JP4539630B2 - 積層型インダクタ - Google Patents

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Description

本発明は、積層型インダクタに関する。
この種の積層型インダクタとして、コイルを形成する導体と絶縁体とが積層されてなる積層体を備えており、積層体が、高透磁率の磁性体からなる複数の第一の絶縁体と、積層体の内層に配置された低透磁率の磁性体又は非磁性体からなる少なくとも1つ以上の第二の絶縁体とが積層されることにより形成されているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載された積層型インダクタでは、第一の絶縁体及び第二の絶縁体にそれぞれ導体が形成されており、導体が第二の絶縁体を挟持するように構成されている。
特開2001−44037号公報
積層型インダクタにおいては、大きな直流電流を流してもインダクタンス値の低下が少ない、直流重畳特性の良好なものが求められている。
ここで、低透磁率の磁性体又は非磁性体からなる絶縁体のみで積層体を形成して積層型インダクタとした場合には、直流電流を流してもインダクタンス値の低下は生じないが、透磁率が低いために初期インダクタンス値を高くすることができない。一方、高透磁率の磁性体からなる絶縁体のみで積層体を形成して積層型インダクタとした場合には、初期インダクタンス値を高くすることはできるが、磁気飽和現象により直流電流を流した際のインダクタンス値の低下が大きい。これらの理由から、上記特許文献1に記載された従来の積層型インダクタでは、透磁率の異なる2種類の絶縁体を用いて、直流重畳特性の改善を図っている。
しかしながら、従来の積層型インダクタでは、導体が低透磁率の磁性体又は非磁性体からなる第二の絶縁体を挟むように積層体内に形成され、導体が第二の絶縁体に接触している。そのため、導体に電流を流した場合、導体から発生した磁束が第二の絶縁体に接触している部分において阻害されてしまう。この結果、従来の積層型インダクタでは、インダクタンス値が低下してしまい、直流重畳特性の改善が十分でないという問題があった。
上記事情に鑑み、本発明は、初期インダクタンス値が高く、直流重畳特性の改善を十分に図ることが可能な積層型インダクタを提供することを目的とする。
本発明に係る積層型インダクタは、磁性体層と導体パターンとが積層され内部にコイルが形成される複数の磁性体部と、非磁性体部と、が積層されてなる積層体を備え、非磁性体部は、各磁性体部の間であって、積層体におけるコイルの軸心方向に交わる面の全面にわたり設けられ、磁性体部は、積層方向において互いに対向する導体パターンの間に、当該導体パターンに接触すると共に、導体パターンの延びる方向に沿って設けられる非磁性体パターンを有することを特徴とする。
本発明に係る積層型インダクタでは、各コイルがそれぞれ各磁性体部内に設けられ、各磁性体部が非磁性体部によって隔てられている。このため、積層型インダクタが全て磁性体で形成され、その内部にコイルが設けられている場合に比べて、各磁性体部内に存在する各コイルのターン数が少なくなり、コイルに電流が流れることにより発生する磁界の大きさが小さくなる。この結果、各磁性体部において磁気飽和が抑制されることとなり、本発明に係る積層型インダクタに大きな電流を流した場合でもインダクタンス値の低下が抑えられ、直流重畳特性の改善を図ることができる。さらに、本発明に係る積層型インダクタでは、非磁体パターンが、各コイルを形成する複数の導体パターンの層間に、導体パターンに接触し、導体パターンの巻回方向に沿って形成されている。このため、各磁性体部においてコイル付近に生ずる自己ループの磁束を効果的に遮断することができる。この結果、さらに直流重畳特性の改善を図ることができる。
本発明によれば、初期インダクタンス値が高く、直流重畳特性の改善を十分に図ることが可能な積層型インダクタを提供することができる。
本発明の知見は、例示のみのために示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
本発明の実施形態に係る積層型インダクタについて、図面を参照して説明する。なお、説明において、また、説明中、「上」、「右」及び「左」なる語を使用することがあるが、これは各図の上方向、右方向及び左方向に対応したものである。
図1及び図2を参照して、実施形態に係る積層型インダクタL1の構成について説明する。図1は、本発明に係る積層型インダクタの斜視図である。図2は、実施形態に係る積層型インダクタの断面構成を説明するための図である。実施形態に係る積層型インダクタL1は、後述する印刷積層工法によって形成される。
