JP6518910B2 - 電動弁 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ駆動式の電動弁に関する。
自動車用空調装置の冷凍サイクルには一般に、循環する冷媒を圧縮するコンプレッサ、圧縮された冷媒を凝縮するコンデンサ、凝縮された液冷媒を絞り膨張させて霧状の気液混合冷媒にして送出する膨張弁、その霧状の冷媒を蒸発させてその蒸発潜熱により車室内の空気を冷却するエバポレータ等が設けられている。膨張弁としては、エバポレータの出口側の冷媒の温度および圧力を感知して弁部が自律的に開閉する機械式の膨張弁が広く用いられている。一方、近年の電気自動車やハイブリッド車両の普及に伴い、駆動部にステッピングモータを用いて弁開度の精密な制御を実現する電動膨張弁も採用されつつある。
このような電動膨張弁は、ボディに設けられた小口径の弁孔を開閉するために例えばニードル状の弁体を有し、また、ロータの回転運動をシャフトの並進運動に変換してその弁体を駆動する作動変換機構を有する(例えば特許文献1参照)。この作動変換機構は、例えばボディとシャフトとの間に設けられたねじ機構からなる。ロータと共にシャフトが回転すると、そのねじ機構によりシャフトが軸線方向に駆動される。弁体はシャフトの先端に支持され、弁孔の開口端部に形成された弁座に着脱して弁部を開閉する。弁体の着座性能を確保するために、弁体はシャフトに弾性的に相対変位可能に支持される。
具体的には、シャフトの先端部が中空形状とされ、弁体が部分的に挿通される形で摺動可能に支持される。シャフトの内空部には、弁体を閉弁方向、つまり弁体をシャフトから突出させる方向に付勢するスプリングが配設される。弁体が着座する際にはそのスプリングが弾性変形し、その弾性反力により弁体を弁座に押し付けるため、良好な着座性能が得られる。また、このように弁体を弾性的に支持することで、弁体の着座後にシャフトを停止させることができるため、弁体につながる部品の公差や部品間の組み付け誤差を吸収することができる。なお、シャフトの先端部には弁体の後端部を係止可能な支持部が設けられているため、弁体がシャフトから脱落することはない。
このような構成により、弁体とシャフトとは基本的に一体となって回転および並進運動を行うが、弁体が着座を開始すると弁座から摩擦力を受けるため、閉弁時にスプリングが弾性変形する期間に弁体とシャフトとが相対変位する。その相対変位によってスプリングが捩れ、その捩れ力が弁体に作用すると、着座後の弁体の姿勢を崩してしまう可能性がある。そこで、特許文献1の構成では、弁体とスプリングとの間に球状のばね受け(ボール)が介装される。それにより、仮にスプリングが捩れたとしても、その捩れ力がボールの回転により開放されて弁体には伝達され難くなり、安定した閉弁状態の実現が可能となる。
特開2014−196810号公報
しかしながら、発明者らの検証により、上述した構成ではボールの自由度が高いためにその中心が弁体の軸線上から外れ、弁体にすりこぎ運動をさせ易くなることが分かった。そして、それが弁体の局所的な擦れによる弁座の偏摩耗を進行させることが分かった。このような弁座の偏摩耗は、弁孔の断面形状をいびつにし、当該電動弁に当初設定された流量特性を変化させる可能性がある。
なお、このような問題は、上記電動膨張弁に限らず、弁体がシャフトに弾性的に支持され、ロータの回転運動をそのシャフトの並進運動に変換して弁体を駆動する電動弁には同様に発生し得る。
本発明の目的の一つは、モータ駆動式の電動弁における流量特性の変化を抑制することにある。
本発明のある態様は、モータ駆動式の電動弁である。この電動弁は、上流側から流体を導入する導入ポートと、下流側へ流体を導出する導出ポートと、導入ポートと導出ポートとを連通させる弁孔とを有するボディと、弁孔の開口端部に形成された弁座に接離して弁部を開閉する弁体と、弁体を弁部の開閉方向に駆動するためのロータを含むモータと、ロータに連動して回転し、先端側に開口する内空部を有し、その内空部に弁体を部分的に挿通するようにして軸線方向に摺動可能に支持するシャフトと、内空部に配置され、弁体をシャフトの先端開口部から突出させる方向に付勢するためのスプリングと、内空部に配置されてスプリングと弁体との間に介装され、一端側でスプリングを受け、他端側で弁体の端部と当接するばね受けと、ロータの回転運動を、シャフトの軸線方向の並進運動に変換する作動変換機構と、を備える。
弁体とばね受けとの互いの当接面がそれぞれ球面とされ、その一方の当接面が凸球面とされ、他方の当接面が凸球面よりも曲率半径が大きい凹球面とされる。弁体の球面の中心が、弁体の軸線上に位置する。
この態様によると、弁体とばね受けとの互いの当接面をそれぞれ球面としたことにより、両者の軸線をずれ難くすることができる。また、弁体およびばね受けの一方の当接面を凸球面とし、他方の当接面をそれよりも曲率半径が大きい凹球面とすることで、球面形状同士の構造上の拘束を緩和し、弁体に適度な調心機能を発揮させることもできる。その結果、弁座の摩耗による流量特性の変化を抑制することができる。
本発明によれば、モータ駆動式の電動弁における流量特性の変化を抑制することができる。
実施形態に係る電動弁の構成を表す一断面図である。 図1のA−A矢視断面図である。 ロータおよび作動ロッドの構成部品を表す分解斜視図である。 弁体およびばね受けの各構成の詳細を表す図である。 制御弁の動作を表す断面図である。 弁体およびばね受けの支持構造を表す部分拡大図である。 弁体とばね受けとの当接状態を表す説明図である。 凸球面と凹球面との半径比と、最大接触応力、接触面半径との関係を表す図である。 実施形態による作用効果を表す図である。 比較例における弁体の調心機能を表す模式図である。 球面接触による作用を示す図である。 変形例に係る電動弁の主要部を表す図である。 他の変形例に係る電動弁の主要部を表す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。
