JP5325781B2 - ソレノイドバルブ - Google Patents
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Description
ソレノイド部81は、電流が供給されるコイル82、コイル82により発生される磁界による磁気回路を形成するための図示せぬ種々の磁性部材、形成された磁気回路の磁力が作用して往復移動するプランジャ83、プランジャ83とバルブ部86のスプール92を接続し、これらとともに一体的に移動するロッド84、及び、磁気回路の一部を形成するとともにこれら各部を収容するケース85等を有する。
ダイアフラム95は伸縮自在なゴム製部材であり、中央部は、バルブ部86のスプール92とソレノイド部81のプランジャ83との接合部に嵌合し、外周縁はソレノイド部81のケース85とバルブ部86のスリーブ87との間に挟持されている。そしてスプール92の移動に伴ってダイアフラム95は伸縮する。
従って、このような構成のソレノイドバルブ80においては、ソレノイド部81の内部空間とバルブ部86の内部空間とはダイアフラム95により完全に隔離されており、制御流体がソレノイド部81の内部に流入することはなく、ソレノイド部81が制御流体に混入するコンタミの影響を受けることは防止される。
近年、この種のソレノイドバルブにおいては、小型化及び低コスト化が特に要求されており、このような課題を解決するソレノイドバルブが望まれている。
図1は、本発明の一実施形態の油圧制御用ソレノイドバルブ(以下、単にソレノイドバルブと称する)の構成を模式的に示す断面図である。
ソレノイドバルブ10は、電磁駆動部としてのソレノイド部(リニアソレノイド)20と、弁部としてのスプールバルブ部40とを有する。ソレノイド部20とスプールバルブ部40とは、例えばソレノイド部20のケース21がスプールバルブ部40のスリーブ41の端部をかしめることにより結合される。
ケース21は、磁性材で形成され、一方の端部(スプールバルブ部40が配される側とは反対側の端部)が底面として閉塞された筒状部材である。ケース21は、内部にコイル22等を収容するとともに、コイル22により発生された磁界による磁気回路を形成するための部材である。
また、スリーブ41には、周壁を貫通する開口として入力ポート51、出力ポート52、フィードバックポート53、及び、第1〜第3のドレインポート54〜56が形成されている。なお、入力ポート51、出力ポート52及び第1〜第3のドレインポート54〜56は、周方向に複数形成されている。
出力ポート52とフィードバックポート53とはソレノイドバルブ10の外部で連通しており、出力ポート52から流出する制御流体の一部がフィードバックポート53に導入される。フィードバックポート53は、フィードバック室67と連通している。
また、スプール60のソレノイド部20側の端部は常にロッド24に当接しており、ロッド24を介してプランジャ23の動きが伝達されるようになっている。これによりスプール60は、プランジャ23の動き応じてスリーブ41内を往復移動する。
同様に、出力ポート52から第1のドレインポート54へ流れる制御流体の量は、スリーブ41の内周壁58と太径の第1のランド63の外周壁とのシール長によって決定される。
図2はソレノイド部20のコイル22に対する供給電流Iと制御流体の圧力Pcとの関係を概略的に示す図である。なお、図2において圧力Poは、制御流体の入力圧である。
ソレノイドバルブ10においては、図示せぬ制御回路からソレノイド部20のコイル22に電流が供給されることにより、コイル22は所望の強さで所望の向きの磁界を発生し、この磁界による磁気吸引力によりプランジャ23が移動される。
通常、フィードバックポート53は第3のドレインポート56よりも高圧であり、ソレノイド部20のケース内部28は第3のドレインポート56と同圧であるため、フィードバックポート53からソレノイド部20のケース内部28への制御流体の浸入はしばしば生じるが、本発明に係るソレノイドバルブ10においてはフィードバックポート53とソレノイド部20との間にソレノイド部20と同圧の第3のドレインポート56を設けているので、漏洩する制御流体を適切に排出することができる。
