側面図、図10は従来のスロースタートバルブの構成を
記号をもって表した図である。
【0004】先ず、図9において、スロースタートバル
ブ51を有する空気圧機器52は、空気圧フィルタ5
3、減圧弁54、及びルブリケータ55が連設されて構
成されている。空気圧源(図示せず)から空気圧機器5
2に送られた圧縮空気は、先ず空気圧フィルタ53に流
入される。空気圧フィルタ53では、圧縮空気中に含ま
れる粉じん、配管中のスケール等の固形異物や水分が除
去されて清浄な圧縮空気が生成される。次に、空気圧フ
ィルタ53で異物が排除された圧縮空気は、減圧弁54
に流入される。減圧弁54においては、その減圧弁54
に流入される一次側の圧縮空気が減圧されるとともに、
減圧弁54から排出される二次側空気圧力が所定の空気
圧力になるよう調節される。
【0005】更に、減圧弁54で圧力調節された圧縮空
気が、次のルブリケータ55に流入されると、その圧縮
空気内の流れに潤滑油が霧状にして送り込まれ、スロー
スタートバルブ51に供給される。そして、スロースタ
ートバルブ51では、駆動開始時における圧縮空気の供
給に際し、空気圧機器52内に空気が一気に流れ込まな
いように圧縮空気の供給量が調節される。
【0006】このスロースタートバルブ51について図
10を参照して説明する。スロースタートバルブ51
は、1次側に三方弁62が接続され、更に三方弁62を
駆動させるパイロット弁として作用する電磁弁63が設
けられた構成を有する。具体的には、入力路60から分
岐した流路61には電磁弁63が接続され、その電磁弁
63は、三方弁62のパイロットポート62aに接続さ
れている。そして、三方弁62には、流路65を介して
マスター弁64が接続されている。
【0007】一方、三方弁62から排出された圧縮空気
の流量を絞り込む絞り弁66が、流路65から分岐した
流路67に接続されている。そして、この流路67は、
マスター弁64のパイロットポート64a、及び、マス
ター弁64が接続された出力路68に接続されている。
【0008】ここで、前記のように構成されたスロース
タートバルブ51の作用について図9及び図10に基づ
き説明すると、先ず、ルブリケータ55から入力路60
に流入した圧縮空気は、三方弁62を流通せずに電磁部
の操作によって電磁弁63を流通する。従って、電磁弁
63を通して流れた圧縮空気は、三方弁62のパイロッ
トポート62aに流入することとなり、これにより入力
路60と流路65を連通させる。
【0009】ところで、この流路65へ流れ込んだ圧縮
空気は、当初はマスター弁64の逆止弁64bによって
出力路68へは流れず、流路67へのみに流れる。そし
て、流路67へ流れた圧縮空気は絞り弁66によって流
量が制限される。この後、絞り弁66を流通した圧縮空
気は出力路68へ流れ込むとともに、マスター弁64の
パイロットポート64aへ流入する。このように圧縮空
気が供給され始めると、流路67から除々に出力路68
へ圧縮空気が流れ込み、下流の空気圧機器を駆動するた
めの圧力が除々に高まることとなる。その後、所定の圧
力レベルに達した後にマスター弁64が開弁し、駆動圧
力に高められる。
【0010】従って、前記したスロースタートバルブ5
1によれば、下流の空気圧機器の駆動時に急激な圧縮空
気の供給によって、一気に各装置駆動部が可動すること
がなくなり、これにより通常は干渉しない装置が干渉し
たりして下流の空気圧機器内で故障が発生することを防
止することが可能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記したスロ
ースタートバルブ51においても、次のような問題点が
まだ尚残存している。ここで、問題点について図11に
基づき説明する。図11はスロースタートバルブ51の
一部を断面にて示す斜視図であり、スロースタートバル
ブ51では、三方弁62とマスター弁64のそれぞれに
おいてシリンダ及び弁からなる弁構造が必要となる。従
って、スロースタートバルブ51においては、かかる2
つの弁構造を構成するためのスペース及び各弁構造間で
圧縮空気のコミュニケーションを達成するための流路が
必然的に必要となり、これよりスロースタートバルブ5
1のサイズが大型化してしまうこととなる。この結果、
スロースタートバルブ51を空気圧機器52等に取り付
けるに際して取付上の制限を受ける虞が多分に存し、ま
た、コンパクト化を図ることが困難であることから他の
設備機械等への設置する際にも少なからず影響を与える
こととなる。
【0012】また、比較的小型化を実現したスロースタ
ートバルブとして、米国特許第5,067,519号、
米国特許第5,337,788号において開示されたス
ロースタートバルブが存在する。各米国特許に記載され
たスロースタートバルブは基本的に同様の構成を有して
おり、バルブのボディ内部に絞り弁流路を形成するとと
もに、入力ポートと出力ポートとの間に形成される流路
の開閉を行うポペット構造の主弁体を備え、作動当初に
おいてはソレノイドバルブを開放することに基づいて入
力ポートから供給される圧縮空気を絞り弁流路にて流量
調整を行いつつ出力ポートに出力して低速給気を行い、
また、一定時間低速給気が行われた後においては低速給
気の間にバルブ内の圧力が高まることに基づき主弁体を
駆動することにより入力ポートと出力ポート間の流路を
開放して急速給気を行うように構成されている。
【0013】しかし、前記各米国特許に開示されている
スロースタートバルブにおいては、絞り弁流路がバルブ
のボディ内部に形成されており、これより絞り弁流路を
ボディ内部に形成する必要性に起因してボディのサイズ
が大型化してしまい、これに伴ってスロースタートバル
ブのサイズも大型化してしまう問題がある。また、主弁
体はポペット構造を有していることから、かかるポペッ
ト構造上必然的に主弁体を構成するについて部品点数が
増加してしまい、この結果、スロースタートバルブ全体
のコストが高騰してまう問題がある。
【0014】このように、前記各米国特許に記載された
スロースタートバルブにおいても、まだまだ問題が残存
するものである。
【0015】本発明は前記従来のバルブにおける問題点
を解消するためになされたものであり、入力ポートと出
