JP2001105572A - 印刷機の紙伸び量プリセット装置及びプリセット方法 - Google Patents

印刷機の紙伸び量プリセット装置及びプリセット方法

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JP2001105572A
JP2001105572A JP29296099A JP29296099A JP2001105572A JP 2001105572 A JP2001105572 A JP 2001105572A JP 29296099 A JP29296099 A JP 29296099A JP 29296099 A JP29296099 A JP 29296099A JP 2001105572 A JP2001105572 A JP 2001105572A
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JP29296099A
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English (en)
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Masakazu Akatsuka
正和 赤塚
Masahiro Nagaki
正博 長木
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷時や搬送時に発生する紙伸び量のプリセ
ットを、必要な用紙特性を盛り込んで精度良く行い得る
ようにすることにより、印刷作業時における調整作業を
不要として、資材の浪費を回避するとともに、印刷作業
能率を向上させ得る印刷機の紙伸び量プリセット装置及
びプリセット方法を提供する。 【解決手段】 用紙収納部に収納された紙をフィーダに
のせて搬送する給紙部と、該給紙部から送り込まれた紙
に印刷を施す印刷部と、印刷後の紙を搬送手段により紙
放し手段まで搬送して排紙収納部内に放す排紙部とを備
えた印刷機において、前記紙の紙質データ及び印刷方法
データを含む入力データが設定された入力データ設定部
と、前記入力データに基づく演算データが設定された演
算データ設定部と、前記入力データ及び演算データに対
応する紙伸び量が設定された紙伸び量データ設定部とを
有する、データベース化された紙伸び量プリセット設定
テーブルを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枚葉式オフセット
印刷機において、印刷時における紙伸び量のプリセット
量を設定する紙伸び量のプリセット装置、及びプリセッ
ト方法に関する。
【従来の技術】
【0002】図3は、枚葉式オフセット印刷機の全体構
成の概略を示す構成図である。図3において、200は
印刷用インキ毎に複数設けられた印刷部、100は給紙
パイル2に収納された印刷用の紙1を該印刷部200に
供給する給紙部、300は該印刷部200で印刷された
印刷物を乾燥させて排出する排紙部である。
【0003】印刷用インキ毎に複数設けられた前記印刷
部200は、該印刷用インキに対応するインキ供給装置
(図示省略)、版板が巻装された版胴14を備え、前記
インキ供給装置より版板の絵柄部分に転移させたインキ
をゴム胴6に転移し、前記給紙部100から供給された
紙を圧胴5及び中間胴7の下部に設けられた紙ガイド9
で案内して、搬送しながら圧胴5上でゴム胴6からイン
キを受けて印刷し、前記排紙部300へ送り込むように
なっている。
【0004】前記給紙部100は、給紙パイル2に収納
されている紙を1枚ずつさばき、はけころ4を備えたフ
ィーダボード3に乗せ、該フィーダボード3に設けられ
たはけころ4で紙の後端部の位置を規制し、見当部40
0にて縦横の位置決めを行った後、紙を印刷速度まで加
速させ第一中間胴15を介して前記印刷部200に供給
するようになっている。
【0005】前記排紙部300は、前記印刷部200に
て印刷が施された印刷物を排紙胴8で受け入れ、該排紙
胴8から紙ガイド91上を該紙ガイド91に案内させな
がら搬送して、排紙パイル12に積み重ねるようになっ
ている。そして、該排紙部300においては、前記印刷
物(紙)の先頭部のみが挟持されていて、ばたつきが発
生し易いことから、前記 紙ガイド91や紙1に送風し
て紙の挙動を安定化するためのファン10が適所に設け
られるとともに、該紙1を排紙パイル12に積み重ねる
際に、走行中の紙にブレーキをかけるため、内部から吸
引し減速させる真空車11が設けられている。また、印
