JPWO2009005149A1 - ソレノイドバルブ - Google Patents

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Abstract

本発明は、ソレノイド内部への制御流体を媒介としたコンタミの浸入を防止でき、構造が簡単で小型で低コストなソレノイドバルブを提供する。フィードバックポート53とソレノイド部20のケース内部28とをつなぐスプール60の第3のランド65の領域に漏れ流体用ドレインポート56を設ける。ソレノイド部20側に配置されるフィードバックポート53からソレノイド部20方向に制御流体が流れた場合に、その制御流体を第3のドレインポート56からドレインに逃し、ソレノイド20内部への浸入を防ぐ。

Description

本発明は、油圧装置等における油圧制御に適用して好適なスプールタイプのソレノイドバルブに関し、特に作動油等の制御流体に含まれるコンタミのソレノイドへの影響を適切に防ぐことができ、かつ、構造が簡単で小型で低コストなソレノイドバルブに関する。
ソレノイドバルブの使用に際して、制御流体にコンタミが混入している場合があるが、スプールタイプのソレノイドバルブにおいて、コンタミが混入した制御流体がスプール部からソレノイド内部に流入すると、ソレノイドの可動部の動きを妨げる可能性がある。また、磁性部品に磁性のコンタミが付着すると、ソレノイドの制御特性が変化する可能性がある。
従来、ソレノイド内部に制御流体が流入することを防止し、上述のような不具合を回避することのできるスプールタイプのソレノイドバルブとして、例えば、日本国特許出願公開2004−169751号公報(特許文献1)に開示されている、図5にその構造を模式的に示すようなソレノイドバルブが知られている。
特開2004−169751号公報
図5に示すソレノイドバルブ80は、スプールの位置を制御する電磁駆動部としてのソレノイド部81と、実際に制御流体の流量(圧力)を制御するバルブ部86とを有する。
ソレノイド部81は、電流が供給されるコイル82、コイル82により発生される磁界による磁気回路を形成するための図示せぬ種々の磁性部材、形成された磁気回路の磁力が作用して往復移動するプランジャ83、プランジャ83とバルブ部86のスプール92を接続し、これらとともに一体的に移動するロッド84、及び、磁気回路の一部を形成するとともにこれら各部を収容するケース85等を有する。
また、バルブ部86は、管状に形成されたスリーブ87、及び、スリーブ87に挿入されるスプール92を有する。スリーブ87には、制御流体を供給する入力ポート88、制御流体を負荷に送出する出力ポート89、出力ポートが分岐して形成されるフィードバックポート90及び制御流体を排出するドレインポート91が、各々、例えば図示のごとく形成されている。また、スプール92には、太径に形成されてその外周面がスリーブ87の内周面とシール接触するように形成されたランド93が、適宜所定の軸方向長さで所定の配置で形成されている。
このようなソレノイドバルブ80においては、コイル82に電流が供給されることによりプランジャ83が移動され、プランジャ83及びスプール92の位置が制御され、各ポートを接続する流路が開閉され、その結果、出力ポート89から送出される制御流体の流量及び圧力が制御される。
そして図5に示す従来のソレノイドバルブ80においては、ソレノイド部81とバルブ部86とを連通する境界部分に、ダイアフラム95が配置されている。
ダイアフラム95は伸縮自在なゴム製部材であり、中央部は、バルブ部86のスプール92とソレノイド部81のプランジャ83との接合部に嵌合し、外周縁はソレノイド部81のケース85とバルブ部86のスリーブ87との間に挟持されている。そしてスプール92の移動に伴ってダイアフラム95は伸縮する。
従って、このような構成のソレノイドバルブ80においては、ソレノイド部81の内部空間とバルブ部86の内部空間とはダイアフラム95により完全に隔離されており、制御流体がソレノイド部81の内部に流入することはなく、ソレノイド部81が制御流体に混入するコンタミの影響を受けることは防止される。
しかしながら、図5に示す構成のソレノイドバルブ80においては、ダイアフラム95を設置するために、ソレノイド部81とバルブ部86との境界部分の空間を十分広く確保する必要があり、また構造が複雑になるという課題がある。またそのために、バルブ全体のサイズが大きくなるという課題がある。また、部品点数の増加及び前述のような構造上の制約からコストが増大するという課題もある。
