JP5325781B2 - ソレノイドバルブ - Google Patents

ソレノイドバルブ Download PDF

Info

Publication number
JP5325781B2
JP5325781B2 JP2009521679A JP2009521679A JP5325781B2 JP 5325781 B2 JP5325781 B2 JP 5325781B2 JP 2009521679 A JP2009521679 A JP 2009521679A JP 2009521679 A JP2009521679 A JP 2009521679A JP 5325781 B2 JP5325781 B2 JP 5325781B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solenoid
spool
port
land
control fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009521679A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009005149A1 (ja
Inventor
博幸 西ノ薗
好成 笠置
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eagle Industry Co Ltd
Original Assignee
Eagle Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eagle Industry Co Ltd filed Critical Eagle Industry Co Ltd
Priority to JP2009521679A priority Critical patent/JP5325781B2/ja
Publication of JPWO2009005149A1 publication Critical patent/JPWO2009005149A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5325781B2 publication Critical patent/JP5325781B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K31/00Actuating devices; Operating means; Releasing devices
    • F16K31/02Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic
    • F16K31/06Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic using a magnet, e.g. diaphragm valves, cutting off by means of a liquid
    • F16K31/0603Multiple-way valves
    • F16K31/061Sliding valves
    • F16K31/0613Sliding valves with cylindrical slides

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Details Of Valves (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)