刷後の紙1を乾燥させるためのドライヤ13が設けられ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の枚葉式オ
フセット印刷機にあっては、前記印刷部200において
圧胴5、ゴム胴6等の印刷胴による圧迫や、紙の搬送時
における爪での保持状態等により、紙には、天地方向伸
び、幅方向伸び、該紙の紙尻部分が伸びるファンアウ
ト、等の紙伸びが発生する。
【0007】かかる紙伸びに対しては、版を天地方向に
引っ張り絵柄を引き延ばす手段、版尻万力を用いて紙尻
側の絵柄を内側に寄せるファンアウト調整手段、版下の
厚みを変えて版胴の巻き付け直径を変える手段、等によ
りその調整を行っている。
【0008】そして、従来の枚葉式オフセット印刷機に
あっては、前記紙伸び量のプリセットは、紙の寸法に基
づき行っている。
【0009】このため、かかる従来技術にあっては、前
記紙伸び量のプリセットが、紙種、紙の坪量、紙の剛性
等の紙質や、印刷部200における印刷方法によって変
化するにも拘らず、前記のように紙の寸法のみでなされ
ているため、精度の高いプリセットは困難となって、印
刷作業の開始時に前記紙種、紙の坪量、紙の剛性等を考
慮した調整を行わざるを得なくなり、かかる調整のため
に無駄な紙の消費が発生し、また、調整作業のために無
駄な作業時間を要し、資材の浪費及び印刷作業能率の低
下を来たしている。
【0010】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、印
刷時や搬送時に発生する紙伸び量のプリセットを、必要
な用紙特性を盛り込んで精度良く行い得るようにするこ
とにより、印刷作業時における調整作業を不要として、
資材の浪費を回避するとともに、印刷作業能率を向上さ
せ得る印刷機の紙伸び量プリセット装置及びプリセット
方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、請求項1記載の発明として、用紙収納部に
収納された紙を1枚ずつ分離させ、フィーダボードにの
せて搬送する給紙部と、該給紙部から送り込まれた紙
に、版胴、ゴム胴、圧胴を介して所定の印刷を施す印刷
部と、印刷後の紙を排紙胴で受け入れチェーングリッパ
等の搬送手段により紙放し手段まで搬送して排紙収納部
内に放す排紙部とを備えた印刷機において、前記紙の紙
種、坪量、紙目等の紙質データ及び印刷面区分、印刷順
序等の印刷方法データを含む入力データが設定された入
力データ設定部と、前記入力データに基づく演算データ
が設定された演算データ設定部と、前記入力データ及び
演算データに対応する紙伸び量が設定された紙伸び量デ
ータ設定部とを有する紙伸び量プリセット設定テーブル
を備えたことを特徴とする印刷機の紙伸び量プリセット
装置を提案する。
【0012】請求項2ないし4記載の発明は、前記紙伸
び量プリセット設定テーブルの具体的構成に係り、請求
項2の発明は、請求項1において、前記紙伸び量データ
設定部は、天地方向紙伸び量、幅方向紙伸び量、及びフ
ァンアウト量が夫々設定された3つのデータ設定部から
なることを特徴とする。
【0013】また、請求項3の発明は、請求項1におい
て、前記紙伸び量プリセット設定テーブルには、前記入
力データ及び演算データがデータベース化されて設定さ
れてなることを特徴とする。
【0014】また、請求項4記載の発明は請求項3にお
いて、前記演算データ設定部には、前記演算データに基
づき算出された紙の剛性パラメータが設定されているこ
とを特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1におい
て、前記入力データの入力値に対応して前記紙伸び量設
定テーブルから選出された紙伸び量のプリセット量に基
づき、該紙伸び量をプリセットする紙伸び量プリセット
手段を備えたことを特徴とする。
【0016】また、請求項6記載の発明は、請求項1記
載の発明に係る紙伸び量プリセット設定テーブルを使用
する方法であり、用紙収納部に収納された紙を1枚ずつ
分離させ、フィーダボードにのせて搬送する給紙部と、
該給紙部から送り込まれた紙に、版胴、ゴム胴、圧胴を
介して所定の印刷を施す印刷部と、印刷後の紙を排紙胴
で受け入れチェーングリッパ等の搬送手段により紙放し
手段まで搬送して排紙収納部内に放す排紙部とを備えた
印刷機における紙伸び量プリセット方法において、前記
紙の紙種、坪量、紙目等の紙質データ及び、印刷面区
分、印刷順序等の印刷データを含む入力データが設定さ
れた入力データ設定部と、前記入力データに基づく演算
