JP6084427B2 - 常開型電磁弁 - Google Patents

常開型電磁弁 Download PDF

Info

Publication number
JP6084427B2
JP6084427B2 JP2012228339A JP2012228339A JP6084427B2 JP 6084427 B2 JP6084427 B2 JP 6084427B2 JP 2012228339 A JP2012228339 A JP 2012228339A JP 2012228339 A JP2012228339 A JP 2012228339A JP 6084427 B2 JP6084427 B2 JP 6084427B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve body
chamber
fixed core
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012228339A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014081013A (ja
Inventor
孝明 駒場
孝明 駒場
好行 高松
好行 高松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
VEONEER NISSIN BRAKE SYSTEMS JAPAN CO.LTD.
Autoliv Nissin Brake Systems Japan Co Ltd
Original Assignee
VEONEER NISSIN BRAKE SYSTEMS JAPAN CO.LTD.
Autoliv Nissin Brake Systems Japan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by VEONEER NISSIN BRAKE SYSTEMS JAPAN CO.LTD., Autoliv Nissin Brake Systems Japan Co Ltd filed Critical VEONEER NISSIN BRAKE SYSTEMS JAPAN CO.LTD.
Priority to JP2012228339A priority Critical patent/JP6084427B2/ja
Publication of JP2014081013A publication Critical patent/JP2014081013A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6084427B2 publication Critical patent/JP6084427B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Description