力ポート間の流路を開閉する弁体と出力ポートと排出ポ
ートとの間の流路の開閉を行う弁体とを一体に形成して
なる主弁体を使用するとともに、主弁体の構造をスプー
ル構造とし且つ主弁体の内部に絞り弁流路を形成するこ
とにより、小型化を図りつつ部品点数を減少してコスト
の低いスロースタートバルブを提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係るスロースタートバルブは、入力ポート、
出力ポート及び二次圧排出ポートが設けられ、入力ポー
トと出力ポート間でメイン流路が形成されたバルブ本体
と、前記バルブ本体内で摺動可能に配設され、前記各入
力ポート、出力ポート、排出ポート間で流体の流れを制
御する主弁体と、前記バルブ本体内でメイン流路から分
岐されたバイパス流路と、前記バイパス流路に配設され
た流量調整部材と、前記バイパス流路に流される流体の
流れを制御するコントロールバルブとを有し、前記入力
ポートに流体が供給されてから前記主弁体を介してメイ
ン流路が連通されるまでの所定期間、前記コントロール
バルブの作用に基づきバイパス流路を介して微小量の流
体を出力ポートに供給するスロースタートバルブにおい
て、前記主弁体は、メイン流路の開閉を制御する第1弁
体と、出力ポートと排出ポート間の開閉を制御する第2
弁体とが同軸にて一体に形成されてなることを特徴とす
る。
【0017】前記請求項1に係るスロースタートバルブ
においては、入力ポートから流体が供給されてから、第
1弁体と第2弁体とが一体に形成されてなる主弁体を介
してメイン流路が連通されるまでの所定期間、コントロ
ールバルブの作用に基づきバイパス流路を介して微小量
の流体が出力ポートに供給されて低速給気が行われる。
また、所定期間の経過後、第1弁体を介してメイン流路
が開放されるとともに、第2弁体を介して排出ポートと
出力ポートとが閉塞されることに基づき、入力ポートか
ら出力ポートに流体が供給されて急速給気が行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスロースター
トバルブについて、本発明を具体化した実施形態に基づ
いて図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、第1実施
形態に係るスロースタートバルブについて図1乃至図3
に基づき説明する。
【0019】図1において、スロースタートバルブ1
は、その本体の上部に電磁三方弁5が取り付けられた構
成を有し、バルブ1の本体は、入力ポート15及び出力
ポート16が形成されたボディ11、ボディ11の下部
に取り付けられて大気への排出ポート21を有するボト
ムプラグ12、ボディ11の上部に取り付けられたシリ
ンダブロック13、及び、シリンダブロック13の上面
に被設されるキャップ14から構成されている。
【0020】ここに、ボディ11に形成された入力ポー
ト15及び出力ポート16は、円筒状の孔からなる第1
弁孔17を介して連通されている。また、入力ポート1
5は、シリンダブロック13及びキャップ14に渡って
形成された2つの連通路18及び連通路19に連通され
ている。一方、出力ポート16は、前記第1弁孔17と
同軸となるように、ボトムプラグ12に形成された円筒
状の孔からなる第2弁孔20を介して大気に連通された
排出ポート21に連通されている。入力ポート15に連
通する連通路18は、電磁三方弁5の入力ポート(図示
せず)に連通されており、また、連通路19途中には、
入力ポート15から流入される圧縮空気の流量を制限す
る絞り弁6が介挿されている。
【0021】また、キャップ14には円筒状のシリンダ
23が形成され、そのシリンダ23内には、そのシリン
ダ23と同軸状に形成された凸部24が設けられてい
る。かかる凸部24における上部の内部は一定の径を有
し、前記絞り弁6の下流側にて連通路19が連続して形
成されている。また、凸部24の先端(下端)部はその
上部の径よりも小さい径を有し、上部と先端部の境界付
近には連通路19に連続する排気口24aが形成されて
いる。また、シリンダ23は、連通路25を介して前記
電磁三方弁5の出力ポート(図示せず)に連通されてい
る。更に、キャップ14には、シリンダ23と連通され
た連通路43が設けられている。
【0022】そして、シリンダ23の内部には、凸部2
4における排気口24aよりも上方にて凸部24の外周
面に摺接する円筒状の開口を有し、その開口を介して凸
部24に対して摺動可能となるようにピストン26が挿
嵌されている。かかるピストン26はその上部外周面が
シリンダ23の内側面に常時摺接しており、また、その
中心部に形成されて凸部24が挿嵌される開口におい
て、その上部は凸部24における上部の径に対応する孔
径を有するとともに、その下部は凸部24の下部の径に
対応する孔径を有している。従って、ピストン26が下
方に移動した場合には、その移動に伴って、上部外周面
がシリンダ23の内側面に摺接するとともに、その開口
の上部は凸部24の上部に且つ開口の下部は凸部24の
先端部に摺接する一方、ピストン26が所定量移動した
時点で開口の上部と凸部24の先端部との間で隙間が生
じることとなる。
【0023】シリンダブロック13には、シリンダ23
と同軸状にシリンダ27が形成され、シリンダ27内に
はスプール28が摺動可能に嵌挿されている。このスプ
ール28の上端にはピストン29が形成され、ピストン
29の上面には数本のスリット29aが切り込まれてい
る。また、ピストン29の下方には、ボディ11に形成
された第1弁孔17を摺動する第1弁体30、及び、第
2弁孔20を摺動する第2弁体31が一体に形成されて
いる。更に、スプール28の軸芯部には通気孔32が形
成されており、かかる通気孔32はその上端が開放され
ているとともに、下端部近傍にて排気口32aが設けら
れている。通気孔32の上端部には逆止弁として作用す
るチェック弁8が配設されている。
【0024】次に、前記のように構成された第1実施形
態に係るスロースタートバルブ1の作用について説明す
る。
【0025】先ず、入力ポート15から圧縮空気が供給
されるまでは、図1に示すように、スプール28は、そ
のピストン29の外周面とシリンダ27の内周面との間
