JP4541870B2 - 音声メッセージ伝達シート - Google Patents

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Description

本発明は、音声情報の記録及び再生が可能な音声メッセージ伝達シートに関する。
従来より、ダイレクトメールやグリーティングカード等の送付物においては、発送元において、発送される送付物が作成されるとともに送付物の発送先が指定され、その後、作成された送付物が指定された発送先に送付されている。このように作成、発送される送付物は、発送元から発送先に通知したい情報が掲載された印刷物が封筒に封入されて構成されるものや、発送元から発送先に通知したい情報がはがき等のシートに印刷されて構成されるもの等がある。
送付物の発送先においては、送付されてきた送付物が受け取られた後、送付物に印刷された情報が閲覧されることにより、送付物の発送元にて通知したい情報が認識されることになる。
ところが、このように、送付物の発送元にて発送先に通知したい情報が印刷された送付物が発送元から送付され、送付物の発送先において送付されてきた送付物に印刷された情報が閲覧されることにより、送付物の発送元にて通知したい情報が発送先に伝達されるものにおいては、送付物の発送元における所望のメッセージを、視覚的にしか発送先に伝達することができず、それにより、伝達可能な情報の種類が限定されてしまう。
そこで、宛先情報等が印刷されるダイレクトメール本体上に、音声情報の記録及び再生が可能な音声装置を搭載、貼付することにより、ダイレクトメールに音声装置を組み込み、それにより、メッセージを音声によって伝達することができるように構成された情報所持体が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−70770号公報
しかしながら、上述したような音声装置が組み込まれてなる情報所持体においては、宛先情報等が印刷されるダイレクトメール本体上に音声装置が搭載、貼付されてなる構成であるため、音声装置が貼付された領域の厚さが厚くなり、音声装置が組み込まれた状態で宛先情報等を印刷することができないという問題点がある。そのため、上述したような情報所持体においては、ダイレクトメール本体に宛先情報等が印刷された後に音声装置がダイレクトメール本体に搭載、貼付されている。
また、ダイレクトメール本体上に音声装置が搭載、貼付され、かつ、その領域の厚さが厚くなっているため、ダイレクトメールが折り曲げられたり、この領域に外力が加わったりした場合に音声装置がダイレクトメール本体から剥がれてしまう虞れがある。また、ダイレクトメールを二つ折りやZ折り等に折り畳む場合、音声装置が搭載された領域を避けて折り畳まなければならず、音声装置が搭載される領域あるいは折り畳む際の折り線となる領域が限定されてしまうという問題点がある。
そこで、本出願人は、シート状に構成され、音声情報を記録、再生可能な音声情報記録/再生手段が2枚の支持シート及び表面シート間に組み込まれてなる音声メッセージ伝達シートを発明し、既に出願している。この音声メッセージ伝達シートにおいては、シート状の音声情報記録/再生手段が、その一部の領域のみにおいて2枚の支持シートに表裏から挟み込まれ、さらにその2枚の支持シートを挟み込むように2枚の表面シートが2枚の支持シートにそれぞれ接着されて構成されている。このような構成とすることにより、音声情報記録/再生手段が内部に組み込まれながらも、音声情報記録/再生手段が組み込まれた領域とその他の領域との厚さの差が小さくなり、表面シートへの印刷を可能とすることができる。
ここで、上述した音声メッセージ伝達シートに組み込まれる音声情報記録/再生手段は、外部から音声情報を入力したり、記録された音声情報を外部に出力したりするための接続端子が音声メッセージ伝達シートの側面に設けられているが、その接続端子を用いて音声情報を入出力するためには、接続端子を外部に露出しておくか、あるいは音声メッセージ伝達シートの側面に接続端子に接続するための穴を形成しておく必要があり、いずれの場合も接続端子が外部に晒され、劣化や断線あるいは短絡が生じてしまう虞れがある。さらに、音声メッセージ伝達シートの側面に接続端子に接続するための穴を形成しておくものにおいては、穴が形成されているものの接続端子への接続が容易であるとは言い難く、かつ、接続端子が設けられた部分の機械的強度が弱いという問題点がある。
また、スピーカ兼マイクとなる部材を介して音声情報を入力する場合に押下する録音ボタンと、記録された音声情報をスピーカ兼マイクとなる部材を介して出力する際に押下する再生ボタンとが設けられているが、搬送されている状態にて再生ボタンが押下され、記録された音声情報が聞かれてしまったり、録音ボタンが押下され、記録された音声情報が上書きされて消去されてしまったりする虞れがある。そこで、再生ボタンや録音ボタンの操作を無効とするような部材を、2枚の支持シートに挟み込むように音声情報記録/再生手段に取り外し可能に装着しておき、音声メッセージ伝達シートの送付途中においては、再生ボタンや録音ボタンの操作を無効とし、音声メッセージ伝達シートの送付先にてこの部材が取り外された場合に再生ボタンや録音ボタンの操作を有効とすることが考えられる。
しかしながら、このように、再生ボタンや録音ボタンの操作を無効とするような部材を、2枚の支持シートに挟み込むように音声情報記録/再生手段に取り外し可能に装着しておくものにおいては、その部材が取り外された場合、その部分に部材が装着されていた穴が残存し、上記同様に機械的強度が弱くなってしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、基材の機械的強度を弱くすることなく、音声情報記録/再生手段に設けられた接続端子を介して、外部から音声情報を入力したり、記録された音声情報を外部に出力したりすることができ、かつ、接続端子の劣化や断線あるいは短絡を防止することができる音声メッセージ伝達シートを提供することを目的とする。
また、基材の機械的強度を弱くすることなく、外部から操作可能なスイッチの有効/無効を制御することができる音声メッセージ伝達シートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
音声情報を記録、再生可能な音声情報記録/再生手段と、該音声情報記録/再生手段を支持する2枚の支持シートとを少なくとも有し、前記音声情報記録/再生手段に、音声情報を入出力するための接続端子が設けられてなる音声メッセージ伝達シートにおいて、
前記2枚の支持シートは、穴を具備し、該穴にて前記音声情報記録/再生手段の少なくとも一部が表出するように前記音声情報記録/再生手段を支持して互いに接着され、
前記2枚の支持シートのうち一方は、前記接続端子を支持し、当該支持シートの端部から突出した可動部を有し、該可動部は、前記端部を折り線として折り畳み/見開き可能に構成されることにより、見開き状態にて前記接続端子を表出させることを特徴とする。
上記のように構成された本発明においては、可動部が折り畳まれた状態では、音声情報記録/再生手段に設けられた接続端子が表出しておらず、この接続端子を介して音声情報を入力あるいは出力する場合、可動部を見開くと接続端子が表出し、この状態で接続端子を介して音声情報を入力したり出力したりする。
また、音声情報を記録、再生可能な音声情報記録/再生手段と、該音声情報記録/再生手段を支持する2枚の支持シートとを少なくとも有し、前記音声情報記録/再生手段に、音声情報の入力あるいは出力を行う場合に操作する操作部が設けられてなる音声メッセージ伝達シートにおいて、
前記2枚の支持シートは、穴を具備し、該穴にて前記音声情報記録/再生手段の少なくとも一部が表出するように前記音声情報記録/再生手段を支持して互いに接着され、
前記2枚の支持シートのうち一方は、前記操作部に接続されるための導通部を支持し、当該支持シートの端部から突出した可動部を有し、該可動部は、前記端部を折り線として折り畳み/見開き可能に構成されることにより、折り畳み状態においてのみ前記操作部に対する操作による音声情報の入力あるいは出力を有効とすることを特徴とする。
上記のように構成された本発明においては、可動部が見開かれた状態では、可動部によって支持される導通部と、音声情報記録/再生手段に設けられた操作部とが接続されておらず、それにより、操作部を操作しても音声情報が入力されたり出力されたりすることはなく、また、可動部が折り畳まれた状態では、可動部によって支持される導通部と操作部とが接続され、それにより、操作部が操作された場合に音声情報が入力されたり出力されたりする。
また、前記2枚の支持シートは、折り畳み可能に連接し、折り畳まれた状態で互いに接着され、該折り畳むための折り畳み線と、前記可動部の折り線とが同一線上にあることを特徴とする。
