JP2000227165A - 電動式コントロールバルブ - Google Patents

電動式コントロールバルブ

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JP2000227165A
JP2000227165A JP11028511A JP2851199A JP2000227165A JP 2000227165 A JP2000227165 A JP 2000227165A JP 11028511 A JP11028511 A JP 11028511A JP 2851199 A JP2851199 A JP 2851199A JP 2000227165 A JP2000227165 A JP 2000227165A
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Japan
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valve
port
main valve
valve body
pilot
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JP11028511A
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English (en)
Inventor
Yasuo Komiya
靖雄 小宮
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Saginomiya Seisakusho Inc
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Saginomiya Seisakusho Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動部に封止手段を組み込む必要をなくして
構造を簡単にし、大容量高圧回路でも主弁体の開閉を小
型のモータにより低トルクで行えるようにする。 【解決手段】 主弁ポート7より上流側に位置する弁室
5内に弁座部6に選択的に着座して主弁ポート7を開閉
する主弁体9を設ける。主弁体9は弁ハウジング3に設
けられたシリンダ孔12に摺動可能に嵌合して背面側に
背圧室14を画定し、背圧室14を出口ポート8に連通
させるパイロットポート16を弁本体10に設ける。主
弁体9に対して弁リフト方向に所定量のみ移動可能に連
結された弁棒状のパイロット弁体20の先端部23によ
りパイロットポート16を開閉するようにし、ステッピ
ングモータ26のロータ30の回転をねじ式の回転−直
線移動変換手段(32,33)によって主弁体9の弁リ
フト方向の運動に変換し、パイロット弁体20を主弁体
9の弁リフト方向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動式コントロ
ールバルブに関し、特に、冷凍機のガス回路における流
量制御や、大容量の電動膨張弁などとして使用されるパ
イロット式の電動式コントロールバルブに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電動式コントロールバルブ、たとえば電
動膨張弁(2段式電動膨張弁)の従来技術として、特公
平6−65915号公報に示されているようなものがあ
る。
【0003】この電動膨張弁は、入口ポート、弁室、弁
座部、主弁ポート、出口ポートを有する弁ハウジング
と、前記主弁ポートより上流側に位置する前記弁室内に
配置され、前記弁座部に選択的に着座して前記主弁ポー
トを開閉し、背面側に背圧室を画定し、且つ前記入口ポ
ートと前記出口ポートとを連通させる副弁ポート(通
路)を有するピストン形状の主弁体と、前記主弁体に対
して弁リフト方向に所定量のみ移動可能に連結され、前
記主弁体に対する弁リフト方向の移動により前記副弁ポ
ートを開閉する弁棒状の副弁体と、前記弁ハウジングに
取り付けられたモータと、前記モータのロータと前記副
弁体との間に設けられ、前記ロータの回転を前記主弁体
の弁リフト方向の運動に変換し、前記副弁体を前記主弁
体の弁リフト方向に移動させる回転−直線移動変換手段
とを有し、第1段階として副弁体による副弁ポートの開
閉より少流量の流量制御を行い、第2段階として主弁体
による主弁ポートの開閉より少流量の流量制御を行うよ
うになっている。
【0004】上述の電動膨張弁では、主弁体に、背圧室
と主弁ポートより下流側の出口ポートとを連通させて出
口ポート側の圧力を背圧室に導く均圧路が形成され、主
弁体の背圧室の端面と主弁ポート側の端面とに出口ポー
ト側の圧力が均等に作用することで、大容量の高圧回路
でも主弁体の開閉が低トルクで行われる得るようにし、
