JP4541366B2 - 電動式コントロールバルブ - Google Patents

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Description

この発明は、電動式コントロールバルブに関し、特に、冷凍サイクル装置の膨張弁等として用いられる電動式コントロールバルブに関するものである。
冷凍サイクル装置の膨張弁等として用いられる電動式コントロールバルブとして、ステッピングモータのロータによって回転駆動される雄ねじ軸(ロータ軸)に形成された雄ねじ部が弁ハウジングに固定された雌ねじ部材の雌ねじ孔にねじ係合し、当該ねじ係合によって前記雄ねじ軸が軸線方向移動し、当該雄ねじ軸の軸線方向移動によって弁体を開閉駆動し、前記弁体が前記弁ハウジングに設けられた弁座部に着座することにより、弁ポートを全閉する電動式コントロールバルブが知られている(例えば、特許文献1、2)。
この種の電動式コントロールバルブでは、雄ねじ軸と弁体との間に圧縮ばねが設けられ、弁体が弁座部に着座した全閉状態では、圧縮ばねのばね力によって弁体が弁座部に押し付けられることにより、弁締め切り性を得ている。
特開2003−148643号公報 実公平2−37340号公報
従来の電動式コントロールバルブでは、弁体と雄ねじ軸とが相対回転可能であっても、弁体が弁座部に着座した全閉状態時と、弁体が弁座部より離間した流量制御状態時(制御域)のいずれの状態時でも、雄ねじ軸と弁体との間に圧縮ばねのばね荷重が作用し、ばね荷重による弁体と雄ねじ軸との回転方向の摩擦抵抗に打ち勝つ抗力(回転を止める力)が弁体に作用しない限り、雄ねじ軸に回転に対して弁体が連れ回りする。
このため、弁体が弁座部に着座した瞬間から、弁体が弁座部に十分押し付けられるまで(弁体と弁座部との回転方向の摩擦抵抗が、ばね力による弁体と雄ねじ軸との回転方向の摩擦抵抗より大きくなるまで)、弁体がばね力によって弁座部に押し付けられた状態で摺れ回りする状態が生じる。このため、弁体と弁座部との接触面の摩耗が問題になり、特に、繰り返しの作動条件を要求される場合には、弁体と弁座部との接触面の摩耗が激しくなり、全閉漏れを生じる原因になる。
この発明が解決しようとする課題は、電動式コントロールバルブにおいて、弁体が弁座部に押し付けられた状態で摺れ回りすることを回避し、弁体と弁座部との接触面の摩耗を軽減し、長期間に亘って全閉漏れを生じなくすることである。
この発明は、ステッピングモータのロータによって回転駆動される雄ねじ軸に形成された雄ねじ部が弁ハウジングに固定された雌ねじ部材の雌ねじ孔にねじ係合し、当該ねじ係合によって前記雄ねじ軸が軸線方向移動し、当該雄ねじ軸の軸線方向移動によって弁体を開閉駆動し、前記弁体が前記弁ハウジングに設けられた弁座部に着座することにより、弁ポートを全閉する電動式コントロールバルブにおいて、前記雄ねじ軸と前記弁体とが前記弁ハウジング内に軸線方向に移動可能に配置された筒状の弁ホルダによって軸線方向に相対変位可能に接続され、前記弁体が前記弁座部に着座した時には前記弁体を前記弁座部に押し付けるばね荷重を生じず、それより更に前記雄ねじ軸が弁閉方向に所定量以上移動した状態時に前記弁体を前記弁座部に押し付けるばね荷重を生じるように、前記弁ホルダ内に圧縮ばねが組み込まれている電動式コントロールバルブを提供することができる。
また、この発明は、ステッピングモータのロータによって回転駆動される雄ねじ軸に形成された雄ねじ部が弁ハウジングに固定された雌ねじ部材の雌ねじ孔にねじ係合し、当該ねじ係合によって前記雄ねじ軸が軸線方向移動し、当該雄ねじ軸の軸線方向移動によって弁体を開閉駆動し、前記弁体が前記弁ハウジングに設けられた弁座部に着座することにより、弁ポートを全閉する電動式コントロールバルブにおいて、前記弁ハウジング内に軸線方向に移動可能に配置された筒状の弁ホルダを有し、前記弁ホルダに前記弁体が軸線方向に変位可能に取り付けられ、前記弁ホルダの一方の端部に形成された下側面部に前記弁体が係合することにより、当該弁体が前記弁ホルダより吊り下げ支持され、前記雄ねじ軸の先端に形成された吊下係合部が前記弁ホルダの他方の端部に形成された上側面部に係合することにより、前記弁ホルダが前記雄ねじ軸より吊り下げ支持され、前記弁ホルダ内に弁体側ばねリテーナ部材が、前記弁ホルダに設けられたストッパ部に当接することにより前記下側面部側への移動を制限された状態で、軸線方向に移動可能に設けられ、前記雄ねじ軸の前記吊下係合部と前記弁体側ばねリテーナ部材との間に圧縮ばねが取り付けられており、前記弁体が前記弁座部より離間した状態および前記雄ねじ軸の弁閉方向移動によって前記弁体が前記弁座部に着座した状態より前記弁ホルダが前記弁体に対して相対的に前記弁座部の側に所定値以上移動するまでは、前記弁体側ばねリテーナ部材が前記ストッパ部に当接して前記弁体より離間し、前記弁体側ばねリテーナ部材と前記弁体とが切り離されて、前記弁体に前記圧縮ばねのばね力が作用せず、前記雄ねじ軸の弁閉方向移動によって前記弁体が前記弁座部に着座した状態より前記雄ねじ軸の弁閉方向移動によって前記弁ホルダが前記弁体に対して相対的に前記弁座部の側に所定値以上移動した状態では、前記弁体側ばねリテーナ部材が前記ストッパ部より離間した状態で前記弁体と当接して前記圧縮ばねのばね力を前記弁体に付与する電動式コントロールバルブを提供することができる。
また、この発明は、ステッピングモータのロータによって回転駆動される雄ねじ軸に形成された雄ねじ部が弁ハウジングに固定された雌ねじ部材の雌ねじ孔にねじ係合し、当該ねじ係合によって前記雄ねじ軸が軸線方向移動し、当該雄ねじ軸の軸線方向移動によって弁体を開閉駆動し、前記弁体が前記弁ハウジングに設けられた弁座部に着座することにより、弁ポートを全閉する電動式コントロールバルブにおいて、前記弁ハウジング内に軸線方向に移動可能に配置された筒状の弁ホルダを有し、前記弁ホルダの一方の端部に前記弁体が固定装着され、前記雄ねじ軸の先端に形成された吊下係合部が前記弁ホルダの他方の端部に形成された上側面部に係合することにより、前記弁ホルダが前記雄ねじ軸より吊り下げ支持され、前記弁ホルダ内にねじ軸側ばねリテーナ部材が、前記弁ホルダ内に設けられたスペーサ部材によって前記上側面部側への移動を制限された状態で、軸線方向に移動可能に設けられ、前記ねじ軸側ばねリテーナ部材と前記弁体との間に圧縮ばねが取り付けられており、前記弁体が前記弁座部より離間した状態および前記雄ねじ軸の弁閉方向移動によって前記弁体が前記弁座部に着座した状態より前記雄ねじ軸が前記弁ホルダに対して相対的に前記弁座部の側に所定値以上移動するまでは、前記スペーサ部材の作用によって前記雄ねじ軸の先端が前記ねじ軸側ばねリテーナ部材より離間することにより、前記弁ホルダおよび前記弁体に前記圧縮ばねのばね力が弁閉ばね荷重として作用せず、前記弁体が前記弁座部に着座した状態より前記雄ねじ軸の弁閉方向移動によって前記雄ねじ軸が前記弁ホルダに対して相対的に前記弁座部の側に所定値以上移動した状態では、前記雄ねじ軸の先端が前記ねじ軸側ばねリテーナ部材に当接して前記圧縮ばねのばね力を前記弁体に付与する電動式コントロールバルブを提供することができる。
また、この発明は、ステッピングモータのロータによって回転駆動される雄ねじ軸に形成された雄ねじ部が弁ハウジングに固定された雌ねじ部材の雌ねじ孔にねじ係合し、当該ねじ係合によって前記雄ねじ軸が軸線方向移動し、当該雄ねじ軸の軸線方向移動によって弁体を開閉駆動し、前記弁体が前記弁ハウジングに設けられた弁座部に着座することにより、弁ポートを全閉する電動式コントロールバルブにおいて、前記弁ハウジング内に軸線方向に移動可能に配置された筒状の弁ホルダを有し、前記弁ホルダに前記弁体が軸線方向に変位可能に取り付けられ、前記弁ホルダの一方の端部に形成された下側面部に前記弁体が係合することにより、当該弁体が前記弁ホルダより吊り下げ支持され、前記雄ねじ軸の先端に形成された吊下係合部が前記弁ホルダの他方の端部に形成された上側面部に係合することにより、前記弁ホルダが前記雄ねじ軸より回転可能に吊り下げ支持され、前記弁ホルダ内にねじ軸側ばねリテーナ部材が、前記弁ホルダ内に設けられたスペーサ部材によって前記上側面部側への移動を制限された状態で、軸線方向に移動可能に設けられ、前記ねじ軸側ばねリテーナ部材と前記弁体との間に圧縮ばねが取り付けられており、前記弁体が前記弁座部より離間した状態および前記雄ねじ軸の弁閉方向移動によって前記弁体が前記弁座部に着座した状態より前記雄ねじ軸の弁閉方向移動によって前記雄ねじ軸が前記弁体に対して相対的に前記弁座部の側に所定値以上移動するまでは、前記スペーサ部材の作用によって前記雄ねじ軸の先端が前記ねじ軸側ばねリテーナ部材を押圧しない状態になることにより、前記弁体に前記圧縮ばねのばね力が弁閉ばね荷重として作用せず、前記弁体が前記弁座部に着座した状態より前記雄ねじ軸が前記弁体に対して相対的に前記弁座部の側に所定値以上移動状態では、前記雄ねじ軸の先端が前記ねじ軸側ばねリテーナ部材に当接して前記圧縮ばねのばね力を前記弁体に付与する電動式コントロールバルブを提供することができる。