Description

本発明は、油圧装置等における油圧制御に適用して好適なスプールタイプのソレノイドバルブに関し、特に作動油等の制御流体に含まれるコンタミのソレノイドへの影響を適切に防ぐことができ、かつ、構造が簡単で小型で低コストなソレノイドバルブに関する。
ソレノイドバルブの使用に際して、制御流体にコンタミが混入している場合があるが、スプールタイプのソレノイドバルブにおいて、コンタミが混入した制御流体がスプール部からソレノイド内部に流入すると、ソレノイドの可動部の動きを妨げる可能性がある。また、磁性部品に磁性のコンタミが付着すると、ソレノイドの制御特性が変化する可能性がある。
従来、ソレノイド内部に制御流体が流入することを防止し、上述のような不具合を回避することのできるスプールタイプのソレノイドバルブとして、例えば、日本国特許出願公開2004−169751号公報(特許文献1)に開示されている、図5にその構造を模式的に示すようなソレノイドバルブが知られている。
特開2004−169751号公報
図5に示すソレノイドバルブ80は、スプールの位置を制御する電磁駆動部としてのソレノイド部81と、実際に制御流体の流量(圧力)を制御するバルブ部86とを有する。
ソレノイド部81は、電流が供給されるコイル82、コイル82により発生される磁界による磁気回路を形成するための図示せぬ種々の磁性部材、形成された磁気回路の磁力が作用して往復移動するプランジャ83、プランジャ83とバルブ部86のスプール92を接続し、これらとともに一体的に移動するロッド84、及び、磁気回路の一部を形成するとともにこれら各部を収容するケース85等を有する。
また、バルブ部86は、管状に形成されたスリーブ87、及び、スリーブ87に挿入されるスプール92を有する。スリーブ87には、制御流体を供給する入力ポート88、制御流体を負荷に送出する出力ポート89、出力ポートが分岐して形成されるフィードバックポート90及び制御流体を排出するドレインポート91が、各々、例えば図示のごとく形成されている。また、スプール92には、太径に形成されてその外周面がスリーブ87の内周面とシール接触するように形成されたランド93が、適宜所定の軸方向長さで所定の配置で形成されている。
このようなソレノイドバルブ80においては、コイル82に電流が供給されることによりプランジャ83が移動され、プランジャ83及びスプール92の位置が制御され、各ポートを接続する流路が開閉され、その結果、出力ポート89から送出される制御流体の流量及び圧力が制御される。
そして図5に示す従来のソレノイドバルブ80においては、ソレノイド部81とバルブ部86とを連通する境界部分に、ダイアフラム95が配置されている。
ダイアフラム95は伸縮自在なゴム製部材であり、中央部は、バルブ部86のスプール92とソレノイド部81のプランジャ83との接合部に嵌合し、外周縁はソレノイド部81のケース85とバルブ部86のスリーブ87との間に挟持されている。そしてスプール92の移動に伴ってダイアフラム95は伸縮する。
従って、このような構成のソレノイドバルブ80においては、ソレノイド部81の内部空間とバルブ部86の内部空間とはダイアフラム95により完全に隔離されており、制御流体がソレノイド部81の内部に流入することはなく、ソレノイド部81が制御流体に混入するコンタミの影響を受けることは防止される。
しかしながら、図5に示す構成のソレノイドバルブ80においては、ダイアフラム95を設置するために、ソレノイド部81とバルブ部86との境界部分の空間を十分広く確保する必要があり、また構造が複雑になるという課題がある。またそのために、バルブ全体のサイズが大きくなるという課題がある。また、部品点数の増加及び前述のような構造上の制約からコストが増大するという課題もある。
近年、この種のソレノイドバルブにおいては、小型化及び低コスト化が特に要求されており、このような課題を解決するソレノイドバルブが望まれている。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、制御流体に含まれるコンタミのソレノイドへの影響を適切に防ぐことができ、かつ、構造が簡単で小型で低コストなソレノイドバルブを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明に係るソレノイドバルブは、制御流体が供給される入力ポートと前記制御流体を負荷に送出する出力ポートと前記制御流体を排出するドレインポートとを有するスリーブと、前記スリーブ内に挿入され、前記スリーブの内周面とシール接触する外周面を有するシール部を有するスプールとを有し、前記スプールの位置により前記出力ポートから送出される制御流体の流量を制御するバルブ部と、入力電流をコイルに供給し、当該コイルにより発生される磁界による磁気吸引力を前記スプールと接続されたプランジャに作用させて当該プランジャ及び前記スプールを移動させることにより、入力電流に応じて前記スプールの位置を制御する前記バルブと連通されたソレノイド部とを有し、前記バルブ部は、前記ソレノイド部との連通箇所近傍の前記スリーブに、当該領域に浸入した前記制御流体を排出する漏れ流体用ドレインポートを有し、前記ソレノイド部と連通されている箇所に前記シール部を有することを特徴とする。