図1は、実施形態に係る電動弁の構成を表す一断面図である。図2は、図1のA−A矢視断面図である。本実施形態の電動弁は、自動車用空調装置の冷凍サイクルに適用される電動膨張弁として具体化されている。この冷凍サイクルには、循環する冷媒を圧縮するコンプレッサ、圧縮された冷媒を凝縮するコンデンサ、凝縮された液冷媒を絞り膨張させて霧状の気液混合冷媒にして送出する膨張弁、その霧状の冷媒を蒸発させてその蒸発潜熱により車室内の空気を冷却するエバポレータ等が設けられている。この冷凍サイクルを循環する冷媒には潤滑用のオイル(冷凍機油)が含まれ、循環路に配置された各機器の摺動部に適度な潤滑がなされる。なお、以下では便宜上、主要構成である膨張弁の構造を中心に説明し、それ以外の詳細な説明については省略する。
図1に示すように、電動弁1は、ステッピングモータ駆動式の電動膨張弁として構成され、弁本体2とモータユニット4とを組み付けて構成されている。弁本体2は、弁部を収容するボディ5を有する。モータユニット4は、ボディ5の上端開口部を封止するように取り付けられている。ボディ5は、角柱状の第1ボディ6の上半部に段付円筒状の第2ボディ8を組み付けて構成される。第1ボディ6はアルミニウム合金からなり、第2ボディ8は銅合金からなる。なお、変形例においては、第2ボディ8をステンレス鋼(以下「SUS」と表記する)にて構成してもよい。
第1ボディ6の一側面の上部には上流側から冷媒を導入する導入ポート10が設けられ、反対側面の下部には下流側へ冷媒を導出する導出ポート12が設けられている。第1ボディ6の中央には上下方向の接続通路14が形成され、その上流側通路16が導入ポート10に連通し、下流側通路18が導出ポート12に連通している。第1ボディ6の上半部には、上方に向けて段階的に拡径する段付円孔状の取付孔20が形成されている。接続通路14は、取付孔20の一部を構成する。
一方、第2ボディ8は、その外径および内径が下方に向けて段階的に縮径する段付円筒状をなし、取付孔20と相補形状の外形を有する。第2ボディ8は、第1ボディ6の上方から取付孔20に嵌合させるようにして取り付けられる。第1ボディ6と第2ボディ8との間には、接続通路14の位置にシール用のOリング22が介装されている。
第2ボディ8の下端部には弁孔24が設けられ、その上端開口部に弁座26が形成されている。第2ボディ8における導入ポート10との対向面には、内外を連通する連通孔28が設けられている。弁孔24は、この連通孔28を介して上流側通路16と連通する。また、連通孔28の外側には第2ボディ8を上下に貫通する連通路30が設けられ、上流側通路16の冷媒をモータユニット4側にも導入できるようにされている。
第2ボディ8の内方には、モータユニット4のロータ31から同軸状に延びる作動ロッド32(主軸)が挿通されている。作動ロッド32は、一端部(下端部)にニードル状の弁体34を支持している。弁体34が弁座26に上流側から着脱することにより弁部を開閉する。
第2ボディ8の軸線方向中段には円筒状の滑り軸受36が圧入され、その直上段には円筒状のガイド部材38(「円筒部材」として機能する)が圧入されている。本実施形態では滑り軸受36として、筒状の金属メッシュを芯材として補強した樹脂軸受を用いている。滑り軸受36は、その樹脂材としてポリテトラフルオロエチレン(以下「PTFE」と表記する)を用いた無給油軸受(自己潤滑性を有する軸受)である。滑り軸受36は、サイジング加工を施すことにより、内径の寸法精度および第2ボディ8との同軸性が高められている。このような工夫により、滑り軸受36の低摩擦および耐摩耗性を維持するとともに、耐荷重性能を高めている。なお、変形例においては、金属メッシュに代えて鋼板材を芯材としてもよい。
ガイド部材38の内周面には雌ねじ39(「雌ねじ部」として機能する)が形成されている。ガイド部材38は、SUSからなる管材の内周面に雌ねじ39を切削加工して得られる。本実施形態では、雌ねじ39を推力が大きく耐摩耗に優れた台形ねじにて構成している。変形例においては、雌ねじ39を三角ねじにて構成してもよい。ガイド部材38の軸線方向中央には半径方向外向きに突出するフランジ部40が設けられ、そのフランジ部40の下面が第2ボディ8の段部に係止されることにより、その圧入量が規制されている。より詳細には、ガイド部材38は第2ボディ8に対して軽圧入されており、第2ボディ8の上端に締結される小径のリングねじ42によって上方から押さえられるように固定されている。なお、変形例においては、ガイド部材38を第2ボディ8に対して圧入のみにより固定してもよい。
図2にも示すように、第2ボディ8の上面にはラックガイド44(「ガイド部材」として機能する)が立設されている。ラックガイド44は、下半部が大径部46、上半部が小径部48とされており、下端部が第2ボディ8の上面に固定されている。より詳細には、第2ボディ8の上面に環状の嵌合溝50を成形することにより得られた円ボス部52にラックガイド44の下端部を外挿嵌合させ、第2ボディ8の上端に締結される大径のリングねじ54によって上方から押さえるように固定している。円ボス部52は、弁孔24と同軸に形成された「嵌合部」として機能する。なお、変形例においては、ラックガイド44を第2ボディ8に対して圧入又は加締めにより固定してもよい。
本実施形態では、第2ボディ8を旋盤による旋削加工により成形しているため、弁孔24(弁座26)、滑り軸受36が圧入される段部の嵌合孔、ガイド部材38が圧入される段部の嵌合孔、および円ボス部52が同軸となる。このため、滑り軸受36、ガイド部材38およびラックガイド44の弁孔24(弁座26)に対する同軸度が高い。滑り軸受36は、シャフト60の下端部を支持する「支持部」として機能する。
図1に示すように、作動ロッド32は、シャフト60、ウォーム62およびストッパ64を組み付けて構成される。シャフト60は、SUSからなる棒材を切削加工して得られ、下半部が拡径されて円筒状に形成されており、その外周面に雄ねじ66が形成されている。本実施形態では、雄ねじ66を推力が大きく耐摩耗性に優れた台形ねじにて構成している。変形例においては、雄ねじ66を三角ねじにて構成してもよい。この雄ねじ66は、ガイド部材38の雌ねじ39と螺合する。雄ねじ66と雌ねじ39とは、ボディ5に対してシャフト60を軸線方向に相対変位させるリードねじであり、後述する「ねじ機構」を構成する。すなわち、シャフト60の下半部が「雄ねじ部」として機能する。なお、本実施形態では、雄ねじ66および雌ねじ39に対してDLC(ダイヤモンドライクカーボン)処理を施してその耐荷重性能を高めている。なお、変形例においては、DLC処理に代えて耐荷重性能、耐摩耗性、摺動抵抗低減に優れた他の表面処理を採用してもよい。あるいは、析出硬化型のステンレスを採用してもよい。