積層型インダクタL1は、図1に示されるように、略直方体形状の積層体1と、積層体1の長手方向の両端面にそれぞれ形成された一対の端部電極2,3とを備える。なお、積層型インダクタL1の底面は、積層型インダクタL1が外部基板(図示せず)に実装されたときに、当該外部基板に対向する面である。
積層体1は、磁性体グリーン層A1〜A14が所定のパターンでスクリーン印刷されて順次積層される印刷積層工法によって形成された複数(本実施形態では4つ)の磁性体部4と、非磁性体グリーン層B1〜B6が所定のパターンでスクリーン印刷されて順次積層される印刷積層工法によって形成された複数(本実施形態では3つ)の非磁性体層(非磁性体部)5とにより構成されている。
各磁性体部4は、導体パターンC1〜C16からなるコイル11〜14と、積層方向に互いに対向する導体パターンC1〜C16の間に設けられる非磁性体パターンD1〜D8と、を内部にそれぞれ有している。また、各磁性体部4は、後述するように磁性体グリーン層A1〜A14が印刷積層された後に焼成することで形成され、電気絶縁性を有する絶縁体として機能する。磁性体グリーン層A1〜A14の材料としては、フェライト(例えば、Ni−Cu−Zn系フェライト)を用いることができる。
コイル11〜14は、導体パターンC1〜C4、導体パターンC5〜C8、導体パターンC9〜C12又は導体パターンC13〜C16がそれぞれ印刷積層されて重畳し、積層方向に隣り合う導体パターンC1〜C4、導体パターンC5〜C8、導体パターンC9〜C12又は導体パターンC13〜C16の端部同士がそれぞれ電気的に接続されることにより形成される。また、積層方向に隣り合うコイル11〜14同士は、接続電極(図示せず)によってそれぞれ電気的に接続されている。さらに、コイル11の一部である導体パターンC1の導体パターンC2と電気的に接続されている一端と反対側の他端には、導出部(図示せず)が一体的に形成されている。導体パターンC1の導出部は、積層体1の長手方向に位置する側面まで引き出され、端部電極2と電気的に接続されている。また、コイル14の一部である導体パターンC16の導体パターンC15と電気的に接続されている一端と反対側の他端には、導出部(図示せず)が一体的に形成されている。導体パターンC16の導出部は、積層体1の長手方向に位置する側面まで引き出され、端部電極3と電気的に接続されている。
非磁性体パターンD1〜D8は、積層方向(コイル11〜14の軸方向)に隣接する導体パターンC1〜C16に挟まれると共に、これら積層方向に隣接する導体パターンC1〜C16に接触するように設けられる。また、非磁性体パターンD1〜D8は、各導体パターンC1,C2,C5,C6,C9,C10,C13,C14上に、これら各導体パターンC1,C2,C5,C6,C9,C10,C13,C14の形成方向に沿ってそれぞれ印刷積層され形成される。また、非磁性体パターンD1〜D8の幅は、積層方向に隣接する導体パターンC1〜C16の幅よりも狭くなるように形成される。すなわち、非磁性体パターンD1〜D8は、積層体1の積層方向からみて導体パターンC1〜C16が形成される領域の内部に形成されている。このため、各磁性体部4内に占める非磁性体部分の体積が小さいので、初期インダクタンス値の低下を抑えることができる。また、非磁性体パターンD1〜D8は、焼成後に絶縁性を有する絶縁体として機能する。非磁性体パターンとしては、フェライト(例えば、Cu−Zn系フェライト)を用いることができる。
各非磁性体層5は、各磁性体部4の間に挟まれるように位置し、各コイル11〜14同士をそれぞれ電気的に接続する接続導体(図示せず)を内部にそれぞれ有している。また、本実施形態においては、各非磁性体層5は、コイル11〜14と接触するように設けられているが、コイル11〜14と接触しないように設けてもよい。この場合には、各コイル11〜14と各非磁性体層5との間には、磁性体層が設けられることになる。また、各磁性体部4同士を接触させないように、各非磁性体層5は、これに隣接する各磁性体部4の積層面(すなわち、積層体1におけるコイル11〜14の軸心方向に交わる面)の全体にわたって形成されている。各非磁性体層5は、後述するように非磁性体グリーン層B1〜B6が印刷積層された後に焼成することで形成され、電気絶縁性を有する絶縁体として機能する。非磁性体グリーン層B1〜B6としては、非磁性体パターンと同様にフェライト(例えば、Cu−Zn系フェライト)を用いることができる。