本発明は,一端部に弁座部材を有する弁ハウジングと,この弁ハウジングの他端部に固設される固定コアと,前記弁ハウジング内に収容され,前記弁座部材の弁座に離,着座して弁座に開口する弁孔を開閉する弁体,並びにこの弁体に連接されて前記固定コアの吸引面に対向する可動コアよりなる弁組立体と,前記弁体を開弁方向に付勢する開きばねと,前記固定コア及び可動コアを囲繞するように配置され,通電時,発生磁力により前記可動コアを前記固定コアに吸引させて前記弁体を閉弁させるコイルとを備えてなり,前記弁体及び弁座部材間には弁室が画成され,この弁室に連なる第1流路と,前記弁孔に連なる第2流路との間を前記弁体の開・閉により導通・遮断するようにした常開型電磁弁に関し,特に,弁体の閉弁衝撃を緩和して,打音の発生を防ぐようにした常開型電磁弁に関する。
コイルの非通電時,弁体が閉弁している常閉型電磁弁においては,閉じばねの付勢力により弁体が閉弁するとき,弁座への衝撃的着座を緩和して,打音の発生を防ぐべく,弁座に,弁体を囲繞する環状突起を形成して,閉弁時,環状突起の内側に,弁座と可動コアとの間に,弁体の閉弁時,圧縮されるダンパ室を画成するようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2003−294161号公報 特開2008−121721号公報
このようなダンパ室を常開型電磁弁に適用すると,弁座の環状突起が弁座を通過する作動液の流れの抵抗となって好ましくなく,したがって,それを常開型電磁弁に採用することはできない。
また電磁弁において,弁体の自励振動を抑えるべき,固定コア及び可動コア間に弁体の開・閉動作に応じて体積を減・増させるダンパ室を設けることが知られている(特許文献2参照)。このようなダンパ室を常開型電磁弁に適用すると,閉弁時には,ダンパ室が体積の増加により減圧することになり,充分なダンパ効果を得ることはできず,したがって,これも常開型電磁弁に採用することはできない。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,コイルの磁力による弁体の閉弁時,弁座への衝撃的着座を緩和して,打音の発生を防ぐことができ,しかも開弁時には,弁座が臨む弁室での作動液の流れに支障を来すことがないようにした前記常開型電磁弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,一端部に弁座部材を有する弁ハウジングと,この弁ハウジングの他端部に固設される固定コア,前記弁ハウジング内に収容され,前記弁座部材の弁座に離,着座して弁座に開口する弁孔を開閉する弁体,並びにこの弁体に連接されて前記固定コアの吸引面に対向する可動コアよりなる弁組立体と,前記弁体を開弁方向に付勢する開きばねと,前記固定コア及び可動コアを囲繞するように配置され,通電時,発生磁力により前記可動コアを前記固定コアに吸引させて前記弁体を閉弁させるコイルとを備えてなり,前記弁体及び弁座部材間には弁室が画成され,この弁室に連なる第1流路と,前記弁孔に連なる第2流路との間を前記弁体の開・閉により導通・遮断するようにした常開型電磁弁において,前記固定コア及び弁組立体間に,前記弁体の閉弁時,内部の液体を圧縮しつつ排出することで該弁体の閉弁動作を緩衝するダンパ室を設け,前記ダンパ室を,オリフィスを介して前記弁室に連通したことを第1の特徴とする。
また本発明は,一端部に弁座部材を有する弁ハウジングと,この弁ハウジングの他端部に固設される固定コア,前記弁ハウジング内に収容され,前記弁座部材の弁座に離,着座して弁座に開口する弁孔を開閉する弁体,並びにこの弁体に連接されて前記固定コアの吸引面に対向する可動コアよりなる弁組立体と,前記弁体を開弁方向に付勢する開きばねと,前記固定コア及び可動コアを囲繞するように配置され,通電時,発生磁力により前記可動コアを前記固定コアに吸引させて前記弁体を閉弁させるコイルとを備えてなり,前記弁体及び弁座部材間には弁室が画成され,この弁室に連なる第1流路と,前記弁孔に連なる第2流路との間を前記弁体の開・閉により導通・遮断するようにした常開型電磁弁において,前記固定コア及び弁組立体間に,前記弁体の閉弁時,内部の液体を圧縮しつつ排出することで該弁体の閉弁動作を緩衝するダンパ室を設け,前記ダンパ室に前記開きばねを収容したことを第2の特徴とする。
また本発明は,第の特徴に加えて,前記ダンパ室を,オリフィスを介して前記弁室に連通したことを第の特徴とする。
