JP3842933B2 - 印刷機における紙質によるプリセット方法及びプリセット装置 - Google Patents

印刷機における紙質によるプリセット方法及びプリセット装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、枚葉式オフセット印刷機の給紙部、印刷部、及び排紙部における調整項目の紙質によるプリセット方法及びその装置に関する。
【従来の技術】
【0002】
図6は、枚葉式オフセット印刷機の全体構成の概略を示す構成図である。図6において、200は印刷用インキ毎に複数設けられた印刷部、100は給紙パイル2に収納された印刷用の紙1を該印刷部200に供給する給紙部、300は該印刷部200で印刷された印刷物を乾燥させて排出する排紙部である。
【0003】
印刷用インキ毎に複数設けられた前記印刷部200は、該印刷用インキに対応するインキ供給装置(図示省略)、版板が巻装された版胴14を備え、前記インキ供給装置より版板の絵柄部分に転移させたインキをゴム胴6に転移し、前記給紙部100から供給された紙を圧胴5及び中間胴7の下部に設けられた紙ガイド9で案内して、搬送しながら圧胴5上でゴム胴6からインキを受けて印刷し、前記排紙部300へ送り込むようになっている。
【0004】
前記給紙部100は、給紙パイル2に収納されている紙を1枚ずつさばき、はけころ4を備えたフィーダボード3に乗せ、該フィーダボード3に設けられたはけころ4で紙の後端部の位置を規制し、見当部400にし、縦横の位置決めを行った後、紙を印刷速度まで加速させ第一中間胴15を介して前記印刷部200に供給するようになっている。
【0005】
前記排紙部300は、前記印刷部200にて印刷が施された印刷物を排紙胴8で受け入れ、該排紙胴8から紙ガイド91上を該紙ガイド91に案内させながら搬送して排紙パイル12に積み重ねるようになっている。そして、該排紙部300においては、前記印刷物(紙)の先頭部のみが挟持されていて、ばたつきが発生し易いことから、前記紙ガイド91や紙1に送風するためのファン10が適所に設けられるとともに、該紙1を排紙パイル12に積み重ねる際に、走行中の紙にブレーキをかけるため、内部から吸引し、減速させる真空車11が設けられている。また、印刷後の紙1を乾燥させるためのドライヤ13が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来の枚葉式オフセット印刷機にあっては、給紙部100における紙分離のための分離エア供給手段の分離空気供給量、さばきエア供給手段のさばき空気供給量、真空吸着手段の真空圧等、印刷部における紙ガイドの位置等、排紙部における真空車の回転速度及び空気圧、ファンの空気圧、チェーングリッパの紙放し位置、紙ガイドの空気圧等の調整項目のプリセットはオペレータの経験と勘で紙厚及び紙の寸法に基づき行っている。
【0007】
このため、かかる従来技術にあっては、前記調整項目のプリセット値が、紙種、紙の坪量、紙の剛性等によって変化するにも拘らず、前記のように紙厚や紙の寸法のみでプリセットを行っているため、精度の高いプリセットは困難となって、印刷作業の開始時に紙搬送状態を見ながら前記紙種、紙の坪量、紙の剛性等を考慮した調整を行わざるを得なくなり、かかる調整のために無駄な紙の消費が発生し、また、調整作業のために無駄な作業時間を要し、資材の浪費及び印刷作業能率の低下を来たしている。
【0008】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、給紙部、印刷部、及び排紙部の調整項目のプリセットを、必要な用紙特性を盛り込んで精度良く行い得るようにすることにより、印刷作業時における調整作業を不要として、資材の浪費を回避するとともに、印刷作業能率を向上させ得る印刷機のプリセット方法及び装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するため、請求項1記載の発明として、