また、前記2枚の支持シートを挟み込んで該2枚の支持シートと接着された2枚の表面シートを有し、
該2枚の表面シートのうち少なくとも一方は、前記支持シートに対して、剥離及び再貼着が可能に接着されていることを特徴とする。
以上説明したように本発明においては、音声情報を記録、再生可能な音声情報記録/再生手段を挟み込んで支持する支持シートに、音声情報記録/再生手段に対して音声情報を入出力するための接続端子を支持し、他の領域に対して独立して折り畳み/見開き可能に構成されることにより、見開き状態にて接続端子を表出させる可動部を設けたため、可動部を折り畳んでおけば接続端子が表出せず、また、可動部を見開けば接続端子への接続が容易となり、それにより、基材の機械的強度を弱くすることなく、音声情報記録/再生手段に設けられた接続端子を介して、外部から音声情報を入力したり、記録された音声情報を外部に出力したりすることができる。また、接続端子を介して音声情報を入力あるいは出力しない場合は、可動部を折り畳んでおけば接続端子が表出せず、それにより、接続端子の劣化や断線あるいは短絡を防止することができる。
また、支持シートに、音声情報記録/再生手段に対して音声情報の入力あるいは出力を行う場合に操作する操作部に接続されるための導通部を支持し、他の領域に対して独立して折り畳み/見開き可能に構成されることにより、折り畳み状態においてのみ操作部に対する操作による音声情報の入力あるいは出力を有効とする可動部を設けたものにおいては、操作部への操作を無効とするような部材を設ける必要はなく、それにより、基材の機械的強度を弱くすることなく、外部から操作可能なスイッチの有効/無効を制御することができる。
また、折り畳まれることによって音声情報記録/再生手段を挟み込み、音声情報記録/再生手段を挟み込むための折り畳み線と、可動部の折り畳み線とが同一線上にあるものにおいては、支持シートが見開かれた場合に可動部が突出することがなくなり、それにより、音声メッセージ伝達シートの製造時において、製造装置における処理が複雑となることを防止できる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の音声メッセージ伝達シートの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は内部構造を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。また、図2は、図1に示した音声メッセージ伝達シート1の積層状態を示す図である。また、図3は、図2に示した支持シート20a,20bの構成を示す図であり、(a)はその構成を示す図、(b)は図1及び図2に示した音声情報記録/再生部30を挟み込む際の状態を示す図である。
本形態は図1及び図2に示すように、音声情報の記録及び再生が可能なシート状の音声情報記録/再生部30が、紙基材等の柔軟性を有し、かつ薄型の基材からなり、折り線25を介して連接してなる2片の支持シート20a,20bに挟まれ、また、音声情報記録/再生部30が挟まれた支持シート20a,20bが、紙基材等の柔軟性を有し、かつ薄型の基材からなる2枚の表面シート10a,10bに挟まれて構成されている。なお、2片の支持シート20a,20b及び音声情報記録/再生部30は、支持シート20a,20bの対向する面に塗布された粘着剤61によって互いに接着されており、また、表面シート10a,10bと支持シート20a,20bとは、支持シート20a,20bの表面シート10a,10bと対向する面に塗布された粘着剤60a,60bによってそれぞれ互いに接着されている。また、表面シート10aの支持シート20aと対向する面の全面には、シリコン等からなる剥離剤50が塗布されており、この剥離剤50と支持シート20aに塗布された粘着剤60aとによって、表面シート10aと支持シート20aとが、剥離及び再貼着可能に接着されている。
また、音声情報記録/再生部30は、ピエゾ素子41、振動板42及び後述するフィルムシートからなりシート状に構成されて音声情報を入出力するための音声情報入出力部40と、音声情報入出力部40を介して入力された音声情報が記録されるメモリ領域を具備する薄型のICチップ34やコンデンサ、抵抗等の回路素子、並びにスイッチ33a,33bが搭載された音声基板32と、音声基板32に電源を供給するための柔軟性を有してなるペーパー電池31と、ペーパー電池31を音声基板32に電気的に接続するための電池接続部材36とから構成されており、さらに、音声基板32には、外部からICチップ34に音声情報を入力したり、ICチップ34に記録された音声情報を外部に出力したりするための接続端子35が設けられている。これにより、音声情報記録/再生部30は、シート状に構成されている。ここで、音声基板32においては、柔軟性を有し、かつ薄型の繊維強化プラスチック(FRP)やポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミドあるいはリードフレーム等からなる基板に、異方性導電性接着剤(ACP)や異方性導電性フィルム(ACF)あるいはワイヤボンディング等によってICチップ34が接合されている。また、ICチップ34は、音声情報入出力部40を介して入力された音声情報をメモリ領域に記録し、また、メモリ領域に記録された音声情報を音声情報入出力部40を介して出力する制御を行う。また、スイッチ33aは、ICチップ34のメモリ領域に記録された音声情報を音声情報入出力部40を介して出力する際に操作されるものであり、また、スイッチ33bは、音声情報入出力部40を介して入力された音声情報をICチップ34のメモリ領域に記録する際に操作されるものである。また、電池接続部材36は、ペーパー電池31の正極と負極とに接続されており、音声基板32上に設けられたパターン(不図示)上に搭載され、例えば、ボタン形状等の接合手段(不図示)によってこのパターンと接合されることにより、音声基板32とペーパー電池31とを電気的に接続する。
また、支持シート20aにおいては、音声情報記録/再生部30と積層された場合に、ペーパー電池31及び電池接続部材36、スイッチ33a,33b、ICチップ34、並びに音声情報入出力部40と対向する領域に穴21a,22,23,24aがそれぞれ形成されており、また、支持シート20bにおいては、音声情報記録/再生部30と積層された場合に、ペーパー電池31及び電池接続部材36、並びに音声情報入出力部40と対向する領域に穴21b,24bがそれぞれ形成されている。
このように、支持シート20aの、ペーパー電池31及び電池接続部材36、スイッチ33a,33b、ICチップ34、並びに音声情報入出力部40と対向する領域に穴21a,22,23,24aがそれぞれ形成され、また、支持シート20bの、ペーパー電池31及び電池接続部材36、並びに音声情報入出力部40と対向する領域に穴21b,24bがそれぞれ形成されることにより、ペーパー電池31及び電池接続部材36、スイッチ33a,33b、ICチップ34、並びに音声情報入出力部40が設けられている領域と他の領域とで厚さの差が小さくなり、それにより、表面シート10a,10bを容易に貼付、剥離することができるとともに、表面シート10a,10bの貼付後の平坦性が向上し、表面シート10a,10b上に情報を容易に印刷することができるようになる。
さらに、本形態においては、支持シート20bに、支持シート20bと音声情報記録/再生部30とが積層された場合に、音声情報記録/再生部30の接続端子35が設けられた部分が搭載されて接着される可動部26が設けられている。この可動部26は、音声情報記録/再生部30の接続端子35が設けられた部分と接着されることにより、接続端子35を支持し、支持シート20bの端部を折り線28として、支持シート20bの他の領域に対して独立して折り畳み/見開きが可能に構成されている。この可動部26においても、支持シート20bと音声情報記録/再生部30とは粘着剤61によって接着されているが、可動部26の全面に音声情報記録/再生部30の音声基板32が接着されているため、可動部26には粘着剤61が表出していない。そのため、可動部26が折り線28を介して折り畳まれた場合であっても可動部26が支持シート20bの他の領域と接着されてしまうことはない。また、支持シート20aには、可動部26が折り線28を介して折り畳まれた状態で、支持シート20a,20bが折り線25を介して折り畳まれた場合に可動部26が入り込むような切り欠き27が形成されている。
図4は、図1〜図3に示した支持シート20a,20bと音声情報記録/再生部30とを積層した状態を示す図であり、(a)は支持シート20aと音声情報記録/再生部30とを積層した状態を示す図、(b)は支持シート20bと音声情報記録/再生部30とを積層した状態を示す図である。