さらに本発明は,第1又は第3の特徴に加えて,前記弁体の弁座とは反対側の端部に形成される,該弁体より大径のピストンの環状肩部と,このピストンが摺動自在に嵌合するよう前記固定コアに形成されるシリンダの,前記環状肩部に対向する底面との間に前記ダンパ室を画成し,このダンパ室をオリフィスを介して前記弁室に連通したことを第の特徴とする。
さらにまた本発明は,第1,第3,第4の特徴の何れかに加えて,前記オリフィスを,その絞り抵抗が前記弁体の閉弁動作に応じて増加するよう可変式に構成したことを第の特徴とする
らにまた本発明は,一端部に弁座部材を有する弁ハウジングと,この弁ハウジングの他端部に固設される固定コア,前記弁ハウジング内に収容され,前記弁座部材の弁座に離,着座して弁座に開口する弁孔を開閉する弁体,並びにこの弁体に連接されて前記固定コアの吸引面に対向する可動コアよりなる弁組立体と,前記弁体を開弁方向に付勢する開きばねと,前記固定コア及び可動コアを囲繞するように配置され,通電時,発生磁力により前記可動コアを前記固定コアに吸引させて前記弁体を閉弁させるコイルとを備えてなり,前記弁体及び弁座部材間には弁室が画成され,この弁室に連なる第1流路と,前記弁孔に連なる第2流路との間を前記弁体の開・閉により導通・遮断するようにした常開型電磁弁において,前記固定コアに,前記可動コアを摺動自在に収容する可動コア案内筒を連結し,前記固定コア及び可動コアの対向面間に,前記弁体の閉弁時,内部の液体を圧縮しつつ排出することで該弁体の閉弁動作を緩衝するダンパ室を,前記可動コア案内筒の内周面が臨むようにして環状に画成し,このダンパ室をオリフィスを介して前記弁室に連通したことを第6の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,常開型電磁弁において,固定コア及び弁組立体間に,弁体の閉弁時,内部の液体を圧縮しつつ排出することで弁体の閉弁動作を緩衝するダンパ室を設けたので,コイルの通電による弁体の閉弁時には,ダンパ室のダンパ効果により,弁体の弁座への着座衝撃を効果的に緩衝し,衝撃的な着座による打音の発生を回避することができる。しかも,ダンパ室は,固定コアと弁組立体との間,即ち弁座とは反対側に設けられるので,弁体の開弁時,弁室での作動液の流れを阻害しないで済む。
また,ダンパ室を,オリフィスを介して前記弁室に連通したことで,ダンパ室に満たすダンパ液体として,弁室を通過する作動液を利用することができ,構造の簡素化に寄与し得る。
本発明の第2の特徴によれば,ダンパ室に開きばねを収容したことで,弁体の開弁時,弁室での作動液の流れを開きばねが阻害することはなく,応答性を高めることができる。
本発明の第3の特徴によれば,ダンパ室を,オリフィスを介して前記弁室に連通したことで,ダンパ室に満たすダンパ液体として,弁室を通過する作動液を利用することができ,構造の簡素化に寄与し得る。
本発明の第の特徴によれば,弁体の弁座とは反対側の端部に形成される,弁体より大径のピストンの環状肩部と,このピストンが嵌合するように固定コアに形成されるシリンダの,前記環状肩部に対向する底面との間にダンパ室を画成し,このダンパ室をオリフィスを介して前記弁室に連通したことで,ピストン及びシリンダの形成によるも,常開型電磁弁を大型化させることがない。
本発明の第の特徴によれば,オリフィスを,これが前記弁体の閉弁動作の進行に応じて絞られるよう可変式に構成したことで,弁体の弁座への着座衝撃を,より効果的に緩衝することができる。
本発明の第6の特徴によれば,固定コア及び可動コアの対向面間に,可動コア案内筒の内周面が臨む環状のダンパ室を画成し,このダンパ室をオリフィスを介して前記弁室に連通したことで,ダンパ室の受圧面積を大きく確保でき,大なるダンパ効果を容易に得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る常開型電磁弁を閉弁状態で示す縦断面図。 図1の2−2線拡大断面図。 図1の作用説明図(閉弁状態)。 本発明の第2実施形態を示す図1との対応図。 本発明の第3実施形態を示す図1との対応図。 図5の6−6線拡大断面図。
本発明の実施形態を添付図面に基づいて以下に説明する。
先ず,図1〜図3に示す本発明の第1実施形態の説明より始める。図1及び図2において,符号Mは車両用アンチロックブレーキのモジュレータ基体であり,このモジュレータ基体Mに常開型電磁弁Vが装着される。この常開型電磁弁Vは,モジュレータ基体Mの取り付け孔1に上下一対のシール部材3,4を介して嵌装される円筒状の弁ハウジング2を備えており,この弁ハウジング2の下端部内周面には,弁座部材5が圧入して固定されるされている。また弁ハウジング2の上端には,上端部をモジュレータ基体Mの上方に突出させる,弁ハウジング2より小径の固定コア7が同軸上で一体に連設され,この固定コア7の上端部外周面には,上端部を閉じた円筒状の可動コア案内筒8が嵌合して固定される。