近年、この種のソレノイドバルブにおいては、小型化及び低コスト化が特に要求されており、このような課題を解決するソレノイドバルブが望まれている。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、制御流体に含まれるコンタミのソレノイドへの影響を適切に防ぐことができ、かつ、構造が簡単で小型で低コストなソレノイドバルブを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明に係るソレノイドバルブは、制御流体が供給される入力ポートと前記制御流体を負荷に送出する出力ポートと前記制御流体を排出するドレインポートとを有するスリーブと、前記スリーブ内に挿入され、前記スリーブの内周面とシール接触する外周面を有するシール部を有するスプールとを有し、前記スプールの位置により前記出力ポートから送出される制御流体の流量を制御するバルブ部と、入力電流をコイルに供給し、当該コイルにより発生される磁界による磁気吸引力を前記スプールと接続されたプランジャに作用させて当該プランジャ及び前記スプールを移動させることにより、入力電流に応じて前記スプールの位置を制御する前記バルブと連通されたソレノイド部とを有し、前記バルブ部は、前記ソレノイド部との連通箇所近傍の前記スリーブに、当該領域に浸入した前記制御流体を排出する漏れ流体用ドレインポートを有し、前記ソレノイド部と連通されている箇所に前記シール部を有することを特徴とする。
このような構成の本発明のソレノイドバルブによれば、バルブ部のスリーブ内においてソレノイド部との連通箇所の方向に浸入した制御流体は、その連通箇所の近傍に設けられたドレインポート(漏れ流体用ドレインポート)から排出される。従って、そのような制御流体がソレノイド部との連通箇所に形成されているシール部を通過してまでソレノイド内部に漏れ入ることを略確実に防ぐことができる。従って、制御流体に含まれるコンタミのソレノイドへの影響を適切に防ぐことができる。また、このような構成はバルブ部にドレインポートを追加するだけなので、ダイアフラムを設置する従来の構成と比較して構造が簡単で小型でコストダウンが可能となる。
好適には、本発明に係るソレノイドバルブは、ソレノイド部の内部は前記ドレインポートと略同じ圧力であり、前記漏れ流体用ドレインポートは、前記バルブ部の前記ソレノイド部との連通箇所側に形成される前記ドレインポートの圧力よりも高圧なポートと前記ソレノイド部との連通箇所との間に配置されることを特徴とする。
そのような構成の本発明のソレノイドバルブによれば、ドレインポートよりも圧力の高いポートに対して、ソレノイド内部との間にソレノイド内部と略同じ圧力のドレインポートが配置されるので、制御流体がソレノイド内部に浸入し易い条件においても、これを適切に漏れ流体用ドレインポートから排出することができ、制御流体のソレノイド内への浸入を防止することができる。
また好適には、本発明に係るのソレノイドバルブは、前記バルブ部は、前記出力ポートに連通するフィードバックポートを有し、前記漏れ流体用ドレインポートは、当該バルブ部の前記ソレノイド部との連通箇所側に配置される前記フィードバックポートと前記ソレノイド部との連通箇所との間に配置されることを特徴とする。
そのような構成の本発明のソレノイドバルブによれば、ドレインポートよりも圧力の高いフィードバックポートに対して、ソレノイド内部との間にソレノイド内部と略同じ圧力のドレインポート配置されるので、フィードバックポートからの制御流体も適切に漏れ流体用ドレインポートから排出することができ、制御流体のソレノイド内への浸入を防止することができる。
また好適には、本発明のソレノイドバルブは、前記漏れ流体用ドレインポートは、当該バルブ部の前記ソレノイド部との連通箇所側に配置される前記出力ポートと前記ソレノイド部との連通箇所との間に配置されることを特徴とする。
そのような構成の本発明のソレノイドバルブによれば、ドレインポートよりも圧力の高い出力ポートに対して、ソレノイド内部との間にソレノイド内部と略同じ圧力のドレインポート配置されるので、出力ポートからの制御流体も適切に漏れ流体用ドレインポートから排出することができ、制御流体のソレノイド内への浸入を防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態のソレノイドバルブの構成を模式的に示す図である。 図2は、図1に示したソレノイドバルブの供給電流と出力流体圧力との関係を概略的に示す図である。 図3は、本発明の他の実施形態のソレノイドバルブの構成を模式的に示す図である。 図4は、図3に示したソレノイドバルブの供給電流と出力流体圧力との関係を概略的に示す図である。 図5は、従来のソレノイドバルブの構成を模式的に示す図である。
本発明の一実施形態について図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態の油圧制御用ソレノイドバルブ(以下、単にソレノイドバルブと称する)の構成を模式的に示す断面図である。
図1に示すソレノイドバルブ10は、スプールタイプのソレノイドバルブであって、例えば自動車の自動変速機等の油圧の制御を行うためのソレノイドバルブである。