以上のように、本実施形態に係る積層型インダクタL1においては、各コイル11〜14がそれぞれ各磁性体部4内に設けられ、各磁性体部4が非磁性体部5によって隔てられている。このため、積層型インダクタが全て磁性体で形成され、その内部にコイルが設けられている場合に比べて、各磁性体部内に存在する各コイルのターン数が少なくなり、コイル11〜14に電流が流れることにより発生する磁界の大きさが小さくなる。この結果、各磁性体部4において磁気飽和が抑制されることとなり、本発明に係る積層型インダクタL1に大きな電流を流した場合でもインダクタンス値の低下が抑えられ、直流重畳特性の改善を図ることができる。さらに、本発明に係る積層型インダクタL1では、非磁体パターンD1〜D8が、各コイルを形成する複数の導体パターンC1〜C16の層間に、導体パターンC1〜C16に接触し、導体パターンC1〜C16の巻回方向に沿って形成されている。このため、磁性体部4においてコイルコイル11〜14付近に生ずる自己ループの磁束を効果的に遮断することができる。この結果、さらに直流重畳特性の改善を図ることができる。
次に、図3〜図17を参照して、上述した構成の積層型インダクタL1の製造方法について説明する。図3〜図17は、それぞれ印刷積層工法における積層型インダクタの製造工程の一工程を示す斜視図である。
まず、上述したNi−Cu−Zn系フェライト等の磁性体粉末、バインダ及び溶剤等を混練して、磁性体グリーン層A1〜A14の原料となる磁性体ペーストを生成する。また、上述したCu−Zn系フェライト等の非磁性体粉末、バインダ及び溶剤等を混練して、非磁性体グリーン層B1〜B6及び非磁性体パターンD1〜D8の原料となる非磁性体ペーストを生成する。さらに、Ag等の金属粉末、バインダ及び用材等を昆練して、導体パターンC1〜C16及び導出部C1a,C16aの原料となる導体ペーストを生成する。
次に、以上のようにして得られた磁性体ペーストをシート状に印刷して、磁性体グリーン層A1を形成する(図3参照)。そして、この磁性体グリーン層A1の表面に導体ペーストを略L字状に印刷してコイル11の略1/2ターンに相当する導体パターンC1を形成し、磁性体グリーン層A1の縁に引き出されるように導体ペーストを略矩形状に印刷して導出部C1aを導体パターンC1と一体的に形成する(図4参照)。続いて、導体パターンC1の一部が表面に露出すると共に、中間体の表面の略右半分を覆うように磁性体ペーストを印刷して、磁性体グリーン層A2を形成する(図5参照)。続いて、導体パターンC1の導出部C1aが形成されている一端と反対側の他端に導体パターンC2の一端が重なるように導体ペーストを略L字状に印刷して、磁性体グリーン層A1,A2上にコイル11の略1/2ターンに相当する導体パターンC2を形成する(図6参照)。
次に、磁性体グリーン層A1上に形成された、導体パターンC1と導体パターンC2とに沿って非磁性体ペーストを略I字状に印刷して、導体パターンC1,C2上に非磁性体パターンD1を形成する(図7参照)。そして、導体パターンC2の一部と非磁性体パターンD1とが表面に露出するように、中間体の表面における左側の略2/3の領域を、磁性体ペーストを印刷して、磁性体グリーン層A3を形成する(図8参照)。ここで、磁性体グリーン層A3の表面よりも非磁性体パターンD1の表面が低くなるような段差がある場合は、さらに非磁性体パターンD1に重なるように非磁性体ペーストを印刷しても良い。続いて、磁性体グリーン層A3から露出している非磁性体パターンD1が覆われると共に、導体パターンC2の導体パターンC1と接続されている一端と反対側の他端に導体パターンC3の一端が重なるように導体ペーストを略L字状に印刷して、磁性体グリーン層A2,A3上にコイル11の略1/2ターンに相当する導体パターンC3を形成する(図9参照)。
次に、磁性体グリーン層A2上に形成された、導体パターンC2と導体パターンC3とに沿って非磁性体ペーストを略I字状に印刷して、導体パターンC2,C3上に非磁性体パターンD2を形成する(図10参照)。そして、導体パターンC3の一部と非磁性体パターンD2とが表面に露出するように、中間体の表面における右側の略2/3の領域を、磁性体ペーストを印刷して、磁性体グリーン層A4を形成する(図11参照)。ここで、磁性体グリーン層A4の表面よりも非磁性体パターンD2の表面が低くなるような段差がある場合は、さらに非磁性体パターンD2に重なるように非磁性体ペーストを印刷しても良い。続いて、磁性体グリーン層A4から露出している非磁性体パターンD2が覆われると共に、導体パターンC3の導体パターンC2と接続されている一端と反対側の他端に導体パターンC4の一端が重なるように導体ペーストを略L字状に印刷して、磁性体グリーン層A3,A4上にコイル11の略1/2ターンに相当する導体パターンC4を形成する(図12参照)。