このような構成の本発明のソレノイドバルブによれば、バルブ部のスリーブ内においてソレノイド部との連通箇所の方向に浸入した制御流体は、その連通箇所の近傍に設けられたドレインポート(漏れ流体用ドレインポート)から排出される。従って、そのような制御流体がソレノイド部との連通箇所に形成されているシール部を通過してまでソレノイド内部に漏れ入ることを略確実に防ぐことができる。従って、制御流体に含まれるコンタミのソレノイドへの影響を適切に防ぐことができる。また、このような構成はバルブ部にドレインポートを追加するだけなので、ダイアフラムを設置する従来の構成と比較して構造が簡単で小型でコストダウンが可能となる。
好適には、本発明に係るソレノイドバルブは、ソレノイド部の内部は前記ドレインポートと略同じ圧力であり、前記漏れ流体用ドレインポートは、前記バルブ部の前記ソレノイド部との連通箇所側に形成される前記ドレインポートの圧力よりも高圧なポートと前記ソレノイド部との連通箇所との間に配置されることを特徴とする。
そのような構成の本発明のソレノイドバルブによれば、ドレインポートよりも圧力の高いポートに対して、ソレノイド内部との間にソレノイド内部と略同じ圧力のドレインポートが配置されるので、制御流体がソレノイド内部に浸入し易い条件においても、これを適切に漏れ流体用ドレインポートから排出することができ、制御流体のソレノイド内への浸入を防止することができる。
また好適には、本発明に係るのソレノイドバルブは、前記バルブ部は、前記出力ポートに連通するフィードバックポートを有し、前記漏れ流体用ドレインポートは、当該バルブ部の前記ソレノイド部との連通箇所側に配置される前記フィードバックポートと前記ソレノイド部との連通箇所との間に配置されることを特徴とする。
そのような構成の本発明のソレノイドバルブによれば、ドレインポートよりも圧力の高いフィードバックポートに対して、ソレノイド内部との間にソレノイド内部と略同じ圧力のドレインポート配置されるので、フィードバックポートからの制御流体も適切に漏れ流体用ドレインポートから排出することができ、制御流体のソレノイド内への浸入を防止することができる。
また好適には、本発明のソレノイドバルブは、前記漏れ流体用ドレインポートは、当該バルブ部の前記ソレノイド部との連通箇所側に配置される前記出力ポートと前記ソレノイド部との連通箇所との間に配置されることを特徴とする。
そのような構成の本発明のソレノイドバルブによれば、ドレインポートよりも圧力の高い出力ポートに対して、ソレノイド内部との間にソレノイド内部と略同じ圧力のドレインポート配置されるので、出力ポートからの制御流体も適切に漏れ流体用ドレインポートから排出することができ、制御流体のソレノイド内への浸入を防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態のソレノイドバルブの構成を模式的に示す図である。 図2は、図1に示したソレノイドバルブの供給電流と出力流体圧力との関係を概略的に示す図である。 図3は、本発明の他の実施形態のソレノイドバルブの構成を模式的に示す図である。 図4は、図3に示したソレノイドバルブの供給電流と出力流体圧力との関係を概略的に示す図である。 図5は、従来のソレノイドバルブの構成を模式的に示す図である。
本発明の一実施形態について図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態の油圧制御用ソレノイドバルブ(以下、単にソレノイドバルブと称する)の構成を模式的に示す断面図である。
図1に示すソレノイドバルブ10は、スプールタイプのソレノイドバルブであって、例えば自動車の自動変速機等の油圧の制御を行うためのソレノイドバルブである。
ソレノイドバルブ10は、電磁駆動部としてのソレノイド部(リニアソレノイド)20と、弁部としてのスプールバルブ部40とを有する。ソレノイド部20とスプールバルブ部40とは、例えばソレノイド部20のケース21がスプールバルブ部40のスリーブ41の端部をかしめることにより結合される。
ソレノイド部20は、主な構成部として、ケース21、コイル22、プランジャ23及びロッド24を有する。
ケース21は、磁性材で形成され、一方の端部(スプールバルブ部40が配される側とは反対側の端部)が底面として閉塞された筒状部材である。ケース21は、内部にコイル22等を収容するとともに、コイル22により発生された磁界による磁気回路を形成するための部材である。
コイル22は、図示せぬ制御回路から制御電流が供給されることにより所望の強さで所望の向きの磁界を発生する。この磁界により、後述するようにプランジャ23が移動され、プランジャ23と一体的に構成されるロッド24及びスプール60の位置が制御され、スプールバルブ部40においてバルブ(後述する各ポート)が所望の状態に開閉される。
プランジャ23は、ロッド24と一体的に移動可能に構成された部材であり、ケース21内の図示せぬ筒状部材(サイドリング)中に収容される。プランジャ23は、通常は、スプールバルブ部40のスプリング42によりケース21の底面方向(スプールバルブ部40とは反対側方向)に押されて、ケース21の底面側の所定位置に配置される。そして、コイル22に通電が行われて磁気吸引力が作用すると、プランジャ23はスプリング42のバネ力に抗してスプールバルブ部40方向に吸引され、その磁気吸引力に応じた位置に移動される。
ロッド24は、プランジャ23とスプールバルブ部40のスプール60とを接続する棒状部材であり、プランジャ23の移動に伴ってプランジャ23及びスプール60と一体的に移動する。