図4(a)に示すように、支持シート20aのペーパー電池31及び電池接続部材36と対向する領域に形成された穴21aはペーパー電池31及び電池接続部材36よりも大きく、また、スイッチ33a,33bと対向する領域に形成された穴22はスイッチ33a,33bを含むように、また、ICチップ34と対向する領域に形成された穴23はICチップ34よりも大きく、また、音声情報入出力部40と対向する領域に形成された穴24aは音声情報入出力部40よりも大きくなっている。
また、図4(b)に示すように、支持シート20bのペーパー電池31及び電池接続部材36と対向する領域に形成された穴21bはペーパー電池31よりも大きく、また、音声情報入出力部40と対向する領域に形成された穴24bは音声情報入出力部40よりも小さくなっている。また、接続端子35と対向する領域には上述したように可動部26が設けられている。
これにより、音声情報記録/再生部30は、2片の支持シート20a,20bによって一部のみが表裏から挟み込まれるように積層され、支持シート20a,20bの対向する面に塗布された粘着剤61によって固定、支持されている。そして、可動部26を折り線28を介して折り畳めば接続端子35が支持シート20a,20bによって表出しない状態となり、また、可動部26を見開けば接続端子35が支持シート20bの他の領域から突出した状態で表出する。
また、2枚の表面シート10a,10bのうち、支持シート20aの穴22,23を介してスイッチ33a,33b及びICチップ34と対向する側の表面シート10aにおいては、この音声メッセージ伝達シート1を郵送する場合に宛先情報等が印刷される情報表示領域2が設けられている。また、支持シート20aの穴22を介してスイッチ33aと対向する領域にはスイッチ33aを操作するための再生ボタン3aを示す印刷が施され、また、支持シート20aの穴22を介してスイッチ33bと対向する領域にはスイッチ33bを操作するための録音ボタン3bを示す印刷が施され、また、支持シート20aの穴24aを介して音声情報入出力部40と対向する領域には、音声情報入出力部40を介して音声を入力したり音声情報入出力部40から出力された音声を外部に出力したりするための微細な開口穴が羅列されてなる音声入出力領域4が形成されている。このように微細な開口穴が羅列されてなる音声入出力領域4が形成されているため、音声情報入出力部40が表裏を表面シート10a,10bで覆われた状態であっても、音声情報入出力部40から出力される音量の低下を補うことができる。なお、音声入出力領域4においては、例えば、レーザ加工によって、0.1mm径の穴が縦横1.5mm間隔で形成されている。そのため、抜き加工や針等によって穴を形成する場合と比べてバリが発生せず、その後そのバリによって穴が塞がれてしまうことはない。また、図1においては、情報表示領域2が音声入出力領域4上に設けられていないが、実際は、表面シート10aの全面に再生ボタン3a及び録音ボタン3bを含めて情報が印刷されることになるため、情報表示領域2が音声入出力領域4上に設けられることも考えられる。また、再生ボタン3a及び録音ボタン3bにおいては、印刷によって表面シート10a上に設けておかず、表面シート10aに情報が印刷された後に、スイッチ33a,33bに対向する領域にそれぞれシールを貼付することによって設けることも考えられる。
以下に、音声情報入出力部40の構成について詳細に説明する。
図5は、図1に示した音声情報入出力部40の構成を説明するための図であり、図1に示した音声メッセージ伝達シート1の音声情報入出力部40周辺の断面図である。
本形態における音声情報入出力部40は図5に示すように、柔軟性を有し、ICチップ34に記録された音声情報が出力されるスピーカであるピエゾ素子41と、柔軟性を有し、ピエゾ素子41の一方の面に貼付されたフィルムシート43と、フィルムシート43に貼付されてピエゾ素子41の周囲に設けられ、柔軟性を有し、ピエゾ素子41の振動を増幅させるためのスチレンペーパー等からなる振動板42とから構成されている。ここで、フィルムシート43の径は、ピエゾ素子41の径よりも大きく構成されており、それにより、ピエゾ素子41をフィルムシート43に貼付すると、フィルムシート43のピエゾ素子41が貼付された面においては、ピエゾ素子41が貼付されずに露出した領域がピエゾ素子41周辺に残る。また、振動板42は、ピエゾ素子41の径よりも大きく、かつフィルムシート43の径よりも小さな径の穴を有する構成となっており、それにより、フィルムシート43のピエゾ素子41が貼付された面に対して、この穴にピエゾ素子41が入り込むように振動板42をフィルムシート43のみに貼付することができる。そして、この振動板42は、フィルムシート43が貼付された面のうちフィルムシート43が貼付されていない領域のみにて、支持シート20bに塗布された粘着剤61によって支持シート20bと接着されている。これにより、音声情報入出力部40が設けられた領域の厚さが厚くなってしまうことがなくなるとともに、音声情報入出力部40が表面シート10a,10bに接着されずに固定されることになるため、ピエゾ素子41及び振動板42の振動が妨げられることがなくなる。
以下に、スイッチ33a,33b周辺の構造について詳細に説明する。
図6は、図1に示した音声メッセージ伝達シート1のスイッチ33a周辺の断面図である。
図1に示したスイッチ33a,33bは柔軟性を有するものである。また、図6に示すように、スイッチ33a,33bが搭載された領域の支持シート20a,20bにおいては、支持シート20aのみがスイッチ33a,33bと対向する領域に穴22が形成されているため、スイッチ33a,33b周辺においては、2片の支持シート20a,20bによって音声基板32が挟み込まれて固定されている一方、音声基板32のスイッチ33a,33bが搭載された領域においては、支持シート20b上に音声基板32が搭載されて支持シート20bに塗布された粘着剤61によって固定された構成となっている。ここで、スイッチ33a,33bの高さを支持シート20aの厚さよりも低いものとすれば、スイッチ33a,33bは、スイッチ33a,33bの高さよりも厚い支持シート20aに周辺を囲まれたような状態となり、それにより、外部から不可抗力が加わった場合にスイッチ33a,33bが操作されてしまうことが回避されるようになる。これにより、音声メッセージ伝達シートが、例えば、郵便番号による宛先振り分け装置(郵便区分機)を通過する際等、搬送されている状態にて再生ボタン3aが押下され、ペーパー電池31が無駄に消耗してしまったり、録音ボタン3bが押下され、ICチップ34に記録された音声情報が上書きされて消去されてしまったりすることを回避することができるようになる。
以下に、上記のように構成された音声メッセージ伝達シート1の使用方法について説明する。
まず、音声情報入出力部40を介しての音声情報の記録/再生方法について説明する。
音声メッセージ伝達シート1に音声情報を記録する場合は、表面シート10aに印刷された録音ボタン3bを押下しながら、伝達したい音声メッセージを音声入出力領域4を介して入力すると、入力された音声メッセージが音声情報入出力部40を介してICチップ34に記録される。
その後、表面シート10aに印刷された再生ボタン3aを押下すると、ICチップ34に記録された音声メッセージが音声情報入出力部40から音声入出力領域4を介して出力される。
また、その後、再度、表面シート10aに印刷された録音ボタン3bを押下しながら、伝達したい音声メッセージを音声入出力領域4を介して入力すると、入力された音声メッセージが音声情報入出力部40を介してICチップ34に記録され、ICチップ34に記録された音声メッセージが書き換えられることになる。
次に、接続端子35を介しての音声情報の入力/出力方法について説明する。
図7は、図1〜図4に示した音声メッセージ伝達シート1における接続端子35を介しての音声情報の入力/出力方法を説明するための図である。
まず、表面シート10aと支持シート20aとを剥離する。表面シート10aと支持シート20aとは、支持シート20aに塗布された粘着剤60aと表面シート10aに塗布された剥離剤50とによって剥離可能に接着されているため、表面シート10aや支持シート20aが破壊されることなく剥離される。すると、支持シート20aが表出するともに、支持シート20bのうち折り線28を介して折り畳まれた状態となる可動部26が表出する(図7(a))。なお、この可動部26においても、可動部26に塗布された粘着剤60bと表面シート10aに塗布された剥離剤50とによって表面シート10aに剥離可能に接着されているため、表面シート10aや可動部26が破壊されることなく剥離される。また、可動部26は、折り線28を介して折り畳まれた場合、支持シート20aに形成された切り欠き27に入り込んでいるため、表面の平坦性が確保されている。