次に、導体パターンC4の一部が表面に露出すると共に、中間体の表面における左側の略2/3の領域を覆うように非磁性体ペーストを印刷して、非磁性体グリーン層B1を形成する(図13照)。そして、導体パターンC4の導体パターンC3と接続されている一端と反対側の他端に導体パターンC5の一端が重なるように導体ペーストを略L字状に印刷して、磁性体グリーン層A4,B1上にコイル12の略1/2ターンに相当する導体パターンC5を形成する(図14参照)。続いて、導体パターンC5の一部が表面に露出すると共に、中間体の表面における右側の略2/3の領域を覆うように非磁性体ペーストを印刷して、非磁性体グリーン層B2を形成する(図15参照)。続いて、導体パターンC5の導体パターンC4と接続されている一端と反対側の他端に導体パターンC6の一端が重なるように導体ペーストを略L字状に印刷して、非磁性体グリーン層B1,B2上にコイル12の略1/2ターンに相当する導体パターンC6を形成する(図16参照)。
以上のように、磁性体グリーン層、導体パターン、非磁性体パターン、非磁性体グリーン層を形成する工程を繰り返し、最終的に最上層に磁性体ペーストを印刷して、磁性体グリーン層A14を形成してグリーン積層体を得る(図17参照)。
続いて、グリーン積層体を大気中、所定温度(例えば、840〜900℃程度)で焼成して積層体1を形成する。
次に、この積層体1に端部電極2,3を形成する。これにより、積層型インダクタL1が形成されることとなる。端部電極2,3は、積層体1の長手方向の両端面にそれぞれ銀、ニッケル又は銅を主成分とする電極ペーストを塗布して、所定温度(例えば、680〜740℃程度)で焼付けを行い、さらに電気めっきを施すことにより形成される。この電気めっきには、Cu、Ni及びSn等を用いることができる。
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例)
磁性体材料にNi−Cu−Zn系フェライトを用い、非磁性体材料にCu−Zn系フェライトを用いて、印刷積層工法により、図2に示される全体としてのターン数が略8.5ターンとなる導体パターンの積層型インダクタL1を作製した。
(比較例)
比較例としては、磁性体材料にNi−Cu−Zn系フェライトを用い、材料非磁性体にCu−Zn系フェライトを用いて、印刷積層工法により、図18に示される全体としてのターン数が略8.5ターンとなる導体パターンの積層型インダクタL2を作製した。ここで、比較例1に係る積層型インダクタL2の構造は、磁性体部内であって、積層方向において互いに対向する複数の導体パターンの間に、非磁性体パターンが形成されていない点で図1に示す実施例に係る積層型インダクタL1と異なる。
上記した実施例に係る積層型インダクタ及び比較例に係る積層型インダクタについて、直流重畳特性を評価した。評価結果を図19に示す。
図19は、実施例及び比較例に係る積層型インダクタにおけるインダクタンス値の変化を示す図である。なお、図19において、曲線aが実施例に係る積層型インダクタのインダクタンス値の変化であり、曲線bが比較例に係る積層型インダクタのインダクタンス値の変化である。
図19に示されるように、実施例に係る積層型インダクタ及び比較例に係る積層型インダクタの初期インダクタンス値は、それぞれ、3.0μHと同等であるのに対し、1Aの電流を通電したときのインダクタンス値は、それぞれ、1.8μH,1.4μHと、実施例に係る積層型インダクタのインダクタンス値の方が高い値を示した。したがって、実施例に係る積層型インダクタでは、比較例に係る積層型インダクタと略同一の初期インダクタンス値を実現しつつ、1Aの電流を通電したときにおけるインダクタンス値を25%程度向上させることができ、直流重畳特性の改善に有効であることが確認された。