ソレノイド部20は、図示しないがその他に、プランジャ23を往復移動可能に収容する筒状部材(例えばサイドリング)、磁気回路を構成してプランジャ23を吸引する吸引部(例えばセンターポスト)、及び、サイドリングとプランジャとの間を磁気的に絶縁するスペーサ等を有する。
スプールバルブ部40は、スリーブ41、スプリング42及びスプール60を有する。
スリーブ41は、スプール60を往復移動可能に収容する。
また、スリーブ41には、周壁を貫通する開口として入力ポート51、出力ポート52、フィードバックポート53、及び、第1〜第3のドレインポート54〜56が形成されている。なお、入力ポート51、出力ポート52及び第1〜第3のドレインポート54〜56は、周方向に複数形成されている。
入力ポート51は、図示しないタンクからポンプによって供給される制御流体(例えば作動油)が流入するポートである。
出力ポート52は、図示しない自動変速機等の流体要求先(負荷)に制御流体(例えば作動油)を供給するポートである。
出力ポート52とフィードバックポート53とはソレノイドバルブ10の外部で連通しており、出力ポート52から流出する制御流体の一部がフィードバックポート53に導入される。フィードバックポート53は、フィードバック室67と連通している。
第1のドレインポート54は、出力ポート52側の制御流体をドレインに排出するポートである。
第2のドレインポート55は、スプール60が往復移動するとき、スプール60のスプリング42側の空間がダンパとならないように、この空間を外部とを連通するポートである。
第3のドレインポート56は、本発明に係るコンタミ流体排出用ドレインポートであって、図示のごとく、フィードバックポート53とソレノイド部20のケース内部28とをつなぐ後述するスプール60の第3のランド65が配される領域において、前記スリーブ41の周壁を貫通し当該ソレノイドバルブ(10)の外部と連通してこの空間に浸入したコンタミを含む制御流体を外部に排出するポートである。このような第3のドレインポート56を設けることにより、スプールバルブ部40側とソレノイド部20側(ケース内部28)との間の圧力差を無くすことができ、コンタミを含む流体がソレノイド部20のケース内部28に流入するのを防いでいる。
スプリング42は、スプール60をプランジャ23側に付勢する付勢手段である。
スプール60には、スプリング42が接続されている側(ソレノイド部20のロッド24と接続されている側の反対側から)から、スプール60の軸61に対して径が太くなった第1〜第3のランド63〜65が順に形成されている。第1及び第2のランド63及び64は、所定の太径に形成されている。これに対して第3のランド65は、第1及び第2のランド63及び64より小さい外径で形成されている。
スプール60のソレノイド部20とは反対側の端部には、前述したようにスプリング42が接続されている。
また、スプール60のソレノイド部20側の端部は常にロッド24に当接しており、ロッド24を介してプランジャ23の動きが伝達されるようになっている。これによりスプール60は、プランジャ23の動き応じてスリーブ41内を往復移動する。
フィードバック室67は、大径の第2のランド64と、第2のランド64よりは小径の第3のランド65との間に形成されている。フィードバック室67の両側のランドのこのような外径の差により、フィードバック室67にフィードバックされた制御流体がスプール60に作用する面積が異なることとなり、フィードバック室67の制御流体はスプール60をソレノイド部20側とは反対方向に押圧するように作用する。その結果、供給される制御流体の圧力すなわち入力圧に変動があっても、制御流体の出力の圧力が変動することを防止することができる。
このような構成のソレノイドバルブ10においては、スプール60は、スプリング42の付勢力と、コイル22に供給される電流により発生する磁界の磁気吸引力でプランジャ23がスプール60を押す力と、フィードバック室67の制御流体の圧力からスプール60が受ける力とがつり合う位置で静止する。
また、入力ポート51から出力ポート52へ流れる制御流体の量は、スリーブ41の内周壁57と、太径の第2のランド64の外周壁との重なり部分(シール部)の長さであるシール長によって決定される。シール長が短くなると入力ポート51から出力ポート52へ流れる制御流体の量が増大し、シール長が長くなると入力ポート51から出力ポート52へ流れる制御流体の量が減少する。
同様に、出力ポート52から第1のドレインポート54へ流れる制御流体の量は、スリーブ41の内周壁58と太径の第1のランド63の外周壁とのシール長によって決定される。
次に、このような構成のソレノイドバルブ10の動作について、さらに図2を参照して説明する。
図2はソレノイド部20のコイル22に対する供給電流Iと制御流体の圧力Pcとの関係を概略的に示す図である。なお、図2において圧力Poは、制御流体の入力圧である。
ソレノイドバルブ10においては、図示せぬ制御回路からソレノイド部20のコイル22に電流が供給されることにより、コイル22は所望の強さで所望の向きの磁界を発生し、この磁界による磁気吸引力によりプランジャ23が移動される。