モータの小型化が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の電
動式コントロールバルブは、大容量の高圧回路でも主弁
体の開閉が低トルクで行われる得るようにすると云うこ
とについては、満足できるものであるが、しかし、常時
開状態の均圧路によって背圧室に下流側の圧力が常時導
入されているから、上流側の圧力が背圧室、均圧路を経
て下流側に漏洩しないように、換言すれば、上流側に対
する背圧室の気密性を保ち、全閉時の弁漏れをなくため
に、主弁体や副弁体の可動部にパッキン等の封止手段を
組み込む必要が生じる。
【0006】このため、構造が複雑になり、部品点数、
組み付け工数が増え、またパッキン交換等のメンテナン
ス作業も必要になる。
【0007】この発明は、上述の如き問題点を解消する
ためになされたもので、可動部にパッキン等の封止手段
を組み込む必要がなく、構造が簡単で、大容量の高圧回
路でも主弁体の開閉を低トルクで行うことができ、モー
タの小型化を図ることができる電動式コントロールバル
ブを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明による電動式コントロール
バルブは、入口ポート及び出口ポートを有し、該入口ポ
ートに連なる弁室と、該弁室と前記出口ポートを連通さ
せる主弁ポートとが内部に形成されたハウジングと、前
記弁室内に配置されて前記弁ハウジングのシリンダ孔に
摺動可能に嵌合し、該シリンダ孔に対する摺動により前
記主弁ポートの弁座部に選択的に着座して前記主弁ポー
トを開閉すると共に、前記シリンダ孔の内部に背圧室を
画定し、且つ、前記主弁ポートを閉じた状態で前記背圧
室と前記出口ポートとを連通させるパイロットポートが
内部に貫設されたピストン形状の主弁体と、前記主弁体
に対して弁リフト方向に所定量のみ移動可能に連結さ
れ、前記主弁体に対する弁リフト方向の移動により前記
パイロットポートを開閉する弁棒状のパイロット弁体
と、前記弁ハウジングに取り付けられたモータと、前記
モータのロータと前記パイロット弁体との間に設けら
れ、前記ロータの回転を前記主弁体の弁リフト方向の運
動に変換し、前記パイロット弁体を前記主弁体の弁リフ
ト方向に移動させる回転−直線移動変換手段とを有して
いるものである。
【0009】請求項2に記載の発明による電動式コント
ロールバルブは、前記背圧室における前記主弁体の受圧
面積と前記主弁ポートの開口面積がほぼ等しいものであ
る。
【0010】請求項3に記載の発明による電動式コント
ロールバルブは、前記回転−直線移動変換手段と前記パ
イロット弁体との間にばねが組み込まれ、全閉状態にお
いて前記ばねのばね力が前記パイロット弁体を介して前
記主弁体を前記弁座部に押し付けるように作用するもの
である。
【0011】請求項1に記載の発明による電動式コント
ロールバルブでは、この電動式コントロールバルブの全
閉状態においては、主弁体が弁座部に着座して主弁ポー
トを閉じ、パイロット弁体がパイロットポートを閉じて
いる。この状態下では、背圧室には、主弁体とシリンダ
孔との間の存在する間隙を通って上流側の圧力が入り、
背圧室内圧は弁室内圧と等しい圧力になっており、この
圧力の漏洩はパイロット弁体がパイロットポートを閉じ
ていることにより生じない。
【0012】電動式コントロールバルブが全閉状態より
開弁する際には、モータのロータの回転が回転−直線移
動変換手段によって主弁体の弁リフト方向の運動に変換
され、パイロット弁体が主弁体の弁リフト方向(開弁方
向)に移動し、まず、パイロットポートが開かれる。こ
れにより、下流側の圧力がパイロットポートを通って背
圧室に入り、背圧室内圧が下流側の圧力と等しくなる。
これより更にパイロット弁体が主弁体の弁リフト方向
(開弁方向)に移動すると、パイロット弁体によって主
弁体が弁リフト方向(開弁方向)に移動し、主弁体が弁
座部より離れて主弁ポートを開く。この時には主弁体の
背圧室の端面と主弁ポート側の端面とに下流側の圧力が
作用しているから、大きい開弁力を必要としない。
【0013】請求項2に記載の発明による電動式コント
ロールバルブでは、背圧室における主弁体の受圧面積と
弁ポートの開口面積がほぼ等しいから、パイロットポー
トが開いて背圧室に下流側の圧力が入ると、主弁体の両
端に下流側の圧力が均等に作用し、主弁体に作用する回
路中の圧力がほぼ完全に相殺される。
【0014】請求項3に記載の発明による電動式コント
ロールバルブでは、この電動式コントロールバルブの全
閉状態においては、ばねのばね力によってパイロット弁
体を介して主弁体が弁座部に押し付けるから、パイロッ
トポートならびに主弁ポートの閉鎖が確実に行われ、全
閉性が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。