データが設定された演算データ設定部と、前記入力デー
タ及び演算データに対応する紙伸び量が設定された紙伸
び量データ設定部とを有する紙伸び量プリセット設定テ
ーブルを作成し、該紙伸び量プリセット設定テーブルか
ら、前記入力データの入力値に対応する前記紙伸び量の
プリセット量を選出することを特徴とする印刷機の紙伸
び量プリセット方法にある。
【0017】かかる発明によれば、印刷される紙の紙
種、坪量、紙目等の紙質データ、並びに印刷面の区分、
印刷順序等の印刷方法を含む、紙伸び量に関係する入力
データ及び該入力データに基づく演算データを、データ
ベース化して夫々のデータ毎に入力データ設定部及び演
算データ設定部に設定するとともに、前記入力データ及
び演算データに対応する紙伸び量を紙伸び量データ設定
部に設定してなる紙伸び量プリセット設定テーブルを備
えているので、前記紙の紙質データ、印刷方法等の紙伸
び量に関係する入力データを、データベース化された前
記紙伸び量プリセット設定テーブルの入力データ設定部
に入力すれば、所要の演算を行った後、前記入力された
データ及びこれに基づく演算データに対応する紙伸び量
のプリセット量が前記紙伸び量データ設定部から自動的
に選出される。
【0018】従って、かかる発明によれば、前記紙の紙
質データ、印刷方法を含む、紙伸び量に関係する入力デ
ータを、データベース化された紙伸び量プリセット設定
テーブルに入力すれば、該紙伸び量プリセット設定テー
ブルから、紙伸び量に関係する全ての入力データに対応
するプリセット量を自動的に選出することができ、これ
により、前記紙の紙伸び量を必要紙特性に適応した値に
高精度でもってプリセットすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
ている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置など
は特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎな
い。
【0020】図1は本発明の実施形態に係る枚葉式オフ
セット印刷機の紙伸び量プリセット装置の制御ブロック
図、図2は紙伸び量プリセット設定テーブルの構成図、
図3は本発明が適用される枚葉式オフセット印刷機の概
略構成図である。図4は紙厚設定用線図、図5及び図6
は弾性係数算出用線図である。
【0021】本発明が適用される枚葉式オフセット印刷
機の概略構成を示す図3において、200は印刷用イン
キ毎に複数設けられた印刷部、100は給紙パイル2に
収納された印刷用の紙1を該印刷部200に供給する給
紙部、300は該印刷部200で印刷された印刷物を乾
燥させて排出する排紙部である。
【0022】印刷用インキ毎に複数設けられた前記印刷
部200は、該印刷用インキに対応するインキ供給装置
(図示省略)、版板が巻装された版胴14を備え、前記
インキ供給装置より版板の絵柄部分に転移させたインキ
をゴム胴6に転移し、前記給紙部100から供給された
紙を圧胴5及び中間胴7の下部に設けられた紙ガイド9
で案内して、搬送しながら圧胴5上でゴム胴6からイン
キを受けて印刷し、前記排紙部300へ送り込むように
なっている。
【0023】前記給紙部100は、給紙パイル2に収納
されている紙を1枚ずつさばき、はけころ4を備えたフ
ィーダボード3に乗せ、該フィーダボード3に設けられ
たはけころ4で紙の後端部の位置決めを行った後、紙を
印刷速度まで加速させ第一中間胴15を介して前記印刷
部200に供給するようになっている。
【0024】前記排紙部300は、前記印刷部200に
て印刷が施された印刷物を排紙胴8で受け入れ、該排紙
胴8から紙ガイド91上を該紙ガイド91に案内させな
がら搬送して、排紙パイル12に積み重ねるようになっ
ている。そして、該排紙部300においては、前記印刷
物(紙)の先頭部のみが挟持されていて、ばたつきが発
生し易いことから、前記 紙ガイド91や紙1に送風し
て紙の挙動を安定化するためのファン10が適所に設け
られるとともに、該紙1を排紙パイル12に積み重ねる
際に、走行中の紙にブレーキをかけるため、内部から吸
引し減速させる真空車11が設けられている。また、印
刷後の紙1を乾燥させるためのドライヤ13が設けられ
ている。 本発明においては、かかる枚葉式オフセット
印刷機の印刷部200における紙伸び量のプリセットを
行うためのプリセット装置及び方法を改良している。
【0025】即ちかかる印刷機の紙伸び量プリセット装
置の制御ブロック図を示す図1において、30は紙質入
力手段で次のように構成されている。