シャフト60の上半部にストッパ64およびウォーム62が外挿されている。シャフト60の上半部の断面が非円形に構成され、ストッパ64およびウォーム62も同形状の挿通孔を有する。このため、ストッパ64およびウォーム62がシャフト60に挿通嵌合された後にそれらが相対変位することが防止されている。ストッパ64は、シャフト60の下半部とウォーム62との間に挟持されている。
シャフト60の下半部には、下方(つまりシャフト60の先端側)に向けて開口する内空部Sが設けられている。内空部Sには、上方からスプリング63(「付勢部材」として機能する)、ばね受け65、弁体34が収容されている。シャフト60の下端開口部には、円筒状のブッシュ67(圧入ブッシュ)が同心状に圧入され、弁体34を摺動可能に下方から支持する。弁体34はSUSからなり、ばね受け65およびブッシュ67は銅合金からなる。ブッシュ67は「支持部」として機能する。なお、シャフト60とブッシュ67が一体であるため、両者を合わせて広義に「シャフト」と捉えることもできる。ブッシュ67の下端開口部は、そのシャフトの「先端開口部」を構成する。
弁体34は、ブッシュ67を貫通するが、その上端部に半径方向外向きに突出するフランジ部69を有する。そのフランジ部69の下面がブッシュ67の上面に係止されることにより、弁体34の下方への脱落が防止されている。ばね受け65は、スプリング63による下方(閉弁方向)への付勢力を弁体34に伝達する。なお、弁体34の上端が半球状の凸球面とされ、ばね受け65の底面が凹球面とされており、両者は互いの球面にて当接する。このような構成により、弁体34とばね受け65との軸線がずれ難くなり、仮にずれたとしても両者間の調心作用が得られるようになる。また、弁体34は、弁座26に接触していない状態においてはブッシュ67およびばね受け65と一体に回転するが、弁座26に接触した状態においては摩擦により回転が規制される。弁体34の曲面形状は、このようなときにばね受け65との間に摩耗が発生することを抑制する。そして、弁体34とばね受け65との球面接触により、弁孔24および弁座26に対する弁体34の自律調心機能が適度に発揮されるようにしている。その詳細については後述する。
ラックガイド44は、小径部48における周方向の1箇所が半径方向外向きに凹状に窪み、所定幅にて上下にフラットに延びるガイド部68となっている。ガイド部68は、ウォーム62の軸線と平行に延在し、小片状のラック70が収容されている。ラック70は角柱状の本体71を有する。その本体71は、ガイド部68と相補形状となる断面長方形状をなし、その内面側においてウォーム62と噛合する。ラック70は、ウォーム62の回転に伴ってガイド部68にガイドされつつ上下方向に並進する。本体71の上面にはラック70が上死点に位置したときに係止される係止部72が突設され、下面にはラック70が下死点に位置したときに係止される係止部74が突設されている。このラック70の構成および動作の詳細については後述する。
ラックガイド44の大径部46と小径部48との境界である段部には、内外を連通する連通孔76が設けられている。また、ラックガイド44の下端部の内周面には、内外を連通するための連通溝77が形成されている。この連通溝77は、連通路30の一部を構成する。このような構成により、上流側通路16の冷媒がモータユニット4側にも導入される。また、シャフト60の軸線方向中間部には、内外を連通させる連通孔150が形成されている。連通孔150は、連通路30の一部を構成し、導入ポート10と内空部Sとを連通させる。導入ポート10から連通路30に導入された液冷媒は、連通孔150、内空部S、弁体34とブッシュ67との間隙を通り、ブッシュ67の下端開口部から導出される。すなわち、連通孔150を含む連通路30は、内空部Sに液冷媒を導入する「冷媒導入通路」として機能する。大径部46は、ロータ31の下端部に小さなクリアランスをあけて挿通されている。そのクリアランスは、ロータ31の触れ回りを防止できる程度に設定されている。
一方、モータユニット4は、ロータ31とステータコイル33とを含むステッピングモータとして構成されている。モータユニット4は、有底円筒状のキャン35を有し、そのキャン35の内方にロータ31を配置し、外方にステータコイル33を配置して構成されている。キャン35は、弁体34およびその駆動機構が配置される空間を覆うとともにロータ31を内包する筒状部材であり、冷媒の圧力が作用する内方の圧力空間と作用しない外方の非圧力空間とを画定する。
キャン35は、非磁性である円筒状の本体80と、本体80の上端開口部を閉止する円板状の端部材82と、本体80の下端に連設された環状の接続部材84とを含む。接続部材84は、その下端部に雄ねじが形成されており、リングねじとしても機能する。第1ボディ6の上端部にはこの雄ねじと螺合可能な雌ねじが形成されており、接続部材84を第1ボディ6に螺合して締結することにより、モータユニット4をボディ5に対して固定することができる。図示のように、接続部材84は、第2ボディ8の上半部に外挿されるようにして組み付けられる。第1ボディ6の上端部と接続部材84との間にはシール用のOリング86が介装され、導入ポート10から導入された冷媒が、キャン35とボディ5との間を通って外部に漏洩することが防止されている。なお、変形例においては、キャン35(接続部材84)を第1ボディ6に対して圧入、加締め、溶接等により固定してもよい。
