JP4535485B2 - 脂取り紙の製本方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脂取り紙を本から一枚ずつ剥がして使用される製品の製本方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
脂取り紙は顔等の肌の皮脂をふき取る化粧紙として広く使用されている。
薄い脂取り紙は、製本タイプの製品にすると脂取り紙を一枚ずつ剥がして使用出来るので取扱いやすい。
従来は図7に示すように、脂取り紙101を所定の枚数毎に、仕切紙を挟みながら1000から2000枚重ね合わせ、所定の大きさに裁断し、背の部分103をエマルション型水性のりをハケ等で塗布して乾燥させ、背固めした後に、所定の枚数毎に仕切紙の部分にて分冊し、この背固めした脂取り紙の間に表紙104の表面を内側にして折り曲げた表紙をはさみ、重ね合わせ、水性のりをこの背の部分に再度塗布した後に脂取り紙と表紙を対にして分離し、表紙を折り返して脂取り紙と接着し、乾燥固着させていた。
このような製本技術は業界において従来より手仕事でされてきたもので高度の熟練を要するだけでなく、生産性が悪く、品質が不安定であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
脂取り紙は10〜20g/mと非常に薄い。
一般に、紙には繊維の方向性があり、この紙繊維の流れ方向を紙目(F)と称すると図1に示すように、紙目に沿っては紙が裂けやすく、手で引き裂くと簡単に裂け目1aができる。
しかし、その直角方向に沿っては裂けにくいという性質がある。
また、図2に脂取り紙を立てた状態を示すように、図2(イ)のように紙目を上下にして立てると比較的腰が強いが、図2(ロ)に示すように紙目を横にして立てようとすると腰が弱く、1bのように折れ曲がってしまう。
そこで、本発明はこのような紙の性質を考慮し、脂取り紙を本から一枚ずつ剥がして使用する際に脂取り紙が裂けるのを防止し、生産性の高い製本方法の提供を目的とする。
【0004】
本発明に係る脂取り紙の製本方法は、薄さ10〜20g/mの脂取り紙の紙目を揃えて所定の枚数を重ね合わせ、この重ね合わせた脂取り紙の両面に上下に扉紙を重ね、紙目とは直角方向の背の部分にエマルション型水性のりを塗布し乾燥させて背固めした後に、紙目の紙繊維の流れ方向が上下方向になるように立てた状態でコーティングローラーの上を通過させ、当該コーティングローラーの回転によりこの背固めに用いたエマルション型水性のりよりも接着強度の高いホットメルト型接着剤を背固め部分に塗布して表紙を接着し、脂取り紙を紙目とは直角方向に沿って引っ張るようにして本から前記エマルション型水性のりの部分で一枚ずつ剥がせるようにしたことを特徴とする。
また、A4サイズの横目の脂取り紙を長手方向に細長2分割したものを原紙として、請求項1記載の方法で製本した後に背固めとは直角方向に分割裁断すると生産性が向上する。
【0005】
ここで、脂取り紙の紙目を揃えてとは、紙繊維の流れ方向が一致するようにして重ね合わせることをいう。
このように紙目を揃えたのは、紙目に沿って裂けやすく、その直角方向には裂けにくい性質、及び紙目方向には紙の腰が強いが、その直角方向は腰が弱く、脂取り紙が曲がりやすい性質があるので、紙目を上下にして製本出来るようにするためである。
また、脂取り紙の紙目と直角方向に背固めすることにより、表紙を接着する際に上下方向に紙目がなるように、即ち、腰が強い方向に立てることが出来るので無線綴機を用いてホットメルト接着が可能になる。
また、背固めを水性のりで実施した後に、この水性のりよりも接着力のあるホットメルト型接着剤で表紙を接着したことにより、脂取り紙は水性のりの部分で一枚ずつ剥がせる。
なお、扉紙は製本時に脂取り紙の紙目を補強する作用がある。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の望ましい実施の形態を図に基づいて以下説明する。
これまでに説明してきたように、脂取り紙には紙繊維(パルプ)の流れ方向に沿って紙目が存在する。
紙目に沿っては裂けやすく、その直角方向には裂けにくい。
そこで、製本する場合には紙目が重要となる。
脂取り紙を原材料メーカーより取り寄せる場合に、Aサイズと指定しても紙目が長手方向になった縦目の脂取り紙と、逆に紙目が短い幅方向になった横目の脂取り紙があることになる。
脂取り紙を無駄なく製本に使用するためには、A4サイズ(210mm×297mm)の横目の脂取り紙を使用し、長手方向に細長になるように2分割(105mm×297mm)に裁断する。
このように裁断した脂取り紙1を、図3に示すように所定の枚数、例えば、50枚毎に扉紙2を二枚挟みながら、所定の枚数、例えば、2000枚を重ね合わせ、所定の大きさに裁断し、製本時に背となる部分3にエマルション型水性のりをハケ9やヘラ等で塗り、常温又は熱風等で乾燥させる。