【0026】31はコート紙、上質紙、板紙等の紙種を
入力する紙種入力部、32は紙の坪量を入力するための
坪量入力部、33は紙目の縦目あるいは横目の別を入力
する紙目入力部、34は紙の縦寸法を入力する紙サイズ
入力部である。
【0027】20は印刷方法入力手段で、つぎのように
構成されている。21は印刷面区分入力部で、片面のみ
の印刷、表裏交互印刷、機械内で表裏を反転させる表裏
連続印刷、同じ紙の表を印刷した後、裏を印刷する表裏
印刷の別を入力する。22は印刷順序入力部で、印刷段
の印刷順序を入力する。23は湿水状態入力部で、印刷
時における湿し水の有無を入力する。
【0028】50は紙伸び方向入力部で、プリセットす
べき紙伸びの方向が、天地方向か、幅方向か、ファンア
ウトかの別を入力する。
【0029】かかる紙質入力手段30からの紙質デー
タ、印刷方法入力手段20からの印刷方法データ、及び
紙伸び方向入力部50からの紙伸び方向区分は、プリセ
ット量設定手段40に入力される。
【0030】該プリセット量設定手段40において、3
9は紙厚設定部で、前記坪量入力部32から坪量が入力
され、図4に示すような、該坪量Yと紙厚Tとの関係線
図から、入力された該坪量Yに対応する紙厚Tを求
める(設定する)。
【0031】36は弾性係数算出部で、前記紙種入力部
31から紙種が、前記紙目入力部33から紙目の別(縦
目あるいは横目)が、前記坪量入力部32から坪量が夫
々入力されるとともに、前記紙厚設定部39にて設定さ
れた紙厚が入力される。
【0032】前記弾性係数算出部36においては、次の
2通りの手段により紙1の弾性係数Eを算出する。
【0033】第1の手段においては、図5に示されるよ
うに、紙種毎に設定された坪量Yと弾性係数Eとの関係
線図から入力された坪量Y及び紙種に対応する弾性係
数E を求める(推定する)。
【0034】第2の手段においては、次の要領により弾
性係数Eを求める(推定する)。先ず、図6(A)の
ように、紙1のー端から音源により音波を投入し、該紙
1の他端に置いたマイクにて該音波を受信して、音波伝
播所要時間を計測し、この音波伝播所要時間と前記音源
とマイクとの距離から音速を算出する。
【0035】そして、前記弾性係数Eと、音速U及び紙
の密度qとの間には、次式の関係がある。 弾性係数E=c(q×(U)) ここで、cは比例定数。
【0036】一方、前記密度qと、坪量Y及び紙厚Tと
の間には、q=Y/Tの関係があるから、前記音速Uの
計測値と、坪量Y及び紙厚Tの入力値とにより、音速デ
ータV=(Y/T)×(U)を算出する。そして、図
6(B)に示されている音速データV及び紙目方向(縦
方向あるいは横方向)と、弾性係数Eとの関係から、入
力された音速データVに対応する弾性係数E2を求め
る(推定する)。
【0037】次に、37は剛性算出部であり、該剛性算
出部37においては、前記弾性係数算出部36で算出さ
れた弾性係数Eと、前記紙厚設定部39で設定された紙
厚Tとにより、次式により剛性Gを算出する。 剛性G=E×(T) (1)
【0038】38は剛性パラメータ算出部であり、該剛
性パラメータ算出部38においては、前記剛性算出部3
7で算出された剛性Gと、空気密度w及び紙サイズ入力
部34から入力される紙の縦寸法Lとにより、次式によ
り剛性パラメータGを算出する。 剛性パラメータG=G/(w×L) (2) 即ち本発明の実施形態においては、紙1の剛性は、紙厚
Tの3乗に比例し紙の長さの3乗に反比例するものと
し、該剛性を無次元的に表わすものとして、前記のよう
な剛性パラメータGを定めている。
【0039】60は紙伸び量設定テーブルであり、次の
ように構成されている。天地方向紙伸び量設定テーブル
41、幅方向紙伸び量設定テーブル42、及びファンア
ウト量設定テーブル43の3つのテーブルからなる。
【0040】図2は、データ化された前記紙伸び量設定
テーブル60の構成を示し、同図の(A)は天地方向紙
伸び量設定テーブル41の構成を、(B)は幅方向紙伸
び量設定テーブル42の構成を、(C)はファンアウト
量設定テーブル43の構成を夫々示す(但し、同図
(B)の幅方向紙伸び量設定テーブル42、及び同図
(C)のファンアウト量設定テーブル43は、入力アド
レス及び演算アドレスの図示を省略している)。
【0041】前記天地方向紙伸び量設定テーブル41の
構成を示す図2(A)において、該天地方向紙伸び量設
定テーブル41は、入力アドレス及び演算アドレスの2
つのアドレスと、該2つのアドレスに対応して天地方向
紙伸び量が設定された出力データからなる。
【0042】前記入力アドレスは、紙質データとして、