ステータコイル33は、励磁コイル88を収容し、キャン35の外周に配設されている。ステータコイル33は、ボディ5に対して固定されている。なお、ステータコイル33のボディ5に対する接続は、例えばねじ止めや溶接、蝋付け、カシメ等により行うことができる。ステータコイル33は、冷媒の圧力の影響を受けない大気中に配置されるため、電動弁1が適用される環境、例えば自動車搭載環境下での振動に耐え得る強度で固定されれば十分であり、耐圧固定が必要なキャン35ほどの固定強度は必要ない。
ロータ31は、シャフト60を軸線とする円筒状のロータコア90と、ロータコア90の外周に沿って設けられたマグネット92を備える。ロータコア90の内方にはそのほぼ全長にわたる内部空間が形成されている。ロータコア90の内周面には、軸線に平行に延びるガイド部94が周方向に45度おきに設けられている。ガイド部94は、軸線に平行に延びる突条(リブ)により構成されている。
複数のガイド部94の上端部が半径方向内向きに延出し、円筒軸96にて連結されている。この円筒軸96が、作動ロッド32の上端部に同軸状に固定されている。この固定は、円筒軸96を作動ロッド32の上端部に嵌合させ、ナット98を締結することにより行われる。円筒軸96の所定箇所には、ラック70の上死点を規定するためのストッパ99が設けられている。
以上のような構成により、ロータ31は、その回転軸となる作動ロッド32がラックガイド44の小径部48と滑り軸受36とにより2点支持される。また、ラックガイド44の大径部46とガイド部94とのクリアランスがロータ31の振れを制限可能となるように設定されている。このため、電動弁1が車両に搭載されても、ロータ31は、振動の影響を受け難く、軸線周りに安定に回転することができる。なお、作動ロッド32は、ウォーム62の位置においてラックガイド44に軸支されることになるが、ウォーム62とラックガイド44とがいずれも自己潤滑性の樹脂材からなるため、両者間に摩耗の問題が生じることはない。
ロータ31の回転に伴ってラック70は上下に並進する。ロータ31の一方向への回転に伴ってラック70が上昇し、予め定める上死点に到達すると、ラック70とストッパ99とが互いを係止することによりシャフト60の回転を規制する。それにより、シャフト60の下方(閉弁方向)への変位が規制される。このとき、シャフト60はその下死点に位置する。また、ロータ31の他方向(反対方向)への回転に伴ってラック70が下降し、予め定める下死点に到達すると、ラック70とストッパ64とが互いを係止することによりシャフト60の回転を規制する。このとき、シャフト60はその上死点に位置する。それにより、シャフト60の上方(開弁方向)への変位が規制される。すなわち、本実施形態において、ストッパ99が「第1ストッパ」として機能し、ストッパ64が「第2ストッパ」として機能する。そして、ウォーム62、ラック70、ストッパ64およびストッパ99が、シャフト60の一方向および他方向への回転量を制限するための「ストッパ機構」として機能する。
次に、電動弁1を構成する各部の詳細について説明する。
図3は、ロータ31および作動ロッド32の構成部品を表す分解斜視図である。シャフト60は、下方から上方に向けて段階的に小径化する段付円柱状の概形を有する。シャフト60における雄ねじ66の直上段には、非円形の断面を有する(いわゆるDカット構造)嵌合部102が設けられている。雄ねじ66の内方に内空部Sが形成されており、嵌合部102の平坦面を成形する際に内空部Sの一部が露出する形で連通孔150が形成される。その際、図示のように雄ねじ66の上端部が一部切り欠かれる。ただし、その切欠部152は、雄ねじ66において雌ねじ39とは噛合しない位置に形成されている(図1,図2参照)。すなわち、連通孔150は、シャフト60における雄ねじ66と、ガイド部材38の雌ねじ39とが噛合しない部分に形成されている。シャフト60の上端部には雄ねじ104が形成されている。シャフト60の下端開口部からスプリング63、ばね受け65、弁体34が順次挿入され、これらがブッシュ67を圧入することによりシャフト60内に保持される。
作動ロッド32は、このシャフト60の上方からストッパ64、ウォーム62を順次挿通して組み付けられる。ストッパ64およびウォーム62は、それぞれガラス繊維を含有したポリフェニレンサルファイド(以下「PPS」と表記する)等の樹脂材(ガラス繊維強化樹脂)を射出成形することにより得られ、嵌合部102と相補形状の挿通孔が設けられている。このため、ストッパ64およびウォーム62は、シャフト60への組み付けと同時に位置決めがなされ、また組み付け後のずれが防止される。連通孔150は、ストッパ64と雄ねじ66との間隙に開口するように形成される。
電動弁1の組み付けの際には、図1に示したように、第2ボディ8に対して滑り軸受36およびガイド部材38が順次組み付けられ、リングねじ42により固定される。この状態から上記のように組み付けられた作動ロッド32をガイド部材38に螺合して同軸状に組み付ける。その後、ラック70をウォーム62に噛合させた状態でラックガイド44を上方から組み付ける。このとき、ラック70がガイド部68に収まるよう位置合わせをしながら、ラックガイド44の下端部を円ボス部52に嵌合させ、リングねじ54により第2ボディ8に固定する。この状態からロータコア90をラックガイド44に外挿させるようにして組み付け、ロータコア90から突出した雄ねじ104にナット98を締結することにより、ロータ31を作動ロッド32に固定する。なお、変形例においては、ロータコア90とシャフト60との固定を止め輪やプッシュナットによる接合としてもよい。
図4は、弁体34およびばね受け65の各構成の詳細を表す図である。図4(A)〜(C)は弁体34の構成を示す。(A)は平面図であり、(B)は正面図である。(C)は弁体34がシャフト60内に挿通されたときの状態を示す。図4(D)〜(G)はばね受け65の構成を示す。(D)は平面図であり、(E)は(D)のC−C矢視断面図であり、(F)は(D)のD−D矢視断面図である。(G)はばね受け65がシャフト60内に挿通されたときの状態を示す。