また、好ましい一つの実施形態として、前記弁体が前記弁ホルダに対して径方向に変位可能に設けられている電動式コントロールバルブを提供することができる。
また、好ましい一つの実施形態として、前記雄ねじ軸と前記弁ホルダとが互いに径方向に変位可能に設けられている電動式コントロールバルブを提供することができる。
また、好ましい一つの実施形態として、前記弁体は、前記弁ホルダより前記弁座部の側に突出した部位に弁ステム部を有し、当該弁ステム部が前記弁ハウジングに設けられたステムガイド部に軸線方向に変位可能に嵌合し、当該弁ステム部が前記弁ハウジングより案内支持されている電動式コントロールバルブを提供することができる
この発明による電動式コントロールバルブでは、弁体が弁座部に着座した時には弁体を弁座部に押し付けるばね荷重が生じず、それより更に前記雄ねじ軸が弁閉方向に所定量以上移動した状態時に弁体を弁座部に押し付けるばね力を生じるから、弁体が弁座部に着座する瞬間と離脱する瞬間に、弁体と弁座部との間に発生する摩擦力は、弁体あるいは弁体と弁ホルダの自重分のみによるものになり、繰り返し作動が行われても摩耗量は極めて少なくなる。
この発明による電動式コントロールバルブの実施形態1を示す縦断面図である。 実施形態1による電動式コントロールバルブの作動状態1を示す要部の縦断面図である。 実施形態1による電動式コントロールバルブの作動状態2を示す要部の縦断面図である。 実施形態1による電動式コントロールバルブの作動状態3を示す要部の縦断面図である。 実施形態1による電動式コントロールバルブの作動状態4を示す要部の縦断面図である。 (a)〜(c)は実施形態1による電動式コントロールバルブの動作特性を示すグラフである。 実施形態1による電動式コントロールバルブの変形例を示す縦断面図である。 実施形態1による電動式コントロールバルブの変形例を示す縦断面図である。 実施形態1による電動式コントロールバルブの変形例を示す縦断面図である。 実施形態1による電動式コントロールバルブの変形例を示す縦断面図である。 実施形態1による電動式コントロールバルブの変形例を示す縦断面図である。 実施形態1による電動式コントロールバルブの変形例を示す要部の拡大縦断面図である。 (a)、(b)は各々実施形態1による電動式コントロールバルブの変形例を示す要部の拡大縦断面図である。 この発明による電動式コントロールバルブの実施形態2を示す縦断面図である。 実施形態2による電動式コントロールバルブの作動状態1を示す要部の縦断面図である。 実施形態2による電動式コントロールバルブの作動状態2を示す要部の縦断面図である。 実施形態2による電動式コントロールバルブの作動状態3を示す要部の縦断面図である。 実施形態2による電動式コントロールバルブの作動状態4を示す要部の縦断面図である。 (a)〜(c)は実施形態2による電動式コントロールバルブの動作特性を示すグラフである。 実施形態2による電動式コントロールバルブの変形例を示す縦断面図である。 実施形態2による電動式コントロールバルブの変形例を示す縦断面図である。 この発明による電動式コントロールバルブの実施形態3を示す縦断面図である。 実施形態3による電動式コントロールバルブの要部の拡大縦断面図である。 実施形態3による電動式コントロールバルブの要部の局部的な拡大縦断面図である。 実施形態3による電動式コントロールバルブの作動状態1を示す要部の縦断面図である。 実施形態3による電動式コントロールバルブの作動状態2を示す要部の縦断面図である。 実施形態3による電動式コントロールバルブの作動状態3を示す要部の縦断面図である。 実施形態3による電動式コントロールバルブの作動状態4を示す要部の縦断面図である。 (a)〜(c)は実施形態3による電動式コントロールバルブの動作特性を示すグラフである。 実施形態3による電動式コントロールバルブの有効性を示す説明図である。 実施形態3による電動式コントロールバルブの変形例を示す要部の拡大縦断面図である。 実施形態3による電動式コントロールバルブの変形例を示す縦断面図である。
符号の説明
10 弁ハウジング
11 弁室
12 弁ポート
13 横継手
14 入口ポート
15 下継手
16 出口ポート
17 取付板
18 固定支持部材
19 ガイド孔
20、20A、20B、20C、40、40A 弁ホルダ
21、21A 下側リップ片
22 下側部材
23、23A、41 上側リップ片
24 上側部材
25 ストッパ面部
26、27、42 開口
28 ワッシャ
29 弁座面部
30、50、90 弁体
31、34、52 全閉面部
32 円環段差部
33、51 流量調整部
35 弁体側ばねリテーナ部材
35A 下底面
36、46 圧縮コイルばね
37 雄ねじ部
38 雌ねじ部
43、47 スペーサ部材
43A スペーサ部
43B ワッシャ部
45 ねじ軸側ばねリテーナ部材
48 高滑性ワッシャ
55 パッキン
56 Oリング溝
57 Oリング
58 弁座部材
60 半球面受け座部材
61、65 球体
62 上面
63、66 半球面凹部
64 半球面受け座部材
70 ステッピングモータ
71 ロータケース
72 ロータ
72A 外周面部
73 雄ねじ軸
74 下端部
75、83 吊下係合部
76 上端部
77 ステータコイルユニット
78 ガイド支持軸
78A 軸受孔
79 螺旋ガイド線体
80 固定ストッパ部
81 可動ストッパ部材
82 突起部
91 弁ステム部
92 上端フランジ部
93 スペーサ部材
93A スペーサ部
94 ワッシャ
94A ワッシャ部
95 下端部材
96 ねじ軸側ばねリテーナ部材
97 ガイド孔
98 ステムガイド部材
99 下蓋部材
101 開口
102 高滑性ワッシャ
103、104、105 均圧孔
106 均圧螺旋溝
この発明に係る好適な実施の形態を添付図面を参照して説明する。
(電動式コントロールバルブの実施形態1)
この発明による電動式コントロールバルブの実施形態1を、図1を参照して説明する。
電動式コントロールバルブは、カップ状の金属製あるいは合成樹脂製の弁ハウジング10を有する。弁ハウジング10は、弁室11と、弁室11の下底部に開口形成された丸穴形状の弁ポート12と、横継手13を接続され弁室11に直接連通する入口ポート14と、下継手15を接続され弁ポート12を経て弁室11に連通する出口ポート16とを有する。
弁ハウジング10の上部には取付板17によって固定支持部材(雌ねじ部材)18が固定されている。固定支持部材18にはガイド孔19が形成されている。ガイド孔19は弁ポート12と同心位置にあり、ガイド孔19には、円筒状の弁ホルダ20が軸線方向(上下方向)、つまり弁開閉方向に摺動可能に嵌合している。これにより、弁ホルダ20は弁ハウジング10内を軸線方向に移動可能である。
弁ホルダ20は、下端に下側面部をなす円環状の下側リップ片21を有する下側部材22と、上端に上側面部をなす円環状の上側リップ片23を有する上側部材24との固定連結体により構成されており、下側部材22と上側部材24との接続部に円環段差状の上向きのストッパ面部25を有する。
弁ホルダ20の下側部材22に、金属製あるいは合成樹脂製の弁体30が軸線方向に変位可能に取り付けられている。弁体30は、下側部材22に形成された開口26に、遊嵌合、つまり、弁ホルダ20に対して径方向に変位できるよう所定の径方向間隙を有する状態で嵌合し、そして円環段差部(肩部)32の下底面が下側リップ片21の上面に係合することにより、弁ホルダ20より回転可能に吊り下げ支持されている。弁体30は下側に円錐形をした流量調整部(ニードル弁部)33を有しており、流量調整部33は下側リップ片21の内側の開口26より弁ポート12へ向けて突出している。
弁体30は、流量調整部33の弁ポート12に対する進入度(軸線方向位置)に応じて定量的な流量制御を行い、流量調整部33の根元部に形成されている円環状の全閉面部34が弁ポート12の周りの弁座面部29に当接着座することにより、弁ポート12を閉じる(閉塞する)全閉状態になる。
弁ホルダ20には、後述するステッピングモータ70のロータ軸をなす雄ねじ軸73の下端部74が、上側部材24の上側リップ片23の内側の開口27を遊嵌合状態で貫通している。この遊嵌合状態とは、弁ホルダ20と雄ねじ軸73とが相対的に径方向に変位できることを云う。
雄ねじ軸73の下端部74、つまり、雄ねじ軸73の先端には、ばねリテーナを兼ねたフランジ状の吊下係合部75が一体形成されている。吊下係合部75は、上面側にて、フッ素樹脂等の高滑性プラスチックをコーティングしたもの、あるいは高滑性プラスチックからなるワッシャ28を挟んで弁ホルダ20の上側リップ片23に回転可能に係合している。この係合により、弁ホルダ20が雄ねじ軸73より回転可能に吊り下げ支持される。
弁ホルダ20内には弁体側ばねリテーナ部材35が軸線方向に移動可能に設けられている。弁体側ばねリテーナ部材35は、下底面35Aをもって弁ホルダ20に設けられたストッパ面部25に当接することにより下側リップ片21側への移動を制限されている。