コイル22に供給される電流量を大きくし、プランジャ23に対して大きな磁気吸引力を作用させると、スプール60がスプールバルブ部40のスリーブ41中を、ソレノイド部20とは反対方向のスプリング42方向に移動する。スプール60がスリーブ41中をスプリング42方向に移動すると、スプールバルブ部40のスリーブ41の内周壁57と第2のランド64とのシール長が長くなり、スプールバルブ部40のスリーブ41の内周壁58と第1のランド63とのシール長が短くなるため、入力ポート51から出力ポート52へ流れる制御流体の量は減少し、出力ポート52から第1のドレインポート54へ流れる制御流体流量が増大する。その結果、出力ポート52から流出する制御流体の圧力Pcは低下する。
一方、コイル22に供給される電流量を相対的に小さくし、プランジャ23に対して作用する磁気吸引力を減少させると、スプール60がスプールバルブ部40のスリーブ41中を、ソレノイド部20方向に移動する。スプール60がスリーブ41中をソレノイド部20方向に移動すると、内周壁57と第2のランド64とのシール長が短くなり、内周壁58と第1のランド63とのシール長が長くなるため、入力ポート51から出力ポート52へ流れる制御流体の量が増加し、出力ポート52から第1のドレインポート54へ流れる制御流体の量が減少する。その結果、出力ポート52から流出する制御流体の圧力Pcが上昇する。
すなわち、本実施形態のソレノイドバルブ10においては、図2に示すように、コイル22に供給する電流を増大させるほど出力ポート52から出力する制御流体の圧力Pcは減少し、コイル22に供給する電流が小さいほど出力ポート52から出力する制御流体の圧力Pcは増大することとなる。
このようにソレノイドバルブ10においては、コイル22に供給する電流値を制御することにより、ソレノイド部20がスプール60を押す力を調整し、スプールバルブ部40のバルブの開閉を調整し、出力ポート52から流出する制御流体の圧力を制御する。
そして、本実施形態のソレノイドバルブ10においては、フィードバックポート53とソレノイド部20のケース内部28とをつなぐスプール60の第3のランド65の領域に第3のドレインポート56を設けているので、フィードバックポート53からソレノイド部20方向に制御流体が浸入した場合に、その制御流体を第3のドレインポート56から外部に排出することができ、その制御流体のソレノイド部20のケース内部28への浸入を防ぐことができる。
通常、フィードバックポート53は第3のドレインポート56よりも高圧であり、ソレノイド部20のケース内部28第3のドレインポート56と同圧であるため、フィードバックポート53からソレノイド部20のケース内部28への制御流体の浸入はしばしば生じるが、本発明に係るソレノイドバルブ10においてはフィードバックポート53とソレノイド部20との間にソレノイド部20と同圧の第3のドレインポート56を設けているので、漏洩する制御流体を適切に排出することができる。
そしてその結果、本実施形態のソレノイドバルブ10においては、ソレノイド部20の内部への制御流体を媒介としたコンタミの浸入を適切に防ぐことができ、例えば作動油等の制御流体に含まれるコンタミのソレノイドへの影響を適切に防ぐことができる。
また、本実施形態のソレノイドバルブ10は、ダイアフラム等を必要とせず、スプールバルブ部40のスリーブ41のソレノイド部20側にドレインポートを1つ追加すればよい。従って、そのようなコンタミの影響を受けないソレノイドバルブ10を、簡単な構造で小型に低コストで実現することができる。
なお、本実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する設計変更や均等物をも含み、好適な種々の改変が可能である。
例えば、スプールバルブ部40における入力ポート51、出力ポート52、フィードバックポート53、第1のドレインポート54、第2のドレインポート55及び第3のドレインポート56の配置は、図1に示す形態の他に図3に示すように、図1に示す形態に対して、出力ポート52をフィードバックポート53bに、フィードバックポート53を出力ポート52bに入れ替えた構成のソレノイドバルブ10bであってもよい。
図3に示すこのような構成のソレノイドバルブ10bにおいては、ソレノイド部20のコイル22に供給する電流と制御流体の出力圧との関係が図1及び図2に示したソレノイドバルブ10とは反対になる。すなわち、ソレノイドバルブ10bは、図4に示すように、コイル22に供給する電流を増大させるほど出力ポート52bから出力する制御流体の圧力Pcは増大し、コイル22に供給する電流が小さいほど出力ポート52bから出力する制御流体の圧力Pcは減少するという、図2に示した特性とは逆特性のソレノイドバルブとなる。
このようなソレノイドバルブ10bにおいても、コイル22に供給する電流値を制御することにより、ソレノイド部20がスプール60を押す力を調整し、スプールバルブ部40bのバルブの開閉を調整し、出力ポート52bから流出する制御流体の圧力が制御されることは同じである。
そしてまた、このような構成のソレノイドバルブ10bにおいても、フィードバックポート53bよりもソレノイド部20側に配置される出力ポート52bからソレノイド部20方向に制御流体が流れた場合に、その制御流体を第3のドレインポート56から外部に逃すことができ、その制御流体に含まれるコンタミのソレノイド部20内部への浸入を防ぐことができる。
本発明はこのような構成で実施してもよい。
産業上の利用分野
本発明に係るソレノイドバルブは、例えば車両の自動変速機、シリンダや油圧モータ等のアクチュエータの駆動、その他任意の油圧装置の油圧の制御のために適用することができる。