弁ハウジング2及び固定コア7の中空部9は,それらの中心部を貫通するように連続しており,その中空部9にプランジャ状の弁体10が摺動自在に嵌装され,この弁体10の上端に連接されて,固定コア7上端の吸引面7aに対向する可動コア11が可動コア案内筒8内に摺動自在に嵌装される。この弁体10及び可動コア11により弁組立体12が構成される。図示例では,弁体10及び可動コア11は,分離可能に連接してあるが,一体的に連接することもできる。
弁体10は,その下端部には球状の弁部10aを一体に有しており,この弁部10aが,弁座部材5上端の弁座5aに着座・離座することにより,弁座部材5の中心部を貫通する弁孔6を閉鎖・開放するようになっている。弁体10及び弁座部材5間には,弁座5aが臨む弁室13が画成され,この弁室13において,弁体10の開弁方向,即ち弁部10aを弁座5aから離座する方向に付勢する開きばね15が縮設され,弁体10の開弁位置は,可動コア11の上端が可動コア案内筒8の上端壁に当接することにより,規制されるようになっている。
モジュレータ基体Mの上面には磁性体のコイルハウジング17が取り付けられる。その際,コイルハウジング17の底壁に形成される中空円筒状の位置決め筒部18を,モジュレータ基体Mの上面の位置決め孔19に嵌合させることにより,コイルハウジング17の取り付け位置が規定される。このコイルハウジング17内には,固定コア7及び可動コア11にわたってそれらの外周を囲繞するボビン21と,このボビン21に巻装されるコイル22とよりなるコイル組立体20が収容,保持される。そのボビン21は,前記位置決め筒部18の中空部に嵌合してコイル組立体20の収容位置を規定する位置決め突起23を下面より突出させている。
固定コア7及び弁体10間にダンパ室25が設けられる。このダンパ室25は,弁体10の上端部に形成される,それより大径のピストン26の下向きの環状肩部26aと,このピストン26が摺動自在に嵌合するよう固定コア7に形成されるシリンダ27の,環状肩部26aに対向する上向きの底面27aとの間に画成され,このダンパ室25は,弁体10の外周面に形成される縦溝29と,この縦溝29の上端と固定コア7間に設けられるオリフィス28を介して前記弁室13に連通する。具体的には,オリフィス28は,縦溝29の上端部の溝底を漸次浅くしてなる斜面29aと,この斜面29aに対向する前記シリンダ27の底面27aの内周縁との間で形成され,このオリフィス28の隙間は,弁体10の閉弁動作,即ち下降動作に応じて減少するようになっている。
前記一対のシール部材3,4間において,弁室13に開口する横孔30が弁ハウジング2に穿設され,この横孔30に第1フィルタ31を介して連通する第1流路L1がモジュレータ基体Mに設けられる。第1フィルタ31は環状をなしていて,横孔30の外方開口端を覆うよう,弁ハウジング2の外周に装着される。また弁ハウジング2内の下部には,第2フィルタ32を介して前記弁座部材5の弁孔6に連通する液室33が設けられており,この液室33に連通する第2流路L2がモジュレータ基体Mに設けられる。第2フィルタ32は円板状をなしていて,弁ハウジング2の下端部に装着される。
次に,この第1実施形態の作用について説明する。
常開型電磁弁Vでは,コイル22の非通電時,図1に示すように,弁体10は,開きばね15のセット荷重により開弁状態,即ち弁部10aを弁座5aより離座させた状態に保持される。したがって,第1及び第2流路L1,L2間は,横孔30,弁室13,弁孔6及び液室33を介して相互に連通していて,作動液の流れを許容する。この状態では,弁体10及び固定コア7間に設けられたダンパ室25は,オリフィス28及び縦溝29を通して弁室13に連通していて,弁室13の作動液で満たされている。
いま,コイル22に通電すると,固定コア7及び可動コア11間に磁気による吸引力が発生し,図3に示すように,可動コア11が固定コア7の吸引面7aに引き寄せられて下降しながら,開きばね15のセット荷重に抗して弁体10を下方へ押動する。このときの弁体10の下降は,ダンパ室25の容積を減少させるので,ダンパ室25内の作動液が圧縮され,その作動液がオリフィス28を介して弁室13側へリークするとき,オリフィス28で受ける絞り抵抗により弁体10の下降速度が緩徐に制御される。その結果,弁体10の弁部10aは,弁座5aに衝撃を伴なうことなく着座することができるので,弁部10aの弁座5aへの着座衝撃が効果的に緩衝され,衝撃的な着座による打音の発生を回避することができる。弁部10aの弁座5aへの着座によれば,弁孔6が閉鎖されるので,第1及び第1流路L1,L2間の連通は遮断される。