この制限により、図1に示されているように、弁体30の円環段差部32が下側リップ片21に当接する最降下位置に弁体30が位置している状態で、弁体側ばねリテーナ部材35の下底面35Aがストッパ面部25に当接する状態では、弁体30と弁体側ばねリテーナ部材35との間に間隙t1が生じ、弁体側ばねリテーナ部材35と弁体30とが切り離される。
ねじ軸側ばねリテーナ部材をなす吊下係合部75と弁体側ばねリテーナ部材35との間には、圧縮コイルばね36が所定の予荷重を与えられた状態で取り付けられている。
雄ねじ軸73には雄ねじ部37が形成されている。雄ねじ部37は固定支持部材18に形成された雌ねじ部(雌ねじ孔)38にねじ係合している。このねじ係合により、雄ねじ軸73は、回転に伴って軸線方向、つまり、弁開閉方向に移動する。
この雄ねじ部37と雌ねじ部38とのねじ係合によって送りねじ機構が構成され、送りねじ機構は、雄ねじ軸73の回転運動を弁開閉方向の直線運動に変換する。
弁ハウジング10の上部にはステッピングモータ70のキャン状のロータケース71が溶接等によって気密に固定されている。ロータケース71内には、外周面部72Aを多極着磁されたロータ72が回転可能に設けられている。ロータ72にはロータ軸を兼ねている雄ねじ軸73の上端部76が固定連結されている。
ロータケース71の外側には、ステータコイルユニット77が差し込み装着されている。ステータコイルユニット77は、詳細を図示されていないが、ステッピングモータ用のものとして、内部に、磁極歯、巻線部、電気配線部を有する周知の気密モールド構造のものである。
ロータケース71内には、ロータケース71の天井部より垂下固定されたガイド支持軸78、ガイド支持軸78の外周部に装着された螺旋ガイド線体79、ガイド支持軸78の上端部に形成された固定ストッパ部80、螺旋ガイド線体79に螺合した可動ストッパ部材81、可動ストッパ部材81と係合してこれを蹴り回すロータ72の突起部82があり、これらによって、弁開あるいは弁閉のストッパが構成されている。
ステッピングモータ70は、ロータ72によって雄ねじ軸73を回転駆動し、回転に伴う雄ねじ軸73の軸線方向移動によって弁ホルダ20と共に弁体30を弁開閉方向に直線移動させる。これにより、弁体30の流量調整部33の弁ポート12に対する軸線方向位置(弁開閉方向の直線移動位置)が変わり、その軸線方向位置に応じて弁ポート12の実効開口面積が増減し、定量的な流量制御が行われる。
弁体30の弁開閉方向の降下移動により、弁ポート12の実効開口面積が徐々に低減し、これに応じて弁ポート12を流れる流体の流量が徐々に低減する。弁体30が弁開閉方向に所定量降下移動すると、弁体30の全閉面部34が弁座面部29に当接着座することにより、弁ポート12が閉塞される全閉状態になる。
なお、取付板17、固定支持部材18、弁ホルダ20の各部には、均圧孔103、104、105が形成されている。
つぎに、図2〜図6を参照して実施形態1による電動式コントロールバルブの作動を詳細に説明する。
図6(a)はこの実施形態におけるステッピングモータ70のパルス数と雄ねじ軸73および弁ホルダ20と弁体30の軸線方向変位との関係を、図6(b)はステッピングモータ70のパルス数とばね荷重(弁体30を弁座面部29に押し付ける弁閉ばね荷重)との関係を、図6(c)はステッピングモータ70のパルス数と流量との関係を各々示している。なお、図6(a)において、L73&20は雄ねじ軸73と弁ホルダ20の変位を、L30は弁体30の変位を各々示している。また、図6(a)〜(c)において、(1) は図2の動作状態を、(2) は図3の動作状態を、(3) 、(4) は図4の動作状態を、(5) は図5の動作状態を各々示している。
図2は、弁体30の全閉面部34が弁座面部29より離れた弁開状態(制御域)を示している。この弁開状態時には、雄ねじ軸73の吊下係合部75がワッシャ28を挟んで弁ホルダ20の上側リップ片23に係合して弁ホルダ20が雄ねじ軸73より吊り下げられ、弁ホルダ20の下側リップ片21が弁体30の円環段差部32に係合して弁体30が弁ホルダ20より吊り下げられている。
この弁開状態時には、弁体側ばねリテーナ部材35がストッパ面部25に当接して弁体30より離間し、弁体30と弁体側ばねリテーナ部材35との間に間隙t1が存在する。これにより、弁開状態では、弁体側ばねリテーナ部材35と弁体30とが切り離され、圧縮コイルばね36のばね力が弁体30に作用しない(図6の(1) の状態)。この状態下では、弁体30は弁ホルダ20に対して自由に相対回転できる。
この弁開状態より、ステッピングモータ70によって雄ねじ軸73が弁閉方向に回転駆動されることにより、雄ねじ軸73、弁ホルダ20、弁体30が共に降下移動する。この降下によって、図3に示されているように、弁体30の全閉面部34が弁座面部29に着座する(図6の(2) の状態)。
弁体30の全閉面部34が弁座面部29に着座する瞬間は、弁体30と弁体側ばねリテーナ部材35との間に間隙t1が引き続き存在し、圧縮コイルばね36のばね力が弁体30に作用しないことにより、弁ホルダ20、弁体30が雄ねじ軸73の回転により連れ回りしていても、弁体30の全閉面部34が弁座面部29に着座した時点で、全閉面部34と弁座面部29との接触による弁体30の自重分の摩擦により、弁体30が回転しなくなる。
つまり、弁ホルダ20が回転していても、弁体30の全閉面部34が弁座面部29に対して摺れ回りすることなく着座する。
なお、このとき、仮に、弁体30の全閉面部34が弁座面部29に対して回転したとしても、弁体30の自重分の摩擦抵抗しか生じないから、弁体30の全閉面部34と弁座面部29との接触面に、大きい摩耗が生じることがない。
また、弁体30に圧縮コイルばね36のばね力がかからないから、弁開時〜着座時に、弁体30は弁ホルダ20に対して径方向に自由に変位でき、弁体30と弁座面部29(弁ポート12)とが心ずれしても、弁体30の流量調整部33が弁ポート12に入ること等により、自動的に調心され、弁体30の全閉面部34が片当たりの状態で弁座面部29に接触することがなくなり、弁体30が常に適切な位置、姿勢で弁座面部29に着座する。
弁体30の全閉面部34が弁座面部29に着座した状態より、更に、ステッピングモータ70によって雄ねじ軸73が弁閉方向に回転駆動されると、弁体30の全閉面部34が弁座面部29に着座した状態のまま、雄ねじ軸73と弁ホルダ20とが共に降下移動する。
この降下移動により、弁体30と弁体側ばねリテーナ部材35との間の間隙が狭まり、雄ねじ軸73の弁閉方向移動によって弁体30の全閉面部34が弁座面部29に着座した状態より弁ホルダ20が弁体30に対して相対的に弁座面部34の側に所定値以上移動すると、図4に示されているように、弁体側ばねリテーナ部材35が弁体30に当接するようになる(図6の(3) の状態)。
弁体側ばねリテーナ部材35が弁体30に当接する瞬間まで、圧縮コイルばね36のばね力が弁体30に作用することがなく、弁ホルダ20が連れ回りしていても、弁体30の全閉面部34が、弁座面部29に対して、圧縮コイルばね36の閉弁ばね荷重作用下で摺れ回りすることがない。
弁体側ばねリテーナ部材35が弁体30に当接した瞬間、圧縮コイルばね36のばね力が弁体30に作用し(図6の(4) の状態)、圧縮コイルばね36のばね力によって弁体30の全閉面部34が弁座面部29に押し付けられ、ここで閉弁ばね荷重が生じ、弁締め切り性が得られる。
このように、弁体30の全閉面部34が弁座面部29に着座した後に、圧縮コイルばね36のばね力が弁体30に作用するから、弁体30の全閉面部34が、圧縮コイルばね36のばね力によって弁座面部29に押し付けられた状態で、弁座面部29に対し大きい摩擦力をもって摺れ回りすることがない。
なお、弁開過程で、弁体30の全閉面部34が弁座面部29より離間する際も、同様に、圧縮コイルばね36のばね力によって弁座面部29に押し付けられた状態で、弁体30の全閉面部34が弁座面部29に対して摺れ回りすることがなく、弁体30の自重分の摩擦抵抗しか生じないから、弁体30の全閉面部34と弁座面部29との接触面の摩耗が低減する。
つまり、弁体30の全閉面部34が弁座面部29に着座する瞬間と離脱する瞬間に、弁体30と弁座面部34との間に発生する摩擦力は、弁体30の自重分のみによるものになり、繰り返し作動が行われても摩耗量は極めて少なくなる。
これらのことにより、繰り返しの作動条件を要求されても、弁体30の全閉面部34と弁座面部29との接触面が激しく摩耗することがなく、長期間に亘って全閉漏れを生じない優れた弁締め切り性が得られる。
また、上述したように、弁体30の全閉面部34が片当たりの状態で弁座面部29に接触することがなく、弁体30が常に適切な位置、姿勢で弁座面部29に着座するから、このことによっても、全閉漏れを生じない優れた弁締め切り性が得られる。