本発明に係る積層型インダクタの斜視図である。 実施形態に係る積層型インダクタの断面構成を説明するための図である。 実施形態に係る積層型インダクタの製造工程の一工程を示す斜視図である。 図3の後続の工程を示す斜視図である。 図4の後続の工程を示す斜視図である。 図5の後続の工程を示す斜視図である。 図6の後続の工程を示す斜視図である。 図7の後続の工程を示す斜視図である。 図8の後続の工程を示す斜視図である。 図9の後続の工程を示す斜視図である。 図10の後続の工程を示す斜視図である。 図11の後続の工程を示す斜視図である。 図12の後続の工程を示す斜視図である。 図13の後続の工程を示す斜視図である。 図14の後続の工程を示す斜視図である。 図15の後続の工程を示す斜視図である。 図16の後続の工程を示す斜視図である。 実施例及び比較例に係る積層型インダクタにおけるインダクタンス値の変化を示す図である。 比較例に係る積層型インダクタの断面構成を説明するための図である。
符号の説明
1…積層体、2,3…端部電極、4…磁性体部、5…非磁性体層(非磁性体部)、11〜14…コイル、A1〜A14…磁性体グリーン層、B1〜B6…非磁性体グリーン層、C1〜C16…導体パターン、D1〜D8…非磁性体パターン、L1,L2…積層型インダクタ。

Claims (2)

  1. 磁性体層と導体パターンとが積層され内部に矩形状に巻回されたコイルが形成される複数の磁性体部と、非磁性体部と、が積層されてなる積層体を備え、
    前記非磁性体部は、前記各磁性体部の間であって、前記積層体における前記コイルの軸心方向に交わる面の全面にわたり設けられ、
    前記磁性体部は、積層方向において互いに対向する前記導体パターンの間に、当該導体パターンに接触すると共に、前記導体パターンの延びる方向に沿って設けられる非磁性体パターンを有し、
    前記コイルの四辺のそれぞれを構成する前記導体パターンのうち、互いに平行をなす一対の辺を構成する一方の対の導体パターンにはそれぞれ段差が設けられており、前記一方の対の導体パターンと直交すると共に互いに平行をなす一対の辺を構成する他方の対の導体パターンにはいずれも段差が設けられておらず、
    前記非磁性体パターンは、前記段差を回避するように前記他方の対の導体パターン側に対してのみ設けられることを特徴とする積層型インダクタ。
  2. 磁性体層と導体パターンとが積層され内部に矩形状に巻回されたコイルが形成される複数の磁性体部と、非磁性体部と、が積層されてなる積層体を備える積層型インダクタの製造方法であって、
    第1磁性体グリーン層を形成する工程と、
    前記第1磁性体グリーン層上に前記コイルの第1辺を構成する第1導体パターンを形成する工程と、
    前記第1磁性体グリーン層上に、前記第1辺を構成する前記第1導体パターンが露出するように第2磁性体グリーン層を形成する工程と、
    前記第1磁性体グリーン層上及び前記第2磁性体グリーン層上に前記第1辺を構成する前記第1導体パターンと直交する前記コイルの第2辺を構成する第2導体パターンを形成し、前記第2磁性体グリーン層上に前記第1辺を構成する前記第1導体パターンと平行をなす前記コイルの第3辺を構成する第3導体パターンを形成する工程と、
    前記第1辺を構成する前記第1導体パターンの延びる方向に沿って、当該前記第1辺を構成する前記第1導体パターン上に第1非磁性体パターンを形成する工程と、
    前記第1磁性体グリーン層及び前記第2磁性体グリーン層上に、前記第1非磁性体パターンの表面が露出すると共に、前記第3辺を構成する前記第3導体パターンが露出するように第3磁性体グリーン層を形成する工程と、
    前記第2磁性体グリーン層上及び前記第3磁性体グリーン層上に前記第2辺を構成する前記第2導体パターンと平行をなす前記コイルの第4辺を構成する第4導体パターンを形成し、前記第3磁性体グリーン層上に、前記第1非磁性体パターンの表面を覆うように前記第1辺を構成する第5導体パターンを形成する工程と、
    前記第3辺を構成する前記第3導体パターンの延びる方向に沿って、当該前記第3辺を構成する前記第3導体パターン上に第2非磁性体パターンを形成する工程と、
    前記第2磁性体グリーン層及び前記第3磁性体グリーン層上に、前記第2非磁性体パターンの表面が露出すると共に、前記第1辺を構成する前記第5導体パターンが露出するように第4磁性体グリーン層を形成する工程と、
    前記第3磁性体グリーン層上及び前記第4磁性体グリーン層上に前記第2辺を構成する第6導体パターンを形成し、前記第4磁性体グリーン層上に、前記第2非磁性体パターンの表面を覆うように前記第3辺を構成する第7導体パターンを形成する工程と、
    前記第3磁性体グリーン層上及び前記第4磁性体グリーン層上に、前記積層体における前記コイルの軸心方向に交わる面の全面にわたり非磁性体グリーン層を形成する工程、とを有する積層型インダクタの製造方法。
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