図4(A)および(B)に示すように、弁体34は、ニードル状をなし、長尺状の本体110と、本体110の先端側に設けられた弁形成部112と、本体110の後端側にて半径方向に突出するフランジ部69とを有する。弁体34の凸球面S1は、フランジ部69の後端側に設けられている。図1に示したように、本体110は、ブッシュ67の内周面に沿って摺動可能に支持される。弁形成部112は、先端に向けて断面が小さくなるテーパ形状を有する。弁形成部112が弁孔24に挿入されることにより、弁体34が弁座26に着座する。フランジ部69は、「係止部」として機能し、その下面がブッシュ67の上面に係止されることで、弁体34のシャフト60からの脱落が防止される。弁体34のフランジ部69には、その周縁部に複数の平坦面160(本実施形態では3つ)が等間隔で設けられている。それにより、図4(C)に示すように、シャフト60の内壁と各平坦面160との間隙が形成され、それらの間隙が連通路30の一部を構成する。
一方、図4(D)〜(F)に示すように、ばね受け65は、上半部が縮径された段付円柱状をなし、その下面が凸球面S1と当接可能な凹球面S2とされている。ばね受け65の周縁部に複数の平坦面162(本実施形態では4つ)が等間隔で設けられている。それにより、図4(G)に示すように、シャフト60の内壁と各平坦面162との間隙が形成され、それらの間隙が連通路30の一部を構成する。ばね受け65は、シャフト60の内空部Sの内周面に沿って軸線方向に摺動可能に支持される。
以上のように構成された電動弁1は、モータユニット4の駆動制御によってその弁開度を調整可能なステッピングモータ作動式の制御弁として機能する。以下、電動弁1の全体動作について説明する。図5は、制御弁の動作を表す断面図である。既に説明した図1は閉弁状態を示し、図5は全開状態を示している。
電動弁1の流量制御において、車両用冷暖房装置の図示しない制御部は、設定開度に応じたステッピングモータの駆動ステップ数を演算し、励磁コイル88に駆動電流(駆動パルス)を供給する。それによりロータ31が回転すると、それに伴ってシャフト60も回転する。このとき、シャフト60は、ガイド部材38との間のねじ機構(リードねじ)により上下方向、つまり弁部の開閉方向に並進し、弁部の開度が設定開度に調整される。すなわち、このねじ機構は、ロータ31の軸線周りの回転運動をシャフト60(作動ロッド32)の軸線方向の並進運動(直進運動)に変換することにより弁体34を弁部の開閉方向に駆動する「作動変換機構」として機能する。
また、ラック70がガイド部68にそって駆動されることにより、弁体34の動作範囲は、図1に示される下死点と図5に示される上死点との範囲に規制される。すなわち、図1に示す閉弁状態からロータ31が一方向に回転駆動(正転)されることにより、弁体34が開弁状態となる。すなわち、ロータ31とともに回転するシャフト60がねじ機構によって上昇し、ブッシュ67が弁体34を吊り上げるようにして開弁方向に変位させる。このとき、シャフト60と一体に上昇するウォーム62に対し、ラック70は反対方向(つまり下方)に並進する。ロータ31が一方向に回転されるにつれて弁部の開度が大きくなり、ラック70が下死点に到達すると、図5に示すように、ストッパ64ひいてはロータ31の回転が係止され、弁体34は全開位置に停止される。
一方、ロータ31が他方向(反対方向)に回転駆動(逆転)されると、弁部の開度は小さくなる。すなわち、ロータ31とともに逆回転するシャフト60がねじ機構によって下降し、弁体34がブッシュ67に支持されたまま閉弁方向に変位する。このとき、スプリング63の付勢力がばね受け65を介して弁体34に伝達されるため、弁体34はブッシュ67と一体に安定に変位する。このとき、シャフト60と一体に下降するウォーム62に対し、ラック70は反対方向(つまり上方)に並進する。それにより、ラック70が上死点に到達すると、図1に示すように、ストッパ99ひいてはロータ31の回転が係止され、弁体34は閉弁位置に停止される。なお、弁体34が弁座26に着座すると同時にブッシュ67との係合状態が解除されるため、弁体34と弁座26との間に軸線周りの大きな回転力が作用することもない。
このように、ロータ31の回転によりシャフト60とラック70とが軸線方向に対して互いに反対向きに並進するように構成され、ラック70がロータ31の内部空間に収まるように変位する。このため、電動弁1の内部機構全体としての軸線方向の並進ストロークを小さく抑えることができ、電動弁1をコンパクトに構成することができる。
ロータ31の回転数は制御指令値としての駆動ステップ数に対応するため、図示しない制御部は、電動弁1を任意の開度に制御することができる。本実施形態では、ロータ31の1回転あたり、弁体34が0.5mmストロークする。
電動弁1には、エバポレータの出口温度等に基づいて演算された弁開度に基づく指令信号が入力される。電動弁1は、その指令信号に基づいて弁開度を制御する。コンデンサ側から導入ポート10を介して電動弁1に導入された液冷媒は、その弁部を通過することにより絞り膨張(断熱膨張)されて霧状の気液混合冷媒となり、導出ポート12からエバポレータに向けて導出される。
図6は、弁体34およびばね受け65の支持構造を表す部分拡大図である。本図は図1および図2に示される各断面に対して軸線周りに45度をなす断面を示す。図7は、弁体34とばね受け65との当接状態を表す説明図である。図7(A)は互いの当接面に荷重が作用した状態を示す。図7(B)は図7(A)のB部拡大図である。
図6に示すように、弁体34は、その本体110がブッシュ67により軸線方向に摺動可能に支持される。本実施形態では、弁体34の円滑な摺動を確保するために、本体110の外径d1とブッシュ67の内径d2との差が、0.01mm≦d2−d1≦0.03mmの公差を満たすように設定されている。また、弁体34の安定した摺動を確保するために、ブッシュ67において弁体34を挿通する部分の軸線方向の長さLが、弁体34の本体110の直径よりも大きくなるようにしている。具体的には、ブッシュ67において本体110を支持する部分の長さLを、1≦L/d1≦1.5を満たす値に設定している。支持長さLが上記範囲よりも小さいと、弁体34がシャフト60の軸線(弁孔24の軸線)に対して傾き易くなり、上記範囲よりも大きいと、上記公差を満たす加工が困難になることを考慮したものである。