これより、更に、ステッピングモータ70によって雄ねじ軸73が弁閉方向に回転駆動されると、図5に示されているように、弁ホルダ20の下側リップ片21が弁体30の円環段差部32より離れると共に、弁ホルダ20のストッパ面部25が弁体側ばねリテーナ部材35の下底面35Aより離れ、圧縮コイルばね36のばね力が弁体30に作用する状態が続き、全閉状態での基点出しが行われる(図6の(5) の状態)。
(実施形態1の変形例)
実施形態1による電動式コントロールバルブの変形例(他の実施形態)を、図7〜図13を参照して説明する。なお、図7〜図13において、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
図7に示されている実施形態では、弁体30の流量調整部33の根元部に、弾性シール部材として円環状のゴム状弾性材製のパッキン55が装着され、パッキン55が実質的な全閉面部34をなしている。
パッキン55を構成するゴム状弾性材は、ゴム状弾性を示す材料であり、ゴムあるいはゴム類似物質を指す。パッキン55に適したゴム状弾性体としては、加硫ゴム、シリコンゴム(Q)、ウレタンゴム(U)、フッ素ゴム(FKM)、エチレンプロピレン共重合体系エラストマ(EPM)等が挙げられる。また、ゴムに限らずPTFE、PFA、ナイロン(登録商標)、PPS、PEEK等の樹脂材でもよい。
この実施形態では、パッキン55が弁座面部29に押し付けられることにより、全閉状態が得られ、全閉漏れが、より一層、生じ難くなる。また、接触面の摩擦が少ないことにより、パッキン55の摩耗が少なく、長期間に亘って優れた弁締め切り性が得られるようになる。なお、この実施形態は、実施形態2のものにも、同様に適用できる。
図8に示されている実施形態では、弁ホルダ20に代えて、下端に円環状の下側リップ片21Aを有し、上端に円環状の上側リップ片23Aを有する円筒状の弁ホルダ20Aが用いられている。そして、弁ホルダ20A内の中間部にはストッパ面部25が径方向に突出形成されている。
また、弁ポート12の周りの弁座面部29がその外周部分より一段突出して形成され、この弁座面部29にOリング溝56が形成されている。Oリング溝56には弾性シール部材としてゴム状弾性材製のOリング57が装着されている。
Oリング57を構成するゴム状弾性材は、ゴム状弾性を示す材料であり、ゴムあるいはゴム類似物質を指す。Oリング57に適したゴム状弾性体としては、加硫ゴム、シリコンゴム(Q)、ウレタンゴム(U)、フッ素ゴム(FKM)、エチレンプロピレン共重合体系エラストマ(EPM)等が挙げられる。また、ゴムに限らずPTFE、PFA、ナイロン(登録商標)、PPS、PEEK等の樹脂材でもよい。
この実施形態では、弁体30の全閉面部34がOリング57に押し付けられることにより、全閉状態が得られ、全閉漏れが、より一層、生じ難くなる。また、接触面の摩擦が少ないことにより、Oリング57の摩耗が少なく、長期間に亘って優れた弁締め切り性が得られるようになる。なお、この実施形態の特徴的構成部分は、後述する実施形態2、3のものにも、同様に適用できる。
図9に示されている実施形態では、弁座面部29から弁ポート12にかけての表面部分を覆うように、弾性シール部材としてのゴム状弾性材製の弁座部材58が弁ハウジング10に取り付けられ、弁座部材58が弁ポート12とその周りの弁座面部29を画定する構成を採用している。
弁座部材58を構成するゴム状弾性材は、ゴム状弾性を示す材料であり、ゴムあるいはゴム類似物質を指す。弁座部材58に適したゴム状弾性体としては、加硫ゴム、シリコンゴム(Q)、ウレタンゴム(U)、フッ素ゴム(FKM)、エチレンプロピレン共重合体系エラストマ(EPM)等が挙げられる。また、ゴムに限らずPTFE、PFA、ナイロン(登録商標)、PPS、PEEK等の樹脂材でもよい。
この実施形態では、弁体30の全閉面部34がゴム状弾性材製の弁座部材58による弁座面部29に押し付けられることにより、全閉状態が得られ、全閉漏れが、より一層、生じ難くなる。また、接触面の摩擦が少ないことにより、弁座部材58による弁座面部29の摩耗が少なく、長期間に亘って優れた弁締め切り性が得られるようになる。なお、この実施形態の特徴的構成部分も、後述する実施形態2、3のものにも、同様に適用できる。
なお、図7〜図9に示されている何れの実施形態でも、弁体30と弁体側ばねリテーナ部材35との間に間隙t1が設けられているから、図1に示されている実施形態1と同等の作用効果が得られる。
図10に示されている実施形態では、弁ホルダ20に代えて、図8に示されている実施形態の弁ホルダ20Aからストッパ面部25を省略した、下端に円環状の下側リップ片21Aを有し、上端に円環状の上側リップ片23Aを有する円筒状の弁ホルダ20Bが用いられている。弁ホルダ20Bの下部には半球面受け座部材(下側半体)60が取り付けられている。
弁体30の基部は球体61により構成され、球体61の下側が半球面受け座部材60に軸線方向に変位可能に係合している。これにより、弁体30が球面継手式に弁ホルダ20Bより吊り下げ支持される。
弁体側ばねリテーナ材35の弁ホルダ20Bの下側リップ片21A側への移動を制限するストッパ部は、半球面受け座部材60の上面62により構成されている。また、弁体側ばねリテーナ部材35の底部には、球体61の上側を受け入れる半球面凹部(上側半体)63が形成されている。
この実施形態でも、図1に示されている実施形態1と同様に、弁体30の球体61が半球面受け座部材60に密に係合する最降下位置(図10に示されている位置)に、弁体30が位置している状態で、弁体側ばねリテーナ部材35の下底面35Aがストッパ面62に当接した状態では、弁体30と弁体側ばねリテーナ部材35との間に間隙t1が生じ、弁体側ばねリテーナ部材35と弁体30とが切り離される。
従って、この実施形態でも、図1に示されている実施形態1と同等の作用効果が得られ、しかも、弁体30が球面継手式に弁ホルダ20Bより吊り下げ支持されていることにより、弁体30の傾きも自動修正され、弁体30が常に適切な位置で弁座面部29に着座できるようになる。このことにより、全閉漏れを生じない、より一層優れた弁締め切り性が得られるようになる。
図11に示されている実施形態では、弁ハウジング10の上部にカップ形状の下蓋部材99が固定装着され、下蓋部材99の上部にロータケース71が気密に固定されている。固定支持材18は取付板17によって下蓋部材99に固定装着されている。
この実施形態では、弁座面部29がテーパ面であることにより、弁体90には流量調整部33の根元部分に円錐面状の全閉面部31が形成されている。この全閉面部31が弁座面部29に着座することにより、全閉状態が得られる。
弁体90は、弁ホルダ20Cより弁座面部29の側に突出した部位に弁ステム部91を有している。弁ハウジング10には、スリーブ状のステムガイド部材98が、当該ステムガイド部材98に形成されているガイド孔97が弁ポート12と同心位置に位置するように取り付けられている。弁体90の弁ステム部91はステムガイド部材98のガイド孔97に軸線方向に変位可能に嵌合している。これにより、弁ステム部91がステムガイド部材98を介して弁ハウジング10より案内支持される。
この案内支持構造により、弁体90が雄ねじ軸73より切り離され、圧縮コイルばね36のばね力が弁体90に作用しないフリー状態にあっても、弁体90がステムガイド部材98によって案内支持され、弁体90の弁ポート12に対する心ずれが抑制される。
この結果、弁体90が弁座面部29に対して離接する際に、弁体90が回転したとしても、弁体90の全閉面部31、流量調整部33が弁座面部29に片当たりして生じる回転摺動摩耗が低減する。
また、心ずれを生じた状態で、閉弁ばね荷重作用下で、弁体90が弁座面部29(シール面)を摩擦しながら着座することもない。
よって、この案内支持構造は、弁体90の弁ポート12に対する心ずれ防止効果を顕著に奏し、シール部の信頼性が、より一層向上する。
この実施形態のように、ステムガイド部材98が弁ハウジング10とは別部品によって構成されていることにより、弁ポート12部分の加工が容易になると共に、弁室11として必要な空間を容易に確保できる。また、ステムガイド部材98が弁ハウジング10とは別部品によって構成されていることにより、弁ハウジング10は構造部品としての材料選択を行い、ステムガイド部材98は摺動部材としての材料選択を個々に行うことが可能になる。例えば、ステムガイド部材98は、銅合金、焼結材、プラスチック等を選択することができる。
また、雄ねじ軸73の上端部76がガイド支持軸78に形成された軸受孔78Aに、回転可能に且つ軸線方向に移動可能に嵌合し、雄ねじ軸73の上端部76がガイド支持軸78より軸受け支持されている。
また、この実施形態では、図12に示されているように、弁ホルダ20Cの下端部に開口101を有する下端部材95が固定装着されており、下端部材95が下側面部を構成している。弁ホルダ20C内の下端部材95上には、ワッシャ94、円筒状のスペーサ部材93が設けられており、スペーサ部材93の上端面がストッパ面部25になっている。このストッパ面部25の作用は前述の実施形態のストッパ面部25の作用と同じである。