における摺動抵抗により、シリンダ27内でその上端面
に当接して保持されており、また、これによりピストン
26の上端部もシリンダ23の上端面に当接されてい
る。
【0026】そして、入力ポート15から圧縮空気(圧
力P1 )が供給されると、圧縮空気は、スプール28に
おけるピストン29の下面を押すとともに、連通路18
及び19へ流れる。このとき、第1弁孔17内では第1
弁体30が摺接して閉弁されており、従って、入力ポー
ト15と出力ポート16とは連通されないことから、圧
縮空気は出力ポート16側へ流れることはない。この時
点における出力ポート16の2次圧P2 は、0である。
【0027】連通路18へ流れた圧縮空気は、電磁石部
(図示せず)に通電することによって給気状態となった
電磁三方弁5を流通し、連通路25を介してシリンダ2
3へ流れてピストン26を下方へ押すこととなる。これ
により、ピストン26は、図2に示すように、スプール
28のピストン29を押しながら下方へ摺動することと
なる。このとき、連通路43を介して空気抜きが行われ
る。一方、連通路19へ流通した圧縮空気は絞り弁6に
よって流量が制限され、凸部24の排気口24aからピ
ストン26の開口内部に出力される。
【0028】このようにピストン26が下降すると、ピ
ストン26の内壁と凸部24先端との間には、前記した
ように隙間が発生し、これにより連通路19から送られ
た圧縮空気は、ピストン26の開口からチェック弁8を
経つつスプール28の通気孔32を通って排気口32a
へ流れることとなる。
【0029】このとき、スプール28が下降する際に、
第2弁体31が第2弁孔20へ摺接するに至るまでの間
においては凸部24先端がピストン26の開口内壁に摺
接しており、第2弁体31が第2弁孔20に摺接するに
至った時点で圧縮空気が前記のように排気口32aから
排出されるように構成されており、また、第1弁体30
は第1弁孔17と摺接した状態を保持するように構成さ
れているので、排気口32aから出力される圧縮空気は
排出ポート21から大気へ排気されることはない。
【0030】従って、排気口32aから排出された圧縮
空気は、出力ポート16から空気圧装置(図示せず)へ
供給されることとなる。この時の出力ポート16におけ
る2次圧P2 は、0<P2 <0.65P1 の範囲にあ
る。また、この時点において出力ポート16から排出さ
れる圧縮空気は、その少量が連通路19を介して送ら
れ、更に絞り弁6部分で絞られるため、空気圧装置内の
圧力も除々に高められていくこととなる。
【0031】このように、連通路19から圧縮空気が供
給され続けるが、当初においてはピストン26がスプー
ル28に当接したままで、ピストン29上面にかかる圧
力による推力よりもピストン29下面にかかる圧力によ
る推力及びピストン29、第1及び第2弁体30,31
と第1、第2弁孔17、20との摺動に起因する始動抵
抗の和の方が大きいため、スプール28は図2に示す状
態に維持される。
【0032】更に圧縮空気が供給され続けると、スリッ
ト29aからピストン26の外周面とシリンダ27の内
壁との間の空間に圧縮空気が流れ込み、ピストン29上
面の圧力が増加していく。そして、そのピストン29上
面にかかる圧力による推力の方が、ピストン29下面に
かかる圧力による推力及びピストン29、第1及び第2
弁体30,31の摺接面にかかる始動抵抗の和を上回わ
った時点で図3に示す状態にまでスプール28が一気に
下降する。
【0033】スプール28が下降することに基づき、第
1弁体30が第1弁孔17を通過した場合には、入力ポ
ート15から供給された圧縮空気は、ピストン29の下
面と第1弁孔17の上端との隙間から第1弁孔17内を
通って出力ポート16へ流れることとなる。この時点に
おける出力ポート16の2次圧P2 は、0.65P1
2 <P1 の範囲にある。尚、この時点では、第2弁体
31が第2弁孔20に摺接して閉弁しているので、排出
ポート21は閉塞された状態にある。従って、この時点
に至るまでは圧縮空気が排気口32aを介して少量だけ
供給されていたに過ぎないが、前記のように入力ポート
15と出力ポート16とが連通されることに基づき、圧
縮空気は直接第1弁孔17を介して大量に出力ポート1
6から空気圧装置内に供給されることとなる。
【0034】また、出力ポート16へ供給された圧縮空
気は、通気孔32に配設されたチェック弁8の逆止作用
によって連通路19側へ逆流することはなく、これによ
り圧縮空気が供給された空気圧装置の駆動状態を安定さ
せることが可能となる。
【0035】一方、空気圧装置を停止させる場合、或は
緊急に空気圧装置の駆動を停止する必要が生じた場合に
は、電磁三方弁5の通電を停止する。これに従って電磁
三方弁5の出力ポートが排気状態となり、それまでシリ
ンダ23に供給されていた圧縮空気が排出されるため、
シリンダ23内の圧力が低下することとなる。また、シ
リンダ23内の圧力が低下すれば、ピストン26はシリ
ンダ27内の圧力より図1の位置まで上昇して排気口2
4aを閉じると同時に、シリンダ27内の圧縮空気を連
通路43から大気へ排出し、これによりシリンダ27内
のピストン29上部の面圧が低下する。従って、スプー
ル28は、入力ポート15からの圧縮空気により上昇し
て図1の状態に復帰する。この結果、出力ポート16と
排出ポート21が連通し、空気圧装置内の圧縮空気が排
出ポート21から排気されて空気圧装置にかかっていた
圧力が解除される。
【0036】以上詳細に説明した通り第1実施形態に係
るスロースタートバルブ1では、入力ポート15と出力
ポート16間の流路を開閉する第1弁体30と出力ポー
ト16と排出ポート21との間の流路の開閉を行う第2
弁体31とをスプール28に一体に形成し、圧縮空気を
介してスプール28を駆動することにより低速給気、急
速給気、及び、排気を行うように構成したので、従来の
スロースタートバルブのように2つの弁構造を必要とす
ることなく、1つのスプール28のみによってスロース
タートバルブ1の弁体を実現することができる。これに
より、スロースタートバルブ1の小型化を容易に図るこ
とができる。
【0037】また、第1実施形態のスロースタートバル