この状態において可動部26を見開くと、外部からICチップ34に音声情報を入力したり、ICチップ34に記録された音声情報を外部に出力したりするための接続端子35が表出する(図7(b))。なお、可動部26は、粘着剤61によって音声情報記録/再生部30と接着されているが、可動部26の全面に音声情報記録/再生部30の音声基板32が接着されているため、可動部26が折り線28を介して折り畳まれた場合であっても可動部26が支持シート20bの他の領域と接着されてしまうことはなく、可動部26を自在に折り畳みあるいは見開き状態とすることができる。
次に、表面シート10aを支持シート20a上に重ね合わせ、支持シート20aに塗布された粘着剤60aによってこれらを再び接着する(図7(c))。表面シート10aと支持シート20aとは、支持シート20aに塗布された粘着剤60aと表面シート10aに塗布された剥離剤50とによって剥離及び再貼着可能に接着されていたため、剥離した後でも再び接着することができる。この状態において、表出した接続端子35に外部装置(不図示)を接続し、外部装置から接続端子35を介してICチップ34に音声情報を入力したり、ICチップ34に記録された音声情報を接続端子35を介して外部装置に出力したりすることになる。
その後、表面シート10aと支持シート20aとを再度剥離して図7(b)に示したような状態とし、さらに、可動部26を折り線28を介して折り畳んで図7(a)に示したような状態に戻し、表面シート10aを支持シート20a上に重ね合わせ、支持シート20aに塗布された粘着剤60aによってこれらを再び接着する。
上述したように本形態においては、音声情報記録/再生部30を挟み込んで支持する支持シート20bに、音声情報記録/再生部30に対して音声情報を入出力するための接続端子35を支持し、他の領域に対して独立して折り畳み/見開き可能に構成されることにより、見開き状態にて接続端子35を表出させる可動部26が設けられているため、接続端子35を介して音声情報を入力あるいは出力しない場合は、可動部26を折り畳んでおけば接続端子35が表出せず、それにより、接続端子35の劣化や断線あるいは短絡を防止することができ、また、接続端子35を介して音声情報を入力あるいは出力する場合は、可動部26を見開くことにより接続端子35への接続が容易となる。
(第2の実施の形態)
図8は、本発明の音声メッセージ伝達シートの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は内部構造を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。また、図9は、図8に示した音声メッセージ伝達シート101の積層状態を示す図である。また、図10は、図9に示した支持シート120a,120bの構成を示す図であり、(a)はその構成を示す図、(b)は図8及び図9に示した音声情報記録/再生部130を挟み込む際の状態を示す図である。
本形態は図8及び図9に示すように、音声情報の記録及び再生が可能なシート状の音声情報記録/再生部130が、紙基材等の柔軟性を有し、かつ薄型の基材からなり、折り線125を介して連接してなる2片の支持シート120a,120bに挟まれ、また、音声情報記録/再生部130が挟まれた支持シート120a,120bが、紙基材等の柔軟性を有し、かつ薄型の基材からなる2枚の表面シート110a,110bに挟まれて構成されている。なお、2片の支持シート120a,120b及び音声情報記録/再生部130は、支持シート120a,120bの対向する面に塗布された粘着剤61によって互いに接着されており、また、表面シート110a,110bと支持シート120a,120bとは、支持シート120a,120bの表面シート110a,110bと対向する面に塗布された粘着剤60a,60bによってそれぞれ互いに接着されている。また、表面シート110aの支持シート120aと対向する面の全面には、シリコン等からなる剥離剤50が塗布されており、この剥離剤50と支持シート120aに塗布された粘着剤60aとによって、表面シート110aと支持シート120aとが、剥離及び再貼着可能に接着されている。
また、音声情報記録/再生部130は、ピエゾ素子41、振動板42及び後述するフィルムシートからなりシート状に構成されて音声情報を入出力するための音声情報入出力部40と、音声情報入出力部40を介して入力された音声情報が記録されるメモリ領域を具備する薄型のICチップ34やコンデンサ、抵抗等の回路素子、並びにスイッチ33a,33bが搭載された音声基板132と、音声基板132に電源を供給するための柔軟性を有してなるペーパー電池31と、ペーパー電池31を音声基板132に電気的に接続するための電池接続部材36とから構成されており、さらに、音声基板132には、外部からICチップ34に音声情報を入力したり、ICチップ34に記録された音声情報を外部に出力したりするための接続端子35が設けられている。これにより、音声情報記録/再生部130は、シート状に構成されている。ここで、音声基板132においては、柔軟性を有し、かつ薄型の繊維強化プラスチック(FRP)やポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミドあるいはリードフレーム等からなる基板に、異方性導電性接着剤(ACP)や異方性導電性フィルム(ACF)あるいはワイヤボンディング等によってICチップ34が接合されている。また、ICチップ34は、音声情報入出力部40を介して入力された音声情報をメモリ領域に記録し、また、メモリ領域に記録された音声情報を音声情報入出力部40を介して出力する制御を行う。また、スイッチ33aは、ICチップ34のメモリ領域に記録された音声情報を音声情報入出力部40を介して出力する際に操作されるものであり、また、スイッチ33bは、音声情報入出力部40を介して入力された音声情報をICチップ34のメモリ領域に記録する際に操作されるものである。また、電池接続部材36は、ペーパー電池31の正極と負極とに接続されており、音声基板132上に設けられたパターン(不図示)上に搭載され、例えば、ボタン形状等の接合手段(不図示)によってこのパターンと接合されることにより、音声基板132とペーパー電池31とを電気的に接続する。
また、支持シート20aにおいては、音声情報記録/再生部130と積層された場合に、ペーパー電池31及び電池接続部材36、スイッチ33a,33b、ICチップ34、並びに音声情報入出力部40と対向する領域に穴121a,122,123,124aがそれぞれ形成されており、また、支持シート120bにおいては、音声情報記録/再生部130と積層された場合に、ペーパー電池31及び電池接続部材36、並びに音声情報入出力部40と対向する領域に穴121b,124bがそれぞれ形成されている。
このように、支持シート120aの、ペーパー電池31及び電池接続部材36、スイッチ33a,33b、ICチップ34、並びに音声情報入出力部40と対向する領域に穴121a,122,123,124aがそれぞれ形成され、また、支持シート120bの、ペーパー電池31及び電池接続部材36、並びに音声情報入出力部40と対向する領域に穴121b,124bがそれぞれ形成されることにより、ペーパー電池31及び電池接続部材36、スイッチ33a,33b、ICチップ34、並びに音声情報入出力部40が設けられている領域と他の領域とで厚さの差が小さくなり、それにより、表面シート110a,110bを容易に貼付、剥離することができるとともに、表面シート110a,110bの貼付後の平坦性が向上し、表面シート110a,110b上に情報を容易に印刷することができるようになる。
さらに、本形態においては、支持シート120bに、支持シート120bと音声情報記録/再生部130とが積層された場合に、音声情報記録/再生部130の接続端子35が設けられた部分が搭載されて接着される可動部126が設けられている。この可動部126は、音声情報記録/再生部130の接続端子35が設けられた部分と接着されることにより、接続端子35を支持し、支持シート120aと支持シート120bとの折り線125との同一線上を折り線128として、支持シート120bの他の領域に対して独立して折り畳み/見開きが可能に構成されている。この可動部126においても、支持シート120bと音声情報記録/再生部130とは粘着剤61によって接着されているが、可動部126の全面に音声情報記録/再生部130の音声基板132が接着されているため、可動部126には粘着剤61が表出していない。そのため、可動部126が折り線128を介して折り畳まれた場合であっても可動部126が支持シート120bの他の領域と接着されてしまうことはない。また、支持シート120aには、可動部126が折り線128を介して折り畳まれた状態で、支持シート120a,120bが折り線125を介して折り畳まれた場合、並びに、可動部126が見開かれた状態で支持シート120a,120bが見開かれた場合に可動部126が入り込むような切り欠き127が形成されている。