紙種(アート紙、上質紙等)が2ビット、坪量(Y11
〜Y12、等)が量区分毎に2ビット、紙目(縦目、横
目の別)が1ビット、紙サイズ(L11〜L12、等)
サイズ区分毎に2ビットにて、夫々設定されるととも
に、印刷方法データとして、印刷面区分(片面のみの印
刷、表裏交互印刷等)が2ビット、印刷順序(印刷段の
順序)が2ビット、湿し水の有無が1ビットにて夫々設
定されている。
【0043】前記演算アドレスは、図4により前記のよ
うにして設定された紙厚(T11〜T12、等)が厚さ
区分毎に2ビット、並びに図5ないし図6及び前記
(1)式、(2)式により算出された剛性パラメータ
(G11〜G12、等)が大きさ毎に2ビットにて、夫
々設定されている。
【0044】そして、出力データとしての天地方向紙伸
び量(E11、E12、〜)は数値(大きさ)毎に3ビ
ットにて設定されている。尚、前記入力アドレス、演算
アドレス、及び出力データのビット数は必要に応じて自
由に設定できる。
【0045】また、図2(B)に示す幅方向紙伸び量設
定テーブル42、及び同図(C)のファンアウト量設定
テーブル43は、図示を省略したが、図1と同様な入力
アドレス及び演算アドレスをそなえている。
【0046】しかして、前記紙質入力手段30の紙種入
力部31からアート紙、上質紙等の紙種、坪量入力部3
2から印刷される紙の坪量、紙目入力部33から前記紙
の紙目(縦目、横目の別)、紙サイズ入力部34から前
記紙のサイズ等の紙質データが、該紙質データに基づき
算出あるいは設定された紙厚及び剛性パラメータ等の演
算データが、また前記印刷方法入力手段20の印刷面区
分入力部21から印刷面の区分、印刷順序入力部22か
ら印刷段の印刷順序、湿水状態入力部から印刷時におけ
る湿し水の有無等の印刷方法データが、前記紙伸び量設
定テーブル60に夫々入力される。また、前記紙伸び方
向入力部50から所要の紙伸び方向(例えば天地方向紙
伸び量)が、前記紙伸び量設定テーブル60に入力され
る。
【0047】前記紙伸び量設定テーブル60において
は、これの入力アドレスに設定されている前記紙質デー
タ及び印刷方法データ、並びに演算アドレスに設定され
ている紙厚及び剛性パラメータ等の演算データに、前記
のようにして入力された紙質データ、印刷方法データ及
び演算データの入力値と前記紙伸び方向入力部50から
入力された所要の紙伸び方向とを突き合わせることによ
り、該紙質データ、印刷方法データ及び演算データの入
力値に対応する所要紙伸び方向の紙伸び量(例えば天地
方向紙伸び量)の出力データ、即ち前記入力された紙質
データ、印刷方法データ及び演算データに対応する紙伸
び量のプリセット値が自動的に選出される。
【0048】かかる紙伸び量のプリセット量の選出値
は、天地方向紙伸び量の場合は、天地方向紙伸び量設定
テーブル41から天地方向紙伸び量調整手段51に入力
され、該天地方向紙伸び量調整手段51によって、前記
プリセット値に設定する。従って、前記紙伸び量は、印
刷される紙の紙質データ及び印刷方法に適応した値に高
精度でもってプリセットされることとなる。また、幅方
向紙伸び量設定テーブル42、及びファンアウト量紙伸
び量設定テーブル43についても、前記と同様にしてプ
リセット量を選出する。
【0049】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明によれば、印
刷される紙の紙質データ、並びに印刷面の区分、印刷順
序等の印刷方法データを含む、紙伸び量に関係する入力
データ及び該入力データに基づく演算データを、データ
ベース化して夫々のデータ毎に所定のアドレスに設定す
るとともに、前記入力データ及び演算データに対応する
紙伸び量を出力データとして設定してなる紙伸び量プリ
セット設定テーブルを備えているので、前記紙の紙質デ
ータ、印刷方法を含む、紙伸び量に関係する入力データ
を、データベース化された前記紙伸び量プリセット設定
テーブルに入力すれば、該紙伸び量プリセット設定テー
ブルから、紙伸び量に関係する全ての入力データに対応
するプリセット量を自動的に選出することができる。こ
れにより、前記紙の紙伸び量を必要紙特性に適応した値
に高精度でもってプリセットすることができる。
【0050】従って、本発明によれば、紙伸び量のプリ
セットを、必要な用紙特性をもれなく盛り込んで高精度
で行うことができ、印刷作業時における調整作業が不要
となり、印刷作業能率を向上することができるととも
に、無駄な紙等の資材の浪費を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る枚葉式オフセット印