ブ1では、第1弁体30、第2弁体31を構成するにつ
いてポペット構造を採用することなく、各第1及び第2
弁体30、31をスプール28に一体に形成するスプー
ル構造としたので、スロースタートバルブ1に必要な部
品点数を減少できるとともに、コストを格段に低減する
ことができる。
【0038】更に、第1実施形態のスロースタートバル
ブ1では、先ず電磁三方弁5を介して供給される圧縮空
気によって、一気にピストン26が下降してスプール2
8を押し下げ、この後連通路19からの圧縮空気によっ
てスプール28が押し下げられるように構成されてお
り、従って、第2弁孔20が第2弁体31を介して直ち
に遮断されるので、従来のスロースタートバルブにおけ
るように入力ポート、出力ポート及び大気への排出ポー
トの全てにおいてオールポートオープン状態となること
は全くなく、作動当初において圧縮空気が排出ポート2
1から大量に流れ出てしまうことを効率的に防止して圧
縮空気の無駄な消費をなくすことができるものである。
【0039】次に、第2実施形態のスロースタートバル
ブについて図4を参照して説明する。ここに、第2実施
形態のスロースタートバルブは、前記第1実施形態のス
ロースタートバルブ1と基本的に同一の構成を有してお
り、スプール28の下端部とボトムプラグ12の内壁に
形成された係止突起との間にスプリングが配置されてい
る構成においてのみ第1実施形態のスロースタートバル
ブ1とは異なる。従って、以下の説明においては、かか
る異なる構成のみに着目して説明し、また、第1実施形
態のスロースタートバルブ1における部材と同一の部材
については同一番号を付して説明することとする。
【0040】図4において、第2弁体31の下端部70
とボトムプラグ12の内壁周面に形成された係止突起7
1との間にはスプリング33が配設されている。かかる
スプリング33は、入力ポート15から圧縮空気が供給
されていない状態でも、スプール28を上方に付勢する
力を持ち、スプール28及びピストン26を図4に示す
状態に保持する。
【0041】尚、第2実施形態に係るスロースタートバ
ルブは、前記第1実施形態のスロースタートバルブと同
様の作用を行うので、その詳細な説明については図2及
び図3に従って行った第1実施形態の説明を参照するこ
ととし、ここではスロースタートバルブの作動に伴って
行われるスプリング33の作用を説明する。
【0042】先ず、スロースタートバルブ1の作動当初
において、入力ポート15から圧縮空気が供給されてい
ない状態では、スプリング33はスプール28を上方に
付勢してスプール28及びピストン26を図4に示す状
態に保持しているが、入力ポート15に圧縮空気が供給
され電磁三方弁5に通電すると、ピストン26及びスプ
ール28は、スプリング33の付勢力に抗して下方に移
動して低速給気状態に保持される(図2参照)。この状
態では、スプリング33はスプール28を介して若干圧
縮された状態にあり、連通路19を介して供給される圧
縮空気によりピストン29の上面にかかる圧力による推
力よりもピストン29に下面にかかる圧力による推力、
ピストン29、第1及び第2弁体30、31の摺接面に
かかる始動抵抗、及び、スプリング33の反発力の和の
方が大きい限り、スプール28、ピストン26は図2に
示す状態に保持される。
【0043】この後、圧縮空気が供給され続けてピスト
ン29の上面にかかる圧力による推力が、ピストン29
の下面にかかる圧力による推力、ピストン29、第1及
び第2弁体30、31の摺接面にかかる始動抵抗、及
び、スプリング33の反発力の和を上回った時点で、ス
プール28は、スプリング33の付勢力に抗して更に下
降する(図3参照)。この状態で、入力ポート15と出
力ポート16とが連通されるので、圧縮空気の急速給気
が行われる。
【0044】一方、空気圧装置の停止時等の場合には、
前記したと同様の作用に従って、電磁三方弁5の通電停
止に基づきシリンダ23内の圧力が低下するとともに、
シリンダ27内のピストン29の面圧が低下する。これ
により、スプール28はスプリング33の付勢力と入力
ポート15からの圧縮空気により一気に上昇して図4の
状態に復帰する。
【0045】前記第2実施形態に係るスロースタートバ
ルブ1においても、第1実施形態の場合と同様、入力ポ
ート15と出力ポート16間の流路を開閉する第1弁体
30と出力ポート16と排出ポート21との間の流路の
開閉を行う第2弁体31とをスプール28に一体に形成
し、圧縮空気を介してスプール28を駆動することによ
り低速給気、急速給気、及び、排気を行うように構成し
たので、従来のスロースタートバルブのように2つの弁
構造を必要とすることなく、1つのスプール28のみに
よってスロースタートバルブ1の弁体を実現することが
できる。これにより、スロースタートバルブ1の小型化
を容易に図ることができる。
【0046】また、第2実施形態のスロースタートバル
ブ1では、第1弁体30、第2弁体31を構成するにつ
いてポペット構造を採用することなく、各第1及び第2
弁体30、31をスプール28に一体に形成するスプー
ル構造としてので、スロースタートバルブ1に必要な部
品点数を減少できるとともに、コストを格段に低減する
ことができる。
【0047】更に、第2実施形態のスロースタートバル
ブ1では、先ず電磁三方弁5を介して供給される圧縮空
気によって、一気にピストン26が下降してスプール2
8を押し下げ、この後連通路19からの圧縮空気によっ
てスプール28が押し下げられるように構成されてお
り、従って、第2弁孔20が第2弁体31を介して直ち
に遮断されるので、従来のスロースタートバルブにおけ
るように入力ポート、出力ポート及び大気への排出ポー
トの全てにおいてオールポートオープン状態となること
は全くなく、作動当初において圧縮空気が排出ポート2
1から大量に流れ出てしまうことを効率的に防止して圧
縮空気の無駄な消費をなくすことができるものである。
【0048】次に、第3実施形態に係るスロースタート
バルブについて図5に参照して説明する。尚、第3実施
形態に係るスロースタートバルブは、基本的に、前記第
1実施形態のスロースタートバルブ1と共通する構成を
有しており、従って、第1実施形態のスロースタートバ