弁体90は、下端部材95の開口101を遊嵌合状態で貫通し、上端フランジ部92がワッシャ94に係合していることにより、弁ホルダ20Cより回転可能に且つ軸線方向に変位可能に吊り下げ支持されている。
また、弁ホルダ20C内の上側にねじ軸側ばねリテーナ部材96が配置されている。圧縮コイルばね36は、ねじ軸側ばねリテーナ部材96と弁体側ばねリテーナ部材35との間に設けられ、ねじ軸側ばねリテーナ部材96を雄ねじ軸73の先端面に押し付けている。このばね取付構造は、前述の実施形態に比して、ねじ軸側ばねリテーナ部材96の有無だけであり、実質的に前述の実施形態と同じである。
なお、図13(a)に示されているように、スペーサ部材93がスペーサ部93Aとして下端部材95に一体形成されていてもよい。また、図13(b)に示されているように、スペーサ部材93にワッシャ部94Aが一体形成されていてもよい。
なお、これらの実施形態でも、図1に示されている実施形態1と同じの作用効果が得られる。
(電動式コントロールバルブの実施形態2)
この発明による電動式コントロールバルブの実施形態2を、図14を参照して説明する。なお、図14において、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
固定支持部材18のガイド孔19には円筒状の弁ホルダ40が軸線方向(上下方向)、つまり弁開閉方向に摺動可能に嵌合している。これにより、弁ホルダ40は弁ハウジング10内を軸線方向に移動可能である。弁ホルダ40は、上端に上側面部をなす円環状の上側リップ片41を有する。
弁ホルダ40の下端部には金属製あるいは合成樹脂製の弁体50が固定装着されている。弁体50は下側に円錐形をした流量調整部(ニードル弁部)51を有している。
弁体50は、流量調整部51の弁ポート12に対する進入度(軸線方向位置)に応じて定量的な流量制御を行い、流量調整部51の根元部に形成されている円環状の全閉面部52が弁ポート12の周りの弁座面部29に当接着座することにより、弁ポート12を閉じる(閉塞する)全閉状態になる。
弁ホルダ40には、ステッピングモータ70の雄ねじ軸73の下端部74が、弁ホルダ40の上側リップ片41の内側の開口42を遊嵌合状態で貫通している。この遊嵌合状態とは、弁ホルダ40と雄ねじ軸73とが相対的に径方向に変位できることを云う。
雄ねじ軸73の下端部74、つまり、雄ねじ軸73の先端にはフランジ状の吊下係合部83が一体形成されている。弁ホルダ40内の上側にはスペーサ部材43が設けられている。スペーサ部材43は、例えば、フッ素樹脂等の高滑性プラスチックをコーティングしたもの、あるいは高滑性プラスチックにより構成され、円筒状のスペーサ部43Aと、円環状のワッシャ部43Bとを一体に有する。
雄ねじ軸73の吊下係合部83は弁ホルダ40内のスペーサ部材43のワッシャ部43Bを挟んで弁ホルダ40の上側リップ片41に回転可能に係合している。この係合により、弁ホルダ40が雄ねじ軸73より回転可能に吊り下げ支持される。
弁ホルダ40内にはねじ軸側ばねリテーナ部材45が軸線方向に移動可能に設けられている。ねじ軸側ばねリテーナ部材45はスペーサ部材43のスペーサ部43Aによって上側リップ片41側への移動を制限されている。
この制限により、図14に示されているように、雄ねじ軸73の吊下係合部83がスペーサ部材43のワッシャ部43Bに当接する状態では、雄ねじ軸73の下端部74とねじ軸側ばねリテーナ部材45との間に間隙t2が生じ、ねじ軸側ばねリテーナ部材45と雄ねじ軸73とが切り離される。
ねじ軸側ばねリテーナ部材45と弁体50との間には圧縮コイルばね46が所定の予荷重を与えられた状態で取り付けられている。
ステッピングモータ70は、ロータ72によって雄ねじ軸73を回転駆動し、回転に伴う雄ねじ軸73の軸線方向移動によって弁ホルダ40およびこれと一体の弁体50を弁開閉方向に直線移動させる。
これにより、弁体50の流量調整部51の弁ポート12に対する軸線方向位置(弁開閉方向の直線移動位置)が変わり、その軸線方向位置に応じて弁ポート12の実効開口面積が増減し、定量的な流量制御が行われる。
弁体50の弁開閉方向の降下移動により、弁ポート12の実効開口面積が徐々に低減し、これに応じて弁ポート12を流れる流体の流量が徐々に低減する。弁体50が弁開閉方向に所定量降下移動すると、弁体50の全閉面部52が弁座面部29に当接着座することにより、弁ポート12が閉塞される全閉状態になる。
つぎに、図15〜図19を参照して実施形態2による電動式コントロールバルブの作動を詳細に説明する。
図19(a)はこの実施形態におけるステッピングモータ70のパルス数と雄ねじ軸73および弁ホルダ40と弁体50の軸線方向変位との関係を、図19(b)はステッピングモータ70のパルス数とばね荷重(弁体40を弁座面部29に押し付ける弁閉ばね荷重)との関係を、図19(c)はステッピングモータ70のパルス数と流量との関係を各々示している。なお、図19(a)において、L73は雄ねじ軸73の変位を、L40&50は弁ホルダ40と弁体50の変位を各々示している。また、図19(a)〜(c)において、(1) は図15の動作状態を、(2) は図16の動作状態を、(3) 、(4) は図17の動作状態を、(5) は図18の動作状態を各々示している。
図15は、弁体50の全閉面部52が弁座面部29より離れた弁開状態(制御域)を示している。この弁開状態時には、雄ねじ軸73の吊下係合部83がスペーサ部材43のワッシャ部43Bを挟んで弁ホルダ40の上側リップ片41に係合して弁ホルダ40および弁ホルダ40と一体の弁体50が雄ねじ軸73より吊り下げられている。
この弁開状態時には、ねじ軸側ばねリテーナ部材45がスペーサ部材43のスペーサ部43Aに当接し、スペーサ部材43の作用によってねじ軸側ばねリテーナ部材45が雄ねじ軸73の先端部74より離間し、雄ねじ軸73とねじ軸側ばねリテーナ部材45との間に間隙t2が存在する。
これにより、弁開状態では、雄ねじ軸73とねじ軸側ばねリテーナ部材45とが切り離され、雄ねじ軸73に圧縮コイルばね46のばね力が有効な閉弁ばね荷重として弁体50に作用せず、圧縮コイルばね46のばね力は、弁体50とこれと一体の弁ホルダ40との間に作用し、圧縮コイルばね46のばね荷重は弁ホルダ40内において完結し、圧縮コイルばね46のばね力が有効な閉弁ばね荷重として弁体50に作用しない(図19の(1) の状態)。この状態下では、弁ホルダ40および弁体50は雄ねじ軸73に対して自由に相対回転できる。
制御域では、雄ねじ軸73は、弁ホルダ40、弁体50より切り離された状態で回転するから、フリクションロスが減少し、流量制御動作に必要なステッピングモータ70の電力を削減できる。
この弁開状態より、ステッピングモータ70によって雄ねじ軸73が弁閉方向に回転駆動されることにより、雄ねじ軸73、弁ホルダ40、弁体50が共に降下移動する。この降下によって、図16に示されているように、弁体50の全閉面部52が弁座面部29に着座する(図19の(2) の状態)。
弁体50の全閉面部52が弁座面部29に着座する瞬間は、雄ねじ軸73とねじ軸側ばねリテーナ部材45との間に間隙t2が引き続き存在し、圧縮コイルばね46のばね力が有効な閉弁ばね荷重として弁ホルダ40、弁体50に作用しないことにより、弁ホルダ40、弁体50が雄ねじ軸73の回転により連れ回りしていても、弁体50の全閉面部52が弁座面部29に着座した時点で、全閉面部52と弁座面部29との接触による弁ホルダ40と弁体50の自重分の摩擦により、弁ホルダ40と弁体50は回転しなくなる。
つまり、弁体50の全閉面部52が弁座面部29に対して摺れ回りすることなく着座する。
なお、このとき、仮に、弁体50の全閉面部52が弁座面部29に対して回転したとしても、弁ホルダ40と弁体50の自重分の摩擦抵抗しか生じないから、弁体50の全閉面部52と弁座面部29との接触面に、大きい摩耗が生じることがない。
また、弁ホルダ40、弁体50に圧縮コイルばね46のばね力が有効な閉弁ばね荷重としてかからないから、弁開時〜着座時に、弁ホルダ40、弁体50は、雄ねじ軸73に対して径方向に自由に変位でき、雄ねじ軸73と弁座面部29(弁ポート12)とが心ずれしても、弁体50の全閉面部52が片当たりの状態で弁座面部29に接触することがなくなり、弁体50が常に適切な位置、姿勢で弁座面部29に着座する。
弁体50の全閉面部52が弁座面部29に着座した状態より、更に、ステッピングモータ70によって雄ねじ軸73が弁閉方向に回転駆動されると、弁体50の全閉面部52が弁座面部29に着座した状態のまま、雄ねじ軸73が降下移動する。
この降下移動により、雄ねじ軸73とねじ軸側ばねリテーナ部材45との間との間の間隙が狭まり、雄ねじ軸73の弁閉方向移動によって弁体50の全閉面部52が弁座面部29に着座した状態より雄ねじ軸73が弁ホルダ40に対して相対的に弁座面部29の側に所定値以上移動すると、図17に示されているように、雄ねじ軸73の下端部74がねじ軸側ばねリテーナ部材45に当接するようになる(図19の(3) の状態)。