図11は、図8〜図10に示した支持シート120a,120bと音声情報記録/再生部130とを積層した状態を示す図であり、(a)は支持シート120aと音声情報記録/再生部130とを積層した状態を示す図、(b)は支持シート120bと音声情報記録/再生部130とを積層した状態を示す図である。
図11(a)に示すように、支持シート120aのペーパー電池31及び電池接続部材36と対向する領域に形成された穴121aはペーパー電池31及び電池接続部材36よりも大きく、また、スイッチ33a,33bと対向する領域に形成された穴122はスイッチ33a,33bを含むように、また、ICチップ34と対向する領域に形成された穴123はICチップ34よりも大きく、また、音声情報入出力部40と対向する領域に形成された穴124aは音声情報入出力部40よりも大きくなっている。
また、図11(b)に示すように、支持シート120bのペーパー電池31及び電池接続部材36と対向する領域に形成された穴121bはペーパー電池31よりも大きく、また、音声情報入出力部40と対向する領域に形成された穴124bは音声情報入出力部40よりも小さくなっている。また、接続端子35と対向する領域には上述したように可動部126が設けられている。
これにより、音声情報記録/再生部130は、2片の支持シート120a,120bによって一部のみが表裏から挟み込まれるように積層され、支持シート120a,120bの対向する面に塗布された粘着剤61によって固定、支持されている。そして、可動部126を折り線128を介して折り畳めば接続端子35が支持シート120a,120bによって表出しない状態となり、また、可動部126を見開けば接続端子35が支持シート120bの他の領域から突出した状態で表出する。
また、2枚の表面シート110a,110bのうち、支持シート120aの穴122,123を介してスイッチ33a,33b及びICチップ34と対向する側の表面シート110aにおいては、この音声メッセージ伝達シート101を郵送する場合に宛先情報等が印刷される情報表示領域2が設けられている。また、支持シート120aの穴122を介してスイッチ33aと対向する領域にはスイッチ33aを操作するための再生ボタン3aを示す印刷が施され、また、支持シート120aの穴122を介してスイッチ33bと対向する領域にはスイッチ33bを操作するための録音ボタン3bを示す印刷が施され、また、支持シート120aの穴124aを介して音声情報入出力部40と対向する領域には、音声情報入出力部40を介して音声を入力したり音声情報入出力部40から出力された音声を外部に出力したりするための微細な開口穴が羅列されてなる音声入出力領域4が形成されている。また、図8においては、情報表示領域2が音声入出力領域4上に設けられていないが、実際は、表面シート110aの全面に再生ボタン3a及び録音ボタン3bを含めて情報が印刷されることになるため、情報表示領域2が音声入出力領域4上に設けられることも考えられる。また、再生ボタン3a及び録音ボタン3bにおいては、印刷によって表面シート110a上に設けておかず、表面シート110aに情報が印刷された後に、スイッチ33a,33bに対向する領域にそれぞれシールを貼付することによって設けることも考えられる。
以下に、上記のように構成された音声メッセージ伝達シート101の使用方法について説明する。
まず、音声情報入出力部40を介しての音声情報の記録/再生方法について説明する。
音声メッセージ伝達シート101に音声情報を記録する場合は、表面シート110aに印刷された録音ボタン3bを押下しながら、伝達したい音声メッセージを音声入出力領域4を介して入力すると、入力された音声メッセージが音声情報入出力部40を介してICチップ34に記録される。
その後、表面シート110aに印刷された再生ボタン3aを押下すると、ICチップ34に記録された音声メッセージが音声情報入出力部40から音声入出力領域4を介して出力される。
また、その後、再度、表面シート110aに印刷された録音ボタン3bを押下しながら、伝達したい音声メッセージを音声入出力領域4を介して入力すると、入力された音声メッセージが音声情報入出力部40を介してICチップ34に記録され、ICチップ34に記録された音声メッセージが書き換えられることになる。
次に、接続端子35を介しての音声情報の入力/出力方法について説明する。
図12は、図8〜図11に示した音声メッセージ伝達シート101における接続端子35を介しての音声情報の入力/出力方法を説明するための図である。
まず、表面シート110aと支持シート120aとを剥離する。表面シート110aと支持シート120aとは、支持シート120aに塗布された粘着剤60aと表面シート110aに塗布された剥離剤50とによって剥離可能に接着されているため、表面シート110aや支持シート120aが破壊されることなく剥離される。すると、支持シート120aが表出するともに、支持シート120bのうち折り線128を介して折り畳まれた状態となる可動部126が表出する(図12(a))。なお、この可動部126においても、可動部126に塗布された粘着剤60bと表面シート110aに塗布された剥離剤50とによって表面シート110aに剥離可能に接着されているため、表面シート110aや可動部126が破壊されることなく剥離される。また、可動部126は、折り線128を介して折り畳まれた場合、支持シート120aに形成された切り欠き127に入り込んでいるため、表面の平坦性が確保されている。
この状態において可動部126を見開くと、外部からICチップ34に音声情報を入力したり、ICチップ34に記録された音声情報を外部に出力したりするための接続端子35が表出する(図12(b))。なお、可動部126は、粘着剤61によって音声情報記録/再生部130と接着されているが、可動部126の全面に音声情報記録/再生部130の音声基板132が接着されているため、可動部126が折り線128を介して折り畳まれた場合であっても可動部126が支持シート120bの他の領域と接着されてしまうことはなく、可動部126を自在に折り畳みあるいは見開き状態とすることができる。
次に、表面シート110aを支持シート120a上に重ね合わせ、支持シート120aに塗布された粘着剤60aによってこれらを再び接着する(図12(c))。表面シート110aと支持シート120aとは、支持シート120aに塗布された粘着剤60aと表面シート110aに塗布された剥離剤50とによって剥離及び再貼着可能に接着されていたため、剥離した後でも再び接着することができる。この状態において、表出した接続端子35に外部装置(不図示)を接続し、外部装置から接続端子35を介してICチップ34に音声情報を入力したり、ICチップ34に記録された音声情報を接続端子35を介して外部装置に出力したりすることになる。
その後、表面シート110aと支持シート120aとを再度剥離して図12(b)に示したような状態とし、さらに、可動部126を折り線128を介して折り畳んで図12(a)に示したような状態に戻し、表面シート110aを支持シート120a上に重ね合わせ、支持シート120aに塗布された粘着剤60aによってこれらを再び接着する。
上述したように本形態においては、2片の支持シート120a,120bの折り線125と、可動部126の折り線128とが同一線上に設けられているため、支持シート120a,120bが見開かれた場合に可動部126が突出することがなくなり、それにより、音声メッセージ伝達シート101の製造時において、製造装置における処理が複雑となることを防止できる。
(第3の実施の形態)
図13は、本発明の音声メッセージ伝達シートの第3の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は内部構造を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。また、図14は、図13に示した音声メッセージ伝達シート201の積層状態を示す図である。また、図15は、図13に示した支持シート220a,220bの構成を示す図であり、(a)はその構成を示す図、(b)は図13及び図14に示した音声情報記録/再生部230を挟み込む際の状態を示す図である。