ルブ1におけると同一の部材等については同一の番号を
付して説明し、また、共通する構成部分の説明について
は第1実施形態の説明を参照することとして第3実施形
態に特徴的な構成に着目して説明する。
【0049】図5において、第3実施形態のスロースタ
ートバルブ35は、電磁三方弁5、ボディ11、ボトム
プラグ12、及びスプール28を備えており、これらの
各電磁三方弁5、ボディ11、ボトムプラグ12、スプ
ール28は第1実施形態のスロースタートバルブ1にお
けると同様である。
【0050】スロースタートバルブ35において、ボデ
ィ11の上方にはシリンダブロック36、シリンダブロ
ック37が設けられており、また、各シリンダブロック
36、37の上端に蓋をするようにキャップ38が被設
されている。シリンダブロック37には、その内周面の
略中央位置にストッパ37aが形成されており、かかる
ストッパ37aを介して上下に分割される上方部ではピ
ストン39が摺動可能に挿嵌されるとともに、下方部で
はスプール28が摺動可能に挿嵌されている。尚、スト
ッパ37aは、スプール28及びピストン39の摺動距
離を制限する作用を行う。また、シリンダブロック37
の外周面には、シリンダブロック36の内周面との間に
上下に区分された、上部空間40a及び下部空間40b
を構成するように、外周面の上端、下端、及び中間位置
において外周に沿って突起が形成されている。そして、
シリンダブロック37には、上部空間40a又は下部空
間40bに連通する貫通孔37b、37cが形成されて
いる。
【0051】シリンダブロック36及びキャップ38に
は、入力ポート15と電磁三方弁5の入力ポートを連通
するように連通路41、41aが形成されている。ま
た、シリンダブロック36には、連通路42が設けられ
ており、かかる連通路42の途中には圧縮空気の流量を
制限するための絞り弁6が配設されている。また、連通
路42は、下部空間40bに連通されている。更に、シ
リンダブロック36には、上部空間40aと大気を連通
させる連通路43が形成されている。
【0052】また、シリンダブロック37にはシリンダ
23が形成され、このシリンダ23は、電磁三方弁5の
出力ポートとキャップ38に形成された連通路44によ
って連通されている。更に、シリンダブロック37にて
ストッパ37aよりも下方には、シリンダ23と同軸の
シリンダ27が設けられている。
【0053】次に、前記のように構成された第3実施形
態に係るスロースタートバルブ35の作用について図5
乃至図7に基づき説明する。
【0054】先ず、入力ポート15から圧縮空気が供給
されるまでは、図5に示すように、スプール28は、そ
のピストン29の外周面とシリンダ27の内周面との間
における摺動抵抗により、シリンダ27内でその上端面
に当接して保持されており、また、これによりピストン
39の上端部もキャップ38の下面に当接されている。
【0055】そして、入力ポート15から圧縮空気(圧
力P1 )が供給されると、圧縮空気は、スプール28に
おけるピストン29の下面を押すとともに、連通路4
1、41a及び連通路42へ流れる。このとき、第1弁
孔17内では第1弁体30が摺接して閉弁されており、
従って、入力ポート15と出力ポート16とは連通され
ないことから、圧縮空気は出力ポート16に流れること
ない。この時点における出力ポート16の2次圧P2
は、0である。
【0056】連通路41、41aへ流れた圧縮空気は、
電磁石部に通電することによって給気状態となった電磁
三方弁5を流通し、連通路44を介してシリンダ23へ
流れてピストン39を下方へ押すこととなる。これによ
り、ピストン39は、図6に示すように、スプール28
に形成されたピストン29を押しながら下方へ摺動する
こととなる。このとき、貫通孔37bから上部空間40
a、連通孔43を介して空気抜きが行なわれる。
【0057】一方、ピストン39が下降してストッパ3
7aに当接した時点では、連通路42に流入した圧縮空
気は絞り弁6によって流量が制限され、下部空間40b
から貫通孔37cを経て、ストッパ37a、シリンダ2
7、各ピストン29、39によって囲まれた空間に流れ
込むこととなる。そして、ピストン29上面にかかる圧
力による推力よりもピストン29下面にかかる圧力によ
る推力及びピストン29、第1及び第2弁体30、31
の摺接面にかかる始動抵抗の和の方が大きい間は、ピス
トン29はそのままピストン39に当接した状態にあ
る。このとき、貫通孔37cを通って流れた圧縮空気
は、スリット29aからチェック弁8を経つつスプール
28の通気孔32を通って排気口32aに流れることと
なる。
【0058】このとき、スプール28が下降する際に、
第2弁体31が第2弁孔20へ摺接するに至るまでの間
においては、第2弁体31が第2弁孔20に摺接するに
至った時点で圧縮空気が前記のように排気口32aから
排出されるように構成されており、また、第1弁体30
は第1弁孔17と摺接した状態を保持するように構成さ
れているので、排気口32aから出力される圧縮空気は
排出ポート21から大気へ排気されることはない。
【0059】従って、排気口32aから排出された圧縮
空気は、出力ポート16から空気圧装置(図示せず)へ
供給されることとなる。この時の出力ポート16におけ
る2次圧P2 は、0<P2 <0.65P1 の範囲にあ
る。この時点において出力ポート16から排出される圧
縮空気は、その少量が連通路42を介して送られ、更に
絞り弁6部分で絞られるため、空気圧装置内の圧力も除
々に高められていくこととなる。
【0060】このように、連通路42から圧縮空気が供
給され続けるが、当初においてはピストン39がスプー
ル28に当接したままで、ピストン29上面にかかる圧
力による推力よりもピストン29下面にかかる圧力によ
る推力及びピストン29、第1及び第2弁体30,31
と第1、第2弁孔17、20との摺動に起因する始動抵
抗の和の方が大きいため、スプール28は図6に示す状
態に維持される。
【0061】更に圧縮空気が供給され続けると、スリッ
ト29aからピストン39の外周面とシリンダ27の内
壁との間の空間に圧縮空気が流れ込み、ピストン29上
面の圧力が増加していく。そして、そのピストン29上