ソレノイドバルブ10は、電磁駆動部としてのソレノイド部(リニアソレノイド)20と、弁部としてのスプールバルブ部40とを有する。ソレノイド部20とスプールバルブ部40とは、例えばソレノイド部20のケース21がスプールバルブ部40のスリーブ41の端部をかしめることにより結合される。
ソレノイド部20は、主な構成部として、ケース21、コイル22、プランジャ23及びロッド24を有する。
ケース21は、磁性材で形成され、一方の端部(スプールバルブ部40が配される側とは反対側の端部)が底面として閉塞された筒状部材である。ケース21は、内部にコイル22等を収容するとともに、コイル22により発生された磁界による磁気回路を形成するための部材である。
コイル22は、図示せぬ制御回路から制御電流が供給されることにより所望の強さで所望の向きの磁界を発生する。この磁界により、後述するようにプランジャ23が移動され、プランジャ23と一体的に構成されるロッド24及びスプール60の位置が制御され、スプールバルブ部40においてバルブ(後述する各ポート)が所望の状態に開閉される。
プランジャ23は、ロッド24と一体的に移動可能に構成された部材であり、ケース21内の図示せぬ筒状部材(サイドリング)中に収容される。プランジャ23は、通常は、スプールバルブ部40のスプリング42によりケース21の底面方向(スプールバルブ部40とは反対側方向)に押されて、ケース21の底面側の所定位置に配置される。そして、コイル22に通電が行われて磁気吸引力が作用すると、プランジャ23はスプリング42のバネ力に抗してスプールバルブ部40方向に吸引され、その磁気吸引力に応じた位置に移動される。
ロッド24は、プランジャ23とスプールバルブ部40のスプール60とを接続する棒状部材であり、プランジャ23の移動に伴ってプランジャ23及びスプール60と一体的に移動する。
ソレノイド部20は、図示しないがその他に、プランジャ23を往復移動可能に収容する筒状部材(例えばサイドリング)、磁気回路を構成してプランジャ23を吸引する吸引部(例えばセンターポスト)、及び、サイドリングとプランジャとの間を磁気的に絶縁するスペーサ等を有する。
スプールバルブ部40は、スリーブ41、スプリング42及びスプール60を有する。
スリーブ41は、スプール60を往復移動可能に収容する。
また、スリーブ41には、周壁を貫通する開口として入力ポート51、出力ポート52、フィードバックポート53、及び、第1〜第3のドレインポート54〜56が形成されている。なお、入力ポート51、出力ポート52及び第1〜第3のドレインポート54〜56は、周方向に複数形成されている。
入力ポート51は、図示しないタンクからポンプによって供給される制御流体(例えば作動油)が流入するポートである。
出力ポート52は、図示しない自動変速機等の流体要求先(負荷)に制御流体(例えば作動油)を供給するポートである。
出力ポート52とフィードバックポート53とはソレノイドバルブ10の外部で連通しており、出力ポート52から流出する制御流体の一部がフィードバックポート53に導入される。フィードバックポート53は、フィードバック室67と連通している。
第1のドレインポート54は、出力ポート52側の制御流体をドレインに排出するポートである。
第2のドレインポート55は、スプール60が往復移動するとき、スプール60のスプリング42側の空間がダンパとならないように、この空間を外部とを連通するポートである。
第3のドレインポート56は、本発明に係る漏れ流体用ドレインポートであって、図示のごとく、フィードバックポート53とソレノイド部20のケース内部28とをつなぐ後述するスプール60の第3のランド65が配される領域に対して、この空間を外部と連通してこの空間に浸入した制御流体をドレインに排出するポートである。このような第3のドレインポート56を設けることにより、スプールバルブ部40とソレノイド部20との境界部においてスプールバルブ部40側とソレノイド部20側(ケース内部28)との間の圧力差を無くすことができ、漏れ流体がソレノイド部20のケース内部28に流入するのを防いでいる。
スプリング42は、スプール60をプランジャ23側に付勢する付勢手段である。
スプール60には、スプリング42が接続されている側(ソレノイド部20のロッド24と接続されている側の反対側から)から、スプール60の軸61に対して径が太くなった第1〜第3のランド63〜65が順に形成されている。第1及び第2のランド63及び64は、所定の太径に形成されている。これに対して第3のランド65は、第1及び第2のランド63及び64より小さい外径で形成されている。
スプール60のソレノイド部20とは反対側の端部には、前述したようにスプリング42が接続されている。
また、スプール60のソレノイド部20側の端部は常にロッド24に当接しており、ロッド24を介してプランジャ23の動きが伝達されるようになっている。これによりスプール60は、プランジャ23の動き応じてスリーブ41内を往復移動する。