【0016】電動式コントロールバルブは、弁ハウジン
グ本体1と弁ハウジング本体1にねじ止めされたキャッ
プ部材2とによる弁ハウジング3を有している。弁ハウ
ジング本体1には、入口ポート4、弁室5、弁座部6、
主弁ポート7、出口ポート8が形成されている。
【0017】弁室5は主弁ポート7より上流側(入口ポ
ート4側)にあり、弁室5内にはピストン形状の主弁体
9が配置されている。主弁体9は、弁座部6に選択的に
着座して主弁ポート7を開閉する弁本体10と、弁本体
10と固定連結されたピストン部材11との組立体によ
り構成されている。
【0018】弁ハウジング本体1の弁室5側には、シリ
ンダ孔12を画定するスリーブ部材13が固定されてい
る。シリンダ孔12には主弁体9のピストン部材11が
摺動可能に嵌合しており、キャップ部材2と共働して主
弁体9がその背面側に背圧室14を画定している。
【0019】シリンダ孔12の口径Aと主弁ポート7の
口径Bはほぼ等しい寸法に設定されている。これによ
り、背圧室14における主弁体9の受圧面積と主弁ポー
ト7の開口面積がほぼ等しくなる。
【0020】なお、キャップ部材2とスリーブ部材13
との接合面にはOリングのようなシール部材15が設け
られている。
【0021】弁本体10にはパイロットポート16が形
成されている。パイロットポート16は、一方におい
て、ピストン部材11の中空孔17、イコライザ孔18
を経て背圧室14に通じ、他方において、弁本体10の
中空孔19を経て主弁ポート7より下流側の出口ポート
8に連通している。
【0022】主弁体9には弁棒状のパイロット弁体20
が係合している。パイロット弁体20は、先端近傍にC
リング21によって係止されたスラストベアリングによ
るストッパ22を有し、ストッパ22とピストン部材1
1の内端面との間隙ΔLのみ主弁体9に対して弁リフト
方向(上下方向)に移動可能に連結され、この主弁体9
に対する弁リフト方向の移動により、パイロット弁体2
0の先端部23にてパイロットポート16を開閉する。
【0023】Cリング21により止められたもう一つの
スラストベアリングによるばねリテーナ24と主弁体9
との間には、パイロット弁体20を開弁方向へ、主弁体
9を閉弁方向へ相対的に付勢する圧縮コイルばね25が
設けられている。
【0024】弁ハウジング3のキャップ部材2にはステ
ッピングモータ26が取り付けられている。ステッピン
グモータ26は、キャップ部材2に固着されたマウント
部材27、マウント部材27に固定されたドーム状のロ
ータケース28、ロータケース28の外側に固定された
ステータコイル29、ロータケース28内に回転可能に
設けられた円筒状のロータ30を有し、ロータ30を回
転駆動する。
【0025】ロータ30にはスリーブ部材31によって
円筒状の雌ねじ部材32が固定されており、キャップ部
材2には雌ねじ部材32とねじ係合する中空軸状の雄ね
じ部材33が固定されている。雌ねじ部材32と雄ねじ
部材33とが回転−直線移動変換手段をなしており、こ
の両者のねじ係合により、ロータ30の回転が主弁体9
の弁リフト方向の運動に変換され、ロータ30と共にス
リーブ部材31と雌ねじ部材32が弁リフト方向に移動
する。
【0026】パイロット弁体20は、キャップ部材2、
雄ねじ部材33の中空部を貫通してロータ30の内部に
延在しており、その延在端がナット34、連結金具35
によってスリーブ部材31および雌ねじ部材32に連結
されている。
【0027】パイロット弁体20と連結金具35との間
には、圧縮コイルばね36が設けられている。圧縮コイ
ルばね36はパイロット弁体20を閉弁方向に付勢して
おり、全閉時にパイロット弁体20を介して主弁体9を
弁座部6に押し付ける。
【0028】ロータ30の上端部にはピン37が固定さ
れ、ロータケース28内には固定ロッド38が天井部よ
り垂下された態様で固定されている。固定ロッド38の
外周には螺旋ガイド部材39が取り付けられており、螺
旋ガイド部材39には可動ストッパ部材40が係合して
いる。可動ストッパ部材40は、ロータ30の回転によ
りピン37によって蹴られ、螺旋ガイド部材39に案内
されて螺旋移動し、端部40aにて下端側のストッパ部
41に当接することによって下限位置を規定し、反対側
の端部40bにて上端側のストッパ部42に当接するこ
とによって上限位置を規定する。
【0029】つぎに、上述の構成による電動式コントロ
ールバルブの動作について説明する。
【0030】図示されているような全閉時には、主弁体
9が弁座部6に着座して主弁ポート7を閉じ、パイロッ
ト弁体20がパイロットポート16を閉じている。この
状態下では、背圧室14には、主弁体9とシリンダ孔1
2との間の存在する間隙を通って上流側の圧力が入り、
背圧室14の内圧は弁室5の内圧と等しい圧力になって
おり、背圧室14の圧力はパイロット弁体20の先端部