Claims (1)

  1. スプールバルブ部とソレノイド部とを有するソレノイドバルブにおいて、
    前記スプールバルブ部は、
    制御流体が供給される入力ポートと前記制御流体を負荷に送出する出力ポートと、前記出力ポートに当該ソレノイドバルブの外部において連通することによって前記出力ポートから送出される制御流体の一部が導入されるフィードバックポートと、前記制御流体を排出するドレインポートとを有するスリーブと、
    前記スリーブ内に挿入され、前記スリーブの内周面とシール接触する外周面と、前記フィードバックポートと連通するフィードバック室とを有するスプールと、
    前記スリーブ内部に収容され、前記スプールの前記ソレノイド部とは反対側の端部に接続されて当該スプールを前記ソレノイド部側に付勢するスプリングと
    を有し
    前記ソレノイド部は、ケースと、コイルと、前記ケース内部に収容されるプランジャとを有し
    前記スプールが、前記スプリングの付勢力と、前記コイルに供給される電流により発生する磁界の磁気吸引力で前記プランジャが前記スプールを押す力と、前記フィードバック室の制御流体の圧力により前記スプールが受ける力とがつりあう位置で静止するソレノイドバルブであって、
    前記スプールは、前記スプリングが接続されている側から、当該スプールの軸に対して所定の太径に形成された第1のランド、第2のランド及び第3のランドを有しており、前記第1のランド及び前記第2のランドの外周面は同一径に形成され、前記第3のランドの外周面は前記第2のランドより小さい径で形成され、前記第2のランドと前記第3のランドとの間で前記フィードバック室が形成されており、
    前記第1のランドの外周面と当該外周面と接触する前記スリーブの内周面の内周壁と重なる部分と、前記第2のランドの外周面と当該外周面と接触する前記スリーブの内周面の内周壁と重なる部分は、それぞれシール接触してシール部を形成し
    前記ドレインポートは、
    前記出力ポート側の制御流体をドレインに排出する第1のドレインポートと、
    前記スプールが前記スリーブ内を往復移動するとき、前記スプリング側の空間がダンパとならないように、この空間を外部と連通する第2のドレインポートと、
    前記フィードバックポートと前記ソレノイド部の間に配設され、前記フィードバックポートと前記ソレノイド部のケース内部とをつなぐ前記スプールの前記第3のラウンドが配される領域において、この領域を当該ソレノイド外部と連通してこの領域に侵入したコンタミを含む制御流体を外部に排出する第3のドレインポートと
    から成り、
    前記第3のドレインポートの圧力は、前記フィードバックポートの圧力よりは低く、前記ソレノイド部のケース内部とは略同じ圧力である
    ことを特徴とするソレノイドバルブ。
JP2009521679A 2007-07-04 2008-07-04 ソレノイドバルブ Active JP5325781B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009521679A JP5325781B2 (ja) 2007-07-04 2008-07-04 ソレノイドバルブ