フィードバック室67は、大径の第2のランド64と、第2のランド64よりは小径の第3のランド65との間に形成されている。フィードバック室67の両側のランドのこのような外径の差により、フィードバック室67にフィードバックされた制御流体がスプール60に作用する面積が異なることとなり、フィードバック室67の制御流体はスプール60をソレノイド部20側とは反対方向に押圧するように作用する。その結果、供給される制御流体の圧力すなわち入力圧に変動があっても、制御流体の出力の圧力が変動することを防止することができる。
このような構成のソレノイドバルブ10においては、スプール60は、スプリング42の付勢力と、コイル22に供給される電流により発生する磁界の磁気吸引力でプランジャ23がスプール60を押す力と、フィードバック室67の制御流体の圧力からスプール60が受ける力とがつり合う位置で静止する。
また、入力ポート51から出力ポート52へ流れる制御流体の量は、スリーブ41の内周壁57と、太径の第2のランド64の外周壁との重なり部分(シール部)の長さであるシール長によって決定される。シール長が短くなると入力ポート51から出力ポート52へ流れる制御流体の量が増大し、シール長が長くなると入力ポート51から出力ポート52へ流れる制御流体の量が減少する。
同様に、出力ポート52から第1のドレインポート54へ流れる制御流体の量は、スリーブ41の内周壁58と太径の第1のランド63の外周壁とのシール長によって決定される。
次に、このような構成のソレノイドバルブ10の動作について、さらに図2を参照して説明する。
図2はソレノイド部20のコイル22に対する供給電流Iと制御流体の圧力Pcとの関係を概略的に示す図である。なお、図2において圧力Poは、制御流体の入力圧である。
ソレノイドバルブ10においては、図示せぬ制御回路からソレノイド部20のコイル22に電流が供給されることにより、コイル22は所望の強さで所望の向きの磁界を発生し、この磁界による磁気吸引力によりプランジャ23が移動される。
コイル22に供給される電流量を大きくし、プランジャ23に対して大きな磁気吸引力を作用させると、スプール60がスプールバルブ部40のスリーブ41中を、ソレノイド部20とは反対方向のスプリング42方向に移動する。スプール60がスリーブ41中をスプリング42方向に移動すると、スプールバルブ部40のスリーブ41の内周壁57と第2のランド64とのシール長が長くなり、スプールバルブ部40のスリーブ41の内周壁58と第1のランド63とのシール長が短くなるため、入力ポート51から出力ポート52へ流れる制御流体の量は減少し、出力ポート52から第1のドレインポート54へ流れる制御流体流量が増大する。その結果、出力ポート52から流出する制御流体の圧力Pcは低下する。
一方、コイル22に供給される電流量を相対的に小さくし、プランジャ23に対して作用する磁気吸引力を減少させると、スプール60がスプールバルブ部40のスリーブ41中を、ソレノイド部20方向に移動する。スプール60がスリーブ41中をソレノイド部20方向に移動すると、内周壁57と第2のランド64とのシール長が短くなり、内周壁58と第1のランド63とのシール長が長くなるため、入力ポート51から出力ポート52へ流れる制御流体の量が増加し、出力ポート52から第1のドレインポート54へ流れる制御流体の量が減少する。その結果、出力ポート52から流出する制御流体の圧力Pcが上昇する。
すなわち、本実施形態のソレノイドバルブ10においては、図2に示すように、コイル22に供給する電流を増大させるほど出力ポート52から出力する制御流体の圧力Pcは減少し、コイル22に供給する電流が小さいほど出力ポート52から出力する制御流体の圧力Pcは増大することとなる。
このようにソレノイドバルブ10においては、コイル22に供給する電流値を制御することにより、ソレノイド部20がスプール60を押す力を調整し、スプールバルブ部40のバルブの開閉を調整し、出力ポート52から流出する制御流体の圧力を制御する。
そして、本実施形態のソレノイドバルブ10においては、フィードバックポート53とソレノイド部20のケース内部28とをつなぐスプール60の第3のランド65の領域に第3のドレインポート56を設けているので、フィードバックポート53からソレノイド部20方向に制御流体が浸入した場合に、その制御流体を第3のドレインポート56からドレインに排出することができ、その制御流体のソレノイド部20内部への浸入を防ぐことができる。
通常、フィードバックポート53はドレインよりも高圧であり、ソレノイド部20内部はドレインと同圧であるため、フィードバックポート53からソレノイド部20への制御流体の浸入はしばしば生じるが、ソレノイドバルブ10においてはフィードバックポート53とソレノイド部20との間にソレノイド部20と同圧の第3のドレインポート56を設けているので、漏洩する制御流体を適切に排出することができる。