しかも,上記オリフィス28は,弁体10の下降に応じて隙間が減少するようになっているから,その絞り抵抗も弁体10の下降に応じて増加することになり,弁部10aの弁座5aへの着座衝撃を,より効果的に緩衝することができる。
さらに,ダンパ室25は,弁座5aとは反対側において,弁体10の上端部に形成されるピストン26の環状肩部26aと,このピストン26が嵌合するように固定コア7に形成されるシリンダ27の底面27aとの間に画成されるので,弁体10の開弁時,弁室13での作動液の流れを阻害しないで済む。しかも弁体10及び固定コア7にそれぞれ形成されるピストン26及びシリンダ27は,常開型電磁弁Vを何等大型化するものではない。
次に,図4に示す本発明の第2実施形態について説明する。
この第2実施形態は,開きばね15をダンパ室25に収容した点を除けば,前実施形態と同様の構成であり,図4中,前実施形態と対応する部分には同一の参照を付して,重複する説明を省略する。
この第2実施形態によれば,弁室13には開きばね15が存在しないから,弁体10の開弁時,弁室13での作動液の流れを開きばね15が阻害することはなく,応答性を高めることができる。
また上記ように,ダンパ室25に満たすダンパ液体としては,弁室13を通過する作動液を利用するので,構造の簡素化に寄与し得る。
最後に,図5及び図6に示す本発明の第3実施形態について説明する。
この第3実施形態では,可動コア11の下端部に環状のピストン126が形成され,このピストン126が嵌合する環状のシリンダ127が,可動コア案内筒8と固定コア7との間に形成され,ピストン126の下端面とシリンダ127の底面との間に環状のダンパ室125が画成される。このダンパ室125は,ピストン126及びシリンダ127の内周側の嵌合面間に形成される環状のオリフィス128と,固定及び可動コア7,11間の対向間隙35と,弁体10外周面の縦溝29とを介して弁室13に連通する。その他の構成は,前記第1実施形態と同様であるので,図5及び図6中,第1実施形態に対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
この第3実施形態によれば,コイル22への通電による弁体10の閉弁時,可動コア11の下降に伴ないダンパ室125の容積が減少し,ダンパ室125内の作動液が圧縮され,その作動液が弁室13側へリークするときオリフィス128で受ける絞り抵抗により弁体10の下降速度が緩徐に制御される。その結果,第1実施形態の場合と同様に,弁体10の弁部10aは,弁座5aに衝撃を伴なうことなく着座することができるので,弁部10aの弁座5aへの着座衝撃が効果的に緩衝され,衝撃的な着座による打音の発生を回避することができる。しかも,ピストン126及びシリンダ127の内周側の嵌合面間に形成される環状のオリフィス128は,可動コア11の下降に応じて,オリフィス128の軸方向長さが増加することになるから,その絞り抵抗が可動コア11の下降に応じて増加することになり,弁部10aの弁座5aへの着座衝撃を,より効果的に緩衝することができる。特に,ダンパ室125は,可動コア案内筒8と固定コア7との間に形成され,ピストン126及びシリンダ127の受圧面積を大きく確保し得るので,大なるダンパ効果を容易に得ることができる。
またダンパ室125の形成の際,可動コア11及び固定コア7には,第1実施形態のピストン126のような膨大端部を形成する必要がないので,可動コア11及び固定コア7の加工が容易であり,例えば鍛造や鋳造,焼結による成形も容易であり,コストの低減を図ることができる。
本発明は,上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,弁体10の外周面に形成する縦溝29は,複数条とすることもできる。また本発明は,車両用アンチロックブレーキに限らず,各種流体圧機器の常開型電磁弁に適用することができる。
V・・・・常開型電磁弁
2・・・・弁ハウジング
5・・・・弁座部材
6・・・・弁孔
7・・・・固定コア
7a・・・吸引面
10・・・弁体
11・・・可動コア
12・・・弁組立体
13・・・弁室
15・・・開きばね
22・・・コイル
25,125・・・ダンパ室
26・・・ピストン
27・・・シリンダ
28,128・・・オリフィス