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007176490 2007-07-04
JP2007176490 2007-07-04
JP2009521679A JP5325781B2 (ja) 2007-07-04 2008-07-04 ソレノイドバルブ
PCT/JP2008/062202 WO2009005149A1 (ja) 2007-07-04 2008-07-04 ソレノイドバルブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009005149A1 JPWO2009005149A1 (ja) 2010-08-26
JP5325781B2 true JP5325781B2 (ja) 2013-10-23

Family

ID=40226187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009521679A Active JP5325781B2 (ja) 2007-07-04 2008-07-04 ソレノイドバルブ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5325781B2 (ja)
WO (1) WO2009005149A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010079837A1 (en) * 2009-01-09 2010-07-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control device for vehicular on/off control valve
CN101691890B (zh) * 2009-10-13 2011-08-31 金仁召 一种节流阀
US8960233B2 (en) 2009-11-27 2015-02-24 Eagle Industry Co., Ltd. Solenoid valve
JP2012087854A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Nsk Ltd 弁およびトロイダル型無段変速機
KR101515008B1 (ko) 2012-12-26 2015-04-24 주식회사 현대케피코 양방향 제어 솔레노이드 밸브
JP6476534B2 (ja) * 2015-04-17 2019-03-06 株式会社不二越 電磁弁

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004144230A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Denso Corp ソレノイドバルブ
JP2004263856A (ja) * 2003-02-13 2004-09-24 Toyoda Mach Works Ltd 電磁弁
JP2005282754A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Toyoda Mach Works Ltd 電磁弁
JP2006083879A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Toyoda Mach Works Ltd 電磁弁

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004144230A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Denso Corp ソレノイドバルブ
JP2004263856A (ja) * 2003-02-13 2004-09-24 Toyoda Mach Works Ltd 電磁弁
JP2005282754A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Toyoda Mach Works Ltd 電磁弁
JP2006083879A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Toyoda Mach Works Ltd 電磁弁

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2009005149A1 (ja) 2010-08-26
WO2009005149A1 (ja) 2009-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5615286B2 (ja) ソレノイドバルブ
JP5325781B2 (ja) ソレノイドバルブ
US8960233B2 (en) Solenoid valve
US20090026399A1 (en) Solenoid valve
JP4089588B2 (ja) 電磁弁
US6863255B2 (en) Solenoid having fluid accumulating and plunger chambers
JP2015218883A5 (ja)
JP3784797B2 (ja) 油圧制御弁のダンパ装置
EP1420321A2 (en) Dual proportional pressure reducing valve
CN110337555B (zh) 电磁比例阀
JP2002310322A (ja) 電磁弁装置
JP4492649B2 (ja) ブリード式バルブ装置
KR20120064037A (ko) 자동차 자동 트랜스미션용 슬라이드 밸브
JP2011236964A (ja) 電磁弁
JP5513918B2 (ja) 電磁比例絞り弁
EP3196899A1 (en) Solenoid and solenoid valve
JP4244346B2 (ja) 油圧制御弁
JP5483193B2 (ja) 電磁弁
CN112654800B (zh) 比例阀
KR20200099466A (ko) 전자 밸브 및 작업 기계
JP5747744B2 (ja) ノーマルオープン型スプール弁
JP5746894B2 (ja) リニアソレノイド及びそれを用いたバルブ装置
JP6949580B2 (ja) 油圧制御装置
JP4110894B2 (ja) ソレノイドバルブ
JP4715618B2 (ja) パイロット式バルブ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130111

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20130111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130722

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5325781

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250