23がパイロットポート16を閉じていることにより下
流側に漏洩することがない。
【0031】上述のような全閉時には、主弁体9が弁座
部6に当接し、この状態より更にステッピングモータ2
6のロータ31を回転させることによってパイロット弁
体20が圧縮コイルばね25を撓ませて主弁体9に対し
て閉弁方向へ移動し、パイロット弁体20が主弁体9に
当接してパイロットポート16を閉じ、更にステッピン
グモータ26のロータ31を回転させることにより、雌
ねじ部材32が閉弁方向へ駆動され、圧縮コイルばね3
6が撓んだ状態になる。
【0032】これにより、全閉時には、圧縮コイルばね
36のばね力がパイロット弁体20を主弁体9に押し付
けてパイロットポート16を閉じ、更にパイロット弁体
20を介して主弁体9を弁座部6に押し付けるように作
用するようになり、パイロットポート16ならびに主弁
ポート7の閉鎖が確実に行われ、全閉性が向上する。
【0033】上述のような全閉状態より開弁する際に
は、ステッピングモータ26のロータ31を閉弁時とは
逆方向に回転させる。ロータ31の回転は、雌ねじ部材
32と雄ねじ33とのねじ係合により、雌ねじ部材32
が主弁体9の弁リフト方向に移動する。これによりパイ
ロット弁体20が持ち上げられる状態で主弁体9に対し
て開弁方向に移動し、圧縮コイルばね25のばね力も手
伝って、まず、パイロットポート16が開かれる。
【0034】イコライザ孔18、中空孔17、パイロッ
トポート16、中空孔19の通路面積は主弁体9とシリ
ンダ孔12との間の存在する間隙の面積より十分に大き
いことにより、パイロットポート16が開かれると、下
流側の圧力がパイロットポート16を通って背圧室14
に入り、背圧室14の内圧が下流側の圧力と等しくな
る。これにより、主弁体9の背圧室14の端面と主弁ポ
ート7側の端面、すなわち主弁体9の両端面に下流側の
圧力が作用するようになる。
【0035】シリンダ孔12の口径Aと主弁ポート7の
口径Bはほぼ等しい寸法に設定され、背圧室14におけ
る主弁体9の受圧面積と主弁ポート7の開口面積がほぼ
等しいから、主弁体9の両端には下流側の圧力が均等に
作用し、主弁体9に作用する回路中の圧力がほぼ完全に
相殺された状態になる。
【0036】これより更に、ステッピングモータ26の
ロータ31が閉弁時とは逆方向に回転し、パイロット弁
体20が開弁方向に移動すると、ストッパ22とピスト
ン部材11の内端面との間隙ΔLが消滅し、ストッパ2
2がピストン部材11の内端面に当接し、パイロット弁
体20によって主弁体9が開弁方向に移動する。これに
より、主弁体9が、弁座部6より離れ、主弁ポート7を
開く。
【0037】この時には、上述のように、主弁体9の背
圧室14の端面と主弁ポート7側の端面とに下流側の圧
力が等しく作用しているから、上流側の圧力と下流側の
圧力差が大きくても、また、主弁ポート7の口径が大き
い大容量型のものであっても、大きい開弁力を必要とし
ない。
【0038】このことにより、主弁体9の開閉を低トル
クで行うことができ、ステッピングモータ26の小型化
を図ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1に記載の発明による電動式コントロールバルブによれ
ば、入口ポート及び出口ポートを有し、該入口ポートに
連なる弁室と、該弁室と前記出口ポートを連通させる主
弁ポートとが内部に形成されたハウジングと、前記弁室
内に配置されて前記弁ハウジングのシリンダ孔に摺動可
能に嵌合し、該シリンダ孔に対する摺動により前記主弁
ポートの弁座部に選択的に着座して前記主弁ポートを開
閉すると共に、前記シリンダ孔の内部に背圧室を画定
し、且つ、前記主弁ポートを閉じた状態で前記背圧室と
前記出口ポートとを連通させるパイロットポートが内部
に貫設されたピストン形状の主弁体と、前記主弁体に対
して弁リフト方向に所定量のみ移動可能に連結され、前
記主弁体に対する弁リフト方向の移動により前記パイロ
ットポートを開閉する弁棒状のパイロット弁体と、前記
弁ハウジングに取り付けられたモータと、前記モータの
ロータと前記パイロット弁体との間に設けられ、前記ロ
ータの回転を前記主弁体の弁リフト方向の運動に変換
し、前記パイロット弁体を前記主弁体の弁リフト方向に
移動させる回転−直線移動変換手段とを有しているもの
とした。
【0040】このため、電動式コントロールバルブの全
閉状態においては、主弁体が弁座部に着座して主弁ポー
トを閉じ、パイロット弁体がパイロットポートを閉じて
おり、背圧室には、主弁体とシリンダ孔との間の存在す
る間隙を通って上流側の圧力が入り、背圧室内圧は弁室
内圧と等しい圧力になっており、この圧力はパイロット
弁体がパイロットポートを閉じていることにより下流側
に漏洩することがない。これにより、主弁体の摺動部な