雄ねじ軸73の下端部74がねじ軸側ばねリテーナ部材45に当接する瞬間まで、圧縮コイルばね46のばね力が有効な閉弁ばね荷重として弁体50に作用することがなく、弁体50の全閉面部52が弁座面部29に対して、圧縮コイルばね46の閉弁ばね荷重作用下で摺れ回りすることがない。
雄ねじ軸73の下端部74がねじ軸側ばねリテーナ部材45に当接した瞬間、圧縮コイルばね46のばね力が有効な閉弁ばね荷重として弁ホルダ40と弁体50に作用し(図19の(4) の状態)、圧縮コイルばね46のばね力によって弁体50の全閉面部52が弁座面部29に押し付けられ、ここで閉弁ばね荷重が生じて弁締め切り性が得られる。
このように、弁体50の全閉面部52が弁座面部29に着座した後に、圧縮コイルばね46のばね力が有効な閉弁ばね荷重として弁ホルダ40と弁体50に作用するから、弁体50の全閉面部52が、圧縮コイルばね46のばね力によって弁座面部29に押し付けられた状態で、弁座面部29に対して大きい摩擦力をもって摺れ回りすることがない。
なお、弁開過程で、弁体50の全閉面部52が弁座面部29より離間する際も、同様に、圧縮コイルばね46のばね力によって弁座面部29に押し付けられた状態で、弁体50の全閉面部52が弁座面部29に対して摺れ回りすることがなく、弁ホルダ40と弁体50の自重分の摩擦抵抗しか生じないから、弁体50の全閉面部52と弁座面部29との接触面の摩耗が低減する。
つまり、弁体50の全閉面部52が弁座面部29に着座する瞬間と離脱する瞬間に、弁体30と弁座面部29との間に発生する摩擦力は、弁ホルダ40と弁体50の自重分のみによるものになり、繰り返し作動が行われても摩耗量は極めて少なくなる。
これらのことにより、繰り返しの作動条件を要求されても、弁体50の全閉面部52と弁座面部29との接触面が激しく摩耗することがなく、長期間に亘って全閉漏れを生じない優れた弁締め切り性が得られる。
また、上述したように、弁体50の全閉面部52が片当たりの状態で弁座面部29に接触することがなく、弁体50が常に適切な位置、姿勢で弁座面部29に着座するから、このことによっても、全閉漏れを生じない優れた弁締め切り性が得られる。
これより、更に、ステッピングモータ70によって雄ねじ軸73が弁閉方向に回転駆動されると、図18に示されているように、雄ねじ軸73の下端部74によってねじ軸側ばねリテーナ部材45が下方に押され、圧縮コイルばね46のばね力が有効な閉弁ばね荷重として弁ホルダ40と弁体50に作用する状態が続き、全閉状態での基点出しが行われる(図19の(5) の状態)。
(実施形態2の変形例)
実施形態2による電動式コントロールバルブの変形例(他の実施形態)を、図20、図21を参照して説明する。なお、図20、図21において、図1、図11、図14に対応する部分は、図1、図11、図14に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
図20に示されている実施形態では、弁ホルダ40の上部に、スペーサ部材として、上側の半球面受け座部材(上側半体)64が設けられている。雄ねじ軸73の下端部74は吊下係合部をなす球体65になっており、球体65が半球面受け座部材64に軸線方向に変位可能に係合している。
これにより、弁ホルダ40が雄ねじ軸73より球面継手式に吊り下げ支持される。
また、ねじ軸側ばねリテーナ部材45の上部には、球体65の下側を受け入れる半球面凹部(下側半体)66が形成されている。
この実施形態でも、図14に示されている実施形態2と同様に、ねじ軸側ばねリテーナ部材45がスペーサ部材をなす半球面受け座部材64によって上側リップ片41側への移動を制限されることにより、雄ねじ軸73の球体65が半球面受け座部材64に密に係合した状態(図20に示されている状態)では、球体65とねじ軸側ばねリテーナ部材45との間に間隙t2が生じ、ねじ軸側ばねリテーナ部材45と雄ねじ軸73とが切り離される。
従って、この実施形態でも、図14に示されている実施形態2と同等の作用効果が得られ、しかも、弁ホルダ40、弁体50が球面継手式に雄ねじ軸73より吊り下げ支持されていることにより、弁ホルダ40、弁体50の傾きも自動修正され、弁体50が常に適切な位置で弁座面部29に着座できるようになり、全閉漏れを生じない優れた弁締め切り性が得られるようになる。
図21に示されている実施形態では、図11に示す電動式コントロールバルブの固定支持部材18のガイド孔19に弁ホルダ40Aを支持させて、弁ホルダ40A内に、図14に示す電動式コントロールバルブの弁ホルダ40の内部と同様の構成を設けると共に、弁体90を弁ホルダ40Aの下端部に固定装着している。弁ハウジング10にはスリーブ状のステムガイド部材98が、そのガイド孔97が弁ポート12と同心位置に位置するように取り付けられており、弁体90の弁ステム部91がステムガイド部材98のガイド孔97に軸線方向に変位可能に嵌合している。これにより、図11に示されている実施形態と同様に、弁ステム部91がステムガイド部材98を介して弁ハウジング10より案内支持される。
この案内支持構造により、弁体90が雄ねじ軸73より切り離され、圧縮コイルばね46のばね力が弁体90に有効に作用しないフリー状態にあっても、弁体90がステムガイド部材98によって案内支持され、弁体90の弁ポート12に対する心ずれが抑制される。
この結果、弁体90が弁座面部29に対して離接する際に、弁体90が回転したとしても、弁体90の全閉面部31、流量調整部33が弁座面部29に片当たりして生じる回転摺動摩耗が低減する。
また、心ずれを生じた状態で、閉弁ばね荷重作用下で、弁体90が弁座面部29(シール面)を摩擦しながら着座することもない。
よって、この案内支持構造は、弁体90の弁ポート12に対する心ずれ防止効果を顕著に奏し、シール部の信頼性が、より一層向上する。
この実施形態でも、ステムガイド部材98が弁ハウジング10とは別部品によって構成されていることにより、弁ポート12部分の加工が容易になると共に、弁室11として必要な空間を容易に確保できる。また、ステムガイド部材98が弁ハウジング10とは別部品によって構成されていることにより、弁ハウジング10は構造部品としての材料選択を行い、ステムガイド部材98は摺動部材としての材料選択を個々に行うことが可能になる。
なお、この実施形態でも、図14に示されている実施形態2と同じの作用効果が得られる。
(電動式コントロールバルブの実施形態3)
この発明による電動式コントロールバルブの実施形態3を、図22を参照して説明する。なお、図22において、図1、図11、図14に対応する部分は、図1、図11、図14に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
図22に示されている実施形態では、弁ホルダ40Aの下端部に下端部材95が固定装着されており、下端部材95が下側面部を構成している。弁体90は、下端部材95の開口101を遊嵌合状態で貫通し、上端フランジ部92が下端部材95に当接することにより、弁ホルダ40Aより回転可能に且つ軸線方向に変位可能に吊り下げ支持されている。
この実施形態では、図23に示されているように、弁ホルダ40A内の上側に、円筒状のスペーサ部材47と円環状の高滑性ワッシャ部材48とが設けられている。
雄ねじ軸73の吊下係合部83は弁ホルダ40A内の高滑性ワッシャ部材48を挟んで弁ホルダ40Aの上側リップ片41に回転可能に係合している。この係合により、弁ホルダ40Aが雄ねじ軸73より回転可能に吊り下げ支持される。
弁ホルダ40A内にはねじ軸側ばねリテーナ部材45が軸線方向に移動可能に設けられている。ねじ軸側ばねリテーナ部材45はスペーサ部材47によって上側リップ片41側への移動を制限されている。図24によく示されているように、スペーサ部材47の軸長Bは、雄ねじ軸73の先端の吊下係合部83を含む弁ホルダ40Aに対する係合部の軸長Aより長い寸法に設定されている。従って、この実施形態でも、雄ねじ軸73の下端部74とねじ軸側ばねリテーナ部材45との間に間隙t2が生じ、ねじ軸側ばねリテーナ部材45と雄ねじ軸73とが切り離される。
ねじ軸側ばねリテーナ部材45と弁体90の上端フランジ部92との間に、圧縮コイルばね46が所定の予荷重を与えられた状態で取り付けられている。
弁体90は、弁ホルダ40Aより弁座面部29の側に突出した部位に弁ステム部91を有している。弁ハウジング10には、スリーブ状のステムガイド部材98が、当該ステムガイド部材98に形成されているガイド孔97が弁ポート12と同心位置に位置するように取り付けられている。弁体90の弁ステム部91はステムガイド部材98のガイド孔97に軸線方向に変位可能に嵌合している。これにより、弁ステム部91がステムガイド部材98を介して弁ハウジング10より案内支持される。
弁ハウジング10のステムガイド部材取付部には均圧螺旋溝106が形成されている。なお、均圧螺旋溝106は、弁体90のステムガイド部材98の外周面に形成することもできる。