面にかかる圧力による推力の方が、ピストン29下面に
かかる圧力による推力及びピストン29、第1及び第2
弁体30,31の摺接面にかかる始動抵抗の和を上回わ
った時点で図7に示す状態にまでスプール28が一気に
下降する。
【0062】スプール28が下降することに基づき、第
1弁体30が第1弁孔17を通過した場合には、入力ポ
ート15から供給された圧縮空気は、ピストン29の下
面と第1弁孔17の上端との隙間から第1弁孔17内を
通って出力ポート16へ流れることとなる。この時点に
おける出力ポート16の2次圧P2 は、0.65P1
2 <P1 の範囲にある。尚、この時点では、第2弁体
31が第2弁孔20に摺接して閉弁しているので、排出
ポート21は閉塞された状態にある。従って、この時点
に至るまでは圧縮空気が排気口32aを介して少量だけ
供給されていたに過ぎないが、前記のように入力ポート
15と出力ポート16とが連通されることに基づき、圧
縮空気は直接第1弁孔17を介して大量に出力ポート1
6から空気圧装置内に供給されることとなる。
【0063】一方、空気圧装置を停止させる場合、或は
緊急に空気圧装置の駆動を停止する必要が生じた場合に
は、電磁三方弁5の通電を停止する。これに従って電磁
三方弁5の出力ポートが排気状態となり、それまでシリ
ンダ23に供給されていた圧縮空気が排出されるため、
シリンダ23内の圧力が低下することとなる。また、シ
リンダ23内の圧力が低下すれば、ピストン39はシリ
ンダ27内の圧力により図5の位置まで上昇してシリン
ダ27内の圧縮空気を連通孔43から大気へ排出し、こ
れによりシリンダ27内のピストン29上部の面圧が低
下する。従って、スプール28は、入力ポート15から
の圧縮空気により上昇して図5の状態に復帰すると同時
に、貫通孔37cから排気口32aに連絡する通路を遮
断する。この結果、出力ポート16と排出ポート21が
連通し、空気圧装置内の圧縮空気が排出ポート21から
排気されて空気圧装置にかかっていた圧力が解除され
る。
【0064】以上詳細に説明した通り第3実施形態に係
るスロースタートバルブ35では、前記第1実施形態の
場合と同様、入力ポート15と出力ポート16間の流路
を開閉する第1弁体30と出力ポート16と排出ポート
21との間の流路の開閉を行う第2弁体31とをスプー
ル28に一体に形成し、圧縮空気を介してスプール28
を駆動することにより低速給気、急速給気、及び、排気
を行うように構成したので、従来のスロースタートバル
ブのように2つの弁構造を必要とすることなく、1つの
スプール28のみによってスロースタートバルブ35の
弁体を実現することができる。これにより、スロースタ
ートバルブ35の小型化を容易に図ることができる。
【0065】また、第3実施形態のスロースタートバル
ブ35では、第1弁体30、第2弁体31を構成するに
ついてポペット構造を採用することなく、各第1及び第
2弁体30、31をスプール28に一体に形成するスプ
ール構造としたので、スロースタートバルブ35に必要
な部品点数を減少できるとともに、コストを格段に低減
することができる。
【0066】更に、第3実施形態のスロースタートバル
ブ35では、先ず電磁三方弁5を介して供給される圧縮
空気によって、一気にピストン39が下降してスプール
28を押し下げ、この後連通路42からの圧縮空気によ
ってスプール28が押し下げられるように構成されてお
り、従って、第2弁孔20が第2弁体31を介して直ち
に遮断されるので、従来のスロースタートバルブにおけ
るように入力ポート、出力ポート及び大気への排出ポー
トの全てにおいてオールポートオープン状態となること
は全くなく、作動当初において圧縮空気が排出ポート2
1から大量に流れ出てしまうことを効率的に防止して圧
縮空気の無駄な消費をなくすことができるものである。
【0067】続いて、第4実施形態に係るスロースター
トバルブについて図8を参照して説明する。ここに、第
4実施形態のスロースタートバルブは、前記第3実施形
態のスロースタートバルブ35と基本的に同一の構成を
有しており、スプール28の下端部とボトムプラグ12
の内壁に形成された係止突起との間にスプリングが配置
されている構成においてのみ第3実施形態のスロースタ
ートバルブ35とは異なる。従って、以下の説明におい
ては、かかる異なる構成のみに着目して説明し、また、
第3実施形態のスロースタートバルブ35における部材
と同一の部材については同一番号を付して説明すること
とする。
【0068】図8において、第2弁体31の下端部70
とボトムプラグ12の内壁に形成された係止突起72と
の間にはスプリング33が配設されている。かかるスプ
リング33は、入力ポート15から圧縮空気が供給され
ていない状態でも、スプール28を上方に付勢する力を
持ち、スプール28及びピストン39を図8に示す状態
に保持する。
【0069】尚、第4実施形態に係るスロースタートバ
ルブは、前記第3実施形態のスロースタートバルブと同
様の作用を行うので、その詳細な説明については図6及
び図7に従って行った第3実施形態の説明を参照するこ
ととし、ここではスロースタートバルブの作動に伴って
行われるスプリング33の作用を説明する。
【0070】先ず、スロースタートバルブ35の作動当
初において、入力ポート15から圧縮空気が供給されて
いない状態では、スプリング33はスプール28を上方
に付勢してスプール28及びピストン39を図8に示す
状態に保持しているが、入力ポート15に圧縮空気が供
給され電磁三方弁5に通電すると、ピストン39及びス
プール28は、スプリング33の付勢力に抗して下方に
移動して低速給気状態に保持される(図6参照)。この
状態では、スプリング33はスプール28を介して若干
圧縮された状態にあり、連通路42を介して供給される
圧縮空気によりピストン29の上面にかかる圧力による
推力よりもピストン29に下面にかかる圧力による推
力、ピストン29、第1、第2弁体30、31の摺接面
にかかる始動抵抗、及び、スプリング33の反発力の和
の方が大きい限り、スプール28、ピストン39は図6
に示す状態に保持される。
【0071】この後、圧縮空気が供給され続けてピスト
ン29の上面にかかる圧力による推力が、ピストン29