本実施形態では図示のように、弁孔24の開口端が軸線に対して直角な平坦面とされ、弁体34のテーパ状の弁形成部112が弁孔24に対して挿抜される。弁座26は、当初はエッジ状であるが、弁体34の着脱が繰り返される初期段階で弁形成部112のテーパ面になじむように適度に摩耗し、この初期摩耗により微小なテーパ面として落ち着くこととなる。この弁座26のテーパ面は、軸線に対してほぼ対称な形となる。本実施形態では、この初期摩耗が偏摩耗となることを抑制するために、上述のように、弁体34とばね受け65との双方の当接面を球面としている。このような構成において、弁体34が弁座26に着座したときの弁体34と弁座26との摩擦力が、弁体34とばね受け65との摩擦力よりも大きくなるように各部材の形状や材質の選定がなされている。
図7(A)に示すように、凸球面S1の中心O1は、弁体34の軸線L1上に位置する(一点鎖線参照)。一方、凹球面S2の中心O2は、ばね受け65の軸線L2上に位置する(二点鎖線参照)。図示の例では、弁体34とばね受け65の互いの軸線がほぼ一致している。本実施形態では、凹球面S2の曲率半径(以下「球座半径R」ともいう)を凸球面S1の曲率半径(以下「球半径r」ともいう)よりも大きくしている。具体的には、1.4r≦R≦4rが満たされるように両球面の形状および大きさが設定されている。
これは以下の理由による。すなわち、本実施形態では、弁体34の弁座26からのリフト量を細かく制御するために、図6等に示すリードねじ(雄ねじ66、雌ねじ39)のピッチをできるだけ小さくしている。ただし、リードねじの歯型加工性精度、耐久性、強度等を考慮すると、その小ピッチ化にも限度がある。そこで、そのピッチを0.5〜0.6mmに設定している。さらにリード角やねじの効率を考慮し、雄ねじ66の外径を3.5〜6.0mm程度としている。この雄ねじ66の内方にスプリング63,ばね受け65,弁体34等を配置することを考慮し、シャフト60の内空部Sの内径を2.5〜4.5mm程度に設定する。そして、この内径に収まるように凸球面S1の球半径rを1mm≦r≦2mmとなるようにした。また、その凸球面S1に当接する凹球面S2の球座半径Rを、1.4r≦R≦4rを満たすように設定した。
また、上記設定については、接触応力に関するヘルツの理論も考慮した。すなわち、図7(B)にも示すように、弁体34が着座した際に弁体34とばね受け65との間に荷重Fが作用し、凸球面S1と凹球面S2との接触面CSに接触応力σの応力分布ができることを考える。このとき、接触面CSは、軸線L1,L2に対してほぼ垂直となり、半径rc(「接触面半径rc」ともいう)の円形状となる。接触応力σは、接触面CSの中心において最大接触応力σmaxとなり、半径方向外向きに小さくなる。
図8は、凸球面S1と凹球面S2との半径比R/rと、最大接触応力σmax、接触面半径rcとの関係(解析結果)を表す図である。同図の横軸は半径比R/rを示し、縦軸は最大接触応力σmax、接触面半径rcをそれぞれ示す。図中の太線が最大接触応力σmaxを示し、細線が接触面半径rcを示す。同図には、凸球面S1の球半径rが1.0mm(細点線)、1.2mm(粗点線)、1.4mm(実線)、1.6mm(一点鎖線)、1.8mm(二点鎖線)、2.0mm(破線)の場合がそれぞれ示されている。ここでは、弁体34とばね受け65とを同種の金属と仮定し、それらの縦弾性係数Kを195MPa、降伏応力σsを320MPaとして試算している。
この解析結果から以下のことが分かる。すなわち、球半径rと球座半径Rとの比である半径比R/rが大きくなるほど接触面半径rcが小さくなり、最大接触応力σmaxは大きくなる。ただし、半径比R/rが4を超えると収束傾向にある。なお、ヘルツの理論によると、最大接触応力σmaxが降伏応力σsの2倍を上回ると(σmax>2σs)、接触面CSがその全面で降伏し、塑性変形と摩耗による永久的な平面が形成される。初期摩耗による弁体34と弁座26とのなじみを考慮すると、σmax≦2.4σsとするのが好ましい(二点鎖線枠参照)。一方、半径比R/rが1に近づくと、凸球面S1と凹球面S2との当接状態が嵌合に近い形となり、弁体34とばね受け65とがその当接部の形状により互いを拘束し易い状態となる。その結果、弁体34の自律調心機能が得られなくなる可能性がある。そこで、本実施形態では、弁体34の適度な調心機能を確保しつつ、弁体34とばね受け65との摩耗を抑制できる範囲を上記設定範囲(1.4r≦R≦4r:太線矢印参照)とした。
図9は、実施形態による作用効果を表す図である。図9(A)は、本実施形態による弁部の耐摩耗試験の結果を示す。すなわち、弁体とばね受けとが互いの球面にて当接し、かつ球面半径比R/rが上記設定範囲となる構造について、弁部を繰り返し開閉作動させたときの開弁位置を計測した。一方、図9(B)は、比較例による弁部の耐摩耗試験の結果を示す。この比較例は、特許文献1に示されるように弁体側の当接面を平坦面とし、ばね受け側の当接面を球面としたものである。各図の横軸は原点からの駆動パルス数を示し、縦軸は弁部の開口面積を示す。なお、ここでいう「原点」とは、シャフト60が下死点に位置してロータ31の回転が停止する位置を意味する。
この下死点の近傍においては、図6に示したように、弁体34のフランジ部69がブッシュ67から離間し、弁体34とシャフト60との作動連結が解除される。すなわち、開弁時においては、ばね受け65を介して伝達されるスプリング63の付勢力によりフランジ部69がブッシュ67の上端面に当接する状態が保持されるが、閉弁時においては、弁体34が弁座26から受ける反力によりスプリング63が押し縮められ、フランジ部69がブッシュ67の上端面(後端面)から離間する。