つぎに、図25〜図29を参照して実施形態3による電動式コントロールバルブの作動を詳細に説明する。
図29(a)はこの実施形態におけるステッピングモータ70のパルス数と雄ねじ軸73および弁ホルダ40Aと弁体90の軸線方向変位との関係を、図29(b)はステッピングモータ70のパルス数とばね荷重(弁体90を弁座面部29に押し付ける弁閉ばね荷重)との関係を、図29(c)はステッピングモータ70のパルス数と流量との関係を各々示している。なお、図29(a)において、L73は雄ねじ軸73の変位を、L40Aは弁ホルダ40Aの変位を、L90は弁体90の変位を各々示している。また、図29(a)〜(c)において、(1) は図25の動作状態を、(2) は図26の動作状態を、(3) 、(4) は図27の動作状態を、(5) は図28の動作状態を各々示している。
図25は、弁体90の流量制御部33が弁座面部29より離れた弁開状態(制御域)を示している。この弁開状態時には、雄ねじ軸73の吊下係合部83が高滑性ワッシャ48を挟んで弁ホルダ40Aの上側リップ片41に係合して弁ホルダ40Aおよび弁体90が雄ねじ軸73より吊り下げられている。
この弁開状態時には、ねじ軸側ばねリテーナ部材45がスペーサ部材47に当接し、スペーサ部材47の作用によってねじ軸側ばねリテーナ部材45が雄ねじ軸73の先端部74より離間し、雄ねじ軸73とねじ軸側ばねリテーナ部材45との間に間隙t2が存在する。
これにより、弁開状態では、雄ねじ軸73とねじ軸側ばねリテーナ部材45とが切り離され、雄ねじ軸73に圧縮コイルばね46のばね力が有効な閉弁ばね荷重として弁体90に作用せず、圧縮コイルばね46は、弁体90とこれと一体の弁ホルダ40Aとの間に作用し、圧縮コイルばね46のばね荷重は弁ホルダ40A内において完結し、圧縮コイルばね46のばね力が有効な閉弁ばね荷重として弁体90に作用しない(図29の(1) の状態)。この状態下では、弁ホルダ40Aおよび弁体90は雄ねじ軸73に対して自由に相対回転できる。
制御域では、雄ねじ軸73は、弁ホルダ40A、弁体90より切り離された状態で回転するから、フリクションロスが減少し、流量制御動作に必要なステッピングモータ70の電力を削減できる。
この弁開状態より、ステッピングモータ70によって雄ねじ軸73が弁閉方向に回転駆動されることにより、雄ねじ軸73、弁ホルダ40A、弁体90が共に降下移動する。この降下によって、図26に示されているように、弁体90の全閉面部31が弁座面部29に着座する(図29の(2) の状態)。
弁体90の全閉面部31が弁座面部29に着座する瞬間は、雄ねじ軸73とねじ軸側ばねリテーナ部材45との間に間隙t2が引き続き存在し、圧縮コイルばね46のばね力が有効な閉弁ばね荷重として弁ホルダ40A、弁体90に作用しないことにより、弁ホルダ40A、弁体90が雄ねじ軸73の回転により連れ回りしていても、弁体90の全閉面部31が弁座面部29に着座した時点で、全閉面部31と弁座面部29との接触による弁ホルダ40Aと弁体90の自重分の摩擦により、弁ホルダ40Aと弁体90は回転しなくなる。
つまり、弁体90の全閉面部31が弁座面部29に対して摺れ回りすることなく着座する。
なお、このとき、仮に、弁体90の全閉面部31が弁座面部29に対して回転したとしても、弁ホルダ40Aと弁体90の自重分の摩擦抵抗しか生じないから、弁体90の全閉面部31と弁座面部29との接触面に、大きい摩耗が生じることがない。
また、弁ホルダ40A、弁体90に圧縮コイルばね46のばね力が有効な閉弁ばね荷重としてかからないから、弁開時〜着座時に、弁ホルダ40A、弁体90は、雄ねじ軸73に対して径方向に自由に変位でき、雄ねじ軸73と弁座面部29(弁ポート12)とが心ずれしても、弁体90の全閉面部31が片当たりの状態で弁座面部29に接触することがなくなり、弁体90が常に適切な位置、姿勢で弁座面部29に着座する。
弁体90の全閉面部31が弁座面部29に着座した状態より、更に、ステッピングモータ70によって雄ねじ軸73が弁閉方向に回転駆動されると、弁体90の全閉面部31が弁座面部29に着座した状態のまま、雄ねじ軸73が降下移動する。
この降下移動により、雄ねじ軸73とねじ軸側ばねリテーナ部材45との間との間の間隙が狭まり、雄ねじ軸73の弁閉方向移動によって弁体90の全閉面部31が弁座面部29に着座した状態より雄ねじ軸73が弁ホルダ40Aに対して相対的に弁座面部29の側に所定値以上移動すると、図27に示されているように、雄ねじ軸73の下端部74がねじ軸側ばねリテーナ部材45に当接するようになる(図29の(3) の状態)。
雄ねじ軸73の下端部74がねじ軸側ばねリテーナ部材45に当接する瞬間まで、圧縮コイルばね46のばね力が有効な閉弁ばね荷重として弁体90に作用することがなく、弁体90の全閉面部31が弁座面部29に対して、圧縮コイルばね46の閉弁ばね荷重作用下で摺れ回りすることがない。
雄ねじ軸73の下端部74がねじ軸側ばねリテーナ部材45に当接した瞬間、圧縮コイルばね46のばね力が有効な閉弁ばね荷重として弁体90に作用し(図29の(4) の状態)、圧縮コイルばね46のばね力によって弁体90の全閉面部31が弁座面部29に押し付けられ、ここで閉弁ばね荷重が生じて弁締め切り性が得られる。
このように、弁体90の全閉面部31が弁座面部29に着座した後に、圧縮コイルばね46のばね力が有効な閉弁ばね荷重として弁体90に作用するから、弁体90の全閉面部31が、圧縮コイルばね46のばね力によって弁座面部29に押し付けられた状態で、弁座面部29に対して大きい摩擦力をもって摺れ回りすることがない。
なお、弁開過程で、弁体90の全閉面部31が弁座面部29より離間する際も、同様に、圧縮コイルばね46のばね力によって弁座面部29に押し付けられた状態で、弁体90の全閉面部31が弁座面部29に対して摺れ回りすることがなく、弁ホルダ40Aと弁体90の自重分の摩擦抵抗しか生じないから、弁体90の全閉面部31と弁座面部29との接触面の摩耗が低減する。
つまり、弁体90の全閉面部31が弁座面部29に着座する瞬間と離脱する瞬間に、弁体90と弁座面部29との間に発生する摩擦力は、弁ホルダ40Aと弁体90の自重分のみによるものになり、繰り返し作動が行われても摩耗量は極めて少なくなる。
これらのことにより、繰り返しの作動条件を要求されても、弁体90の全閉面部31と弁座面部29との接触面が激しく摩耗することがなく、長期間に亘って全閉漏れを生じない優れた弁締め切り性が得られる。
また、上述したように、弁体90の全閉面部31が片当たりの状態で弁座面部29に接触することがなく、弁体90が常に適切な位置、姿勢で弁座面部29に着座するから、このことによっても、全閉漏れを生じない優れた弁締め切り性が得られる。
これより、更に、ステッピングモータ70によって雄ねじ軸73が弁閉方向に回転駆動されると、図28に示されているように、雄ねじ軸73の下端部74によってねじ軸側ばねリテーナ部材45が下方に押され、圧縮コイルばね46のばね力が有効な閉弁ばね荷重として弁体90に作用する状態が続き、全閉状態での基点出しが行われる(図29の(5) の状態)。
尚、この状態下では、弁体90の上端フランジ部92と下端部材95との間に軸線方向の間隙t3ができ、弁ホルダ40A、スペーサ部材47、高滑性ワッシャ部材48は、ねじ軸側ばねリテーナ部材45に乗っているだけの状態になる。
また、この実施形態では、弁体90は雄ねじ軸73に対して自重で乗っているだけなので、弁体90が弁座面部29に接触すると、弁体90と雄ねじ軸73とが切り離され、弁座面部29に回転トルクを伝えることがない。これは、弁座面部29に異物を噛み込んだ時も同様で、異物の上に着座した弁体90は、そこで動きを止めて、その後にばね荷重によって静的に軸方向の荷重が加わるが、摺動しながらの荷重ではないので、弁座面部29に傷を生ずる可能性が極めて低い。本実施形態の構造は、弁座面部29の耐摩耗性の向上のみならず、流体中の異物の噛み込みに対しても効果のある構造である。
また、この実施形態でも、制御域では、雄ねじ軸73は、弁体90より切り離された状態で回転するから、フリクションロスが減少し、流量制御動作に必要なステッピングモータ70の電力を削減できる。
また、この実施形態では、弁ステム部91がステムガイド部材98を介して弁ハウジング10より案内支持されているから、弁体90が雄ねじ軸73より切り離され、圧縮コイルばね46のばね力が弁体90に有効に作用しないフリー状態にあっても、弁体90がステムガイド部材98によって案内支持され、弁体90の弁ポート12に対する心ずれが抑制される。
この結果、弁体90が弁座面部29に対して離接する際に、弁体90が回転したとしても、弁体90の全閉面部31、流量調整部33が弁座面部29に片当たりして生じる回転摺動摩耗が低減する。
また、心ずれを生じた状態で、閉弁ばね荷重作用下で、弁体90が弁座面部29(シール面)を摩擦しながら着座することもない。
よって、この案内支持構造は、弁体90の弁ポート12に対する心ずれ防止効果を顕著に奏し、シール部の信頼性が、より一層向上する。