本形態は図13及び図14に示すように、音声情報の記録及び再生が可能なシート状の音声情報記録/再生部230が、紙基材等の柔軟性を有し、かつ薄型の基材からなり、折り線225を介して連接してなる2片の支持シート220a,220bに挟まれ、また、音声情報記録/再生部230が挟まれた支持シート220a,220bが、紙基材等の柔軟性を有し、かつ薄型の基材からなる2枚の表面シート210a,210bに挟まれて構成されている。なお、2片の支持シート220a,220b及び音声情報記録/再生部230は、支持シート220a,220bの対向する面に塗布された粘着剤61によって互いに接着されており、また、表面シート210a,210bと支持シート220a,220bとは、支持シート220a,220bの表面シート210a,210bと対向する面に塗布された粘着剤60a,60bによってそれぞれ互いに接着されている。また、表面シート210aの支持シート220aと対向する面の全面には、シリコン等からなる剥離剤50が塗布されており、この剥離剤50と支持シート220aに塗布された粘着剤60aとによって、表面シート210aと支持シート220aとが、剥離及び再貼着可能に接着されている。
また、音声情報記録/再生部230は、ピエゾ素子41、振動板42及び後述するフィルムシートからなりシート状に構成されて音声情報を入出力するための音声情報入出力部40と、音声情報入出力部40を介して入力された音声情報が記録されるメモリ領域を具備する薄型のICチップ34やコンデンサ、抵抗等の回路素子、並びに操作部となるスイッチ33a,33bが搭載された音声基板232と、音声基板232に電源を供給するための柔軟性を有してなるペーパー電池31と、ペーパー電池31を音声基板232に電気的に接続するための電池接続部材36とから構成されており、さらに、音声基板232には、外部からICチップ34に音声情報を入力したり、ICチップ34に記録された音声情報を外部に出力したりするための接続端子35が設けられている。これにより、音声情報記録/再生部230は、シート状に構成されている。ここで、音声基板232においては、柔軟性を有し、かつ薄型の繊維強化プラスチック(FRP)やポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミドあるいはリードフレーム等からなる基板に、異方性導電性接着剤(ACP)や異方性導電性フィルム(ACF)あるいはワイヤボンディング等によってICチップ34が接合されている。また、ICチップ34は、音声情報入出力部40を介して入力された音声情報をメモリ領域に記録し、また、メモリ領域に記録された音声情報を音声情報入出力部40を介して出力する制御を行う。また、スイッチ33aは、ICチップ34のメモリ領域に記録された音声情報を音声情報入出力部40を介して出力する際に操作されるものであり、また、スイッチ33bは、音声情報入出力部40を介して入力された音声情報をICチップ34のメモリ領域に記録する際に操作されるものである。また、電池接続部材36は、ペーパー電池31の正極と負極とに接続されており、音声基板232上に設けられたパターン(不図示)上に搭載され、例えば、ボタン形状等の接合手段(不図示)によってこのパターンと接合されることにより、音声基板232とペーパー電池31とを電気的に接続する。また、音声基板232上には、スイッチ33aに接続された配線パターン236aとICチップ34に接続された配線パターン237aとを電気的に導通させるための導通パターン238aと、スイッチ33bに接続された配線パターン236bとICチップ34に接続された配線パターン237bとを電気的に導通させるための導通パターン238bとが形成されている。
また、支持シート220aにおいては、音声情報記録/再生部230と積層された場合に、ペーパー電池31及び電池接続部材36、スイッチ33a,33b、ICチップ34、並びに音声情報入出力部40と対向する領域に穴221a,222,223,224aがそれぞれ形成されており、また、支持シート220bにおいては、音声情報記録/再生部230と積層された場合に、ペーパー電池31及び電池接続部材36、並びに音声情報入出力部40と対向する領域に穴221b,224bがそれぞれ形成されている。
このように、支持シート220aの、ペーパー電池31及び電池接続部材36、スイッチ33a,33b、ICチップ34、並びに音声情報入出力部40と対向する領域に穴221a,222,223,224aがそれぞれ形成され、また、支持シート220bの、ペーパー電池31及び電池接続部材36、並びに音声情報入出力部40と対向する領域に穴221b,224bがそれぞれ形成されることにより、ペーパー電池31及び電池接続部材36、スイッチ33a,33b、ICチップ34、並びに音声情報入出力部40が設けられている領域と他の領域とで厚さの差が小さくなり、それにより、表面シート210a,210bを容易に貼付、剥離することができるとともに、表面シート210a,210bの貼付後の平坦性が向上し、表面シート210a,210b上に情報を容易に印刷することができるようになる。
さらに、本形態においては、支持シート220bに、支持シート220bと音声情報記録/再生部230とが積層された場合に、音声情報記録/再生部230の導通パターン238a,238bが設けられた部分が搭載されて接着される可動部226が設けられている。この可動部226は、音声情報記録/再生部230の導通パターン238a,238bが設けられた部分と接着されることにより、導通パターン238a,238bを支持し、支持シート220aと支持シート220bとの折り線225との同一線上を折り線228として、支持シート220bの他の領域に対して独立して折り畳み/見開きが可能に構成されている。この可動部226においても、支持シート220bと音声情報記録/再生部230とは粘着剤61によって接着されているが、可動部226の全面に音声情報記録/再生部230の音声基板232が接着されているため、可動部226には粘着剤61が表出していない。そのため、可動部226が折り線228を介して折り畳まれた場合であっても可動部226が支持シート220bの他の領域と接着されてしまうことはない。また、支持シート220aには、可動部226が折り線228を介して折り畳まれた状態で、支持シート220a,220bが折り線225を介して折り畳まれた場合、並びに、可動部226が見開かれた状態で支持シート220a,220bが見開かれた場合に可動部226が入り込むような切り欠き227が形成されている。
図16は、図13〜図15に示した支持シート220a,220bと音声情報記録/再生部230とを積層した状態を示す図であり、(a)は支持シート220aと音声情報記録/再生部230とを積層した状態を示す図、(b)は支持シート220bと音声情報記録/再生部230とを積層した状態を示す図である。
図16(a)に示すように、支持シート220aのペーパー電池31及び電池接続部材36と対向する領域に形成された穴221aはペーパー電池31及び電池接続部材36よりも大きく、また、スイッチ33a,33bと対向する領域に形成された穴222はスイッチ33a,33bを含むように、また、ICチップ34と対向する領域に形成された穴223はICチップ34よりも大きく、また、音声情報入出力部40と対向する領域に形成された穴224aは音声情報入出力部40よりも大きくなっている。
また、図16(b)に示すように、支持シート220bのペーパー電池31及び電池接続部材36と対向する領域に形成された穴221bはペーパー電池31よりも大きく、また、音声情報入出力部40と対向する領域に形成された穴224bは音声情報入出力部40よりも小さくなっている。また、導通パターン238a,238bと対向する領域には上述したように可動部226が設けられている。
これにより、音声情報記録/再生部230は、2片の支持シート220a,220bによって一部のみが表裏から挟み込まれるように積層され、支持シート220a,220bの対向する面に塗布された粘着剤61によって固定、支持されている。そして、可動部226を折り線228を介して折り畳めば、スイッチ33aに接続された配線パターン236aとICチップ34に接続された配線パターン237aとが導通パターン238aによって電気的に導通するとともに、スイッチ33bに接続された配線パターン236bとICチップ34に接続された配線パターン237bとが導通パターン238bによって電気的に導通し、スイッチ33a,33bが操作されることにより、音声情報が記録されたり出力されたりする。また、可動部226を見開いた状態においては、スイッチ33aに接続された配線パターン236aとICチップ34に接続された配線パターン237aとが接続されておらず、また、スイッチ33bに接続された配線パターン236bとICチップ34に接続された配線パターン237bとが接続されていないため、スイッチ33a,33bが操作された場合であっても、音声情報が入力されたり出力されたりすることはない。
