JPH0626780Y2 - 低騒音電磁ポペット弁 - Google Patents

低騒音電磁ポペット弁

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JPH0626780Y2
JPH0626780Y2 JP5584689U JP5584689U JPH0626780Y2 JP H0626780 Y2 JPH0626780 Y2 JP H0626780Y2 JP 5584689 U JP5584689 U JP 5584689U JP 5584689 U JP5584689 U JP 5584689U JP H0626780 Y2 JPH0626780 Y2 JP H0626780Y2
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poppet
guide rod
oil
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armature
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JP5584689U
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栄司 西本
徹 松岡
文夫 本田
峰幸 成瀬
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Nachi Fujikoshi Corp
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Nachi Fujikoshi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は自動車の電子制御オートマチックトランスミッ
ション用のように、高速応答性を要求される電磁油圧制
御弁であって、とくにポペットタイプのものの作動時の
騒音を低減させたものに関する。
〔従来の技術〕 第8図に示すように、ボディ1内に上下摺動自在に配設
されたポペット3を、ソレノイド2の電磁力とスプリン
グ17とによって往復動させ、ボディに設けた弁シート
22と着座・離脱させて油路を開閉する電磁弁であっ
て、円筒形のポペット3はその内側面をボディ1から延
出されたガイド棒13に案内されて、ガイド棒13の根
元部分外周に設けられた円錐状当り面を有する弁シート
22に当節するようになっている。近年は小型化、高応
答性の要求に対応して例えば特公昭61-25953号に記載さ
れているように、可動部分が流体圧の影響を受けない圧
力バランス方式のものが多くなった。
〔考案が解決しようとする課題〕
高速で作動する電磁弁中でもポペットタイプのものは、
作動時に騒音が発生しやすい傾向がある。とくにパルス
信号による流量制御のように、開閉動作を高サイクルで
反復する場合は連続した騒音となり、用途によっては大
きな問題となる。
この騒音は金属同志がたたき合う音および作動油が高速
のジェット流となるときの流体音等から成ると考えられ
る。そこで前者に対しては、ポペットまたは弁座あるい
はソレノイドのスペーサ等を吸音性のある非金属製とし
たものも提案されているが、耐久性に欠けるため特殊目
的に使用されるのみである。また後者に対しては、ソレ
ノイドバルブ全体を油中に浸漬して使用するものもある
が、背圧が上昇するため弁の排出抵抗が増加し高サイク
ルの反復作動が不能となるなど問題があった。
本考案は作動時に騒音を大幅に低減させるとともに、高
サイクルで反復作動可能な電磁ポペット弁を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案の電磁ポペット弁に
おいては、アーマチュアに軸方向の通孔を設けその通孔
の背部に消音部材を接続し、ポペットの円筒部にアーマ
チュアの内端面とガイド棒の先端面との隙間の油を横方
向に逃すための通孔を設けてなるものである。さらに、
ガイド棒の先端面から根元寄の側面に開口する連通路を
設け、ポペットの円筒部に連通路からの油を横方向に逃
すための通孔を設けるとよい。
〔作用〕
上記のように構成された電磁ポペット弁は、ソレノイド
の通電あるいは遮断によって生じるアーマチュア上面お
よびステータ下面の間隙、および、ガイド棒先端面およ
びアーマチュア下面の間隙に挟まれた油が交互に圧搾さ
れて高速のジェット流となるが、それぞれ消音部材およ
び横方向に逃すための通孔によってジェット流速が低下
するので騒音が小さくなる。さらに、ジェット流はガイ
ド棒の先端面から連通路を通って、ポペットの円筒部の
横方向の通孔からも逃げていくのでジェット流はさらに
減速され騒音が低下する。
〔実施例〕 第1図は本考案の一実施例を示し、磁性体製のボディ1
の上部にはソレノイド2がボディ1の入口ポート孔11
と同心的に固定されている。ソレノイド2は磁性体製の
エンドカバーを兼ねるステータ6、非磁性体製のチュー
ブ10、ソレノイドコイル7を巻き付けた絶縁体製ボビ
ン8、磁性体製でボディ1と一体になったヨーク5を主
な構成部材としている。チューブ10はその下端で磁性
体製のスリーブ9と油密に接し、スリーブ9は第2図に
示すように内周面に複数条の縦方向の逃がし溝19を有
しており、下端のフランジ部でボディ1と油密に接合さ
れている。また、ヨーク5の上端周縁はステータ6のエ
ンドカバー部分上縁とかしめて固着されており、ステー
タ6の中心には油を逃がすための通孔20が設けられて
いる。
ステータ6の下端はチューブ10の下端より上方に位置
し、従ってチューブ10の下端部およびスリーブ9に囲