の下面にかかる圧力による推力、ピストン29、第1、
第2弁体30、31の摺接面にかかる始動抵抗、及び、
スプリング33の反発力の和を上回った時点で、スプー
ル28は、スプリング33の付勢力に抗して更に下降す
る(図7参照)。この状態で、入力ポート15と出力ポ
ート16とが連通されるので、圧縮空気の急速給気が行
われる。
【0072】一方、空気圧装置の停止時等の場合には、
前記したと同様の作用に従って、電磁三方弁5の通電停
止に基づきシリンダ23内の圧力が低下するとともに、
シリンダ27内のピストン29の面圧が低下する。これ
により、スプール28はスプリング33の付勢力と入力
ポート15からの圧縮空気により一気に上昇して図8の
状態に復帰する。
【0073】前記第4実施形態に係るスロースタートバ
ルブ35においても、第3実施形態の場合と同様、入力
ポート15と出力ポート16間の流路を開閉する第1弁
体30と出力ポート16と排出ポート21との間の流路
の開閉を行う第2弁体31とをスプール28に一体に形
成し、圧縮空気を介してスプール28を駆動することに
より低速給気、急速給気、及び、排気を行うように構成
したので、従来のスロースタートバルブのように2つの
弁構造を必要とすることなく、1つのスプール28のみ
によってスロースタートバルブ35の弁体を実現するこ
とができる。これにより、スロースタートバルブ35の
小型化を容易に図ることができる。
【0074】また、第4実施形態のスロースタートバル
ブ35では、第1弁体30、第2弁体31を構成するに
ついてポペット構造を採用することなく、各第1及び第
2弁体30根31をスプール28に一体に形成するスプ
ール構造としてので、スロースタートバルブ35に必要
な部品点数を減少できるとともに、コストを格段に低減
することができる。
【0075】更に、第4実施形態のスロースタートバル
ブ35では、先ず電磁三方弁5を介して供給される圧縮
空気によって、一気にピストン39が下降してスプール
28を押し下げ、この後連通路42からの圧縮空気によ
ってスプール28が押し下げられるように構成されてお
り、従って、第2弁孔20が第2弁体31を介して直ち
に遮断されるので、従来のスロースタートバルブにおけ
るように入力ポート、出力ポート及び大気への排出ポー
トの全てにおいてオールポートオープン状態となること
は全くなく、作動当初において圧縮空気が排出ポート2
1から大量に流れ出てしまうことを効率的に防止して圧
縮空気の無駄な消費をなくすことができるものである。
【0076】尚、本発明は上記実施形態に何等限定され
るものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変
更が可能である。例えば、上記実施形態では通気孔32
内にチェック弁8を設けたが、これは必ずしも必要では
なく省略が可能である。
【0077】
【発明の効果】本発明の主弁体は、入力ポートと出力ポ
ート間のメイン流路を開閉する第1弁体と、出力ポート
と排出ポートとの間の流路の開閉を行う第2弁体とを同
軸で一体に形成し、圧縮空気を介して主弁体を駆動する
ことにより低速給気、急速給気、及び、排気を行うよう
に構成したので、従来のスロースタートバルブのように
2つの弁構造を必要とすることなく、1つの主弁体のみ
によってスロースタートバルブの弁体を実現することが
できる。これにより、スロースタートバルブの小型化を
容易に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るスロースタートバルブの断
面図である。
【図2】低速給気を行っている状態を示す第1実施形態
に係るスロースタートバルブの断面図である。
【図3】急速給気を行っている状態を示す第1実施形態
に係るスロースタートバルブの断面図である。
【図4】第2実施形態に係るスロースタートバルブの断
面図である。
【図5】第3実施形態に係るスロースタートバルブの断
面図である。
【図6】低速給気を行っている状態を示す第3実施形態
に係るスロースタートバルブの断面図である。
【図7】急速給気を行っている状態を示す第3実施形態
に係るスロースタートバルブの断面図である。
【図8】第4実施形態に係るスロースタートバルブの断
面図である。
【図9】スロースタートバルブを有する空気圧機器を示
す側面図である。
【図10】従来のスロースタートバルブを空気圧記号で
示した説明図である。
【図11】従来のスロースタートバルブの一部を断面に
て示す斜視図である。
【符号の説明】
1 スロースタートバルブ 5 電磁三方弁 6 絞り弁 8 チェック弁 15 入力ポート 16 出力ポート 17 第1弁孔 18,19 連通路 20 第2弁孔 21 排出ポート 26 ピストン 28 スプール 30 第1弁体 31 第2弁体 32 通気孔

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ポート、出力ポート及び二次圧排出
    ポートが設けられ、入力ポートと出力ポート間でメイン
    流路が形成されたバルブ本体と、 前記バルブ本体内で摺動可能に配設され、前記各入力ポ
    ート、出力ポート、排出ポート間で流体の流れを制御す
    る主弁体と、 前記バルブ本体内でメイン流路から分岐されたバイパス
    流路と、 前記バイパス流路に配設された流量調整部材と、 前記バイパス流路に流される流体の流れを制御するコン
    トロールバルブとを有し、 前記入力ポートに流体が供給されてから前記主弁体を介
    してメイン流路が連通されるまでの所定期間、前記コン
    トロールバルブの作用に基づきバイパス流路を介して微
    小量の流体を出力ポートに供給するスロースタートバル
    ブにおいて、 前記主弁体は、メイン流路の開閉を制御する第1弁体
    と、出力ポートと排出ポート間の開閉を制御する第2弁
    体とが同軸にて一体に形成されてなることを特徴とする
    スロースタートバルブ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスロースタートバルブ
    において、 前記主弁体はスプール部材から形成されていることを特