用紙収納部に収納された紙を1枚ずつ分離させ、フィーダボードにのせて搬送する給紙部と、該給紙部から送り込まれた紙に、版胴、ゴム胴、圧胴を介して所定の印刷を施す印刷部と、該印刷後の紙を排紙胴で受け入れチェーングリッパ等の搬送手段により紙放し手段まで搬送して排紙収納部内に放す排紙部とを備えた印刷機における紙質によるプリセット方法において、
予め、紙の剛性パラメータと紙種、坪量、紙サイズ、紙目を含む紙質データを入力することにより、給紙部と印刷部と排紙部とにおける調整項目をプリセットできるようにアドレス区分したデータベースを用意し、
前記紙の剛性パラメータは、前記紙質データの坪量と紙種とに基づいて紙厚を算出し、該紙厚と前記坪量とに基づいて前記紙種毎に弾性係数を算出した後、該弾性係数と紙サイズとに基づいて算出すると共に該剛性パラメータ及び前記紙質データを用い、前記データベースにより前記給紙部、印刷部、及び排紙部における前記調整項目をプリセットすることを特徴とする印刷機における紙質によるプリセット方法を提案する。
【0011】
また、請求項記載の発明は、請求項において、前記剛性パラメータ(G)は、次の(1)式により算出することを特徴とする。
G=(E×T)/(w×L) (1)
ここで、E:紙の弾性係数
T:紙厚
w:空気密度
L:紙縦長さ
【0012】
請求項3及び4記載の発明は請求項1、2の発明を実施するためのプリセット装置の発明に係り、該請求項3記載の発明は、
用紙収納部に収納された紙を1枚ずつ分離させ、フィーダボードにのせて搬送する給紙部と、該給紙部から送り込まれた紙に、版胴、ゴム胴、圧胴を介して所定の印刷を施す印刷部と、該印刷部の紙を排紙胴で受け入れチェーングリッパ等の搬送手段により紙放し手段まで搬送して排紙収納部内に放す排紙部とを備えた印刷機において、
前記紙の紙種、坪量、紙サイズ、紙目を含む紙質データを入力する紙質データ入力手段と、前記紙質データの坪量と紙種とに基づいて紙厚を算出し、該紙厚と前記坪量とに基づいて前記紙種毎に弾性係数を算出した後、該弾性係数と紙サイズとに基づいて紙の剛性パラメータを算出する手段と、前記紙質データと前記算出された剛性パラメータとにより、給紙部と印刷部と排紙部とにおける調整項目に対する値を求め、該値を前記給紙部、印刷部、排紙部における調整項目のプリセット量として前記夫々の調整項目の調整手段に与えるプリセット量設定のためにアドレス区分したデータベースとを備えたことを特徴とする印刷機における紙質プリセット装置にある。
請求項記載の発明は、請求項において、
前記プリセット量設定のためにアドレス区分したデータベースは、前記紙質データを含む入力データが設定された入力データビットと、該入力データに基づき演算された前記剛性パラメータを含む演算データが設定された演算データビットと、前記入力データ及び演算データに対応する前記給紙部、印刷部、排紙部における夫々調整項目のプリセット量の出力データビットとを配列したデータビット列を具えたデータベースであることを特徴とする。
【0013】
かかる発明によれば、印刷される紙の紙種、坪量、紙寸法及び紙目を含む紙質データから算出された紙の弾性係数と紙厚とに基づき算出した剛性と、紙サイズとにより剛性パラメータ(G)を算出し、該剛性パラメータと紙質データとを用いて、前記給紙部100における紙分離のための分離エア供給手段の分離空気供給量等、前記印刷部における紙ガイドの位置等、前記排紙部における真空車の回転速度及び空気圧、ファンの空気圧、チェーングリッパの紙放し位置、紙ガイドの空気圧等の調整項目のプリセット量がデータベース化されて設定されたプリセット設定テーブルを備えているので、該プリセット設定テーブルを用いて、紙質データ及び演算データの入力値に対応するプリセット量が選択され、前記調整項目を必要紙特性に適応した値に高精度でもってプリセットすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0015】
図1は本発明の実施形態に係る枚葉式オフセット印刷機の紙質によるプリセット方法の制御ブロック図、図2は印刷部プリセット量設定テーブルの構成図、図3は紙厚設定例を示す説明図、図4は弾性係数の算出例の第1例を示す説明図、図5は弾性係数の算出例の第2例を示す説明図である。