また、本実施形態のソレノイドバルブ10は、ダイアフラム等を必要とせず、スプールバルブ部40のスリーブ41のソレノイド部20側にドレインポートを1つ追加すればよい。従って、そのようなコンタミの影響を受けないソレノイドバルブ10を、簡単な構造で小型に低コストで実現することができる。
図3に示すこのような構成のソレノイドバルブ10bにおいては、ソレノイド部20のコイル22に供給する電流と制御流体の出力圧との関係が図1及び図2に示したソレノイドバルブ10とは反対になる。すなわち、ソレノイドバルブ10bは、図4に示すように、コイル22に供給する電流を増大させるほど出力ポート52bから出力する制御流体の圧力Pcは増大し、コイル22に供給する電流が小さいほど出力ポート52bから出力する制御流体の圧力Pcは減少するという、図2に示した特性とは逆特性のソレノイドバルブとなる。
そしてまた、このような構成のソレノイドバルブ10bにおいても、フィードバックポート53bよりもソレノイド部20側に配置される出力ポート52bからソレノイド部20方向に制御流体が流れた場合に、その制御流体を第3のドレインポート56から外部に逃すことができ、その制御流体に含まれるコンタミのソレノイド部20内部への浸入を防ぐことができる。
本発明はこのような構成で実施してもよい。
Claims (1)
- スプールバルブ部とソレノイド部とを有するソレノイドバルブにおいて、
前記スプールバルブ部は、
制御流体が供給される入力ポートと、前記制御流体を負荷に送出する出力ポートと、前記出力ポートに当該ソレノイドバルブの外部において連通することによって前記出力ポートから送出される制御流体の一部が導入されるフィードバックポートと、前記制御流体を排出するドレインポートとを有するスリーブと、
前記スリーブ内に挿入され、前記スリーブの内周面とシール接触する外周面と、前記フィードバックポートと連通するフィードバック室とを有するスプールと、
前記スリーブ内部に収容され、前記スプールの前記ソレノイド部とは反対側の端部に接続されて当該スプールを前記ソレノイド部側に付勢するスプリングと
を有し
前記ソレノイド部は、ケースと、コイルと、前記ケース内部に収容されるプランジャとを有し
前記スプールが、前記スプリングの付勢力と、前記コイルに供給される電流により発生する磁界の磁気吸引力で前記プランジャが前記スプールを押す力と、前記フィードバック室の制御流体の圧力により前記スプールが受ける力とがつりあう位置で静止するソレノイドバルブであって、
前記スプールは、前記スプリングが接続されている側から、当該スプールの軸に対して所定の太径に形成された第1のランド、第2のランド及び第3のランドを有しており、前記第1のランド及び前記第2のランドの外周面は同一径に形成され、前記第3のランドの外周面は前記第2のランドより小さい径で形成され、前記第2のランドと前記第3のランドとの間で前記フィードバック室が形成されており、
前記第1のランドの外周面と当該外周面と接触する前記スリーブの内周面の内周壁と重なる部分と、前記第2のランドの外周面と当該外周面と接触する前記スリーブの内周面の内周壁と重なる部分は、それぞれシール接触してシール部を形成し、
前記ドレインポートは、
前記出力ポート側の制御流体をドレインに排出する第1のドレインポートと、
前記スプールが前記スリーブ内を往復移動するとき、前記スプリング側の空間がダンパとならないように、この空間を外部と連通する第2のドレインポートと、
前記フィードバックポートと前記ソレノイド部の間に配設され、前記フィードバックポートと前記ソレノイド部のケース内部とをつなぐ前記スプールの前記第3のラウンドが配される領域において、この領域を当該ソレノイド外部と連通してこの領域に侵入したコンタミを含む制御流体を外部に排出する第3のドレインポートと
から成り、
前記第3のドレインポートの圧力は、前記フィードバックポートの圧力よりは低く、前記ソレノイド部のケース内部とは略同じ圧力である
ことを特徴とするソレノイドバルブ。
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