本実施例では10〜20g/mの脂取り紙と52.3g/mの上質紙(扉紙)を用いた。
ここで使用されるエマルション型水性のりとは酢酸ビニル系樹脂等をエマルション化して水溶性を有し、常温から60°C位にて使用されるのりをいい、接着強度が比較的弱く、一枚ずつ剥がすことが出きるものをいう。
次に所定の枚数、例えば50枚毎に二枚の扉紙の間でペーパーナイフ10等で分離する。
上記分冊された脂取り紙は図3に示すように無線綴機にセットされ、自動的に製本される。
その工程を説明すると160〜180℃に加熱され溶融しているホットメルト型接着剤6を入れた槽の上部にコーティングローラー5が通常は2ヶ取り付けられ、ローラーが回転することで水性のりで背固めされた部分に溶融した接着剤が塗布され、次に連続的に表紙4が供給されテーブル7が上昇し、クランパー8にて挟持しニッピングされる。
これによりホットメルト型接着剤が冷却し脂取り紙と表紙が接着され、図4に示すような製本A(105mm×297mm)が得られる。
ここで使用されるホットメルト型接着剤とは熱可塑性を有する樹脂で高温にすると溶融し、冷却すると固着するタイプの樹脂接着剤で、酢酸ビニル樹脂系、エチレン共重合系樹脂等、各種提案されているものが使用できる。
【0007】
製本Aを例えば、図4に示すように11、12、13の3つに分割裁断すると、90mm×90mmの大きさや、95mm×95mmの大きさの製品が得られる。
また、4分割にすると65mm×95mm、70mm×95mmの製品が得られ、5分割にすると55mm×95mmの製品が得られ、いずれも縦目の製品である。
従って、紙目は長手方向になっている。
また、高級品の脂取り紙は210mm×220mmの横目の脂取り紙を金箔打ち機等の打ち機で打ち紙した後に長手方向に2分割し、紙目とは直角方向にのり付け製本した後に裁断し、90mm×90mm、95mm×95mmの大きさや、65mm×95mmの大きさの製品を製本する。
この場合にも、紙目は製品の長手方向になっていて縦目製品となる。
製品の大きさで製本してもよいが、生産性を高めるために脂取り紙を大きいサイズにて製本し、その後に分割裁断するのが良い。
脂取り紙間は水性のりにて固定された上にホットメルト型接着剤にて脂取り紙の背の部分と表紙が接着されているので一枚一枚の脂取り紙は水性のりにて保護され、直接的にホットメルト接着剤にて表紙と接着されていないので脂取り紙を一枚ずつ本から剥がすことができる。
このような状態を図5に示す。
脂取り紙をfの方向に引っ張ると背の部分がのり付けされているので、横方向に裂けようとするが脂取り紙は紙目とは直角方向に沿っては裂けにくいので水性のりの部分で剥がれる。
【0008】
図6に名刺サイズの大きさに製本した例を示す。
55mm×95mmのサイズに製品化し、表紙41をミシン目42で91mm分割出来るようにすることで脂取り紙を使用後にも名刺だけが残る。
【0009】
【発明の効果】
本発明によれば、脂取り紙を一枚ずつ剥がすことができるように水性のりで背固めし、その上に印刷物の製本に用いられている無線綴機にてホットメルト型接着剤を使用し製本されているので、重ね合わせた脂取り紙は背の部分にて表紙と強固に接着されつつ、脂取り紙一枚ずつは水性のりの部分にて容易に剥がすことができる。
また、紙目が揃えられ、のり付けの部分が紙目とは直角方向になっているので製本しやすく、脂取り紙を剥がす際に紙が破けるのを防止できる。
これにより脂取り紙を一枚ずつ剥がして使用される脂取り紙等の製本を施した製品を良好な品質で、かつ、安定して供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙目の説明図を示す。
【図2】脂取り紙の腰の説明図を示す。
【図3】製本工程例を示す。
【図4】製本Aの例を示す。
【図5】脂取り紙を本から剥がす状態を示す。
【図6】名刺サイズの製本例を示す。
【図7】従来の製本例を示す。
【符号の説明】
1 脂取り紙
2 扉紙
3 製本の背となる部分
4、41 表紙
5 コーティングローラー
6 ホットメルト型接着剤
7 テーブル
8 クランパー
9 ハケ
10 ペーパーナイフ

Claims (1)

  1. 薄さ10〜20g/mの脂取り紙の紙目を揃えて所定の枚数を重ね合わせ、この重ね合わせた脂取り紙の両面に上下に扉紙を重ね、紙目とは直角方向の背の部分にエマルション型水性のりを塗布し乾燥させて背固めした後に、紙目の紙繊維の流れ方向が上下方向になるように立てた状態でコーティングローラーの上を通過させ、当該コーティングローラーの回転によりこの背固めに用いたエマルション型水性のりよりも接着強度の高いホットメルト型接着剤を背固め部分に塗布して表紙を接着し、脂取り紙を紙目とは直角方向に沿って引っ張るようにして本から前記エマルション型水性のりの部分で一枚ずつ剥がせるようにしたことを特徴とする脂取り紙の製本方法。
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