そしてその結果、本実施形態のソレノイドバルブ10においては、ソレノイド部20の内部への制御流体を媒介としたコンタミの浸入を適切に防ぐことができ、例えば作動油等の制御流体に含まれるコンタミのソレノイドへの影響を適切に防ぐことができる。
また、本実施形態のソレノイドバルブ10は、ダイアフラム等を必要とせず、スプールバルブ部40のスリーブ41のソレノイド部20側にドレインポートを1つ追加すればよい。従って、そのようなコンタミの影響を受けないソレノイドバルブ10を、簡単な構造で小型に低コストで実現することができる。
なお、前述した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって本発明を何ら限定するものではない。本実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含み、また任意好適な種々の改変が可能である。
例えば、スプールバルブ部40における入力ポート51、出力ポート52、フィードバックポート53及び第1〜第3のドレインポート54〜56の配置は、図1に示す形態に限られるものではなく、任意の配置でよい。具体的には、例えば図3に示すように、図1に示す形態に対して出力ポート(52b)とフィードバックポート(53b)とを入れ替えた構成のソレノイドバルブ10bであってもよい。
図3に示すこのような構成のソレノイドバルブ10bにおいては、ソレノイド部20のコイル22に供給する電流と制御流体の出力圧との関係が図1及び図2に示したソレノイドバルブ10とは反対になる。すなわち、ソレノイドバルブ10bは、図4に示すように、コイル22に供給する電流を増大させるほど出力ポート52bから出力する制御流体の圧力Pcは増大し、コイル22に供給する電流が小さいほど出力ポート52bから出力する制御流体の圧力Pcは減少するという、図2に示した特性とは逆特性のソレノイドバルブとなる。
このようなソレノイドバルブ10bにおいても、コイル22に供給する電流値を制御することにより、ソレノイド部20がスプール60を押す力を調整し、スプールバルブ部40bのバルブの開閉を調整し、出力ポート52bから流出する制御流体の圧力が制御されることは同じである。
そしてまた、このような構成のソレノイドバルブ10bにおいても、最もソレノイド部20側に配置される出力ポート52bからソレノイド部20方向に制御流体が流れた場合に、その制御流体を第3のドレインポート56からドレインに逃すことができ、その制御流体のソレノイド部20内部への浸入を防ぐことができる。
本発明はこのような構成で実施してもよい。
産業上の利用分野
本発明に係るソレノイドバルブは、例えば車両の自動変速機、シリンダや油圧モータ等のアクチュエータの駆動、その他任意の油圧装置の油圧の制御のために適用することができる。

Claims (4)

  1. 制御流体が供給される入力ポートと前記制御流体を負荷に送出する出力ポートと前記制御流体を排出するドレインポートとを有するスリーブと、前記スリーブ内に挿入され、前記スリーブの内周面とシール接触する外周面を有するシール部を有するスプールとを有し、前記スプールの位置により前記出力ポートから送出される制御流体の流量を制御するバルブ部と、
    入力電流をコイルに供給し、当該コイルにより発生される磁界による磁力を前記スプールと接続されたプランジャに作用させて当該プランジャ及び前記スプールを移動させることにより、入力電流に応じて前記スプールの位置を制御する前記バルブと連通されたソレノイド部とを有し、
    前記バルブ部は、
    前記ソレノイド部との前記連通箇所近傍において、前記スリーブに、当該領域に浸入した前記制御流体を排出する漏れ流体用ドレインポートを有し、
    前記ソレノイド部との前記連通箇所に前記シール部を有する
    ことを特徴とするソレノイドバルブ。
  2. 前記ソレノイド部の内部は前記ドレインポートと略同じ圧力であり、
    前記漏れ流体用ドレインポートは、前記バルブ部の前記ソレノイド部との連通箇所側に形成される前記ドレインポートの圧力よりも高圧なポートと前記ソレノイド部との連通箇所との間に配置されることを特徴とする請求項1に記載のソレノイドバルブ。
  3. 前記バルブ部は、前記出力ポートに連通するフィードバックポートを有し、前記漏れ流体用ドレインポートは、当該バルブ部の前記ソレノイド部との連通箇所側に配置される前記フィードバックポートと前記ソレノイド部との連通箇所との間に配置されることを特徴とする請求項2に記載のソレノイドバルブ。
  4. 前記漏れ流体用ドレインポートは、当該バルブ部の前記ソレノイド部との連通箇所側に配置される前記出力ポートと前記ソレノイド部との連通箇所との間に配置されることを特徴とする請求項2に記載のソレノイドバルブ。
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