図9(A)に示すように、本実施形態によれば、弁部を10万回開閉作動させたとしても、原点を基準とした閉弁位置(弁体34が弁座26に完全に着座して開口面積がゼロとなる位置)は、ほぼ変化しないことが分かる。これは、上述のように弁体34とばね受け65とを球面接触とすることで、両者の軸がずれ難くなり、また弁体34の調心機能が適度に発揮されて偏摩耗が抑制され、弁座26が微小な初期摩耗に落ち着いたことによると考えられる。なお、原点位置と閉弁位置との間に所定パルス分の制御が存在する。これは、弁体34が弁座26に着座した後、シャフト60が下死点に到達されるまでの期間(例えば着座から1/3〜1回転の期間)、スプリング63が押し縮められつつシャフト60の回転が継続されることを意味する。
これに対し、比較例においては、弁部の開閉を繰り返すにつれて閉弁位置が原点に近づいている。これは、弁体とばね受けとが球面と平坦面とで当接するため、両者の軸がずれ易くなることに起因すると考えられる。すなわち、その軸ずれにより弁体に横力が加わり、弁体が偏心した状態で弁座に着座する片当りが繰り返される。また、その軸ずれにより着座後に弁体のすりこぎ運動が引き起こされる。それらの要因により、弁座に偏摩耗を生じさせ、着座のたびにその偏摩耗を進行させたものと考えられる。言い換えれば、本実施形態によればそのような事態を回避でき、弁座の摩耗による流量特性の変化を抑制することができる。
ここで、本実施形態および比較例における着座メカニズムについての考察を示す。図10は、比較例における弁体の調心機能を表す模式図である。図10(A)〜(G)は、開弁状態から閉弁状態への移行過程における弁体の動作を例示する。図11は、球面接触による作用を表す図である。図11(A)および(B)は、弁体とばね受けとが平面と球面とで接触する場合を示す。図11(C)は、弁体とばね受けとが球面同士で接触する場合を示す。各図の上段は着座後の弁体とばね受けの動作を示し、中段はその弁体とばね受けとの当接部近傍を示し、下段はばね受けの当接面の摩耗状態を下方からみた様子を示す。
図10(A)に示すように、弁体134とばね受け165とが平面と球面とで接触する構成において、両者の軸線がずれている場合を想定する。図示の例では、弁体134の軸線L1が弁座26(弁孔24)の軸線L3とずれており、その結果、弁体134の軸線L1とばね受け165の軸線L2とがずれている。図示のように弁体134が弁孔24から完全に離間した状態においては、弁体134とばね受け165とは一体に回転する。
この状態からシャフト60が下降すると、図10(B)に示すように、弁体134が弁座26に対して軸線をずらした状態で接触する片当りの状態となり、弁体134は、弁座26に局部的に接触した状態で滑りながら回転する。さらにシャフト60が下降すると、図10(C)に示すように、弁体134が弁座26からの抗力を受けて傾くとともに、弁体134とばね受け165とが滑り始め、弁体134がすりこぎ運動を行うようになる。それにより、弁座26に局所的な摩耗(偏摩耗)が生じることとなる。ただし、図10(D)および(E)に示すように、弁体134のテーパ面が弁孔24に挿入されていくことで、弁体134が弁孔24と軸線を合わせるよう自律的に調心動作を行うようになる。このようにして、図10(F)に示すように、弁体134が弁座26に着座すると、弁体134が回転を停止するとともに、ばね受け165に対して完全に滑る状態となる。着座後もシャフト60が所定量下降するため、図10(G)に示すように、弁体134はブッシュ167から離間する。弁体134が閉弁動作を繰り返すごとに上述したすりこぎ運動がなされると、弁座26の偏摩耗が進行し、電動弁の流量特性が変化する原因となる。
図11(A)および(B)には、ばね受け167の当接面が平面となっている他の比較例を示す。この比較例においても、上述したすりこぎ運動が生じ易い。図11(A)に示すように、弁体34とばね受け167の軸線が一致する理想的な状態を保つことができれば、着座を繰り返してもばね受け167の摩耗面FSを小さく抑制でき、接触面CSを小さく維持できる。その結果、着座時にばね受け167の回転力が弁体34に伝わり難く、弁座26の偏摩耗を抑制できる。しかしながら、実際には、平面と球面との間に拘束力がないために両者の軸線一致を維持するのは難しい。すなわち、図11(B)に示すように、弁体34とばね受け167とは互いの軸線がずれ易く、弁体34のすりこぎ運動が生じ易い。このため、着座を繰り返す過程でばね受け167の摩耗面FSが大きくなり、それにより接触面CSも大きくなる。その結果、着座後もばね受け167の回転力が弁体34に大きく伝わり、偏摩耗が進行し易い。
この点につき、本実施形態では図11(C)に示すように、弁体34とばね受け65との当接面を球面同士としたため、軸ずれが生じ難く、着座を繰り返してもばね受け65の摩耗面FSを小さく維持でき、接触面CSを小さく維持できる。その結果、着座後にばね受け65の回転力が弁体34に伝わることを抑制でき、弁座26の偏摩耗を抑制できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はその特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
図12は、変形例に係る電動弁の主要部を表す図である。図12(A)は、弁体およびばね受けの支持構造を表す部分拡大図である。図12(B)は図12(A)のC部拡大図である。本変形例では、弁孔224の開口端部にテーパ面230を設け、弁座26をその内周端に設定している。このような構成により、弁体34側のテーパ面と弁孔224側のテーパ面230とが早期になじみ易くなり、弁座26の偏摩耗を抑制することができる。
図13は、他の変形例に係る電動弁の主要部を表す図である。本変形例では、上記実施形態とは逆に、弁体234に凹球面S2が設けられ、ばね受け265に凸球面S1が設けられている。このような構成によっても球面同士の調心作用(軸ずれ抑制作用)が得られ、両球面の半径比R/rを上記設定範囲内とすることで、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記実施形態では、上記電動弁のモータをステッピングモータとする例を示したが、DCモータその他のモータとしてもよい。