【0016】
本発明が適用される枚葉式オフセット印刷機の概略構成を示す図6において、200は印刷用インキ毎に複数設けられた印刷部、100は給紙パイル2に収納された印刷用の紙1を該印刷部200に供給する給紙部、300は該印刷部200で印刷された印刷物を乾燥させて排出する排紙部である。
【0017】
印刷用インキ毎に複数設けられた前記印刷部200は、該印刷用インキに対応するインキ供給装置(図示省略)、版板が巻装された版胴14を備え、前記インキ供給装置より版板の絵柄部分に転移させたインキをゴム胴6に転移し、前記給紙部100から供給された紙を圧胴5及び中間胴7の下部に設けられた紙ガイド9で案内して、搬送しながら圧胴5上でゴム胴6からインキを受けて印刷し、前記排紙部300へ送り込むようになっている。
【0018】
前記給紙部100は、給紙パイル2に収納されている紙を1枚ずつさばき、はけころ4を備えたフィーダボード3に乗せ、該フィーダボード3に設けられたはけころ4で紙の後端部の位置を規制し、見当部400にし、縦横の位置決めを行った後、紙を印刷速度まで加速させ第一中間胴15を介して前記印刷部200に供給するようになっている。
【0019】
前記排紙部300は、前記印刷部200にて印刷が施された印刷物を排紙胴8で受け入れ、該排紙胴8から紙ガイド91上を該紙ガイド91に案内させながら搬送して排紙パイル12に積み重ねるようになっている。そして、該排紙部300においては、前記印刷物(紙)の先頭部のみが挟持されていて、ばたつきが発生し易いことから、前記紙ガイド91や紙1に送風するためのファン10が適所に設けられるとともに、該紙1を排紙パイル12に積み重ねる際に、走行中の紙にブレーキをかけるため、内部から吸引し、減速させる真空車11が設けられている。また、印刷後の紙1を乾燥させるためのドライヤ13が設けられている。
【0020】
本発明は、図6に示される枚葉式オフセット印刷機において、給紙部100、印刷部200、及び排紙部300における調整項目の、紙質によるプリセット方法及びプリセット装置に係るものであり、更に詳細には、用いる紙の紙種、秤量、紙目、紙サイズなどから紙の弾性係数を算出し、さらにその弾性係数から紙の剛性パラメータを算出して、該剛性パラメータと紙質データとにより、給紙部100、印刷部200、及び排紙部300における調整項目を選択、設定できるようにアドレス区分したデータベース(以下テーブルという)を用意し、自動的にこれら調整項目がプリセットできるようにしたものである。
ここで剛性パラメータを用いるのは、紙の弾性係数、紙厚、空気密度紙縦長さの複数のパラメータを前記(1)式によりひとつの数値に変換して1つのアドレス項目にするためである。そして剛性パラメータとプリセット量を対応付けてアドレス区分してデータベース化すること、言い換えれば、前記した紙サイズ、弾性係数、紙厚、空気密度の複数のパラメータを剛性パラメータというアドレスに区分したために1つのデータベース(図2参照)を作成することができる。このようにしないと、紙サイズ、弾性係数、紙厚などごとに複数のデータベースを準備する必要があり、またデータの使用に当たっても、サーチや評価に時間がかかるなどの問題が生じる。
【0021】
図1に示す制御ブロック図において、30は紙質入力手段で次のように構成されている。
【0022】
31はコート紙、上質紙等の紙種を入力する紙種入力部、32は紙の坪量を入力するための坪量入力部、33は紙目の縦目あるいは横目の別を入力する紙目入力部、34は紙の縦寸法を入力する紙サイズ入力部である。
【0023】
かかる紙質入力手段30からの前記紙質データは、プリセット量設定手段40に入力される。該プリセット量設定手段40において、39は紙厚設定部で、前記坪量入力部32から坪量が入力され、図3に示すような、該坪量Yと紙厚Tとの関係線図から、入力された該坪量Yに対応する紙厚Tを求める(設定する)。
【0024】