まれた内側は空間となっている。この空間にはボディ1
の入口ポート孔11に固着されたガイド部材12のガイ
ド棒13の部分が位置するとともに、このガイド棒13
の外側に油密摺動可能に嵌合された円筒形のポペット3
が位置している。ガイド部材12はガイド棒13の下方
にポペット4下部の当り面24と対向する円錐状当り面
を有する弁シート22が形成されており、また入口ポー
ト孔11からガイド棒13内を通ってポペット3の中空
部内と連通する油通路15を有している。ボディ1には
ポペット3が弁シート22に着座することにより入口ポ
ート孔11から遮断される出口ポート14を有してい
る。
ポペット3の上部には、中心に軸方向の通孔16を有す
る磁性体製のアーマチュア4が固着され、さらにアーマ
チュア4の通孔16の背部に接続してスプリング17の
受座を兼ねた中央部に通孔34を有する消音部材23が
取付けられている。アーマチュア4とステータ6の間に
は圧縮コイルスプリング17が張設されており、またス
テータ6下面のアーマチュア4上面との当り面には、ソ
レノイドコイル7への通電を断った時にポペット3が即
座に下方に摺動するようにさせるため、非磁性体の薄い
スペーサ18を介在させている。
ポペット3の円筒部内側面のアーマチュア4の下面の位
置には、このアーマチュア4下面とガイド棒13先端面
の間隙25に挟まれる油を横方向に逃がすための通孔2
6が設けられている。
作用については、ソレノイド2に通電されるとアーマチ
ュア4がステータ6に吸引され、ポペット3が弁シート
22から離脱して圧油が入口ポート11から出口ポート
14へ流出するが、同時にアーマチュア4の上面とステ
ータ6の下面の間隙に挟まれた油は圧搾されて高速のジ
ェットとなって横方向に流れ、ステータ6中央部のスプ
リング17を収容している空所21および通孔20を通
って外部へ流出するが、横方向に流れる際、消音部材2
3に衝突し減速されるため流出音が低下する。
また、ソレノイド2の通電が断たれると、アーマチュア
4がスプリング17によって下方に押されアーマチュア
4の下面とガイド棒13先端面との間隙25に挟まれた
油は圧搾されて高速のジェットとなって横方向に流れ
る。その一部は内側に向いアーマチュア4中央の通孔1
6から消音部材23の通孔34、ステータ6のスプリン
グ室21を経てエンドカバー中央の通孔20から外部に
排出されるが、大部分の油は外側に向って流れポペット
3の側面に明けられた通孔26を通って横方向に流出
し、スリーブ9の逃がし溝19を通って出口ポート14
へ排出される。この際には横方向外側に向けて広くされ
ているためジェット速度が低くなり流出音が低下する。
この実施例による効果を第3図に示す。第3A図はソレ
ノイドを通電したときの本実施例の発生騒音の周波数分
析値、第3B図は同じく騒音波形を示すグラフである。
これを従来の電磁ポペット弁の同一条件での発生騒音の
周波数分析値のグラフ第3C図および騒音波形を示すグ
ラフ第3D図と比較すると顕著に改善されていることが
読みとれる。
第4図は他の実施例を示す。この実施例では前述の実施
例に加えて、ガイド棒13先端面からその内部を通り根
元寄の側面に開口する連通路27が設けられているとと
もに、その開口に対応するポペット3の円筒部の位置に
はガイド棒13の側面開口から噴出する油を横方向に逃
がすための通孔28が設けられている。
この実施例では、ソレノイド2の通電が断たれたとき、
スプリング17により下方に押されたアーマチュア4下
面とガイド棒13先端面との間隙25に挟まれた油は、
前述の実施例の場合に加えて下向きにガイド棒内の連通
路27をも通って流れ、さらにポペット側面の通孔28
を通って横方向に流出し、スリーブ9の逃がし溝19に
より出口ポート14へ排出される。この場合は油の排出
通路がより拡大されるためジェット速度はさらに低下し
流出音も低減する。
この実施例では、出口ポート14に連通する油の排出通
路が拡大されているため、消音部材23の中央通孔34
を無くすることもできる。この場合はアーマチュア4下
面とガイド棒13先端面とに挟まれる油は全量がポペッ
ト側面の通孔26および28を通って出口ポート14に
排出される。
また、この実施例ではステータ6上部のエンドカバー中
央の通孔20を塞ぐことも可能である。この場合はソレ
ノイド2に通電されたとき、ステータ6下面とアーマチ
ュア4上面との間29に挟まれる油はまずステータ6中
央のスプリング室21に流出し、次いで消音部材23の
中央通孔34およびアーマチュア4の通孔16を経てポ
ペット側面の通孔26,28を通って出口ポート14に
排出される。
このように消音部材23あるいはステータ6の通孔を塞
いだ場合は、油の流出騒音が弁内部に閉じ込められるた
め、外部に伝わる騒音の低減に効果がある。
第5図および第7図に示す実施例は、ポペットと弁シー
トとの間の金属同志がたたき合う音を減小させたもので
ある。
第5図は円筒形ポペット3が円錐状の弁シート22に着
座する直前の状態を示している。第5A図に示すもの
は、ポペットの当り面24を弁シートと同一の頂角を有
する円錐面としたものであり、ポペットの着座に際して
油膜が最終段階まで保持されるようにしている。第5B
図および第5C図に示すものは、第5A図に示すものの
ポペット当り面に1条ないし数条の環状溝30を刻設し
たものである。溝30の存在により油膜の保持をより良
くするものである。第5D図に示すものは、ポペットの
当り面を弁シートの当り面より幾分小さい頂角を有する
円錐面としたものであり、油膜の保持を良好にしなが
ら、しかも弁当り調整を容易にするものである。第5D