Claims (6)

  1. 一端部に弁座部材(5)を有する弁ハウジング(2)と,この弁ハウジング(2)の他端部に固設される固定コア(7),前記弁ハウジング(2)内に収容され,前記弁座部材(5)の弁座(5a)に離,着座して弁座(5a)に開口する弁孔(6)を開閉する弁体(10),並びにこの弁体(10)に連接されて前記固定コア(7)の吸引面(7a)に対向する可動コア(11)よりなる弁組立体(12)と,前記弁体(10)を開弁方向に付勢する開きばね(15)と,前記固定コア(7)及び可動コア(11)を囲繞するように配置され,通電時,発生磁力により前記可動コア(11)を前記固定コア(7)に吸引させて前記弁体(10)を閉弁させるコイル(22)とを備えてなり,前記弁体(10)及び弁座部材(5)間には弁室(13)が画成され,この弁室(13)に連なる第1流路(L1)と,前記弁孔(6)に連なる第2流路(L2)との間を前記弁体(10)の開・閉により導通・遮断するようにした常開型電磁弁において,
    前記固定コア(7)及び弁組立体(12)間に,前記弁体(10)の閉弁時,内部の液体を圧縮しつつ排出することで該弁体(10)の閉弁動作を緩衝するダンパ室(25,125)を設け,前記ダンパ室(25,125)を,オリフィス(28,128)を介して前記弁室(13)に連通したことを特徴とする常開型電磁弁。
  2. 一端部に弁座部材(5)を有する弁ハウジング(2)と,この弁ハウジング(2)の他端部に固設される固定コア(7),前記弁ハウジング(2)内に収容され,前記弁座部材(5)の弁座(5a)に離,着座して弁座(5a)に開口する弁孔(6)を開閉する弁体(10),並びにこの弁体(10)に連接されて前記固定コア(7)の吸引面(7a)に対向する可動コア(11)よりなる弁組立体(12)と,前記弁体(10)を開弁方向に付勢する開きばね(15)と,前記固定コア(7)及び可動コア(11)を囲繞するように配置され,通電時,発生磁力により前記可動コア(11)を前記固定コア(7)に吸引させて前記弁体(10)を閉弁させるコイル(22)とを備えてなり,前記弁体(10)及び弁座部材(5)間には弁室(13)が画成され,この弁室(13)に連なる第1流路(L1)と,前記弁孔(6)に連なる第2流路(L2)との間を前記弁体(10)の開・閉により導通・遮断するようにした常開型電磁弁において,
    前記固定コア(7)及び弁組立体(12)間に,前記弁体(10)の閉弁時,内部の液体を圧縮しつつ排出することで該弁体(10)の閉弁動作を緩衝するダンパ室(25)を設け,前記ダンパ室(25)に前記開きばね(15)を収容したことを特徴とする常開型電磁弁。
  3. 請求項2記載の常開型電磁弁において,
    前記ダンパ室(25)を,オリフィス(28)を介して前記弁室(13)に連通したことを特徴とする常開型電磁弁。
  4. 請求項1又は3記載の常開型電磁弁において,
    前記弁体(10)の弁座(5a)とは反対側の端部に形成される,該弁体(10)より大径のピストン(26)の環状肩部(26a)と,このピストン(26)が摺動自在に嵌合するよう前記固定コア(7)に形成されるシリンダ(27)の,前記環状肩部(26a)に対向する底面(27a)との間に前記ダンパ室(25)を画成し,このダンパ室(25)をオリフィス(28)を介して前記弁室(13)に連通したことを特徴とする常開型電磁弁。
  5. 請求項1,3,4の何れかに記載の常開型電磁弁において,
    前記オリフィス(28,128)を,その絞り抵抗が前記弁体(10)の閉弁動作に応じて増加するよう可変式に構成したことを特徴とする常開型電磁弁。
  6. 一端部に弁座部材(5)を有する弁ハウジング(2)と,この弁ハウジング(2)の他端部に固設される固定コア(7),前記弁ハウジング(2)内に収容され,前記弁座部材(5)の弁座(5a)に離,着座して弁座(5a)に開口する弁孔(6)を開閉する弁体(10),並びにこの弁体(10)に連接されて前記固定コア(7)の吸引面(7a)に対向する可動コア(11)よりなる弁組立体(12)と,前記弁体(10)を開弁方向に付勢する開きばね(15)と,前記固定コア(7)及び可動コア(11)を囲繞するように配置され,通電時,発生磁力により前記可動コア(11)を前記固定コア(7)に吸引させて前記弁体(10)を閉弁させるコイル(22)とを備えてなり,前記弁体(10)及び弁座部材(5)間には弁室(13)が画成され,この弁室(13)に連なる第1流路(L1)と,前記弁孔(6)に連なる第2流路(L2)との間を前記弁体(10)の開・閉により導通・遮断するようにした常開型電磁弁において,
    前記固定コア(7)に,前記可動コア(11)を摺動自在に収容する可動コア案内筒(8)を連結し,前記固定コア(7)及び可動コア(11)の対向面間に,前記弁体(10)の閉弁時,内部の液体を圧縮しつつ排出することで該弁体(10)の閉弁動作を緩衝するダンパ室(125)を,前記可動コア案内筒(8)の内周面が臨むようにして環状に画成し,このダンパ室(125)をオリフィス(128)を介して前記弁室(13)に連通したことを特徴とする常開型電磁弁。
JP2012228339A 2012-10-15 2012-10-15 常開型電磁弁 Active JP6084427B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012228339A JP6084427B2 (ja) 2012-10-15 2012-10-15 常開型電磁弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012228339A JP6084427B2 (ja) 2012-10-15 2012-10-15 常開型電磁弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014081013A JP2014081013A (ja) 2014-05-08
JP6084427B2 true JP6084427B2 (ja) 2017-02-22