また、2枚の表面シート210a,210bのうち、支持シート220aの穴222,223を介してスイッチ33a,33b及びICチップ34と対向する側の表面シート210aにおいては、この音声メッセージ伝達シート201を郵送する場合に宛先情報等が印刷される情報表示領域2が設けられている。また、支持シート220aの穴222を介してスイッチ33aと対向する領域にはスイッチ33aを操作するための再生ボタン3aを示す印刷が施され、また、支持シート220aの穴222を介してスイッチ33bと対向する領域にはスイッチ33bを操作するための録音ボタン3bを示す印刷が施され、また、支持シート220aの穴224aを介して音声情報入出力部40と対向する領域には、音声情報入出力部40を介して音声を入力したり音声情報入出力部40から出力された音声を外部に出力したりするための微細な開口穴が羅列されてなる音声入出力領域4が形成されている。また、図13においては、情報表示領域2が音声入出力領域4上に設けられていないが、実際は、表面シート210aの全面に再生ボタン3a及び録音ボタン3bを含めて情報が印刷されることになるため、情報表示領域2が音声入出力領域4上に設けられることも考えられる。また、再生ボタン3a及び録音ボタン3bにおいては、印刷によって表面シート210a上に設けておかず、表面シート210aに情報が印刷された後に、スイッチ33a,33bに対向する領域にそれぞれシールを貼付することによって設けることも考えられる。
以下に、上記のように構成された音声メッセージ伝達シート201の使用方法について説明する。
図17は、図13〜図16に示した音声メッセージ伝達シート201の使用方法を説明するための図である。
まず、支持シート220bの可動部226が折り線228を介して折り畳まれ、表面シート210aと支持シート220aとが接着された状態で、表面シート110aに印刷された録音ボタン3bを押下しながら、伝達したい音声メッセージを音声入出力領域4を介して入力すると、入力された音声メッセージが音声情報入出力部40を介してICチップ34に記録される。ここで、可動部226が折り線228を介して折り畳まれた状態においては、録音ボタン3bを介して操作されるスイッチ33bと接続された配線パターン236bとICチップ34と接続された配線パターン237bとが導通パターン238bによって電気的に導通しているため、録音ボタン3bが押下されると音声情報の記録が有効な状態となる。
次に、この状態で音声メッセージ伝達シート201を送付すると、送付途中にて再生ボタン3aが押下された場合、記録された音声情報が聞かれてしまい、また、送付途中にて録音ボタン3bが押下された場合、記録された音声情報が上書きされて消去されてしまうことになる。そこで、まず、表面シート210aと支持シート220aとを剥離する。表面シート210aと支持シート220aとは、支持シート220aに塗布された粘着剤60aと表面シート210aに塗布された剥離剤50とによって剥離可能に接着されているため、表面シート210aや支持シート220aが破壊されることなく剥離される。すると、支持シート220aが表出するともに、支持シート220bのうち折り線228を介して折り畳まれた状態となる可動部226が表出する(図17(a))。なお、この可動部226においても、可動部226に塗布された粘着剤60bと表面シート210aに塗布された剥離剤50とによって表面シート210aに剥離可能に接着されているため、表面シート210aや可動部226が破壊されることなく剥離される。また、可動部226は、折り線228を介して折り畳まれた場合、支持シート220aに形成された切り欠き227に入り込んでいるため、表面の平坦性が確保されている。
この状態において可動部226を見開くと、音声情報記録/再生部230の可動部226によって支持されている領域に形成された導通パターン238aが、スイッチ33aに接続された配線パターン236aとICチップ34に接続された配線パターン237aから離間し、それにより、スイッチ33aとICチップ34とが接続されていない状態となる。また、音声情報記録/再生部230の可動部226によって支持されている領域に形成された導通パターン238bが、スイッチ33bに接続された配線パターン236bとICチップ34に接続された配線パターン237bから離間し、それにより、スイッチ33bとICチップ34とが接続されていない状態となる(図17(b))。なお、可動部226は、粘着剤61によって音声情報記録/再生部230と接着されているが、可動部226の全面に音声情報記録/再生部230の音声基板232が接着されているため、可動部226が折り線228を介して折り畳まれた場合であっても可動部226が支持シート220bの他の領域と接着されてしまうことはなく、可動部226を自在に折り畳みあるいは見開き状態とすることができる。
次に、表面シート210aを支持シート220a上に重ね合わせ、支持シート220aに塗布された粘着剤60aによってこれらを再び接着する(図17(c))。表面シート210aと支持シート220aとは、支持シート220aに塗布された粘着剤60aと表面シート210aに塗布された剥離剤50とによって剥離及び再貼着可能に接着されていたため、剥離した後でも再び接着することができる。この状態で音声メッセージ伝達シート201を送付する。この状態においては、スイッチ33aとICチップ34とが接続されていないため、送付途中において再生ボタン3aが押下された場合であっても、記録された音声情報が聞かれてしまうことはない。また、スイッチ33bとICチップ34とが接続されていないため、送付途中において録音ボタン3bが押下された場合であっても、記録された音声情報が上書きされて消去されてしまうことはない。
音声メッセージ伝達シート201が送付先に送付された後、表面シート210aと支持シート220aとを再度剥離して図17(b)に示したような状態とし、さらに、可動部226を折り線228を介して折り畳んで図17(a)に示したような状態に戻し、表面シート210aを支持シート220a上に重ね合わせ、支持シート220aに塗布された粘着剤60aによってこれらを再び接着する。この状態においては、スイッチ33aとICチップ34とが導通パターン238aを介して電気的に接続されているため、再生ボタン3aを押下すれば、ICチップ34に記録された音声情報を音声情報入出力部40を介して出力することができる。また、スイッチ33bとICチップ34とが導電パターン238bを介して電気的に接続されているため、録音ボタン3bを押下しながら音声情報入出力部40を介して音声情報を入力すれば、音声情報入出力部40を介して入力された音声情報をICチップ34に記録することができる。
図18は、図13〜図16に示した音声メッセージ伝達シート201にて可動部226の折り畳み状態によるスイッチ33aとICチップ34との接続状態を説明するための図であり、(a)は可動部226が折り畳まれた場合の接続状態を示す図、(b)は可動部226が見開かれた場合の接続状態を示す図である。
可動部226が折り畳まれた状態においては、図18(a)に示すように、スイッチ33aに接続された配線パターン236aとICチップ34に接続された配線パターン237aとが導通パターン238aを介して電気的に接続されているため、スイッチ33aの操作がICチップ34に伝達されることになる。そのため、例えば、スイッチ33aがペーパー電池31の正極に接続されており、ICチップ34の配線パターン237aに接続されたポート端子が電源電位となった場合に、ICチップ34に記録された音声情報が音声情報入出力部40を介して出力されるされるような構成となっている場合、可動部226が折り畳まれた状態でスイッチ33aが操作されると、ICチップ34の配線パターン237aに接続されたポート端子が電源電位となり、ICチップ34に記録された音声情報が音声情報入出力部40を介して出力されることになる。
一方、可動部226が見開かれた状態においては、図18(b)に示すように、スイッチ33aに接続された配線パターン236aとICチップ34に接続された配線パターン237aとが電気的に接続されていないため、スイッチ33aの操作がICチップ34に伝達されることはない。そのため、上述したものと同様に、スイッチ33aがペーパー電池31の正極に接続されており、ICチップ34の配線パターン237aに接続されたポート端子が電源電位となった場合に、ICチップ34に記録された音声情報が音声情報入出力部40を介して出力されるような構成となっている場合、スイッチ33aを操作したとしても、ICチップ34の配線パターン237aに接続されたポート端子はオープン状態となっており、ICチップ34に記録された音声情報が音声情報入出力部40を介して出力されることはない。