36は弾性係数算出部で、前記紙種入力部31から紙種が、前記紙目入力部33から紙目の別(縦目あるいは横目)が、前記坪量入力部32から紙の坪量が夫々入力されるとともに、前記紙厚設定部39にて設定された紙厚が入力される。
【0025】
前記弾性係数算出部36においては、次の2通りの手段により紙1の弾性係数Eを算出する。
【0026】
第1の手段においては、図4に示されるように、紙種毎に設定された坪量Yと弾性係数Eとの関係線図から入力された坪量Y及び紙種に対応する弾性係数Eを求める(推定する)。
【0027】
第2の手段においては、次の要領により弾性係数Eを求める(推定する)。
先ず、図5(A)のように、紙1のー端から音源により音波を投入し、該紙1の他端に置いたマイクにて該音波を受信して、音波伝播所要時間を計測し、この音波伝播所要時間と前記音源とマイクとの距離から音速を算出する。
【0028】
そして、前記弾性係数Eと、音速U及び紙の密度qとの間には、次式の関係がある。
弾性係数E=c(q×(U)
ここで、cは比例定数である
【0029】
一方、前記密度qと、坪量Y及び紙厚Tとの間には、q=Y/Tの関係があるから、前記音速Uの計測値と、坪量Y及び紙厚Tの入力値とにより、音速データV:(Y/T)×(U)を算出する。そして、図5(B)に示されている音速データV及び紙目方向(縦方向あるいは横方向)と、弾性係数Eとの関係から、入力された音速データVに対応する弾性係数Eを求める(推定する)。
【0030】
次に、37は剛性算出部であり、該剛性算出部37においては、前記弾性係数算出部36で算出された弾性係数Eと、前記紙厚設定部39で設定された紙厚Tとにより、次式により剛性Gを算出する。
剛性G=E×(T) (1)
【0031】
38は剛性パラメータ算出部であり、該剛性パラメータ算出部38においては、前記剛性算出部37で算出された剛性Gと、空気密度w及び紙サイズ入力部(A)から入力される紙の縦寸法Lとにより、次式により剛性パラメータG1を算出する。
剛性パラメータG=G/(w×L) (2)
即ち本発明の実施形態においては、紙1の剛性は、紙厚Tの3乗に比例し紙の長さの3乗に反比例するものとし、前記したように該剛性を無次元的に表わすものとして、前記のような剛性パラメータGを設定するものである
【0032】
101は給紙部プリセット量設定テーブル、102は印刷部プリセット量設定テーブル、103は排紙部プリセット量設定テーブルであり、これらのプリセット量設定テーブル101、102、103には、前記剛性パラメータ算出部38において算出された剛性パラメータG、及び紙厚設定部39にて設定された紙厚Tが入力されるとともに、前記紙質入力手段30から紙種、坪量、紙目、紙サイズ等の紙質データが入力され、それらの値によってプリセット量設定テーブル101、102、103から印刷機における前記した給紙部、印刷部、及び排紙部における調整項目の値が選択されてプリセットされる
【0033】
図2は前記印刷部のプリセット量設定テーブル102の構成を示したもので、印刷部プリセット量設定テーブル102における、印刷される紙の紙種等の紙質データ及び剛性パラメータGに対する紙ガイド位置Sのデータベース化された設定テーブルを示していて、以上説明してきた紙質入力手段30と、プリセット量設定手段40における紙厚設定部39、剛性パラメータ算出部38からの算出結果をそれぞれ入力データのビットに割り当ててある。
【0034】
図2において、該印刷部のプリセット量設定テーブル102は、紙ガイド位置Sのプリセット量を設定するための入力データとして紙種(コート紙00、上質紙01...等)、坪量(00(Y11〜Y12)、01(Y21〜Y22)...等)、紙目(縦目0、横目1)、紙サイズ(00(Z11〜Z12)、01(Z21〜Z22)...等)が入力アドレスにデータ化されている。
【0035】
また演算アドレスには、前記のようにして紙質データに基づき算出された紙厚(00(T11〜T12)、01(T21〜T22)...等)及び剛性パラメータ(00(G11〜G12)、01(G21〜G22)...等)がデータ化されている。