刷機の紙伸び量プリセット装置の制御ブロック図であ
る。
【図2】 紙伸び量設定テーブルの構成図である。
【図3】 枚葉式オフセット印刷機の概略全体構成図で
ある。
【図4】 上記実施形態における紙厚設定線図である。
【図5】 上記実施形態における弾性係数設定線図(そ
の1)である。
【図6】 上記実施形態における弾性係数設定線図(そ
の2)である。
【符号の説明】
1 紙 2 給紙パイル 3 フィーダボード 4 はけころ 5 圧胴 6 ゴム胴 14 版胴 30 紙質入力手段 31 紙種入力部 32 坪量入力部 33 紙目入力部 34 紙サイズ入力部 36 弾性係数算出部 37 剛性算出部 38 剛性パラメータ算出部 39 紙厚設定部 40 プリセット量設定手段 41 天地方向伸び量設定テーブル 42 幅方向伸び量設定テーブル 43 ファンアウト量設定テーブル 50 紙伸び方向入力部 51 天地方向伸び量調整手段 52 幅方向伸び量調整手段 53 ファンアウト量調整手段 60 紙伸び量設定テーブル 100 給紙部 200 印刷部 300 排紙部 400 見当部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙収納部に収納された紙を1枚ずつ分
    離させ、フィーダボードにのせて搬送する給紙部と、該
    給紙部から送り込まれた紙に、版胴、ゴム胴、圧胴を介
    して所定の印刷を施す印刷部と、印刷後の紙を排紙胴で
    受け入れチェーングリッパ等の搬送手段により紙放し手
    段まで搬送して排紙収納部内に放す排紙部とを備えた印
    刷機において、前記紙の紙種、坪量、紙目等の紙質デー
    タ及び印刷面区分、印刷順序等の印刷方法データを含む
    入力データが設定された入力データ設定部と、前記入力
    データに基づく演算データが設定された演算データ設定
    部と、前記入力データ及び演算データに対応する紙伸び
    量が設定された紙伸び量データ設定部とを有する紙伸び
    量プリセット設定テーブルを備えたことを特徴とする印
    刷機の紙伸び量プリセット装置。
  2. 【請求項2】 前記紙伸び量データ設定部は、天地方向
    紙伸び量、幅方向紙伸び量、及びファンアウト量が夫々
    設定された3つのデータ設定部からなることを特徴とす
    る請求項1記載の印刷機の紙伸び量プリセット装置。
  3. 【請求項3】 前記紙伸び量プリセット設定テーブルに
    は、前記入力データ及び演算データがデータベース化さ
    れて設定されてなることを特徴とする請求項1記載の印
    刷機の紙伸び量プリセット装置。
  4. 【請求項4】 前記演算データ設定部には、前記演算デ
    ータに基づき算出された紙の剛性パラメータが設定され
    ていることを特徴とする請求項3記載の印刷機の紙伸び
    量プリセット装置。
  5. 【請求項5】 前記入力データの入力値に対応して前記
    紙伸び量設定テーブルから選出された紙伸び量のプリセ
    ット量に基づき、該紙伸び量をプリセットする該紙伸び
    量プリセット手段を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の印刷機の紙伸び量プリセット装置。
  6. 【請求項6】 用紙収納部に収納された紙を1枚ずつ分
    離させ、フィーダにのせて搬送する給紙部と、該給紙部
    から送り込まれた紙に、版胴、ゴム胴、圧胴を介して所
    定の印刷を施す印刷部と、印刷後の紙を排紙胴で受け入
    れチェーングリッパ等の搬送手段により紙放し手段まで
    搬送して排紙収納部内に放す排紙部とを備えた印刷機に
    おける紙伸び量プリセット方法において、前記紙の紙
    種、坪量、紙目等の紙質データ及び、印刷面区分、印刷
    順序等の印刷データを含む入力データが設定された入力
    データ設定部と、前記入力データに基づく演算データが
    設定された演算データ設定部と、前記入力データ及び演
    算データに対応する紙伸び量が設定された紙伸び量デー
    タ設定部とを有する紙伸び量プリセット設定テーブルを
    作成し、該紙伸び量プリセット設定テーブルから、前記
    入力データの入力値に対応する前記紙伸び量のプリセッ
    ト量を選出することを特徴とする印刷機の紙伸び量プリ
    セット方法。
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