Family

ID=50785378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012228339A Active JP6084427B2 (ja) 2012-10-15 2012-10-15 常開型電磁弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6084427B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6558160B2 (ja) * 2015-09-04 2019-08-14 浜名湖電装株式会社 電磁弁

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5926575Y2 (ja) * 1979-08-08 1984-08-02 シ−ケ−デイコントロ−ルズ株式会社 作動時間調整可能なウェット型方向切換弁用交流電磁石組立体
JPH07279792A (ja) * 1994-04-01 1995-10-27 Toyota Motor Corp 電磁弁装置
JP2000046227A (ja) * 1998-07-31 2000-02-18 Aisin Seiki Co Ltd 電磁弁装置
JP2000320714A (ja) * 1999-05-17 2000-11-24 Aisan Ind Co Ltd 電磁弁
JP4706099B2 (ja) * 2000-11-14 2011-06-22 株式会社アドヴィックス 電磁開閉弁
JP2008281043A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Nissin Kogyo Co Ltd 常開型電磁弁
JP5673189B2 (ja) * 2011-02-18 2015-02-18 株式会社アドヴィックス 弁装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014081013A (ja) 2014-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5120419B2 (ja) 常閉型電磁弁
JP5732126B2 (ja) 減衰力可変ダンパ
JP6000462B2 (ja) 減衰力調整式緩衝器
JP5952762B2 (ja) 減衰弁
JP7377036B2 (ja) ソレノイド、電磁弁、及び緩衝器
JPH0226111B2 (ja)
CN100516603C (zh) 阀装置
CN105090598B (zh) 能电磁操纵的高压气体阀门
KR20160091565A (ko) 브레이크 시스템용 솔레노이드밸브
KR100903413B1 (ko) 압력 평형 솔레노이드 밸브
JP6084427B2 (ja) 常開型電磁弁
JP5673189B2 (ja) 弁装置
KR101937466B1 (ko) 브레이크 시스템용 솔레노이드밸브
CN113302425B (zh) 气体用电磁阀
JP4868130B2 (ja) 油圧緩衝器
JP3771577B1 (ja) パイロット電磁弁
JP3619260B2 (ja) 内燃機関用機関弁の電磁駆動装置
WO2022158238A1 (ja) 電気的駆動弁
JP6028095B2 (ja) 噴射弁
JP7394825B2 (ja) 特に弁装置を開閉するための電磁アクチュエータ、そのような電磁アクチュエータを有する弁装置、そのような電磁アクチュエータを有する調整可能な振動ダンパ、及び、このような振動ダンパを有する自動車
JP7381243B2 (ja) ソレノイド、電磁弁、及び緩衝器
JPH09170674A (ja) 電磁弁
JP5369062B2 (ja) バルブ構造
KR102559735B1 (ko) 완충기
JPH0626780Y2 (ja) 低騒音電磁ポペット弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150928

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160106

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160125

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160217

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20160602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160602

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6084427

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250