そして出力データには、前記入力アドレスの紙質データ及び演算アドレスの演算データに基づき印刷部紙ガイド位置S(00(S11〜S12)、01(S21〜S22)...等)が設定されている。
【0036】
従って、入力アドレスの紙質データを、例えば紙種=00(アート紙)、坪量01(Y21〜Y22)、紙目0(縦目)、紙サイズ10(Z31〜Z32)とし、上記紙質データにより演算されたアドレスの紙厚01(T21〜T22の間)、剛性パラメータ01(G21〜G22の間)とすると、これらの入力データ及び演算データに対応する紙ガイド位置Sのプリセット量は、例えば001(S)と設定される。
【0037】
よって、前記のようにしてプリセット量がデータ化されて設定されたプリセット量設定テーブル(102等)を用いれば、前記紙質データを入力すると、これに対応する剛性パラメータ等の演算データが算出され、さらに該紙質データ及び演算データに対応する紙ガイド位置Sのプリセット量が自動的に選出されて、前記したようにこの001(S )が印刷部における調整項目の値としてプリセットされることとなる。
【0038】
前記給紙部プリセット量設定テーブル101には、印刷される紙の紙種及び前記剛性パラメータと紙分離用空気の空気量との関係等がデータベース化されて設定されており、また、前記印刷部プリセット量設定テーブル102には前記紙種及び剛性パラメータと紙ガイドの位置との関係等が設定されている。
【0039】
更に前記排紙部プリセット量設定テーブル103には、前記紙の紙種及び紙厚及び剛性パラメータと排紙用真空車の回転速度あるいは吸着空気圧との関係、前記紙種及び前記剛性パラメータと紙の挙動安定化用ファンの空気圧との関係、前記紙種及び前記剛性パラメータと空気の表面流によって紙を案内する紙ガイドの空気圧との関係、前記紙種及び前記剛性パラメータと印刷後の紙を乾燥させるドライヤーの空気圧との関係等が夫々データベース化されて設定されている。
尚、前記給紙部プリセット量設定テーブル101及び排紙部プリセット量設定テーブル103も、図2に示された印刷部プリセット量設定テーブル102と同様な構成となっている。
【0040】
しかして、前記のようにして、印刷される紙の紙種、坪量、紙目、紙サイズ等の紙質データ及び紙厚と前記剛性パラメータとが、前記給紙部プリセット量設定テーブル101、印刷部プリセット量設定テーブル102、及び排紙部プリセット量設定テーブル103に夫々入力されると、これらの設定テーブル101、102、103から、前記入力値に対応する前記給紙部100、印刷部200、及び排紙部300における調整項目のプリセット値が求められる。
【0041】
かかる給紙部100、印刷部200、及び排紙部300における調整項目のプリセット値は、夫々の調整項目の調整手段に入力され、該調整手段において、夫々の調整項目を前記プリセット値に設定する。従って、前記給紙部100、印刷部200、及び排紙部300における調整項目は、紙の紙質データ、紙厚、及び剛性パラメータに適応した値に高精度で以ってプリセットされることとなる。
【0042】
【発明の効果】
以上記載のごとく、本発明によれば、印刷される紙の紙種、坪量、紙寸法及び紙目を含む紙質データに基づき剛性パラメータを算出し、該剛性パラメータと紙質データとを用いて、給紙部、印刷部、及び排紙部における調整項目のプリセット量がデータベース化されて設定されたプリセット設定テーブルを備えているので、該プリセット設定テーブルを用いて、前記調整項目の入力値に対応するプリセット量を選出することにより、前記調整項目を必要紙特性に適応した値に高精度でもってプリセットすることができる。
【0043】
従って、本発明によれば、給紙部、印刷部、及び排紙部の調整項目のプリセットを、該調整項目毎に必要な用紙特性をもれなく盛り込んで高精度で行うことができ、印刷作業時における調整作業が不要となり、印刷作業能率を向上することができるとともに、無駄な紙等の資材の浪費を回避することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る枚葉式オフセット印刷機の紙質によるプリセット方法の制御ブロック図である。