    徴とするスロースタートバルブ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のスロースタートバルブに
    おいて、 前記スプール部材の内部には前記バイパス流路と選択的
    に連通される通気孔が形成され、その通気孔はメイン流
    路に開放された排気口を有することを特徴とするスロー
    スタートバルブ。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のスロースタートバルブに
    おいて、 前記通気孔にはチェック弁が介在されていることを特徴
    とするスロースタートバルブ。
  5. 【請求項5】請求項3に記載のスロースタートバルブに
    おいて、 前記バルブ本体はボディ部材を包含し、ボディ部材には
    前記第1弁体を摺動可能に挿嵌する円筒状の第1弁孔が
    形成されていることを特徴とするスロースタートバル
    ブ。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のスロースタートバルブに
    おいて、 前記バルブ本体はボディ部材の下部に連結されるプラグ
    部材を包含し、プラグ部材には前記第2弁体を摺動可能
    に挿嵌するとともに前記第1弁孔と同軸となるように円
    筒状の第2弁孔が形成されていることを特徴とするスロ
    ースタートバルブ。
  7. 【請求項7】請求項5に記載のスロースタートバルブに
    おいて、 前記所定期間中において、前記メイン流路は第1弁体及
    び第1弁孔を介して閉塞されており、前記入力ポートか
    ら供給された流体は、バイパス流路、通気孔から排気口
    を経て出力ポートに出力されることを特徴とするスロー
    スタートバルブ。
  8. 【請求項8】請求項5に記載のスロースタートバルブに
    おいて、 前記所定期間が経過した後において、前記メイン流路は
    第1弁体及び第1弁孔を介して開放され、前記入力ポー
    トから供給された流体は、メイン流路に沿って出力ポー
    トに出力されることを特徴とするスロースタートバル
    ブ。
  9. 【請求項9】請求項5に記載のスロースタートバルブに
    おいて、 前記バルブ本体は、ボディ部材の上部に連結される第1
    ブロック部材及び第2ブロック部材を有することを特徴
    とするスロースタートバルブ。
  10. 【請求項10】請求項9に記載のスロースタートバルブ
    において、 前記第1ブロック部材には第1シリンダが形成されてお
    り、第2ブロック部材には第2シリンダが形成されてい
    ることを特徴とするスロースタートバルブ。
  11. 【請求項11】請求項10に記載のスロースタートバル
    ブにおいて、 前記バイパス流路は、入力ポートから前記第1ブロック
    部材、第2ブロック部材からコントロールバルブを経て
    第1シリンダに至る第1バイパス流路と、入力ポートか
    ら第1ブロック部材、第2ブロック部材から第2シリン
    ダに至る第2バイパス流路とからなることを特徴とする
    スロースタートバルブ。
  12. 【請求項12】請求項11に記載のスロースタートバル
    ブにおいて、 前記第1シリンダ内には第1ピストン部材が摺動可能に
    挿嵌され、前記第2シリンダ内には前記スプール部材の
    上端に形成された第2ピストン部材が摺動可能に挿嵌さ
    れていることを特徴とするスロースタートバルブ。
  13. 【請求項13】請求項12に記載のスロースタートバル
    ブにおいて、 前記第1ピストン部材は、第1バイパス流路から流され
    る流体を介して第1シリンダ内を摺動され、前記第2ピ
    ストン部材は、第1ピストン部材の摺動に従って第2シ
    リンダ内を摺動されることを特徴とするスロースタート
    バルブ。
  14. 【請求項14】請求項13に記載のスロースタートバル
    ブにおいて、 前記第2ピストンが摺動された際に、第2バイパス流路
    はスプール部材の通気孔に連通されることを特徴とする
    スロースタートバルブ。
  15. 【請求項15】請求項9に記載のスロースタートバルブ
    において、 前記第1ブロック部材と第2ブロック部材で囲まれる周
    壁にはシリンダ部材が配設されており、シリンダ部材は
    その内周壁の略中央位置にストッパが形成されることに
    より第1シリンダ室と第2シリンダ室とに区画されてい
    ることを特徴とするスロースタートバルブ。
  16. 【請求項16】請求項15に記載のスロースタートバル
    ブにおいて、 前記バイパス流路は、入力ポートから前記第1ブロック
    部材、第2ブロック部材からコントロールバルブを経て
    第1シリンダ室に至る第1バイパス流路と、入力ポート
    から第1ブロック部材、第2ブロック部材を経て第2シ
    リンダ室に至る第2バイパス流路とからなることを特徴
    とするスロースタートバルブ。
  17. 【請求項17】請求項16に記載のスロースタートバル
    ブにおいて、 前記第1シリンダ室内には第1ピストン部材が摺動可能
    に挿嵌され、前記第2シリンダ室内には前記スプール部
    材の上端に形成された第2ピストン部材が摺動可能に挿
    嵌されていることを特徴とするスロースタートバルブ。
  18. 【請求項18】請求項17に記載のスロースタートバル
    ブにおいて、 前記第1ピストン部材は、第1バイパス流路から流され
    る流体を介して第1シリンダ室内を摺動され、前記第2
    ピストン部材は、第1ピストン部材の摺動に従って第2
    シリンダ室内を摺動されることを特徴とするスロースタ
    ートバルブ。
  19. 【請求項19】請求項18に記載のスロースタートバル
    ブにおいて、 前記第2ピストンが摺動された際に、第2バイパス流路
    はスプール部材の通気孔に連通されることを特徴とする
    スロースタートバルブ。
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