また、図30に示されているように、雄ねじ軸73が傾斜角θをもって傾いても、雄ねじ軸73の先端で弁ホルダ40Aを吊り上げているので、雄ねじ軸73の傾きによってラジアル方向の負荷が掛かりに難くなっているので、大きなフリクションロスが生じ難く、従来構造のもの作動性のばらつきが少なくなる。
(実施形態3の変形例)
実施形態3による電動式コントロールバルブの変形例(他の実施形態)を、図31、図32を参照して説明する。なお、図31、図32において、図1、図22、図23に対応する部分は、図1、図22、図23に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
図31に示されている実施形態では、弁体90の上端フランジ部92と下端部材95との間に高滑性ワッシャ102が設けられており、作動性を更に改善できる。
図32に示されている実施形態は、ステムガイド孔97が弁ハウジング10に直接形成され、部品点数の削減を図られている。
この発明による電動式コントロールバルブは、冷凍サイクル装置の膨張弁等として用いることができる。

Claims (7)

  1. ステッピングモータのロータによって回転駆動される雄ねじ軸に形成された雄ねじ部が弁ハウジングに固定された雌ねじ部材の雌ねじ孔にねじ係合し、当該ねじ係合によって前記雄ねじ軸が軸線方向移動し、当該雄ねじ軸の軸線方向移動によって弁体を開閉駆動し、前記弁体が前記弁ハウジングに設けられた弁座部に着座することにより、弁ポートを全閉する電動式コントロールバルブにおいて、
    前記雄ねじ軸と前記弁体とが前記弁ハウジング内に軸線方向に移動可能に配置された筒状の弁ホルダによって軸線方向に相対変位可能に接続され、前記弁体が前記弁座部に着座した時には前記弁体を前記弁座部に押し付けるばね荷重を生じず、それより更に前記雄ねじ軸が弁閉方向に所定量以上移動した状態時に前記弁体を前記弁座部に押し付けるばね荷重を生じるように、前記弁ホルダ内に圧縮ばねが組み込まれていることを特徴とする電動式コントロールバルブ。
  2. ステッピングモータのロータによって回転駆動される雄ねじ軸に形成された雄ねじ部が弁ハウジングに固定された雌ねじ部材の雌ねじ孔にねじ係合し、当該ねじ係合によって前記雄ねじ軸が軸線方向移動し、当該雄ねじ軸の軸線方向移動によって弁体を開閉駆動し、前記弁体が前記弁ハウジングに設けられた弁座部に着座することにより、弁ポートを全閉する電動式コントロールバルブにおいて、
    前記弁ハウジング内に軸線方向に移動可能に配置された筒状の弁ホルダを有し、
    前記弁ホルダに前記弁体が軸線方向に変位可能に取り付けられ、前記弁ホルダの一方の端部に形成された下側面部に前記弁体が係合することにより、当該弁体が前記弁ホルダより吊り下げ支持され、
    前記雄ねじ軸の先端に形成された吊下係合部が前記弁ホルダの他方の端部に形成された上側面部に係合することにより、前記弁ホルダが前記雄ねじ軸より吊り下げ支持され、
    前記弁ホルダ内に弁体側ばねリテーナ部材が、前記弁ホルダに設けられたストッパ部に当接することにより前記下側面部側への移動を制限された状態で、軸線方向に移動可能に設けられ、
    前記雄ねじ軸の前記吊下係合部と前記弁体側ばねリテーナ部材との間に圧縮ばねが取り付けられており、
    前記弁体が前記弁座部より離間した状態および前記雄ねじ軸の弁閉方向移動によって前記弁体が前記弁座部に着座した状態より前記弁ホルダが前記弁体に対して相対的に前記弁座部の側に所定値以上移動するまでは、前記弁体側ばねリテーナ部材が前記ストッパ部に当接して前記弁体より離間し、前記弁体側ばねリテーナ部材と前記弁体とが切り離されて、前記弁体に前記圧縮ばねのばね力が作用せず、
    前記雄ねじ軸の弁閉方向移動によって前記弁体が前記弁座部に着座した状態より前記雄ねじ軸の弁閉方向移動によって前記弁ホルダが前記弁体に対して相対的に前記弁座部の側に所定値以上移動した状態では、前記弁体側ばねリテーナ部材が前記ストッパ部より離間した状態で前記弁体と当接して前記圧縮ばねのばね力を前記弁体に付与する、
    ことを特徴とする電動式コントロールバルブ。
  3. ステッピングモータのロータによって回転駆動される雄ねじ軸に形成された雄ねじ部が弁ハウジングに固定された雌ねじ部材の雌ねじ孔にねじ係合し、当該ねじ係合によって前記雄ねじ軸が軸線方向移動し、当該雄ねじ軸の軸線方向移動によって弁体を開閉駆動し、前記弁体が前記弁ハウジングに設けられた弁座部に着座することにより、弁ポートを全閉する電動式コントロールバルブにおいて、
    前記弁ハウジング内に軸線方向に移動可能に配置された筒状の弁ホルダを有し、
    前記弁ホルダの一方の端部に前記弁体が固定装着され、
    前記雄ねじ軸の先端に形成された吊下係合部が前記弁ホルダの他方の端部に形成された上側面部に係合することにより、前記弁ホルダが前記雄ねじ軸より吊り下げ支持され、
    前記弁ホルダ内にねじ軸側ばねリテーナ部材が、前記弁ホルダ内に設けられたスペーサ部材によって前記上側面部側への移動を制限された状態で、軸線方向に移動可能に設けられ、
    前記ねじ軸側ばねリテーナ部材と前記弁体との間に圧縮ばねが取り付けられており、
    前記弁体が前記弁座部より離間した状態および前記雄ねじ軸の弁閉方向移動によって前記弁体が前記弁座部に着座した状態より前記雄ねじ軸が前記弁ホルダに対して相対的に前記弁座部の側に所定値以上移動するまでは、前記スペーサ部材の作用によって前記雄ねじ軸の先端が前記ねじ軸側ばねリテーナ部材より離間することにより、前記弁ホルダおよび前記弁体に前記圧縮ばねのばね力が弁閉ばね荷重として作用せず、
    前記弁体が前記弁座部に着座した状態より前記雄ねじ軸の弁閉方向移動によって前記雄ねじ軸が前記弁ホルダに対して相対的に前記弁座部の側に所定値以上移動した状態では、前記雄ねじ軸の先端が前記ねじ軸側ばねリテーナ部材に当接して前記圧縮ばねのばね力を前記弁体に付与する、
    ことを特徴とする電動式コントロールバルブ。
  4. ステッピングモータのロータによって回転駆動される雄ねじ軸に形成された雄ねじ部が弁ハウジングに固定された雌ねじ部材の雌ねじ孔にねじ係合し、当該ねじ係合によって前記雄ねじ軸が軸線方向移動し、当該雄ねじ軸の軸線方向移動によって弁体を開閉駆動し、前記弁体が前記弁ハウジングに設けられた弁座部に着座することにより、弁ポートを全閉する電動式コントロールバルブにおいて、
    前記弁ハウジング内に軸線方向に移動可能に配置された筒状の弁ホルダを有し、
    前記弁ホルダに前記弁体が軸線方向に変位可能に取り付けられ、前記弁ホルダの一方の端部に形成された下側面部に前記弁体が係合することにより、当該弁体が前記弁ホルダより吊り下げ支持され、
    前記雄ねじ軸の先端に形成された吊下係合部が前記弁ホルダの他方の端部に形成された上側面部に係合することにより、前記弁ホルダが前記雄ねじ軸より回転可能に吊り下げ支持され、
    前記弁ホルダ内にねじ軸側ばねリテーナ部材が、前記弁ホルダ内に設けられたスペーサ部材によって前記上側面部側への移動を制限された状態で、軸線方向に移動可能に設けられ、
    前記ねじ軸側ばねリテーナ部材と前記弁体との間に圧縮ばねが取り付けられており、
    前記弁体が前記弁座部より離間した状態および前記雄ねじ軸の弁閉方向移動によって前記弁体が前記弁座部に着座した状態より前記雄ねじ軸が前記弁体に対して相対的に前記弁座部の側に所定値以上移動するまでは、前記スペーサ部材の作用によって前記雄ねじ軸の先端が前記ねじ軸側ばねリテーナ部材を押圧しない状態になることにより、前記弁体に前記圧縮ばねのばね力が弁閉ばね荷重として作用せず、
    前記弁体が前記弁座部に着座した状態より前記雄ねじ軸の弁閉方向移動によって前記雄ねじ軸が前記弁体に対して相対的に前記弁座部の側に所定値以上移動状態では、前記雄ねじ軸の先端が前記ねじ軸側ばねリテーナ部材に当接して前記圧縮ばねのばね力を前記弁体に付与する、
    ことを特徴とする電動式コントロールバルブ。
  5. 前記弁体が前記弁ホルダに対して径方向に変位可能に設けられていることを特徴とする請求項1、2、4のいずれか一項にに記載の電動式コントロールバルブ。
  6. 前記雄ねじ軸と前記弁ホルダとが互いに径方向に変位可能に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電動式コントロールバルブ。
  7. 前記弁体は、前記弁ホルダより前記弁座部の側に突出した部位に弁ステム部を有し、当該弁ステム部が前記弁ハウジングに設けられたステムガイド部に軸線方向に変位可能に嵌合し、当該弁ステム部が前記弁ハウジングより案内支持されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電動式コントロールバルブ。
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