また、スイッチ33bとICチップ34との接続状態についても同様に、可動部226が折り畳まれた状態においては、スイッチ33bに接続された配線パターン236bとICチップ34に接続された配線パターン237bとが導通パターン238bを介して電気的に接続されているため、スイッチ33bの操作がICチップ34に伝達されることになる。そのため、例えば、スイッチ33bがペーパー電池31の正極に接続されており、ICチップ34の配線パターン237bに接続されたポート端子が電源電位となっている間だけ、音声情報入出力部40を介して入力された音声情報がICチップ34に記録されるような構成となっている場合、可動部226が折り畳まれた状態でスイッチ33bが操作されると、スイッチ33bが操作されている間だけ、ICチップ34の配線パターン237bに接続されたポート端子が電源電位となり、その状態にて音声情報入出力部40を介して音声情報を入力すれば、この音声情報がICチップ34に記録されることになる。
一方、可動部226が見開かれた状態においては、スイッチ33bに接続された配線パターン236bとICチップ34に接続された配線パターン237bとが電気的に接続されていないため、スイッチ33bの操作がICチップ34に伝達されることはない。そのため、上述したものと同様に、スイッチ33bがペーパー電池31の正極に接続されており、ICチップ34の配線パターン237bに接続されたポート端子が電源電位となっている間だけ、音声情報入出力部40を介して入力された音声情報がICチップ34に記録されるような構成となっている場合、スイッチ33bを操作したとしても、ICチップ34の配線パターン237bに接続されたポート端子はオープン状態となっており、その状態にて音声情報入出力部40を介して音声情報を入力しても、この音声情報がICチップ34に記録されることはない。
上述したように本形態においては、音声情報記録/再生部30を挟み込んで支持する支持シート220bに、音声情報記録/再生部30に対して音声情報の入力あるいは出力を行う場合に操作するスイッチ33a,33bに接続されるための導通パターン238a,238bを支持し、他の領域に対して独立して折り畳み/見開き可能に構成されることにより、折り畳み状態においてのみスイッチ33a,33bに対する操作による音声情報の入力あるいは出力を有効とする可動部226が設けられているため、スイッチ33a,33bへの操作を無効とするような部材を設ける必要はなく、それにより、基材の機械的強度を弱くすることなく、スイッチ33a,33bの有効/無効を制御することができる。
なお、上述した第2の実施の形態にて示したものと第3の実施の形態にて示したものとを組み合わせて構成すれば、上述したような従来の音声メッセージ伝達シートにおける接続端子35に関する問題点と、スイッチの操作に関する問題点とを解決することができる。
本発明の音声メッセージ伝達シートの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は内部構造を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。 図1に示した音声メッセージ伝達シートの積層状態を示す図である。 図2に示した支持シートの構成を示す図であり、(a)はその構成を示す図、(b)は図1及び図2に示した音声情報記録/再生部を挟み込む際の状態を示す図である。 図1〜図3に示した支持シートと音声情報記録/再生部とを積層した状態を示す図である。 図1に示した音声情報入出力部の構成を説明するための図である。 図1に示した音声メッセージ伝達シートのスイッチ周辺の断面図である。 図1〜図4に示した音声メッセージ伝達シートにおける接続端子を介しての音声情報の入力/出力方法を説明するための図である。 本発明の音声メッセージ伝達シートの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は内部構造を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。 図8に示した音声メッセージ伝達シートの積層状態を示す図である。 図9に示した支持シートの構成を示す図であり、(a)はその構成を示す図、(b)は図8及び図9に示した音声情報記録/再生部を挟み込む際の状態を示す図である。 図8〜図10に示した支持シートと音声情報記録/再生部とを積層した状態を示す図である。 図8〜図11に示した音声メッセージ伝達シートにおける接続端子を介しての音声情報の入力/出力方法を説明するための図である。 本発明の音声メッセージ伝達シートの第3の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は内部構造を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。 図13に示した音声メッセージ伝達シートの積層状態を示す図である。 図13に示した支持シートの構成を示す図であり、(a)はその構成を示す図、(b)は図13及び図14に示した音声情報記録/再生部を挟み込む際の状態を示す図である。 図13〜図15に示した支持シートと音声情報記録/再生部230とを積層した状態を示す図である。 図13〜図16に示した音声メッセージ伝達シートの使用方法を説明するための図である。 図13〜図16に示した音声メッセージ伝達シートにて可動部の折り畳み状態によるスイッチとICチップとの接続状態を説明するための図であり、(a)は可動部が折り畳まれた場合の接続状態を示す図、(b)は可動部が見開かれた場合の接続状態を示す図である。
符号の説明
1,101,201 音声メッセージ伝達シート
2 情報表示領域
3a 再生ボタン
3b 録音ボタン
4 音声入出力領域
10a,10b,110a,110b,210a,210b 表面シート
20a,20b,120a,120b,220a,220b 支持シート
21a,21b,22,23,24a,24b,121a,121b,122,123,124a,124b,221a,221b,222,223,224a,224b 穴
25,28,125,128,225,228 折り線
26,126,226 可動部
27,127,227 切り欠き
30,130,230 音声情報記録/再生部
31 ペーパー電池
32,132,232 音声基板
33a,33b スイッチ
34 ICチップ
35 接続端子
36 電池接続部材
40 音声情報入出力部
41 ピエゾ素子
42 振動板
43 フィルムシート
50,150a,150b 剥離剤
60a,60b,160a,160b 粘着剤
236a,236b,237a,237b 配線パターン
238a,238b 導通パターン

Claims (4)

  1. 音声情報を記録、再生可能な音声情報記録/再生手段と、該音声情報記録/再生手段を支持する2枚の支持シートとを少なくとも有し、前記音声情報記録/再生手段に、音声情報を入出力するための接続端子が設けられてなる音声メッセージ伝達シートにおいて、
    前記2枚の支持シートは、穴を具備し、該穴にて前記音声情報記録/再生手段の少なくとも一部が表出するように前記音声情報記録/再生手段を支持して互いに接着され、
    前記2枚の支持シートのうち一方は、前記接続端子を支持し、当該支持シートの端部から突出した可動部を有し、該可動部は、前記端部を折り線として折り畳み/見開き可能に構成されることにより、見開き状態にて前記接続端子を表出させることを特徴とする音声メッセージ伝達シート。
  2. 音声情報を記録、再生可能な音声情報記録/再生手段と、該音声情報記録/再生手段を支持する2枚の支持シートとを少なくとも有し、前記音声情報記録/再生手段に、音声情報の入力あるいは出力を行う場合に操作する操作部が設けられてなる音声メッセージ伝達シートにおいて、
    前記2枚の支持シートは、穴を具備し、該穴にて前記音声情報記録/再生手段の少なくとも一部が表出するように前記音声情報記録/再生手段を支持して互いに接着され、
    前記2枚の支持シートのうち一方は、前記操作部に接続されるための導通部を支持し、当該支持シートの端部から突出した可動部を有し、該可動部は、前記端部を折り線として折り畳み/見開き可能に構成されることにより、折り畳み状態においてのみ前記操作部に対する操作による音声情報の入力あるいは出力を有効とすることを特徴とする音声メッセージ伝達シート。
  3. 請求項1または請求項2に記載の音声メッセージ伝達シートにおいて、
    前記2枚の支持シートは、折り畳み可能に連接し、折り畳まれた状態で互いに接着され、該折り畳むための折り畳み線と、前記可動部の折り線とが同一線上にあることを特徴とする音声メッセージ伝達シート。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の音声メッセージ伝達シートにおいて、
    前記2枚の支持シートを挟み込んで該2枚の支持シートと接着された2枚の表面シートを有し、
    該2枚の表面シートのうち少なくとも一方は、前記支持シートに対して、剥離及び再貼着が可能に接着されていることを特徴とする音声メッセージ伝達シート。
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