【図2】 印刷部プリセット量設定テーブルの構成図である。
【図3】 紙厚設定例を示す説明図である。
【図4】 弾性係数の算出例の第1例を示す説明図である。
【図5】 弾性係数の算出例の第2例を示す説明図である。
【図6】 枚葉式オフセット印刷機の概略全体構成図である。
【符号の説明】
1 紙
2 給紙パイル
3 フィーダボード
4 はけころ
5 圧胴
6 ゴム胴
14 版胴
30 紙質入力手段
31 紙種入力部
32 坪量入力部
33 紙目入力部
34 紙サイズ入力部
36 弾性係数算出部
37 剛性算出部
38 剛性パラメータ算出部
39 紙厚設定部
40 プリセット量設定手段
101 給紙部プリセット量設定テーブル
102 印刷部プリセット量設定テーブル
103 排紙部プリセット量設定テーブル
100 給紙部
200 印刷部
300 排紙部
400 見当部

Claims (4)

  1. 用紙収納部に収納された紙を1枚ずつ分離させ、フィーダボードにのせて搬送する給紙部と、該給紙部から送り込まれた紙に、版胴、ゴム胴、圧胴を介して所定の印刷を施す印刷部と、該印刷後の紙を排紙胴で受け入れチェーングリッパ等の搬送手段により紙放し手段まで搬送して排紙収納部内に放す排紙部とを備えた印刷機における紙質によるプリセット方法において、
    予め、紙の剛性パラメータと紙種、坪量、紙サイズ、紙目を含む紙質データを入力することにより、給紙部と印刷部と排紙部とにおける調整項目をプリセットできるようにアドレス区分したデータベースを用意し、
    前記紙の剛性パラメータは、前記紙質データの坪量と紙種とに基づいて紙厚を算出し、該紙厚と前記坪量とに基づいて前記紙種毎に弾性係数を算出した後、該弾性係数と紙サイズとに基づいて算出すると共に該剛性パラメータ及び前記紙質データを用い、前記データベースにより前記給紙部、印刷部、及び排紙部における前記調整項目をプリセットすることを特徴とする印刷機における紙質によるプリセット方法。
  2. 前記剛性パラメータ(G)は、次の(1)式により算出することを特徴とする請求項記載の印刷機における紙質によるプリセット方法。
    G=(E×T)/(w×L) (1)
    ここで、E:紙の弾性係数
    T:紙厚
    w:空気密度
    L:紙縦長さ
  3. 用紙収納部に収納された紙を1枚ずつ分離させ、フィーダボードにのせて搬送する給紙部と、該給紙部から送り込まれた紙に、版胴、ゴム胴、圧胴を介して所定の印刷を施す印刷部と、該印刷部の紙を排紙胴で受け入れチェーングリッパ等の搬送手段により紙放し手段まで搬送して排紙収納部内に放す排紙部とを備えた印刷機において、
    前記紙の紙種、坪量、紙サイズ、紙目を含む紙質データを入力する紙質データ入力手段と、前記紙質データの坪量と紙種とに基づいて紙厚を算出し、該紙厚と前記坪量とに基づいて前記紙種毎に弾性係数を算出した後、該弾性係数と紙サイズとに基づいて紙の剛性パラメータを算出する手段と、前記紙質データと前記算出された剛性パラメータとにより、給紙部と印刷部と排紙部とにおける調整項目に対する値を求め、該値を前記給紙部、印刷部、排紙部における調整項目のプリセット量として前記夫々の調整項目の調整手段に与えるプリセット量設定のためにアドレス区分したデータベースとを備えたことを特徴とする印刷機における紙質によるプリセット装置。
  4. 前記プリセット量設定のためにアドレス区分したデータベースは、前記紙質データを含む入力データが設定された入力データビットと、該入力データに基づき演算された前記剛性パラメータを含む演算データが設定された演算データビットと、前記入力データ及び演算データに対応する前記給紙部、印刷部、排紙部における夫々調整項目のプリセット量の出力データビットとを配列したデータビット列を具えたデータベースであることを特徴とする請求項記載の印刷機における紙質によるプリセット装置。
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