図の実施例について、その効果を第6図に示す。第6A
図は着座時の発生騒音の周波数分析値、第6B図は同じ
く騒音波形を示すグラフである。これを従来の電磁ポペ
ット弁における同一条件での発生騒音の周波数分析値の
グラフ第6C図および騒音波形を示すグラフ第6D図と
比較すると改善の度合は明瞭である。
第7図は当り面が平面である円筒形ポペットが平面円環
状弁シートに着座する直前の状態を示している。この実
施例は弁座当り面に金属製の弁シートプレート31を用
い、それと、弁シート台33との間にプラスチックまた
はゴムあるいは吸音性、防振性のある金属(例えば鉛な
ど)の緩衝層32を介挿接着して弁シートとしたもので
ある。
ポペットが弁シートに着座するとき、緩衝層が作用して
金属同志のたたき合う音を低下させるものである。
〔効果〕
請求項1においては、ポペットアーマチュア部分の軸方
向通孔の背部に接続された消音部材により、アーマチュ
アの上面とステータの下面に挟まれる油の流出速度が減
速され、また、ポペット側面に明けられた通孔により、
アーマチュア下面とガイド棒先端面に挟まれる油の流出
速度が減速されるため、油の流出音が低下し、電磁弁の
騒音を低減させることができる。
請求項2においては、請求項1の効果に加えてガイド棒
先端面から根元寄側面に開口する連通路とそれに対応す
るポペット側面の通孔により、アーマチュア下面とガイ
ド棒先端面に挟まれる油の流出速度がさらに低下し、従
って電磁弁の騒音をさらに低減させるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の縦断面図、第2図はスリー
ブを示し、第2A図はその縦断面図、第2B図は底面
図、第3図は騒音の測定値を示し、第3A図,第3B図
は第1図の実施例の、第3C図,第3D図は従来型のそ
れぞれ周波数分析値および騒音波形のグラフ、第4図は
本考案の他の実施例の縦断面図、第5図はポペット当り
面に関し、第5A図乃至第5D図はそれぞれ別の実施例
の部分断面図、第6図は騒音の測定値を示し、第6A
図,第6B図は第5D図の実施例の、第6C図,第6D
図は従来型のそれぞれ周波数分析値および騒音波形のグ
ラフ、第7図はさらに他の実施例の部分断面図、第8図
は従来技術を示す縦断面図である。 1……ボディ、2……ソレノイド、3……ポペット、4
……アーマチュア、6……ステータ、9……スリーブ、
13……ガイド棒、17……スプリング、22……弁シ
ート、23……消音部材、24……消音部材の通孔、2
6,28……ポペットの通孔、27……ガイド棒内連通
路。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボディ内に摺動自在に配設され、一端に当
    り面を他端にアーマチュアを有する円筒形ポペットを電
    磁力とスプリングとによって往復動させ、ボディに設け
    た弁シートと着座・離脱させて油路を開閉する電磁弁で
    あって、前記ポペットはその内径部がボディより延出さ
    れたガイド棒の外周と油密摺動して案内され、このポペ
    ットがその往復動により着座及び離脱する固定の弁シー
    トがガイド棒の根元部分外周に設けられているととも
    に、油路をガイド棒内を介してポペットの内径部内と連
    通させてなる電磁ポペット弁において、前記ポペットの
    アーマチュア部分に軸方向の通孔を有するとともにその
    通孔の背部には消音部材が接続されており、前記ポペッ
    トの円筒部には、前記アーマチュアの内端面と前記ガイ
    ド棒先端面との間隙に挟まれる油を横方向に逃がすため
    の通孔が設けられていることを特徴とする低騒音電磁ポ
    ペット弁。
  2. 【請求項2】ガイド棒には、その先端面から入り根元寄
    の側面に開口する連通路が設けられているとともに、ポ
    ペットの円筒部には前記連通路の開口に対応させてその
    開口から噴出する油を横方向に逃がすための通孔が設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の低騒音電磁
    ポペット弁。
JP5584689U 1989-05-17 1989-05-17 低騒音電磁ポペット弁 Expired - Lifetime JPH0626780Y2 (ja)

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JP5584689U JPH0626780Y2 (ja) 1989-05-17 1989-05-17 低騒音電磁ポペット弁

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JPH02146283U JPH02146283U (ja) 1990-12-12
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JP5584689U Expired - Lifetime JPH0626780Y2 (ja) 1989-05-17 1989-05-17 低騒音電磁ポペット弁

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JP6218777B2 (ja) * 2014-09-26 2017-10-25 株式会社鷺宮製作所 弁装置
CN105465389B (zh) * 2014-09-26 2018-07-10 株式会社鹭宫制作所 阀装置

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