どにパッキン等の封止手段を組み込む必要がなくなり、
部品点数、組み付け工数の増加を防げ、またパッキン交
換等のメンテナンス作業も不必要になる。
【0041】電動式コントロールバルブが全閉状態より
開弁する際には、モータのロータの回転が回転−直線移
動変換手段によって主弁体の弁リフト方向の運動に変換
され、パイロット弁体が開弁方向に移動し、まず、パイ
ロットポートが開かれ、下流側の圧力がパイロットポー
トを通って背圧室に入り、背圧室内圧が下流側の圧力と
等しくなり、この後に主弁体が開弁方向に移動し、主弁
体が弁座部より離れて主弁ポートを開くから、大きい開
弁力を必要することがなく、弁体の開閉を低トルクで行
うことができ、モータの小型化を図ることができる。
【0042】請求項2に記載の発明による電動式コント
ロールバルブによれば、前記背圧室における前記主弁体
の受圧面積と前記主弁ポートの開口面積がほぼ等しいも
のとした。
【0043】このため、パイロットポートが開いて背圧
室に下流側の圧力が入ると、主弁体の両端に下流側の圧
力が均等に作用し、主弁体に作用する回路中の圧力がほ
ぼ完全に相殺される。これにより、大きい開弁力を必要
することがなく、弁体の開閉を低トルクで行うことがで
き、モータの小型化を図ることができる。
【0044】請求項3に記載の発明による電動式コント
ロールバルブによれば、前記回転−直線移動変換手段と
前記パイロット弁体との間にばねが組み込まれ、全閉状
態において前記ばねのばね力が前記パイロット弁体を介
して前記主弁体を前記弁座部に押し付けるように作用す
るものとした。
【0045】このため、電動式コントロールバルブの全
閉状態においては、ばねのばね力によってパイロット弁
体を介して主弁体が弁座部に押し付けられ、パイロット
ポートならびに主弁ポートの閉鎖が確実に行われ、全閉
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による電動式コントロールバルブの一
つの実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
3 弁ハウジング 4 入口ポート 5 弁室 6 弁座部 7 主弁ポート 8 出口ポート 9 主弁体 12 シリンダ孔 13 スリーブ部材 14 背圧室 16 パイロットポート 20 パイロット弁体 21 Cリング 22 ストッパ 26 ステッピングモータ 29 ステータコイル 30 ロータ 32 雌ねじ部材 33 雄ねじ部材 36 圧縮コイルばね

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口ポート及び出口ポートを有し、該入
    口ポートに連なる弁室と、該弁室と前記出口ポートを連
    通させる主弁ポートとが内部に形成されたハウジング
    と、 前記弁室内に配置されて前記弁ハウジングのシリンダ孔
    に摺動可能に嵌合し、該シリンダ孔に対する摺動により
    前記主弁ポートの弁座部に選択的に着座して前記主弁ポ
    ートを開閉すると共に、前記シリンダ孔の内部に背圧室
    を画定し、且つ、前記主弁ポートを閉じた状態で前記背
    圧室と前記出口ポートとを連通させるパイロットポート
    が内部に貫設されたピストン形状の主弁体と、 前記主弁体に対して弁リフト方向に所定量のみ移動可能
    に連結され、前記主弁体に対する弁リフト方向の移動に
    より前記パイロットポートを開閉する弁棒状のパイロッ
    ト弁体と、 前記弁ハウジングに取り付けられたモータと、 前記モータのロータと前記パイロット弁体との間に設け
    られ、前記ロータの回転を前記主弁体の弁リフト方向の
    運動に変換し、前記パイロット弁体を前記主弁体の弁リ
    フト方向に移動させる回転−直線移動変換手段と、 を有していることを特徴する電動式コントロールバル
    ブ。
  2. 【請求項2】 前記背圧室における前記主弁体の受圧面
    積と前記主弁ポートの開口面積がほぼ等しいことを特徴
    とする請求項1に記載の電動式コントロールバルブ。
  3. 【請求項3】 前記回転−直線移動変換手段と前記パイ
    ロット弁体との間にばねが組み込まれ、全閉状態におい
    て前記ばねのばね力が前記パイロット弁体を介して前記
    主弁体を前記弁座部に押し付けるように作用することを
    特徴とする請求項1または2に記載の電動式コントロー
    ルバルブ。
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Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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