上記実施形態では、上記電動弁を小口径の膨張弁として構成したが、膨張機能を有しない制御弁としてもよい。例えば、大口径の開閉弁又は流量調整弁として構成してもよい。
上記実施形態では、ニードル状の弁体34を採用する例を示したが、弁体としてそれ以外の形状を採用してもよい。例えば、図4(B)に示した本体110の先端部に、その本体110よりも外径が大きい弁形成部を設けてもよい。その場合、弁形成部には球状、円柱状、テーパ状等様々な形状を採用することができる。弁形成部を大きくすることで、弁部にて制御する流量を大きくすることができる。ただし、本体110の後端側には、上記実施形態や変形例と同様に凸球面又は凹球面を設けるものとする。
上記実施形態では、弁孔24の内径が弁体34(弁形成部112)の外径よりも小さく、弁体34が弁座26に着脱する構成を示した。変形例においては、弁孔の内径を弁体(形成部)の外径より大きくし、弁体が弁座の反力を受けることなく弁孔に挿抜されるスプール弁としてもよい。このような電動弁であっても、上記実施形態又は変形例の球面当接構造を採用することにより、弁体の自律調心機能を高めることができる。
上記実施形態では、シャフト60がロータ31と同軸状に設けられる例を示した。変形例においては、ロータとシャフトとが互いに異なる軸線上に設けられる構成としてもよい。例えば、両者の軸線が平行にずれる構成としてもよい。そして、ロータの軸とシャフトとの間にギヤ機構を介在させてもよい。
上記実施形態の電動弁は、冷媒として代替フロン(HFC−134a)など使用する冷凍サイクルに好適に適用されるが、二酸化炭素のように作動圧力が高い冷媒を用いる冷凍サイクルに適用することも可能である。その場合には、冷凍サイクルにコンデンサに代わってガスクーラなどの外部熱交換器が配置される。
上記実施形態では、上記電動弁を自動車用空調装置の冷凍サイクルに適用する例を示したが、車両用に限らず電動膨張弁を搭載する空調装置に適用可能である。また、冷媒以外の流体の流れを制御する電動弁として構成することもできる。
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
1 電動弁、4 モータユニット、5 ボディ、10 導入ポート、12 導出ポート、24 弁孔、26 弁座、31 ロータ、32 作動ロッド、34 弁体、39 雌ねじ、60 シャフト、63 スプリング、64 ストッパ、65 ばね受け、66 雄ねじ、67 ブッシュ、69 フランジ部、70 ラック、99 ストッパ、110 本体、112 弁形成部、230 テーパ面、234 弁体、265 ばね受け、CS 接触面、O1 中心、O2 中心、R 球座半径、S 内空部、S1 凸球面、S2 凹球面。

Claims (7)

  1. 上流側から流体を導入する導入ポートと、下流側へ流体を導出する導出ポートと、前記導入ポートと前記導出ポートとを連通させる弁孔とを有するボディと、
    前記弁孔の開口端部に形成された弁座に接離して弁部を開閉する弁体と、
    前記弁体を前記弁部の開閉方向に駆動するためのロータを含むモータと、
    前記ロータに連動して回転し、先端側に開口する内空部を有し、その内空部に前記弁体を部分的に挿通するようにして軸線方向に摺動可能に支持するシャフトと、
    前記内空部に配置され、前記弁体を前記シャフトの先端開口部から突出させる方向に付勢するためのスプリングと、
    前記内空部に配置されて前記スプリングと前記弁体との間に介装され、一端側で前記スプリングを受け、他端側で前記弁体の端部と当接するばね受けと、
    前記ロータの回転運動を、前記シャフトの軸線方向の並進運動に変換する作動変換機構と、
    を備え、
    前記弁体と前記ばね受けとの互いの当接面がそれぞれ球面とされ、その一方の当接面が凸球面とされ、他方の当接面が前記凸球面よりも曲率半径が大きい凹球面とされ、
    前記弁体の球面の中心が、前記弁体の軸線上に位置することを特徴とする電動弁。
  2. 前記弁体が前記弁座に着座したときの前記弁体と前記弁座との摩擦力が、前記弁体と前記ばね受けとの摩擦力よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  3. 前記ばね受けは、前記シャフトの内周面に沿って軸線方向に摺動可能に支持されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電動弁。
  4. 前記弁体は、前記シャフトに摺動可能に支持される本体と、前記本体の先端側に設けられて前記弁座に着脱する弁形成部と、前記本体の後端側にて半径方向に突出する係止部と、を含み、前記弁体の球面が前記係止部の後端側に設けられ、
    前記シャフトは、前記弁体の本体を摺動可能に貫通させ、後端面にて前記係止部を軸線方向に係止することにより前記弁体の脱落を防止する支持部を含み、
    開弁時においては、前記ばね受けを介して伝達される前記スプリングの付勢力により前記係止部が前記支持部の後端面に当接する状態が保持され、
    閉弁時においては、前記弁体が前記弁座に着座することによる反力で前記ばね受けを介して前記スプリングが押し縮められ、前記係止部が前記支持部の後端面から離間することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電動弁。
  5. 前記弁体の一端部がその先端に向けて断面が小さくなる形状を有し、その先端部が前記弁孔に挿入されることにより、前記弁体が前記弁座に着座することを特徴とする請求項4に記載の電動弁。
  6. 前記支持部において前記弁体を挿通する部分の軸線方向の長さが、前記弁体の本体の直径よりも大きいことを特徴とする請求項4または5に記載の電動弁。
  7. 前記作動変換機構は、前記シャフトに一体に設けられた雄ねじ部と、前記ボディに一体に設けられて前記雄ねじ部と噛合する雌ねじ部とを含むねじ機構を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電動弁。
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